JPH0624157Y2 - 直流電気炉の炉底電極 - Google Patents

直流電気炉の炉底電極

Info

Publication number
JPH0624157Y2
JPH0624157Y2 JP1988088210U JP8821088U JPH0624157Y2 JP H0624157 Y2 JPH0624157 Y2 JP H0624157Y2 JP 1988088210 U JP1988088210 U JP 1988088210U JP 8821088 U JP8821088 U JP 8821088U JP H0624157 Y2 JPH0624157 Y2 JP H0624157Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
furnace
bottom electrode
pin
electrode
electric furnace
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1988088210U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0212195U (ja
Inventor
敏道 牧
洋 清水
昭一 高橋
範夫 青
Original Assignee
日本鋼管株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本鋼管株式会社 filed Critical 日本鋼管株式会社
Priority to JP1988088210U priority Critical patent/JPH0624157Y2/ja
Publication of JPH0212195U publication Critical patent/JPH0212195U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0624157Y2 publication Critical patent/JPH0624157Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Discharge Heating (AREA)
  • Vertical, Hearth, Or Arc Furnaces (AREA)
  • Furnace Details (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、溶融金属精錬用の直流電気炉の炉底電極に関
するものである。
[従来の技術] 直流電気炉は、陽極である炉底電極と電気炉の上方に陰
極である1本の電極が設けられ、操業に際しては電気炉
にスクラップと副原料をに投入し、前記陽極と陰極の間
にアークを生じさせ、この電気エネルギーを熱エネルギ
ーとしてスクラップに与え、これを溶解するものであ
る。直流式アーク炉は、3相(交流)アーク炉に比較し
て、 陰極が1本のため表面積が少なく、また、陰極特性の
ため、電極先端部への負荷が小さく、電極原単位が小さ
い(約50%)、 溶解期の騒音が小さく90dB以下(通常の同容量の交流
炉では110dB)、 1本電極であり、かつ炉の中心にあるため、熱的分布
は均一で、ホットスポット問題がない、 誘導ロスがなく、エネルギー効率がよいため、溶解時
間、精錬時間が短くなり、電力原単位が下がる 等の多くの利点を有し、今後その稼働基数は増加するも
のと期待される。
一般に、溶融金属に接する陽極および陽極周囲の炉材は
操業の進行に伴って損耗していく。この損耗は、それを
構成している炉材の溶融金属による侵食が主因である
が、使用限度に達すると新しい炉底電極と交換して操業
が行われる。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、電極の交換は入手を要するもので炉を冷
却してから、損耗された電極の除去、新しい電極の取り
付け、電極周囲の不定形耐火物のランマー打ちなど長時
間にわたる交換作業となる。したがって、できるだけ炉
底電極の寿命を延長して、電極交換の回数を減少させる
ことが生産効率を向上させる大きな要因となる。
そこで、炉底電極の損耗について検討したところ、通常
は複数のピンを流れる電流はバランスしていて、いずれ
のピンについても電流値は略同じ値であるが、炉の操業
上、異常状態が生じると偏流が発生し、過大な電流が流
れたピンはジュール熱により全体が溶融してしまう虞が
あり、これが炉底電極の損耗に大きな影響があることが
判明した。
本考案はかかる事情に鑑みてなされたもので、炉底電極
の鋼製ピンの偏流による溶融を低減し、電極寿命が延長
される直流電気炉の炉底電極を提供しようとするもので
ある。
[課題を解決するための手段と作用] 本考案の直流電気炉の炉底電極は、鋼製ピンと、該鋼製
ピンの周囲に充填する不定形耐火物とを一体成形する直
流電気炉の炉底電極において、前記鋼製ピンと垂直に交
差し、かつこれと電気的に導通された板状の電気良導体
を前記不定形耐火物の中に設けたことを特徴とする。
ピン上部に電流の偏流が生じた場合においても、前記不
定形耐火物の中に設けられた板状の電気良導体には、電
極を流れる全電流が通じ、これが電流ヘッダーの役割を
果たし、前記板状の電気良導体より下の部分のピンでは
偏流は解消してピン全体が溶融状態になることはない。
かくして、ピン下部の溶融状態が回避され、炉底電極の
寿命延長が達成される。
[実施例] 本考案の実施例を添付の図面を参照しながら詳細に説明
する。第1図は本実施例の炉底電極の縦断面である。図
中、1は鋼製棒(ピン)で、基板2を通してピン取付板
3に固定されている。この例では80本のピン1がピン取
付板3に立設され、ピン1の間にはマグネシア系耐火物
7が充填されている。前記ピン取付板3の上方に、これ
と平行に鋼板11がピン1と電気的に導通された状態で
前記マグネシア系耐火物7の中に設けられている。
ピン取付板3は電極の下部で冷却空気導入管4に連結さ
れ、この冷却空気導入管4にはまた、電極端子5とこれ
に結合されたケーブル6が取り付けられている。8は鋼
製枠体で、基板2、ピン取付板3と一体をなして、電極
交換の際、カセット式に取り付け、取り外しが可能とな
っており、その外側にある耐火煉瓦9は炉底耐火材10
との境界を形成するものである。
以上のように構成された第1図について、その作用を説
明する。電気炉を流れる直流電流は、ケーブル6から冷
却空気導入管4を通って、ピン取付板3から80本のピン
にわかれ、ピン1に電気的、機械的に連結された鋼板1
1が80本のピンの共通の電流ヘッダーとなり、再びわか
れて、炉内のスクラップまたは溶鋼に入り、炉の上方か
ら上下可能に設けられた陰極である電極(図示せず)に
流れる。炉底電極の冷却空気は、冷却空気導入管4から
入り、上昇して基板2とピン取付板3の間から略放射状
に外部に抜ける。
ピン上部に電流の偏流が生じた場合においても、前記不
定形耐火物の中に設けられた電気の良導体である鋼板1
1には、電極を流れる全電流が通じ、これが電流ヘッダ
ーの役割を果たす。したがって、前記鋼板より上の部分
において溶解作業の事情で激しい偏流が生じた場合で
も、鋼板11の下では電流は均一に流れ、ピン1の溶融
は鋼板11より下には及ばない。
従来例においては、ピン1は偏流が激しいときは上から
下まで全体が溶融し、基板2、ピン取付板3にまで被害
が及ぶ虞があったが、本実施例においてはこれが解消さ
れて、偏流による炉底電極の損耗が抑えられその寿命を
延長することができる。
本実施例においては電流ヘッダーとなる板状の電気良導
体として鋼板を用いたが、電気良導体である金属板、黒
鉛板を使用しても同様の効果が得られる。
[考案の効果] 本考案によれば、電気的、機械的に複数の陽極ピンと結
合された板状の電気良導体を不定形耐火物の中に設けて
あるので、偏流によるピンの損耗を低減し、炉底電極の
寿命をのばすことが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係る炉底電極の縦断面図であ
る。 1…ピン、2…基板、3…ピン取付板、4…冷却空気導
入管、5…電極端子、6…ケーブル、7…マグネシア系
耐火物、8…鋼製枠体型、9…耐火煉瓦、10…炉底耐
火材、11…鋼板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−82694(JP,A)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼製ピンと、前記鋼製ピンの周囲に充填す
    る不定形耐火物とを一体成形する直流電気炉の炉底電極
    において、前記鋼製ピンと垂直に交差し、かつこれと電
    気的に導通された板状の電気良導体を前記不定形耐火物
    の中に設けたことを特徴とする直流電気炉の炉底電極。
JP1988088210U 1988-07-01 1988-07-01 直流電気炉の炉底電極 Expired - Lifetime JPH0624157Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988088210U JPH0624157Y2 (ja) 1988-07-01 1988-07-01 直流電気炉の炉底電極

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988088210U JPH0624157Y2 (ja) 1988-07-01 1988-07-01 直流電気炉の炉底電極

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0212195U JPH0212195U (ja) 1990-01-25
JPH0624157Y2 true JPH0624157Y2 (ja) 1994-06-22

Family

ID=31312785

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988088210U Expired - Lifetime JPH0624157Y2 (ja) 1988-07-01 1988-07-01 直流電気炉の炉底電極

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0624157Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54151739U (ja) * 1978-04-11 1979-10-22

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3535692A1 (de) * 1985-10-05 1987-04-09 Gutehoffnungshuette Man Kontaktelektroden-anordnung fuer gleichstrom-lichtbogen- oder widerstands-schmelzoefen

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0212195U (ja) 1990-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4792105B2 (ja) 非平坦なスロット形態を有する、アルミニウム電解セルのためのカソード
US4228314A (en) DC Arc furnace hearth
US3949151A (en) Arc furnaces
JPH03221781A (ja) 直流アーク炉
CN110608617B (zh) 一种直流电弧炉的底电极
WO1991014911A1 (en) Dc electric furnace for melting metal
JPH0624157Y2 (ja) 直流電気炉の炉底電極
CN210773481U (zh) 一种直流电弧炉的底电极
JP2680353B2 (ja) 炉底電極の補修方法
US4238632A (en) Arc furnace for making steel from directly reduced iron
EP0079304A1 (en) Electrode holder for arc furnaces
CN2235108Y (zh) 直流电弧炉底电极结构
CN218034351U (zh) 改进型单双电极兼容性直流电弧炉
CN219385212U (zh) 一种用于直流钢包炉的复合型阳极装置
CN218179642U (zh) 一种可控极性直流电弧炉长寿炉底结构
CN2157474Y (zh) 直流电弧炉全钢水冷底阳极
JP2962150B2 (ja) 直流アーク炉用炉底電極
JPH11351762A (ja) 直流電気炉の炉底電極
JPH0666483A (ja) 直流アーク炉
JPS6343758Y2 (ja)
JPH0772667B2 (ja) 直流アーク炉の絶縁監視装置
JPH0379990A (ja) 直流電気炉及びその炉底電極
JP2509411B2 (ja) 製鋼用ア―ク炉装置
JP2624419B2 (ja) 直流アーク炉の給電方法
SU1392324A1 (ru) Индукционно-дугова печь