JPH0772498A - 複数画像合成投影装置 - Google Patents

複数画像合成投影装置

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JPH0772498A
JPH0772498A JP21877893A JP21877893A JPH0772498A JP H0772498 A JPH0772498 A JP H0772498A JP 21877893 A JP21877893 A JP 21877893A JP 21877893 A JP21877893 A JP 21877893A JP H0772498 A JPH0772498 A JP H0772498A
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image
liquid crystal
light
projection
optical system
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JP21877893A
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Inventor
Tadao Iwaki
岩城  忠雄
Naoki Kato
直樹 加藤
Katsuki Matsushita
克樹 松下
Rieko Sekura
利江子 瀬倉
Nobuyuki Kasama
宣行 笠間
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Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、複数の画像を光学的に合成投影す
ることにより、高精細で高速かつ高輝度の白黒またはカ
ラー画像の投影装置を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、複数の画像表示手段と、前記複数
の画像表示手段の発光によって得られた投影光、または
前記複数の画像表示手段を透過または反射して得られた
投影光を光学的に合成して1つの画像にする画像合成光
学系と、当該合成によって得られた合成画像を投影面上
に結像する結像光学系とを具備してなり、さらに、前記
結像光学系と前記投影面との間に配置された、透明基
板、光導電層、光反射層、液晶層、配向膜層、電圧印加
手段とからなる光書込型液晶空間光変調器と、前記光書
込型液晶空間光変調器と前記投影面との間に配置され
た、当該光書込型液晶空間光変調器に表示された前記合
成画像を偏光した読み出し光を照射して読み出した後偏
光素子を介して再び前記投影面に結像するための結像光
学系とを具備してなる構成を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高精細かつ高輝度の投
影表示装置や、高精細かつ高速の印刷装置を構成するた
めの高精細な画像を形成して投影する装置の提供を目的
としたものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数のCRT(Cathode Ray
Tube)やLED(Light Emitting Diode:発光ダイオー
ド)ディスプレイをマトリックス状に配列して、高精細
で大画面画像を構成するための表示装置が種々作製され
てきた。
【0003】また、高精細な画像を形成する手段の1つ
として、図4に示すように、高輝度CRT25を結像レ
ンズ26でスクリーン27上に結像する方法があった。
高輝度CRTとしては、水平解像度525テレビ本程度
からそれ以上の解像度が得られ、またカラー画像も容易
に得られる。そのため、この方法は、画像投影表示装置
として多用されてきた。さらに、近年では、液晶ディス
プレイの発達に伴い、CRTの代わりにTFT(Thin F
ilm Transistor:薄膜トランジスタ)を用いたアクティ
ブマトリックス型の液晶ディスプレイ(以下TFT液晶
ディスプレイと呼ぶ)を用いて高輝度にしたものが増加
している。
【0004】さらには、図5に示すように、1次元LE
D28から発せられた1次元の光点の集合を集光レンズ
29でガルバノミラー30の反射面上に集光し、そこか
ら反射された光を結像レンズ31とfθレンズ32で感
光体33上に結像する走査光学系も画像投影装置と考え
られる。このとき、感光体33上には、1次元の画素列
が投影されるが、同時にガルバノミラー30が所定の周
波数で振動するため、その結果として感光体33上には
2次元画像が形成されることとなる。図5に示す光学系
と類似した光学系として、1次元LEDの代わりに半導
体レーザやガスレーザを用い、ガルバノミラー30の代
わりに回転多面体ミラーも多用されている。このような
光学系は、一般にレーザプリンタなどの印刷装置に応用
されてきた。さらに、感光体33の代わりにスクリーン
を置き、ガルバノミラー30の振動数を30または60
Hzとして、1次元LEDアレイ28を画像のライン信
号で動作させることにより画像表示装置として用いるこ
とができることは明かである。近年では、RGB各々の
波長での発光スペクトルを持つ高輝度LEDも商品化さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
画像投影装置として、高解像度、高輝度、高速の3条件
を全て満足して安価に製造するためには、種々の問題点
を有していた。例えば、複数のCRTやLEDディスプ
レイをマトリックス状に配列して構成する方法において
は、配列されたそれら表示装置間に必ず画像の不連続部
分が生じ、なめらかな1枚の画像として再現することが
できないという問題点があった。
【0006】さらに、図4に示す画像投影装置において
は、高輝度CRT25を用いると、その表示面が一般に
は歪曲しているため、高輝度CRT25に表示された画
像を平坦なスクリーン27上に投影すると、投影された
画像は歪んで映し出される。そのため、結像レンズは、
歪補正をかけるために非球面加工を施したり、複雑な組
合せレンズ系を用いなくてはならない。さらに、輝度を
稼ぐことは蛍光材料の特性限界から制限されているとい
う問題点を有していた。
【0007】図4に示す高輝度CRT25の代わりに液
晶ディスプレイを用い、それを透過照明によりスクーリ
ーン27上に投影する方法においては、その液晶テレビ
としてTFT液晶ディスプレイを用いる場合が一般的で
ある。TFT液晶ディスプレイは、640×480画素
以上の高精細なものが出現しているが、このような高精
細ディスプレイは少なくとも5インチ以上の大型パネル
で構成されている。このような大型のTFT液晶パネル
を画像投影装置に応用すると、光学系が大きくなりコス
ト高になるばかりでなく、装置の大型化を招いてしま
う。また、液晶プロジェクタに用いられているような、
耐光性が高くて小型のTFT液晶ディスプレイにおいて
は、高精細化において限界があり、現在640×240
画素程度の密度となっている。これを100万画素以上
の高精細なものにしようとしても、TFT形成領域の小
面積化が困難なため、開口率が小さくなり、その結果非
常に暗いパネルとなってしまうという欠点を有してい
た。
【0008】また、図5に示す走査光学系を用いた画像
投影装置においては、画素密度の高い画像を形成しよう
とすると、1次元LEDアレイを小型で高密度なものに
しなければならず、しかもある程度輝度を稼ぐためには
高出力のLEDアレイを開発するという問題が生じて来
る。現在、480画素程度の1次元LEDアレイは未だ
商品化されていない。さらに、図5に示すような画像投
影装置を100インチ程度の大型のスクリーンや感光体
に投影する場合は、画像の歪補正が困難となり、またL
ED出力も1走査画素ライン当りワットクラスのものが
必要となり、実質的に実現が困難であった。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上説明した問題点を解
決するため、本発明では、複数の画像表示手段と、前記
複数の画像表示手段の発光によって得られた投影光、ま
たは前記複数の画像表示手段を透過または反射して得ら
れた投影光を光学的に合成して1つの画像にする画像合
成光学系と、当該合成によって得られた合成画像を投影
面上に結像する結像光学系とを具備してなる複数画像合
成投影装置を構成することにより、100万画素以上の
高精細な画像を継目なしに投影することを可能ならし
め、さらに、前記結像光学系と前記投影面との間に配置
された、透明基板、光導電層、光反射層、液晶層、配向
膜層、電圧印加手段とからなる光書込型液晶空間光変調
器と、前記光書込型液晶空間光変調器と前記投影面との
間に配置された、当該光書込型液晶空間光変調器に表示
された前記合成画像を偏光した読み出し光を照射して読
み出した後偏光素子を介して再び前記投影面に結像する
ための結像光学系とを具備してなることを特徴とする複
数画像合成投影装置とすることにより、画像形成部と投
影部とを分離して高精細かつ高輝度かつ高速の画像投影
装置を実現した。
【0010】
【作用】図9は、本発明に用いた画像合成光学系の1例
の作用を示す図であり、100a、bは各々第1および
第2の透過型画像表示素子、101a、bは各々第1お
よび第2の平行平板、102は入射光線、103は屈折
光線、104は透過光線、105は入射面に立てた法
線、106は入射光線と出射光線のずれ量、107a、
bは各々第1および第2の透過型表示素子の移動方向、
108は第1および第2の透過型液晶素子に表示される
画像の境界間の距離である。まず、第1の透過型表示素
子100aを透過してきた入射光線102は、第1の平
行平板101aの入射面で屈折されて屈折光線103と
なり、さらに第1の平行平板101aの出射面で再び屈
折されて透過光線104となる。このとき、よく知られ
ているように入射光線102と出射光線104とは互い
に平行になる。空気の屈折率をn、第1の平行平板10
1aの屈折率をn´とし、入射面に立てた法線105と
入射光線102のなす角度をα、入射面に立てた法線1
05と屈折光線103とがなす角度をβ、平行平板10
1aの厚みをs、入射光線102と透過光線104との
ずれ量をxとすると、x=s・sinα・[1−(n・
cosα)/(n´・cosβ)]となることが知られ
ている[例えば、F.A.ジェンキンス、H.E.ホワ
イト、「光学の基礎:第4版」、マグロウヒル社、p
p.28、1981年(F.A.Jenkins and H.E.White,"
Fundamentals of optics:Fourth Edition", MacGraw-Hi
ll,pp.28,1981)]。
【0011】ここで、αとβの関係は、スネルの法則に
よりn・sinα=n´・sinβである。従って、第
1の平行平板101aと第2の平行平板101bとを図
9に示すように配置し、第1の透過型表示素子100a
と第2の透過型液晶素子100bとを107a、bの矢
印で示す方向に移動させ、入射光線102と透過光線1
04とのずれ量xと、第1および第2の透過型液晶素子
に表示される画像の境界間の距離dとの関係が、d=2
・xとなるようにすれば、第1および第2の透過型液晶
素子に表示される画像はあたかも境界がないかのごとく
合成される。
【0012】また、もう1つの画像合成光学系の例を図
10に示す。図10は、本発明の画像合成光学系の1例
の作用を示す図であり、図9と同じ作用を示す構成要素
は図9と同じ番号で示してある。図10から明かなよう
に、第1および第2の透過型画像表示素子100a、1
00bに表示された画像は、第1および第2の平行平板
101aと101bの内部で図のように反射され、その
表示位置を平行移動されて出射される。平行平板101
a、101bを図10のような用い方をするとき、この
ような平行平板はひし形プリズムと呼ばれる。従って、
図10において、第1の透過型表示素子100aと第2
の透過型液晶素子100bとを107a、bの矢印で示
す方向に移動させることにより、入射面では空間的に分
離されて表示されていた画像を、出射面ではあたかも1
つの画像であるかのごとく合成して表示させることがで
きる。また、図10に用いているひし形プリズム101
a、101bの代わりに、当該ひし形プリズムの斜面に
対応する部分にミラーを配置した反射構造によっても画
像合成が可能であることは言うまでもない。
【0013】このようにして、画像合成光学系で合成さ
れた画像を、結像光学系でスクリーン、感光体、光導伝
体あるいは光書込型空間光変調器などに結像させること
により、極めて多い画素を持った画像を投影することが
できる。
【0014】
【実施例】以下に本発明の複数画像合成投影装置の実施
例を図面を用いて説明する。図1は、本発明の複数画像
合成投影装置の基本構成図であり、1は光源、2は照明
レンズ、3は遮光マスク、4a、bは各々第1および第
2のTFT液晶ディスプレイ、5a、bは各々第1およ
び第2の平行平板プリズム、6は結像レンズ、7はスク
リーン、8は光線経路である。光源1としては、キセノ
ンランプ、メタルハライドランプ、ハロゲンランプ、あ
るいは蛍光灯やEL(Electro-Luminescence)ランプあ
るいはLEDや半導体レーザなどを用いることができ
る。本実施例では、光源1として赤色LED(発光波長
850nm)を用いた。
【0015】光源1として、キセノンランプやメタルハ
ライドランプのような白色光源を用いるときは、照明レ
ンズ2とTFT液晶パネル4a、4bとの間に、波長フ
ィルタを挿入して、単波長に変換するか、もしくは、平
行平板プリズム5a、5bの代わりに、図10で示した
ようなひし形プリズムあるいはひし形プリズムと同等の
ミラー群を用いて屈折角の波長分散を防ぐのが望まし
い。光源1から出射した光を、コンデンサレンズなどの
照明レンズ2でほぼ平行光束に変換して第1および第2
のTFT液晶ディスプレイ4aと4bに照射する。この
とき、照射光束がTFT液晶ディスプレイ4a、4bの
画像表示部分のみを照射するように、遮光マスク3を用
いて照射光束領域を制限する。なお、TFT液晶ディス
プレイ4a、4bには、照明光の入射側と出射側とに偏
光面が互いに垂直または平行になるような偏光板が取り
付けられていることは言うまでもない。このようにして
TFT液晶ディスプレイ4a、4bを透過した照明光束
はそこに表示されている画像を光強度分布を持った光画
像として読み出す。作用で説明したように、画像合成光
学系としての平行平板プリズム5a、5bは、前記光画
像を1つの画像として合成し、この1つに合成された画
像は結像レンズ6でスクリーン7上に投影結像される。
【0016】図1に示した平行平板プリズム5a、5b
は、2つのひし形プリズムの斜面同士をエポキシ系の光
学接着剤で接合したものを用いた。このとき、接着剤の
厚みと、ばりは、合成する画像の画素サイズに対して無
視できる程度に薄くなければならない。本実施例では、
接着剤の厚みを制御するために、接着剤の中に粒径がそ
ろった微粒子を混入し、充分に分散させた後、加圧接着
させた。具体的には、粒径5μmの石英ビーズを接着部
分で約200〜500個/mm2 となるように分散させ
て用いた。もちろん、通常の液晶ディスプレイなどで多
用されている高分子ビーズを用いてもよいことは言うま
でもない。また、平行平板プリズムの材質として、BK
7を用いた。このとき、接合した一方のひし形プリズム
の頂角は30度とし、その厚みを20mmとすると、T
FT液晶ディスプレイ100aと100bとに表示され
る画像間の距離は約6.7mmとなり、当該TFT液晶
ディスプレイ間を約5mm程度離間して配置することが
できた。このことによって、前記TFT液晶ディスプレ
イからの電極線を取り出すスペースおよびこれら液晶デ
ィスプレイを保持し移動させるための機構を取り付ける
だけのスペースを確保することができた。TFT液晶デ
ィスプレイ100aと100bとの距離をさらに広くし
たい場合は、より屈折率の高いガラス材料を用いて平行
平板プリズム101a、101bを形成したり、あるい
は図10に示すような配置でひし形プリズムを用いるの
が望ましい。
【0017】TFT液晶パネルとしては、多結晶シリコ
ンを用いてTFTを形成した1.3インチのものを用
い、その画素数は742×230とした。このようにし
て、画像合成されて得られた画素数は、742×460
画素となり実質的に14インチのTFT液晶ディスプレ
イと同等数の画素を実現することができた。
【0018】次に、さらに多くの画素を実現するために
TFT液晶ディスプレイを4枚用いて画像合成した実施
例について説明する。図2は、本発明の実施例を示す構
成図であり、10はLEDアレイ、11は拡散板、12
はTFT液晶ディスプレイアレイ、13は平行平板プリ
ズム複合対、14は結像レンズ、15は光書込型液晶空
間光変調器である。図2では、光源としてLEDアレイ
を用いている。このLEDアレイは、高輝度赤色LED
を16×16配列して発光領域を広げたものである。さ
らに、LEDアレイ10の直後には、照明光を均一にす
るため拡散板を配置してある。また、照明光が均一な領
域にはTFT液晶ディスプレイアレイ12が所定の間隔
を開けて配列してある。このTFT液晶ディスプレイ1
2の間隔部分では、これらTFT液晶ディスプレイから
の配線を取り出すための機構や、TFT液晶ディスプレ
イそのものの位置調整をするための機構が施されてい
る。また、図2においては、図1に示した遮光板3は図
面から省略されている。
【0019】図2における平行平板プリズム13は、図
1で示したような平行平板プリズムが4枚接着剤で接合
されている。ただし、接合されている各平行平板プリズ
ムの入射面に立てた法線は、前記4枚のTFT液晶ディ
スプレイに表示された画像が同時に接合する平行平板プ
リズム複合体13の中心部の頂点とそれに対向する頂点
とを含む入射面への垂直平面上にあり、前記中心部より
も所定の角度外側に倒れた状態にある。この法線の倒れ
角は、図9におけるαと同等である。従って、このとき
TFT液晶ディスプレイ13に表示されている各画像
は、前記平行平板プリズム13の中心の方に作用で説明
したのと同じ所定の量だけシフトし、その結果TFT液
晶ディスプレイアレイ12の各ディスプレイに表示され
た画像は合成されて1つの画像となる。このようにして
合成された画像は、結像レンズ14によって光書込型液
晶空間光変調器15の書込面に結像されて表示される。
【0020】次に、図2に示した光書込型液晶空間光変
調器について簡単に説明する。図3は、本発明で用いた
光書込型液晶空間光変調器の構造を示す模式的断面図で
あり、16a、16bは各々透明基板、17a、17b
は各々透明電極層、18は光導電体層、19は誘電体多
層膜ミラー、20a、20bは各々配向膜層、21は無
反射コーティング、22はスペーサ、23は液晶層、2
4は駆動回路である。図3において液晶分子を狭持する
ためのガラスやプラスチックなどの透明基板16a、1
6bは、表面にITO(Indium-Tin-Oxide)などの透明
電極層17a、17b、一酸化珪素の斜方蒸着やポリイ
ミドのラビング処理で形成された配向膜層20a、20
bが設けられている。透明基板16aと16bはその配
向膜層20a、20b側をスペーサ22を介して間隙を
制御して対向させ、液晶層23を狭持するようになって
いる。
【0021】なお、液晶層23として、エステル系Sm
C液晶混合物に光学活性物質を添加して強誘電性液晶組
成物としたもの、例えばエステル系SmC液晶混合物と
して、4−((4′−オクチル)フェニル)安息香酸
(3″−フルオロ、4″−オクチルオキシ)フェニルエ
ステルと、4−((4′−オクチルオキシ)フェニル)
安息香酸(3″−フルオロ、4″−オクチルオキシ)フ
ェニルエステルを1:1で混合したものを用い、これに
光学活性物質として5−オクチルオキシナフタレンカル
ボン酸、1′−シアノエチルエステルを25重量%加え
て強誘電性液晶組成物としたものを用いるような場合
は、配向膜層20a、20bとしては、透明基板の法線
方向から75度から85度の角度で一酸化珪素を斜方蒸
着したものを用いる。
【0022】また、液晶層23として、n型ネマチック
液晶を用いる場合は、電圧無印加の状態で基板法線方向
に液晶分子の長軸方向がほぼ一致するように配向させる
ため、ポリイミドなどの垂直配向材料を密度の低いラビ
ング処理を施したものを用いる。
【0023】また、光による書き込み側の透明基板16
a上には光導電体層18、誘電体ミラー19が配向膜層
20aとの間に積層形成されている。光導電層18とし
ては、イントリンシックな水素化アモルファスシリコン
層やショットキーバリア構造を有する水素化アモルファ
スシリコン層、あるいはまたCdTeやZnSeなどの
カルコゲナイド系光半導体層を用いることができる。本
実施例では、イントリンシックな水素化アモルファスシ
リコン層を光導電体層18として用いた。また、書き込
み側の透明基板16aと読み出し側の透明基板16bと
のセル外面には、無反射コーティングを形成するのが好
ましい。本実施例では、読み出し側基板16bのセル外
面上にのみ無反射コーティング21を施した。
【0024】次に、上記構造を持つ光書込型液晶空間光
変調器を動作させる方法を説明する。透明電極17aと
17bとには、駆動回路24から駆動電圧が印加されて
いる。前記液晶層23が前記強誘電性液晶組成物から構
成されている場合は、前記駆動回路24を用いて、例え
ば暗部では動作閾値電圧の最小値以下であり、光照射部
では動作閾値電圧以上であるようなパルス電圧あるいは
直流バイアス電圧または100Hz〜50kHzの交流
電圧を重畳した交流バイアス電圧を透明電極層17aと
17bとの間に印加しながら、書込光画像を照射するこ
とにより画像書込を行う。また、前記液晶層23が前記
n型ネマチック液晶組成物から構成されている場合は、
前記駆動回路24を用いて、例えば1〜10kHzの交
流電圧を印加しながら、光画像を照射することにより画
像書込を行う。どちらの場合においても、光導電体層1
8の膜厚と光電特性に依存するが、印加駆動電圧の実効
値はおよそ6〜20ボルト程度である。
【0025】以上のようにして、図2における光書込型
液晶空間光変調器15に書き込まれた前記合成画像は、
当該光書込型液晶空間光変調器の読み出し基板側から照
射された読み出し光により読み出されて、例えば図1の
7で示すようなスクリーン上に投影される。図2のよう
に、TFT液晶ディスプレイ12の画像を光書込型液晶
空間光変調器15に一度書き込んでから投影することに
よって、このようなTFT液晶ディスプレイの持ってい
る開口率が小さくて暗い画像になるとか強度の大きな光
に対する表示不良が生じるといった問題がなくなり、数
万ルーメンといった強力な光束の画像投影が可能となる
のである。さらに、このような光書込型液晶空間光変調
器は、その液晶層に強誘電性液晶組成物を用いる場合の
限界解像度はおよそ380lp/mmであり、またその
液晶層にn型ネマティック液晶組成物を用いる場合の限
界解像度はおよそ100lp/mmであるため、前記合
成画像の画素数としては20×20平方センチメートル
の領域内でおよそ2000×2000〜7600×76
00となる。これは、高解像度テレビあるいはコンピュ
ータグラフィックス用のディスプレイとしても充分な値
である。
【0026】次に、本発明の画像合成投影装置を反射型
液晶プロジェクタに応用した1実施例を図7に示す。図
7において、42a、b、cは各々第1、2、3の書込
用光源、43a、b、cは各々第1、2、3のTFT液
晶ディスプレイ、44a、b、cは各々第1、2、3の
平行平板プリズム複合体、45a、b、cは各々第1、
2、3の結像レンズ、46a、bは各々第1、2の直角
プリズム、47a、b、cは各々第1、2、3の光書込
型液晶空間光変調器、48a、b、cは各々第1、2、
3の偏光ビームスプリッタ、49は読出用光源、50、
51は各々第1、2のコールドフィルタ、52はグリー
ン反射フィルタ、53、54、55は各々第1、2、3
の全反射ミラー、56、57は第1、2のダイクロイッ
クプリズム、58は偏光板、59は投影レンズである。
【0027】第1の書込用光源42a、第1のTFT液
晶ディスプレイ43a、第1の平行平板プリズム複合体
44a、第1の結像レンズ45a、第1の直角プリズム
46aは、各々第1の光書込型液晶空間光変調器47a
に赤色画像成分(R成分)を書き込むための書込用光学
系であり、第2の書込用光源42b、第2のTFT液晶
ディスプレイ43b、第2の平行平板プリズム複合体4
4b、第2の結像レンズ45bは、各々第2の光書込型
液晶空間光変調器47bに緑色画像成分(G成分)を書
き込むための書込用光学系であり、第3の書込用光源4
2c、第3のTFT液晶ディスプレイ43c、第3の平
行平板プリズム複合体44c、第3の結像レンズ45
c、第3の直角プリズム46cは、各々第3の光書込型
液晶空間光変調器47cに青色画像成分(B成分)を書
き込むための書込用光学系である。また、読出用光源4
9、第1、2のコールドフィルタ50、51、第1、
2、3の全反射ミラー53、54、55、第1、2のダ
イクロイックプリズム56、57、偏光板58、投影レ
ンズ59は、各々前記第1、2、3の光書込型液晶空間
光変調器47a、b、cに書き込まれたR成分画像、G
成分画像、B成分画像を読み出して投影する読出用光学
系である。
【0028】まず、書込用光学系について説明する。書
込用光学系としては、R用、G用、B用ともに基本的動
作は同様であるために、それらを代表してR用書込光学
系の動作を説明する。書込用光源42aとしては、ハロ
ゲン光源の発光点を球面反射ミラーの中心に配して平行
光束を取り出し、さらに赤色フィルタをかけた構造のも
のを用いた。赤色フィルタは、前記光書込型液晶空間光
変調器の光導電体層の光感度として最も感度が高い波長
帯域であり、かつ前記平行平板プリズム複合体による画
像合成において色分散の効果を最小に抑えるために用い
るものである。この書込光源42aの出射側に図2で示
したような拡散板を配してもよいことは言うまでもな
い。このようにして得られた書込光は、第1のTFT液
晶ディスプレイアレイ43aを照射する。このTFT液
晶ディスプレイアレイ43aには、最終的に得たい画像
のR成分だけが表示されている。
【0029】また、図7のように、TFT液晶ディスプ
レイアレイが、4枚のTFT液晶ディスプレイから構成
されている場合は、最終的に得たい画像が4分割された
ものが各TFT液晶ディスプレイに表示されている。こ
のように各TFT液晶ディスプレイに表示された画像
は、図9で説明したように光学的に合成された後結像レ
ンズ45aで、直角プリズム46aを介して、第1の光
書込型液晶空間光変調器48aの書込面に照射されて書
き込まれる。R用書込光学系と同じように、G用、B用
書込光学系においても書込光としては赤色光が用いられ
ており、これらのR用書込光学系との違いは、G用書込
光学系では第2のTFT液晶ディスプレイ44bには最
終的に得たい画像のG成分だけが、B用書込光学系では
第3のTFT液晶ディスプレイ44cには最終的に得た
い画像のB成分だけが表示されていることと、G用書込
用光学系には配置の関係から直角プリズムが不要になっ
ていることだけである。
【0030】次に、読出用光源49は、メタルハライド
光源の発光点を球面鏡の中心に配して平行光束を作り出
す構造になっており、ここから得られた平行光束は、第
1および第2のコールドフィルタ50と51を介して可
視光のみが取り出される。これらコールドフィルタは、
波長がおよそ700nm以上の近赤外光はほぼ99%以
上反射または吸収し、700nm以上の可視光はほぼ9
9%以上透過するような光学特性を持っている。ここ
で、用いるコールドフィルタの枚数は、読出用光源49
の出射光強度とその発光スペクトルに依存する。ここで
は、300Wのメタルハライド光源を用いているため
に、コールドフィルタを2枚用いたが、それ以上の出射
光強度のメタルハライド光源の場合は、コールドフィル
タは3枚必要となるかもしれない。さらに、読出用光源
として、演色性に優れて発光点も小さいキセノン光源を
用いる場合は、その発光スペクトルから400nm以下
の紫外線を除去するための紫外線カットフィルタを光源
の直後に挿入したほうが好ましい。
【0031】このようにして得られた読出光は、まずG
反射フィルタ52によってG成分のみが反射され、第2
の偏光ビームスプリッタ48bに導かれる。G反射フィ
ルタ52は、本実施例においては500〜600nmの
読出光だけが反射されて、それ以外の波長の読出光は透
過する。第2の偏光ビームスプリッタ48bでは、前記
G成分の読出光の内s偏光成分だけが反射されて第2の
光書込型液晶空間光変調器47bの読出面に照射され
る。このとき、第1の全反射ミラー52と第2の偏光ビ
ームスプリッタ48bとの間に、この第2の偏光ビーム
スプリッタ48bに入射する読出光の偏光がs偏光とな
るように偏光板を挿入してもよい。この第2の光書込型
液晶空間光変調器には、上記のように最終的に得たい画
像のG成分だけが表示されているために、このG成分画
像領域から反射された光は変調される。
【0032】当該光書込型液晶空間光変調器の液晶層が
強誘電性液晶組成物からなる場合は、通常はG成分画像
領域から反射された光は全て90度偏光面が回転したp
偏光光束として反射され、二値G画像として読み出され
る。また、当該光書き込み型液晶空間光変調器の液晶層
がn型ネマティック液晶組成物からなる場合は、G成分
画像領域から反射された光はその階調レベルに対応した
角度だけ偏光面が回転しその結果G成分画像の階調に対
応したp偏光成分を持った光が反射され、階調を持った
G画像として読み出される。
【0033】G反射フィルタ52を透過した読出光はR
成分とB成分を持っている。この読出光は第1の全反射
ミラー53によって反射され、第1のダイクロイックプ
リズム56によってR成分とB成分に分岐される。すな
わち、R成分である600〜700nmの読出光は第3
の全反射ミラー55に向けて反射され、B成分である4
00〜500nmの読出光は第2の全反射ミラー54に
向けて反射される。このようにして、R成分の読出光は
第3の全反射ミラー55で反射された後、そのs偏光成
分だけが第1の偏光ビームスプリッタ48aで反射され
第1の光書込型液晶空間光変調器47aの読出面に照射
される。同様にして、B成分の読出光は第2の全反射ミ
ラー54で反射された後、そのs偏光成分だけが第3の
偏光ビームスプリッタ48cで反射され第3の光書込型
液晶空間光変調器47cの読出面に照射される。
【0034】上記同様に、第2の全反射ミラー54と第
3の偏光ビームスプリッタ48cとの間、および第3の
全反射ミラー55と第1の偏光ビームスプリッタ48a
との間には偏光板を配してもよいことは言うまでもな
い。第1の光書込型液晶空間光変調器47aと第3の光
書込型液晶空間光変調器47cとには各々上記のように
最終的に得たい画像のR成分とB成分のみが表示されて
いる。G成分の場合と同様に、これら光書込型液晶空間
光変調器の液晶層が強誘電性液晶組成物から構成されて
いる場合は、R成分とB成分画像は各々二値のR成分画
像とB成分画像として読み出され、これら光書込型空間
光変調器の液晶層がn型ネマティック液晶組成物から構
成されている場合は、階調を持ったR成分画像とB成分
画像として読み出される。
【0035】このようにして、第1、第2、第3の光書
込型液晶空間光変調器47a、47b、47cから読み
出された各R、G、B成分画像は第2のダイクロイック
プリズム57で合成される。すなわち、当該R成分画像
とB成分画像とは第2のダイクロイックプリズム57で
反射され、当該G成分画像は第2のダイクロイックプリ
ズム57を透過した後、同一光軸上で重ね合わされる。
このようにして、重ね合わされたRGB合成画像は、偏
光板58を透過した後、投影レンズ59で適切な倍率と
明るさを持ってスクリーン上に投影結像される。
【0036】本実施例による反射型液晶プロジェクタ
は、それを構成する要素部品が全て平面光学部品で構成
されているため、投影画像の歪み等に対する補正は、C
RT光源を用いる場合に比べて非常に容易である。ま
た、光書込型液晶空間光変調器は、光アドレス部分(光
導電体層)と光変調層(液晶層)とを誘電体ミラーで光
学的に完全に分離しているため、強力な読出光に対して
も悪影響を受けずに良質な画像を投影することができ
る。
【0037】次に、本発明の画像合成投影装置に用いる
画像入力手段への画像信号供給方法に付いて説明する。
図8は、本発明の画像入力手段の信号入力方法の1例を
示す図であり、60は同期信号発生回路、61は画像メ
モリ、62はアドレスコントローラ、63a、b、c、
dは各々第1、2、3、4のD/A変換器、64a、
b、c、dは各々第1、2、3、4の増幅器、65a、
b、c、dは各々第1、2、3、4のマトリックス回
路、66a、b、c、dは各々第1、2、3、4のXド
ライバ、67a、b、c、dは各々第1、2、3、4の
Yドライバ、68a、b、c、dは各々第1、2、3、
4の表示部である。
【0038】CAD(Computer Aded Design)などで作
り出されたデジタル画像情報が記憶されている画像メモ
リ61から、所定の画像領域のデジタル画像情報(例え
ば、画像の中心を原点とした各座標象現に対応するデジ
タル画像情報)がアドレスコントローラ62によって取
り出される。このときアドレスコントローラ62は、同
期信号発生回路60からの同期信号に同期して動作す
る。このアドレスコントローラ62によって取り出され
た所定のデジタル画像情報は第1、2、3、4のD/A
変換器63a、b、c、dで各々NTSCやPALなど
に対応したアナログ画像情報に変換された後、第1、
2、3、4の各増幅器によって増幅され、第1、2、
3、4のマトリックス回路に各々入力される。
【0039】各マトリックス回路は、同期信号発生回路
60からの同期信号に同期してアナログ画像信号をXY
掃引信号に変換する。これらマトリックス回路からのX
座標掃引信号は、第1、2、3、4のXドライバ66
a、b、c、dに入力される。またマトリックス回路か
らのY座標掃引信号は、第1、2、3、4のYドライバ
67a、b、c、dに入力される。これら各Xドライバ
とYドライバからの表示信号は第1、2、3、4の表示
部68a、b、c、dの各画素を励起して、前記所定の
画像領域の画像を各表示部68a、b、c、dに表示す
る。図8における表示部68a、b、c、dが図2など
のTFT液晶ディスプレイアレイを構成しているにほか
ならない。
【0040】もちろん、図8に示すようなデジタル画像
信号を表示する以外にも、アナログ画像信号をXY信号
の同期サンプラを用いて部分表示させるなどの方法によ
って、アナログ画像信号の表示も可能であることは言う
までもない。以上説明したように、本発明の画像合成投
影装置は少なくとも4つの画像を光学的に合成して投影
することが可能であることを示したが、合成画像が4以
上、例えば8枚の場合はどのようにして行うかを次に示
す。
【0041】図6は、本発明の1実施例を示す構成図で
あり、35は光源アレイ、36はLCD(Liquid Cryst
al Display)アレイ、37a、bは各々第1、2の平行
平板プリズム複合体、38は第3の平行平板プリズム複
合体、39はシリンドリカルレンズ、40は結像レン
ズ、41はスクリーンである。
【0042】図6が図2と異なっている部分は、平行平
板プリズム複合体が3枚用いられている点とシリンドリ
カルレンズが挿入されている点である。LCDアレイ3
6は一般に長方形(または正方形)であるため、平面に
光軸を共有した最密充填すると4回対称に配置されるた
め、1回の光学的画像合成で用いることが可能なLCD
アレイの数は4枚となる(もし、LCDアレイが三角形
のパネルの集合ならば、光軸を共有する最密充填は3、
5、6、…となるから、1回の光学的画像合成で用いる
ことが可能なLCDアレイの数は3、5、7、…とな
る)。従って、図8に示すように8枚のLCDパネルの
集合からなるLCDアレイ36を光学的に画像合成しよ
うとすると、4枚ずつに分割して画像合成をしなければ
ならない。すなわち、第1の平行平板プリズム複合体3
7aは、LCDアレイ36の上部4枚のLCDパネルに
表示された画像を光学的に合成し1枚の画像とし、第2
の平行平板プリズム複合体37bは、LCDアレイ36
の下部4枚のLCDパネルに表示された画像をを光学的
に合成し1枚の画像とする。
【0043】このようにして、8枚の画像を2枚の画像
に合成した後、この2枚の合成画像は第3の平行平板プ
リズム複合体38によって光学的に合成され1枚の画像
とされる。このようにして合成された画像は、縦方向に
長細い画像となってしまうため、これをシリンドリカル
レンズ39によって縦方向に圧縮した後、結像レンズ4
0でスクリーン41上に結像する。もちろん、このよう
な画像の縦方向の圧縮を考慮して、LCDアレイ36に
表示される画像は、あらかじめ縦横比を修正された画像
を表示しなければならないことは言うまでもない。ある
いは、このような画像合成光学系を図7に示すような反
射型液晶プロジェクタに適用する場合に、LCDアレイ
36の画像修正が施されていない場合には、投影レンズ
59内に縦横比を修正するためのシリンドリカルレンズ
を配さなければならないことは言うまでもない。
【0044】
【発明の効果】以上、本発明の画像合成投影装置は、複
数の画像表示手段と、前記複数の画像表示手段の発光に
よって得られた投影光、または前記複数の画像表示手段
を透過または反射して得られた投影光を光学的に合成し
て1つの画像にする画像合成光学系と、当該合成によっ
て得られた合成画像を投影面上に結像する結像光学系と
を具備してなる複数画像合成投影装置を構成することに
より、100万画素以上の高精細な画像を継目なしに投
影することを可能ならしめ、さらに、前記結像光学系と
前記投影面との間に配置された、透明基板、光導電層、
光反射層、液晶層、配向膜層、電圧印加手段とからなる
光書込型液晶空間光変調器と、前記光書込型液晶空間光
変調器と前記投影面との間に配置された、当該光書込型
液晶空間光変調器に表示された前記合成画像を偏光した
読み出し光を照射して読み出した後偏光素子を介して再
び前記投影面に結像するための結像光学系とを具備して
なることを特徴とする複数画像合成投影装置とすること
により、画像形成部と投影部とを分離して高精細かつ高
輝度かつ高速の画像投影装置を実現した。
【0045】このように、本発明の複数画像合成投影装
置は、高精細の白黒あるいはカラー画像を極めて明るく
投影することが可能であるため、実施例で説明した反射
型液晶プロジェクタなどの高輝度映像投影装置に応用す
ることにより、明るい背景内での画像投影が可能とな
り、一般の表示装置はもちろんのこと、社屋内外の公告
用表示装置やゲームや遊興娯楽用映写装置などへ応用し
た場合の効果は大きい。
【0046】あるいはまた、本発明で投影することがで
きる画像の画素数は、現在市販されている液晶ディスプ
レイの技術を大きく変更することなく、100万〜50
0万画素とすることができるため、コンピュータグラフ
ィックスなどで用いられるような100万画素以上の大
きな画素数の画像情報を表示可能ならしめることによる
コンピュータデザインやコンピュータ合成映像に関する
産業分野に与える効果は大きい。
【0047】さらにまた、本発明の複数画像を合成投影
する対象として、スクリーンではなく例えば電子写真印
刷装置の感光体を用いることにより、高精細の画像を時
系列的に走査することなく画像全てを一度に投影感光さ
せることができる。このとき実現される印刷物の解像度
は、光書込型液晶空間光変調器2×2平方センチメート
ルの領域に書き込まれた画像をA4版サイズの印刷用紙
に投影したならば、およそ100〜750dpiとなり
従来以上の解像度の印刷物を提供することが可能とな
り、本発明が電子写真印刷装置やその他の光学式印刷装
置の技術発展に与える効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複数画像合成投影装置の基本構成図で
ある。
【図2】本発明の1実施例を示す構成図である。
【図3】本発明で用いた光書込型液晶空間光変調器の構
造を示す摸式的断面図である。
【図4】従来の画像投影装置の1例を示す模式図であ
る。
【図5】従来の画像投影装置の1例を示す模式図であ
る。
【図6】本発明の1実施例を示す構成図である。
【図7】本発明を反射型液晶プロジェクタに応用した1
実施例である。
【図8】本発明で用いた画像入力手段の信号入力方法の
1例を示す図である。
【図9】本発明に用いた画像合成光学系の1例の作用を
示す図である。
【図10】本発明における画像合成光学系の1例の作用
を示す図である。
【符号の説明】
1 光源 2 照明レンズ 3 遮光マスク 4a 第1のTFT液晶ディスプレイ 4b 第2のTFT液晶ディスプレイ 5a 第1の平行平板プリズム 5b 第2の平行平板プリズム 6 結像レンズ 7 スクリーン 8 光線経路 10 LEDアレイ 11 拡散板 12 TFT液晶ディスプレイ 13 平行平板プリズム複合体 14 結像レンズ 15 光書込型液晶空間光変調器 16a、b 透明基板 17a、b 透明電極層 18 光導電体層 19 誘電体ミラー 20a、b 配向膜層 21 ARコート 22 スペーサ 23 液晶層 24 駆動回路 25 高輝度CRT 26 結像レンズ 27 スクリーン 28 1次元LEDアレイ 29 集光レンズ 30 ガルバノミラー 31 結像レンズ 32 fθレンズ 33 感光体 35 光源アレイ 36 LCDアレイ 37a 第1の平行平板プリズム複合体 37b 第2の平行平板プリズム複合体 38 第3の平行平板プリズム複合体 39 シリンドリカルレンズ 40 結像レンズ 41 スクリーン 42a 第1の書込用光源 42b 第2の書込用光源 42c 第3の書込用光源 43a 第1のTFT液晶ディスプレイアレイ 43b 第2のTFT液晶ディスプレイアレイ 43c 第3のTFT液晶ディスプレイアレイ 44a 第1の平行平板プリズム複合体 44b 第2の平行平板プリズム複合体 44c 第3の平行平板プリズム複合体 45a 第1の結像レンズ 45b 第2の結像レンズ 45c 第3の結像レンズ 46a 第1の直角プリズム 46b 第2の直角プリズム 47a 第1の光書込型液晶空間光変調器 47b 第2の光書込型液晶空間光変調器 47c 第3の光書込型液晶空間光変調器 48a 第1の偏光ビームスプリッタ 48b 第2の偏光ビームスプリッタ 48c 第3の偏光ビームスプリッタ 49 読出用光源 50 第1のコールドフィルタ 51 第2のコールドフィルタ 52 G反射フィルタ 53 第1の全反射ミラー 54 第2の全反射ミラー 55 第3の全反射ミラー 56 第1のダイクロイックプリズム 57 第2のダイクロイックプリズム 58 偏光板 59 投影レンズ 60 同期信号発生回路 61 画像メモリ 62 アドレスコントローラ 63a 第1のD/A変換器 63b 第2のD/A変換器 63c 第3のD/A変換器 63d 第4のD/A変換器 64a 第1の増幅器 64b 第2の増幅器 64c 第3の増幅器 64d 第4の増幅器 65a 第1のマトリックス回路 65b 第2のマトリックス回路 65c 第3のマトリックス回路 65d 第4のマトリックス回路 66a 第1のXドライバ 66b 第2のXドライバ 66c 第3のXドライバ 66d 第4のXドライバ 67a 第1のYドライバ 67b 第2のYドライバ 67c 第3のYドライバ 67d 第4のYドライバ 68a 第1の表示部 68b 第2の表示部 68c 第3の表示部 68d 第4の表示部 100a 第1の透過型画像表示素子 100b 第2の透過型画像表示素子 101a 第1の平行平板 102b 第2の平行平板 103 屈折光線 104 透過光線 105 入射面に立てた法線 106 入射光線と透過光線のずれ量 107a、b 移動方向 108 画像境界間の距離
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 瀬倉 利江子 東京都江東区亀戸6丁目31番1号 セイコ ー電子工業株式会社内 (72)発明者 笠間 宣行 東京都江東区亀戸6丁目31番1号 セイコ ー電子工業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の画像表示手段と、 前記複数の画像表示手段の発光によって得られた投影
    光、または前記複数の画像表示手段を透過または反射し
    て得られた投影光を光学的に合成して1つの画像にする
    画像合成光学系と、 当該合成によって得られた合成画像を投影面上に結像す
    る結像光学系とを具備してなる複数画像合成投影装置。
  2. 【請求項2】 赤色画像のみを表示する複数の画像表示
    手段と、 当該複数の画像表示手段の発光によって得られた投影
    光、または当該複数の画像表示手段を透過または反射し
    て得られた投影光を光学的に合成して1つの画像にする
    赤色画像合成光学系と、 緑色画像のみを表示する複数の画像表示手段と、 当該複数の画像表示手段の発光によって得られた投影
    光、または当該複数の画像表示手段を透過または反射し
    て得られた投影光を光学的に合成して1つの画像にする
    緑色画像合成光学系と、 青色画像のみを表示する複数の画像表示手段と、 当該複数の画像表示手段の発光によって得られた投影
    光、または当該複数の画像表示手段を透過または反射し
    て得られた投影光を光学的に合成して1つの画像にする
    青色画像合成光学系と、 これら合成によって得られた赤色、緑色、青色合成画像
    を投影面上に重畳結像してカラー画像投影する結像光学
    系とを具備してなる複数画像合成投影装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の画像表示手段は透過型ディス
    プレイまたは発光型ディスプレイであり、 前記画像合成光学系は、入射面に立てた法線が前記投影
    光の光軸に対して所定の角度を持った複数の透明平行平
    板プリズムまたはひし形プリズムの組み合わせからなる
    請求項1または2記載の複数画像合成投影装置。
  4. 【請求項4】 前記投影面が、感光体または光導電体で
    ある請求項3記載の複数画像合成投影装置。
  5. 【請求項5】 前記結像光学系と前記投影面との間に配
    置された、透明基板、光導電層、光反射層、液晶層、配
    向膜層、電圧印加手段とからなる光書込型液晶空間光変
    調器と、 前記光書込型液晶空間光変調器と前記投影面との間に配
    置された、当該光書込型液晶空間光変調器に表示された
    前記合成画像を偏光した読み出し光を照射して読み出し
    た後偏光素子を介して再び前記投影面に結像するための
    結像光学系とを具備してなることを特徴とする請求項4
    記載の複数画像合成投影装置。
  6. 【請求項6】 前記液晶層は、強誘電性液晶組成物から
    なる請求項5記載の複数画像合成投影装置。
  7. 【請求項7】 前記液晶層は、電圧無印加の状態で液晶
    の長軸方向が基板法線方向にほぼ一致するように配向し
    たn型ネマチック液晶組成物からなる請求項5記載の複
    数画像合成投影装置。
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