JPH0772400B2 - たわみ性のある防火用吸熱性シート物質 - Google Patents

たわみ性のある防火用吸熱性シート物質

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JPH0772400B2
JPH0772400B2 JP59126311A JP12631184A JPH0772400B2 JP H0772400 B2 JPH0772400 B2 JP H0772400B2 JP 59126311 A JP59126311 A JP 59126311A JP 12631184 A JP12631184 A JP 12631184A JP H0772400 B2 JPH0772400 B2 JP H0772400B2
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ロジヤ−・レオン・ランガ−
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B7/00Insulated conductors or cables characterised by their form
    • H01B7/17Protection against damage caused by external factors, e.g. sheaths or armouring
    • H01B7/29Protection against damage caused by extremes of temperature or by flame
    • H01B7/295Protection against damage caused by extremes of temperature or by flame using material resistant to flame

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  • Insulated Conductors (AREA)
  • Paper (AREA)
  • Fireproofing Substances (AREA)
  • Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Laying Of Electric Cables Or Lines Outside (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は防火物質の分野に関するものである。詳細に
は、本発明は火災中に電気系統を保護するのに有効な防
火障壁物質に関するものである。
特に大規模の建築物及び発電所のような施設では、機
器、通信並びに送電の電線及びケーブルが著しく密集し
ている領域での防火は非常に重要である。このような電
線及びケーブルは可燃性であり、且つ火災が広がる虞の
ある細い道になることのできる電気絶縁被覆で構成され
ている。例えば、航空機又は工場で、操縦装置の維持に
電力の供給が必要な場合には、このような電線及びケー
ブルに対する防火は重大である。
防火用の膨脹性シートは米国特許第4,273,879号明細書
に開示してある。これらの特殊シートは著しい量の有機
質物質(結合剤及びシヤー形成樹脂)を含有している。
燃焼中に、これらの有機質物質は火の温度を高める発熱
反応を引き起こすことができる。
吸熱反応によつて火及び熱の広がるのを遅らせるように
設計してあつて、シートの形態で製造することのでき
る、他の防火物質がある。例えば、水和アルミナを含有
するネオプレン泡を発表している米国特許第4,315,075
号明細書を参照されたい。
アルミナ三水和物(Al2O3・3H2O)には34.6%の水和化
合水がある。この水は約230℃で遊離し始め、約600℃で
脱水が完結する。アルミナ三水和物が成分である組成物
では、この吸熱脱水に冷却作用があることは公知であ
る。放出される水蒸気も又、火災中に存在する可能性の
ある可燃性ガスを希釈して、燃焼の阻止を助ける。プラ
スチツク工業では、アルミナ三水和物(ATH)は公知の
防火充てん剤である。
繊維ブランケット形態の無機質物質は導管及びケーブル
トレーの保護に使用されてきた。このような繊維ブラ
ンケットは、アルミノ ケイ酸塩ガラスで製造し、バブ
コツク・アンド・ウイルコツクス社(Babcock & Wilco
x Company)が商標名カオウール(Kaowool)で市販して
いる。1時間防火するためには、アルミノ ケイ酸塩繊
維ブランケツトでケーブル トレーの周りを通常2イン
チ以上の厚さに包む。このブランケツト断熱材は熱伝導
率が低く、従つて火の作用から隔離するばかりでなく、
平常の状態で電気ケーブルを通つて搬送される電流で発
生する熱をも導管から消散させない。路線抵抗のために
通常発生する熱の消散が、このようにして阻止されるた
めに、トレー又は導管内のケーブルは定格が低下するは
ずである。すなわち、それらが定格されている搬送電流
量(アンパシテイー〔ampacity〕、すなわちアンペア容
量)は必然的に低下する。
ケーブル トレー及び導管を良く防火して、その中の電
気ケーブルのアンペア容量定格の低下を最小限度にとど
める組成物の提供が要望される。
本発明は、要約すれば、 (a) 無機質繊維、 (b) 有機質重合体結合剤、及び (c) 約100℃と600℃との間で吸熱反応を受ける吸熱
性無機質充てん剤 から成り、密度は0.70−1.0g/ccであり、有機質成分対
無機質成分の重量比は約0.15よりも小さく(好ましくは
0.08よりも小さく)、且つ成分(c)の吸熱性無機質充
てん剤対成分(a)の無機質繊維の重量比は約0.5から
5.0までの範囲内にある組成物で作つた、吸熱性で断熱
性がなく、たわみ性のある物質である。
本発明では、燃料供給源の有機質含有量を最小限度に
し、しかもなお防火適用方法で必要とする、必要な強さ
及び物理的完全性を維持している組成物を提供する。本
発明では有機質結合剤対無機質物質の比率が低いために
無機物の吸熱並びに冷却蒸気維持の様態(すなわち、無
機質繊維のすき間で放出される水蒸気の維持)の利用度
を極限まで増大する。この比率が低いために、どんな火
災に対しても原因になる燃料を最小限度にし、従つて燃
焼による煙及び有害ガスを最小限度にする。
この新規の吸熱性物質はシートの形態にするのが便利で
ある。有機結合剤の含有量は、非常に低いけれども、シ
ートの密度は比較的高く、例えば、繊維ブランケツト
タイプ方式にとつての0.1g/c.c.から0.3g/c.c.までに比
較して、0.70g/c.c.から1.0g/c.c.までに維持されるこ
とを見い出した。もつと密度の高いシートは熱伝導率を
増大し、従つてケーブルにとつては、通常の使用時に熱
の消散が更に良くなるために有利である。その上更に、
本発明によるシートでは、一段と緊密な包装を行つて、
機体構造のような空間の限定された領域で特に重要な、
ケーブル、ケーブル トレー及び導管のような物品を保
護する。
本発明の組成物中の無機質物質が安定なために、ずつと
多量の有機質物質を含有する先行技術による火災障壁物
質よりも優れたエージング特性を示すものと考えられ
る。
これらの新規の組成物は無機質結合剤(粘土、コロイド
シリカ、又はセメント性物質のような)に依存しない
し、又繊維状マトリツクスの断熱作用にも依存しない。
それらは繊維の気孔率及び機械的なもつれに依存し、且
つ物質のたわみ性が存続し、しかも吸熱性粉末対繊維の
有効な釣り合いを非常に高くすることができる。
無機質繊維は、耐火性アルミノ−ケイ酸塩繊維のよう
な、物理的特性に著しい変化を伴うことなく、非常に高
い温度に耐えることのできる物質から選定する。
本発明のシートは、長網式紙すき機又は円筒タイプ紙す
き機で、手すきか又は機械すきかのどちらかの標準製紙
技法で作るのが好ましい。
本発明の防火物質に使用する無機質繊維は、高い強度、
良好な耐熱性、及び高密度の吸熱性充てん剤を比較的高
い水準に維持することのできる性質を併有する耐火性物
質である。有効な無機質繊維の例では、グラフアイト、
シリカ、アルミナ−シリカ、酸化カルシウム−シリカ、
アスベスト、及びガラス繊維を包含する。アルミノ−ケ
イ酸塩繊維が好ましく、且つカーボランダム社(Carbor
undum Company)販売の商標名フアイバーフラツクス(F
iberfrax)SK−2600、マンビル社(Manville Corporati
on)販売の商標名セラフアイバー(Cerafiber)、及び
バブコツク・アンド・ウイルコツクス社の商標名カオウ
ール等の市販品を購入することができる。繊維の直径は
通常約6μmよりも小さく、3μmが好ましい。繊維の
直径がもつと大きければ、所定量に対して繊維数の少な
い物質になつて、引張り強さの劣るシートを生じ、且つ
通常、製紙機械で処理するのが一段と困難になる。好ま
しい無機質繊維(フアイバーフラツクス)の物理特性は
下記の通りである、 連続使用限度1260℃、溶融点1790℃、標準の充てん密度
96〜192kg/m3、繊維の長さ102mmまで、比重2.73、及び
繊維の強さ2.76×109N/m2
有機質結合剤の量は全体の2重量%から6重量%までが
好ましく、更に好ましいのは約5重量%である。適切な
結合剤には種々の重合体及びラテツクス形態のエラスト
マー、例えば天然ゴム ラテツクス、スチレン−ブタジ
エン ラテツクス、ブタジエン アクリロニトリル ラ
テツクス、及びアクリレート並びにメタクリレートの重
合体及び共重合体(例えばポリアクリル酸メチル、ポリ
アクリル酸エチル及びポリメタクリル酸メチル)のラテ
ツクスを包含することができる。ハロゲンを全く含有し
ない重合体を使用して、火災中に有害な腐食性ハロゲン
ガスの分解及び放出を避けるのが好ましい。アクリル
系重合体は耐熱性、エージング特性が優れ、且つ燃焼生
成物は非腐食性であるから好ましい。
吸熱性の無機質充てん剤原料物質は、平均粒度が約60μ
mよりも小さい粉末が好ましく、約8μmよりも小さい
のが更に一層好ましい。もつと大きな充てん剤粒子は処
理中に無機質繊維を分離する傾向があつて、引張り強さ
の低いシートを得ることになる。吸熱性充てん剤対無機
質繊維の重量比は、約1.5から3.0までの範囲にあるのが
好ましい。
代表的な充てん剤は水和金属酸化物及び水和ホウ酸塩に
したい。充てん剤は化学的に不活性で、水に比較的不溶
性であるべきであり、且つ協力剤を必要とするべきでな
い。アルミナ三水和物、水酸化マグネシウム(水和マグ
ネシア)、及びホウ酸亜鉛にはこれらの性質がある。ア
ルミナ三水和物が好ましい。充てん剤としての好ましい
粒度は約8μmである。粒度がこれよりも減少するにつ
れて、製造過程でスラリーの脱水に悪影響を及ぼすこと
がある。もつと大きな粒子(60μmよりも大きい)を使
用すれば、シートの引張り強さを減じることがある。
本発明のたわみ性のある繊維性の吸熱性物質は、成分を
水と混合してスラリーを形成させて作る。ラテツクスを
凝集させる。生じたフロツク懸濁液は頂部の箱に流れ、
ここから長網式紙すき機の針金スクリーンに至る。脱水
されたフロツクは、たやすく水が切れ、互いに密集して
均一な塊を生じ、この中で無機質繊維は機械的に連結さ
れ、且つ重合体結合剤で互いに縛られ、且つ吸熱性充て
ん剤は繊維の間のすき間をふさぐ。厚いシート用にはフ
ロツクが大きければ大きい程好ましく、処理で必要な良
好な排水ができる。長網式紙すき機から出てきたままの
シートはカレンダー処理して密度を高め、且つ加熱乾燥
ロールを通過させて乾燥する。
本発明のもう一つの実施態様では、既に説明したシート
への裏当て添加を包含する。適切な裏当て物質は、片側
に圧感接着剤をコーテイングした、厚さが約0.08mmのア
ルミニウムはくである。裏当ては接着剤で防火シートに
接着させる。このような裏当てで、とがつた隅又は小さ
い半径の周りに曲げなければならないシート物質の強さ
をある程度増大させることができる。
本発明の繊維状シートは、セラミツク繊維コード、細か
く織つた金網又は他の高温度抵抗性物質で包むことによ
つて、導管及びケーブル トレーの周りに適切に保持す
ることができる。包装してシートを制限し、特に裸の炎
に露出させる場合に、保護しようとするケーブルの周り
にきつちりそれを保持するのが好ましい。適切なセラミ
ツク繊維コードは米国特許の第3,709,705号明細書、第
3,795,524号明細書、及び第4,047,965号明細書に開示の
繊維で作ることができる。市販品を購入することのでき
る適切なコードは、商標名ネクステル(Nextel)で販売
しているミネソタマイニング アンド マヌフアクチヤ
リング社(Minnesota Mining and Manufacturing Compa
ny)製の銘柄品のセラミツク繊維コードである。
純粋に典型的な例にするのが目的の下記の実施例を考察
することによつて、本発明は更に明白になるであろう。
これらの実施例では、ASTM(米国材料試験協会)試験の
2項目を使用して、本発明の物質の数値を求めた。ASTM
試験D3286−73では、等温ジヤケツト ボンベ熱量計で
燃料の総発熱量を測定する。この試験の目的は、防火障
壁物質が火災に対して燃料として、実際に寄与する程度
を測定することである。ASTM試験E119−78は建築物及び
建設材料に関する標準火災試験である。
実施例1 本発明の防火物質を大量製造するために、幅26インチ
(66cm)の長網式紙すき機を使用した。モルドン(Mord
on)スラツシユ製造装置中で、アルミノ−ケイ酸塩繊維
122ポンド(55.3kg)を水1000ガロン(3785)に加
え、混合物を3分間かき混ぜてスラリーを製造した。こ
のスラリーを2000ガロン(7570)の貯蔵容器にポンプ
で送り、且つ水265ガロン(1000)を追加して希釈し
た。下記の第1表に示すように、ローム アンド ハー
ス社(Rhom & Haas Company)からロープレツクス(Rh
oplex)HA−8ラテツクスとして購入できる、固形物約4
6重量%を含有するアクリル系ラテツクス53ポンド(24k
g)、及びグレート レークス ミネラルズ社(Great L
akes Minerals Company)から購入できる、種々の量並
びに粒度のアルミナ三水和物を繊維スラリーに添加し
た。
次に、ラテツクスを凝集させる約4.7と5.1との間(好ま
しくは約4.9)までpHを減じるのに十分な量のミヨウバ
ンの希薄水溶液(約25重量%)を、かき混ぜながら、ラ
テツクス−繊維−ATHスラリーに添加した。次に、ラテ
ツクス−繊維−ATHスラリーをポンプで、制御された速
度で、混合タンクに送り、ここで粒子を維持し、且つ排
水を促進するために、希薄溶液になつている凝集剤、す
なわち高分子電解質を約50ml/分で添加した。適切な高
分子電解質は、0.2%溶液(スラリー50ガロン、すなわ
ち189当たり、高分子電解質溶液50ml)で使用する、
ベツカム ラブラトリー社(Beckamn Laboratory In
c.)販売のバフロツク(Bufloc)170、又はローム ア
ンド ハース社販売のルフアツクス(Lufax)295陽イオ
ン高分子電解質にしたい。
スラリーは混合タンクから頂部の箱に流れ、長網式紙す
き機の針金スクリーンに至り、幅が66cmまでの複合物シ
ートになつた。シートは、長網式紙すき機で脱水して水
分を約50重量%にしてから、約0.06N力でカレンダー処
理して更に脱水し(水分約30重量%未満)、且つシート
の密度を高めた。湿つたシートは加熱乾燥ロールを通過
させて乾燥し、水分含有量を約3%未満まで減じた。次
にこれを巻いてロールにした。種々の処理パラメーター
(シートを製紙機械内を搬送する速度、及びカレンダー
処理に使用した力)を変化させて、厚さ及び密度が種々
のシート製品を製造することができる。試料1から10ま
での最終組成物を第2表に示す。
本発明の実験試料に対する対照として試験するために、
公知の種々の防火物質の試料を使用した。これらのうち
の若干は市販品の形態で使用することができた。他のも
のは関連特許明細書に基いて処方した。シート形態にな
つていないものはマスチツク又はパテ形態であつたが、
比較試験をするために、これらをこて塗りするか、ある
いは圧縮してシート形態にした。対照試料を第3表に示
す。
ASTM試験D3286を使用して、本発明の試料1から10ま
で、及び対照試料C1からC6までの数値を求めた。種々の
物質の総発熱量を下記の第4表に示す。
第4表の比較試験のデータでは、対照物質の熱量は、一
事例を除いて全部、本発明の組成物よりも実質的に大き
いことを示している。これらの値が大きいのは有機質含
有量が多い点に由来している。熱量が約2400ジユール/g
よりも多くない、更に好ましくは約2000ジユール/gより
も少ない本発明の組成物を選定するのが好ましい。
実施例2 本発明のシート系統の完全性及びたわみ性の特性を、被
覆又は包装の操作中、維持するためには、ずつと薄い数
枚の層を別々に張り付けて、全体で必要な厚さにする。
このような層の各の片側に金属はく(厚さ0.08mm)を張
りつけて、包装被覆の隣接しているシートの縁で、金属
はくテープを用いて都合よく張り合わせることのでき
る、たわみ性があつて、しかも頑丈なシートにするのが
好ましい。約20cmの間隔を保たせるか、又は、らせん方
式にしてある、高温セラミツク繊維コード(ネクステル
4/5コードのようなアルミナ ホウケイ酸塩繊維)、あ
るいはステンレス鋼針金の仕上げ包装を防火シートの周
りに巻きつけて、特に火災状況下で、確実に完全な被覆
を維持し、且つ防火シートの巻き戻りを防止することが
できる。
ASTM E119−78による火災試験を、上記の方法で包装し
た直径2.5cm導管及び10.2cm×30.5cmケーブル トレー
の試料について行つた。使用したシート物質の量は、 (a)層の数、(b)全体の厚さ、及び(c)重量、 で測定した。好ましい方法で、導管又はケーブルトレー
を包含する直線距離当たりの防火シート物質の重量をkg
/m単位で測定する。天然ガス又はプロパン ガスを燃料
にして、炉の内部の加熱速度をASTM E119−78に一致さ
せた炉の内部で、試験試料を加熱した。導管試験及びケ
ーブルトレー試験のための炉の高温帯域の長さは、それ
ぞれ61cm及び245cmであつた。防火シート被覆の中の導
管及びケーブル トレーの表面温度が315℃に達するの
に必要な時間を使用して、試料を比較した。315℃は電
気ケーブルが多くの場合に劣化して短絡し始めるのが認
められる温度である。この比較を下記の第5表に示す。
これらの火災試験では、本発明のシートの組成物は火災
暴露時間が公知の物質よりも実質的に延びることを示し
ている。比較の対照試料番号C3、C5及びC6のパテ又はマ
スチツクは均一な厚さに施すことができなかつたことを
指摘しておくべきである。導管及びケーブル トレーの
表面に対する接着も又問題であつたので、これらの物質
をこの方法で試験することができなかつた。シート物質
だけの火災試験を行つた。
対照試料C1及びC2の膨脹性シート物質の場合には、包装
外形の設計に特別の注意が必要であつた。膨脹した防火
物質では、導管の周囲の周りに、あるいはケーブル ト
レーの曲り角に、放射状の割れ目を生じ、これで金属表
面が直接熱にさらされる。有意の試験を行うために、外
囲のために針金の網で上張りしてある、目の形にした、
あるいは波形にした、緩い包装を使用して、物質の膨脹
を制限し、且つこのような割れ目を制御した。導管の周
りを包装する膨脹性の防火シートについての更に多くの
詳細は、1983年6月7日に出願の米国特許出願第501,88
7号明細書で知ることができる。本発明のシートは導管
又はケーブルトレーに、しつかり、きちんと巻かれたま
まで残つた。熱にさらされている間に、著しい容積膨脹
を受ける膨脹性物質に比較して、本発明のシートの容積
には、熱にさらされている間に、本質な物理的変化は全
くなかつた。
実施例3 パテ又はマスチツク形態にしてある、本発明の物質及び
対照に、下記の火災試験を行つた。試験片を切断して23
cm×28cmの長方形にし、且つ厚さ0.3mmの金属シートの
片側に密着させた。試験片の重量及び厚さを記録した。
熱電対を金属シートの中央の表面に取り付けて、低温側
の表面温度を測定した。1,050℃から1,100℃までの高温
側表面温度を生じる、プロパンを燃料にする排気ガス模
擬装置(マレモント社〔Maremont Company〕販売)で発
生させた火災供給源の前面の中央に垂直に試験シートを
置いた。次に低温側の温度上昇速度を記録した。得た結
果を下記の第6表に示す。
本発明のシートの試料は対照試料のマスチツクのどれよ
りも著しく長い時間の間、はるかに低い温度を維持し
た。
実施例4 防火障壁で保護した電気導管のアンペア容量の検討を行
つた。この検討に使用した防火障壁物質には、本発明の
物質、アクリル系樹脂、アルミナ−シリカ繊維及び膨脹
させてないバーミキユライトから成る、市販品を購入す
ることのできる膨脹性マツト(対照試料C1)、及びバブ
コツク アンド ウイルコツクス社から購入することの
できるカオウール ブランケツトを包含していた。膨脹
性マツトの長さは、第一層については457mm、第二層に
ついては572mm、又、第三層については635mmであつた。
本発明のマツトの長さは第一層については394mm、第二
層については445mm、又第三層については500mmであつ
た。使用したカオウール ブランケツトの長さは、第一
層については610mm、又第二層については749mmであつ
た。カオウール ブランケツトを使用し、少なくとも76
mm重複させて、導管の周りを完全に被覆した。これらの
試験では、黒色の電気ビニル テープ、スコツチ(Scot
ch)33テープで試験試料片の外側の周りをらせん状に包
み、黒色の表面だけにして、若干の試験のときの表面放
射率を高めた。試験を行つた包装導管の長さは、どの場
合にも、約2.45mであつた。
アンペア容量定格を下げる因子全部を、表面が不変の裸
の導管の場合について計算した。使用した方程式は 定格低下百分率={1−(T1/T21/2}×100 であり、式中、T1は裸導管の場合に環境温度以上に上昇
する伝導体の温度であり、且つT2は防火導管について、
環境温度以上に上昇した伝導体の温度である。
試験した導管は500MCM600ボルトXLPE絶縁銅導電体ケー
ブル4本を内蔵する、内径4インチ(10.2cm)の電気品
位一覧表40の鋼であつた。各防火障壁層の厚さは、本発
明のシートについては約5mm、膨脹性マツトについては
約5mm、又カオウール ブランケツトについては約25mm
であつた。導電体の温度を裸の鋼について、190アンペ
ア、300アンペア及び400アンペアで測定して、それぞれ
39.7℃、61.2℃及び85.1℃を得、又黒色テープで被覆し
た鋼導管については、それぞれ同一の電流のときに37.1
℃、54.2℃及び76.2℃であつた。これらの試験の間の環
境温度は約22℃と26℃との間の範囲にわたつた。結果を
下記の第7表に示す。
同数の防火障壁層のある試料の比較では、本発明の物質
で必要なアンペア容量の定格低下は、カオウール ブラ
ンケツトあるいは膨脹性マツト物質のどちらででも必要
とする定格低下よりも著しく少ないことを示している。
膨脹性マツトに対する、目の形にした、あるいは波形に
した、緩い包装で必要とする、防火障壁と導管との間の
空気のすき間(第5表の後の検討を参照されたい)はア
ンペア容量の定格化にとつて有害であると考えられる。
防火障壁層が3層の本発明の試料でさえも、わずか2層
しかない対照物質に比較して有利である。このように、
導管内のケーブルの電流搬送容量は適切な防火をした結
果としては、あまり大きな打撃を受けない。
その上、外側に黒色のテープを追加すれば、アンペア容
量定格低下百分率を下げるのに役立つ。
本発明の他の実施態様は、当業界の熟達者にとつては、
本明細書に開示した本発明の明細書及び実施例から明白
であろう。当業界の熟達者は、特許請求の範囲で示した
本発明の真の範囲及び理念から逸脱することなく、本明
細書に記載した要領に対して、種々の省略、変更及び変
化をさせることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−140605(JP,A) 特開 昭57−61797(JP,A) 特開 昭57−171799(JP,A) 特開 昭59−223400(JP,A) 特公 昭42−16327(JP,B1) 特公 昭47−24165(JP,B1)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) 耐火性無機質繊維、 (b) 有機質重合体結合剤、及び (c) 約100℃と600℃との間で吸熱反応を受ける、吸
    熱性無機質充てん剤、 から成り、密度は0.70−1.0g/ccであり、有機質成分対
    無機質成分の重量比は約0.15よりも小さく、成分(c)
    の吸熱性無機質充てん剤対成分(a)の無機質繊維の重
    量比は約0.5から5.0までの範囲内にあり、且つ成分
    (c)の吸熱性無機質充てん剤としてアルミナ三水和物
    を用いることを特徴とする組成物で作った、吸熱性で、
    たわみ性のある繊維質シート物質。
  2. 【請求項2】成分(a)の無機質繊維をシリカ、アルミ
    ノ−ケイ酸塩、アスベスト及びガラス繊維から成る群か
    ら選定することを特徴とする、上記第(1)項に記載の
    繊維質シート物質。
  3. 【請求項3】さらに、金属はく裏当て材を片面に取り付
    けたことを特徴とする、上記第(1)項に記載の繊維質
    シート物質。
  4. 【請求項4】成分(a)の無機質繊維がアルミノ−ケイ
    酸塩繊維であることを特徴とする、上記第(1)項に記
    載の繊維質シート物質。
  5. 【請求項5】吸熱性無機質充てん剤の平均粒子径が60μ
    mより小であることを特徴とする、上記第(1)項に記
    載の繊維質シート物質。
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