JPH0772167B2 - 4―アミノ―3―ヒドロキシ酪酸誘導体の製法 - Google Patents

4―アミノ―3―ヒドロキシ酪酸誘導体の製法

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JPH0772167B2
JPH0772167B2 JP61208573A JP20857386A JPH0772167B2 JP H0772167 B2 JPH0772167 B2 JP H0772167B2 JP 61208573 A JP61208573 A JP 61208573A JP 20857386 A JP20857386 A JP 20857386A JP H0772167 B2 JPH0772167 B2 JP H0772167B2
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
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    • C07D263/02Heterocyclic compounds containing 1,3-oxazole or hydrogenated 1,3-oxazole rings not condensed with other rings
    • C07D263/08Heterocyclic compounds containing 1,3-oxazole or hydrogenated 1,3-oxazole rings not condensed with other rings having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member
    • C07D263/16Heterocyclic compounds containing 1,3-oxazole or hydrogenated 1,3-oxazole rings not condensed with other rings having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
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    • Y10S530/86Renin inhibitors

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は一般式(I) (式中Rは炭素原子数1〜6のアルキル基、フエニル基
または炭素原子数7〜8のフエニルアルキル基を表わ
し、Bはt−ブトキシカルボニル基を、ベンジルオキシ
カルボニル基またはアリールオキシカルボニル基を表わ
す)を有する4−アミノ−3−ヒドロキシ酪酸誘導体の
製造法に関する。
式(I)の化合物の保護基Bを除去することにより、一
般式(II) (式中Rは前記定義の通りである) を有する4−アミノ−3−ヒドロキシ酪酸誘導体とする
ことができる。
一般式(II)においてRがイソブチル基であるスタチン
(下記式) およびRがベンジル基である4−アミノ−3−ヒドロキ
シ−5−フエニルペンタン酸(以下AHPPAと略す) はプロテアーゼ(aspartic proteinases)の阻害剤とし
て天然より菌の代謝物として得られたペプチドの構成ア
ミノ酸であり、医薬、特に降圧剤としての利用が考えら
れる。
特にスタチン及びAHPPAを導入したペプチドは強力なレ
ニン阻害活性を持つ降圧剤としての利用が見い出されて
いる。
(従来技術) スタチンはペプスタチン〔pepstatin,ジヤーナル・オブ
・アンチビオテイツクス(J.Antibiotics)、1970年、2
3巻、259頁〕を構成する最も重要なアミノ酸として梅沢
らによつて見い出され、近年レニン阻害活性を持つ抗高
血圧作用が注目されている化合物である。
降圧作用は例えば、ボジヤー(Boger)らネイチヤー(N
ature)、1983年、303巻、81頁およびリツチ,デイー・
エツチ(Rich,D.H.)ジヤーナル・オブ・メデイシナル
ケミストリー(J.Med.Chem.)、1985年、28巻、283頁に
述べられている。又、スタチンを含む合成ペプチドを降
圧剤として利用する試みもメルク社のグループで行なわ
れていて、これらは、特開昭第59-155345号および第60-
231695号などに開示されている。
又フエニルアナログである前述のAHPPAも大村らにより
天然より見い出されている。(日本薬学会第106年会講
演要旨集p208、1986年、3月10日発行) このAHPPAはD.Richらによりジヤーナル・オブ・メデイ
シナル・ケミストリー〔J.Med.Chem.,1980年、23巻、27
頁〕に、その製造法が記されている。スタチンの合成
は、例えば、エツチ・モリシマ(H.Morishima)らジヤ
ーナル・オブ・アンチビオチツクス(J.Antibiotic
s)、1973年、26巻、115頁、ダブリユー・−エス・リユ
ー(W.−S.Liu)らジヤーナル・オブ・オーガニツクケ
ミストリー(J.Org.Chem)、1978年、43巻、754頁、ピ
ー・ダブリユー・ケー・ウー(P.W.K.Woo)テトラヘド
ロンレターズ(Tetrahedron Letters)、26巻、2973頁
等に記載されている。
しかし、今だに安価に工業的生産に耐え得る光学活性な
スタチン、AHPPAなどの製造法はない。
(解決すべき問題点) 本発明者は天然界に存在する異常アミノ酸の役割に注目
し、その光学活性体の簡便な合成法を検討していた過程
で、1,2−及び1,3−不斉誘導の新しい方法を見い出し
た。
そこで、本発明者等が新たに見い出した1,2−不斉誘導
反応を用いることにより容易に入手出来るアミノ酸を原
料として、式(II)で示される4−アミノ−3−ヒドロ
キシ酪酸誘導体を効率よく合成する方法を見い出し本発
明を完成した。
(問題点を解決する手段) 本発明によれば、一般式 (式中Rは炭素原子数1〜6のアルキル基、フエニル基
または炭素原子数7〜8のフエニルアルキル基を表わ
し、Aはt−ブチルジメチルシリル基またはt−ブチル
ジフエニルシリル基を表わし、Xはブロム原子、クロル
原子、パラトルエンスルホニルオキシ基またはメタンス
ルホニルオキシ基を表わす) を有するシリルカルバメート誘導体を0価又は2価のパ
ラジウムと3価の有機リン化合物の存在下、含フツ素イ
オン試薬で処理し、一般式 (式中Rは前記定義の通りである)を有する環状カルバ
メート誘導体となし、 次いでヒドロホウ素化反応に付し、塩基性酸化分解し、
アミノ基を保護し、一般式 (式中Rは前記定義の通りであり、Bはt−ブトキシカ
ルボニル基を、ベンジルオキシカルボニル基またはアリ
ールオキシカルボニル基を表わす)を有するジオール誘
導体となし、さらに酸化することを特徴とする、一般式 (式中RおよびBは前記定義の通りである) を有する4−アミノ−3−ヒドロキシ酪酸誘導体の製造
法が提供される。
以前、本発明者等はアミノ酸、ペプチド化学の分野で広
く用いられているアミノ基の保護基であるt−ブトキシ
カルボニル基(以下、Bocと略す)、ベンジルオキシカ
ルボニル基(以下、Zと略す)またはアリールオキシカ
ルボニル基を含んだアミノ酸にt−ブチルジメチルシリ
ルトリフレート(以下、TBDMSOTfと略す)またはパラジ
ウム触媒とt−ブチルジメチルシランを作用させると、
N−t−ブチルジメチルシリルオキシカルボニル化合物
が得られることを見い出した(堺谷、大船、テトラヘド
ロンレターズ(1985)p5543および(1986)p3753。以下
にこの反応をBOCとTBDMSOTfを代表例として反応式で示
す。
これは、N−ウレタン型保護基が脱炭酸を伴うことなく
N−カルボキシラートイオンとして捕捉されたことを意
味する。また、生成したN−シリルエステルはフツ素イ
オン処理でN−カルボキシラートイオンを再生する(堺
谷、大船テトラヘドロンレターズ(Tetrahedron Letter
s)、1985年、5543頁)。
本発明の方法の最大の特徴は、上述のN−カルボキシラ
ートイオンを再生する時に、フツ素イオン処理を2価ま
たは0価のパラジウムと3価の有機リン化合物の存在下
に行い、生じたN−カルボキシラートイオンが分子内で
立体選択的に環化することである。
以下に本発明の方法を詳細に説明する。
原料として用いた一般式(III) (式中Rは前記定義通りであり、Xはブロム原子、クロ
ル原子、パラトルエンスルホニルオキシ基またはメタン
スルホニルオキシ基を表わしB′はBoc基、Z基または
アリールオキシカルボニル基を表わす)を有するアリー
ルハライド化合物またはスルホネート化合物を合成する
には、まずα−アミノ酸より容易に得られる一般式(I
V) (式中RおよびB′は前記定義通りである)のアミノア
ルデヒドに式(V) (式中R′は低級アルキル基を表わす) で表わされるホスホランを作用させ、次いで還元するこ
とにより一般式(VI) (式中RおよびB′は前記定義の通りである) を有するアリールアルコール体を生成する。このアリー
ルアルコール化合物にN−クロルコハク酸イミドまたは
N−ブロムコハク酸イミドをトリフエニルホスフイン存
在下作用させると前記一般式(III)においてXがクロ
ル原子またはブロム原子であるアリールハライド化合物
が得られる。また(VI)にパラトルエンスルホニルクロ
リドまたはメタンスルホニルクロリドを作用させると一
般式(III)においてXがパラトルエンスルホニルオキ
シ基またはメタンスルホニルオキシ基であるスルホネー
ト化合物が得られる。
前述の(III)に1.5〜2当量のt−ブチルジメチルシリ
ルトリフレート(TBDMSOTfと以下略す)またはt−ブチ
ルジフエニルシリルトリフレートまたはt−ブチルジメ
チルシランとパラジウム(II)触媒を塩基存在下作用さ
せることにより一般式(VII) (式中RおよびXは前記定義通りであり、Aはt−ブチ
ルジメチルシリル基またはt−ブチルジフエニルシリル
基を表わす) を有するシリルカルバメート誘導体が得られる。
この化合物(VII)を有機溶媒中、含フツ素イオン試
薬、0価又は2価のパラジウム化合物および3価の有機
リン化合物と処理すると、基Xが脱離基として働き、前
述のN−カルボキシラートイオンが立体選択的に環化し
た本発明の一般式(VIII) (式中Rは前記定義と同じである) を有する環状カルバメート誘導体になる。
ここで云う、有機溶媒とは、反応に関与しないものであ
れば何でもよいが、アセトニトリル、ジメチルアセトア
ミド、ジメチルホルムアミド、トルエン、ベンゼン、キ
シレンまたはニトロメタンが好ましい。反応は室温以下
でよく、5〜28℃が好ましい。又この反応で用いる含フ
ツ素イオン試薬は例えばテトラブチルアンモニウムフロ
リド、テトライソプロピルアンモニウムフロリドなどの
テトラアルキルアンモニウムフロリド、フツ化銀、フツ
化銅、ホウ素化テトラフルオロ銀などが好ましい。しか
し、トリフルオロメタンスルホニル銀などの含フツ素イ
オン試薬でない金属の試薬でも反応は進行する。
反応系中に0価又は2価のパラジウム化合物および3価
の有機リン試薬を加えなくても環化反応は進行するが、
0価又は2価のパラジウム化合物と3価の有機リン化合
物を加えることにより環化反応の立体選択率は著るしく
上昇する。
この0価又は2価のパラジウム化合物としてはアリルパ
ラジウムクロリド(2量体)、酢酸パラジウム、塩化パ
ラジウム、臭化パラジウム、パラジウム(II)アセチル
アセトネート、硫酸パラジウム、パラジウムトリフルオ
ロ酢酸、テトラキストリフエニルホスフインパラジウム
またはパラジウム・炭素が好ましい。
また、3価の有機リン試薬としては、トリフエニルホス
フインまたはトリブチルホスフインなどのトリアルキル
ホスフインが好ましい。
基Xは前述したごとく、一般に用いられているX で脱
離する基であればよいが、合成手段として常用されてい
るクロル原子、ブロム原子、パラトルエンスルホニルオ
キシ基またはメタンスルホニルオキシ基がよい。
この化合物(VIII)をエーテル系溶媒中、好ましくはテ
トラヒドロフラン中、ヒドロホウ素化反応に付すことに
より一般式(IX) (式中Rは前記定義通りである)を有するアルコール化
合物が得られる。ヒドロホウ素化反応は、ジボラン、ボ
ラン・テトラヒドロフラン錯体、アルキルボラン、ジア
ルキルボラン等のホウ素化合物と反応させ、次いで塩基
条件下過酸化水素水と処理する方法が常用されている。
ホウ素化合物及び塩基は9−ボラビシクロ〔3.3.1〕ノ
ナンと水酸化ナトリウム水溶液が代表として掲げられ
る。
反応終了後、有機溶媒を減圧で留去し、水と混合しない
有機溶媒で抽出する。抽出に用いる溶媒としては酢酸エ
ステル、例えば酢酸エチル、塩素系溶媒、例えばクロロ
ホルムが掲げられる。
抽出液を濃縮し、得られた残渣をアルコールにとかし、
塩基の水溶液を加えることによりカルバメートを加水分
解し、一般式(X) (式中Rは前記定義の通りである)を有するアミノアル
コール化合物とする。
この加水分解に用いた塩基は弱塩基でよく例えば、水酸
化バリウム、水酸化リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウムまたは重炭酸ナトリウムが好ましく、反応は60℃
〜100℃で10時間〜40時間でよい。
反応終了後、反応液を強陰イオン交換樹脂例えば、Dowe
x 50W×4を用い、強塩基を用い遊離させ精製すること
ができる。
強塩基としては、一般にアンモニア水が好ましい。
次いで濃縮し、得られたアミノアルコールのアミノ基を
一般的な保護基の試薬と処理し、N−保護化合物(XI) (式中RおよびBは前記定義の通りである) とする。保護基は特に限定はないが、最もよく用いられ
ているBoc、Z基でよい。
この化合物を適当な溶媒にとかし、酸化白金または酸化
ロジウムを触媒として、酸素を通じることにより酸化し
一般式(I) (式中RおよびBは前記定義の通りである) を有する4−アミノ−3−ヒドロキシ酪酸誘導体とする
ことができる。
本発明の製造法で、原料として用いた前記(III)の化
合物は、α−アミノ酸から何らラセミ化は起つていな
い。これは(III)をα−メトキシ−α−トリフルオロ
メチルフエニル酢酸(MTPA)エステルに導びいて確認し
た。
又、本発明の製造法で最も重要な環状カルバメート誘導
体(VIII)で、その4位と5位はスレオ型であり、副生
成物として生ずるエリスロ型は再結晶により容易に分離
できる。
この化合物(VIII)からスタチン及びその関連化合物を
製造する過程では、何らラセミ化は起つていないことは
天然品とその物理データを比較することで判明した。
(実施例) 次に実施例および参考例でもつて本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明がこれら実施例の範囲に限定され
るものでないことはいうまでもない。例中のNMRスペク
トルのデータ中、sは単線、dは2重線、mは多重線、
brは巾広を意味し、略記号は以下の意味を表わす。
MeOH:メタノール Boc:t−ブトキシカルボニル基 t−Bu:t−ブチル MTPA:α−メトキシ−α−トリフルオロメチルフエニル
酢酸基 PTLC:分取薄層クロマトグラフイー 28%NH3:濃アンモニア水(28%) 参考例1. (4S)−4−N−(t−ブトキシカルボニル)アミノ−
6−メチル−2−ヘプテン酸エチル 既知の方法により得られたN−t−ブトキシカルボニル
−L−ロイシナール(3.0g,14ミリモル▲〔α〕30 D▼−
26.0°(c=1.0,MeOH))のベンゼン溶液(50ml)に、
カルボエトキシメチレントリフエニルホスホラン(7.3
g,21ミリモル)を加え、25℃で30分間撹拌を行なつた。
溶媒を留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフイ
ー(エーテル/ヘキサン=1/1)に対し、標記化合物を
3.8g(収率96%)得た。
性状:無色油状物質 参考例2. (4S)−4−N−(t−ブトキシカルボニル)アミノ−
5−フエニル−2−ペンテン酸エチル 既知の方法により得られたN−t−ブトキシカルボニル
−L−フエニルアラニナール(2.0g,8.0ミリモル▲
〔α〕33 D▼−26.7°(c=1.0MeOH))より、参考例1
の方法に従い、標記化合物を2.5g(収率98%)得た。
性状:無色油状物質 参考例3. (4S)−4−N−(t−ブトキシカルボニル)アミノ−
6−メチル−2−ヘプテン−1−オール 窒素雰囲気下、−50℃に冷却した参考例1の化合物(3.
8g,1.3ミリモル)の塩化メチレン溶液(100ml)に、三
フツ化ホウ素エーテル錯塩(1.81ml,15ミリモル)を加
え、15分間攪拌を行なつた。この混合溶液に水素化ジ−
iso−ブチルアルミニウム(1モルヘキサン溶液,40.2m
l,40ミリモル)を加え、さらに2時間攪拌を行なつた
後、酢酸(6.9ml,121ミリモル)、エーテル(100ml)、
水(5ml)および無水硫酸マグネシウムを加え過し、
溶媒を減圧留去した。得られた油状物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフイー(エーテル/ヘキサン=2/1)に
付すことにより標記化合物2.8gを得た。(収率87%) 性状:無色プリズム晶 融点:82.0〜83.0℃(ヘキサン再結晶) IRスペクトル(フイルム(cm-1) 3336、1694、1534 マススペクトル(m/z) 244(M+1)+、188、1701 HNMRスペクトル(60MHz,CDCl3) 0.93(6H,d,J=6.0Hz)、1.1〜1.8(3H,m)、1.45(9H,
s)、3.36(1H,m)、3.60(1H,m)、4.08(2H,m)、4.8
0(1H,d,J=8.0Hz)、5.65(2H,m) 施光度 ▲〔α〕30 D▼−22.0°(c=1.0,MeOH) 参考例4. (4S)−4−N−(t−ブトキシカルボニル)アミノ−
5−フエニル−2−ヘプテン−1−オール 参考例3に従い、参考例2の化合物(2.5g,8.0ミリモ
ル)より、標記化合物(1.6g,収率74%)を得た。
性状:無色針状結晶 融点:96.0〜97.0℃(エーテル、ヘキサン再結晶) IRスペクトル(フイルム(cm-1) 3360、1696、1500 マススペクトル(m/z) 206、1861 HNMRスペクトル(100MHz,CDCl3) 1.40(9H,s)、1.87(brs 1H)、2.83(2H,d,J=7.0H
z)、4.06(2H,brs)、4.5(2H,m)、5.67(2H,m)、7.
2(5H,m) 施光度▲〔α〕29 D▼−4.8°(c=1.0,MeOH) 参考例5. (4S)−4−N−(+)−メトキシトリフロロメチルフ
エニルアセトアミド−6−メチル−2ヘプテン−1−オ
ール−(+)メトキシトリフロロメチルフエニルアセチ
ルエステル 参考例3の化合物(20mg)の塩化メチレン溶液(1ml)
にトリフロロ酢酸(1ml)を加え、25℃で30分間攪拌を
行なつた。溶媒を減圧留去した後、水(30ml)でうす
め、イオン交換樹脂カラムクロマトグラフイー(Dowex5
0、28%NH3)を行ない、再び溶媒を減圧留去した。得ら
れた油状物をピリジン(1ml)、四塩化炭素(1ml)の混
合溶液に溶かし、このものに、(+)メトキシトリフロ
ロメチルフエニル酢酸塩化物(0.3ml)を加え、25℃で
3時間攪拌を行なつた。水を加えエーテル抽出、エーテ
ル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、過し、溶媒を
減圧留去した。得られた油状物をPTLCに付し(エーテル
/ヘキサン=1/1)標記化合物19mgを得た。1 HNMR(360MHz)により、標記化合物がラセミ化してい
ないことが確認された。
性状:無色油状物質1 HNMR(360MHz CDCl3) 0.93(3H,d,J=7.0Hz)、0.93(3H,d,J=7.0Hz)、1.3
〜1.7(3H,m)、3.42(3H,q,J=1.0Hz)、3.53(3H,q,J
=1.0Hz)、4.57(1H,m)、4.77(2H,m)、5.67(2H,
m)、6.62(1H,brd J=9.0Hz)、7.3〜7.6(10H,m) 参考例6. (4S)−4−N−(+)−メトキシトリフロロメチルフ
エニルアセトアミド−5−フエニル−2−ペンテン−1
−オール−(+)−メトキシトリフロロメチルフエニル
酢酸エステル 参考例5に従い、参考例4の化合物(3mg)より標記化
合物(3mg)を得た。
このものもその1HNMR(360MHz)により、ラセミ化が起
つていないことが確認された。
性状:無色油状物質1 HNMRスペクトル(360MHz,CDCl3) δ2.82(1H,dd J=14.0、7.0Hz)、2.94(1H,dd,J=14.
0、7.0Hz)、3.20(3H,q,J=1.0Hz)、3.50(3H,q,J=
1.0Hz)、4.53(2H,d,J=6.0Hz)、4.84(1H,dddd,J=
8.0、7.0、7.0、6.0Hz)、5.55(1H,d,t,J=14.0、6.
0)、5.76(1H,dd,J=14.0、6.0)、6.60(1H,brd,J=
8.0Hz)、7.1〜7.5(15H,m)。
参考例7. (4S)−4−N−(t−ブトキシカルボニル)アミノ−
6−メチル−2−ヘプテン−1−クロリド 参考例3の化合物(2.3g,9.3ミリモル)の塩化メチレン
溶液(50ml)に氷冷下、トリフエニルホスフイン(4.9
g,18.6ミリモル)及び、N−クロロスクシンイミド(1.
9g,14.0ミリモル)を加え、25℃まで昇温後、20時間攪
拌を行なつた。溶媒を減圧留去後、得られた油状物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフイー(エーテル/ヘキサ
ン=1/5)に付し標記化合物2.4gを得た。(収率100
%)。
性状:無色油状物質 IRスペクトル(フイルム,cm-1) 3348、1698、1522 マススペクトル(m/z) 204(M−tBu)+、170、1481 HNMRスペクトル(60MHz,CDCl3) δ0.91(6H,d,J=6.0Hz)、1.1〜1.8(3H,m)、1.44(9
H,s)、4.00(2H,m)、4.15(1H,m)、4.59(1H,brd,J
=8.0Hz)、5.65(2H,m) 施光度 ▲〔α〕28 D▼−27.7°(c=1.0,MeOH) 参考例8. (4S)−4−N−(t−ブトキシカルボニル)アミノ−
5−フエニル−2−ヘプテン−1−クロリド 参考例5に従い、参考例4の化合物(1.2g,4.4ミリモ
ル)より標記化合物(1.2g,収率94%)を得た。
性状:無色プリズム結晶 融点:68.0〜69.0℃(ヘキサン再結晶) IRスペクトル(フイルム,cm-1) 3380、1685、1520 マススペクトル(m/z) 204〔(M+1)−tBuCl〕+、178、1481 HNMRスペクトル(100MHz,CDCl3) δ1.42(9H,s)、2.85(2H,m)、4.02(2H,m)、4.44
(2H,m)、5.70(2H,m)、7.26(5H,m) 施光度▲〔α〕33 D▼−6.0°(c=1.0 MeOH) 参考例9. (4S)−4−N−(t−ブチルジメチルシリルオキシカ
ルボニル)アミノ−6−メチル−2−ヘプテン−1−ク
ロリド 参考例7の化合物(2.1g,8.0ミリモル)の塩化メチレン
溶液(16ml)に、2,6−ルチジン(1.86ml,16ミリモル)
およびt−ブチルジメチルシリルトリフルオロメタンス
ルホネート(2.75ml,12ミルモル)を加え、25℃窒素雰
囲気下15分間攪拌を行なつた。飽和塩化アンモニウム水
溶液を加え、エーテル抽出し、得られた有機層に無水硫
酸マグネシウムを加え乾燥し、過し、溶媒を減圧留去
して、標記化合物2.8gを得た。
性状:無色油状物質 IRスペクトル(フイルム,cm-1) 3344、1696、15081 HNMRスペクトル(60MHz,CDCl3) 0.25(6H,s)、0.92(9H,s)、0.92(6H,d,J=7.0H
z)、1.1〜1.9(3H,m)、3.94(2H,m)、4.15(1H,
m)、4.70(1H,d,J=8.0Hz)、5.65(2H,m) 参考例10. (4S)−4−N−(t−ブチルジメチルシリルオキシカ
ルボニル)アミノ−5−フエニル−2−ペンテン−1−
クロリド 参考例9に従い、参考例8の化合物(760mg、2.6ミリモ
ル)より標記化合物(1.07g)を得た。
性状:無色油状物質1 HNMRスペクトル(100MHz,CDCl3) 0.24(6H,s)、0.94(9H,s)、2.86(2H,d,J=7.0H
z)、4.02(2H,m)、4.2〜4.8(2H,m)、5.70(2H,
m)、7.0〜7.0(5H,m) 実施例1. (4S,5S)−4−イソブチル−5−ビニル−2−オキサ
ゾリドン フツ化銀(2.03g,16ミリモル)、トリフエニルホスフイ
ン(420mg,1.6ミリモル)およびアリルパラジウムクロ
リドダイマー(145mg,0.4ミリモル)のアセトニトリル
溶液(8ml)に、参考例9の化合物(2.8g,8.0ミリモ
ル)のアセトニトリル溶液(8ml)を加え、25℃、窒素
雰囲気下3時間攪拌を行なつた。エーテルおよび無水硫
酸マグネシウムを加え過し、溶媒を減圧留去した。得
られた油状物を中圧のシリカゲルカラムクロマトグラフ
イー(エーテル/ヘキサン=2/1)に付すことにより標
記化合物(950mg,収率70%)および4,5−シス異性体(6
2mg,収率5%)を得た。
性状:無色油状物質 IRスペクトル(フイルム,cm-1) 3280、1760、1470、1390 マススペクトル(m/z) 169(M+)、141、125、1121 HNMRスペクトル(100MHz,CDCl3) δ0.90(3H,d,J=6.0Hz)、0.92(3H,d,J=6.0Hz)、1.
2〜1.9(3H,m)、3.58(1H,dddd,J=6.5、5.5、5.5、1.
0Hz)、4.50(1H,dddd,J=6.5、6.5、1.0、1.0Hz)、5.
28(1H,ddd,J=10.5、1.5、1.0Hz)、5.38(1H,ddd,J=
17.0、1.5、1.0Hz)、5.90(1H,ddd,J=17.0,10.5,6.5H
z)、6.68(1H,brs) 施光度 ▲〔α〕34 D▼−76.4°(c=1.0,MeOH) 実施例2. (4S,5S)−4−フエニルメチル−5−ビニル−2−オ
キサゾリドン 実施例1に従い、参考例10の化合物(1.07g,2.6ミリモ
ル)より、標記化合物と、その4,5−シス異性体の混合
物として365mg(収率70%)を得た。4.5−トランス/シ
スの比はNMRより10対1と決められた。また、標記化合
物の純品は、再結晶(エーテル、ヘキサン再結晶)によ
り得られた。
性状:71.0〜72.0℃(エーテル・ヘキサン再結晶) IRスペクトル(フイルム,cm-1) 3280、1740、1500 マススペクトル(m/z) 203(M+)、160、1121 HNMRスペクトル(100MHz,CDCl3) δ2.87(2H,d,J=7.0Hz)、3.77(1H,dt,J=7.0、7.0、
7.0Hz)、4.64(1H,dd,J=7.0、7.0Hz)、5.17(1H,dd,
J=10.0、1.0Hz)、5.22(1H,dd,J=17.0、1.0Hz)、5.
72(1H,ddd,J=17.0、10.0、7.0Hz)、6.62(1H,s)、
7.27(5H,m) 施光度 ▲〔α〕34 D▼−53.1°(c=1.0,MeOH) 実施例3 (3S,4S)−4−(t−ブトキシカルボニル)アミノ−
3−ヒドロキシ−6−メチル−ヘプタン−1−オール 実施例1の化合物(59.0mg,0.35ミリモル)のテトラヒ
ドロフラン溶液(3ml)に、0.5規定の9−ボラビシクロ
〔3.3.1〕ノナン(9−BBN)ヘキサン溶液(2.1ml,1.05
ミリモル)を加え、25℃、窒素雰囲気下20時間攪拌を行
なつた。
エタノール(640μl,10.8ミリモル)、6規定水酸化ナ
トリウム水溶液(215μl,1.3ミリモル)および30%過酸
化水素水(426μl,3.8ミリモル)を加え、さらに30分間
攪拌を行なつた。酢酸エチルで抽出し、得られた有機層
に無水硫酸マグネシウムを加え乾燥後、溶媒を減圧留去
した。
得られた油状物にエタノール(30ml)および飽和水酸化
バリウム水溶液(6ml)を加え30時間還流を行なつた。
エタノールを減圧留去後、水(50ml)を加え、イオン交
換樹脂(ダウエツクス(Dowex)−50wx、4、28%NH3
溶液)に付し、溶媒を減圧留去した。
得られたアミノジオール体のテトラヒドロフラン溶液
(5ml)にトリエチルアミン(50μl,0.35ミリモル)お
よびジ−t−ブチルジカルボナート(122μl,0.53ミリ
モル)を加え、室温で20時間攪拌を行なつた。溶媒を減
圧留去し、得られた油状物をシリカゲルカラムクトマト
グラフイー(酢酸エチル/エーテル=1/5)に付すこと
により、標記化合物(75mg,収率82%)を得た。
性状:無色油状物質 IRスペクトル(フイルム,cm-1) 3395、1690、1520 マススペクトル(m/z) 262(M+1)+、206、1861 HNMRスペクトル(100MHz,CDCl3) δ0.91(6H,d,J=7.0Hz)、1.43(9H,s)、1.0〜1.8(5
H,m)、3.23(1H,brs)、3.4〜3.9(5H,m)、4.82(1H,
d,J=9.0Hz) 施光度▲〔α〕29 D▼−40.2°(c=1.0,MeOH) 実施例4. (3S,4S)−4−N−(t−ブトキシカルボニル)アミ
ノ−3−ヒドロキシ−5−フエニル−ペンタノール 実施例3に従い、実施例2の化合物(107.5mg,0.53ミリ
モル)より、標記化合物(117.6mg,収率75%)を得た。
性状:無色針状晶 融点:106.0〜108.0(エーテル・ヘキサン再結晶) IRスペクトル(フイルム,cm-1) 3405、1690、1500 マススペクトル(m/z) 222(M−tBuO)+、204、164、1481 HNMRスペクトル(100MHz,CDCl3) δ1.41(9H,s)、1.4〜2.0(2H,m)、2.84(1H,brs)、
2.88(2H,d,J=7.0Hz)、3.4〜4.0(5H,m)、5.02(1H,
d,J=9.0Hz)、7.25(5H,s) 施光度 ▲〔α〕29 D▼−38.2°(c=1.0 MeOH) 実施例5. (3S,4S)−4−N−(t−ブトキシカルボニル)アミ
ノ−3−ヒドロキシ−6−メチル−ヘプタン酸 酸化白金(55mg,0.24mmol)に水(3ml)を加え水素雰囲
気下30分間攪拌を行なつた。この懸濁液に、実施例3の
化合物(63mg,0.24ミリモル)のジオキサン溶液(2ml)
を加え、酸素雰囲気下にした後、55℃で30時間攪拌を行
なつた。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液とエーテルを加
え分離し、ついで水層部をpH3にし酢酸エチルで抽出し
た。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
溶媒を減圧留去し、標記化合物(40mg,収率60%)を得
た。
性状:無色針状晶 融点:118.0〜120.0℃(エーテル・ヘキサン再結晶)
(文献値*:118〜120°) IRスペクトル(フイルム,cm-1) 2970、1715、1695、1515 マススペクトル(m/z) 202(M−tBuO)+、1861 HNMRスペクトル(100MHz,CDCl3) δ0.94(6H,d,J=7.0Hz)、1.46(9H,s)、1.0〜1.8(3
H,m)、2.56(2H,d,J=7.0Hz)、3.60(1H,m)、4.02
(1H,m)、4.84(1H,d,J=9.0Hz)、6.30(2H,brs) 施光度 ▲〔α〕34 D▼−38.4°(c=0.5,MeOH) 文献値*:▲〔α〕24 D▼−39.3°(c=1.5,MeOH) 文献*:ビー,イー,エバンス,ジヤーナル・オブ・オ
ーガニツク・ケミストリー(B.E.Evans J.Org.Chem.)4
7 3016(1982) 実施例6. (3S,4S)−4−N−(t−ブトキシカルボニル)アミ
ノ−3−ヒドロキシ−5−フエニルペンタン酸 実施例5に従い、実施例4の化合物(76.5mg0.26ミリモ
ル)から標記化合物(44.4mg,収率55%)を得た。
性状:無色針状晶 融点:151.0〜152.0℃(クロロホルム・ヘキサン再結
晶) (文献値:148〜148.5℃) IRスペクトル(フイルム,cm-1) 3350、1715、1515 マススペクトル(m/z) 253〔(M+1)−tBu〕+、236、2181 HNMRスペクトル(100MHz,CDCl3/CD3OD=10/1) δ1.32(9H,s)、2.36(2H,m)、2.79(2H,d,J=7.0H
z)、3.6(1H,DHOのシグナルに重なつている)、3.90
(1H,m)、7.17(5H,s) 施光度 ▲〔α〕30 D▼−37.5°(c=0.54,MeOH) (文献値:−38.0° c=1.1,MeOH) (文献:デイー,エイチ,リツチ、ジヤーナル・オブ・
メデイシナル・ケミストリー(D.H.Rich,J.Med.Chem.)
(1980)、23、27)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 31/24 X C07B 61/00 300 C07D 263/22

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (式中Rは炭素原子数1〜6のアルキル基、フエニル基
    または炭素原子数7〜8のフエニルアルキル基を表わ
    し、Aはt−ブチルジメチルシリル基またはt−ブチル
    ジフエニルシリル基を表わし、Xはブロム原子、クロル
    原子、パラトルエンスルホニルオキシ基またはメタンス
    ルホニルオキシ基を表わす) を有するシリルカルバメート誘導体を0価又は2価のパ
    ラジウムと3価の有機リン化合物の存在下、含フッ素イ
    オン試薬で処理し、一般式 (式中Rは前記定義の通りである)を有する環状カルバ
    メート誘導体となし、 次いでヒドロホウ素化反応に付し、塩基性酸化分解し、
    アミノ基を保護し、一般式 (式中Rは前記定義の通りであり、Bはt−ブトキシカ
    ルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基またはアリー
    ルオキシカルボニル基を表わす)を有するジオール誘導
    体となし、さらに酸化することを特徴とする、一般式 (式中RおよびBは前記定義の通りである) を有する4−アミノ−3−ヒドロキシ−酪酸誘導体の製
    造法。
  2. 【請求項2】0価又は2価のパラジウムが酢酸パラジウ
    ム、塩化パラジウム、臭化パラジウム、塩化パラジウム
    ナトリウム(Na2PbCl4)、アリールパラジウムクロリド
    ダイマー、テトラキストリフエニルホスフインパラジウ
    ム、またはパラジウム・炭素である特許請求の範囲第1
    項記載の製造法。
  3. 【請求項3】含フッ素イオン試薬がテトラアルキルアン
    モニウムフロリド、フッ化銀、フッ化銅、フッ化ナトリ
    ウム、フッ化カリウム、フッ化セシウムまたはテトラフ
    ルオロホウ素化銀である特許請求の範囲第1項記載の方
    法。
  4. 【請求項4】ヒドロホウ素化反応に用いる試薬がジボラ
    ンと過酸化水素水、アルキルボラン過酸化水素水または
    ジアルキルボランと過酸化水素水である特許請求の範囲
    第1項記載の方法。
  5. 【請求項5】加水分解の試薬が水酸化バリウム、炭酸ナ
    トリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、水酸化カ
    リウムまたは水酸化リチウムである特許請求の範囲第1
    項記載の方法。
  6. 【請求項6】酸化剤が酸化ロジウムと酸素または酸化白
    金と酸素である特許請求の範囲第1項記載の方法。
  7. 【請求項7】有機リン化合物がトリフエニルホスフイン
    またはトリブチルホスフインである特許請求の範囲第1
    項記載の方法。
  8. 【請求項8】一般式 (式中Rは炭素原子数1〜6のアルキル基、フエニル基
    または炭素原子数7〜8のフエニルアルキル基を表わ
    す) を有する環状カルバメート誘導体が光学活性体である特
    許請求の範囲第1、第2および第3項記載の方法。
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