JPH0772028A - ダイヤフラム型変換器に使用するひずみゲージ - Google Patents

ダイヤフラム型変換器に使用するひずみゲージ

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JPH0772028A
JPH0772028A JP24026093A JP24026093A JPH0772028A JP H0772028 A JPH0772028 A JP H0772028A JP 24026093 A JP24026093 A JP 24026093A JP 24026093 A JP24026093 A JP 24026093A JP H0772028 A JPH0772028 A JP H0772028A
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center point
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Hiroyuki Oikawa
博之 及川
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Kyowa Electronic Instruments Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 測定対象以外の外力の印加に起因して生じる
零点変動を補正し、圧力、荷重などに正確に対応した検
出信号が得られるようにする。 【構成】 起歪ダイヤフラム2aの面上には、所定の扇
形角度ψ1 にわたり、半径方向にグリッドが向けられた
2つの中心部パターン片21-1、21-2および2つの周
辺部パターン片22-1、22-2からなるひずみゲージが
形成されている。中心部パターン片21と周辺部パター
ン片22とは、相隣る辺にそれぞれ回路接続されて、ブ
リッジ回路が構成される。起歪ダイヤフラム2aに測定
対象以外の外力が加わったとき、2種類のパターン片2
1,22にそれぞれ発生する外力要因のひずみは、ブリ
ッジ回路内で互いに相殺されるため、ブリッジ回路の出
力端からは、測定対象である圧力にのみ対応した検出信
号が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、起歪ダイヤフラムを使
用する機器、例えば圧力変換器、荷重変換器、加速度変
換器等のダイヤフラム型変換器に使用するひずみゲージ
の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば起歪ダイヤフラムを使用する圧力
変換器としては、例えば図14に示すような構造のもの
が知られている。この圧力変換器は、圧力検出対象物と
しての機器、容器、管路等に結合固定され、検出対象物
から圧力媒体としての気体、液体等の流体を導入するた
めの導入部1を具えた構成となっている。
【0003】この導入部1は、その中心部に流体の通過
する貫通孔1aを有すると共にその一端部の外周面に雄
ねじ部1bが形成され、しかも、他端部には雄ねじ部1
bに対して段差を有するほぼフランジ状の大径部1cと
して構成されている。
【0004】2はこの大径部1cの外周を覆う外筒部
で、その一端側は、図において左側に突出する筒状をな
し、しかも、この突出領域の中間部には、中空部分の一
端を閉塞するような状態で一体的に形成された起歪ダイ
ヤフラム2aを有するように構成されている。この外筒
部2は、一端側の端面が導入部1の大径部1cの左側立
ち上り面とほぼ同一平面をなすように溶接等の手段によ
り導入部1に固着されるように構成されている。
【0005】3は起歪ダイヤフラム2aの図において右
側の面(背面側)に、例えば接着剤で添着されたひずみ
ゲージ、4は外筒部2の右側の内端面に取り付けられた
中継基板で、ひずみゲージ3と電気的に接続されてい
る。
【0006】5はその一端部が外筒部2の右側外端部に
溶接等の手段により固着されたケース、6は中継基板4
に電気的に接続されてひずみゲージ3からの変換信号
(電気信号)を外部に引き出すための防水コネクタで、
その一端部がケース5の他端部に嵌入されるように構成
されている。7はこの防水コネクタ6をシール用のOリ
ング8を挟んでケース5に着脱可能に固定するための固
定金具である。
【0007】このように構成された圧力変換器では、圧
力検出対象物から導入部1の貫通孔1aを経て外筒部2
の中空部分内に導かれた流体の圧力が起歪ダイヤフラム
2aを変形させ、このとき生じるひずみをひずみゲージ
3で検出すると共に、中継基板4および防水コネクタ6
を介して印加圧力に対応した変換信号出力を外部に導き
出すことになる。
【0008】ところで、この圧力変換器を圧力検出対象
物に取り付けるときには、図15に示すように、圧力変
換器またはこれに接続された圧力導出管路の取り付け個
所(外囲壁)9と導入部1の大径部1cの左側立ち上り
面(外筒部2の左端面を含む)との間に、銅等で作られ
たガスケット10を介挿すると共に、圧力変換器または
圧力導出管路の取り付け個所9に設けられた雌ねじ部に
導入部1の雄ねじ部1bを螺合させ、且つ、雄ねじ部1
bで締め付けることにより固定するようにしているが、
このような方法においてガスケット10によるシール効
果を高めるには、金属製であるガスケット10を可成り
の締め付けトルクによって締め付けなければならない。
【0009】そのため、この締め付け力に起因して、図
15(若干誇張した図示法になっている)に示すような
曲げモーメントMが発生することになり、この曲げモー
メントMが、外筒部2を図15のような形に変形させ、
さらには、起歪ダイヤフラム2aをも変形させることに
なる。
【0010】しかも、このときの締め付けに起因して生
じる外力は、導入部1の大径部1cおよび起歪ダイヤフ
ラム2aに対してそれぞれの全周に均一に加わるもので
はなく、また、そのときの取り付け個所9と導入部1と
の間における当接状態(当り方)も一定にはならないか
ら起歪ダイヤフラム2aは不規則に変形する。そして、
このように起歪ダイヤフラム2aが変形することによっ
てひずみゲージ3の変換信号出力に零点変動という現象
を惹き起すことになる。
【0011】この場合、導入部1に予め厚肉の大径部1
cを形成し、この大径部1cの剛性によって或る程度以
上の外筒部2の変形を阻止することができるが、このと
きの阻止効果は、導入部1の大径部1cと外筒部2との
嵌合間隙Gが小さいほど大きくなるが、嵌合部である限
り、実際問題として嵌合間隙Gを完全に零にすることは
できない相談であるから、固定時の締め付け力による起
歪ダイヤフラム2aの変形現象は避けられない問題とし
て対処しなければならない。
【0012】しかも、圧力変換器に加わる振動や周囲の
温度変化によっても、取り付け個所9と導入部1との当
接状態や起歪ダイヤフラム2aの外力による変形状態に
微妙な影響が加わるから、この問題についても対処しな
ければならない。
【0013】これは単に圧力変換器だけに特有な問題で
はなく、起歪ダイヤフラム(図14の2a)と圧力変換
器または圧力導出管路の取り付け個所(図15の9)と
が比較的近い位置に設けられている他のダイヤフラム型
変換器の場合にも共通する問題である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ひずみゲージのパターンの決定過程では、例えば圧力、
荷重、加速度等の測定対象物理量だけがダイヤフラムに
加わったときに最適の変換出力が得られるように設計さ
れていたため、前述したような測定対象以外の外力が加
わった場合には、この外力の大きさに応じた零点変動が
生じるという欠点があり、また、外力により零点変動の
あるものは、外力の経時変化、振動による変化、温度変
化、取り外し再取り付けによる変化がそのまま零点変動
となって表れるという欠点があった。
【0015】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、前述した測定対象以外の外力が加わった場合
でも高い精度でひずみ検出のできるダイヤフラム型変換
器に使用するひずみゲージを提供することを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、ダイヤフラム型変換器の起歪ダイヤフ
ラムに形成するひずみゲージにおいて、前記起歪ダイヤ
フラムの中心領域に発生するひずみを検出するための中
心部パターン片を、前記起歪ダイヤフラムの軸中心点に
近接した領域で且つ前記軸中心点を中心とした所定の扇
形角度の領域に、中心部パターン片のグリッドが前記軸
中心点から半径方向に向うように構成すると共に、前記
起歪ダイヤフラムの周辺領域に発生するひずみを検出す
るための周辺部パターン片を、前記起歪ダイヤフラムの
周辺領域で且つ前記軸中心点を中心として前記中心部パ
ターン片に係る扇形角度と同一の角度から成る扇形角度
の領域に、この周辺部パターン片のグリッドが前記軸中
心点から半径方向に向うように構成して、これら中心部
パターン片と周辺部パターン片とによりゲージパターン
を形成し、この2種類のパターン片をそれぞれホイート
ストーンブリッジ回路の隣り合う辺に電気的に接続する
ようにして、前記起歪ダイヤフラムに測定対象以外の外
力が加わったときに、この外力に起因して生じる零点変
動を補正し得るように構成したことを特徴とするのであ
る。
【0017】また、本発明は、上記の目的を達成するた
めに、ダイヤフラム型変換器の起歪ダイヤフラムに形成
するひずみゲージにおいて、前記起歪ダイヤフラムの中
心領域に発生するひずみを検出するための中心部パター
ン片を、前記起歪ダイヤフラムの軸中心点に近接した領
域で且つ前記軸中心点を中心とした所定の扇形角度の領
域に、中心部パターン片のグリッドが前記軸中心点に対
して円周方向に向うように構成すると共に、前記起歪ダ
イヤフラムの周辺領域に発生するひずみを検出するため
の周辺部パターン片を、前記起歪ダイヤフラムの周辺領
域で且つ前記軸中心点を中心として前記中心部パターン
片に係る扇形角度と同一の角度から成る扇形角度の領域
に、この周辺部パターン片のグリッドが前記軸中心点に
対して円周方向に向うように構成して、これら中心部パ
ターン片と周辺部パターン片とによりゲージパターンを
形成し、この2種類のパターン片をそれぞれホイートス
トーンブリッジ回路の隣り合う辺に電気的に接続するよ
うにして、前記起歪ダイヤフラムに測定対象以外の外力
が加わったときに、この外力に起因して生じる零点変動
を補正し得るように構成したことを特徴とするものであ
る。
【0018】また、本発明は、上記の目的を達成するた
めに、ダイヤフラム型変換器の起歪ダイヤフラムに形成
するひずみゲージにおいて、前記起歪ダイヤフラムの中
心領域に発生するひずみを検出するための中心部パター
ン片を、前記起歪ダイヤフラムの軸中心点に近接した領
域で且つ前記軸中心点を中心とした所定の扇形角度の領
域に、中心部パターン片のグリッドが前記軸中心点に対
して円周方向に向うように構成すると共に、前記起歪ダ
イヤフラムの周辺領域に発生するひずみを検出するため
の周辺部パターン片を、前記中心部パターン片の軸方向
と90度ずれた軸方向に位置する前記起歪ダイヤフラム
の周辺領域で、且つ、前記軸中心点を中心として前記中
心部パターン片に係る扇形角度と同一の角度から成る扇
形角度の領域に、この周辺部パターン片のグリッドが前
記軸中心点から半径方向に向うように構成して、これら
中心部パターン片と周辺部パターン片とによりゲージパ
ターンを形成し、この2種類のパターン片をそれぞれホ
イートストーンブリッジ回路の隣り合う辺に電気的に接
続するようにして、前記起歪ダイヤフラムに測定対象以
外の外力が加わったときに、この外力に起因して生じる
零点変動を補正し得るように構成したことを特徴とする
ものである。
【0019】さらにまた、本発明は、上記の目的を達成
するために、ダイヤフラム型変換器の起歪ダイヤフラム
に形成するひずみゲージにおいて、前記起歪ダイヤフラ
ムの中心領域に発生するひずみを検出するための中心部
パターン片を、前記起歪ダイヤフラムの軸中心点に近接
した領域で且つ前記軸中心点を中心とした所定の扇形角
度の領域に、中心部パターン片のグリッドが前記軸中心
点から半径方向に向うように構成すると共に、前記起歪
ダイヤフラムの表面または裏面の周辺領域に発生するひ
ずみを検出するための周辺部パターン片を、前記中心部
パターン片の軸方向と90度ずれた軸方向に位置する前
記起歪ダイヤフラムの周辺領域で、且つ、前記軸中心点
を中心として前記中心部パターン片に係る扇形角度と同
一の角度から成る扇形角度の領域に、この周辺部パター
ン片のグリッドが前記軸中心点に対して円周方向に向う
ように構成して、これら中心部パターン片と周辺部パタ
ーン片とによりゲージパターンを形成し、この2種類の
パターン片をそれぞれホイートストーンブリッジ回路の
隣り合う辺に電気的に接続するようにして、前記起歪ダ
イヤフラムに測定対象以外の外力が加わったときに、こ
の外力に起因して生じる零点変動を補正し得るように構
成したことを特徴とするものである。
【0020】
【作用】上記のように構成された本発明のひずみゲージ
は、中心部パターン片と周辺部パターン片とをもってゲ
ージパターンを構成すると共に、この2種類のパターン
片を、起歪ダイヤフラムに測定対象以外の外力が加わっ
たときに、この2種類のパターン片にそれぞれ発生する
外力起因のひずみが互いに相殺されるような形状、配置
を具えた2種類のパターン片として構成し、さらに、こ
の2種類のパターン片をそれぞれホイートストーンブリ
ッジ回路の隣り合う辺に電気的に接続して、外力に起因
して生じる零点変動を補正し得るようになしたものであ
る。
【0021】
【実施例】先ず、実施例の説明に先立って、起歪ダイヤ
フラムに測定対象以外の外力が加わったときに、従来の
ゲージパターンを具えたひずみゲージに発生する応力へ
の影響について説明する。
【0022】図16に示すゲージパターンは、ひずみゲ
ージの軸中心点Oに近接した中心部領域において、パタ
ーン片の中心軸が軸中心点Oに位置し且つ軸中心点Oを
挟んで上下方向(図上)に対称的に配置された2つの中
心部パターン片11-1、11-2と、ひずみゲージの周辺
領域において、パターン片の中心軸が軸中心点Oに位置
し且つ軸中心点Oを挟んで左右方向(図上)に対称的に
配置された2つの周辺部パターン片12-1、12-2とか
ら構成された、例えば金属箔製のゲージパターンであ
る。
【0023】この場合、4つのパターン片11-1〜12
-2のグリッドは、いずれも半径方向(r方向)を向くよ
うに構成されている。
【0024】そして、このようなゲージパターンを持つ
ひずみゲージが、図14に示すような構造のダイヤフラ
ム型変換器の起歪ダイヤフラム2aの右側の面に添着さ
れている場合には、2つの中心部パターン片11-1、1
-2は、起歪ダイヤフラム2aの中心部分に発生するテ
ンション現象に起因したひずみを検出するパターン片と
して構成され、また、2つの周辺部パターン片12-1
12-2は、起歪ダイヤフラム2aの周辺部分に生じるコ
ンプレッション現象に起因したひずみを検出するパター
ン片として構成されることになる。
【0025】また、図16において上側の中心部パター
ン片11-1は、その一端が第1ゲージタブT1 に、他端
が第2ゲージタブT2 に、それぞれ電気的に接続され、
下側の中心部パターン片11-1、11-2は、その一端が
第3ゲージタブT3 に他端が第4ゲージタブT4 にそれ
ぞれ電気的に接続され、さらに、右側の周辺部パターン
片12-1は、その一端が第2ゲージタブT2 に他端が第
3ゲージタブT3 にそれぞれ電気的に接続され、左側の
周辺部パターン片12-2は、その一端が第1ゲージタブ
1 に他端が第4ゲージタブT4 にそれぞれ電気的に接
続されて、それ自体公知のホィートストンブリッジ回路
を形成するように構成されている。
【0026】今、説明を分り易くするために、図16の
ゲージパターンを持つひずみゲージが、図6および図7
に示すような平板状の起歪ダイヤフラムDの上面に添着
され、この平板状の起歪ダイヤフラムDに横方向から或
る外力Fが加わったものと想定する。
【0027】この場合、図16の2つの中心部パターン
片11-1、11-2に生じる応力を一方の中心部パターン
片11-1の中央部a1 (中心部パターン片11-1におい
て最も顕著に応力が発生する部分)での応力をもって代
表させ、また、2つの周辺部パターン片12-1、12-2
に生じる応力を一方の周辺部パターン片12-1の中央部
2 (周辺部パターン片12-1において最も顕著に応力
が発生する部分)での応力をもって代表させて考えるも
のとする。
【0028】さて、ひずみゲージが添着された状態のダ
イヤフラムDに外力(および反力)Fが加わると、各パ
ターン片11-1〜12-2のグリッドが、いずれも半径方
向を向いている関係で、中心部パターン片11-1にはテ
ンション現象が作用して、その中央部a1 での応力が、
図11に示すように正の符号を持つようになる。一方、
周辺部パターン片12-1ではコンプレッション現象が働
いてその中央部c2 の応力が負の符号を持つようにな
る。
【0029】そのため、このようなゲージパターンで
は、中心部パターン片11-1で検出した正常状態のテン
ション応力に外力に係るテンション応力が加わり、周辺
部パターン片12-1で検出した正常状態のコンプレッシ
ョン応力に外力に係るコンプレッション応力が加わるこ
とになって、両中央部a1 、c2 の間の応力差σra1
σrc2 が大きくなる。その結果、ひずみゲージからの出
力は、この値にほぼ比例したものとなって零点変動が大
きく出力されることになる。
【0030】このような現象は、図17に示すようなゲ
ージパターンの場合でも、また、グリッドが応力に対し
て無秩序な方向に向いた図18および図19に示すゲー
ジパターンでも同様であるから、このようなゲージパタ
ーンを持つひずみゲージでは、いずれも零点変動が大き
く出力されることになる。なお、図16〜図18の場合
は、金属箔ひずみゲージであり、図19の場合は、半導
体(主にバルク型と蒸着型)のひずみゲージである。
【0031】以下、本発明のダイヤフラム型変換器に使
用するひずみゲージに係る具体例についてその構成およ
び作用を説明するが、各具体例とも、2つの中心部パタ
ーン片と2つの周辺部パターン片とを具えているケース
で説明する。
【0032】図1に示すのは、本発明の第1具体例に係
る金属箔ひずみゲージのゲージパターンを示す平面図
で、起歪ダイヤフラムの中心領域に位置するパターン片
の中心軸と、周辺領域に位置するパターン片の中心軸と
が同一方向を向いている場合の具体例である。
【0033】図1において、21-1および21-2は、起
歪ダイヤフラム2aの表面中心領域に発生する例えば、
紙面の裏側方向から圧力が印加される場合、テンション
ひずみを検出するための右側および左側の中心部パター
ン片で、例えば図14に示す起歪ダイヤフラム2aの表
面(図14の右側面)において、起歪ダイヤフラム2a
の軸中心点Oに近接した領域であって、図の横軸方向
(同一方向)に向って軸中心点Oを中心とした対称的な
扇形角度ψ1 の領域にそれぞれ形成されている。
【0034】22-1および22-2は、起歪ダイヤフラム
2aの表面中心領域に発生する、例えばコンプレッショ
ンひずみを検出するための右側および左側の周辺部パタ
ーン片で、前述した2つの中心部パターン片21-1、2
-2より外側の周辺領域であって、図の横軸方向(同一
方向)に向って軸中心点Oを中心とした対称的な扇形角
度ψ1 の領域にそれぞれ形成されている。すなわち、2
つの中心部パターン片21-1、21-2と2つの周辺部パ
ターン片22-1、22-2とが同軸(図の横軸)上に位置
するように配置されている。
【0035】この場合、4つのパターン片21-1〜22
-2のグリッドがいずれも軸中心点Oから半径方向に延び
るように形成されている。そして、これら4つのパター
ン片21-1〜22-2をもって金属箔製のゲージパターン
を構成している。
【0036】また、このゲージパターンにおいても、右
側の中心部パターン片21-1の一端は第3ゲージタブT
3 に他端は第4ゲージタブT4 にそれぞれ電気的に接続
され、また、左側の中心部パターン片21-2の一端は第
1ゲージタブT1 に他端は第4ゲージタブT4 にそれぞ
れ電気的に接続されている。
【0037】また、右側の周辺部パターン片22-1の一
端は第2ゲージタブT2 に他端は第3ゲージタブT3
それぞれ電気的に接続され、さらに、左側の周辺部パタ
ーン片22-2の一端は第1のゲージタブT-1に他端は第
4ゲージタブT4 にそれぞれ電気的に接続されて、それ
自体公知のホイートストーンブリッジ回路を形成するよ
うに構成されている。
【0038】さて、このようなゲージパターンを持つひ
ずみゲージが上面に添着された起歪ダイヤフラム2a
に、図の横方向から外力(反力)Fが加えられたとす
る。この場合、従来例の説明の場合のように、起歪ダイ
ヤフラム2aが図6および図7に示すような平板状のダ
イヤフラムDから構成され、さらに、2つの中心部パタ
ーン片21-1、21-2に生じる応力を右側の中心部パタ
ーン片21-1の中央部c1 の応力で代表させ、また、2
つの周辺部パターン片22-1、22-2に生じる応力を右
側の周辺部パターン片22-1の中央部c2 で代表させて
考えるものとする。
【0039】このようなゲージパターンでは、各パター
ン片21-1〜22-2のグリッドがそれぞれ半径方向を向
いている関係で、横方向からの外力Fが加えられると、
中心部パターン片21-1および周辺部パターン片22-1
には、いずれもコンプレッション現象が作用して、両方
の中央部c1 、c2 での応力は、図11に示すようにい
ずれも負の符号を持つことになる。
【0040】そのため、ひずみゲージの出力は、両中央
部c1 、c2 の間の応力差σrc1 −σrc2 にほぼ比例す
ることになって相殺されることになり、その結果、零点
変動が小さいものとなる。
【0041】図3に示すのは、半導体型ゲージパターン
を用いた本発明の第2具体例であるが、この場合も、中
心部パターン片31-1、31-2と周辺部パターン片32
-1、32-2は、それぞれの軸方向がいずれも同一方向に
なるように、且つ、軸中心点Oに対してそれぞれ対称的
に配置され、しかも、4つのパターン片31-1〜32-2
のグリッドがいずれも半径方向を向くように配置されて
いるので、図1の具体例の場合と同様に、ひずみゲージ
の出力は、両中央部c1 、c2 の間の応力差σrc1 −σ
rc2 (コンプレッション応力)にほぼ比例することにな
って零点変動が小さいものとなる。
【0042】図4に示すのは、半導体型ゲージパターン
を用いた本発明の第3具体例で、中心部パターン片41
-1、41-2と周辺部パターン片42-1、42-2は、それ
ぞれの軸方向がいずれも同一方向になるように、且つ、
軸中心点Oに対してそれぞれ対称的な扇形角度ψ2 の範
囲に配置されている。但し、4つのパターン片41-1
42-2のグリッドは、第1および第2具体例とは異なっ
ていずれも円周方向(θ方向)を向くように配置されて
いる。
【0043】この第3具体例のゲージパターンに横方向
の外力Fが加わると、各パターン片41-1〜42-2のグ
リッドがいずれも円周方向を向いている関係で、その応
力差σrc1 −σrc2 は、テンション応力の差となるが、
ひずみゲージの出力は、図1の場合と同様に、両中央部
1 、c2 の間の応力差σrc1 −σrc2 にほぼ比例する
ことになって零点変動が小さいものとなる。
【0044】図5に示すのは、金属箔製ゲージパターン
を用いた本発明の第4具体例であるが、このゲージパタ
ーンは、軸中心点Oに対して対称的に配置された2つの
中心部パターン片51-1、51-2の軸方向と、同じく軸
中心点Oに対して対称的に配置された2つの周辺部パタ
ーン片52-1、52-2の軸方向とが、互いに90度ずれ
るように配置された例である。
【0045】この場合、2つの中心部パターン片5
-1、51-2は、いずれも扇形角度ψ3を有する領域に
形成され、且つ、グリッドが円周方向を向くようなパタ
ーンに形成され、また、2つの周辺部パターン片5
-1、52-2は、中心部パターン片51-1、51-2と同
様にいずれも扇形角度ψ3 を有する領域に形成され、且
つ、グリッドが半径方向を向くようなパターンに形成さ
れている。
【0046】さて、第1〜第3具体例のときと同じよう
に、このゲージパターンに外力Fが加わると、一方(例
えば図の上側)の中心部パターン片51-1と一方(例え
ば図の右側)の周辺部パターン片52-1とに、それぞれ
外力Fに係るコンプレッション応力が加わることにな
る。
【0047】そのため、ひずみゲージからの出力は、一
方の中心部パターン片51-1の中央部a1 と一方の周辺
部パターン片52-1の中央部c2 との間の応力差σθa1
−σrc2 にほぼ比例したものとなり、その結果、両方の
パターン片51-1、52-1に加わった外力に係るコンプ
レッション応力が相殺されることになって、零点変動が
小さくなる。
【0048】図13は、図10において外力Fの作用線
がa線からb線を経てc線にまで移動したときの半径方
向に働く応力σr と円周方向に働く応力σθとを示した
応力説明図であるが、この図からも明らかなように、図
1に示すゲージパターンの中心部パターン片21-1、2
-2の端部並びに周辺部パターン片22-1、22-2の端
部に位置する個所(図10の45度方向のb線上)であ
っても、ひずみゲージからの出力がσr ψ1/2 −σr ψ
1/2 となって相殺されることが分る。
【0049】なお、図5の具体例では、中心部パターン
片51-1のグリッドの方向を円周方向に沿った方向に設
定し、周辺部パターン片52-1のグリッドの方向を半径
方向に設定してあるが、このグリッドの方向関係を逆に
設定した場合でも、外力に起因するひずみゲージからの
出力が相殺されることになる。
【0050】ところで、今迄の説明では、一方の中心部
パターン片の中央部と一方の周辺部パターン片の中央部
に発生する応力を代表例として説明しているが、加えら
れる外力または各パターン片が、各々の中央部から円周
方向に同じ角度ずれた場合であっても、同じ作用ないし
結果が得られることになる。
【0051】また、今迄の説明では、各具体例とも、2
つの中心部パターン片と2つの周辺部パターン片とを具
えているケースで説明してあるが、中心部パターン片と
周辺部パターン片の設置数は、それぞれ1個でも、ま
た、それぞれ2個以上であってもよい。
【0052】また、今迄の説明では、外力Fが起歪ダイ
ヤフラムDの2点に加わる例で説明したが、3点または
それ以上の多点に外力Fが加わった場合でも、その作用
ないし効果は同じである。
【0053】また、今迄の説明では、平板状の起歪ダイ
ヤフラムDの外周に外力Fが加わった例を示したが、図
8および図9に示すような上底付きの円筒体Sの上面に
ひずみゲージを添着し、円筒体Sの下部近傍に外力Fが
加わった場合でも同様の作用ないし効果を生じる。
【0054】さらに、今迄の説明では、ひずみゲージを
起歪ダイヤフラムの上面(表面)に添着した場合を例と
して説明しているが、ひずみゲージを起歪ダイヤフラム
の上面(裏面)に添着した場合でも同様の作用ないし効
果を生じる。なお、この場合には、起歪ダイヤフラムの
中心領域に発生するひずみがコンプレッションひずみと
なり、周辺領域に発生するひずみがテンションひずみと
なる。
【0055】以上説明したように、本発明のひずみゲー
ジは、中心部パターン片と周辺部パターン片とをもって
ゲージパターンを構成すると共に、この2種類のパター
ン片を、起歪ダイヤフラムに測定対象以外の外力が加わ
ったときに、この2種類のパターン片にそれぞれ発生す
る外力に起因するひずみが互いに相殺されるような形
状、配置を具えた2種類のパターン片として構成し、さ
らに、この2種類のパターン片をそれぞれホイートスト
ーンブリッジ回路の隣り合う辺に電気的に接続して、外
力に起因して生じる零点変動を補正し得るように構成し
たものであり、より具体的には、中心部パターン片と周
辺部パターン片との形状、配置を、次のように設定した
ものである。
【0056】(a)中心部パターン片と周辺部パターン
片とが、起歪ダイヤフラムの軸中心点Oに対して同じ角
度の広がりを持つように形成される。
【0057】(b)中心部パターン片のグリッドと周辺
部パターン片のグリッドとが、いずれも半径方向を向く
か、または、円周方向に沿う方向を向くように設定され
る。この場合には、中心部パターン片の軸方向と周辺部
パターン片の軸方向が同一方向に設定されることにな
る。
【0058】(c)中心部パターン片のグリッドと周辺
部パターン片のグリッドとが、互いに90度ずれた方向
を向くように設定される。この場合には、中心部パター
ン片の軸方向と周辺部パターン片の軸方向とが互いに9
0度ずれた方向に設定されることになる。
【0059】以上、図示実施例について説明したが、本
発明は、これに限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲内で種々に変形実施することが可能であ
る。例えば本発明をフラッシュダイヤフラム型変換器に
適用することも可能である。
【0060】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係るひずみ
ゲージでは、測定対象以外の外力に起因して発生するひ
ずみゲージの零点変動を、中心部パターン片と周辺部パ
ターン片との形状、配置により補正し得るように構成し
たため、起歪ダイヤフラムの剛性を殆ど変形しない程大
きくする必要がなくなる。すなわち、起歪ダイヤフラム
の薄肉化を測ることができる。
【0061】また、ひずみゲージの零点変動の補正を行
う際に、より緩やかな条件で実施することが可能になる
ため起歪体自体を特殊構造化する必要がなくなる。その
結果、設計の自由度が拡大することになる。
【0062】また、従来構成のひずみゲージを用いた場
合には、起歪体の測定対象物への取り付け(据え付け)
に際して、起歪ダイヤフラムに対して無用な外力が加わ
らないようにする必要があったため、その取り付け作業
に高度の熟練を要したが、本発明のひずみゲージではそ
の必要がなくなる。
【0063】さらに、本発明に係るひずみゲージでは、
外力による零点変動の補正を実施する際に、新規に部品
を追加したり特別な部品を必要としないので、構成が簡
単になるばかりではなく、コスト的にも有利になるとい
う効果をも奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1具体例に係る金属箔ひずみゲージ
のゲージパターンを示す平面図で、起歪ダイヤフラムの
中心部パターン片の中心軸と周辺部パターン片の中心軸
とが同一方向を向いている場合の具体例を示す。
【図2】図1に示す第1具体例のゲージパターンに係る
ホイートストーンブリッジ回路図である。
【図3】本発明の第2具体例に係る金属箔ひずみゲージ
のゲージパターンを示す平面図で、第1具体例と同様
に、中心部パターン片の中心軸と周辺部パターン片の中
心軸とが同一方向を向いている場合の具体例を示す。
【図4】本発明の第3具体例に係る金属箔ひずみゲージ
のゲージパターンを示す平面図で、第1および第2具体
例と同様に、中心部パターン片の中心軸と周辺部パター
ン片の中心軸とが同一方向を向いている場合の具体例を
示す。
【図5】本発明の第4具体例に係る金属箔ひずみゲージ
のゲージパターンを示す平面図で、中心部パターン片の
中心軸と周辺部パターン片の中心軸とが互いに90度の
角度ずれている場合の具体例を示す。
【図6】平板状の起歪ダイヤフラムに測定対象以外の外
力が加わった場合に、ひずみゲージの出力に対する外力
の影響を説明するための平面図である。
【図7】平板状の起歪ダイヤフラムに測定対象以外の外
力が加わった場合に、ひずみゲージの出力に対する外力
の影響を説明するための斜視図である。
【図8】上底付き円筒状の起歪ダイヤフラムに測定対象
以外の外力が加わった場合に、ひずみゲージの出力に対
する外力の影響を説明するための平面図である。
【図9】上底付き円筒状の起歪ダイヤフラムに測定対象
以外の外力が加わった場合に、ひずみゲージの出力に対
する外力の影響を説明するための斜視図である。
【図10】平板状の起歪ダイヤフラムの外周の2点に加
わる外力の方向を説明するための応力説明図である。
【図11】平板状の起歪ダイヤフラムの外周の2点に外
力Fが加わった場合に、起歪ダイヤフラムの表面(上
面)における半径方向の軸上に発生する応力が同一であ
ることを示す1つの応力説明図である。
【図12】平板状の起歪ダイヤフラムの外周の2点に外
力Fが加わった場合に、起歪ダイヤフラムの表面(上
面)における半径方向の軸上に発生する応力が同一であ
ることを示す他の1つの応力説明図である。
【図13】図10において外力Fの作用線がa線〜b線
〜c線と変化して行く場合における発生応力の変化を説
明する応力説明図である。
【図14】ダイヤフラム型変換器の一例である従来の圧
力変換器の構造を示す縦断面図である。
【図15】図14に示す圧力変換器の起歪ダイヤフラム
に測定対象以外の外力が加わった際に、起歪ダイヤフラ
ムに生じる影響について説明するための説明図である。
【図16】従来のひずみゲージに用いられているゲージ
パターンの1例を示す平面図である。
【図17】従来のひずみゲージに用いられているゲージ
パターンの他の例を示す平面図である。
【図18】従来のひずみゲージに用いられているゲージ
パターンのさらに他の例を示す平面図である。
【図19】従来のひずみゲージに用いられているゲージ
パターンのさらに他の例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 導入部 1a 貫通孔 1b 雄ねじ部 1c 大径部 2 外筒部 2a 起歪ダイヤフラム 3 ひずみゲージ 4 中継基板 5 ケース 6 防水コネクタ 7 固定金具 9 取り付け個所 10 ガスケット G 嵌合間隙 D 起歪ダイヤフラム O 軸中心点 ψ1 、ψ2 、ψ3 扇形角度 F 外力 11-1、11-2、21-1、21-2、31-1、31-2、4
-1、41-2、51-1、51-2 中心部パターン片 12-1、12-2、22-1、22-2、32-1、32-2、4
-1、42-2、52-1、52-2 周辺部パターン片 a1 、c1 、c2 中央部 T1 第1ゲージタブ T2 第2ゲージタブ T3 第3ゲージタブ T4 第4ゲージタブ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイヤフラム型変換器の起歪ダイヤフラ
    ムに形成するひずみゲージにおいて、 前記起歪ダイヤフラムの中心領域に発生するひずみを検
    出するための中心部パターン片を、前記起歪ダイヤフラ
    ムの軸中心点に近接した領域で且つ前記軸中心点を中心
    とした所定の扇形角度の領域に、中心部パターン片のグ
    リッドが前記軸中心点から半径方向に向うように構成す
    ると共に、前記起歪ダイヤフラムの周辺領域に発生する
    ひずみを検出するための周辺部パターン片を、前記起歪
    ダイヤフラムの周辺領域で且つ前記軸中心点を中心とし
    て前記中心部パターン片に係る扇形角度と同一の角度か
    ら成る扇形角度の領域に、この周辺部パターン片のグリ
    ッドが前記軸中心点から半径方向に向うように構成し
    て、これら中心部パターン片と周辺部パターン片とによ
    りゲージパターンを形成し、この2種類のパターン片を
    それぞれホイートストーンブリッジ回路の隣り合う辺に
    電気的に接続するようにして、前記起歪ダイヤフラムに
    測定対象以外の外力が加わったときに、この外力に起因
    して生じる零点変動を補正し得るように構成したことを
    特徴とするひずみゲージ。
  2. 【請求項2】 ダイヤフラム型変換器の起歪ダイヤフラ
    ムに形成するひずみゲージにおいて、 前記起歪ダイヤフラムの中心領域に発生するひずみを検
    出するための中心部パターン片を、前記起歪ダイヤフラ
    ムの軸中心点に近接した領域で且つ前記軸中心点を中心
    とした所定の扇形角度の領域に、中心部パターン片のグ
    リッドが前記軸中心点に対して円周方向に向うように構
    成すると共に、前記起歪ダイヤフラムの周辺領域に発生
    するひずみを検出するための周辺部パターン片を、前記
    起歪ダイヤフラムの周辺領域で且つ前記軸中心点を中心
    として前記中心部パターン片に係る扇形角度と同一の角
    度から成る扇形角度の領域に、この周辺部パターン片の
    グリッドが前記軸中心点に対して円周方向に向うように
    構成して、これら中心部パターン片と周辺部パターン片
    とによりゲージパターンを形成し、この2種類のパター
    ン片をそれぞれホイートストーンブリッジ回路の隣り合
    う辺に電気的に接続するようにして、前記起歪ダイヤフ
    ラムに測定対象以外の外力が加わったときに、この外力
    に起因して生じる零点変動を補正し得るように構成した
    ことを特徴とするひずみゲージ。
  3. 【請求項3】 ダイヤフラム型変換器の起歪ダイヤフラ
    ムに形成するひずみゲージにおいて、 前記起歪ダイヤフラムの中心領域に発生するひずみを検
    出するための中心部パターン片を、前記起歪ダイヤフラ
    ムの軸中心点に近接した領域で且つ前記軸中心点を中心
    とした所定の扇形角度の領域に、中心部パターン片のグ
    リッドが前記軸中心点に対して円周方向に向うように構
    成すると共に、前記起歪ダイヤフラムの周辺領域に発生
    するひずみを検出するための周辺部パターン片を、前記
    中心部パターン片の軸方向と90度ずれた軸方向に位置
    する前記起歪ダイヤフラムの周辺領域で、且つ、前記軸
    中心点を中心として前記中心部パターン片に係る扇形角
    度と同一の角度から成る扇形角度の領域に、この周辺部
    パターン片のグリッドが前記軸中心点から半径方向に向
    うように構成して、これら中心部パターン片と周辺部パ
    ターン片とによりゲージパターンを形成し、この2種類
    のパターン片をそれぞれホイートストーンブリッジ回路
    の隣り合う辺に電気的に接続するようにして、前記起歪
    ダイヤフラムに測定対象以外の外力が加わったときに、
    この外力に起因して生じる零点変動を補正し得るように
    構成したことを特徴とするひずみゲージ。
  4. 【請求項4】 ダイヤフラム型変換器の起歪ダイヤフラ
    ムに形成するひずみゲージにおいて、 前記起歪ダイヤフラムの中心領域に発生するひずみを検
    出するための中心部パターン片を、前記起歪ダイヤフラ
    ムの軸中心点に近接した領域で且つ前記軸中心点を中心
    とした所定の扇形角度の領域に、中心部パターン片のグ
    リッドが前記軸中心点から半径方向に向うように構成す
    ると共に、前記起歪ダイヤフラムの表面または裏面の周
    辺領域に発生するひずみを検出するための周辺部パター
    ン片を、前記中心部パターン片の軸方向と90度ずれた
    軸方向に位置する前記起歪ダイヤフラムの周辺領域で、
    且つ、前記軸中心点を中心として前記中心部パターン片
    に係る扇形角度と同一の角度から成る扇形角度の領域
    に、この周辺部パターン片のグリッドが前記軸中心点に
    対して円周方向に向うように構成して、これら中心部パ
    ターン片と周辺部パターン片とによりゲージパターンを
    形成し、この2種類のパターン片をそれぞれホイートス
    トーンブリッジ回路の隣り合う辺に電気的に接続するよ
    うにして、前記起歪ダイヤフラムに測定対象以外の外力
    が加わったときに、この外力に起因して生じる零点変動
    を補正し得るように構成したことを特徴とするひずみゲ
    ージ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載され
    たひずみゲージにおいて、 前記ゲージパターンを金属箔で構成すると共に、これを
    前記起歪ダイヤフラムの表面または裏面に添着して成る
    ことを特徴とするひずみゲージ。
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