JPH0771706B2 - フィードバー駆動装置の過負荷安全装置 - Google Patents
フィードバー駆動装置の過負荷安全装置Info
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- JPH0771706B2 JPH0771706B2 JP3254629A JP25462991A JPH0771706B2 JP H0771706 B2 JPH0771706 B2 JP H0771706B2 JP 3254629 A JP3254629 A JP 3254629A JP 25462991 A JP25462991 A JP 25462991A JP H0771706 B2 JPH0771706 B2 JP H0771706B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トランスファプレス機
械のフィードバーの駆動中に過負荷が発生したとき、こ
の過負荷からフィードバーおよびその駆動機構の部品を
保護するための安全装置に係り、2本のフィードバーを
接近、離間作動、上昇、下降作動させる装置に利用でき
るものである。
械のフィードバーの駆動中に過負荷が発生したとき、こ
の過負荷からフィードバーおよびその駆動機構の部品を
保護するための安全装置に係り、2本のフィードバーを
接近、離間作動、上昇、下降作動させる装置に利用でき
るものである。
【0002】
【背景技術】図5は従来の過負荷安全装置を備えたフィ
ードバー駆動装置を示し、この駆動装置は、材料搬送の
ため2本のフィードバー2が行う前進、後退作動、フィ
ンガ1で材料をクランプ、アンクランプする接近、離間
作動、上昇、下降作動のうち、フィードバー2に接近、
離間作動、上昇、下降作動を行わせるものである。スラ
イド3を上下動させる水平なクランク軸4にはクランプ
用カム5とリフト用カム6が取り付けられ、これらのカ
ム5,6に支点軸101,102を中心に上下揺動自在
となったレバー7,8の一端に設けられているローラ
9,10が当接し、レバー7,8の他端には過負荷安全
装置用の油圧シリンダ103,104を介して駆動ロッ
ド105,106の上端が連結されている。駆動ロッド
105,106の下端にはエアシリンダ11,12が接
続され、駆動ロッド105,106にはエアシリンダ1
1,12の下向きのエア圧力が常時作用し、これにより
ローラ9,10はカム5,6に常時当接している。
ードバー駆動装置を示し、この駆動装置は、材料搬送の
ため2本のフィードバー2が行う前進、後退作動、フィ
ンガ1で材料をクランプ、アンクランプする接近、離間
作動、上昇、下降作動のうち、フィードバー2に接近、
離間作動、上昇、下降作動を行わせるものである。スラ
イド3を上下動させる水平なクランク軸4にはクランプ
用カム5とリフト用カム6が取り付けられ、これらのカ
ム5,6に支点軸101,102を中心に上下揺動自在
となったレバー7,8の一端に設けられているローラ
9,10が当接し、レバー7,8の他端には過負荷安全
装置用の油圧シリンダ103,104を介して駆動ロッ
ド105,106の上端が連結されている。駆動ロッド
105,106の下端にはエアシリンダ11,12が接
続され、駆動ロッド105,106にはエアシリンダ1
1,12の下向きのエア圧力が常時作用し、これにより
ローラ9,10はカム5,6に常時当接している。
【0003】クランク軸4に回転によりカム5,6の形
状に倣ってレバー7,8が上下動し、これにより油圧シ
リンダ103,104を介して駆動ロッド105,10
6が上下動する。これらの駆動ロッド105,106に
は駆動ロッド105,106の上下動を回転軸15,1
6の回転に変換する運動変換装置13,14が接続さ
れ、駆動ロッド105による回転軸15の回転によりク
ランプユニット17の内部機構を介して2本のフィード
バー2が接近、離間作動し、また、駆動ロッド106に
よる回転軸16の回転により駆動ユニット17の内部機
構を介してフィードバー2が上昇、下降作動する。これ
らの運動変換装置13,14、クランプユニット17に
より、駆動ロッド105,106の上下動によってフィ
ードバー2を駆動させるためのフィードバー駆動機構1
8が構成されている。
状に倣ってレバー7,8が上下動し、これにより油圧シ
リンダ103,104を介して駆動ロッド105,10
6が上下動する。これらの駆動ロッド105,106に
は駆動ロッド105,106の上下動を回転軸15,1
6の回転に変換する運動変換装置13,14が接続さ
れ、駆動ロッド105による回転軸15の回転によりク
ランプユニット17の内部機構を介して2本のフィード
バー2が接近、離間作動し、また、駆動ロッド106に
よる回転軸16の回転により駆動ユニット17の内部機
構を介してフィードバー2が上昇、下降作動する。これ
らの運動変換装置13,14、クランプユニット17に
より、駆動ロッド105,106の上下動によってフィ
ードバー2を駆動させるためのフィードバー駆動機構1
8が構成されている。
【0004】図6は図5で示した油圧シリンダ103,
104の具体的構造を示す。油圧シリンダ103,10
4は、シリンダ本体109と、シリンダ本体109から
下向きに延びるピストンロッド110とを有し、シリン
ダ本体109は上端に挿通されたピン107,108に
より図5のレバー7,8に連結され、ピストンロッド1
10の下端に駆動ロッド105,106の上端が連結さ
れる。シリンダ本体109の内部室111は上部の小径
室111Aと下部の大径室111Bとからなり、ピストンロッド
110の上端のシール部材112を備えるピストン11
3は、給油孔114から大径室111Bに供給される圧油の
圧力により、通常時、図6の通り小径室111Aまで上昇し
ており、油圧室となっている大径室111Bの圧油の圧力で
ピストンロッド110はシリンダ本体109に対し縮ん
でいる。
104の具体的構造を示す。油圧シリンダ103,10
4は、シリンダ本体109と、シリンダ本体109から
下向きに延びるピストンロッド110とを有し、シリン
ダ本体109は上端に挿通されたピン107,108に
より図5のレバー7,8に連結され、ピストンロッド1
10の下端に駆動ロッド105,106の上端が連結さ
れる。シリンダ本体109の内部室111は上部の小径
室111Aと下部の大径室111Bとからなり、ピストンロッド
110の上端のシール部材112を備えるピストン11
3は、給油孔114から大径室111Bに供給される圧油の
圧力により、通常時、図6の通り小径室111Aまで上昇し
ており、油圧室となっている大径室111Bの圧油の圧力で
ピストンロッド110はシリンダ本体109に対し縮ん
でいる。
【0005】このように最短の一定長さを維持している
油圧シリンダ103,104を介してレバー7,8の揺
動が駆動ロッド105,106に伝達され、フィードバ
ー2は前述の接近、離間作動、上昇、下降作動を行う。
油圧シリンダ103,104を介してレバー7,8の揺
動が駆動ロッド105,106に伝達され、フィードバ
ー2は前述の接近、離間作動、上昇、下降作動を行う。
【0006】このフィードバー2の作動中にトランスフ
ァプレス機械に例えば異物が侵入し、この異物がフィー
ドバー2の作動を阻害すると、フィードバー2さらには
駆動ロッド105,106は作動できなくなる。この状
態においてレバー7,8の先端のローラ9,10がカム
5,6の谷部分から山部分に移行すると、レバー7,8
により油圧シリンダ103,104のシリンダ本体10
9には上向きの引っ張り力が作用する。この引っ張り力
により図6で示した大径室111Bの圧油の圧力がリリーフ
弁116の設定圧力よりも大きくなると、リリーフ弁1
16から圧油が抜けてシリンダ本体109はピストンロ
ッド110に対して上昇し始め、ピストン113のシー
ル部材112が小径室111Aから抜けると同時に大径室11
1Bの圧油が一瞬のうちに小径室111Aに逃げて排油孔11
5から排出されるため、シリンダ本体119はピストン
ロッド110に対して自由に上下動できることになり、
これによりフィードバー2、駆動ロッド105,106
等のフィードバー駆動用部品を過負荷から保護できる。
ァプレス機械に例えば異物が侵入し、この異物がフィー
ドバー2の作動を阻害すると、フィードバー2さらには
駆動ロッド105,106は作動できなくなる。この状
態においてレバー7,8の先端のローラ9,10がカム
5,6の谷部分から山部分に移行すると、レバー7,8
により油圧シリンダ103,104のシリンダ本体10
9には上向きの引っ張り力が作用する。この引っ張り力
により図6で示した大径室111Bの圧油の圧力がリリーフ
弁116の設定圧力よりも大きくなると、リリーフ弁1
16から圧油が抜けてシリンダ本体109はピストンロ
ッド110に対して上昇し始め、ピストン113のシー
ル部材112が小径室111Aから抜けると同時に大径室11
1Bの圧油が一瞬のうちに小径室111Aに逃げて排油孔11
5から排出されるため、シリンダ本体119はピストン
ロッド110に対して自由に上下動できることになり、
これによりフィードバー2、駆動ロッド105,106
等のフィードバー駆動用部品を過負荷から保護できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記異物、すなわち過
負荷発生原因を取り除いた後、プレス機械を再び運転で
きるようにするためには、ピストン113を小径室111A
に侵入させて油圧シリンダ103,104を図6の状態
に復帰させなければならない。これを行うために、給油
孔114から圧油を大径室111Bに供給すると、この圧油
はピストン113の外周面と大径室111Bの内周面との間
の隙間から小径室111Aに流入し、この圧油の圧力はピス
トン113の下面と上面の両方に作用することになる。
ピストン113の下面の受圧面積はピストンロッド11
0の断面積分だけ上面よりも小さいため、ピストン11
3は上昇せず、従って油圧シリンダ103,104を図
6の状態に復帰させることができない。
負荷発生原因を取り除いた後、プレス機械を再び運転で
きるようにするためには、ピストン113を小径室111A
に侵入させて油圧シリンダ103,104を図6の状態
に復帰させなければならない。これを行うために、給油
孔114から圧油を大径室111Bに供給すると、この圧油
はピストン113の外周面と大径室111Bの内周面との間
の隙間から小径室111Aに流入し、この圧油の圧力はピス
トン113の下面と上面の両方に作用することになる。
ピストン113の下面の受圧面積はピストンロッド11
0の断面積分だけ上面よりも小さいため、ピストン11
3は上昇せず、従って油圧シリンダ103,104を図
6の状態に復帰させることができない。
【0008】このように従来の装置では油圧室である大
径室111Bに圧油を供給するだけでは油圧シリンダ10
3,104をもとの状態に復帰させることができず、こ
のため、従来では、図5で示したエアシリンダ11,1
2により駆動ロッド105,106、ピストンロッド1
10を押し上げ、これによりピストン113を小径室11
1Aに挿入した後、大径室111Bに圧油を供給するという作
業を行わなければならず、エアシリンダ11,12、油
圧シリンダ103,104の複雑な回路操作を行う必要
があった。
径室111Bに圧油を供給するだけでは油圧シリンダ10
3,104をもとの状態に復帰させることができず、こ
のため、従来では、図5で示したエアシリンダ11,1
2により駆動ロッド105,106、ピストンロッド1
10を押し上げ、これによりピストン113を小径室11
1Aに挿入した後、大径室111Bに圧油を供給するという作
業を行わなければならず、エアシリンダ11,12、油
圧シリンダ103,104の複雑な回路操作を行う必要
があった。
【0009】本発明の目的は、油圧室に圧油を供給する
だけで油圧シリンダをもとの状態に復帰させることがで
き、このため作業性が向上するフィードバー駆動装置の
過負荷安全装置を提供するところにある。
だけで油圧シリンダをもとの状態に復帰させることがで
き、このため作業性が向上するフィードバー駆動装置の
過負荷安全装置を提供するところにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、トランスファ
プレス機械のスライドを上下動させる水平なクランク軸
にカムを取り付け、このカムに当接するローラを一端に
有するレバーを支点軸を中心に上下揺動自在とし、レバ
ーの他端にレバーの揺動で上下動する駆動ロッドを連結
し、この駆動ロッドの上下動によりフィードバーをフィ
ードバー駆動機構で駆動させるフィーバー駆動装置にお
いて、前記レバーの配置箇所に油圧シリンダを設置し、
この油圧シリンダの上向きに延びるピストンロッドの上
端に前記支点軸を設け、油圧シリンダのシリンダ本体内
におけるピストンロッド下端のピストンの下側の室を圧
油が供給される油圧室とし、この圧油の圧力により支点
軸の高さをレバーがカムで揺動する所定高さに維持する
とともに、過負荷発生により支点軸に下向きに作用する
荷重でピストンロッド、ピストンを押し下げて圧油を油
圧室の上方の室に逃がすことを特徴とするものである。
プレス機械のスライドを上下動させる水平なクランク軸
にカムを取り付け、このカムに当接するローラを一端に
有するレバーを支点軸を中心に上下揺動自在とし、レバ
ーの他端にレバーの揺動で上下動する駆動ロッドを連結
し、この駆動ロッドの上下動によりフィードバーをフィ
ードバー駆動機構で駆動させるフィーバー駆動装置にお
いて、前記レバーの配置箇所に油圧シリンダを設置し、
この油圧シリンダの上向きに延びるピストンロッドの上
端に前記支点軸を設け、油圧シリンダのシリンダ本体内
におけるピストンロッド下端のピストンの下側の室を圧
油が供給される油圧室とし、この圧油の圧力により支点
軸の高さをレバーがカムで揺動する所定高さに維持する
とともに、過負荷発生により支点軸に下向きに作用する
荷重でピストンロッド、ピストンを押し下げて圧油を油
圧室の上方の室に逃がすことを特徴とするものである。
【0011】以上において、本発明に係る装置は、2本
のフィードバーを接近、離間作動させる装置と上昇、下
降作動させる装置の両方に同時に適用でき、また、いず
れか一方の装置だけにも適用できる。
のフィードバーを接近、離間作動させる装置と上昇、下
降作動させる装置の両方に同時に適用でき、また、いず
れか一方の装置だけにも適用できる。
【0012】
【作用】プレス機械の通常の運転時には、ピストンロッ
ドは油圧室の圧油の圧力でシリンダ本体に対して伸びて
いるため、所定高さに達している支点軸を中心にレバー
がカムにより揺動し、フィードバーは所定の作動を行
う。過負荷が発生すると、支点軸には下向きの荷重が作
用し、この荷重はピストンロッド、ピストンにも作用
し、これらが押し下げられて油圧室の圧油が油圧室の上
方の室に逃げることにより支点軸が下降し、これにより
フィードバー等が過負荷から保護される。
ドは油圧室の圧油の圧力でシリンダ本体に対して伸びて
いるため、所定高さに達している支点軸を中心にレバー
がカムにより揺動し、フィードバーは所定の作動を行
う。過負荷が発生すると、支点軸には下向きの荷重が作
用し、この荷重はピストンロッド、ピストンにも作用
し、これらが押し下げられて油圧室の圧油が油圧室の上
方の室に逃げることにより支点軸が下降し、これにより
フィードバー等が過負荷から保護される。
【0013】プレス機械の運転を再開すべく油圧シリン
ダをもとの状態に復帰させるためには、油圧室に圧油を
供給する。この圧油は油圧室の上方の室にも流入する
が、ピストンはピストンロッドの下端に設けられ、ピス
トンの下面の受圧面積は上面よりも大きいため、油圧室
に圧油を供給するだけでピストンおよびピストンロッド
は上昇して油圧シリンダはもとの状態に復帰する。
ダをもとの状態に復帰させるためには、油圧室に圧油を
供給する。この圧油は油圧室の上方の室にも流入する
が、ピストンはピストンロッドの下端に設けられ、ピス
トンの下面の受圧面積は上面よりも大きいため、油圧室
に圧油を供給するだけでピストンおよびピストンロッド
は上昇して油圧シリンダはもとの状態に復帰する。
【0014】
【実施例】以下に本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。以下の説明では図5、図6で既に説明した
部材と同じ部材には同一符号を付し、その説明を簡略ま
たは省略する。図1は本実施例に係る過負荷安全装置を
備えたフィードバー駆動装置の全体を示し、レバー7,
8は支点軸21,22を中心に上下揺動自在であり、レ
バー7,8のローラ9,10とは反対側の端部にはピン
23,24で駆動ロッド25,26の上端が連結されて
いる。
て説明する。以下の説明では図5、図6で既に説明した
部材と同じ部材には同一符号を付し、その説明を簡略ま
たは省略する。図1は本実施例に係る過負荷安全装置を
備えたフィードバー駆動装置の全体を示し、レバー7,
8は支点軸21,22を中心に上下揺動自在であり、レ
バー7,8のローラ9,10とは反対側の端部にはピン
23,24で駆動ロッド25,26の上端が連結されて
いる。
【0015】図2は図1の一部拡大図である。トランス
ファプレス機械のクラウンフレーム27にはブラケット
28,29が立設され、これらのブラケット28,29
に油圧シリンダ30,31が配置される。油圧シリンダ
30,31は、シリンダ本体32と、シリンダ本体32
から上向きに延びるピストンロッド33とを有し、シリ
ンダ本体32の下端はピン34でブラケット28,29
に揺動自在に連結され、ピストンロッド33の上端に設
けられた軸受部材35に前記支点軸21,22が挿通さ
れ、これにより支点軸21,22はピストンロッド33
の先端で支持されている。
ファプレス機械のクラウンフレーム27にはブラケット
28,29が立設され、これらのブラケット28,29
に油圧シリンダ30,31が配置される。油圧シリンダ
30,31は、シリンダ本体32と、シリンダ本体32
から上向きに延びるピストンロッド33とを有し、シリ
ンダ本体32の下端はピン34でブラケット28,29
に揺動自在に連結され、ピストンロッド33の上端に設
けられた軸受部材35に前記支点軸21,22が挿通さ
れ、これにより支点軸21,22はピストンロッド33
の先端で支持されている。
【0016】支点軸21,22の両端はスライダ36,
37に挿入され、これらのスライダ36,37はブラケ
ット28、29に形成された窓孔38,39のガイド部
38A,39Aに沿って上下動自在である。このため、
支点軸21,22もガイド部38A,39Aに沿って上
下動自在となっている。
37に挿入され、これらのスライダ36,37はブラケ
ット28、29に形成された窓孔38,39のガイド部
38A,39Aに沿って上下動自在である。このため、
支点軸21,22もガイド部38A,39Aに沿って上
下動自在となっている。
【0017】図3は油圧シリンダ30,31の具体的構
造を示す。シリンダ本体32の内部室40は上部の小径
室40Aと下部の大径室40Bとからなり、大径室40
Bには給油孔41が、小径室40Aには排油孔42がそ
れぞれ接続され、大径室40Bは給油孔41から圧油が
供給される油圧室となっている。ピストンロッド33の
下端にはピストン43が設けられ、ピストン43の下面
に作用する圧油の圧力によりピストンロッド33がシリ
ンダ本体32に対して伸び、ピストン43が小径室40
A内に入り込んでピストン外周面にシール部材44が接
触するようになっている。これにより、支点軸21,2
2は所定高さを維持し、前記カム5,6によりレバー
7,8が上下揺動できることになる。
造を示す。シリンダ本体32の内部室40は上部の小径
室40Aと下部の大径室40Bとからなり、大径室40
Bには給油孔41が、小径室40Aには排油孔42がそ
れぞれ接続され、大径室40Bは給油孔41から圧油が
供給される油圧室となっている。ピストンロッド33の
下端にはピストン43が設けられ、ピストン43の下面
に作用する圧油の圧力によりピストンロッド33がシリ
ンダ本体32に対して伸び、ピストン43が小径室40
A内に入り込んでピストン外周面にシール部材44が接
触するようになっている。これにより、支点軸21,2
2は所定高さを維持し、前記カム5,6によりレバー
7,8が上下揺動できることになる。
【0018】図4は油圧シリンダ30,31に接続され
ている油圧回路を示す。図4において油圧シリンダ3
0,31が各2個示されているのは、図1で示した装置
はフィードバー2の長手方向(図1の表裏方向)に2個
存在するためである。油タンク45から延びる給油回路
46の途中にはブースターポンプ47が接続され、給油
回路46の先端は分岐回路48,49を介して油圧シリ
ンダ30,31の給油孔41に接続されている。油圧シ
リンダ30,31の排油孔42には分岐回路50,51
が接続され、分岐回路50,51には油タンク45まで
延びる排油回路52が接続されている。分岐回路50、
51の途中には開閉弁53,54が設けられ、これらの
開閉弁53、54は開位置53A,54A、閉位置53
B,54Bに切り換え可能である。給油側分岐回路4
8,49と排油側分岐回路50,51との間にはリリー
フ弁55,56が設けられている。
ている油圧回路を示す。図4において油圧シリンダ3
0,31が各2個示されているのは、図1で示した装置
はフィードバー2の長手方向(図1の表裏方向)に2個
存在するためである。油タンク45から延びる給油回路
46の途中にはブースターポンプ47が接続され、給油
回路46の先端は分岐回路48,49を介して油圧シリ
ンダ30,31の給油孔41に接続されている。油圧シ
リンダ30,31の排油孔42には分岐回路50,51
が接続され、分岐回路50,51には油タンク45まで
延びる排油回路52が接続されている。分岐回路50、
51の途中には開閉弁53,54が設けられ、これらの
開閉弁53、54は開位置53A,54A、閉位置53
B,54Bに切り換え可能である。給油側分岐回路4
8,49と排油側分岐回路50,51との間にはリリー
フ弁55,56が設けられている。
【0019】次に作用について説明する。プレス機械の
運転を行うときには、開閉弁53,54は開位置53
A,54Aに切り換えられており、また、支点軸21,
22は、前述の通り、油圧室である大径室40Bに供給
された圧油の圧力で所定高さに達している。このため、
クランク軸4と共に回転するカム5,6によりレバー
7,8は上下に揺動し、この揺動により駆動ロッド2
5,26が上下動してフィードバー2は接近、離間作
動、上昇、下降作動を行う。
運転を行うときには、開閉弁53,54は開位置53
A,54Aに切り換えられており、また、支点軸21,
22は、前述の通り、油圧室である大径室40Bに供給
された圧油の圧力で所定高さに達している。このため、
クランク軸4と共に回転するカム5,6によりレバー
7,8は上下に揺動し、この揺動により駆動ロッド2
5,26が上下動してフィードバー2は接近、離間作
動、上昇、下降作動を行う。
【0020】プレス機械の運転中に異物がプレス機械に
侵入し、この異物がフィードバー2の接近、離間作動を
阻害すると、フィードバー2さらには駆動ロッド25は
作動できなくなる。この状態においてレバー7のローラ
9がクランプ用カム5の谷部分から山部分に移行する
と、カム5からレバー7に作用する荷重は支点軸21を
押し下げようとする荷重となり、この荷重によって大き
くなる大径室40Bの圧油の圧力がリリーフ弁55の設
定圧力よりも大きくなると、リリーフ弁55から圧油が
抜けてピストンロッド33、ピストン43は下降し始
め、ピストン43がシール部材44から外れると同時に
大径室40Bの圧油はピストン43外周面と大径室40
B内周面との間の隙間から瞬時に小径室40Aに流入
し、さらに排油孔42、分岐回路50、開閉弁53、排
油回路52を介して油タンク45に排出される。
侵入し、この異物がフィードバー2の接近、離間作動を
阻害すると、フィードバー2さらには駆動ロッド25は
作動できなくなる。この状態においてレバー7のローラ
9がクランプ用カム5の谷部分から山部分に移行する
と、カム5からレバー7に作用する荷重は支点軸21を
押し下げようとする荷重となり、この荷重によって大き
くなる大径室40Bの圧油の圧力がリリーフ弁55の設
定圧力よりも大きくなると、リリーフ弁55から圧油が
抜けてピストンロッド33、ピストン43は下降し始
め、ピストン43がシール部材44から外れると同時に
大径室40Bの圧油はピストン43外周面と大径室40
B内周面との間の隙間から瞬時に小径室40Aに流入
し、さらに排油孔42、分岐回路50、開閉弁53、排
油回路52を介して油タンク45に排出される。
【0021】すなわち、過負荷発生により支点軸21に
下向きに作用する荷重でピストンロッド33、ピストン
43は押し下げられ、大径室40Bの圧油が小径室40
A側に逃げるため、支点軸21は下降し、これによりフ
ィードバー2、およびフィードバー2を駆動させるため
の部品は過負荷から保護され、破損することはない。
下向きに作用する荷重でピストンロッド33、ピストン
43は押し下げられ、大径室40Bの圧油が小径室40
A側に逃げるため、支点軸21は下降し、これによりフ
ィードバー2、およびフィードバー2を駆動させるため
の部品は過負荷から保護され、破損することはない。
【0022】以上は過負荷がフィードバー2の接近、離
間作動中に発生した場合であったが、フィードバー2の
上昇、下降作動中に過負荷が発生した場合には、油圧シ
リンダ31が以上と同様に作動し、同じくフィードバー
2等は過負荷から保護される。
間作動中に発生した場合であったが、フィードバー2の
上昇、下降作動中に過負荷が発生した場合には、油圧シ
リンダ31が以上と同様に作動し、同じくフィードバー
2等は過負荷から保護される。
【0023】なお、図2の通り、支点軸21,22を支
持した前記軸受部材35の上方にはセンサ55,56が
配置され、過負荷発生によって支点軸21,22さらに
は軸受部材35が下降すると、これがセンサ55,56
で検出され、センサ55,56からの信号によりプレス
機械の運転は緊急停止されるようになっている。
持した前記軸受部材35の上方にはセンサ55,56が
配置され、過負荷発生によって支点軸21,22さらに
は軸受部材35が下降すると、これがセンサ55,56
で検出され、センサ55,56からの信号によりプレス
機械の運転は緊急停止されるようになっている。
【0024】過負荷発生原因を取り除いた後、プレス機
械の運転を再開するときには、開閉弁53,54を閉位
置53B,54Bに切り換える。次いで、ブースターポ
ンプ47を往復動させ、これにより油タンク45の油を
給油回路46、分岐回路48,49、給油孔41を介し
て圧油として油圧シリンダ30の大径室40Bに供給す
る。大径室40Bに供給された油の一部は下降している
ピストン43の外周面と大径室40Bの内周面との間の
隙間から小径室40Aに流入するが、ピストン43はピ
ストンロッド33の下端に形成され、ピストン43の下
面の受圧面積は上面の受圧面積よりもピストンロッド3
3の断面積分だけ大きいため、ピストン43、ピストン
ロッド33は大径室40Bに供給された圧油の圧力で上
昇し、これによりピストン43は小径室40Aに入り込
んでシール部材44と接触し、ピストンロッド33がシ
リンダ本体32に対して再び伸びることにより、油圧シ
リンダ30,31はもとの状態に復帰し、支点軸21,
22は所定の高さ位置に戻る。
械の運転を再開するときには、開閉弁53,54を閉位
置53B,54Bに切り換える。次いで、ブースターポ
ンプ47を往復動させ、これにより油タンク45の油を
給油回路46、分岐回路48,49、給油孔41を介し
て圧油として油圧シリンダ30の大径室40Bに供給す
る。大径室40Bに供給された油の一部は下降している
ピストン43の外周面と大径室40Bの内周面との間の
隙間から小径室40Aに流入するが、ピストン43はピ
ストンロッド33の下端に形成され、ピストン43の下
面の受圧面積は上面の受圧面積よりもピストンロッド3
3の断面積分だけ大きいため、ピストン43、ピストン
ロッド33は大径室40Bに供給された圧油の圧力で上
昇し、これによりピストン43は小径室40Aに入り込
んでシール部材44と接触し、ピストンロッド33がシ
リンダ本体32に対して再び伸びることにより、油圧シ
リンダ30,31はもとの状態に復帰し、支点軸21,
22は所定の高さ位置に戻る。
【0025】以上のように、本実施例によれば、過負荷
発生後、油圧シリンダ30,31をもとの状態に復帰さ
せるためには、油圧室である大径室40Bに圧油を供給
するだけでよく、従来装置と異なり、エアシリンダ1
1,12により駆動ロッド25,26を押し上げる作業
を行う必要がないため、作業性が向上し、作業時間を短
縮できる。
発生後、油圧シリンダ30,31をもとの状態に復帰さ
せるためには、油圧室である大径室40Bに圧油を供給
するだけでよく、従来装置と異なり、エアシリンダ1
1,12により駆動ロッド25,26を押し上げる作業
を行う必要がないため、作業性が向上し、作業時間を短
縮できる。
【0026】また、油圧シリンダ30,31はレバー
7,8の不動部分に配置されるため、油圧シリンダ3
0,31に接続する油圧ホースの配管を容易に行えると
ともに、その信頼性も向上させることができる。また、
油圧シリンダ30,31の作動ストロークは従来装置よ
りも短くできるため、装置全体をコンパクト化できる。
さらに、プレス機械の製造時に、ブラケット28,2
9、油圧シリンダ30,31、レバー7,8等をプレス
機械外で予め一体的に組み付け、これをプレス機械のク
ラウンフレームに取り付ければよいため、取り付け作業
性も向上する。
7,8の不動部分に配置されるため、油圧シリンダ3
0,31に接続する油圧ホースの配管を容易に行えると
ともに、その信頼性も向上させることができる。また、
油圧シリンダ30,31の作動ストロークは従来装置よ
りも短くできるため、装置全体をコンパクト化できる。
さらに、プレス機械の製造時に、ブラケット28,2
9、油圧シリンダ30,31、レバー7,8等をプレス
機械外で予め一体的に組み付け、これをプレス機械のク
ラウンフレームに取り付ければよいため、取り付け作業
性も向上する。
【0027】以上説明した本発明に係る装置はフィード
バーを接近、離間作動させる装置だけに適用してもよ
く、また、上昇、下降作動させる装置だけに適用しても
よい。
バーを接近、離間作動させる装置だけに適用してもよ
く、また、上昇、下降作動させる装置だけに適用しても
よい。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、油圧室に圧油を供給す
るだけで過負荷安全装置を構成する油圧シリンダを過負
荷発生前のもとの状態に戻すことができ、従って作業性
が向上し、作業時間を短縮できる。
るだけで過負荷安全装置を構成する油圧シリンダを過負
荷発生前のもとの状態に戻すことができ、従って作業性
が向上し、作業時間を短縮できる。
【図1】本発明の一実施例に係る装置を備えるトランス
ファプレス機械の全体側面図である。
ファプレス機械の全体側面図である。
【図2】図1の要部を示す拡大図である。
【図3】図2で示された油圧シリンダの具体的構造を示
す縦断面図である。
す縦断面図である。
【図4】図3の油圧シリンダに接続される油圧回路を示
す図である。
す図である。
【図5】従来例の装置を示す図1と同様の図である。
【図6】図5で示された油圧シリンダの具体的構造を示
す縦断面図である。
す縦断面図である。
2 フィードバー 3 スライド 4 クランク軸 5,6 カム 7,8 レバー 9.10 ローラ 18 フィードバー駆動機構 21,22 支点軸 25,26 駆動ロッド 30,31 油圧シリンダ 32 シリンダ本体 33 ピストンロッド 40 油圧シリンダの内部室 40A 小径室 40B 油圧室である大径室 43 ピストン
Claims (1)
- 【請求項1】トランスファプレス機械のスライドを上下
動させる水平なクランク軸に取り付けられたカムと、支
点軸を中心に上下揺動自在で、一端に前記カムに当接す
るローラを有するレバーと、このレバーの他端に連結さ
れ、かつこのレバーの揺動で上下動する駆動ロッドと、
この駆動ロッドの上下動によりフィードバーを駆動させ
るフィードバー駆動機構とを備えるフィードバー駆動装
置において、前記支点軸を油圧シリンダの上向きに延び
るピストンロッドの上端に設け、前記油圧シリンダのシ
リンダ本体内における前記ピストンロッド下端のピスト
ン(43)の下側の室を圧油が供給される油圧室(B)
とし、この圧油の圧力により前記支点軸の高さを前記レ
バーが前記カムで揺動する所定高さに維持するととも
に、過負荷発生により前記支点軸に下向きに作用する荷
重で前記ピストンロッドを押し下げて前記油圧を前記油
圧室の上方の室(A)に逃がす構成とし、前記上方の室
(A)の内径を前記ピストン(43)とシールできる程
度の小径とし、前記油圧室(B)の内径を前記ピストン
(43)との間に圧油が通過出来る程度の隙間をもたせ
た大径とし、かつ、前記ピストン(43)の下面部の受
圧面積が上面部の受圧面積より大となる形状とすること
を特徴とするフィードバー駆動装置の過負荷安全装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3254629A JPH0771706B2 (ja) | 1991-09-05 | 1991-09-05 | フィードバー駆動装置の過負荷安全装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3254629A JPH0771706B2 (ja) | 1991-09-05 | 1991-09-05 | フィードバー駆動装置の過負荷安全装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0569062A JPH0569062A (ja) | 1993-03-23 |
JPH0771706B2 true JPH0771706B2 (ja) | 1995-08-02 |
Family
ID=17267679
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3254629A Expired - Fee Related JPH0771706B2 (ja) | 1991-09-05 | 1991-09-05 | フィードバー駆動装置の過負荷安全装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0771706B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6356933U (ja) * | 1986-10-02 | 1988-04-16 | ||
JPH0228333U (ja) * | 1988-08-12 | 1990-02-23 | ||
JPH0718438Y2 (ja) * | 1988-12-26 | 1995-05-01 | アイダエンジニアリング株式会社 | フィードバー駆動機構の過負荷安全装置 |
-
1991
- 1991-09-05 JP JP3254629A patent/JPH0771706B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0569062A (ja) | 1993-03-23 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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