JPH0771185A - パイプおよびこれを用いるパイプルーフ工法 - Google Patents

パイプおよびこれを用いるパイプルーフ工法

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JPH0771185A
JPH0771185A JP34458493A JP34458493A JPH0771185A JP H0771185 A JPH0771185 A JP H0771185A JP 34458493 A JP34458493 A JP 34458493A JP 34458493 A JP34458493 A JP 34458493A JP H0771185 A JPH0771185 A JP H0771185A
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Shinichi Toyofuku
▲しん▼市 豊福
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 主体部の間隙が小さくなるような力に対する
機械的強度を大きくすることにある。 【構成】 パイプ(10,30)は、長手方向の一端か
ら他端まで連続する間隙(14)を10/10規定する
一対の縁部(12a,12b)を有する円筒状の主体部
(12)と、該主体部の内側に配置されて前記主体部の
長手方向へ伸びる第1の部材(16)と、前記主体部の
外側に固定されて前記主体部の長手方向へ伸びる第2の
部材(18,32)とを含む。第1の部材(16)は、
幅方向の両端において縁部(12a,12b)近傍の内
側面に固定された細長い平板を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地中壁、補強体、止水
体等の地下構造物をパイプルーフ工法により構築するた
めに用いるパイプに関する。
【0002】
【従来の技術】パイプルーフ工法においては、一般に、
円筒状の主体部と、該主体部の外周面に該主体部の長手
方向へ伸びる複数の係合部とを備える複数のパイプが用
いられている。各パイプは、隣り合うパイプの係合部が
互いに係合するように、シールド型トンネル掘削機と元
押し装置とを用いる管推進工法により水平に敷設され
る。
【0003】この種のパイプルーフ工法に用いるパイプ
の1つとして、円筒状の主体部と、該主体部の内側に固
定され、前記主体部の長手方向へ連続して伸びる第1の
部材と、前記主体部の外側に固定され、前記主体部の長
手方向へ連続して伸びる第2の部材とを含むものがある
(実開平4−17491号公報)。
【0004】この公知のパイプにおいて、円筒状の主体
部は、該主体部の長手方向の一端から他端まで連続する
間隙を規定する一対の縁部を有する。第1の部材は、主
体部の間隙を介して主体部の外に連通された空隙を主体
部の両縁部と共同して主体部の内側に規定するようにコ
字状の断面形状を有しており、またその長手方向の連続
する両縁部において主体部の内面にあって両縁部の近傍
に溶接等により固定されている。第2の部材は、隣りに
敷設されたパイプの空隙内に受け入れられてそのパイプ
の両縁部に係合する。
【0005】しかし、上記のパイプは、第1の部材がコ
字状の断面形状を有するから、主体部の間隙が小さくな
るような力が主体部に作用すると、第1の部材が三角形
状に変形し、その結果主体部が変形してしまう。
【0006】
【解決しようとする課題】本発明は、主体部の間隙が小
さくなるような力に対する機械的強度を大きくすること
を目的とする。
【0007】
【解決手段、作用、効果】本発明のパイプは、円筒状の
主体部であって該主体部の長手方向の一端から他端まで
連続する間隙を規定する一対の縁部を有する主体部と、
該主体部の内側に配置されて前記主体部の長手方向へ伸
びる第1の部材であって前記間隙を介して前記主体部の
外に連通された空隙を前記主体部の両縁部と共同して前
記主体部の内側に規定する第1の部材と、前記主体部の
外側に固定されて前記主体部の長手方向へ伸びる第2の
部材とを含み、前記第1の部材は、幅方向の両端におい
て前記縁部近傍の内側面に固定された細長い平板を備え
ることを特徴とする。
【0008】各パイプは、第2の部位が敷設済のパイプ
の空隙内に受け入れられ、自身の空隙内に隣りのパイプ
の第2の部位を受け入れるように、管推進工法により敷
設される。主体部の間隙が小さくなるような力は、幅方
向の両縁部において前記縁部近傍の内側面に固定された
細長い平板に、該平板の幅方向への圧縮力として作用す
る。しかし、このような力に対する平板の機械的強度
は、第2の部材がコ字状の断面形状を有する場合に比べ
て、極めて大きい。
【0009】本発明のパイプによれば、第1の部材が幅
方向の両縁部において前記縁部近傍の内側面に固定され
た細長い平板を備えるから、主体部の間隙が小さくなる
ような力に対する機械的強度が大きい。
【0010】前記第1および第2の部材を、前記主体部
の長手方向の一端から他端まで連続して伸びる部材とす
ることができる。また、前記第2の部材を、細長い第1
の板状部と該第1の板状部の幅方向の一端縁に続きかつ
第1の板状部に対しほぼ直角の細長い第2の板状部とに
よりL字状またはT字状の断面形状を有する部材とし、
前記第1の板状部の他端縁において前記主体部の外周面
に固定することができる。
【0011】
【実施例】図1を参照するに、パイプ10は、ほぼ円形
の断面形状を有する筒状の主体部12を含む。主体部1
2は、その長手方向の一端から他端まで連続する間隙1
4を規定する一対の縁部12a,12bを有する。
【0012】主体部12の内側および外側には、それぞ
れ、第1の部材16および一対の第2の部材18が溶接
等により固定されされている。第1および一対の第2の
部材16,18は、主体部12の長手方向の一端から他
端まで連続して伸びる。
【0013】第1の部材16は、細長い平板であり、ま
た幅方向の両端において縁部12a,12bの近傍の内
側面に溶接等により長手方向の全体にわたって連続して
固定されている。これにより、第1の部材16は、間隙
14を介して主体部12の外に連通された空隙20を主
体部12の両縁部12a,12bと共同して主体部12
の内側に規定する.
【0014】各第2の部材18は、細長い第1の板状部
18aと、該第1の板状部の幅方向の一端縁に続きかつ
第1の板状部18aに対しほぼ直角の細長い第2の板状
部18bとによりL字状の断面形状を有する。
【0015】第1の部位18aは、間隙14の幅より小
さい厚さを有しており、また、その幅方向の他端縁にお
いて主体部12に固定されている。これに対し、第2の
部位18bは、第1の部位18aの幅方向の一端縁に固
定されており、また、間隙14の幅より大きくかつ空隙
20より小さい幅を有する。
【0016】敷設時、各パイプ10が主体部12の直径
とほぼ同じ直径を有するシールド型トンネル掘削機の後
端に連結された後、元押装置により、掘削機とともに発
進用竪坑から到達用竪坑に向けて前進されることによ
り、ほぼ水平に敷設される。
【0017】前進時、各パイプ10は、その第2の部位
18bが第1図において2点鎖線で示す敷設済みのパイ
プ10の空隙20内となるように、維持される。したが
って、第1および第2の部材16,18により大きな推
進抵抗を生じることはない。各第2の部材18は、すで
に隣りに敷設されたパイプまたはその後隣りに敷設され
るパイプの縁部12a,12bの少なくとも1つ内面に
当接する。
【0018】複数のパイプ10を第2図に示すように順
次敷設することにより、複数のパイプからなる地下構造
物が構築される。地下構造物の断面形状は、四角形、円
形、コ字状、U字状、V字状、逆U字状、逆V字状等の
形状である。
【0019】パイプ10の主体部12の軸線を中心とす
る第1および第2の部材16,18のなす角度は、図示
の例のように180度である必要はなく、構築すべき地
下構造物の断面形状に応じて任意な角度とすることがで
きる。
【0020】敷設時、水ガラスのような硬化剤を封入し
た1以上の袋を空隙20内に配置した状態で、パイプ1
0を敷設することが好ましい。このようにすれば、空隙
20が前記袋により閉鎖されるから、空隙20が水道と
して作用することを防止することができる。
【0021】前記袋は、次のパイプの敷設時に次のパイ
プの第2の部材18により破壊することが好ましい。こ
れにより、前記袋内の硬化剤が時間の経過とともに凝
結、固化することにより、閉鎖することができる。
【0022】パイプ10を用いるパイプルーフ工法にお
いては、各パイプ10を敷設するに先立って、たとえ
ば、第1の部材16は備えるが第2の部材18を備えな
いパイプ、または、第2の部材18の代りにさらに第1
の部材16を備えるパイプを配置してもよい。この場
合、最初に敷設されるパイプは、その主体部の直径とほ
ぼ同じ直径を有するシールド型トンネル掘削機の後端に
連結された後、元押装置により、掘削機とともに発進用
竪坑から到達用竪坑に向けて前進されることにより、ほ
ぼ水平に敷設される。
【0023】第2の部材18の代わりに、図3にパイプ
30の示すように、細長い第1の板状部32aと、該第
1の板状部の幅方向の一端縁に続きかつ第1の板状部3
2aに対しほぼ直角の細長い第2の板状部32bとによ
りT字状の断面形状を有する第2の部材32を用いても
よい。この場合、第1の部位32aは間隙14の幅より
小さい厚さを有し、第2の部位32bは間隙14の幅よ
り大きくかつ空隙20より小さい幅を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパイプの一実施例を示す断面図であ
る。
【図2】本発明の複数のパイプを用いて構築される地下
構造物の一部の一実施例を示す断面図である。
【図3】本発明のパイプの他の実施例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
10,30 パイプ 12 主体部 12a,12b 縁部 14 間隙 16 第1の部材 18,32 第2の部材 18a,32a 第1の部位 18b,32b 第2の部位 20 空隙
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 パイプおよびこれを用いるパイプルー
フ工法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地中壁、補強体、止水
体等の地下構造物の構築に用いるパイプおよびこれを用
いるパイプルーフ工法に関する。
【0002】
【従来の技術】パイプルーフ工法においては、一般に、
円筒状の主体部と、該主体部の外周面に該主体部の長手
方向へ伸びる複数の係合部とを備える複数のパイプが用
いられている。各パイプは、隣り合うパイプの係合部が
互いに係合するように、シールド型トンネル掘削機と元
押し装置とを用いる管推進工法により水平に敷設され
る。
【0003】この種のパイプルーフ工法に用いるパイプ
の1つとして、円筒状の主体部と、該主体部の内側に固
定され、前記主体部の長手方向へ連続して伸びる第1の
部材と、前記主体部の外側に固定され、前記主体部の長
手方向へ連続して伸びる第2の部材とを含むものがある
(実開平4−17491号公報)。
【0004】この公知のパイプにおいて、円筒状の主体
部は、該主体部の長手方向の一端から他端まで連続する
間隙を規定する一対の縁部を有する。第1の部材は、主
体部の間隙を介して主体部の外に連通された空隙を主体
部の両縁部と共同して主体部の内側に規定するようにコ
字状の断面形状を有しており、またその長手方向の連続
する両縁部において主体部の内面にあって両縁部の近傍
に溶接等により固定されている。第2の部材は、隣りに
敷設されたパイプの空隙内に受け入れられてそのパイプ
の両縁部に係合する。
【0005】しかし、上記のパイプは、第1の部材がコ
字状の断面形状を有するから、主体部の間隙が小さくな
るような力が主体部に作用すると、第1の部材が三角形
状に変形し、その結果主体部が変形してしまう。
【0006】また、従来のパイプルーフ工法に用いられ
ている掘削機は、パイプとほぼ同じ直径寸法を有するケ
ーシング内に回転可能に受け入れられたアースオーガ
と、切羽を掘削させるように、アースオーガを回転させ
る、立て坑に配置された駆動源とを備える。
【0007】しかし、このような掘削機では、アースオ
ーガを立て坑に配置された駆動源により回転させるか
ら、切羽と駆動源との間の距離が掘削にともなって長く
なり、その結果掘削に大きなトルクを必要とする。この
ため、従来の掘削機では、長距離を掘削することができ
ず、立て坑間の距離を長くすることができない。
【0008】
【解決しようとする課題】本発明は、主体部の間隙が小
さくなるような力に対する機械的強度を大きくすること
を目的とする。
【0009】本発明の他の目的は敷設されたパイプの強
度が大きく、立て坑間の距離を長くすることができるよ
うにすることを目的とする。
【0010】
【解決手段、作用、効果】本発明のパイプは、円筒状の
主体部であって該主体部の長手方向の一端から他端まで
連続する間隙を規定する一対の縁部を有する主体部と、
該主体部の内側に配置されて前記主体部の長手方向へ伸
びる第1の部材であって前記間隙を介して前記主体部の
外に連通された空隙を前記主体部の両縁部と共同して前
記主体部の内側に規定する第1の部材と、前記主体部の
外側に固定されて前記主体部の長手方向へ伸びる第2の
部材とを含み、前記第1の部材は、幅方向の両端におい
て前記縁部近傍の内側面に固定された細長い平板を備え
ることを特徴とする。
【0011】各パイプは、第2の部位が敷設済のパイプ
の空隙内に受け入れられ、自身の空隙内に隣りのパイプ
の第2の部位を受け入れるように、管推進工法により敷
設される。主体部の間隙が小さくなるような力は、幅方
向の両縁部において前記縁部近傍の内側面に固定された
細長い平板に、該平板の幅方向への圧縮力として作用す
る。しかし、このような力に対する平板の機械的強度
は、第2の部材がコ字状の断面形状を有する場合に比べ
て、極めて大きい。
【0012】本発明のパイプによれば、第1の部材が幅
方向の両縁部において前記縁部近傍の内側面に固定され
た細長い平板を備えるから、主体部の間隙が小さくなる
ような力に対する機械的強度が大きい。
【0013】前記第1および第2の部材を、前記主体部
の長手方向の一端から他端まで連続して伸びる部材とす
ることができる。また、前記第2の部材を、細長い第1
の板状部と該第1の板状部の幅方向の一端縁に続きかつ
第1の板状部に対しほぼ直角の細長い第2の板状部とに
よりL字状またはT字状の断面形状を有する部材とし、
前記第1の板状部の他端縁において前記主体部の外周面
に固定することができる。
【0014】上記のようなパイプを用いる本発明のパイ
プルーフ工法は、シールド型トンネル掘削機により地盤
を掘削しつつ、上記のようなパイプをこれの後方に配置
された元押装置により前記掘削機による掘削跡に押し込
むことを含む。
【0015】各パイプは、第2の部位が隣りのパイプの
空隙内に受け入れられ、自身の空隙内に他の隣りのパイ
プの第2の部位を受け入れた状態に敷設される。敷設さ
れた状態において、主体部の間隙が小さくなるような土
圧等に起因する力は、細長い平板に、該平板の幅方向へ
の圧縮力として作用する。しかし、このような力に対す
る平板の機械的強度は、第2の部材がコ字状の断面形状
を有する場合に比べて、極めて大きい。その結果、敷設
されたパイプは、主体部の間隙が小さくなる力に対する
機械的強度が大きい。
【0016】シールド型トンネル掘削機は、自身が備え
る駆動源により掘削手段を駆動させて地盤を掘削する。
このため、掘削に大きなトルクを必要とすることなく、
長距離を掘削することができ、その結果立て坑間の距離
を長くすることができる。
【0017】さらに、前記パイプを前記掘削跡に押し込
むに先だって、前記パイプを前記掘削機の後方に配置す
ることを含み、前記掘削機を前記パイプと共に前記元押
装置により前進させることにより前記パイプを前記掘削
跡に配置するとともに前記掘削機を前進させることがで
きる。
【0018】
【実施例】図1を参照するに、パイプ10は、ほぼ円形
の断面形状を有する筒状の主体部12を含む。主体部1
2は、その長手方向の一端から他端まで連続する間隙1
4を規定する一対の縁部12a,12bを有する。
【0019】主体部12の内側および外側には、それぞ
れ、第1の部材16および一対の第2の部材18が溶接
等により固定されされている。第1および一対の第2の
部材16,18は、主体部12の長手方向の一端から他
端まで連続して伸びる。
【0020】第1の部材16は、細長い平板であり、ま
た幅方向の両端において縁部12a,12bの近傍の内
側面に溶接等により長手方向の全体にわたって連続して
固定されている。これにより、第1の部材16は、間隙
14を介して主体部12の外に連通された空隙20を主
体部12の両縁部12a,12bと共同して主体部12
の内側に規定する。
【0021】各第2の部材18は、細長い第1の板状部
18aと、該第1の板状部の幅方向の一端縁に続きかつ
第1の板状部18aに対しほぼ直角の細長い第2の板状
部18bとによりL字状の断面形状を有する。
【0022】第1の部位18aは、間隙14の幅より小
さい厚さを有しており、また、その幅方向の他端縁にお
いて主体部12に固定されている。これに対し、第2の
部位18bは、第1の部位18aの幅方向の一端縁に固
定されており、また、間隙14の幅より大きくかつ空隙
20より小さい幅を有する。
【0023】敷設時、各パイプ10が主体部12の直径
とほぼ同じ直径を有するシールド型トンネル掘削機の後
端に連結された後、元押装置により、掘削機とともに発
進用竪坑から到達用竪坑に向けて前進されることによ
り、ほぼ水平に敷設される。
【0024】前進時、各パイプ10は、その第2の部位
18bが第1図において2点鎖線で示す敷設済みのパイ
プ10の空隙20内となるように、維持される。したが
って、第1および第2の部材16,18により大きな推
進抵抗を生じることはない。各第2の部材18は、すで
に隣りに敷設されたパイプまたはその後隣りに敷設され
るパイプの縁部12a,12bの少なくとも1つ内面に
当接する。
【0025】複数のパイプ10を第2図に示すように順
次敷設することにより、複数のパイプからなる地下構造
物が構築される。地下構造物の断面形状は、四角形、円
形、コ字状、U字状、V字状、逆U字状、逆V字状等の
形状である。
【0026】パイプ10の主体部12の軸線を中心とす
る第1および第2の部材16,18のなす角度は、図示
の例のように180度である必要はなく、構築すべき地
下構造物の断面形状に応じて任意な角度とすることがで
きる。
【0027】敷設時、水ガラスのような硬化剤を封入し
た1以上の袋を空隙20内に配置した状態で、パイプ1
0を敷設することが好ましい。このようにすれば、空隙
20が前記袋により閉鎖されるから、空隙20が水道と
して作用することを防止することができる。
【0028】前記袋は、次のパイプの敷設時に次のパイ
プの第2の部材18により破壊することが好ましい。こ
れにより、前記袋内の硬化剤が時間の経過とともに凝
結、固化することにより、閉鎖することができる。
【0029】パイプ10を用いるパイプルーフ工法にお
いては、各パイプ10を敷設するに先立って、たとえ
ば、第1の部材16は備えるが第2の部材18を備えな
いパイプ、または、第2の部材18の代りにさらに第1
の部材16を備えるパイプを配置してもよい。この場
合、最初に敷設されるパイプは、その主体部の直径とほ
ぼ同じ直径を有するシールド型トンネル掘削機の後端に
連結された後、元押装置により、掘削機とともに発進用
竪坑から到達用竪坑に向けて前進されることにより、ほ
ぼ水平に敷設される。
【0030】第2の部材18の代わりに、図3にパイプ
30の示すように、細長い第1の板状部32aと、該第
1の板状部の幅方向の一端縁に続きかつ第1の板状部3
2aに対しほぼ直角の細長い第2の板状部32bとによ
りT字状の断面形状を有する第2の部材32を用いても
よい。この場合、第1の部位32aは間隙14の幅より
小さい厚さを有し、第2の部位32bは間隙14の幅よ
り大きくかつ空隙20より小さい幅を有する。
【0031】なお、シールド型トンネル掘削機として
は、たとえば、実開昭63−121698号公報、実開
平3−3594号公報等に記載されているように、シー
ルド本体と、地盤を掘削するためのカッタ組立体と、該
カッタ組立体を回転させる駆動機構とを備えた公知の装
置を用いることができる。また、元押装置としては、た
とえば、実開昭59−80594号公報等に記載されて
いるような公知の装置を用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパイプの一実施例を示す断面図であ
る。
【図2】本発明の複数のパイプを用いて構築される地下
構造物の一部の一実施例を示す断面図である。
【図3】本発明のパイプの他の実施例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】 10,30 パイプ 12 主体部 12a,12b 縁部 14 間隙 16 第1の部材 18,32 第2の部材 18a,32a 第1の部位 18b,32b 第2の部位 20 空隙

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の主体部であって該主体部の長手
    方向の一端から他端まで連続する間隙を規定する一対の
    縁部を有する主体部と、該主体部の内側に配置されて前
    記主体部の長手方向へ伸びる第1の部材であって前記間
    隙を介して前記主体部の外に連通された空隙を前記主体
    部の両縁部と共同して前記主体部の内側に規定する第1
    の部材と、前記主体部の外側に固定されて前記主体部の
    長手方向へ伸びる第2の部材とを含み、前記第1の部材
    は、幅方向の両端において前記縁部近傍の内側面に固定
    された細長い平板を備える、パイプ。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2の部材は、前記主体
    部の長手方向の一端から他端まで連続して伸びる、請求
    項1に記載のパイプ。
  3. 【請求項3】 前記第2の部材は、細長い第1の板状部
    と該第1の板状部の幅方向の一端縁に続きかつ第1の板
    状部に対しほぼ直角の細長い第2の板状部とによりL字
    状の断面形状を有し、また前記第1の板状部の他端縁に
    おいて前記主体部の外周面に固定されている、請求項1
    または2に記載のパイプ。
  4. 【請求項4】 前記第2の部材は、細長い第1の板状部
    と該第1の板状部の幅方向の一端縁に続きかつ第1の板
    状部に対しほぼ直角の細長い第2の板状部とによりT字
    状の断面形状を有し、また第1の板状部の他端縁におい
    て前記主体部の外周面に固定されている、請求項1また
    は2に記載のパイプ。
JP34458493A 1993-12-20 1993-12-20 パイプおよびこれを用いるパイプル―フ工法 Expired - Fee Related JP2512383B2 (ja)

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KR100833700B1 (ko) * 2007-06-28 2008-05-29 한미기초개발주식회사 강관루프 구조체

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