JPH07217369A - パイプおよびこれを用いるパイプルーフ工法 - Google Patents
パイプおよびこれを用いるパイプルーフ工法Info
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- JPH07217369A JPH07217369A JP2912694A JP2912694A JPH07217369A JP H07217369 A JPH07217369 A JP H07217369A JP 2912694 A JP2912694 A JP 2912694A JP 2912694 A JP2912694 A JP 2912694A JP H07217369 A JPH07217369 A JP H07217369A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 小さな推力で前進させることができるパイプ
を提供する。 【構成】 隣りに配置される同種のパイプに点接触また
は線接触するようにパイプ10の主体部12の内側に長
手方向に連続する間隙14を形成し、コ字状またはC字
状の断面を有するチャンネル材からなる第1の部材を溶
接等により液密的に固定する。主体部の外側には第1の
板状部18aと第2の板状部材18bからなる一対の第
2の部材18を溶接等により液密的に固定する。
を提供する。 【構成】 隣りに配置される同種のパイプに点接触また
は線接触するようにパイプ10の主体部12の内側に長
手方向に連続する間隙14を形成し、コ字状またはC字
状の断面を有するチャンネル材からなる第1の部材を溶
接等により液密的に固定する。主体部の外側には第1の
板状部18aと第2の板状部材18bからなる一対の第
2の部材18を溶接等により液密的に固定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地中壁、補強体、止水
体等の地下構造物の構築に用いるパイプおよびこれを用
いるパイプルーフ工法に関する。
体等の地下構造物の構築に用いるパイプおよびこれを用
いるパイプルーフ工法に関する。
【0002】
【従来の技術】地中壁、補強体、止水体等の地下構造物
を構築するためのパイプルーフ工法においては、一般
に、筒状の主体部を備える複数の柱状体すなわちパイプ
が用いられる。各パイプは、前端部に配置される掘削機
と、後方に配置される元押し装置とを用いる管推進工法
によりほぼ水平に敷設される。
を構築するためのパイプルーフ工法においては、一般
に、筒状の主体部を備える複数の柱状体すなわちパイプ
が用いられる。各パイプは、前端部に配置される掘削機
と、後方に配置される元押し装置とを用いる管推進工法
によりほぼ水平に敷設される。
【0003】この種のパイプルーフ工法に用いるパイプ
の1つとして、円筒状の主体部と、該主体部に設けら
れ、前記主体部の長手方向へ連続して伸びる第1の係合
手段と、前記主体部の外側に固定され、隣りのパイプの
第1の係合手段に係合可能の第2の係合手段とを含むも
のがある(実開平4−17491号公報)。
の1つとして、円筒状の主体部と、該主体部に設けら
れ、前記主体部の長手方向へ連続して伸びる第1の係合
手段と、前記主体部の外側に固定され、隣りのパイプの
第1の係合手段に係合可能の第2の係合手段とを含むも
のがある(実開平4−17491号公報)。
【0004】この公知のパイプにおいて、第1の係合手
段は、円筒状の主体部の長手方向の一端から他端まで連
続する間隙を形成する一対の第1の縁部を有する。第2
の係合手段は、隣りに敷設された同種のパイプの空間内
に受け入れられてそのパイプの第1の縁部の内側に係合
可能の第2の縁部を有する。各パイプは、敷設時に、第
1または第2の係合手段が敷設済のパイプの第2または
第1の係合手段に係合した状態で、前進されることによ
り、敷設済のパイプに沿って前進されるように案内され
る。
段は、円筒状の主体部の長手方向の一端から他端まで連
続する間隙を形成する一対の第1の縁部を有する。第2
の係合手段は、隣りに敷設された同種のパイプの空間内
に受け入れられてそのパイプの第1の縁部の内側に係合
可能の第2の縁部を有する。各パイプは、敷設時に、第
1または第2の係合手段が敷設済のパイプの第2または
第1の係合手段に係合した状態で、前進されることによ
り、敷設済のパイプに沿って前進されるように案内され
る。
【0005】しかし、パイプルーフ工法用の公知のパイ
プでは、敷設途中のパイプと敷設済のパイプとの接触に
起因する摩擦力が大きく、従って大きな推力を発生可能
の元押し装置を必要とする。前記摩擦力は、特に、隣り
合うパイプの主体部間の間隔を狭くする目的で、パイプ
をこれの隣りに敷設されているパイプの側に変位させる
ような力をパイプに作用させつつ、パイプを前進させる
場合に大きい。
プでは、敷設途中のパイプと敷設済のパイプとの接触に
起因する摩擦力が大きく、従って大きな推力を発生可能
の元押し装置を必要とする。前記摩擦力は、特に、隣り
合うパイプの主体部間の間隔を狭くする目的で、パイプ
をこれの隣りに敷設されているパイプの側に変位させる
ような力をパイプに作用させつつ、パイプを前進させる
場合に大きい。
【0006】
【解決しようとする課題】本発明の目的は、パイプを小
さな推力で前進させることができるようにすることにあ
る。
さな推力で前進させることができるようにすることにあ
る。
【0007】
【解決手段、作用、効果】本発明のパイプは、筒状の主
体部と、該主体部に形成された第1の係合手段と、前記
主体部に形成された第2の係合手段であって隣りに配置
される同種のパイプの第1の係合手段と係合可能の第2
の係合手段と、前記隣りに配置される同種のパイプに点
接触または線接触する接触手段とを含む。
体部と、該主体部に形成された第1の係合手段と、前記
主体部に形成された第2の係合手段であって隣りに配置
される同種のパイプの第1の係合手段と係合可能の第2
の係合手段と、前記隣りに配置される同種のパイプに点
接触または線接触する接触手段とを含む。
【0008】パイプは、これが隣りにほぼ水平に敷設さ
れているパイプとほぼ平行に水平に伸びかつその第1ま
たは第2の係合手段が敷設済のパイプの第2または第1
の係合手段と係合するように、敷設される。地下構造物
は、複数のパイプを、多角形、円形、V字状、L字状、
コ字状等の形状に順次配置することにより、構築され
る。
れているパイプとほぼ平行に水平に伸びかつその第1ま
たは第2の係合手段が敷設済のパイプの第2または第1
の係合手段と係合するように、敷設される。地下構造物
は、複数のパイプを、多角形、円形、V字状、L字状、
コ字状等の形状に順次配置することにより、構築され
る。
【0009】各パイプは、これが隣りに敷設されている
パイプの側に変位されるような力を受けつつ前進される
と、敷設済のパイプに接触する。しかし、本発明によれ
ば、隣り合うパイプの接触が接触手段による点接触また
は線接触であるから、両パイプに作用する摩擦力が小さ
く、それゆえにパイプを小さな推力で前進させることが
できる。
パイプの側に変位されるような力を受けつつ前進される
と、敷設済のパイプに接触する。しかし、本発明によれ
ば、隣り合うパイプの接触が接触手段による点接触また
は線接触であるから、両パイプに作用する摩擦力が小さ
く、それゆえにパイプを小さな推力で前進させることが
できる。
【0010】前記第1の係合手段は、前記主体部の一対
の縁部であって前記主体部の長手方向の一端から他端ま
で連続する間隙を形成する一対の縁部と、前記主体部の
内側に配置されて前記主体部の長手方向へ伸びる第1の
部材であって前記間隙を介して前記主体部の外に連通さ
れた空間を前記主体部内に形成する第1の部材とを備
え、前記第2の係合手段は、前記主体部の外側に固定さ
れて前記主体部の長手方向へ伸びる第2の部材を備える
ことができる。
の縁部であって前記主体部の長手方向の一端から他端ま
で連続する間隙を形成する一対の縁部と、前記主体部の
内側に配置されて前記主体部の長手方向へ伸びる第1の
部材であって前記間隙を介して前記主体部の外に連通さ
れた空間を前記主体部内に形成する第1の部材とを備
え、前記第2の係合手段は、前記主体部の外側に固定さ
れて前記主体部の長手方向へ伸びる第2の部材を備える
ことができる。
【0011】しかし、前記第1の係合手段は、前記主体
部の長手方向の一端から他端まで連続する間隙を形成す
る一対の縁部を有しかつ前記主体部の外側に配置されて
前記主体部の長手方向へ伸びる第1の部材であって前記
間隙を介して前記主体部の外に連通された空間を前記主
体部の外側に形成する第1の部材とを備え、前記第2の
係合手段は前記主体部の外側に固定されて前記主体部の
長手方向へ伸びる第2の部材を備えてもよい。
部の長手方向の一端から他端まで連続する間隙を形成す
る一対の縁部を有しかつ前記主体部の外側に配置されて
前記主体部の長手方向へ伸びる第1の部材であって前記
間隙を介して前記主体部の外に連通された空間を前記主
体部の外側に形成する第1の部材とを備え、前記第2の
係合手段は前記主体部の外側に固定されて前記主体部の
長手方向へ伸びる第2の部材を備えてもよい。
【0012】前記接触手段は、前記主体部、前記第1の
係合手段、前記第2の係合手段、前記第1の部材、前記
第2の部材および前記縁部のいずれかに形成された突出
部を有することができる。
係合手段、前記第2の係合手段、前記第1の部材、前記
第2の部材および前記縁部のいずれかに形成された突出
部を有することができる。
【0013】前記第2の部材は、細長い第1の板状部と
該第1の板状部の幅方向の一端縁に続きかつ第1の板状
部に対しほぼ直角の細長い第2の板状部とによりL字状
の断面形状を有し、また前記第1の板状部の他端縁にお
いて前記主体部の外側面に固定されており、前記接触手
段は前記第2の板状部に形成された突出部を有すること
ができる。
該第1の板状部の幅方向の一端縁に続きかつ第1の板状
部に対しほぼ直角の細長い第2の板状部とによりL字状
の断面形状を有し、また前記第1の板状部の他端縁にお
いて前記主体部の外側面に固定されており、前記接触手
段は前記第2の板状部に形成された突出部を有すること
ができる。
【0014】前記第2の部材は、細長い第1の板状部と
該第1の板状部の幅方向の一端縁に続きかつ第1の板状
部に対しほぼ直角の細長い第2の板状部とによりT字状
の断面形状を有し、また第1の板状部の他端縁において
前記主体部の外側面に固定されており、前記接触手段は
前記第2の板状部に形成された突出部を有することがで
きる。
該第1の板状部の幅方向の一端縁に続きかつ第1の板状
部に対しほぼ直角の細長い第2の板状部とによりT字状
の断面形状を有し、また第1の板状部の他端縁において
前記主体部の外側面に固定されており、前記接触手段は
前記第2の板状部に形成された突出部を有することがで
きる。
【0015】本発明のパイプルーフ工法は、駆動源によ
り駆動されるカッタヘッドを備えた機械式のシールド型
トンネル掘削機により地盤を掘削しつつ、上記のような
パイプをこれの後方に配置された元押し装置により前記
掘削機による掘削跡に押し込むことを含む。
り駆動されるカッタヘッドを備えた機械式のシールド型
トンネル掘削機により地盤を掘削しつつ、上記のような
パイプをこれの後方に配置された元押し装置により前記
掘削機による掘削跡に押し込むことを含む。
【0016】前記パイプを前記掘削跡に押し込む間、前
記パイプに、該パイプをこれの隣りに敷設されたパイプ
に接近させる力を作用させることが好ましい。
記パイプに、該パイプをこれの隣りに敷設されたパイプ
に接近させる力を作用させることが好ましい。
【0017】
【実施例】図1および図2を参照するに、パイプ10
は、ほぼ円形の断面形状を有する筒状の主体部12を含
む。主体部12は、その長手方向の一端から他端まで連
続する間隙14を形成する一対の縁部12aを有する。
は、ほぼ円形の断面形状を有する筒状の主体部12を含
む。主体部12は、その長手方向の一端から他端まで連
続する間隙14を形成する一対の縁部12aを有する。
【0018】主体部12の内側および外側には、それぞ
れ、第1の部材16および一対の第2の部材18が溶接
等により固定されている。第1および第2の部材16,
18は、主体部12の長手方向の一端から他端まで連続
して伸びる。
れ、第1の部材16および一対の第2の部材18が溶接
等により固定されている。第1および第2の部材16,
18は、主体部12の長手方向の一端から他端まで連続
して伸びる。
【0019】第1の部材16は、ほぼコ字状またはほぼ
C字状の断面形状を有するチャンネル部材であり、また
幅方向の両端において両縁部12aの内側面に溶接等に
より全長さ範囲にわたって連続して液密的に固定されて
いる。これにより、第1の部材16は、間隙14を介し
て主体部12の外に連通された空間20を主体部12特
に両縁部12aと共同して主体部12の内側に形成す
る。空間20は、第1の部材16により、主体部12の
内部空間の残りの部位すなわち空間22から液密的に区
画される。
C字状の断面形状を有するチャンネル部材であり、また
幅方向の両端において両縁部12aの内側面に溶接等に
より全長さ範囲にわたって連続して液密的に固定されて
いる。これにより、第1の部材16は、間隙14を介し
て主体部12の外に連通された空間20を主体部12特
に両縁部12aと共同して主体部12の内側に形成す
る。空間20は、第1の部材16により、主体部12の
内部空間の残りの部位すなわち空間22から液密的に区
画される。
【0020】各第2の部材18は、細長い第1の板状部
18aと、幅方向の一端縁において第1の板状部18a
の幅方向の一端縁に続きかつ第1の板状部18aに対し
ほぼ直角の細長い第2の板状部18bとによりL字状の
断面形状を有する。両第2の部材18は、第2の板状部
18bが逆方向に突出するように、第1の板状部18a
の幅方向の他端縁において主体部12の外側面に溶接等
により全長さ範囲にわたって連続して液密的に固定され
ている。
18aと、幅方向の一端縁において第1の板状部18a
の幅方向の一端縁に続きかつ第1の板状部18aに対し
ほぼ直角の細長い第2の板状部18bとによりL字状の
断面形状を有する。両第2の部材18は、第2の板状部
18bが逆方向に突出するように、第1の板状部18a
の幅方向の他端縁において主体部12の外側面に溶接等
により全長さ範囲にわたって連続して液密的に固定され
ている。
【0021】各第2の部材18は、突出部24を有す
る。各突出部24は、断面円形の棒状部材であり、溶接
等により第2の板状部18bの外側面に固定されてい
る。しかし、断面円形の棒状部材からなる突出部の代わ
りに、球状部材からなる複数の突出部を第2の板状部1
8bの外側面にこれの長手方向に間隔をおいて固定して
もよい。
る。各突出部24は、断面円形の棒状部材であり、溶接
等により第2の板状部18bの外側面に固定されてい
る。しかし、断面円形の棒状部材からなる突出部の代わ
りに、球状部材からなる複数の突出部を第2の板状部1
8bの外側面にこれの長手方向に間隔をおいて固定して
もよい。
【0022】図2に示すように、一方の第2の部材18
の第1の板状部18aの外側面と他方の第2の部材18
の第1の板状部18aの外側面との間の距離をL1 、間
隙14の幅をL2 、一方の第2の部材18の第2の板状
部18bの幅方向の他端縁と他方の第2の部材18の第
2の板状部18bの幅方向の他端縁との間の距離をL3
、空間20の幅をL4 、縁部12aの外側面と第1の
部材16の内側面16aとの間の距離をL5 、主体部1
2の外側面と第2の板状部18bの外側面との間の距離
をL6 、突出部24の直径をL7 としたとき、それらの
関係は以下の通りである。
の第1の板状部18aの外側面と他方の第2の部材18
の第1の板状部18aの外側面との間の距離をL1 、間
隙14の幅をL2 、一方の第2の部材18の第2の板状
部18bの幅方向の他端縁と他方の第2の部材18の第
2の板状部18bの幅方向の他端縁との間の距離をL3
、空間20の幅をL4 、縁部12aの外側面と第1の
部材16の内側面16aとの間の距離をL5 、主体部1
2の外側面と第2の板状部18bの外側面との間の距離
をL6 、突出部24の直径をL7 としたとき、それらの
関係は以下の通りである。
【0023】L1 <L2 <L3 <L4
【0024】L5 <L6 +L7
【0025】このため、一方のパイプの空間20が他方
のパイプの第2の部材18を受け入れた状態において、
両パイプが最も接近されていると、一方のパイプの突出
部24と他方のパイプの第1の部材16の外側面16b
とは当接する。これに対し、両パイプが最も離されてい
ると、一方のパイプの縁部12aの内側面と他方のパイ
プの第2の部材18の第2の板状部18bの内側面とが
当接する。それゆえに、縁部12aと第1の部材16と
は第1の係合手段として作用し、第2の部材18は第2
の係合手段として作用し、突出部24は接触手段として
作用する。
のパイプの第2の部材18を受け入れた状態において、
両パイプが最も接近されていると、一方のパイプの突出
部24と他方のパイプの第1の部材16の外側面16b
とは当接する。これに対し、両パイプが最も離されてい
ると、一方のパイプの縁部12aの内側面と他方のパイ
プの第2の部材18の第2の板状部18bの内側面とが
当接する。それゆえに、縁部12aと第1の部材16と
は第1の係合手段として作用し、第2の部材18は第2
の係合手段として作用し、突出部24は接触手段として
作用する。
【0026】敷設時、パイプ10は、その主体部12の
断面積とほぼ同じ大きさの断面積を有するシールド型ト
ンネル掘削機の後端に配置された後、発進用立て坑に配
置された元押し装置により、掘削機により地盤を掘削し
つつ掘削機とともに発進用立て坑から到達用立て坑に向
けて前進されることにより、掘削機による掘削跡に押し
込まれてほぼ水平に敷設される。
断面積とほぼ同じ大きさの断面積を有するシールド型ト
ンネル掘削機の後端に配置された後、発進用立て坑に配
置された元押し装置により、掘削機により地盤を掘削し
つつ掘削機とともに発進用立て坑から到達用立て坑に向
けて前進されることにより、掘削機による掘削跡に押し
込まれてほぼ水平に敷設される。
【0027】掘削機が到達用立て坑に達すると、敷設さ
れたパイプの隣りに新たなパイプを敷設する作業が行な
われる。この作業も、上記のように、新たなパイプ10
をシールド型トンネル掘削機の後端に配置した後、発進
用立て坑に配置された元押し装置により、掘削機により
地盤を掘削しつつ掘削機とともに発進用立て坑から到達
用立て坑に向けて前進されることにより、行なわれる。
れたパイプの隣りに新たなパイプを敷設する作業が行な
われる。この作業も、上記のように、新たなパイプ10
をシールド型トンネル掘削機の後端に配置した後、発進
用立て坑に配置された元押し装置により、掘削機により
地盤を掘削しつつ掘削機とともに発進用立て坑から到達
用立て坑に向けて前進されることにより、行なわれる。
【0028】上記の工程は、複数のパイプにより形成さ
れる所定の断面形状を有する地下構造物が構築されるま
で、繰り返される。発進用立て坑と到達用立て坑との間
の距離が1つのパイプの長さより長い場合、1つのパイ
プをその長さに相当する距離だけ前進させるたびに、同
種の他のパイプが敷設途中のパイプの最後部に接続され
る。
れる所定の断面形状を有する地下構造物が構築されるま
で、繰り返される。発進用立て坑と到達用立て坑との間
の距離が1つのパイプの長さより長い場合、1つのパイ
プをその長さに相当する距離だけ前進させるたびに、同
種の他のパイプが敷設途中のパイプの最後部に接続され
る。
【0029】シールド型トンネル掘削機としては、たと
えば、実開昭63−121698号公報、実開平3−3
594号公報等に記載されているように、シールド本体
と、地盤を掘削するためのカッタ組立体と、該カッタ組
立体を回転させる駆動機構を備えた公知の掘削機を用い
ることができる。この公知の掘削機は、前記手段のほか
にさらに、掘削物を排出する排出手段と、掘削機の前進
方向を修正する方向修正手段とを含む。
えば、実開昭63−121698号公報、実開平3−3
594号公報等に記載されているように、シールド本体
と、地盤を掘削するためのカッタ組立体と、該カッタ組
立体を回転させる駆動機構を備えた公知の掘削機を用い
ることができる。この公知の掘削機は、前記手段のほか
にさらに、掘削物を排出する排出手段と、掘削機の前進
方向を修正する方向修正手段とを含む。
【0030】元押し装置としては、たとえば、実開昭5
9−80594号(実公平1−37038号)公報、特
開昭60−219395号公報等に記載されているよう
に、発進用立て坑の坑壁等を反力体とする複数の油圧ジ
ャッキを含む公知の装置を用いることができる。
9−80594号(実公平1−37038号)公報、特
開昭60−219395号公報等に記載されているよう
に、発進用立て坑の坑壁等を反力体とする複数の油圧ジ
ャッキを含む公知の装置を用いることができる。
【0031】前進時、パイプ10は、その第2の板状部
18bが敷設済みのパイプの空間20に受け入れられた
状態で、掘削機による掘削跡に押し込まれる。前進の
間、敷設済のパイプの縁部12aと敷設途中のパイプの
第2の部材18、および敷設済のパイプの第1の部材1
6と敷設途中のパイプ第2の部材とは、敷設途中のパイ
プを敷設済のパイプに沿うように案内するガイドとして
作用する。
18bが敷設済みのパイプの空間20に受け入れられた
状態で、掘削機による掘削跡に押し込まれる。前進の
間、敷設済のパイプの縁部12aと敷設途中のパイプの
第2の部材18、および敷設済のパイプの第1の部材1
6と敷設途中のパイプ第2の部材とは、敷設途中のパイ
プを敷設済のパイプに沿うように案内するガイドとして
作用する。
【0032】敷設の間および敷設の後、隣り合うパイプ
の縁部12aと第2の板状部18bとは、隣り合うパイ
プを離す方向への力がパイプに作用しても、互いに当接
して両パイプが離れることを防止する。これに対し、隣
り合うパイプの第1の部材16と第2の板状部18b
は、隣り合うパイプを接近させる方向への力がパイプに
作用したとき、互いに当接して両パイプが接近しすぎる
ことを防止する。
の縁部12aと第2の板状部18bとは、隣り合うパイ
プを離す方向への力がパイプに作用しても、互いに当接
して両パイプが離れることを防止する。これに対し、隣
り合うパイプの第1の部材16と第2の板状部18b
は、隣り合うパイプを接近させる方向への力がパイプに
作用したとき、互いに当接して両パイプが接近しすぎる
ことを防止する。
【0033】隣り合うパイプの間隔を狭くする目的で、
敷設途中のパイプは、一般に、敷設済のパイプに接近す
るような力を受けつつ、前進される。このため、敷設途
中のパイプは、その突出部24が敷設済のパイプの第1
の部材16の外側面16bに当接した状態で前進される
ことが多い。
敷設途中のパイプは、一般に、敷設済のパイプに接近す
るような力を受けつつ、前進される。このため、敷設途
中のパイプは、その突出部24が敷設済のパイプの第1
の部材16の外側面16bに当接した状態で前進される
ことが多い。
【0034】この場合、敷設途中のパイプの突出部24
と敷設済のパイプの第1の部材16の外側面16bとの
接触は、突出部24が棒状部材であれば、線接触であ
り、突出部が球状部材であれば点接触である。これによ
り、敷設途中のパイプの突出部24と敷設済のパイプの
第1の部材16の外側面16bとの接触に起因する摩擦
力は小さく、小さな推力でパイプを前進させることがで
きる。
と敷設済のパイプの第1の部材16の外側面16bとの
接触は、突出部24が棒状部材であれば、線接触であ
り、突出部が球状部材であれば点接触である。これによ
り、敷設途中のパイプの突出部24と敷設済のパイプの
第1の部材16の外側面16bとの接触に起因する摩擦
力は小さく、小さな推力でパイプを前進させることがで
きる。
【0035】これに対し、各パイプが突出部24を備え
ていないと、敷設途中のパイプが敷設済のパイプに接近
したとき、敷設途中のパイプの第2の板状部18bの内
側面と敷設済のパイプの第1の部材16の外側面16b
とが面接触するから、両者の面接触に起因する摩擦力が
大きくなり、その結果パイプの前進に大きな推力を必要
とする。
ていないと、敷設途中のパイプが敷設済のパイプに接近
したとき、敷設途中のパイプの第2の板状部18bの内
側面と敷設済のパイプの第1の部材16の外側面16b
とが面接触するから、両者の面接触に起因する摩擦力が
大きくなり、その結果パイプの前進に大きな推力を必要
とする。
【0036】敷設済みのパイプの第2の板状部18bを
敷設途中のパイプの空間20に受け入れるように、各パ
イプ10を前進させてもよい。また、最初に敷設するパ
イプは、主体部12の軸線の周りに間隔をおいた2箇所
のそれぞれに縁部12aと第1の部材16とからなる第
1の係合手段または一対の第2の部材18からなる第2
の係合手段を配置したものであってもよい。
敷設途中のパイプの空間20に受け入れるように、各パ
イプ10を前進させてもよい。また、最初に敷設するパ
イプは、主体部12の軸線の周りに間隔をおいた2箇所
のそれぞれに縁部12aと第1の部材16とからなる第
1の係合手段または一対の第2の部材18からなる第2
の係合手段を配置したものであってもよい。
【0037】敷設途中のパイプが敷設済のパイプに接近
するような力を敷設途中のパイプに作用させつつ敷設途
中のパイプを前進させる場合、突出部24を第2の板状
部18bの外側面に形成する代わりに、第1の部材16
の外側面16bに形成してもよい。
するような力を敷設途中のパイプに作用させつつ敷設途
中のパイプを前進させる場合、突出部24を第2の板状
部18bの外側面に形成する代わりに、第1の部材16
の外側面16bに形成してもよい。
【0038】敷設途中のパイプが敷設済のパイプから離
されるような力を敷設途中のパイプに作用させつつ敷設
途中のパイプを前進させる場合には、突出部24を第2
の板状部18bの内側面または縁部12aの内側面に形
成してもよい。また、L6 ≦L5 の場合、突出部24を
縁部12aの外側面または主体部12の縁部12aと対
向する箇所に形成してもよい。
されるような力を敷設途中のパイプに作用させつつ敷設
途中のパイプを前進させる場合には、突出部24を第2
の板状部18bの内側面または縁部12aの内側面に形
成してもよい。また、L6 ≦L5 の場合、突出部24を
縁部12aの外側面または主体部12の縁部12aと対
向する箇所に形成してもよい。
【0039】敷設時、水ガラス、生モルタル、生コンク
リート、発砲モルタルのような固化性のスラリー状材料
を封入した1以上の袋を空間20内に配置した状態で、
パイプ10を敷設することが好ましい。このようにすれ
ば、空間20が前記袋により閉鎖されるから、空間20
が水道として作用することを防止することができる。前
記袋は、次のパイプの敷設時に次のパイプの第2の部材
18により破壊することが好ましい。これにより、前記
袋内のスラリー状材料が時間の経過とともに凝結、固化
することにより、空間20を閉鎖することができる。
リート、発砲モルタルのような固化性のスラリー状材料
を封入した1以上の袋を空間20内に配置した状態で、
パイプ10を敷設することが好ましい。このようにすれ
ば、空間20が前記袋により閉鎖されるから、空間20
が水道として作用することを防止することができる。前
記袋は、次のパイプの敷設時に次のパイプの第2の部材
18により破壊することが好ましい。これにより、前記
袋内のスラリー状材料が時間の経過とともに凝結、固化
することにより、空間20を閉鎖することができる。
【0040】スラリー状材料を収容した上記袋の代わり
に、発砲スチロール、発砲ゴム、スポンジ等のように、
止水性および弾力性を有し、かつ圧力、圧縮力等により
切断可能の止水材を空間20に配置してもよい。このよ
うにすれば、空間20が前記止水材により閉鎖されるか
ら、空間20が水道として作用することを防止すること
ができる。止水材は、次のパイプの敷設時に、そのパイ
プの第2の部材18により切断される。
に、発砲スチロール、発砲ゴム、スポンジ等のように、
止水性および弾力性を有し、かつ圧力、圧縮力等により
切断可能の止水材を空間20に配置してもよい。このよ
うにすれば、空間20が前記止水材により閉鎖されるか
ら、空間20が水道として作用することを防止すること
ができる。止水材は、次のパイプの敷設時に、そのパイ
プの第2の部材18により切断される。
【0041】図1に示す実施例では、パイプ10は、間
隙14および第1の部材16を主体部12の軸線の周り
に180度の角度的間隔をおいた部位に有する。このた
め、パイプ10は、複数のパイプを水平方向、上下方向
等直線的に隣り合って順次配置するパイプルーフ工法に
好適である。しかし、複数のパイプを用いた地下構造物
の断面形状は、四角形、円形、半円形、コ字状、U字
状、V字状、逆U字状、逆V字状、門形等、任意な形状
とすることができる。
隙14および第1の部材16を主体部12の軸線の周り
に180度の角度的間隔をおいた部位に有する。このた
め、パイプ10は、複数のパイプを水平方向、上下方向
等直線的に隣り合って順次配置するパイプルーフ工法に
好適である。しかし、複数のパイプを用いた地下構造物
の断面形状は、四角形、円形、半円形、コ字状、U字
状、V字状、逆U字状、逆V字状、門形等、任意な形状
とすることができる。
【0042】それゆえに、たとえば、主体部12の軸線
の周りにおける間隙14と第1の部材16との角度が1
80度以外の1以上のパイプをパイプルーフ工法におけ
るパイプの敷設途中に用いれば、そのパイプの箇所で鉤
形、L字状、逆V字状等に屈曲する地下構造物を構築す
ることができる。
の周りにおける間隙14と第1の部材16との角度が1
80度以外の1以上のパイプをパイプルーフ工法におけ
るパイプの敷設途中に用いれば、そのパイプの箇所で鉤
形、L字状、逆V字状等に屈曲する地下構造物を構築す
ることができる。
【0043】上記から明らかなように、パイプ10の主
体部12の軸線を中心とする第1および第2の部材1
6,18のなす角度は、図示の例のように180度であ
る必要はなく、構築すべき地下構造物の断面形状に応じ
て任意な角度とすることができる。
体部12の軸線を中心とする第1および第2の部材1
6,18のなす角度は、図示の例のように180度であ
る必要はなく、構築すべき地下構造物の断面形状に応じ
て任意な角度とすることができる。
【0044】第1の係合手段として断面ほぼコ字状の第
1の部材16を用いる代わりに、図3に示すパイプ30
のように、平板状の第1の部材36を第1の係合手段と
して用い、第2の係合手段である第2の部材18を受け
入れる空間32を主体部12と第1の部材36とにより
共同して形成してもよい。この場合、第1の部材36
は、その幅方向における各縁部において主体部12の内
側面に溶接等により全長さ範囲にわたって連続して液密
的に固定される。寸法L1 〜L7 の関係は、図1の実施
例と同じとすることができる。
1の部材16を用いる代わりに、図3に示すパイプ30
のように、平板状の第1の部材36を第1の係合手段と
して用い、第2の係合手段である第2の部材18を受け
入れる空間32を主体部12と第1の部材36とにより
共同して形成してもよい。この場合、第1の部材36
は、その幅方向における各縁部において主体部12の内
側面に溶接等により全長さ範囲にわたって連続して液密
的に固定される。寸法L1 〜L7 の関係は、図1の実施
例と同じとすることができる。
【0045】第2の係合手段として縁部12aと断面L
字状の一対の第2の部材18とを用いる代わりに、図4
に示すパイプ40のように、細長い第1の板状部48a
と、該第1の板状部の幅方向の一端縁に続きかつ第1の
板状部48aに対しほぼ直角の細長い第2の板状部48
bとによりT字状の断面形状を有する第2の部材48と
を第2の係合手段として用いてもよい。
字状の一対の第2の部材18とを用いる代わりに、図4
に示すパイプ40のように、細長い第1の板状部48a
と、該第1の板状部の幅方向の一端縁に続きかつ第1の
板状部48aに対しほぼ直角の細長い第2の板状部48
bとによりT字状の断面形状を有する第2の部材48と
を第2の係合手段として用いてもよい。
【0046】図4の実施例の場合、第2の部材48は第
1の板状部48aの他端縁において主体部12の外側面
に固定される。また、突出部24は、たとえば、第2の
板状部48bの外側面に形成することができる。寸法L
1 〜L7 の関係は、図1の実施例と同じとすることがで
きる。
1の板状部48aの他端縁において主体部12の外側面
に固定される。また、突出部24は、たとえば、第2の
板状部48bの外側面に形成することができる。寸法L
1 〜L7 の関係は、図1の実施例と同じとすることがで
きる。
【0047】図5に示すパイプ50のように、細長い第
1の板状部56aと、幅方向の一端縁において第1の板
状部56aの幅方向の一端縁に続きかつ第1の板状部5
6aに対しほぼ直角の細長い板状の第2の板状部56b
とによりL字状の断面形状を有する一対の第1の部材5
6を第1の係合手段として用い、第2の係合手段である
第2の部材18を受け入れる空間52を主体部12の外
側に主体部12と両第1の部材56とにより共同して形
成してもよい。
1の板状部56aと、幅方向の一端縁において第1の板
状部56aの幅方向の一端縁に続きかつ第1の板状部5
6aに対しほぼ直角の細長い板状の第2の板状部56b
とによりL字状の断面形状を有する一対の第1の部材5
6を第1の係合手段として用い、第2の係合手段である
第2の部材18を受け入れる空間52を主体部12の外
側に主体部12と両第1の部材56とにより共同して形
成してもよい。
【0048】両第2の部材56は、第2の板状部56b
の縁部が互いに向き合って幅寸法L2 の間隙54をパイ
プ50の長手方向全体にわたって形成するように、第1
の板状部56aの幅方向の他端縁において主体部12の
外周面に溶接等により全長さ範囲にわたって連続して液
密的に固定されている。寸法L1 〜L7 の関係は、図1
の実施例と同じとすることができる。
の縁部が互いに向き合って幅寸法L2 の間隙54をパイ
プ50の長手方向全体にわたって形成するように、第1
の板状部56aの幅方向の他端縁において主体部12の
外周面に溶接等により全長さ範囲にわたって連続して液
密的に固定されている。寸法L1 〜L7 の関係は、図1
の実施例と同じとすることができる。
【0049】図6に示すパイプ60のように、コ字状の
断面形状を有するチャンネル部材からなる第1の部材6
6を第1の係合手段として用い、第2の係合手段である
T字状の断面形状を有する第2の部材68を受け入れる
空間62を主体部12の外側に第1の部材66により形
成してもよい。
断面形状を有するチャンネル部材からなる第1の部材6
6を第1の係合手段として用い、第2の係合手段である
T字状の断面形状を有する第2の部材68を受け入れる
空間62を主体部12の外側に第1の部材66により形
成してもよい。
【0050】第2の部材66は、長手方向の一端から他
端まで連続する間隙64を有しており、また間隙64が
パイプ60の長手方向に伸びるように、幅方向の両端縁
において主体部12の外側面に溶接等により全長さ範囲
にわたって連続して液密的に固定されている。寸法L1
〜L7 の関係は、図1の実施例と同じとすることができ
る。
端まで連続する間隙64を有しており、また間隙64が
パイプ60の長手方向に伸びるように、幅方向の両端縁
において主体部12の外側面に溶接等により全長さ範囲
にわたって連続して液密的に固定されている。寸法L1
〜L7 の関係は、図1の実施例と同じとすることができ
る。
【0051】上記の各実施例のように、第1および第2
の部材を主体部の全長さ範囲にわたって液密的に固定す
れば、それらのパイプが地中に敷設された状態におい
て、地下水等が隣り合うパイプの間を通過することを防
止することができ、好適である。
の部材を主体部の全長さ範囲にわたって液密的に固定す
れば、それらのパイプが地中に敷設された状態におい
て、地下水等が隣り合うパイプの間を通過することを防
止することができ、好適である。
【0052】しかし、地盤によっては、第1および第2
の部材を主体部の全長さ範囲にわたって液密的に固定し
たパイプを用いる必要がないことがある。このような場
合には、第1および第2の部材をそれぞれ長手方向の複
数箇所において主体部に固定してもよいし、第1および
第2の部材のそれぞれを主体部の長手方向に連続させな
くてもよく、たとえば複数の第1の部材および複数の第
2の部材それぞれを主体部の長手方向に間隔をおいて配
置してもよい。
の部材を主体部の全長さ範囲にわたって液密的に固定し
たパイプを用いる必要がないことがある。このような場
合には、第1および第2の部材をそれぞれ長手方向の複
数箇所において主体部に固定してもよいし、第1および
第2の部材のそれぞれを主体部の長手方向に連続させな
くてもよく、たとえば複数の第1の部材および複数の第
2の部材それぞれを主体部の長手方向に間隔をおいて配
置してもよい。
【0053】本発明は、断面の外形が円形のパイプおよ
びこれを用いるパイプルーフ工法のみならず、断面の外
形が多角形のパイプおよびこれを用いるパイプルーフ工
法にも適用することができる。また、本発明は、鋼製の
パイプおよびこれを用いるパイプルーフ工法のみなら
ず、鉄筋コンクリート製、鋼およびコンクリート製、鋼
および鉄筋コンクリート製等のパイプおよびこれを用い
るパイプルーフ工法にも適用することができる。
びこれを用いるパイプルーフ工法のみならず、断面の外
形が多角形のパイプおよびこれを用いるパイプルーフ工
法にも適用することができる。また、本発明は、鋼製の
パイプおよびこれを用いるパイプルーフ工法のみなら
ず、鉄筋コンクリート製、鋼およびコンクリート製、鋼
および鉄筋コンクリート製等のパイプおよびこれを用い
るパイプルーフ工法にも適用することができる。
【0054】図7に示すパイプ70は、四角形の各辺に
対応する4つの面部分からなる外形を有する四角筒状の
主体部72を含む。主体部72は、鉄筋または鉄骨とコ
ンクリートとからなる中空の柱の形を有する。主体部7
2の中空部を形成する円筒部材74は、円筒状の形を有
しており、また主体部72の一端部から他端部にわたっ
て連続して伸びる。主体部72の少なくとも外側の隅角
部は、図示のように面取り加工をされていることが好ま
しい。
対応する4つの面部分からなる外形を有する四角筒状の
主体部72を含む。主体部72は、鉄筋または鉄骨とコ
ンクリートとからなる中空の柱の形を有する。主体部7
2の中空部を形成する円筒部材74は、円筒状の形を有
しており、また主体部72の一端部から他端部にわたっ
て連続して伸びる。主体部72の少なくとも外側の隅角
部は、図示のように面取り加工をされていることが好ま
しい。
【0055】主体部72の外側面の1つの面部分には、
一対の第1の部材76が対応する面部分の幅方向に間隔
をおいて配置されている。主体部72の外側面の他の1
つの面部分には、一対の第2の部材78が対応する面部
分の幅方向に間隔をおいて配置されている。
一対の第1の部材76が対応する面部分の幅方向に間隔
をおいて配置されている。主体部72の外側面の他の1
つの面部分には、一対の第2の部材78が対応する面部
分の幅方向に間隔をおいて配置されている。
【0056】第1の部材76は、主体部72の長手方向
すなわち軸線方向と直交する断面形状がほぼコ字状また
はC字状のチャンネル部材からなる。第1の部材76
は、隣りに敷設されるパイプの第2の部材78を受け入
れる空間80を形成すると共に、空間80を外部に連通
させる間隙82を形成しており、また主体部72に埋め
込まれている。第1の部材76、空間80および間隙8
2は、主体部72の全長さ範囲にわたって連続して伸び
ている。
すなわち軸線方向と直交する断面形状がほぼコ字状また
はC字状のチャンネル部材からなる。第1の部材76
は、隣りに敷設されるパイプの第2の部材78を受け入
れる空間80を形成すると共に、空間80を外部に連通
させる間隙82を形成しており、また主体部72に埋め
込まれている。第1の部材76、空間80および間隙8
2は、主体部72の全長さ範囲にわたって連続して伸び
ている。
【0057】第2の部材78は、第1の板状部78aと
該板状部の幅方向一端縁に一体的に続く第2の板状部7
8bとによりほぼT字状の断面形状を有する長尺部材に
より形成されており、また主体部72の全長さ範囲にわ
たって伸びている。各第2の部材78は、第2の板状部
78bが対応する面部分から突出するように第1の板状
部78aの他端縁において主体部72に取り付けられて
いる。
該板状部の幅方向一端縁に一体的に続く第2の板状部7
8bとによりほぼT字状の断面形状を有する長尺部材に
より形成されており、また主体部72の全長さ範囲にわ
たって伸びている。各第2の部材78は、第2の板状部
78bが対応する面部分から突出するように第1の板状
部78aの他端縁において主体部72に取り付けられて
いる。
【0058】第1および第2の部材76,78の長尺部
材は、鋼のような金属材料製であってもよいし、塩化ビ
ニルのような合成樹脂製であってもよい。しかし、機械
的強度の点から、特に第2の部材78の長尺部材は、鋼
のような金属材料製であることが好ましい。各寸法は、
図1の実施例と同じとすることができる。
材は、鋼のような金属材料製であってもよいし、塩化ビ
ニルのような合成樹脂製であってもよい。しかし、機械
的強度の点から、特に第2の部材78の長尺部材は、鋼
のような金属材料製であることが好ましい。各寸法は、
図1の実施例と同じとすることができる。
【0059】パイプ70は、第1および第2の部材7
6,78をそれぞれ所定の型枠に配置し、該型枠と円筒
部材74とを必要に応じて所定の鉄筋または鉄骨ととも
に所定の状態に配置した後、型枠により形成された空間
内にコンクリートを打設することにより製作することが
できる。この際、円筒部材82を主体部の内側を形成す
る型枠として利用することができる。
6,78をそれぞれ所定の型枠に配置し、該型枠と円筒
部材74とを必要に応じて所定の鉄筋または鉄骨ととも
に所定の状態に配置した後、型枠により形成された空間
内にコンクリートを打設することにより製作することが
できる。この際、円筒部材82を主体部の内側を形成す
る型枠として利用することができる。
【0060】角型のパイプに用いる掘削機として、たと
えば、特開平4−237796号公報、特開平4−35
7298号公報等に記載されているシールド型トンネル
掘削機、特願平4−293948号により提案されたシ
ールド型トンネル掘削機等、シールド本体と、地盤を掘
削するためのカッタ組立体と、該カッタ組立体を回転さ
せる駆動機構と、掘進方向を修正する方向修正機構とを
備えた掘削機を用いることができる。
えば、特開平4−237796号公報、特開平4−35
7298号公報等に記載されているシールド型トンネル
掘削機、特願平4−293948号により提案されたシ
ールド型トンネル掘削機等、シールド本体と、地盤を掘
削するためのカッタ組立体と、該カッタ組立体を回転さ
せる駆動機構と、掘進方向を修正する方向修正機構とを
備えた掘削機を用いることができる。
【0061】接触手段としての突出部24は、これが隣
りのパイプに小面積で接触する断面形状であれば、断面
円形の棒状部材または球状部材である必要はなく、三角
形、五角形、台形等、他の断面形状の棒状部材であって
もよい。すなわち、接触手段としての突出部24は、実
質的に線接触または点接触となるような形状のものであ
ればよい。
りのパイプに小面積で接触する断面形状であれば、断面
円形の棒状部材または球状部材である必要はなく、三角
形、五角形、台形等、他の断面形状の棒状部材であって
もよい。すなわち、接触手段としての突出部24は、実
質的に線接触または点接触となるような形状のものであ
ればよい。
【0062】図3〜図7に示すいずれのパイプにおいて
も、敷設途中のパイプが敷設済のパイプに接近するよう
な力を敷設途中のパイプに作用させつつ敷設途中のパイ
プを前進させる場合、突出部24を、第2の板状部の外
側面に形成する代わりに、第1の部材の外側面に形成し
てもよい。また、敷設途中のパイプが敷設済のパイプか
ら離されるような力を敷設途中のパイプに作用させつつ
敷設途中のパイプを前進させる場合には、突出部24
を、第2の板状部の内側面または縁部の内側面に形成し
てもよい。さらに、L6 ≦L5 の場合、突出部24を、
縁部の外側面または主体部の縁部と対向する箇所に形成
してもよい。
も、敷設途中のパイプが敷設済のパイプに接近するよう
な力を敷設途中のパイプに作用させつつ敷設途中のパイ
プを前進させる場合、突出部24を、第2の板状部の外
側面に形成する代わりに、第1の部材の外側面に形成し
てもよい。また、敷設途中のパイプが敷設済のパイプか
ら離されるような力を敷設途中のパイプに作用させつつ
敷設途中のパイプを前進させる場合には、突出部24
を、第2の板状部の内側面または縁部の内側面に形成し
てもよい。さらに、L6 ≦L5 の場合、突出部24を、
縁部の外側面または主体部の縁部と対向する箇所に形成
してもよい。
【図1】本発明のパイプの第1の実施例を示す断面図で
ある。
ある。
【図2】図1のパイプの係合手段の一実施例を示す拡大
図である。
図である。
【図3】本発明のパイプの第2の実施例を示す断面図で
ある。
ある。
【図4】本発明のパイプの第3の実施例を示す断面図で
ある。
ある。
【図5】本発明のパイプの第4の実施例を示す断面図で
ある。
ある。
【図6】本発明のパイプの第5の実施例を示す断面図で
ある。
ある。
【図7】本発明のパイプの第6の実施例を示す断面図で
ある。
ある。
10 ,30,40,50,60,70 パイプ 12,72 主体部 14,64,84 間隙 16,36,66,76 第1の部材 18,48,68,78 第2の部材 20,32,52,62,82 空間 24 突出部(接触手段)
Claims (8)
- 【請求項1】 筒状の主体部と、該主体部に形成された
第1の係合手段と、前記主体部に形成された第2の係合
手段であって隣りに配置される同種のパイプの第1の係
合手段と係合可能の第2の係合手段と、前記隣りに配置
される同種のパイプに点接触または線接触する接触手段
とを含む、パイプ。 - 【請求項2】 前記第1の係合手段は、前記主体部の一
対の縁部であって前記主体部の長手方向の一端から他端
まで連続する間隙を形成する一対の縁部と、前記主体部
の内側に配置されて前記主体部の長手方向へ伸びる第1
の部材であって前記間隙を介して前記主体部の外に連通
された空間を前記主体部内に形成する第1の部材とを備
え、前記第2の係合手段は、前記主体部の外側に固定さ
れて前記主体部の長手方向へ伸びる第2の部材を備え
る、請求項1に記載のパイプ。 - 【請求項3】 前記第1の係合手段は、前記主体部の長
手方向の一端から他端まで連続する間隙を形成する一対
の縁部を有しかつ前記主体部の外側に配置されて前記主
体部の長手方向へ伸びる第1の部材であって前記間隙を
介して前記主体部の外に連通された空間を前記主体部の
外側に形成する第1の部材とを備え、前記第2の係合手
段は前記主体部の外側に固定されて前記主体部の長手方
向へ伸びる第2の部材を備える、請求項1に記載のパイ
プ。 - 【請求項4】 前記接触手段は、前記主体部、前記第1
の係合手段、前記第2の係合手段、前記第1の部材、前
記第2の部材および前記縁部のいずれかに形成された突
出部を有する、請求項2または3に記載のパイプ。 - 【請求項5】 前記第2の部材は、細長い第1の板状部
と該第1の板状部の幅方向の一端縁に続きかつ第1の板
状部に対しほぼ直角の細長い第2の板状部とによりL字
状の断面形状を有し、また前記第1の板状部の他端縁に
おいて前記主体部の外側面に固定されており、前記接触
手段は前記第2の板状部に形成された突出部を有する、
請求項2または3に記載のパイプ。 - 【請求項6】 前記第2の部材は、細長い第1の板状部
と該第1の板状部の幅方向の一端縁に続きかつ第1の板
状部に対しほぼ直角の細長い第2の板状部とによりT字
状の断面形状を有し、また第1の板状部の他端縁におい
て前記主体部の外側面に固定されており、前記接触手段
は前記第2の板状部に形成された突出部を有する、請求
項2または3に記載のパイプ。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載のパ
イプを用いるパイプルーフ工法であって、駆動源により
駆動されるカッタヘッドを備えたシールド型トンネル掘
削機により地盤を掘削しつつ、前記パイプをこれの後方
に配置された元押し装置により前記掘削機による掘削跡
に押し込むことを含む、パイプルーフ工法。 - 【請求項8】 前記パイプを前記掘削跡に押し込む間、
前記パイプに、該パイプをこれの隣りに敷設されたパイ
プに接近させる力を作用させる、請求項7に記載のパイ
プルーフ工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2912694A JPH07217369A (ja) | 1994-02-02 | 1994-02-02 | パイプおよびこれを用いるパイプルーフ工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2912694A JPH07217369A (ja) | 1994-02-02 | 1994-02-02 | パイプおよびこれを用いるパイプルーフ工法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07217369A true JPH07217369A (ja) | 1995-08-15 |
Family
ID=12267615
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2912694A Pending JPH07217369A (ja) | 1994-02-02 | 1994-02-02 | パイプおよびこれを用いるパイプルーフ工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07217369A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007040053A (ja) * | 2005-08-05 | 2007-02-15 | Kajima Corp | 鋼管矢板構造物の構築方法および鋼管矢板構造物 |
KR100712593B1 (ko) * | 2005-06-30 | 2007-04-30 | 한미기초개발주식회사 | 강관루프 구조체의 시공방법 |
KR100813910B1 (ko) * | 2006-12-28 | 2008-03-18 | 윤인병 | 강관루프 구조체 |
-
1994
- 1994-02-02 JP JP2912694A patent/JPH07217369A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100712593B1 (ko) * | 2005-06-30 | 2007-04-30 | 한미기초개발주식회사 | 강관루프 구조체의 시공방법 |
JP2007040053A (ja) * | 2005-08-05 | 2007-02-15 | Kajima Corp | 鋼管矢板構造物の構築方法および鋼管矢板構造物 |
KR100813910B1 (ko) * | 2006-12-28 | 2008-03-18 | 윤인병 | 강관루프 구조체 |
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Date | Code | Title | Description |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040330 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040511 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040727 |