JPH077112B2 - 放射性廃棄物の焼却処理方法 - Google Patents

放射性廃棄物の焼却処理方法

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JPH077112B2
JPH077112B2 JP61256658A JP25665886A JPH077112B2 JP H077112 B2 JPH077112 B2 JP H077112B2 JP 61256658 A JP61256658 A JP 61256658A JP 25665886 A JP25665886 A JP 25665886A JP H077112 B2 JPH077112 B2 JP H077112B2
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JP
Japan
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waste
furnace
incinerator
water content
weight
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JP61256658A
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English (en)
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JPS63109400A (ja
Inventor
弘 村田
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NGK Insulators Ltd
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NGK Insulators Ltd
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Publication date
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  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)
  • Incineration Of Waste (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、原子力発電所等の原子力施設から発生する雑
固体廃棄物を安全して焼却処理するための放射性廃棄物
の焼却処理方法に関するものである。
(従来の技術) 原子力発電所等から発生するウエス、紙、プラスチック
シート、木片等の可燃性の雑固体は、ポリエチレン袋等
に袋詰めされたうえで焼却炉へ一袋ごと投入し焼却処理
されている。このとき、焼却炉の炉内温度を一定値に維
持することが安定かつ完全な焼却処理のために必要であ
るが、袋詰めされた廃液物はその重量や発熱量が一定で
はないため、従来は投入前の袋詰めされた廃棄物の重量
を作業員が測定し、測定値に応じて自動投入機のタイマ
ーを設定して時間当りの投入重量が略一定となるように
調節を行っていた。ところがこのような従来の方法で
は、水に濡れて重量が重くなった廃棄物が混入している
と投入間隔が長く設定されるうえ、炉内における発熱量
が含水分だけ通常よりも低下することとなるので炉内温
度が低下することが避けられず、ダスト発生量の増加や
フィルターの目詰り発生等の種々のトラブルの原因とな
っていた。このようなドラブルを解消するためには袋詰
めされた廃棄物を作業員が人手により仕分けて高含水物
を選別する作業が必要とされ、作業員の被曝等の問題を
生じていた。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明はこのような従来の問題点を解決して、含水率の
大きい廃棄物を焼却する場合にも炉内温度を一定に維持
し、安定した燃焼を行わせることができる放射性廃棄物
の焼却処理方法を目的として完成されたものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、焼却炉へ投入される前の廃棄物を一定容量の
袋に袋詰めし、その重量を焼却炉へ投入される前に測定
し、前記袋の容積と重量とから嵩比重を演算し、演算さ
れた嵩比重の大小により含水率の大小を判別し、含水率
の大きい廃棄物であると判別されたときにはその廃棄物
が焼却炉へ投入されると同時に、あるいはそれ以前に焼
却炉へ吹込まれる燃焼空気量を減少させるとともに炉予
熱器に起動して炉内温度を上昇させることを特徴とする
ものである。
次に本発明を図面を参照しつつ更に詳細に説明すると、
放射性廃棄物は従来と同様にポリエチレン袋のような一
定容量の袋に袋詰めされ、焼却炉(1)へ投入される前
に複数袋ずつ重量を測定される。本発明においてはこの
袋の容積と重量とから嵩比重を演算し、演算された嵩比
重の大小により含水率の大小を判別し、含水率の大きい
廃棄物であると判別されたときには燃焼用空気ブロア
(2)から焼却炉(1)のノズル(3)へ送られる圧縮
空気の制御弁(4)の開度を小さくして、炉内へ吹込ま
れる燃焼空気量を減少させる。これによって炉内に供給
される空気量が減少するので、その時点における炉内に
投入された廃棄物の発熱量が一定であれば炉内温度は上
昇する傾向を示す。
また本発明においては、投入される廃棄物の含水率が大
であると判別されたときには、炉予熱器(5)にも信号
を送って炉予熱器(5)を起動させる。炉予熱器(5)
はバーナ(6)から燃料を吹込むとともに燃焼用空気ブ
ロア(2)から空気を吹込んで高温の燃焼ガスを発生
し、これを予熱空気ノズル(7)から炉内に吹込むもの
で、焼却炉(1)の起動時に炉内温度を上昇させるため
に使用されるものであるが、焼却が開始されて廃棄物の
投入が開始されると廃棄物の自然によって炉内温度は一
定に保たれるために通常は停止させておくものである。
本発明においてはこのように常時は停止状態にある炉予
熱器(5)を焼却継続中に起動させるので、これによっ
ても炉内温度を上昇させることができる。
上記のような燃焼空気量の減少及び炉予熱器(5)の起
動による炉内温度の上昇は含水率の大きい廃棄物が焼却
炉(1)へ投入されるタイミングと同時に、あるいはそ
れより以前に行われるようにしておく。この結果、含水
率が大きい廃棄物が焼却炉(1)の炉内に投入された際
には炉内温度は上昇傾向にあるので、廃棄物が含有する
水分による炉内温度の低下は予め防止されることとな
り、常に安定した焼却が行われることとなる。このよう
にして含水率が大きい廃棄物が焼却炉(1)内へ投入さ
れた後、次の投入分の廃棄物の含水率が同様に判別さ
れ、以下同様の工程が繰返される。なお図中(8)は排
ガス浄化用の一次フィルタ、(9)は二次フィルタ、
(10)は高密度フィルタ、(11)は排ガスブロア、(1
2)は煙突である。また破線で接続された(13)、(1
4)等の各計器は圧力及び温度の制御器である。
次に本発明の実施例を示す。
(実施例) 100kg/時の焼却処理能力を持つ焼却炉に、容量30のポ
リエチレン袋に袋詰めされた凝固体廃棄物を約1.5分間
隔で自動投入して焼却する場合に、袋詰物を20個ずつパ
レットに載せて重量を測定する。20個分の重量が50kgで
ある通常の状態では燃焼空気量が1800Nm3/時であり、炉
予熱器は停止されているが、例えば20個分の重量が80kg
であるときには含水率が大であると判別し、燃焼空気量
は200Nm3/時まで減少させるとともに炉予熱器を起動さ
せて約500℃の熱風を1400Nm3/時炉内に吹込む。
この結果、従来の焼却法においては含水率の大きい廃棄
物が投入されると炉内温度が720℃から430℃付近まで低
下し、このとき約2時間程度にわたり焼却炉出口のダス
ト濃度が230〜400mg/Nm3にまで上昇し、フィルタの差圧
上昇も26mmAq/時に達していたが、本発明によれば、炉
内温度の低下は660℃までにとどまり、またダスト濃度
も50〜80mg/Nm3、フィルタ差圧上昇も5mmAq/時にとどま
って、ダスト発生量の少ない状態で安定した焼却を行わ
せることができた。
(発明の効果) 本発明は以上の説明からも明らかなように、焼却炉内に
投入される袋詰めされた廃棄物の含水率の大小を予め判
別し、これにより燃焼空気量と炉予熱器とを制御して炉
内温度を上昇させるものであるから、含水率の大きい廃
棄物が投入されることによる炉内温度は変動を最少限に
抑え、安定した焼却を行わせることができる。また本発
明によれば従来のように焼却炉出口からのダスト発生量
が増加することもなく、フィルタ差圧上昇も最小に維持
することができるうえ、従来のように作業員が廃棄物を
人手により仕分けて高含水物を選別する必要もないので
作業員の被曝を防止できる効果もある。よって本発明は
従来の問題点を解消した放射性廃棄物の焼却処理方法と
して、産業の発展に寄与するところは極めて大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に用いられる放射性廃棄物の焼却装置の
一例を示す系統図である。 (1):焼却炉、(3):ノズル、(5):炉予熱器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】焼却炉へ投入される前の廃棄物を一定容量
    の袋に袋詰めし、その重量を焼却炉へ投入される前に測
    定し、前記袋の容積と重量とから嵩比重を演算し、演算
    された嵩比重の大小により含水率の大小を判別し、含水
    率の大きい廃棄物であると判別されたときにはその廃棄
    物が焼却炉へ投入されると同時に、あるいはそれ以前に
    焼却炉へ吹込まれる燃焼空気量を減少させるとともに炉
    予熱器に起動して炉内温度を上昇させることを特徴とす
    る放射性廃棄物の焼却処理方法。
JP61256658A 1986-10-28 1986-10-28 放射性廃棄物の焼却処理方法 Expired - Lifetime JPH077112B2 (ja)

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JPS63109400A JPS63109400A (ja) 1988-05-14
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JPS5546359A (en) * 1978-09-29 1980-04-01 Nippon Kokan Kk <Nkk> Incineration control method for city waste incineration
JPS59167628A (ja) * 1983-03-15 1984-09-21 Osaka Gas Co Ltd 汚泥溶融炉の自動制御法

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JPS63109400A (ja) 1988-05-14

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