JPH0770953A - 横編同時インクジェット染色法 - Google Patents

横編同時インクジェット染色法

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JPH0770953A
JPH0770953A JP5240673A JP24067393A JPH0770953A JP H0770953 A JPH0770953 A JP H0770953A JP 5240673 A JP5240673 A JP 5240673A JP 24067393 A JP24067393 A JP 24067393A JP H0770953 A JPH0770953 A JP H0770953A
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JP
Japan
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knitting
inkjet
knitted fabric
ink
section
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JP5240673A
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Inventor
Yoshihiro Kanetani
義博 金谷
Yukio Hirosaki
幸雄 広崎
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Seiren Co Ltd
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Seiren Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクジェット染色のための前処理工程を必
要とせず、しかも的確に効率よく横編みと同時に染色で
きるインクジェット染色法を提供することを目的とす
る。 【構成】 横編機の編成部Hと巻取り部Mとの間でイン
クジェット印写を行う横編同時インクジェット染色法。 【効果】 インクジェット染色のための諸種の前処理工
程が不要になり、編み立と同時に極めて的確にしかも効
率良くインクジェット染色が可能となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、横編同時インクジェッ
ト染色法に関するものであり、更に詳しくは、横編機に
組み込み編地の編成と同時にインクジェット染色を行え
る横編同時インクジェット染色法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、消費者の嗜好は極めて多様化して
おり、編物業界においてもそれに対応するため、編機や
編立方法の改良に関する様々な技術開発が行われ、より
斬新で個性的なデザイン編物を作り出されてきた。中で
も緯編みの横編機は、歴史も古く、今までに、市場の要
求に対処するため多くの改良が重ねられ現在に至ってい
る。そして最近は、この編機にもコンピューター制御が
取り入れられ、それが(1)より複雑な成形ができるこ
と、(2)図柄表現を容易にし得ること、(3)よりフ
アツション性の高い多品種少量生産に適していること、
等の理由により注目を集め、現在横編機の主流になりつ
つある。
【0003】このコンピューター制御横編機は、柄情
報、機械制御情報をテープ、磁気テープ、フロッピーデ
スク等の記憶媒体を通じて、それぞれ横編機内のコント
ローラに記憶させ、これらの記憶情報に基づいて、ルー
プ形成のため編針の運動を制御することにより、きめ細
かな編組織を編成させていくものである。そして先染糸
を使用して、編組織により図柄を表現する場合、使用す
る先染糸の色数の制約等により、図柄に対し表現できる
色相は自ずと制限されてくる。つまり、コンピューター
制御横編機は、先染糸を使う限り、数色の図柄を簡単に
作りだすという点では優れているが、より複雑な色相表
現を図柄に付与することでは限度があるといえる。
【0004】これでは、市場が要求する個性的で感性豊
かな編地製品を提供するという点では十分なものとはい
えない。そこで、製編後、先染糸を使用せず、インクジ
ェット染色により染色することが行われてきた。この方
法によると、精緻で複雑な、いわゆる透かしが絡んだ模
様図柄を有する編地を対象に、この透かしの模様図柄に
的確に対応した着色が施せる高度な手法が可能となる。
例えば、数種の熱帯魚の図柄模様を有する編組織で、背
びれや尾びれを透かし柄にして胴部をそれと異なった柄
とした場合、背びれや尾びれを線状に着色し、胴部を鱗
状に彩色されものにするような芸当ができるのである。
【0005】現在、インクジェット染色するには、横編
機によって一旦編み立られた編地を、今度は別の場所に
移し直し、全く別工程において染色が行われる。しかし
編地は、一旦編み立てられ巻き取られた後は、巾方向や
長さ方向に縮み等が生じたり、一方では巻き取られた後
の取扱いにより、編成された直後の状態とは異なった不
均一な編地の状態になってしまう。したがって、一度編
み立られて巻き取られた後の編地をインクジェット染色
する場合、印写前に、編地を編み組織を崩さない元の正
確な状態、即ち編成直後の状態に戻すことが必要であ
る。それには、定められた元の正確な形状の模様図柄に
戻し、定められた正確な位置に図柄模様をセットし、且
つ、これを必要な長さ分量だけ図柄模様を崩さずに繰り
返し送り出す必要がある。
【0006】そのためにインクジェット印写前の準備工
程では下記(a)〜(c)の事項の管理が必須条件であ
った。 (a)定められた正確な形状の模様図柄に戻す点。 そのため第1には、巾管理及び経方向密度管理を厳密に
行い、編物の全巾、及び通常コースと呼ばれている経方
向密度を、規格通りに設定することが大事である。因み
に、巾の管理範囲は規格巾+1/2〜2吋であるが、こ
れを規格巾+0〜1/2吋以内に厳守する必要があり、
又経方向密度管理は通常規格緯密度±3〜5コース/吋
であるが、これを敢えて規格密度±1コース/吋以内と
する。第2には、緯方向の地組織の曲がり、いわゆる目
曲がりを生じさせないことである。地組織の目曲がりに
より、模様図柄は、インクジェット印写する場合に歪を
生じ、且つ位置ズレの一因となるからである。目曲がり
率(%)は、(緯方向組織の最大ズレ長/全巾)×10
0で表されるものであり、通常、1〜3%以内で管理さ
れるが、0、3%以内であれば最適である。第3には、
編地の中央部と耳部のウエル差、即ち、中央部と耳部の
ウエルを等しくすることである。これらの経密度差も図
柄の染色歪及び位置ズレの一因となる。一般に耳部の経
密度は中央部に較べ高く、3〜10ウエル/吋多いが、
該経密度差を1ウエル/吋以内に管理することが必要で
ある。
【0007】(b)定められた位置に正確に図柄模様の
位置を設定する点。 経方向、及び緯方向に編地の図柄模様の位置を正確にセ
ットすることが必要である。 (c)必要な長さ分量だけ図柄模様を崩さず繰り返し送
り出す点。
【0008】以上述べた如く、横編みによって形成され
た編物組織を組織に適合した模様図柄にインクジェット
染色するには、上記条件(a),(b),(c)が必須
要件である。しかし、このような条件を満足させること
は、前処理において高度な管理手法が必要であり、工数
的にもコスト的にも極めて負担が大きいものである。そ
の上、先述した透かし柄等の場合にはこの様な条件を完
全にまで備えることが必要となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の欠点の
解決を意図してなされたものであり、その目的は、イン
クジェット染色のための前処理工程を必要とせず、しか
も的確に効率よく横編みと同時に染色できるインクジェ
ット染色法を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】かくして、本発明者等
は、このような技術的な課題に対して、鋭意研究を重ね
た結果、横編機におけるある場所では上記(a),
(b),(c)の条件を充足することを発見した。つま
り、横編機のある区域においては、(a)定められた正
確な形状の模様図柄が維持されていること、また編成部
と直結しているので(b)定められた位置に正確に図柄
模様の位置が設定されていること、そして一定の編成速
度で送り出されて来ることから(c)必要な長さ分量だ
け図柄模様を崩さず繰り返し送り出す状態にあること等
の要件を備えていることを見出し、この知見に基づいて
本発明を完成させるに至ったものである。
【0011】即ち、本発明は、横編機の編成部と巻取り
部との間でインクジェット印写を行う横編同時インクジ
ェット染色法に存する。そして、横編機の編成部と巻取
り部との間でインクジェット印写を行うに際し、横編機
の編成部近傍にてインクジェット印写を行う横編同時イ
ンクジェット染色法に存する。そしてまた、編成部近傍
が編成部より50cm以内である横編同時インクジェッ
ト染色法に存する。
【0012】そしてまた、横編機の編成部と巻取り部と
の間でインクジェット印写を行うに際し、編成部近傍に
おいて編地を移動するエンドレスベルトに張りつけて仮
固定し、該仮固定状態においてインクジェット染色を行
う横編同時インクジェット染色法存する。そしてまた、
エンドレスベルトの有効長の調節が自在である横編同時
インクジェット染色法に存する。そしてまた、横編同時
インクジェット染色法により製造された編地に存する。
【0013】
【作用】よって本発明にあっては上記の如く構成されて
いるので、次のような作用を有する。緯編機の編成部に
より編成されて出てきた編地は、編組織が安定している
状態でインクジェット印写され染色され、その後、巻取
り部にて巻き取られる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例について図面に
基づいて説明する。図1は本発明の第1の実施例であ
る。ボビンBに巻かれた糸はガイド1を介して張力調整
を行う導糸部Dを通り、横編機のガイド5を通過して編
成部Hに送られる。導糸部Dには、ガイド2、テンショ
ンワッシャ4、及びテンションバネ3が備えられてお
り、糸Sはこれらを通過することによって張力が調整さ
れ、横編機のガイド5に送られる。糸は横編機のガイト
を通った後、その心臓部である編成部Hに送られるが、
編成部には、公知の給糸口8、針床9、キャリッジ1
0、ブラシ11、カム機構12、ガードレール7等が備
えられ、ここで編針6による編成が行われる。
【0015】編成部の下方向には、横編機のフレームF
により区画された空間が存在しており、この空間にイン
クジェット染色のためのインクジェット印写部Iが配置
されている。インクジェット印写部Iには、複数のイン
クジェット噴射ヘッド21が、レール21Lに沿って水
平に往復自在に配置されており、該ヘッドのインクジェ
ット噴射ノズルから、予め入力された記憶情報に基づい
て、編地に向かって垂直に染料インクが噴射され、予定
された模様の印写が行われる。このインクジェット噴射
ノズルの制御方法は、既に現在行われているインクジェ
ット染色のコンピュータ制御によりなされるが,制御方
法そのものは、本発明の本質ではないのでここでは述べ
ない。
【0016】インクジェット印写部の下部には、巻取り
部Mが配置されており、インクジェット印写された編地
は、半乾状態でこの巻取り部により巻き取られる。巻取
り部にはガイドローラ31と巻取りローラ32が設けら
れ、巻取りローラは編成速度に合わせた一定の回転速度
で回転することにより、編み立られた編地を次々に巻き
取っていく。通常、編成された後の編成組織が一番安定
しているのは、編地が編成部を出た直後の一定の区域
(この部分を編成部近傍と呼ぶ)であり、以後、巻取り
ローラに近づくに従って、編地の組織はそれ自体が持つ
応力により縮まっていく。
【0017】インクジェット印写部は、編地が編成され
た直後の編組織が依然まだ安定状態の区域、即ち編成部
近傍に配備されており、そこに配置されているインクジ
ェット噴射ヘッドから染料インクを噴射させると、その
染色対象物である編地の組織が安定している状態でイン
クジェット印写が行われることになり、編地の図柄模様
単位に対応した均一で的確なインクジェット印写が可能
となる。この場合、編組織が安定状態の区域、即ち編成
部近傍は、実験例により編成部から50cm以内、好ま
しくは20cm以内であることがわかっている。即ち、
編地が編成されて出てきて巻取り方向に向かって下に移
動する50cm以内の範囲では、編地組織が安定な状態
である。
【0018】次に、編地の流れを整理して述べると、
今、ボビンに巻かれた糸は、ガイドを介して導糸部に入
り、ここで順次、ガイド、テンションワッシャ、テンシ
ョンバネを通過した後、横編機のガイドを通って編成部
に送られ、この編成部では、編針による編地の編成が行
われる。編成部により編成された編地は、そこを出る
と、しばらくはその編成状態が維持され、編成部から5
0cm以内の範囲においては、編組織がほぼ安定して一
定のまま移動し、この範囲を脱すると次第に編組織が歪
み始める。この編組織が安定状態の区域にて、インクジ
ェット噴射ヘッドから編地に向かった染料インクが噴射
されることで、編組織と適合した予定された色彩の模様
図柄が正確に印写される。インクジェット印写された
後、編地Aは半乾状態で巻取り部に移され、ガイドロー
ラを介して方向転換され、巻取りローラにより、歪んだ
ままの状態で巻き取られる。
【0019】図2は第2の実施例を示す。通常インクジ
ェット印写は、インクジェット噴射ヘッドの噴射ノズル
から染料インクを編地に向かって噴射させ染色するもの
であるが、インクジェット噴射ヘッドは、編地の幅方向
に、且つまた進行方向にも順序良く複数個配列されるの
で、どうしてもある範囲のインクジェット噴射ヘッドの
配置空間が必要である。特に編地の進行方向には、イン
クジェット噴射ヘッドを幾段にも設けることによって、
インクジェット印写の効率を向上することができる。
【0020】ところが、先述した様に、編成部の近傍の
編地組織が安定している状態は、編成部を出てから多く
ても50cm程度の範囲であることから、インクジェッ
ト印写する場合に、この50cmの範囲で行わなければ
ならず、インクジェット印写する範囲が物理的に限られ
てしまって極めて窮屈であった。従って、第1の実施例
のような場合には、インクジェット噴射ヘッドの数を多
くして印写効率を向上させようとすると、支障が生じる
のである。第2実施例では、そのような場合に、編成部
近傍の編地組織が安定している状態を長くしたいという
発想から、編成部近傍以後、編組織を固定してしまう方
法をとった。
【0021】まず横編機の下にエンドレスベルトを垂直
に配置し、編成部Hの直下にそのベルトの一端を臨ま
せ、他端を巻取り部のガイドローラのところまで配置さ
せる。エンドレスベルト29は、その前方に位置する前
部ローラ22、その後方に位置する後部ローラ23、そ
の背後に位置する背部ローラ24、及びテンションロー
ラ25とによって程よく張設されている。
【0022】前部ローラと後部ローラとの間のエンドレ
スベルト部分に、編成された編地が仮固定のため張り付
けられるのであるが、後部ローラは上下に移動が可能に
なっており、実質的に編成部と巻取り部との間に位置す
るエンドレスベルトの実質長さである有効長(前部ロー
ラと後部ローラ間のエンドレスベルト部分)を自由に規
定するものである。従って編地のエンドレスベルト29
の張り付け長さは、有効長のとり方によって自由に調整
される。
【0023】テンションローラ25は、エンドレスベル
トを外方向に張力を与えるものであり、後部ローラ23
の移動によるエンドレスベルトの弛みを吸収し、一定の
張力を保持する。エンドレスベルトは、回転駆動する前
部ローラ22により一定方向に移動されるが、編成部近
傍の編地組織が安定したままでエンドレスベルトに張り
付けられるように、横編機による編成速度と同期しなが
ら移動される必要がある。そのため、前部ローラによる
エンドレスベルトの駆動速度を横編機の編成速度と同期
させるよう構成した。前部ローラの駆動速度は図示しな
い横編機の編成速度制御部とフイードバック制御によ
り、常に編成速度に同調した駆動速度になっている。こ
のようにして、常に編成部直後の編成状態がそのままエ
ンドレスベルトに張り付けられるようになっている。ま
た、前部ローラ22の対応部には圧着ローラ28が設け
られており、編地のエンドレスベルトへの張り付きを容
易にしている。
【0024】一方、上下方向に設けられたエンドレスベ
ルトに向かってインクジェット噴射ヘッド21を配設
し、インクジェット印写部Iが構成されている。インク
ジェット印写部では、インクジェット噴射ヘッドが編地
に向かって垂直に配置されることになり、該インクジェ
ット噴射ヘッドに配設されたインクジェット噴射ノズル
によって、編地に染料インクが噴射される。編成部Hを
出た編地は、その直後前部ローラ22と圧着ローラ28
の間でエンドレスベルト29に張り付けられ、いわゆる
仮固定がなされるが、一旦張り付いて仮固定された編地
はその編地組織がそのまま固定されるため、エンドレス
ベルトの有効長の間の如何なる位置でもインクジェット
噴射ヘッドによるインクジェット印写が可能である。
【0025】編成部から出てきた編地をエンドレスベル
トに効率良く張り付けるため、貼着剤をエンドレスベル
トの表面に塗布する方法がとられている。具体的な貼着
剤としては、デンプン物質、カルボキシメチルセルロー
ス、アルギン酸ソーダ、ゼラチン物質等の天然物質や、
アクリル酸系水溶性高分子、ポリビニルアルコール系化
合物等の合成物質があり、またこれらの調合体も採用さ
れる。貼着剤をエンドレスベルトの表面に塗布するた
め、浴槽27と刷毛ロール26よる塗布手段が使われて
いる。
【0026】インクジェット印写された編地はやがて巻
取り部Mに移るが、ここではガイドローラ31を介して
巻取りローラ32によって巻き取られる。巻取りローラ
32は編成速度と同じ速度に調整されており、弛みなく
巻取りが行われる。
【0027】次に、編地の流れを整理して述べると、
今、ボビンBに巻かれた糸は、ガイド1を介して導糸部
Dを通り、ここで順次ガイド2、テンションワッシャー
4、テンションバネ3を通過した後、横編機のガイド5
を通って編成部Hに送られ、編成部では、編針6による
編地の編成が行われる。編成部により編成された編地は
編成部を出た直後、編成部近傍において、組織の安定な
状態のままエンドレスベルト29の前部に張り付けられ
る。エンドレスベルトは編成速度に合わせた一定の速度
で移動しているので、編地はエンドレスベルト表面に張
り付けられたまま下方にその有効長だけ移動する。編地
はこのエンドレスベルトに張り付けられて有効長だけ移
動される間の一定の時間にインクジェット印写が行われ
る。印写が施された編地は後部ローラ23の所に達し、
やがてエンドレスベルトより引き離される。その後、編
地Aは巻取り部Mに移動して、ガイドローラ31により
方向を変えられた後、巻取りローラ32により順次巻き
取られる。
【0028】以上本発明を述べてきたが、この発明は実
施例にのみ限定されることなく、その本質から逸脱され
ない範囲で種々の変形が可能なことはいうまでもない。
例えば、エンドレスベルトの表面は一時的に編地を仮固
定しておくためのものであるから、その目的に添えば、
感圧性の粘着剤を付着したようなものでも十分可能であ
る。また、エンドレスベルトを適用しているが、編成部
近傍の編み組織を、そのまま維持固定できるものであれ
ば、例えば、数段のローラを使った方法でも採用でき
る。また、圧着ローラは、編地をエンドレスローラに張
り付けるためのものであるから、同じ機能を持つもので
あれば、吹き付けノズルのようなものでも十分可能であ
る。
【0029】
【発明の効果】従来のように、横編機による編み立て巻
取りを終了し、別の場所でインクジェット染色するとい
う必要がないため、インクジェット染色のための諸種の
前処理工程が不要になり、編み立と同時に極めて的確に
しかも効率良くインクジェット染色が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である横編同時インクジ
ェット染色法の模式図である。
【図2】本発明の第2の実施例である横編同時インクジ
ェット染色法の模式図である。
【符号の説明】
1 ガイド 2 ガイド 3 テンションバネ 4 テンショワッシャ 5 ガイド 6 編針 7 ガードレール 8 給糸口 9 針床 10 キャリッジ 11 ブラシ 12 カム機構 21 インクジェット噴射ヘッド 21L レール 22 前部ローラ 23 後部ローラ 24 背部ローラ 25 テンションローラ 26 刷毛ロール 27 浴槽 28 圧着ローラ 29 エンドレスベルト 31 ガイドローラ 32 巻取りローラ A 編地 B ボビン D 導糸部 H 編成部 I インクジェット印写部 M 巻取り部 S 糸

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横編機の編成部と巻取り部との間でイン
    クジェット印写を行うことを特徴とする横編同時インク
    ジェット染色法。
  2. 【請求項2】 横編機の編成部と巻取り部との間でイン
    クジェット印写を行うに際し、横編機の編成部近傍にて
    インクジェット印写を行うことを特徴とする横編同時イ
    ンクジェット染色法。
  3. 【請求項3】 編成部近傍が編成部より50cm以内で
    あることを特徴とする請求項2記載の横編同時インクジ
    ェット染色法。
  4. 【請求項4】横編機の編成部と巻取り部との間でインク
    ジェット印写を行うに際し、編成部近傍において編地を
    移動するエンドレスベルトに張りつけて仮固定し、該仮
    固定状態においてインクジェット印写を行うことを特徴
    とする横編同時インクジェット染色法。
  5. 【請求項5】エンドレスベルトの有効長の調節が自在で
    あることを特徴とする請求項4記載の横編同時インクジ
    ェット染色法。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、又は4記載の横編同
    時インクジェット染色法により製造された編地。
JP5240673A 1993-08-31 1993-08-31 横編同時インクジェット染色法 Pending JPH0770953A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107744213A (zh) * 2017-11-22 2018-03-02 黑金刚(福建)自动化科技股份公司 一种智能针织及标记印线的鞋面一体机及其使用方法
EP3360930A1 (en) 2014-07-04 2018-08-15 FUJIFILM Corporation Novel compound, coloring composition for dyeing or textile, ink jet ink, method of printing on fabric, and dyed or printed fabric

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EP3360930A1 (en) 2014-07-04 2018-08-15 FUJIFILM Corporation Novel compound, coloring composition for dyeing or textile, ink jet ink, method of printing on fabric, and dyed or printed fabric
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