JPH0770776A - 鋼線材のスケール除去方法 - Google Patents

鋼線材のスケール除去方法

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JPH0770776A
JPH0770776A JP21616693A JP21616693A JPH0770776A JP H0770776 A JPH0770776 A JP H0770776A JP 21616693 A JP21616693 A JP 21616693A JP 21616693 A JP21616693 A JP 21616693A JP H0770776 A JPH0770776 A JP H0770776A
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JP
Japan
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scale
steel wire
wire rod
pickling
rolling
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Pending
Application number
JP21616693A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Noguchi
口 實 野
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Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Publication date
Application filed by Daido Steel Co Ltd filed Critical Daido Steel Co Ltd
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  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱間圧延,熱処理等の加熱後に表面にスケー
ルが生成した鋼線材において、スケールの除去を簡便か
つ短時間のうちに行う。 【構成】 熱間圧延,熱処理等の加熱後に表面にスケー
ル1bが生成した鋼線材1aにおいてスケール1bを除
去するに際し、熱間圧延,熱処理等の加熱後に表面にス
ケール1bが生成した鋼線材1aに対して圧延ロール3
aを用いた冷間での転動による伸線加工を行って表面の
スケール1bに微細なクラック1cを生じさせ、その後
酸洗してクラック1cを介して浸透させた酸性溶液7a
により地鉄を直接酸食してスケールを除去する鋼線材の
スケール除去方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱間圧延,熱処理等の
加熱後に表面にスケールが生成した鋼線材の前記スケー
ルを簡便かつ短時間の工程により十分に除去するのに適
した鋼線材のスケール除去方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、熱間圧延,熱処理等の加熱後に表
面にスケールが生成した鋼線材、とくにステンレス鋼線
材の前記スケールを除去するに際しては、例えば、図3
に示すような鋼線材の酸洗ラインで実施していた。
【0003】図3に示す鋼線材、とくにステンレス鋼線
材の酸洗ラインにおいては、熱間圧延,熱処理等の加熱
後に生成した表面のスケールを除去するために線材コイ
ル31を多くの酸,ソルト等を用いて脱スケールしてい
た。
【0004】そして、この酸洗処理工程では、とくにN
i−SUS系のステンレス鋼線材において、酸槽32で
表層部のFeリッチな層を溶解し、水洗・乾燥後に、ソ
ルト槽33中のソルトで鋼線材の加熱ならびにスケール
の酸化および溶解(ただし、その量は少ない)を行い、
次いで急冷してスケールにクラックを生成させると共に
水溶性のスケールを溶解し、酸によってソルトの中和を
行ったのち、弗硝酸槽34で弗硝酸(HF/HNO
によりスケールの大部分を除去し(先に急冷で生成した
クラックから酸が浸透して地鉄を溶解することにより、
スケールを地鉄から遊離させて大部分、例えば約70%
を除去する。)、酸によるスマット,変色の除去や、硝
酸による不働態化処理(とくに、Ni−SUSの場合
等)を適宜行うようにしていた。
【0005】この酸洗後には、線材コイル31を樹脂槽
35に浸漬し、乾燥して鋼線材の表面に樹脂被膜を形成
したのち、線材コイル31を給材装置36に設置し、多
数のダイス37aをそなえた乾式伸線機37により鋼線
材1aに対する冷間での引抜きによる伸線加工を行い、
次いで、脱脂槽38に通過させて樹脂を除去する脱脂を
行ったのち集材装置39で集材し、続いて、別の給材装
置40に設置したのち光輝焼鈍炉41において光輝焼鈍
し、その後集材装置42で集材して線材コイルとして出
荷するようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の酸洗ラインにおいては、熱間圧延,熱処理等
の加熱後に表面に生成しているスケールを除去するため
に、酸槽32での表層部Feリッチ層の溶解,ソルト槽
33での溶解および加熱,ソルト加熱後の急冷によるク
ラックの生成および水溶性スケールの溶解,ソルトの中
和,弗硝酸槽(HF/HNO)34での大部分のスケ
ールの除去、という、いわばバッチ式によるスケール除
去処理を必要としていたため、酸洗処理設備のメインテ
ナンスならびに廃液処理等が面倒であるという問題点が
あると共に、いくつもの槽にわたって浸漬・引上げを繰
り返すため工程に時間がかかるという問題点があった。
【0007】したがって、このような鋼線材の表面に生
成したスケールの除去を簡便でかつ短時間のうちに行う
ようにすることが課題であった。
【0008】
【発明の目的】本発明は、上述した従来の課題にかんが
みてなされたものであって、熱間圧延,熱処理等の加熱
後に表面にスケールが生成した鋼線材の前記スケールを
除去するに際し、前記スケールの除去を簡便でかつ短時
間のうちに行うことができるようにすることを目的とし
ている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる鋼線材の
スケール除去方法は、熱間圧延,熱処理等の加熱後に表
面にスケールが生成した鋼線材の前記スケールを除去す
るに際し、熱間圧延,熱処理等の加熱後に表面にスケー
ルが生成した鋼線材に対して冷間圧延,冷間延伸等の圧
延ロールやローラーダイス等を用いた冷間での転動によ
る伸線加工を行って表面のスケールに微細なクラックを
生じさせ、その後酸洗してスケールを除去する構成とし
たことを特徴としており、実施態様において、前記酸洗
は、弗硝酸を用いた軽酸洗であるようにし、同じく実施
態様においては、鋼線材の表面のスケールに微細なクラ
ックを生じさせ、その後酸洗して前記クラックを介して
浸透させた酸により地鉄を直接酸食してスケールを除去
するようにし、同じく実施態様において、鋼線材は、ス
テンレス鋼線材であるものとしたことを特徴としてい
る。
【0010】
【発明の作用】本発明に係わる鋼線材のスケール除去方
法によれば、上述した構成としたから、表面にスケール
が生成した鋼線材に対して冷間圧延,冷間延伸等の圧延
ロールやローラーダイス等を用いた冷間での転動による
伸線加工を行うことによって、表面のスケールに微細な
クラックを生じさせることとなるので、スケールの大部
分はこのような荒い脱スケールによって剥離・脱落し、
残されたわずかのスケールは、この後の酸洗においてク
ラックを介し地鉄側に浸透した酸が地鉄と直接接触して
地鉄を酸食することになって効率良く除去されることと
なり、鋼線材の脱スケールが簡便かつ短時間のうちに行
われることとなる。
【0011】
【実施例】図1は、本発明に係わる鋼線材のスケール除
去方法を採用したステンレス鋼線材の製造ラインを示す
ものであって、この鋼線材の製造ラインにおいて、熱間
圧延または熱処理等の加熱後に表面にスケールが生成し
ている鋼線材を巻回した線材コイル1は、給材装置2に
おいて適宜備蓄される。
【0012】次いで、給材装置2より供給される鋼線材
1aは、冷間圧延機3に送られて圧延ロールにより冷間
伸線される。
【0013】この冷間圧延機3による冷間伸線では、図
2の左側の「荒い脱スケール」 の欄に示すように、ロ
ール3aによって鋼線材1aが圧延される際、鋼線材1
aは比較的容易に伸線されるのに対して、スケール1b
はそれほど容易には延伸されないため、スケール1bに
クラック1cが発生し、これによってスケール1bの大
部分(例えば、90〜95%以上)が鋼線材1aより剥
離・脱落して荒い脱スケールが行われる。
【0014】冷間圧延機3を出た鋼線材1aは、同調機
構(ダンサースタンド)4およびルーパー5を経ること
によってループ状態で光輝焼鈍炉(ないしは溶体化処理
炉等)6に送られて光輝焼鈍(ないしは溶体化処理等)
が行われ、次いで、鋼線材1aはループ状態のまま酸洗
工程に入る。
【0015】この酸洗工程では、弗硝酸槽7,水洗槽
8,中和槽9による軽酸洗が行われる。
【0016】この軽酸洗では、図2の右側の 「仕上げ
脱スケール」 の欄に示すように、冷間圧延によって離
脱しなかった残されたわずかのスケール1bと共に鋼線
材1aが軽酸洗されることとなり、残されたわずかのス
ケール1bには先の冷間圧延によって細かなクラック1
cが生じているものとなっている。
【0017】そして、このような鋼線材1aが弗硝酸槽
7に入ると、クラック1cの間から弗硝酸よりなる酸性
溶液7aが入り込んで地鉄を直接酸食することとなるた
め、スケール1bの脱落が容易に生じることとなり、こ
のような軽酸洗のみで効果的な脱スケールが行われるこ
ととなる。そして、Ni−SUS系線材に対する実施の
一例では、従来の塩酸−ソルト−弗硝酸による脱スケー
ル処理に比べて約10分の1程度の極短時間の軽酸洗で
残りわずかのスケールを除去することが可能であった。
【0018】軽酸洗が行われたのちには、必要に応じて
被膜・乾燥装置10を経たのち集材装置11において集
材され、コイル状として出荷され、あるいは次工程に送
られる。
【0019】したがって、このような実施例に示す圧延
ラインでは、ロール3aを用いた冷間圧延機3によって
冷間伸線しているため、冷間圧延前の樹脂被膜形成およ
び冷間圧延後の樹脂被膜除去(脱脂)が省略され、イン
ラインでの光輝焼鈍(ないしは溶体化処理等)が可能で
あると共に、インラインでの冷間圧延機3による荒い脱
スケールおよび軽酸洗による仕上げ脱スケールが行われ
ることとなり、鋼線材1aのスケール除去が著しく簡便
にそして短時間のうちに行われることとなる。
【0020】
【発明の効果】本発明に係わる鋼線材のスケール除去方
法によれば、上述した構成としたから、表面にスケール
が生成した鋼線材に対して冷間圧延,冷間延伸等の冷間
での転動による伸線加工を行って表面のスケールに微細
なクラックを生じさせることができるので、スケールの
大部分はこのような荒い脱スケールによって剥離・脱落
し、残されたわずかのスケールは、この後の酸洗におい
てクラックを介し地鉄側に浸透した酸が地鉄と直接接触
して地鉄を酸食することになって効率良く除去されるこ
ととなり、鋼線材の脱スケールを簡便かつ短時間のうち
に行うことが可能になるという著しく優れた効果がもた
らされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる鋼線材のスケール除去方法を適
用したステンレス鋼線材の圧延ラインを示す説明図であ
る。
【図2】鋼線材に対する冷間伸線加工+軽酸洗による脱
スケールの方法およびそのメカニズムを示す説明図であ
る。
【図3】従来における鋼線材のスケール除去方法を適用
した鋼線材の圧延ラインを示す説明図である。
【符号の説明】
1 線材コイル 1a 鋼線材 1b 鋼線材表面のスケール 1c スケールのクラック 3 冷間圧延機(冷間伸線加工) 3a 冷間圧延機のロール 4 バックテンショナー 5 ルーパー 6 光輝焼鈍炉 7 弗硝酸槽 7a 酸性溶液 8 水洗槽 9 中和槽

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱間圧延,熱処理等の加熱後に表面にス
    ケールが生成した鋼線材の前記スケールを除去するに際
    し、熱間圧延,熱処理等の加熱後に表面にスケールが生
    成した鋼線材に対して冷間圧延,冷間延伸等の冷間での
    転動による伸線加工を行って表面のスケールに微細なク
    ラックを生じさせ、その後酸洗してスケールを除去する
    ことを特徴とする鋼線材のスケール除去方法。
  2. 【請求項2】 酸洗は、弗硝酸を用いた軽酸洗である請
    求項1に記載の鋼線材のスケール除去方法。
  3. 【請求項3】 鋼線材の表面のスケールに微細なクラッ
    クを生じさせ、その後酸洗して前記クラックを介して浸
    透させた酸により地鉄を直接酸食してスケールを除去す
    る請求項1または2に記載の鋼線材のスケール除去方
    法。
  4. 【請求項4】 鋼線材は、ステンレス鋼線材である請求
    項1ないし3のいずれかに記載の鋼線材のスケール除去
    方法。
JP21616693A 1993-08-31 1993-08-31 鋼線材のスケール除去方法 Pending JPH0770776A (ja)

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