JPH0770448A - 耐ドリップ性と流動性の優れた難燃耐熱性樹脂組成物 - Google Patents

耐ドリップ性と流動性の優れた難燃耐熱性樹脂組成物

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JPH0770448A
JPH0770448A JP22191193A JP22191193A JPH0770448A JP H0770448 A JPH0770448 A JP H0770448A JP 22191193 A JP22191193 A JP 22191193A JP 22191193 A JP22191193 A JP 22191193A JP H0770448 A JPH0770448 A JP H0770448A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃焼時の溶融滴下を防止し、かつ難燃性、
耐衝撃性、耐熱性及び流動性の優れた熱可塑性樹脂組成
物の提供。 【構成】 (A)熱可塑性樹脂、(B)ヒドロキシル
基含有芳香族リン酸エステルを有する有機リン化合物、
(C)ノボラック樹脂を含有する耐ドリップ性と流動性
の優れた難燃耐熱性樹脂組成物、及び上記樹脂組成物
と、(D)トリアジン骨格含有化合物、及び/又は
(E)芳香族ビニル単位とアクリル酸エステル単位か
らなる共重合樹脂、脂肪族炭化水素、高級脂肪酸、
高級脂肪酸エステル、高級脂肪酸アミド、高級脂
肪族アルコール、金属石鹸から選ばれる一種以上の流
動性向上剤を含有する耐ドリップ性と流動性の優れた難
燃耐熱性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃焼時の火種の滴下の
ない、即ち耐ドリップ性の優れた難燃性樹脂組成物に関
する。更に詳しくは、耐ドリップ性、難燃性、流動性、
耐熱性及び耐衝撃性の優れた難燃性樹脂組成物に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂は、ガラス等の無機物に比
較して成形性に優れることに加え、耐衝撃性に優れてい
ることから、自動車部品、家電部品、OA機器部品を始
めとする多岐の分野で使用されているが、熱可塑性樹脂
の易燃性のためにその用途が制限されている。
【0003】熱可塑性樹脂の難燃化の方法としては、ハ
ロゲン系、リン系、無機系の難燃剤を熱可塑性樹脂に添
加することが知られており、それによりある程度難燃化
が達成されている。しかしながら、近年火災に対する安
全性の要求がとみにクローズアップされ、家電製品、O
A機器等に対する米国UL(アンダーライターズ・ラボ
ラトリー)垂直法燃焼試験の規制が年とともに厳しくな
ってきたことや、軽量化、経済性向上のため、製品、部
品の肉厚が薄くなってきたことで、燃焼時に火種が滴下
し、このため他の製品や部品を損傷するといったことが
起こるようになり、この火種の落下を防止する技術、い
わゆるドリップ防止技術の開発が強く望まれてきてい
る。ドリップ防止技術としては難燃剤を増量する方法が
知られているが、元来高価な難燃剤を大量に使用するこ
とは経済的でないだけでなく有毒ガスの発生や機械的性
質の低下を助長するために好ましくない。
【0004】ドリップ防止の従来技術として、Jour
nal of Fire Retardant Che
mistry,Vol.7(May 1980),p6
9には、ポリスチレンとノボラック樹脂と赤リンとから
なる樹脂組成物が開示されている。該公報の樹脂組成物
は、ノボラック樹脂が20重量%以上含有しているため
に衝撃強度と耐熱性が劣るだけでなく、赤リンが約10
重量%含有しているために成形体が赤色となり、外観上
の問題が残されている。
【0005】また、米国特許4632946には、AB
S樹脂等の熱可塑性樹脂、フェノール/アルデヒド樹
脂、含窒素有機化合物、及び有機リン化合物からなる非
ハロゲン難燃樹脂組成物が開示されている。しかしなが
ら、該公報の樹脂組成物は、難燃性は優れているもの
の、ヒドロキシル基含有芳香族リン酸エステルを含有し
ていないために流動性、耐熱性、及び衝撃強度が劣り、
工業的使用が狭められる。そして、該公報には、フェノ
ール/アルデヒド樹脂の一種であるノボラック樹脂とヒ
ドロキシル基含有芳香族リン酸エステルとの相互作用に
より、耐ドリップ性の向上だけでなく、流動性と耐熱性
を同時に向上させる効果が開示されていないし、暗示も
されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
現状に鑑み、上記のような問題点のない、即ち従来の難
燃剤や難燃助剤を削減しても、燃焼時の溶融滴下を防止
し、難燃性、耐衝撃性、耐熱性及び流動性の優れた熱可
塑性樹脂組成物を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、熱可塑性
樹脂組成物の燃焼時のドリップ防止技術を鋭意検討した
結果、(A)熱可塑性樹脂に対して、(B)ヒドロキシ
ル基含有芳香族リン酸エステルを有する有機リン化合物
と、(C)ノボラック樹脂とを組み合わせ、そして必要
に応じて、(D)トリアジン骨格含有化合物、及び/又
は(E)流動性向上剤を配合することにより、驚くべき
ことに衝撃強度を保持しつつ、耐ドリップ性、難燃性、
流動性、及び耐熱性を飛躍的に向上させることが可能に
なることを見出し、本発明に到達した。
【0008】即ち、本発明は、(A)熱可塑性樹脂、
(B)ヒドロキシル基含有芳香族リン酸エステルを有す
る有機リン化合物、(C)ノボラック樹脂を含有する耐
ドリップ性と流動性の優れた難燃耐熱性樹脂組成物、及
び上記樹脂組成物と、(D)トリアジン骨格含有化合
物、及び/又は(E)芳香族ビニル単位とアクリル酸
エステル単位からなる共重合樹脂、脂肪族炭化水素、
高級脂肪酸、高級脂肪酸エステル、高級脂肪酸ア
ミド、高級脂肪族アルコール、金属石鹸から選ばれ
る一種以上の流動性向上剤を含有する耐ドリップ性と流
動性の優れた難燃耐熱性樹脂組成物を提供するものであ
る。
【0009】以下、本発明を詳しく説明する。
【0010】本発明の樹脂組成物は、(A)熱可塑性樹
脂と(B)ヒドロキシル基含有芳香族リン酸エステルを
有する有機リン化合物と(C)ノボラック樹脂からな
り、また必要に応じて(D)トリアジン骨格含有化合
物、及び/又は(E)流動性向上剤を含有する。
【0011】上記(A)成分は成形用樹脂組成物の主成
分をなし、成形品の強度保持の役割を担い、(B)成分
は(A)成分に対して難燃性を付与し、(C)成分は
(A)成分に対して、難燃時の溶融滴下を防止し、
(D)成分は(B)成分の難燃助剤として作用し、そし
て、(E)成分は、(A)成分に対して流動性を付与す
るための成分である。
【0012】ここで、(C)成分のノボラック樹脂は、
燃焼時に活性なメチレン基水素の脱離により、架橋反応
が進行する。その結果、熱分解の抑制、チャー形成の促
進及び架橋物による燃焼時の増粘効果により、熱可塑性
樹脂の燃焼時の溶融滴下を防止する。
【0013】次に、(B)ヒドロキシル基含有芳香族リ
ン酸エステルを有する有機リン化合物と(C)ノボラッ
ク樹脂との相互作用が重要である。
【0014】一般にノボラック樹脂は、スチレン系樹脂
やポリフェニレンエーテル等の熱可塑性樹脂及び芳香族
リン酸エステルとは相溶性が乏しいために、特に芳香族
リン酸エステル等の有機リン化合物をやや相分離させ
る。その結果として、樹脂組成物の耐熱性を向上させる
が、流動性を低下させる。ここで、芳香族リン酸エステ
ルがヒドロキシル基を有している場合には、ノボラック
樹脂のヒドロキシル基との水素結合による相互作用のた
めに相分離が抑制され、適度な相溶性を有することによ
り、耐熱性、流動性、及び衝撃強度が向上することを見
出した。
【0015】そして、難燃助剤として、(D)トリアジ
ン骨格含有化合物を用いた場合には、上記リン酸エステ
ルがヒドロキシル基を含有することにより、トリアジン
骨格含有化合物のアミノ基との間に水素結合等の相互作
用が発現する。その結果、トリアジン骨格含有化合物の
相溶性、分散性が向上し、衝撃強度が向上することを見
出し、本発明を完成するに至った。
【0016】本発明の上記(A)成分の熱可塑性樹脂と
しては、(B)〜(E)成分と相溶もしくは均一分散し
得るものであれば特に制限はない。例えば、ポリスチレ
ン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリフェ
ニレンエーテル系、ポリアミド系、ポリエステル系、ポ
リフェニレンスルフィド系、ポリカーボネート系、ポリ
メタクリレート系等単独もしくは二種以上を混合したも
のを使用することができる。ここで特に熱可塑性樹脂と
してポリスチレン系、ポリフェニレン系、ポリカ−ボネ
−ト系の熱可塑性樹脂が好ましい。上記ポリスチレン系
樹脂は、ゴム変性スチレン系樹脂またはゴム非変性スチ
レン系樹脂である。
【0017】本発明の熱可塑性樹脂として最も好ましい
組合せは、ゴム変性スチレン系樹脂とポリフェニレンエ
ーテルとのポリマーブレンド体であり、ゴム変性スチレ
ン系樹脂が50重量%以上含有した熱可塑性樹脂であ
る。
【0018】本発明において上記(A)成分として使用
するゴム変性スチレン系樹脂は、ビニル芳香族系重合体
よりなるマトリックス中にゴム状重合体が粒子状に分散
してなる重合体をいい、ゴム状重合体の存在下に芳香族
ビニル単量体及び必要に応じ、これと共重合可能なビニ
ル単量体を加えて単量体混合物を公知の塊状重合、塊状
懸濁重合、溶液重合、または乳化重合することにより得
られる。
【0019】このような樹脂の例としては、耐衝撃性ポ
リスチレン、ABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエ
ン−スチレン共重合体)、AAS樹脂(アクリロニトリ
ル−アクリルゴム−スチレン共重合体)、AES樹脂
(アクリロニトリル−エチレンプロピレンゴム−スチレ
ン共重合体)等が挙げられる。
【0020】ここで前記ゴム状重合体は、ガラス転移温
度(Tg)が−30℃以下であることが必要であり、−
30℃を越えると耐衝撃性が低下する。
【0021】このようなゴム状重合体の例としては、ポ
リブタジエン、ポリ(スチレン−ブタジエン)、ポリ
(アクリロニトリル−ブタジエン)等のジエン系ゴム及
び上記ジエンゴムを水素添加した飽和ゴム、イソプレン
ゴム、クロロプレンゴム、ポリアクリル酸ブチル等のア
クリル系ゴム及びエチレン−プロピレン−ジエンモノマ
ー三元共重合体(EPDM)等を挙げることができ、特
にジエン系ゴムが好ましい。
【0022】上記のゴム状重合体の存在下に重合させる
グラフト重合可能な単量体混合物中の必須成分の芳香族
ビニル単量体は、例えばスチレン、α−メチルスチレ
ン、パラメチルスチレン、p−クロロスチレン、p−ブ
ロモスチレン、2,4,5−トリブロモスチレン等であ
り、スチレンが最も好ましいが、スチレンを主体に上記
他の芳香族ビニル単量体を共重合してもよい。
【0023】また、ゴム変性スチレン系樹脂の成分とし
て必要に応じ、芳香族ビニル単量体に共重合可能な単量
体成分を一種以上導入することができる。耐油性を高め
る必要のある場合は、アクリロニトリル、メタクリロニ
トリル等の不飽和ニトリル単量体を用いることができ
る。
【0024】そして、ブレンド時の溶融粘度を低下させ
る必要のある場合は、炭素数が1〜8のアルキル基から
なるアクリル酸エステルを用いることができる。また更
に樹脂組成物の耐熱性を更に高める必要のある場合は、
α−メチルスチレン、アクリル酸、メタクリル酸、無水
マレイン酸、N−置換マレイミド等の単量体を共重合し
てもよい。単量体混合物中に占める上記ビニル芳香族単
量体と共重合可能なビニル単量体の含量は、0〜40重
量%である。
【0025】本発明のゴム変性スチレン系樹脂における
ゴム状重合体は、好ましくは5〜80重量%、特に好ま
しくは10〜50重量%、グラフト重合可能な単量体混
合物は、好ましくは95〜20重量%、更に好ましくは
90〜50重量%の範囲にある。この範囲外では目的と
する重合体組成物の耐衝撃性と剛性のバランスが取れな
くなる。更にはスチレン系重合体のゴム粒子径は、0.
1〜5.0μmが好ましく、特に0.2〜3.0μmが
好適である。上記範囲内では特に耐衝撃性が向上する。
【0026】本発明のゴム変性スチレン系樹脂の分子量
の尺度である還元粘度ηSP/C(0.5g/dl、トルエ
ン溶液、30℃測定)は、0.30〜0.80dl/g
の範囲にあることが好ましく、0.40〜0.60dl
/gの範囲にあることがより好ましい。ゴム変性スチレ
ン系樹脂の還元粘度ηSP/Cに関する上記要件を満たすた
めの手段としては、重合開始剤量、重合温度、連鎖移動
剤量の調整等を挙げることができる。
【0027】本発明において(A)成分として使用する
ポリフェニレンエーテル(以下PPEと略称する)は、
下記式で示される結合単位からなる単独重合体及び/又
は共重合体である。
【0028】
【化1】
【0029】但し、R1,R2,R3,R4は、それぞれ水
素、炭化水素、または置換炭化水素基からなる群から選
択されるものであり、互いに同一でも異なっていてもよ
い。このPPEの具体的な例としては、ポリ(2,6−
ジメチル−1,4−フェニレンエーテル、2,6−ジメ
チルフェノールと2,3,6−トリメチルフェノールと
の共重合体等が好ましく、中でもポリ(2,6−ジメチ
ル−1,4−フェニレンエーテル)が好ましい。かかる
PPEの製造方法は特に限定されるものではなく、例え
ば米国特許第3,306,874号明細書記載の方法に
よる第一銅塩とアミンのコンプレックスを触媒として用
い、例えば、2,6−キシレノールを酸化重合すること
により容易に製造でき、そのほかにも米国特許第3,3
06,875号明細書、米国特許第3,257,357
号明細書、米国特許第3,257,358号明細書及び
特公昭52−17880号公報、特開昭50−5119
7号公報に記載された方法で容易に製造できる。本発明
にて用いる上記PPEの還元粘度ηSP/C(0.5g/d
l、クロロフォルム溶液、30℃測定)は、0.20〜
0.70dl/gの範囲にあることが好ましく、0.3
0〜0.60dl/gの範囲にあることがより好まし
い。PPEの還元粘度に関する上記要件を満たすための
手段としては、前記PPEの製造の際の触媒量の調整な
どを挙げることができる。
【0030】本発明の(B)成分の有機リン化合物は、
ヒドロキシル基含有芳香族リン酸エステルを必須成分と
するが、ヒドロキシル基を含有しない有機リン化合物も
含むことができる。本発明の(B)成分がヒドロキシル
基を含有しない有機リン化合物を含む場合、両者の量比
については、前者が20〜80重量%、後者が80〜2
0重量%であることが好ましい。
【0031】上記、ヒドロキシル基含有芳香族系リン酸
エステルは、トリクレジルフォスフェートやトリフェニ
ルフォスフェートやそれらの縮合リン酸エステル等に1
個または2個以上のフェノール性水酸基を含有したリン
酸エステルであり、例えば下記の化合物である。
【0032】
【化2】
【0033】(但し、Ar1、Ar2、Ar3、Ar
4、Ar5、Ar6はフェニル基、キシレニル基、エチ
ルフェニル基、イソプロピルフェニル基、ブチルフェニ
ル基から選ばれる芳香族基であり、リン酸エステル中に
少なくとも1個のヒドロキシル基が上記芳香族基に置換
されている。また、nは0〜3の整数を表わし、mは1
以上の整数を表わす。)本発明のヒドロキシル基含有芳
香族系リン酸エステルの中でも特に、下記式(3)のジ
フェニルレゾルシニルフォスフェートまたは式(4)の
ジフェニルハイドロキノニルフォスフェートが好まし
く、その製造方法は、例えば特開平1−223158号
公報に開示されており、フェノール、ヒドロキシフェノ
ール、塩化アルミニウム及びオキシ塩化リンの反応によ
り得られる。
【0034】
【化3】
【0035】上記ヒドロキシル基を含有しない有機リン
化合物は、例えば、ホスフィン、ホスフィンオキシド、
ビホスフィン、ホスホニウム塩、ホスフィン酸塩、リン
酸エステル、亜リン酸エステル等であり、より具体的に
は、トリフェニルフォスフェート、メチルネオペンチル
フォスファイト、ペンタエリスリトールジエチルジフォ
スファイト、メチルネオペンチルフォスフォネート、フ
ェニルネオペンチルフォスフェート、ペンタエリスリト
ールジフェニルジフォスフェート、ジシクロペンチルハ
イポジフォスフェート、ジネオペンチルハイポフォスフ
ァイト、フェニルピロカテコールフォスファイト、エチ
ルピロカテコールフォスフェート、ジピロカテコールハ
イポジフォスフェート等である。
【0036】本発明の(C)成分のノボラック樹脂は、
フェノール類とアルデヒド類を硫酸または塩酸のような
酸触媒の存在下で縮合して得られる熱可塑性樹脂であ
り、その製造方法は、「高分子実験学5『重縮合と重付
加』p.437〜455(共立出版(株)」に記載され
ている。
【0037】ノボラック樹脂製造の一例を下記に示す。
【0038】
【化4】
【0039】上記フェノール類は、フェノール、o−ク
レゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、2,5−
ジメチル−、3,5−ジメチル−、2,3,5−トリメ
チル−、3,4,5−トリメチル−、p−t−ブチル
−、p−n−オクチル−、p−ステアリル−、p−フェ
ニル−、p−(2−フェニルエチル)−、o−イソプロ
ピル−、p−イソプロピル−、m−イソプロピル−、p
−メトキシ−、及びp−フェノキシフェノール、ピロカ
テコール、レゾルシノール、ハイドロキノン、サリチル
アルデヒド、サルチル酸、p−ヒドロキシ安息香酸、メ
チル p−ヒドロキシベンゾエート、p−シアノ−、及
びo−シアノフェノール、p−ヒドロキシベンゼンスル
ホン酸、p−ヒドロキシベンゼンスルホンアミド、シク
ロヘキシルp−ヒドロキシベンゼンスルホネート、4−
ヒドロキシフェニルフェニルホスフィン酸、メチル 4
−ヒドロキシフェニルフェニルホスフィネート、4−ヒ
ドロキシフェニルホスホン酸、エチル 4−ヒドロキシ
フェニルホスホネート、ジフェニル 4−ヒドロキシフ
ェニルホスホネート等である。
【0040】上記アルデヒド類は、ホルムアルデヒド、
アセトアルデヒド、n−プロパナール、n−ブタナー
ル、イソプロパナール、イソブチルアルデヒド、3−メ
チル−n−ブタナール、ベンズアルデヒド、p−トリル
アルデヒド、2−フェニルアセトアルデヒド等である。
【0041】本発明の(D)トリアジン骨格含有化合物
は、(B)成分の有機リン化合物の難燃助剤として一層
の難燃性を向上させるための成分である。その具体例と
しては、メラミン、メラム(下記式(5))、メレム(下
記式(6))、メロン(600℃以上でメレム3分子から
3分子の脱アンモニアによる生成物)、メラミンシアヌ
レート(下記式(7))、リン酸メラミン(下記式(8))、
サクシノグアナミン(下記式(9))、アジポグアナミ
ン、メチルグルタログアナミン、メラミン樹脂(下記式
(10))、BTレジン(下記式(11))等を挙げることがで
きるが、耐揮発性の観点から特にメラミンシアヌレート
が好ましい。
【0042】
【化5】
【0043】
【化6】
【0044】
【化7】
【0045】本発明の流動性向上剤は、芳香族ビニル
単位とアクリル酸エステル単位からなる共重合樹脂、
脂肪族炭化水素、高級脂肪酸、高級脂肪酸エステ
ル、高級脂肪酸アミド、高級脂肪族アルコール、ま
たは金属石鹸であり、それらを一種以上組み合わせる
こともできる。
【0046】上記共重合樹脂の芳香族ビニル単位は、
(A)成分の説明において示した芳香族ビニル単位であ
り、アクリル酸エステル単位は、アクリル酸メチル、ア
クリル酸ブチル等の炭素数が1〜8のアルキル基からな
るアクリル酸エステルである。 ここで、共重合樹脂中
のアクリル酸エステル単位の含量は、3〜40重量%が
好ましく、更には、5〜20重量%が好適である。ま
た、上記共重合樹脂の分子量の指標である溶液粘度(樹
脂10重量%のMEK溶液、測定温度25℃)が、2〜
10cP(センチポアズ)であることが好ましい。溶液
粘度が2cP未満では、衝撃強度の低下が著しく、一
方、10cPを越えると流動性の向上効果が低下する。
【0047】上記脂肪族炭化水素系加工助剤は、流動
パラフィン、天然パラフィン、マイクロワックス、ポリ
オレフィンワックス、合成パラフィン、及びこれらの部
分酸化物、あるいはフッ化物、塩化物等である。
【0048】上記高級脂肪酸は、カプロン酸、ヘキサ
デカン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、フェニルステ
アリン酸、フェロン酸等の飽和脂肪酸、及びリシノール
酸、リシンベライジン酸、9−オキシ12オクタデセン
酸等の不飽和脂肪酸等である。
【0049】上記高級脂肪酸エステルは、フェニルス
テアリン酸メチル、フェニルステアリン酸ブチル等の脂
肪酸の1価アルコールエステル、及びフタル酸ジフェニ
ルステアリルのフタル酸ジエステル等の多塩基酸の1価
アルコールエステルであり、さらに、ソルビタンモノラ
ウレート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモ
ノオレート、ソルビタンセスキオレート、ソルビタント
リオレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレ
ート、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテー
ト、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、
ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート等のソルビ
タンエステル、ステアリン酸モノグリセライド、オレイ
ン酸モノグリセライド、カプリン酸モノグリセライド、
ベヘニン酸モノグリセライド等のグリセリン単量体の脂
肪酸エステル、ポリグリセリンステアリン酸エステル、
ポリグリセリンオレイン酸エステル、ポリグリセリンラ
ウリン酸エステル等のポリグリセリンの脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンモノラウレート、ポリオキシエ
チレンモノステアレート、ポリオキシエチレンモノオレ
ート等のポリアルキレンエーテルユニットを有する脂肪
酸エステル、及びネオペンチルポリオールジステアリン
酸エステル等のネオペンチルポリオール脂肪酸エステル
等である。
【0050】上記高級脂肪酸アミドは、フェニルステ
アリン酸アミド、メチロールステアリン酸アミド、メチ
ロールベヘン酸アミド等の飽和脂肪酸のモノアミド、ヤ
シ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノー
ルアミド、及びヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、オレ
イン酸ジエタノールアミド等のN,N´−2置換モノア
ミド等であり、さらに、メチレンビス(12−ヒドロキ
シフェニル)ステアリン酸アミド、エチレンビスステア
リン酸アミド、エチレンビス(12−ヒドロキシフェニ
ル)ステアリン酸アミド、ヘキサメチレンビス(12−
ヒドロキシフェニル)ステアリン酸アミド等の飽和脂肪
酸ビスアミド、及びm−キシリレンビス(12−ヒドロ
キシフェニル)ステアリン酸アミド等の芳香族系ビスア
ミドである。
【0051】上記高級脂肪族アルコールは、ステアリ
ルアルコールやセチルアルコール等の1価のアルコー
ル、ソルビトールやマンニトール等の多価アルコール、
及びポリオキシエチレンドデシルアミン、ポリオキシエ
チレンボクタデシルアミン等であり、さらに、ポリオキ
シエチレンアリル化エーテル等のポリアルキレンエーテ
ルユニットを有するアリル化エーテル、及びポリオキシ
エチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレントリド
デシルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、
ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエ
チレンオレイルエーテル等のポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエー
テル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等の
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリエ
ピクロルヒドリンエーテル、ポリオキシエチレンビスフ
ェノールAエーテル、ポリオキシエチレンエチレングリ
コール、ポリオキシプロピレンビスフェノールAエーテ
ル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコー
ルエーテル等のポリアルキレンエーテルユニットを有す
る2価アルコールである。
【0052】上記金属石鹸は、上記ステアリン酸等の
高級脂肪酸の、バリウムやカルシウムや亜鉛やアルミニ
ウムやマグネシウム等の金属塩である。
【0053】本発明の樹脂組成物に(B)成分以外の難
燃剤、及び(D)成分以外の難燃助剤を配合することが
できる。
【0054】本発明の(B)成分以外の難燃剤は、ハロ
ゲン系、リン系及び無機系の難燃剤である。
【0055】上記ハロゲン系難燃剤としては、芳香族ハ
ロゲン化合物、ハロゲン化エポキシ樹脂、ハロゲン化ポ
リカーボネート、ハロゲン化芳香族ビニル系重合体、ハ
ロゲン化シアヌレート樹脂、ハロゲン化ポリフェニレン
エーテル等が挙げられ、好ましくはデカブロモジフェニ
ルオキサイド、テトラブロムビスフェノールA、テトラ
ブロムビスフェノールAのオリゴマー、ブロム化ビスフ
ェノール系エポキシ樹脂、ブロム化ビスフェノール系フ
ェノキシ樹脂、ブロム化ビスフェノール系ポリカーボネ
ート、ブロム化ポリスチレン、ブロム化架橋ポリスチレ
ン、ブロム化ポリフェニレンオキサイド、ポリジブロム
フェニレンオキサイド、デカブロムジフェニルオキサイ
ドビスフェノール縮合物、含ハロゲンリン酸エステル及
びフッ素系樹脂等である。
【0056】また、上記リン系難燃剤としては、赤リ
ン、無機系リン酸塩等が挙げられる。
【0057】また、本発明において使用する上記赤リ
ンとは、一般の赤リンの他に、その表面をあらかじめ、
水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化亜
鉛、水酸化チタンより選ばれる金属水酸化物の皮膜で被
覆処理されたもの、水酸化アルミニウム、水酸化マグネ
シウム、水酸化亜鉛、水酸化チタンより選ばれる金属水
酸化物及び熱硬化性樹脂よりなる皮膜で被覆処理された
もの、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸
化亜鉛、水酸化チタンより選ばれる金属水酸化物の皮膜
の上に熱硬化性樹脂の皮膜で二重に被覆処理されたもの
なども好適に用いることができる。
【0058】本発明において使用する上記無機系リン
酸塩は、ポリリン酸アンモニウムが代表的である。
【0059】さらに、無機系難燃剤としては、水酸化ア
ルミニウム、水酸化マグネシウム、ドロマイト、ハイド
ロタルサイト、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、塩
基性炭酸マグネシウム、水酸化ジルコニウム、酸化スズ
の水和物等の無機金属化合物の水和物、ホウ酸亜鉛、メ
タホウ酸亜鉛、メタホウ酸バリウム、炭酸亜鉛、炭酸マ
グネシウム、ム−カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸バ
リウム、酸化マグネシウム、酸化モリブレン、酸化ジル
コニウム、酸化スズ、酸化アンチモン、赤リン等が挙げ
られる。これらは、1種でも2種以上を併用してもよ
い。この中で特に、水酸化マグネシウム、水酸化アルミ
ニウム、塩基性炭酸マグネシウム、ハイドロタルサイト
からなる群から選ばれたものが難燃効果が良く、経済的
にも有利である。
【0060】上記(D)成分以外の難燃助剤としては例
えば、三酸化アンチモン、酸化銅、酸化マグネシウム、
酸化亜鉛、酸化モリブデン、酸化鉄、酸化マンガン、酸
化アルミニウム、酸化スズ、酸化チタン等の金属酸化物
や、ポリジオルガノシロキサン等のシリコンーン樹脂等
である。
【0061】本発明の樹脂組成物は、(A)熱可塑性樹
脂100重量部に対して、(B)有機リン化合物が5〜
40重量部、(C)ノボラック樹脂が0.5〜20重量
部を配合することが好ましく、更に必要に応じて(D)
トリアジン骨格含有化合物を0〜30重量部、(E)流
動性向上剤を0〜30重量部配合することが好ましい。
ここで上記範囲内では、難燃性、成形加工性(流動
性)、耐衝撃性及び耐熱性のバランス特性が優れてい
る。
【0062】本発明の樹脂組成物は、上記各成分を市販
の単軸押出機あるいは、二軸押出機などで例えば溶融混
練することにより得られるが、その際にヒンダードフェ
ノール等の酸化防止剤、ベンゾトリアゾールやヒンダー
ドアミン等の紫外線吸収剤、錫系熱安定剤、その他の無
機系やハロゲン系難燃剤、ステアリン酸やステアリン酸
亜鉛等の滑剤、充填剤、ガラス繊維等の補強剤、染料や
顔料等の着色剤等を必要に応じて添加することができ
る。
【0063】このようにして得られた本発明の組成物を
例えば、射出成形機又は押出成形することにより、成形
加工性(流動性)、難燃性、耐熱性及び耐衝撃性の優れ
た成形品が得られる。
【0064】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれにより何ら制限を受けるものでは
ない。
【0065】なお、実施例、比較例における測定は、以
下の方法もしくは測定機器を用いて行った。
【0066】(1)ゴム重量平均粒子径:ゴム変性芳香
族ビニル樹脂の重量平均粒子径は、樹脂組成物の超薄切
片法により撮影した透過型電子顕微鏡写真中のブタジエ
ン系重合体粒子径を求め、次式により算出する。 重量平均粒子径=ΣNi・Di4/ΣNi・Di3 (ここにNiは、粒子径がDiであるブタジエン系重合
体粒子の個数である。) (2)還元粘度ηsp/c ゴム変性スチレン系樹脂1gにメチルエチルケトン18
mlとメタノール2mlの混合溶媒を加え、25℃で2
時間振盪し、5℃、18000rpmで30分間遠心分
離する。上澄液を取り出しメタノールで樹脂分を析出さ
せた後、乾燥した。このようにして得られた樹脂0.1
gをトルエンに溶解し、濃度0.5g/dlの溶液と
し、この溶液10mlをキャノン−フェンスケ型粘度計
に入れ、30℃でこの溶液流下秒数t1を測定した。一
方、別に同じ粘度計で純トルエンの流化秒数t0を測定
し、以下の数式により算出した。
【0067】
【数1】
【0068】一方、(A)成分のPPEの還元粘度ηs
p/cについては、0.1gをクロロホルムに溶解し、
濃度0.5g/dlの溶液とし、上記と同様に測定し
た。
【0069】(3)アイゾット衝撃強度:ASTM−D
256に準拠した方法で23℃で測定した(Vノッチ、
1/8インチ試験片)。
【0070】(4)ビカット軟化温度:ASTM−D1
525に準拠した方法で測定し、耐熱性の尺度とした。
【0071】(5)メルトフローレート(MFR):流
動性の指標でASTM−D−1238に準拠した方法で
測定した。荷重5kg、溶融温度200℃の条件で1分
間あたりの押出量(g/10分)から求めた。
【0072】(6)難燃性 UL−94に準拠したVB(Vertical Bur
ning)法により評価した(1/8インチ試験片での
評価)。
【0073】(7)各成分の溶解性パラメーター(So
lubility Parameter:SP値(δ) Polymer Engineering and S
cience,14,(2),147(1974)に記
載のFedors式により算出した。
【0074】
【数2】
【0075】(ここで、△el:各単位官能基当たりの
凝集エネルギー、△vl:各単位官能基当たりの分子容
を示す。δ[単位:(cal/cm31/2] なお、共重合体またはブレンド物のSP値は、加成則が
成立すると仮定し、単量体ユニットまたはブレンド物の
各成分のSP値の重量比の比例配分により算出した。
【0076】実施例、比較例で用いる各成分は以下のも
のを用いた。
【0077】(イ)熱可塑性樹脂(A成分) ゴム変性芳香族ビニル系樹脂(HIPS) ポリブタジエン{(シス1,4結合/トランス1,4結
合/ビニル1,2結合重量比=95/2/3)(日本ゼ
オン(株)製、商品名Nipol 122 OSL)}
を、以下の混合液に溶解し、均一な溶液とした。
【0078】 ポリブタジエン 10.5重量% スチレン 74.2重量% エチルベンゼン 15.0重量% α−メチルスチレン2量体 0.27重量% 1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5− トリメチルシクロヘキサン 0.03重量% 次いで、上記混合液を撹拌機付の直列4段式反応機に連
続的に送液して、第1段は撹拌数190rpm、126
℃、第2段は50rpm、133℃、第3段は20rp
m、140℃、第4段は20rpm、155℃で重合を
行った。引き続きこの固形分73%の重合液を脱揮装置
に導き、未反応単量体及び溶媒を除去し、ゴム変性スチ
レン樹脂を得た(HIPSと称する)。得られたゴム変
性スチレン樹脂を分析した結果、ゴム含量は12.3重
量%、ゴムの重量平均粒子径は2.2μm、還元粘度η
sp/cは0.52dl/gであった。
【0079】ゴム非変性芳香族ビニル樹脂(ポリスチ
レン(GPPS)) 市販のポリスチレン(重量平均分子量27万、数平均分
子量12万){(旭化成工業(株)製)(以後、GPP
Sと称する)}を用いた。
【0080】ポリフェニレンエーテル(PPE)の製
造 A)高分子量PPEの製造 酸素吹き込み口を反応機底部に有し、内部に冷却用コイ
ル、撹拌羽根を有するステンレス製反応機の内部を窒素
で充分置換したのち、臭化第2銅54.8g、ジ−n−
ブチルアミン1110g、及びトルエン20リットル、
n−ブタノール16リットル、メタノール4リットルの
混合溶媒に2,6−キシレノール8.75kgを溶解し
て反応機に仕込んだ。撹拌しながら反応機内部に酸素を
吹き込み続け、内温を30℃に制御しながら180分間
重合を行った。重合終了後、析出したポリマーを濾別し
た。これにメタノール/塩酸混合液を添加し、ポリマー
中の残存触媒を分解し、さらにメタノールを用いて充分
洗浄した後乾燥し、粉末状のポリフェニレンエーテルを
得た(PPE−1と称する)。還元粘度ηSPは0.55
dl/gであった。また、SP値は8.67である。
【0081】B)低分子量PPEの製造 上記高分子量PPE−1の製造において、重合時間を9
0分に短縮すること以外、PPE−1と同一の実験を繰
り返した。得られたポリフェニレンエーテルをPPE−
2と称する。還元粘度ηsp/Cは0.41dl/gで
あった。また、SP値は8.67である。
【0082】(ロ)有機リン化合物 ヒドロキシル基含有芳香族リン酸エステル(FR−
1)の製造 フェノール122.7重量部(モル比2.0)、塩化ア
ルミニウム0.87重量部(モル比0.01)をフラス
コに取り90℃でオキシ塩化リン100重量部(モル比
1.0)を1時間かけて滴下した。生成した中間体にレ
ゾルシン71.7重量部(モル比1.0)を加え、更に
反応させた。反応を完結させるために、徐々に昇温し最
終的には180℃まで温度を上げてエステル化を完了さ
せた。次いで反応生成物を冷却し、水洗して触媒及び塩
素分を除去してリン酸エステル混合物(以下FR−1と
称する)を得た。この混合物をGPC(ゲルパーミエー
ションクロマトグラフィー)により分析したところ、下
記式(3)ジフェニルレゾルシニルホスフェート(以下
TPP−OHと称する)と、トリフェニルホスフェート
(以下TPPと称する)と、下記式(12)の芳香族縮
合リン酸エステル(以下TPPダイマーと称する)から
なり、重量比がそれぞれ54.2/18.3/27.5
であった。
【0083】
【化8】
【0084】ヒドロキシル基含有芳香族リン酸エステ
ル(FR−2)の製造 FR−1の製造において、レゾルシンの代わりにハイド
ロキノンを用いること以外、同一の実験を行った。この
ようにして得られたリン酸エステル混合物をFR−2と
称する。この混合物をGPCにより分析したところ、ジ
フェニルハイドロキノニルホスフェート(TPP−OH
−Pと称する)、トリフェニルホスフェート(TP
P)、芳香族縮合リン酸エステル(TPPダイマー
(p)と称する))及び芳香族縮合リン酸エステル(T
PPオリゴマー(p)と称する)からなり、重量比がそ
れぞれ64.6/12.4/17.0/6.0であっ
た。
【0085】
【化9】
【0086】(但し、n=1:TPPダイマー(p) n≧2:TPPオリゴマー(p)と称する。) ヒドロキシル基非含有芳香族系リン酸エステル(fr
−1) 市販の、ビスフェノールA由来の芳香族縮合リン酸エス
テル[大八化学工業(株)製、商品名 CR741C
(fr−1と称する)]を用いた。
【0087】また、上記芳香族縮合リン酸エステルは、
GPC分析によると、下記式(7)で表わされるTCP
−A−ダイマーとTCP−A−オリゴマーとトリクレジ
ルフォスフェート(TCP)からなり、重量比でそれぞ
れ80.4/14.1/5.5であった。
【0088】
【化10】
【0089】(但し、n=1:TCP−A−ダイマー n≧2:TCP−A−オリゴマーと称する。) ヒドロキシル基非含有芳香族系リン酸エステル[トリ
フェニルホスフェート(TPP)] 市販の芳香族リン酸エステル[大八化学工業(株)製、
商品名TPP(TPPと称する)]を用いた。
【0090】ヒドロキシル基非含有芳香族系リン酸エ
ステル(fr−2) 市販の芳香族縮合リン酸エステル[大八化学工業(株)
製、商品名 CR733S(fr−2と称する)]を用
いた。
【0091】また、上記芳香族縮合リン酸エステルは、
GPC分析によると、下記式で表わされるTPPダイマ
ーとTPPオリゴマーからなり、重量比でそれぞれ65
/35であった。
【0092】
【化11】
【0093】(但し、n=1:TPPダイマー n≧2:TPPオリゴマーと称する。) ヒドロキシル基非含有芳香族系リン酸エステル(fr
−3) 市販の、ビスフェノールA由来の芳香族縮合リン酸エス
テル(大八化学工業(株)製、商品名 CR741(f
r−3と称する))を用いた。
【0094】又、上記芳香族縮合リン酸エステルは、G
PC分析によると、(化17)で表されるTPP−A−
ダイマーとTPP−A−オリゴマーとトリフェニルホス
フェート(TPP)からなり、重量比でそれぞれ84.
7/13.0/2.3であった。
【0095】
【化12】
【0096】(但し、n=1:TPP−A−ダイマーn
≧2:TPP−A−オリゴマーと称する。) (ハ)ノボラック樹脂 以下のノボラック樹脂を用いた。
【0097】群栄化学工業(株)製 商品名レヂトップ
PSM−4326 軟化点118〜122℃(NK−
PSMと称する) 旭有機材工業(株)製 商品名 AVライト RM10
06N 融点98℃軟化点122℃ 数平均分子量 5
10 重量平均分子量 5190(NK−RMと称す
る) (ニ)トリアジン骨格含有化合物 市販のメラミンシアヌレート[日産化学(株)製、商品
名 MC610(以後、MCと称する)]を用いた。
【0098】(ホ)流動性向上剤(EBS) 市販のエチレンビスステアリン酸アミド[下記式(1
3)}{花王(株)製商品名 カオーワックスEB−F
F(EBSと称する)]を用いた。
【0099】 [C1735CONH]2(CH22 (13) 実施例1〜5 比較例1 (ノボラック樹脂の火種の滴下抑制効果)HIPS/G
PPS/PPE−1/PPE−2/FR−1/fr−1
/ノボラック樹脂(NK−PSM、NK−RM)/MC
/EBSを、表1記載の重量比率で、機械的に混合し、
東洋精機製作所製ラボプラストミルを用いて、溶融温度
250℃、回転数50rpmで8分間溶融した後、それ
を用いて残りの成分を上記の条件で溶融した。
【0100】このようにして得られた樹脂組成物から加
熱プレスにより1/8インチ厚の試験片を作製し、ビカ
ット軟化温度、アイゾット衝撃強さ、MFR、及び難燃
性の評価を行った。表1にその結果を示す。
【0101】表1によると、ノボラック樹脂を含有する
樹脂組成物は、火種の滴下がなく、かつ流動性、耐熱
性、及び衝撃強度が飛躍的に向上することが分かる。
【0102】
【表1】
【0103】実施例2、4 比較例1〜3 (ヒドロキシル基含有リン酸エステルの効果)HIPS
/GPPS/PPE−1/PPE−2/表2記載の有機
リン化合物/NK−RM/MC/EBSからなる樹脂組
成物を、63/11/19/7/26/0または1.5
/6/2の重量比率に変更すること以外、実施例1と同
一の実験を繰り返した。表2にその結果を示す。
【0104】表2によると。ヒドロキシル基を含有して
いない有機リン化合物を用いると、ノボラック樹脂の添
加により、火種の滴下抑制効果、衝撃強度及び耐熱性向
上効果が認められるものの、流動性は低下することが分
かる。一方、ヒドロキシル基含有リン酸エステルを用い
ると、火種の滴下抑制効果、流動性、衝撃強度及び耐熱
性向上効果が発現することが分かる。
【0105】
【表2】
【0106】実施例6〜12 比較例4〜7 (ヒドロキシル基含有リン酸エステルの効果)HIPS
/GPPS/PPE−1/表3記載の有機リン化合物/
NK−RM/MC/EBSからなる樹脂組成物を、71
/9/20/20/1.5/8/2/の重量比率に変更
すること以外、実施例1と同一の実験を繰り返した。表
3にその結果を示す。
【0107】
【表3】
【0108】表3によると、有機リン化合物として、ヒ
ドロキシル基含有リン酸エステルを用いた場合は、流動
性、耐熱性、及び衝撃強度のバランス特性に優れている
ことが分かる。
【0109】難燃助剤として、MC等のトリアジン骨格
含有化合物を用いた場合には、ヒドロキシル基とトリア
ジン骨格含有化合物のアミノ基との間に水素結合等の相
互作用により、トリアジン骨格含有化合物の相溶性、分
散性が向上し、衝撃強度が向上すると推察される。
【0110】また、ヒドロキシル基を含有することによ
り、(A)熱可塑性樹脂として特に芳香族ビニル系樹脂
を用いた場合、両者の間に部分相溶性が発現する。この
部分相溶性の指標として、(A)成分と(B)成分との
溶解性パラメーター(Solubility Para
meter:SP値)の差△SP値を用いた。即ち、
(A)成分(HIPS/GPPS/PPE−1/PPE
−2)のSP値が9.9であり、一方、(B)成分中の
ヒドロキシル基含有リン酸エステル(TPP−OH)、
TPP、TPPダイマー、TPPオリゴマー、TCP、
TCP−A−ダイマー、TCP−A−オリゴマーのSP
値が、それぞれ11.8、10.7、10.8、10.
8、8.8、9.3、9.4であり、△SP値はそれぞ
れ、1.9、0.8、0.9、0.9、1.1、0.
6、0.5である。(図1参照)ここで、△SP値が約
1以下の場合には、完全相溶性を呈し、流動性は向上す
るが、耐熱性は低下する。ところが、TPP−OHのよ
うに△SP値が1.5〜2.0の場合には、部分相溶性
を呈する。その結果、成形加工時には、可塑化を促進
し、流動性向上剤として作用し、一方、成形体としての
使用時には両者の部分相溶性のために上記リン酸エステ
ルがやや相分離することにより耐熱性が向上すると推察
される。
【0111】そして、図2には、本発明の樹脂組成物の
難燃化のメカニズムを記載した。
【0112】まず、固相での燃焼反応を説明する。含酸
素ポリマーの存在下で、含リン難燃剤が脱水剤として作
用し、炭化被膜(char)を生成し、断熱性の向上及
び酸素の遮断効果のために、難燃性が向上する。ここ
で、トリアジン骨格含有化合物が存在すると、中間体と
してリン酸アミドが生成し、フォスフォリレーションが
助長され、炭化被膜の形成が促進される。(Polym
er Degradation and Stabil
ity,20(1988) 271−294)また、ノ
ボラック樹脂が存在すると、活性なメチレン基水素の脱
離により架橋反応が進行し、char形成の促進及び架
橋物の増粘効果により燃焼時の滴下を抑制する。
【0113】一方、気相では、リン酸エステル中のリン
ラジカルが燃焼時に生成するOHラジカル等のラジカル
捕捉剤(radical scavenger)として
作用する。(European Polymer Jo
urnal Vol.22No.2 161−167
(1986))以上の固相と気相の二つの効果により難
燃性が飛躍的に向上すると考える。
【0114】
【発明の効果】本発明の組成物は、燃焼時における火種
の滴下が著しく少なく、かつ難燃性、耐衝撃性、耐熱
性、及び流動性の優れた熱可塑性樹脂組成物である。
【0115】この組成物は、家電部品、OA機器部品等
に好適であり、これら産業界に果たす役割は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】表1及び2に記載の熱可塑性樹脂と有機リン化
合物のFedors式により算出されたSP値(溶解性
パラメ−タ−)を示した図である。
【図2】難燃剤の、気相と固相における難燃化のメカニ
ズムを示した図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 5/3492 KBN 5/521 KCB C08L 25/14 LEA 61/06 LMR LMU

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)熱可塑性樹脂、(B)ヒドロキシ
    ル基含有芳香族リン酸エステルを有する有機リン化合
    物、(C)ノボラック樹脂を含有する耐ドリップ性と流
    動性の優れた難燃耐熱性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の樹脂組成物と、(D)ト
    リアジン骨格含有化合物、及び/又は(E)芳香族ビ
    ニル単位とアクリル酸エステル単位からなる共重合樹
    脂、脂肪族炭化水素、高級脂肪酸、高級脂肪酸エ
    ステル、高級脂肪酸アミド、高級脂肪族アルコー
    ル、金属石鹸から選ばれる一種以上の流動性向上剤を
    含有する耐ドリップ性と流動性の優れた難燃耐熱性樹脂
    組成物。
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