JPH0770053A - フッ素化ビタミンd誘導体および製造方法 - Google Patents

フッ素化ビタミンd誘導体および製造方法

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JPH0770053A
JPH0770053A JP9392593A JP9392593A JPH0770053A JP H0770053 A JPH0770053 A JP H0770053A JP 9392593 A JP9392593 A JP 9392593A JP 9392593 A JP9392593 A JP 9392593A JP H0770053 A JPH0770053 A JP H0770053A
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JP
Japan
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formula
group
general formula
compound
methoxymethyloxy
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Application number
JP9392593A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Iwasaki
博司 岩崎
Kaori Ando
香織 安藤
Hiroaki Takayama
浩明 高山
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NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Publication date
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 1α,25−ジヒドロキシ−26,26,26,27,
27,27−ヘキサヒドロビタミンD3を高収率で、しかも大
量に合成する方法、並びにその合成中間体を提供する。 【構成】 一般式(I) 【化27】 (式中、R1及びR2は同一でも異なっていてもよく、トリ
アルキルシリル基あるいはテトラヒドロピラニル基を示
す)で表わされる化合物を、脱保護することより成る、
1α,25−ジヒドロキシ−26,26,26,27,27,27−ヘ
キサヒドロビタミンD3の製造方法並びにその合成中間体
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フッ素化ビタミンD誘
導体およびその製造方法に関する。フッ素化ビタミンD
誘導体は腎不全性くる病、骨粗鬆症等の治療薬として有
効である。
【0002】
【従来の技術】化学式(III) :
【化10】 で表わされる1α,25−ジヒドロキシ−26,26,26,2
7,27,27−ヘキサフルオロビタミンD3を製造するため
の従来技術としては、以下の方法が知られている。(Che
m. Pharm. Bull,, 30, 4297,(1982))
【0003】すなわち、この方法は化学式(VI):
【0004】
【化11】
【0005】で表わされる3α−ヒドロキシ−5−コレ
ン酸メチルエステルを原料として、11工程を経て得ら
れた化学式(VII) :
【0006】
【化12】
【0007】(式中、Acはアセチル基を示す。)
【0008】で表わされる26,26,26,27,27,27−ヘ
キサフルオロ−1α,3β,25−トリアセトキシコレス
タ−5,7−ジエンを、光照射及び熱異性化反応し、さ
らにアルカリ加水分解反応を順次行うことにより、目的
の化学式(III) の化合物を得る方法である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術におい
て、全工程の通算収率は0.12%と低く、また化学式(VI
I)から化学式(III) を得る光照射及び熱異性化工程にお
いて、分離の困難な数種の副生成物も同時に得られた。
従って、目的とする化学式(III) の化合物の精密な単離
には高速液体クロマトグラフィーを用いなければなら
ず、大量合成には不適である欠点があった。
【0010】本発明の目的は高収率で大量合成に適した
化学式(III) で表わされる化合物の製造方法を提供する
ことである。
【0011】また、本発明は化学式(III) で表わされる
1α,25−ジヒドロキシ−26,26,26,27,27,27−ヘ
キサフルオロビタミンD3の合成中間体である一般式
(I):
【0012】
【化13】
【0013】(式中、R1及びR2は同一でも異なっていて
もよく、トリアルキルシリル基あるいはテトラヒドロピ
ラニル基を示す。)
【0014】及び一般式(II):
【0015】
【化14】
【0016】(式中、R1及びR2は上記に定義した通りで
あり、Arは芳香族基を示す。)
【0017】で表わされるフッ素化ビタミンD誘導体に
関する。
【0018】更にまた、本発明は一般式(IV):
【0019】
【化15】
【0020】(式中、R1及びR2は上記に定義した通りで
あり、そしてTsはp−トルエンスルホニル基を示す。)
【0021】で表わされるビタミンD合成中間体より出
発し、一般式(II)及び一般式(I)で表わされるフッ
素化ビタミンD誘導体を経由して、化学式(III) で表わ
される1α,25−ジヒドロキシ−26,26,26,27,27,
27−ヘキサフルオロビタミンD3を製造する方法に関す
る。本発明の合成経路(例)を次のスキームで示す。
【0022】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、一
般式(I)
【0023】
【化16】
【0024】(式中、R1及びR2は同一でも異なっていて
もよく、トリアルキルシリル基あるいはテトラヒドロピ
ラニル基を示す。)
【0025】で表わされる1α,3β−保護−25−メト
キシメチルオキシ−26,26,26,27,27,27−ヘキサフ
ルオロビタミンD3
【0026】一般式(II):
【0027】
【化17】
【0028】(式中、R1及びR2は先に定義したものと同
一意義を有し、そしてArは芳香族基を示す。)
【0029】で表わされる1α,3β−保護−23−アリ
ールスルホニル−25−メトキシメチルオキシ−26,26,
26,27,27,27−ヘキサフルオロビタミンD3、及び
【0030】一般式(IV):
【0031】
【化18】
【0032】(式中、R1及びR2は先に定義したのと同一
意義を有し、そしてTsはp−トルエンスルホニル基を示
す)
【0033】で表わされるビタミンD合成中間体を原料
として、無水エーテル系溶媒中、アルキルリチウムアミ
ドの存在下、一般式(V):
【0034】
【化19】
【0035】(式中、Arは先に定義したのと同一意義を
有する)
【0036】と反応させた後、脱スルホン化反応、続い
て脱保護反応を行うことにより、高収率かつ大量に化学
式(III) で表わされる1α,25−ジヒドロキシ−26,2
6,26,27,27,27−ヘキサフルオロビタミンD3を製造
する方法である。本発明の合成経路(例)を次のスキー
ムで示す。
【0037】
【化20】
【0038】本発明を総括して示すと下記の通りであ
る。下記製法1〜製法3においてアルコール系溶媒は例
えばメタノール、エタノールなどである。また、非プロ
トン性極性溶媒は例えばジメチルスルホキシド、アセト
ニトリル、アセトンなどである。また、エーテル系溶媒
は例えばジメチルエーテル、エチレングリコールジメチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンな
どである。Arで表わされる芳香族基はたとえばフェニル
基、トルイル基などである。製法1〜製法3において、
共通的に言えることは、全工程を通じて不活性ガス例え
ばアルゴンガス雰囲気下で行うことが好ましい。また製
法1〜製法3において、すべての工程を通じて、反応混
合物からの中間体及び化学式(III) のフッ素化ビタミン
D3誘導体の単離は、通常用いられる精製手段、例えば抽
出、再結晶、カラムクロマトグラフィー、分取用高速液
体クロマトグラフィー、プレパラティブTLC等により
行われる。
【0039】製法1: 一般式(II):
【0040】
【化19】
【0041】(式中、R1及びR2は同一でも異なっていて
もよく、それぞれトリアルキルシリル基、アルキル・ジ
アリールシリル基、ジアルキル・アリールシリル基、ト
リアリールシリル基、アルキル・ジ(トリアラルキル)
シリル基、ジアルキル・トリアラルキルシリル基、トリ
(トリアラルキル)シリル基、あるいはテトラヒドロピ
ラニル基を意味し、Arは芳香族基を意味する。)
【0042】で表わされる化合物を製造するにあたり、
無水エーテル系溶媒中、アルキルリチウムアミドの存在
下、一般式(IV):
【0043】
【化22】
【0044】(式中、R1及びR2及びTsは先に定義した通
りである)
【0045】で表わされる化合物と、一般式(V):
【0046】
【化23】
【0047】(式中、Arは先に定義したのと同一意義を
有する)
【0048】で表わされる1,1−ビス(トリフルオロメ
チル)−1−メトキシメチルオキシ−3−アリールスル
ホニルプロパンとを反応させることを特徴とする一般式
(II)の化合物の製造方法。ここに上記トリアルキルシ
リル基は例えばトリメチルシリル基、t−ブチルジメチ
ルシリル基、イソプロピルジメチルシリル基などであ
り、アルキル・ジアリールシリル基は例えばt−ブチル
ジフェニルシリル基などであり、ジアルキル・トリアラ
ルキルシリル基は例えば(トリフェニルメチル)ジメチ
ルシリル基などである。また、リチウムアルキルアミド
は、例えばリチウムジイソプロピルアミド、リチウムヘ
キサメチルジシラジドなどである。
【0049】なお、上記一般式(IV)で表わされる化合物
は、化学式(VIII):
【0050】
【化24】
【0051】で表わされるビタミンD2を原料として、公
知の方法(Chem. Pharm. Bull,, 40,1662,(1992))を使
用して得ることができ、化学式(V)で表わされる化合
物は公知の方法(Tetrahedron Letters, 29. 227(1990))
により得ることができる。
【0052】製法2: 一般式(I):
【0053】
【化25】
【0054】(式中、R1及びR2は製法1に定義した通り
である)
【0055】で表わされる化合物を製造するにあたり、
エーテル系溶媒、あるいはアルコール系溶媒中、製法1
に記載の一般式(II)で表わされる化合物をリン酸アル
カリ金属塩及びナトリウムアマルガムと反応させること
を特徴とする、一般式(I)の化合物の製造方法。ここ
に、リン酸アルカリ金属塩は例えばリン酸水素二ナトリ
ウムなどである。
【0056】製法3: 化学式(III) :
【0057】
【化26】
【0058】で表わされる1α,25−ジヒドロキシ−2
6,26,26,27,27,27−ヘキサフルオロビタミンD3
製造するにあたり、エーテル系溶媒、アルコール系溶媒
あるいは非プロトン性極性溶媒中、製法2に記載の一般
式(I)で表わされる化合物を有機酸あるいは無機酸に
より脱保護することを特徴とする化学式(III) の化合物
の製造方法。ここに、有機酸は例えばp−トルエンスル
ホン酸、(+) −10−カンファースルホン酸などであり、
無機酸は例えば塩酸、臭化水素酸などである。
【0059】以下に、本発明における各製造工程の詳細
な説明を記述する。
【0060】製法1において、一般式(IV)から一般式
(II)で表わされる化合物を製造する工程はフッ素化さ
れた側鎖を導入する工程である。側鎖導入に際しては、
原料(一般式IV)に対してリチウムジアルキルアミド及
び化学式(V)で表わされる化合物をそれぞれ1〜20モ
ル当量、好ましくは 1.5〜5モル当量用いる。反応温度
は−78℃〜50℃、好ましくは−78℃〜室温であり、反応
時間は30分間〜48時間、好ましくは7〜24時間である。
尚、反応時間を短縮するためにヘキサメチルリン酸トリ
アミド、テトラメチルエチレンジアミンなどの添加剤を
加えても構わない。反応は不活性ガス例えばアルゴンガ
ス雰囲気下で行うことが好ましい。
【0061】製法2において、一般式(II)から一般式
(I)で表わされる化合物を製造する工程は脱スルホン
化工程である。原料(一般式II)に対してリン酸アルカ
リ金属塩及びナトリウムアマルガム(ナトリウム含量5
〜10%)はそれぞれ10〜 100モル当量、好ましくは40〜
60モル当量加える。反応温度は−10℃〜室温、好ましく
は0℃〜5℃であり、反応時間は30分間〜24時間、好ま
しくは 1.5〜3時間である。反応は不活性ガス例えばア
ルゴンガス雰囲気下で行うことが好ましい。
【0062】製法3において、一般式(I)から化学式
(III) で表わされる化合物を製造する工程は酸による脱
保護工程である。原料(一般式I)に対して有機酸の場
合は0.5〜10モル当量、好ましくは1〜5モル当量加
え、無機酸例えば塩酸の場合は規定度 0.5〜6規定、好
ましくは1〜2規定のものを加える。反応温度は0℃〜
50℃、好ましくは室温であり、反応時間は1時間〜20日
間、好ましくは5〜10日間である。反応は不活性ガス例
えばアルゴンガス雰囲気下で遮光して行うことが好まし
い。
【0063】
【発明の効果】本発明においては、ビタミンD2より公知
の方法によって得られる一般式(IV)で表わされる化合物
を原料として用いているので、光照射及び熱異性化工程
が不要となる。従って、従来法と比較して精密な分離操
作を必要とせず、大量に化学式(III) で表わされるフッ
素化ビタミンD3誘導体を得ることができた。また、収率
の面でも従来法による通算収率が0.12%であるのに対
し、本発明では大幅に改善することができた。
【0064】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
る。ただし、本発明はこれらのみに限定されるものでは
ない。なお、括弧内のI〜Vの数字はそれぞれの化合物
の式を表わす。
【0065】実施例1 (1)1α,3β−ビス(t−ブチルジメチルシリルオ
キシ)−23−フェニルスルホニル−25−メトキシメチル
オキシ−26,26,26,27,27,27−ヘキサフルオロビタ
ミンD3(II)[ただし、式IIにおいてR1及びR2はC4H9(C
H3)2Siである]の製造:
【0066】アルゴンガス雰囲気下、無水テトラヒドロ
フラン2mlにジイソプロピルアミン114μl(0.811mmol)
を加え、0℃に冷却した。これにn−ブチルリチウム
(1.4Mヘキサン溶液) 580μl(0.811mmol) を加え、0
℃で15分間攪拌した。
【0067】上記溶液を−78℃に冷却した後、1,1−ビ
ス(トリフルオロメチル)−1−メトキシメチルオキシ
−3−フェニルスルホニルプロパン(V)[ただし、式
VにおいてArはフェニル基である]308.1mg(0.811mmol)
の無水テトラヒドロフラン溶液(3ml)を加え、−78℃
で30分間攪拌した。これに1α,3β−ビス(t−ブチ
ルジメチルシリルオキシ)-20(S)-(p−トルエンスルホニ
ルオキシメチル)-9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),
10(19)−トリエン(IV)[ただし、式IVにおいてR1及び
R2はC4H9(CH3)2Siである]315.0mg(0.433mmol)の無水テ
トラヒドロフラン溶液(3ml)を加え、さらに30分間攪
拌した。この後、反応溶液を室温まで昇温し、そのまま
一晩攪拌した。
【0068】反応溶液に飽和塩化アンモニウム水溶液を
加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗
浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去
した。
【0069】カラムクロマトグラフィー(シリカゲルC
−300 ,40g,ヘキサン:酢酸エチル=50:1〜30:
1)で精製し、白色粉末状の1α,3β−ビス(t−ブ
チルジメチルシリルオキシ)-23−フェニルスルホニル−
25−メトキシメチルオキシ−26,26,26,27,27,27−
ヘキサフルオロビタミンD3(II)を23位立体異性体混合
物として得た。
【0070】収量 132.8mg(収率32.8%)
【0071】なお、本製造工程いおいて、未反応の原料
(化合物IV)を 211.2mg回収した(回収率67.0%)。
【0072】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ0.06(s, 6H), 0.08(s, 6H), 0.43及び 0.50(それぞれ
s, 3H),0.87(s, 9H),0.88(s, 9H), 3.42及び 3.45(そ
れぞれs, 3H),3.69(m, 1H), 4.19(m, 1H),4.38(m, 1
H), 4.85 及び 4.87(それぞれd, J=2Hz, 1H), 4.94〜
4.99(m, 2H),5.19及び 5.20(それぞれd, J=2Hz, 1H),
6.00 及び 6.01(それぞれd, J=11,2Hz, 1H), 6.22及び
6.23(それぞれd, J=11.2Hz, 1H), 7.56〜7.63(m, 2H),
7.64〜7.70(m, 1H), 7.87〜7.92(m, 2H), 1.00〜3.00
(m, 24H)
【0073】(2)1α,3β−ビス(t−ブチルジメ
チルシリルオキシ)−25−メトキシメチルオキシ−26,
26,26,27,27,27−ヘキサフルオロビタミンD3(I)
[ただし、式IにおいてR1及びR2はC4H9(CH3)2Siであ
る]の製造:
【0074】アルゴンガス雰囲気下、1α,3β−ビス
(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−23−フェニルス
ルホニル−25−メトキシメチルオキシ−26,26,26,2
7,27,27−ヘキサフルオロビタミンD3(II)[ただ
し、式IIにおいてR1及びR2はC4H9(CH3)2Siであり、そし
てArはフェニル基である]248.7mg(0.266mmol)を無水テ
トラヒドロフラン10mlに溶解し、リン酸水素二ナトリウ
ム2.2646g (15.96mmol)及び無水メタノール10mlを加え
た。
【0075】上記反応溶液を0℃に冷却し、5%ナトリ
ウムアマルガム 6.5g(13.30mmol)を加え、そのまま2
時間攪拌した。この後、反応溶液にジエチルエーテル50
mlを加えて希釈し、不溶物をセライト濾過した。濾液を
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、
溶媒を減圧留去した。
【0076】カラムクロマトグラフィー(シリカゲルC
−300 ,20g,ヘキサン:酢酸エチル= 100:1)で精
製し、無色油状の1α,3β−ビス(t−ブチルメチル
シリルオキシ)−25−メトキシメチルオキシ−26,26,
26,27,27,27−ヘキサフルオロビタミンD3(I)を得
た。
【0077】収量 176.9mg(収率83.6%)
【0078】1H-NMR(CDCl3/TMS):δ0.06(s, 12H), 0.5
3(s, 3H), 0.88(s, 18H) ,3.46(s, 3H),4.19(tt, J=4.
8Hz, 8.4Hz, 1H), 4.37(dd, J=3.6Hz, 6.8Hz, 1H),4.86
(d, J=2Hz, 1H), 4.92(s, 2H), 5.18(d, J=2Hz, 1H),6.
02(d, J=11.2Hz, 1H), 6.24(d, J=11.2Hz, 1H), 0.8 〜
2.9(m, 24H) LR−MS: m/z 796(M+ ), 739(M+ -tBu) HR−MS: C37H61O4F6Si2(脱t−ブチル体)とし
て、 理論値 739.4012 実測値 739.4014
【0079】(3)1α,25−ジヒドロキシ−26,26,
26,27,27,27−ヘキサフルオロビタミンD3(III) の製
造:
【0080】アルゴンガス雰囲気下、1α,3β−ビス
(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−25−メトキシメ
チルオキシ−26,26,26,27,27,27−ヘキサフルオロ
ビタミンD3(I)[ただし、式IにおいてR1及びR2はC4
H9(CH3)2Siである]163.1mg(0.205mmol)をメタノール5
mlに溶解し、これに2N−塩酸1mlを加え、遮光して室
温で8日間攪拌した。
【0081】上記反応溶液に飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液30mlを加え、酢酸エチル抽出した。有機層を飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を
減圧留去した。
【0082】カラムクロマトグラフィー(シリカゲルC
−300 ,20g,ヘキサン:酢酸エチル=2:1〜1:
1)で精製し、淡黄色粉末状の1α,25−ジヒドロキシ
−26,26,26,27,27,27−ヘキサフルオロビタミンD3
(III) を得た。
【0083】収量78.2mg(収率72.8%)
【0084】1H-NMR(CDCl3/TMS):δ0.55(s, 3H), 0.94
(d, J=6.8Hz, 3H), 4.23(tt, J=3.6Hz, 6.4Hz, 1H),4.4
3(dd, J=4.4Hz, 7.6Hz, 1H), 5.01(d, J=1.5Hz, 1H),5.
33(d, J=1.5Hz, 1H), 6.02(d, J=11.2Hz, 1H), 6.38(d,
J=11.2Hz, 1H),0.8〜2.9(m, 26H) LR−MS: m/z 524(M+ ), 506(M +-H2O), 488(M +-2
H2O) HR−MS: C27H35O3F6 として、 理論値 524.2725 実測値 524.2699
【化21】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 (式中、R1及びR2は同一でも異なっていてもよく、トリ
    アルキルシリル基あるいはテトラヒドロピラニル基を示
    す。)で表わされる1α,3β−保護−25−メトキシメ
    チルオキシ−26,26,26,27,27,27−ヘキサフルオロ
    ビタミンD3
  2. 【請求項2】 一般式(II): 【化2】 (式中、R1及びR2は同一でも異なっていてもよく、トリ
    アルキルシリル基あるいはテトラヒドロピラニル基を示
    し、そしてArは芳香族基を示す。)で表わされる1α,
    3β−保護−23−アリールスルホニル−25−メトキシメ
    チルオキシ−26,26,26,27,27,27−ヘキサフルオロ
    ビタミンD3
  3. 【請求項3】 化学式(III) : 【化3】 で表わされる1α,25−ジヒドロキシ−26,26,26,2
    7,27,27−ヘキサフルオロビタミンD3を製造するにあ
    たり、エーテル系溶媒、アルコール系溶媒あるいは非プ
    ロトン性極性溶媒中、一般式(I): 【化4】 (式中、R1及びR2は同一でも異なっていてもよく、トリ
    アルキルシリル基あるいはテトラヒドロピラニル基を示
    す。)で表わされる化合物を有機酸あるいは無機酸によ
    り脱保護することを特徴とする、前記化学式(III) の化
    合物の製造方法。
  4. 【請求項4】 一般式(I): 【化5】 (式中、R1及びR2は同一でも異なっていてもよく、トリ
    アルキルシリル基あるいはテトラヒドロピラニル基を示
    す。)で表わされる化合物を製造するにあたり、エーテ
    ル系溶媒、あるいはアルコール系溶媒中、一般式(I
    I): 【化6】 (R1及びR2は先に定義したものと同一意義を有し、そし
    てArは芳香族基を示す。)で表わされる化合物を、リン
    酸アルカリ金属塩及びナトリウムアマルガムと反応させ
    ることを特徴とする、前記一般式(I)の化合物の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 一般式(II): 【化7】 (R1及びR2は同一でも異なってもよく、トリアルキルシ
    リル基あるいはテトラヒドロピラニル基を示し、そして
    Arは芳香族基を示す。)で表わされる化合物を製造する
    にあたり、無水エーテル系溶媒中、アルキルリチウムア
    ミドの存在下、一般式(IV): 【化8】 (式中、R1及びR2は先に定義したものと同一意義を有
    し、そしてTsはp−トルエンスルホニル基を示す。)で
    表わされる1α,3β−保護−20(S) −(p−トルエン
    スルホニルオキシメチル)−9,10−セコプレグナ−5
    (Z) ,7(E) ,10(19)−トルエンと、一般式(V): 【化9】 (式中、Arは芳香族基を示す。)で表わされる1,1−
    ビス(トリフルオロメチル)−1−メトキシメチルオキ
    シ−3−アリールスルホニルプロパンとを反応させるこ
    とを特徴とする、前記一般式(II)の化合物の製造方
    法。
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