JPH0769861A - カプセル含有浴用剤組成物 - Google Patents
カプセル含有浴用剤組成物Info
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- JPH0769861A JPH0769861A JP21296793A JP21296793A JPH0769861A JP H0769861 A JPH0769861 A JP H0769861A JP 21296793 A JP21296793 A JP 21296793A JP 21296793 A JP21296793 A JP 21296793A JP H0769861 A JPH0769861 A JP H0769861A
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Abstract
含有するカプセル皮膜に液状成分を封入してなるカプセ
ル化物、並びに炭酸塩を含有することを特徴とする浴用
剤組成物。 【効果】 組成物中のカプセルが経時的に不溶化せず、
浴湯にただちに溶解する。
Description
用剤組成物に関し、詳細には、カプセル皮膜の経時的不
溶化が防止された浴用剤組成物に関する。
等種々なものがすでに知られており、目的に応じた剤型
を適宜選択することができる。更に近年においては、香
料等の液状の内容物を長期間に亘り安定に保持せしめる
ため、内容物をカプセル皮膜で被覆したカプセル化物を
配合した入浴剤が開発された(特公昭62−3125
号、特開昭62−223111号、特開昭62−252
715号、特開平3−287524号、特開平4−26
616号の各公報)。
時的にその皮膜たるゼラチンと液状の内容物が反応し、
浴湯中で容易に溶解しなくなる。すなわち、カプセル化
物が経時的に不溶化してしまうという問題点があった。
チン分子中のアミノ基を有機酸で封鎖したモディファイ
トゼラチンを皮膜基剤として用いる方法(特公昭55−
32382号、特公昭57−4267号、特開平3−2
55024号の各公報)、ゼラチン分子中のアミノ基を
マスキングするために皮膜に澱粉を添加する方法(特開
平2−202812号公報)及びゼラチンやモディファ
イトゼラチンに、ポリペプタイドを添加する方法(特開
昭58−62120号、特開平3−255024号の各
公報)が挙げられる。
ンのゲル化能の低下を招き、カプセル皮膜の強度が低下
し、輸送中又は保存中にカプセルが破れ内容物が漏れて
しまうおそれがあった。
は、ゼラチンにリン酸ナトリウム塩を添加し不溶化を防
止する方法が開示されているが、リン酸ナトリウム塩を
多量に皮膜に添加すると皮膜が変色するという問題点が
あった。
する方法は現状では、満足できるものはなかった。
は、カプセル化物の不溶化が防止され、しかも上記の如
き欠点のないカプセル含有浴用剤組成物を提供すること
にある。
者らは鋭意研究を行った結果、酸又はその酸性塩を添加
したゼラチンをカプセル皮膜としたカプセル化物と炭酸
塩とを配合した浴用剤が、カプセル皮膜の不溶化のない
優れた浴用剤であることを見出し本発明を完成した。
ずれかとゼラチンとを含有するカプセル皮膜に液状成分
を封入してなるカプセル化物、並びに炭酸塩を含有する
ことを特徴とする浴用剤組成物を提供するものである。
れる酸としては、水溶性の有機酸又は無機酸が好まし
く、具体的に有機酸としてはピロリドンカルボン酸、サ
リチル酸、安息香酸、炭素数1〜6のジカルボン酸又は
ヒドロキシカルボン酸等が例示され、無機酸としては、
リン酸塩が挙げられる。就中、コハク酸、フマール酸、
リンゴ酸、酒石酸、マロン酸、乳酸、クエン酸等の酸が
好ましい。また、これら酸の酸性塩としてはコハク酸一
ナトリウム、フマール酸一ナトリウム、リンゴ酸一ナト
リウム、クエン酸一ナトリウム、酒石酸一ナトリウム等
が挙げられる。上記酸又はその酸性塩は、カプセル皮膜
中0.1〜10重量%、特に0.5〜5重量%となるよ
う配合することが好ましい。
る液状成分とそれを覆うカプセル皮膜から成る。カプセ
ル皮膜は前記の酸又はその酸性塩を添加したゼラチンを
主基剤とし、その他、必要により、水との親和性の高い
天然、半合成又は合成の親水性高分子が用いられる。
ば、にかわ、コラーゲンタンパク、カゼイン、アルギン
酸ナトリウム、カラギーナン、ファーセレラン、タマリ
ンドガム、ペクチン、アラビアガム、グアーガム、キサ
ンタンガム、トラガントガム、ローカストビーンガム、
寒天、澱粉等の天然親水性高分子;カルボキシメチルセ
ルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルセルロース、酢酸フタル酸セ
ルロース、アルギン酸プロピレングリコールエステル、
酸化澱粉、エステル化澱粉、エーテル化澱粉、カチオン
澱粉等の半合成親水性高分子;及びポリアクリル酸ソー
ダ、ポリエチレンイミン、ポリビニルアルコール、ポリ
エチレンオキサイド、ポリビニルピロリドン等の合成親
水性高分子等が挙げられるが、これらに限定されるもの
ではない。これらの親水性高分子は、単独で又は2種以
上を混合して用いられる。
は特に限定されるものではないが、例えば油脂類、ロウ
類、炭化水素類、高級脂肪酸類、高級アルコール類、エ
ステル類、精油類、シリコーン油類、香料、生薬及び血
行促進剤から選ばれる1種又は2種以上の混合物が好ま
しい。
ホホバ油、アボガド油、アーモンド油、オリーブ油、カ
カオ脂、ゴマ油、パーシック油、ヒマシ油、ヤシ油、ミ
ンク油、牛脂、豚脂等の天然油脂、又はこれらの天然油
脂を水素添加して得られる硬化油及びミリスチン酸グリ
セリド、2−エチルヘキサン酸グリセリド等の合成トリ
グリセリド等が挙げられる。ロウ類としては、例えばカ
ルナウバロウ、鯨ロウ、ミツロウ、ラノリン等が挙げら
れる。炭化水素類としては、例えば流動パラフィン、ワ
セリン、パラフィンマイクロクリスタリンワックス、セ
レシン、スクワラン、プリスタン等が挙げられる。高級
脂肪酸類としては、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、
パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、
リノール酸、リノレン酸、ラノリン酸、イソステアリン
酸等が挙げられる。高級アルコール類としては、例えば
ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルア
ルコール、オレイルアルコール、ラノリンアルコール、
コレステロール、2−ヘキシルデカノール等が挙げられ
る。エステル類としては、例えばオクタン酸セチル、乳
酸ミリスチル、乳酸セチル、ミリスチン酸イソプロピ
ル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピ
ル、アジピン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、オ
レイン酸デシル等が挙げられる。精油・香料類として
は、例えばハッカ油、ジャスミン油、ショウ脳油、ヒノ
キ油、トウヒ油、リュウ油、テレピン油、ケイ皮油、ベ
ルガモット油、ミカン油、ショウブ油、パイン油、ラベ
ンダー油、ベイ油、クローブ油、ヒバ油、バラ油、ユー
カリ油、レモン油、ペパーミント油、ローズ油、セージ
油、メントール、シネオール、オイゲノール、シトラー
ル、シトロネラール、ボルネオール、リナロール、ゲラ
ニオール、カンファー、チモール、スピラントール、ピ
ネン、リモネン、テルペン系化合物等が挙げられる。シ
リコーン油類としては、例えばジメチルポリシロキサン
等が例示されるが、これらに限定されるものではない。
トウヒ、トウキ、ショウキョウ、ガイヨウ、チンピ、カ
ミツレ、モモ葉などの生薬からの抽出物が挙げられる。
これらの生薬抽出物は、水;エタノール、イソプロパノ
ールなどの低級アルコール;大豆油、オリーブ油などの
植物油;ミリスチン酸イソプロピルなどのエステル油;
多価アルコールなどの溶剤又はこれらの2種以上の混合
溶剤で抽出する方法などにより得られる。
酸トコフェロールなどのビタンミE誘導体や、ニコチン
酸メチル、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸トコフェロ
ールなどのニコチン酸誘導体、ブチルフタリド、ペンチ
ルフタリド、オクチルフタリドなどのフタリド誘導体な
どが挙げられる。
スプレードライング法、液中硬化皮膜法、コアセルベー
ション法、液中乾燥法等により得ることができるが、本
発明においては、多重ノズルを有する装置を用いたシー
ムレスカプセル化法によることが好ましく、特に2重ノ
ズルを有する装置を用いるのが好ましい。
ノズルを用いて、該2重ノズルの外側ノズルから皮膜形
成体を、内側ノズルから内容物の液体を気相又は液相中
で連続的に吐出させて、2層液滴を形成させ、次いで該
2層液滴の皮膜形成用液体を硬化又はゲル化させてシー
ムレスカプセル化物を得ることにより行われる。
特に限定されるものではないが0.1mm〜2cmが好まし
く、皮膜率(=皮膜重量/カプセル化物重量)は、5〜
60%が好ましい。また、皮膜厚さは、特に限定される
ものではないが通常0.01mm〜5mm、好ましくは0.
02mm〜1mmの範囲である。ここに言う皮膜厚さとは公
知の測定技術例えば、ノギス、マイクロメーター等で測
定したものである。
リウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等が挙げら
れるが、就中炭酸ナトリウムが好ましい。炭酸塩の配合
量は、全浴用剤組成物中30重量%以上とすることが好
ましい。なお、炭酸水素ナトリウム等の炭酸水素塩は炭
酸塩に含まれない。
浴用剤に通常用いられる基剤その他の成分を配合するこ
とができる。このような基剤の原料としては、その浴用
剤組成物の目的とする効能・効果に応じて適宜選択すれ
ばよいが、通常、無機塩類、無機酸類、有機酸類、生薬
類、色素類、ビタミン類、香料類などから選ばれる1種
又は2種以上の成分を適宜選択し、組み合わせて使用す
ればよい。これら原料の具体例を挙げると、以下の如く
である。 (ア)無機塩類 塩化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、ホウ砂、硫酸ナ
トリウム、硫化ナトリウム、硝酸ナトリウム、チオ硫酸
ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、リン酸ナトリウ
ム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、塩化カリウ
ム、硫化カリウム、硫酸アルミニウム、ミョウバン等 (イ)無機酸類 ホウ酸、メタケイ酸、無水ケイ酸等 (ウ)有機酸類 コハク酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、安
息香酸等 (エ)生薬類 ウイキョウ、オウバク、カミツレ、桂皮、紅花、芍薬、
ショウキョウ、菖蒲、センキュウ、トウキ、チンピ、ソ
ウジュツ、カノコソウ、ビャクシ、トウシ、薄荷、ブク
リョウ、人参等
令に定められたタール色素別表I及びIIの色素、クロロ
フィル、リボフラビン、クロシン、紅花、アントラキノ
ン等の食品添加物として認められている天然色素等 (カ)ビタミン類 ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE等 (キ)その他 硫黄、湯の花、鉱砂、雲母末、中性白土、いり糠、殺菌
剤、防腐剤、その他製剤上必要な成分等
料から得られる顆粒状及び/又は粉末状の浴用剤基剤中
に浴用剤成分として、前記のカプセル化物を配合するこ
とにより調製することができる。本発明におけるカプセ
ル化物の配合量は、通常組成物全体の0.1〜40重量
%、好ましくは0.5〜30重量%である。
明するが本発明はこれらに限定されるものではない。な
お、以下「%」は特にことわらない限り重量%を示す。
ズル口径0.7mm、外側ノズル口径1.5mm)を有する
装置を用いた。この内側ノズルより表1に示した内容液
を流量7.0〔g/min 〕で、また外側ノズルより表1
に示した組成の皮膜液を70℃に保ったまま、流量1
2.0〔g/min 〕で、5℃に冷却した流動パラフィン
中に、同時に吐出させて、2層液滴を生成した。該2層
液滴を、流動乾燥法を用いて乾燥させてカプセル化物を
得た。該カプセル化物の粒子径をノギスで測定したとこ
ろ平均粒子径は1.0mmであり、粒子径分布の変動係数
は5.0%であった。また皮膜率(=皮膜重量/カプセ
ル化物重量)を測定したところ30.0%であった。
炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、コハク酸、フマ
ル酸、ポリエチレングリコール6000と混合し、浴用
剤組成物を得た。このサンプルをアルミピロー包装し、
50℃、湿度未調整で1ケ月保存後と40℃、75%R
H、6ケ月保存後のカプセル化物の溶解時間を評価し
た。評価は、40℃、500ml水道水中にカプセル化物
を投入し、静置状態にてカプセル化物が完全に溶解する
までの時間を測定した。保存サンプルの組成と評価結果
を表2及び表3に示した。
炭酸ナトリウムとを組み合わせた本発明品(実験番号2
及び9のもの)は、1ケ月後の評価において、いずれも
溶解時間の遅延は認められなかったが、他のサンプルは
いずれも溶解時間の遅延が認められた。また、酸又はそ
の酸性塩を含まないカプセル皮膜である製造例3のカプ
セル化物を用いたものは、炭酸ナトリウムと組み合わせ
ても溶解時間の遅延が認められた(実験番号14)。
す処方で配合した粉末を浴用剤基剤としてそのまま用い
た。本発明品2、4及び比較品2、4については、表4
に示す処方で配合した粉末を、60℃に加温後、押し出
し造粒機を用いて造粒し、粒径355μm 以上1400
μm 以下のものをふるいにて選別し、顆粒状の浴用剤基
剤とした。更に本発明品1、2及び比較品1、2ではこ
れらの浴用剤基剤に製造例1で調製したカプセル粒子
を、本発明品3、4及び比較品3、4ではこれらの浴用
剤基剤に製造例2で調製したカプセル粒子を配合し、混
合してそれぞれ浴用剤組成物を得た。
を行い、50℃、1ケ月後、及び40℃、75%RH、
6ケ月後のカプセル化物の溶解時間を評価した。
た。結果を表4に示す。
た本発明品1〜4の浴用剤組成物は、カプセル化物の溶
解時間の経時変化が認められなかった。一方、炭酸ナト
リウムを配合しない比較品1〜4では、溶解時間の著し
い延長が認められた。
浴用剤組成物中のカプセルが経時的に不溶化せず、浴湯
にただちに溶解し、内容物を放出する。
Claims (1)
- 【請求項1】 酸又はその酸性塩のいずれかとゼラチン
とを含有するカプセル皮膜に液状成分を封入してなるカ
プセル化物、並びに炭酸塩を含有することを特徴とする
浴用剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5212967A JP2506048B2 (ja) | 1993-08-27 | 1993-08-27 | カプセル含有浴用剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5212967A JP2506048B2 (ja) | 1993-08-27 | 1993-08-27 | カプセル含有浴用剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0769861A true JPH0769861A (ja) | 1995-03-14 |
JP2506048B2 JP2506048B2 (ja) | 1996-06-12 |
Family
ID=16631265
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5212967A Expired - Fee Related JP2506048B2 (ja) | 1993-08-27 | 1993-08-27 | カプセル含有浴用剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2506048B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1025842A4 (en) * | 1997-10-30 | 2003-03-05 | Morishita Jintan Co | PREPARATION OF A CAPSULE CONTAINING AN UNSATURATED FATTY ACID OR A DERIVATIVE THEREOF, AND METHOD OF MANUFACTURE |
WO2022215753A1 (ja) * | 2021-04-09 | 2022-10-13 | アリメント工業株式会社 | ゼラチンカプセル剤 |
-
1993
- 1993-08-27 JP JP5212967A patent/JP2506048B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1025842A4 (en) * | 1997-10-30 | 2003-03-05 | Morishita Jintan Co | PREPARATION OF A CAPSULE CONTAINING AN UNSATURATED FATTY ACID OR A DERIVATIVE THEREOF, AND METHOD OF MANUFACTURE |
US6531150B1 (en) | 1997-10-30 | 2003-03-11 | Morishita Jintan Co., Ltd. | Encapsulated unsaturated fatty acid substance and method for producing the same |
WO2022215753A1 (ja) * | 2021-04-09 | 2022-10-13 | アリメント工業株式会社 | ゼラチンカプセル剤 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2506048B2 (ja) | 1996-06-12 |
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