JPH0769438B2 - 多重針時計 - Google Patents

多重針時計

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JPH0769438B2
JPH0769438B2 JP7067091A JP7067091A JPH0769438B2 JP H0769438 B2 JPH0769438 B2 JP H0769438B2 JP 7067091 A JP7067091 A JP 7067091A JP 7067091 A JP7067091 A JP 7067091A JP H0769438 B2 JPH0769438 B2 JP H0769438B2
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JP
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pointer
hand
time
needle
long
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JP7067091A
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JPH04282488A (ja
Inventor
清志 矢澤
Original Assignee
清志 矢澤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は指針を持つ時計に関
し、特に計時機能の故障を見分けることができると同時
に、正確な時刻を把握できる時計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より普通にある、指針を用いた時計
では、長針と短針とによって時刻を表示させている。こ
れらの指針を駆動させる機構としては、振り子、ゼンマ
イ、テンプ等を用いた機械式、モータまたはソレノイド
とラッチェット機構等による電気機械ハイブリッド式、
液晶パネルに指針模様を表示させる純電気式(または電
子式)等、時計の大きさ、目的に応じてさまざまな駆動
方式がある。また電気的な駆動においては水晶(クオー
ツ)等を基準とした、きわめて正確な時刻を表示し、か
つ電池で長期間作動できるものが普通に提供されてい
る。
【0003】ところでこれら、従来の時計では計時動作
が止まっていても、あるいは遅れ、誤差が生じていて
も、これを識別することができないことがある。すなわ
ち誤った時刻を認識してしまうことがあった。特に最近
では時計が狂わないことが常識になりつつあり、信頼性
も高いので尚のこと、時計が故障して誤った時刻を表示
していても、これに気付かないことがある。
【0004】故障に限らず、ゼンマイの巻き忘れ、電池
切れ、停電等外的要因によっても結果として誤った時刻
を表示してしまうことがある。このような不具合は秒針
があれば、秒針が停止していることによって時計が停止
していることは識別できるが、秒針が有っても時々止ま
った場合や遅れ誤差が生じている場合には、これら不具
合を識別できない。
【0005】不具合を生じさせないようにさせる従来の
技術としては、(A)不具合を生じさせない技術。例え
ば実公昭58−25257号公報に開示される競技用時
計。これによれば指針を複数のモータのいずれかで動か
すので、一部のモータが故障しても正確な表示を行わせ
ることができる。(B)不具合が起きたことを別に表示
する。例えば故障表示器を別に設けたり不具合時に指針
を正午に強制的に合わせて止めることにより不具合を知
らしめる等がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記
(A)では不具合が生じていても、表示にあらわれない
ので不具合への対処が遅れ、複数の不具合が発生して指
針が狂う恐れが消えない。また前記(B)では不具合を
早期に知ることはできても、表示時刻を信頼することが
できないことになる。したがって(A)と(B)とを組
み合わせて初めて効果的な不具合対策となる。しかしな
がらこの場合には、複雑な機構となり実用的でない。
【0007】この発明は、これらの問題に鑑み、簡単な
構造で不具合を解消するものであり、主として(1)一
部の機能の不良を指針のみによって早期に知ることがで
き、(2)この場合でも正確な時刻を読み取ることがで
きる時計を提供することを目的とし、副次的には(3)
電池(またはゼンマイ)駆動式のものにあっては電池
(またはゼンマイ)の消耗を指針によって知ることがで
き、(4)商用電源と電池(またはゼンマイ)とを併用
したものにあっては指針によって停電時間を知ることが
でき、(5)必要なときのみに世界時計(時差を有する
複数の時刻を表示可能な時計)とすることができ、
(6)一部を止めれば指針によって経過時間を知ること
ができる時計を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成させるた
めに、本発明に係る多重針時計では、長針部と短針部と
を有する時計に於いて、前記長針部と短針部との少なく
とも一方は、駆動機構を別にし、かつ同じ軌跡上を動く
第2の針部を備える手段をとった。
【0009】尚、長針部、短針部とはそれぞれ時計に於
ける長針(表示用指針)と短針(表示用指針)とを
意味するものであるが、その形は必ずしも針(針状)に
限定されるものではなく、点状、円状、その他各種模様
でも良く、平面状、立体状を問わない。駆動機構とは、
前記針部を動かすために必要な機構を意味し、例えば水
晶式時計であれば少なくとも電源部と、基準時間発生部
と、針駆動部とを合わせたものである。同じ軌跡上と
は、外見上ほぼ同じ軌跡であれば良く、要すれば一緒に
動いているように見えれば良く、異なる軸部、異なる支
点部によって駆動されるものでも良い。第2の針部と
は、長針部または短針部と形状が異なっていても良く、
長針部に対する第2の針部は長針であることが理解で
き、短針部に対する第2の針部は短針であることが理解
できれば良く、複数であっても良い。
【0010】
【作用】上記のように構成されたので、第2の針部は通
常、第1の針部の動きと同時刻を表示している。(すな
わち同時に動いている。)これにより第1の針部もしく
は第2の針部に、停止または遅れもしくは進みの不具合
が発生したときには、それぞれ別の駆動機構で動く第2
の針部と、第1の針部とは同時に動かなくなり(すなわ
ち一方のみ動き)、これらの指針に差があらわれる。こ
れにより表示機構に不具合が発生したことを一見して判
断できる。この場合でも正確に表示している指針がある
ので、正確な時刻を知ることはできる。
【0011】
【実施例】次に図面を参照して本発明に係る多重針時計
の一実施例を説明する。図1は要部概略による説明図で
ある。(尚、以後全図は動作、構造を説明する為の概略
をあらわしたものにすぎず、寸法、歯車比等は正確では
ない。)文字板1上には、第1の短針2と第1の長針3
とからなる第1の指針6および、第2の短針4と第2の
長針5とからなる、第2の指針7が配されている。第1
の指針6の駆動は、第1の軸8によって第1の長針3が
駆動され、指針機構9によって第1の長針3が1回転す
ると、第1の短針2が12分の1回転する。第1の軸8
は、第1の送り機構10と第1の計時部11とによっ
て、1時間で1回転する。すなわち第1の指針6は12
時間表示の時刻を表示しうる。
【0012】第2の指針7の駆動は、第2の軸12によ
って第2の長針5が駆動され、指針機構9によって第2
の長針5が1回転すると、第2の短針4が12分の1回
転する。第2の軸12は、第2の送り機構13と第2の
計時部14とによって、1時間で1回転する。すなわち
第2の指針7も、第1の指針6と同様に、12時間表示
の時刻を表示しうる。要すれば通常の時計の指針の下
に、別の駆動機構を持つ指針が重なって配されているこ
とになる。
【0013】ここで第1の計時部11と第1の送り機構
10とは第1の電源15を作動源とし、また第2の計時
部14と第2の送り機構13とは、第2の電源16を作
動源としている。したがって、第1の電源15または第
1の送り機構10に不具合が生じて第1の指針6に狂い
が生じた場合でも、第2の計時部14と第2の送り機構
13とには影響しないので、第2の指針7は正確な時刻
を表示する。同様に第2の送り機構13または第2の計
時部14に不具合が生じ、第2の指針7に狂いが生じて
も、第1の指針6は正確な時刻を表示する。
【0014】例えば第1の長針3に、10分の停止また
は遅れが生じたときには、第2の長針5のみが、10分
後に、図1のAの位置に来る。このため一見して第1の
指針6または第2の指針7のいずれかに不具合が生じた
ことがわかる。同時にどちらかの指針は正確な時刻を表
示していることが理解できる。したがって、進んでいる
指針に従えば、用事に遅れることは無い。通常不具合時
には遅れ誤差を生ずるので、進んでいる方を正確な時刻
として認識すれば良い。
【0015】図2は指針機構9を説明したものである
が、要すれば計4本の指針の駆動軸が、1本の軸上に配
されたことをあらわしており、必ずしも当指針機構9は
必要ではなく、4本の軸をそれぞれ別の駆動機構によっ
て駆動させても良い。また長針部のみ、あるいは短針部
のみに第2の指針を設けても、(すなわち針部は全部で
3本でも)目的は達することができる。(長針部に第2
の指針を設けた方が早く不具合を知ることができること
は言うまでもない。)
【0016】図3から図6は変形例をあらわしたもので
ある。図3は短針部17と長針部18とが離れた軸によ
って駆動されているものである。第2の針部19、20
は図3の断面をあらわす図4に示すごとく、短針部1
7、長針部18の下に配されている。図5及び図5の断
面をあらわす図6の例は第2の針部21、22が短針部
23、長針部24の上にあり、かつ小さい例である。こ
の場合には、小さな第2の針部21、22用の文字板2
5を別に設ければ第2の針部21、22を世界時計用の
第2国の時刻表示とした場合に、よりわかり易くさせる
ことができる。
【0017】これらの実施例は、一例に過ぎず、これ以
外にも種々の変形例を持ちえるものであり、たとえば針
部を液晶板にあらわし、これを積層させてもよい。また
第2の針部のさらに下に第3の針部、第4の針部と複数
積層させても良い。(この際、針部を三つ設けた場合に
は、一つの針部に不具合があっても他の二つの針部は正
確に時刻を表示している。したがって多数決により、不
具合のある指針と、正確な指針とを確実に判断すること
ができる。)また第2の針部の色を変え、例えば赤にす
れば不具合時にこれを明確に表示することができる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る、多重
針時計によれば、少なくとも以下に述べる効果がある。
(1)駆動機構を別にした複数の指針を同一文字板に組
み込むので、一部の駆動機構に発生した不具合を速やか
に識別できる。(2)この場合でも他の正常な駆動機構
によって正確な時間を知ることができる。(3)これに
より時計に対する信頼感が高まり、正確な時刻表示が求
められる場所でも、複数の時計を設置しなくても良い。
【0019】また、(4)電池(またはゼンマイ)駆動
式のものにあっては電池(またはゼンマイ)の消耗を指
針によって知ることができ、(5)商用電源と電池(ま
たはゼンマイ)とを併用したものにあっては指針によっ
て停電時間を知ることができ、(6)必要なときのみに
世界時計(時差を有する複数の時刻を表示可能な時計)
とすることができ、(7)一部を止めれば指針によって
経過時間を知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多重針時計の概略説明図
【図2】本発明に係る多重針時計の指針機構部をあらわ
す断面による概略説明図
【図3】本発明に係る多重針時計の変形例をあらわす説
明図
【図4】図3の側断面による説明図
【図5】本発明に係る多重針時計の他の変形例をあらわ
す説明図
【図6】図5の側断面による説明図
【符号の説明】
1 文字板 2 第1の短針 3 第1の長針 4 第2の短針 5 第2の長針 6 第1の指針 7 第2の指針 8 第1の軸 9 指針機構 10 第1の送り機構 11 第1の計時部 12 第2の軸 13 第2の送り機構 14 第2の計時部 15 第1の電源 16 第2の電源 17 短針部 18 長針部 19 第2の針部 20 第2の針部 21 第2の針部 22 第2の針部 23 短針部 24 長針部 25 文字板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長針部と短針部とを有する時計に於い
    て、前記長針部と短針部との少なくとも一方は、駆動機
    構を別にし、かつ同じ軌跡上を動く第2の針部を備えた
    ことを特徴とする、多重針時計
JP7067091A 1991-03-11 1991-03-11 多重針時計 Expired - Lifetime JPH0769438B2 (ja)

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JP7067091A JPH0769438B2 (ja) 1991-03-11 1991-03-11 多重針時計

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JPH04282488A JPH04282488A (ja) 1992-10-07
JPH0769438B2 true JPH0769438B2 (ja) 1995-07-31

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ID=13438334

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Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5450327B2 (ja) * 2010-09-13 2014-03-26 株式会社文溪堂 学習用時計
JP6111573B2 (ja) * 2012-09-19 2017-04-12 カシオ計算機株式会社 アナログ電子時計
JP2014169869A (ja) * 2013-03-01 2014-09-18 Seiko Epson Corp 電子時計および電子時計の時刻修正方法

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