JPH076930U - 磁気記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の磁気記録再生装置を接続して磁気テー
プの複写を行う際、再生側磁気テープの送り速度が変化
すると、それに自動的に追従して記録側磁気テープの送
り速度が変化し、常に再生側磁気テープと同一速度で記
録することにより、再生側磁気テープと同一長さの磁気
テープを使用して複写を行うと、必ず全ての情報が記録
されることを目的とする。 【構成】 再生側磁気記録再生装置１１ａの再生時のテ
ープ速度を示すテープ速度情報を、記録側磁気記録再生
装置１１ｂに入力し、その情報を基に記録側磁気記録再
生装置１１ｂのテープ速度を再生側磁気記録再生装置１
１ｂのテープ速度と自動的に同一速度に設定し、記録す
ることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、複数のテープ速度に選択的に切替可能な磁気記録再生装置（以後Ｖ ＴＲと呼ぶ）に関するもので、特に、複数のＶＴＲを接続し、磁気テープ情報を 複写する際、再生側ＶＴＲのテープ速度が変化した場合に記録側ＶＴＲのテープ 速度も追随して変化し、同一長さの磁気テープで複写を行ったときには、必ず全 ての情報が複写されるよう構成したものである。

【０００２】

【従来の技術】

近年のＶＴＲは、記録する場合、その記録目的あるいはテープ残量等を加味し てテープ速度をテープ速度設定スイッチにて設定し、再生時には再生テープに応 じて自動的にテープ速度が設定されるようになっている。

【０００３】 図２は、このような従来のＶＴＲを使って磁気テープの複写を行う場合の接続 図である。１１ａは再生側ＶＴＲであり、再生側磁気テープ１２は自動的に記録 時のテープ速度で供給リールから巻取りリールに送られている。再生された情報 は、再生側信号処理回路１３ａを介して映像信号１４と音声信号１５になり、記 録側ＶＴＲ１１ｂの記録側信号処理回路１３ｂを通って記録側磁気テープ１８に 記録される。この時、記録側ＶＴＲのテープ速度は記録テープ速度設定スイッチ １９にて一義的に設定される。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら上記構成においては、再生側磁気テープ１２が途中で記録時のテ ープ速度が低速に変更されていて、それにともない再生テープ速度が変化した場 合においても、記録側ＶＴＲのテープ速度は記録テープ速度設定スイッチ１９に て設定された速度から変化しない。このため、同一長さの磁気テープを使用して 複写を行った場合でも、最後まで同じように複写することができないという課題 を有していた。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の磁気記録再生装置は、再生時のテープ速度を示すテープ速度情報を、 他の磁気記録再生装置へ向けて出力する出力手段と、他の磁気記録再生装置から のテープ速度情報を受けて、自動的にそのテープ速度情報に合ったテープ速度に 切り替える手段とを有することを特徴とする。

【０００６】

【作用】

上記構成によれば、磁気テープ情報の複写を行う際に、仮に再生テープが途中 で異なったテープ速度で記録されていた場合でも、再生側ＶＴＲのテープ速度の 変化に追従して、記録側ＶＴＲのテープ速度も変化するため、同一長さの磁気テ ープを使って複写したにもかかわらず、最後まで複写できない現象が発生するこ とはなくなり、最後まで確実に複写できるものである。

【０００７】

【実施例】

以下、図面を参照しながら、本考案の一実施例を説明する。図１は本考案の磁 気記録再生装置の一実施例を示すもので、図２の従来構成と異なる点は、再生時 のテープ速度に応じたテープ速度情報が出力される出力端子２０と、他方のＶＴ Ｒからの前記テープ速度情報が入力される入力端子２１とを有するとともに、前 記入力端子２１に入力されたテープ速度情報を記録テープ速度手動／自動切り替 えスイッチ２２を介して記録側信号処理回路１３ｂに印加し、その入力されたテ ープ速度情報に応じて、自動的に記録テープ速度設定スイッチ１９の設定より優 先してテープ速度が変化するように構成した点である。

【０００８】 すなわち、図１に示すように再生側ＶＴＲ１１ａの出力端子２０と記録側ＶＴ Ｒ１１ｂの入力端子２１とを接続し、再生側ＶＴＲのテープ速度情報信号を記録 テープ速度手動／自動切り替えスイッチ２２を介して記録側信号処理回路１３ｂ に取り込むように接続しておくと、複写途中において再生側ＶＴＲ１１ａのテー プ速度が変化しても、この変化に追従して自動的に記録側ＶＴＲ１１ｂのテープ 速度も変化するため、複数のテープ速度を混在して記録された磁気テープを複写 する場合においても、同一長さのテープを使用しさえすれば再生側テープの最初 から最後まで確実に複写することができる。

【０００９】 なお、テープ速度情報は、信号線で接続しなくても、例えば赤外線パルス変調 信号を使うことで接続線の追加をなくしたり、映像信号または音声信号に重畳す ることで、外部装置の使用なく再生側テープ速度情報を伝える方法でもよく、情 報伝達方法については特定されない。

【００１０】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、従来、再生テープが途中で異なったテープ速度 で記録されていた場合、同一長さの磁気テープを使って複写したにもかかわらず 、最後まで複写できない現象が発生する可能性があったが、記録側ＶＴＲのテー プ速度が再生側ＶＴＲのテープ速度に追従して変化することで、最後まで確実に 複写できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の磁気記録再生装置の使用例
を示すブロック図

【図２】従来例の磁気記録再生装置の使用例を示すブロ
ック図

【符号の簡単な説明】

１１ａ 再生側磁気記録再生装置 １１ｂ 記録側磁気記録再生装置 １２ 再生側磁気テープ １３ａ 再生信号処理回路 １３ｂ 記録信号処理回路 １４ 映像信号 １５ 音声信号 １８ 記録側磁気テープ １９ 記録テープ速度設定スイッチ ２０ テープ速度情報出力端子 ２１ テープ速度情報入力端子 ２２ 記録テープ速度手動／自動切り替えスイッチ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】複数のテープ速度に選択的に切替可能な磁
   気記録再生装置において、再生時のテープ速度を示すテ
   ープ速度情報を出力する出力手段と、記録時に他の磁気
   記録再生装置の前記出力手段からのテープ速度情報を受
   け、そのテープ速度情報に応じてテープ速度を切り替え
   る手段とを有する磁気記録再生装置。
2. 【請求項２】他の磁気記録再生装置からのテープ速度情
   報は、映像信号または音声信号に重畳されて送られるこ
   とを特徴とする請求項１に記載の磁気記録再生装置。