JPH0768738A - 枚葉印刷機の印刷胴 - Google Patents

枚葉印刷機の印刷胴

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Publication number
JPH0768738A
JPH0768738A JP22142293A JP22142293A JPH0768738A JP H0768738 A JPH0768738 A JP H0768738A JP 22142293 A JP22142293 A JP 22142293A JP 22142293 A JP22142293 A JP 22142293A JP H0768738 A JPH0768738 A JP H0768738A
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JP
Japan
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cylinder
blanket
sheet
printing
rubber blanket
Prior art date
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Pending
Application number
JP22142293A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Yasuhara
芳洋 安原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ryobi Ltd
Original Assignee
Ryobi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 容易かつ確実にシリンダ外周面に巻き付けら
れたブランケットを張り、たるみを解消することができ
る枚葉印刷機の印刷胴の提供を目的とする。 【構成】 シリンダ4の外周面4Mにゴムブランケット
10を巻き付け、ゴムブランケット10の咥え頭側10
aを挿入空間7Sに挿入して押圧部6に引っ掛ける。そ
して、爪台3を矢印95方向に移動させ、爪ホルダー7
Hを矢印98方向に閉じ、咥え頭側10aを固定する。
他方、ゴムブランケット10の咥え尻側10bを張りホ
ルダー8に引っ掛ける。この状態から、まずノブ12を
締め込み張りホルダー8を矢印93方向に回動させ、咥
え尻側10bを引っ張りたるみ空間W2を解消する。次
に、押圧部6を矢印91方向に押し下げ、咥え頭側10
aを引っ張る。このように、ゴムブランケット10の咥
え尻側10b、咥え頭側10aの双方を引っ張り、ゴム
ブランケット10のたるみ空間W1、W2を解消する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はブランケットが巻き付け
られるシリンダに、枚葉紙を保持するための爪機構が設
けられた枚葉印刷機の印刷胴の構造に関し、特にシリン
ダ外周面に沿ってブランケットを確実かつ容易に張るた
めの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】枚葉印刷機における各印刷胴の概念図を
図7に示す。この図は、枚葉オフセット印刷機を例に示
している。版胴80の外周面には版81が巻かれてお
り、この版81にインキや水が供給される。版胴80に
はゴムブランケット胴82が近接しており、この外周面
に巻き付けられているゴムブランケット70と版81と
が接触するようになっている。版胴80およびゴムブラ
ンケット胴82は、それぞれ胴軸80J、82Jを中心
に回転する。
【0003】圧胴84には次々と送り込まれてくる枚葉
紙85が巻き付けられ、この枚葉紙85とゴムブランケ
ット70とが接触する。オフセット印刷においては、版
81上のインキが一旦、ゴムブランケット70に移り、
さらに枚葉紙85に移って印刷が行なわれる。圧胴84
には枚葉紙85を挟むための爪71が、軸方向に複数設
けられている。圧胴84は胴軸84Jを中心に回転しな
がら爪71で枚葉紙85を次々と挟み込み、ゴムブラン
ケット70からのインキによって印刷を行なう。
【0004】枚葉印刷機には、圧胴とゴムブランケット
胴とを兼用した印刷胴を用いて印刷を行なうものがあ
る。この印刷胴72の側面断面図を図8に示す。シリン
ダ73には爪軸71Jが設けられており、この爪軸71
Jに複数の爪71が固定されている。爪71は爪軸71
Jを中心に回動して開き、爪台74との間に挟みスペー
ス71Sを形成する。そして、この挟みスペース71S
に枚葉紙85の先端部が導かれると、爪71は閉じて枚
葉紙85を挟み込み印刷を行なう。
【0005】印刷作業を行なう前に、シリンダ73の外
周面にはゴムブランケット70が巻き付けられて固定さ
れる。図8はゴムブランケット70を巻き付け固定した
状態を示している。ゴムブランケット70を巻き付ける
場合、まず爪台74、爪軸71J、爪71が一体となっ
ているグリッパーカセット79をシリンダ73から取り
外す。キャップボルトN1、N2を外すと、グリッパー
カセット79を矢印90方向に抜き取ることができる。
【0006】グリッパーカセッ79を取り外した後、そ
の空間にゴムブランケット70の咥え頭側70aを挿入
する。ゴムブランケット70の咥え頭側70aの端部辺
には固定用のアルミバー69aが設けられており、この
アルミバー69aをシリンダ側のフックに引掛ける。そ
して、グリッパーカセット79を矢印91方向に挿入
し、キャップボルトN1、N2を締めて図8のようにゴ
ムブランケット70の咥え頭側70aを固定する。
【0007】次に、この印刷胴72を回転させ、ゴムブ
ランケット70をシリンダ73の外周面に沿って巻き付
ける。そして、ゴムブランケット70の咥え尻側70b
の端部辺に設けられているアルミバー69bを取り付け
台75のフックに引掛け、固定アルミバー78で押えて
ボルト76を締める。このようにしてゴムブランケット
70を巻き付けただけでは、ゴムブランケット70にた
るみが生じており、シリンダ73の外周面との間に隙間
が残ってしまう。シリンダ4の外周面4Mとの間にこの
ようなたるみ空間W1が残っていると、印刷の際に枚葉
紙の不要部分にインキが付着する胴刷りを起こしてしま
い、印刷品質を低下させる。
【0008】このため、ゴムブランケット70の咥え尻
側70bを固定した後、張りボルト77を締め込む。こ
の締め込みによって、ゴムブランケット70の咥え尻側
70bは台中心軸75Jを中心に矢印92方向に移動
し、ゴムブランケット70には張力が加えられ、たるみ
が解消される。なお、ゴムブランケット70のたるみを
完全に解消するため、印刷胴72のアイドリング回転を
繰り返し行ない、隣接する印刷胴との圧でたるみを咥え
尻側70b方向に寄せる。そして、張りボルト77の増
し締めを数回、繰り返し咥え頭側70a近傍のたるみも
解消する。
【0009】以上のようにして、シリンダ73の外周面
上でゴムブランケット70を張った後、印刷動作を開始
する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の印刷胴には次の
ような問題があった。シリンダ73の外周面に巻き付け
たゴムブランケット70たるみを完全に解消するため、
上述のように印刷胴72のアイドリング回転、張りボル
ト77の増し締めを繰り返して行なっている。特に、ゴ
ムブランケット70の咥え頭側70aの曲り部70F近
傍には浮きが生じやすい。この曲り部70F部分のたる
みを咥え尻側70bの引っ張りで解消するためには、印
刷胴72のアイドリング回転、張りボルト77の増し締
めを数回にわたって行なう必要があり、作業効率が低下
するという問題があった。
【0011】そこで本発明は、容易かつ確実にシリンダ
外周面に巻き付けられたブランケットを張り、たるみを
解消することができる枚葉印刷機の印刷胴の提供を目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の枚葉印刷機の
印刷胴は、外周面にブランケットが巻き付けられるシリ
ンダ、シリンダに設けられており、供給される枚葉紙を
シリンダ上で保持する枚葉紙保持部、シリンダに設けら
れており、ブランケットの第1端部を固定する第1固定
部、第1固定部を移動させる第1移動操作部、シリンダ
に設けられており、ブランケットの第2端部を固定する
第2固定部、第2固定部を移動させる第2移動操作部、
を備えており、第1固定部および第2固定部の移動によ
ってシリンダの外周面に巻き付けられたブランケットに
張力を加える、ことを特徴としている。
【0013】請求項2の枚葉印刷機の印刷胴は、外周面
にブランケットが巻き付けられるシリンダ、シリンダに
設けられており、供給される枚葉紙をシリンダ上で保持
する枚葉紙保持部、シリンダに内蔵されており、シリン
ダ内に導かれたブランケットの第1端部を保持する第1
可動部、第1可動部をシリンダのほぼ中心方向に向けて
押圧し移動させる押圧操作部、シリンダに内蔵された第
2可動部であって、中心軸を中心に回転可能であり、そ
の端部においてブランケットの第2端部を保持する第2
可動部、第2可動部を、中心軸を中心に回動させる回動
操作部、を備えており、第1可動部の移動、および第2
可動部の回動によってシリンダの外周面に巻き付けられ
たブランケットに張力を加える、ことを特徴としてい
る。
【0014】
【作用】請求項1の枚葉印刷機の印刷胴においては、シ
リンダには、ブランケットの第1端部を固定する第1固
定部、およびブランケットの第2端部を固定する第2固
定部が設けられており、これら第1固定部、第2固定部
をそれぞれ移動させる第1移動操作部および第2移動操
作部が設けられている。そして、第1固定部および第2
固定部の移動によってシリンダの外周面に巻き付けられ
たブランケットに張力を加える。
【0015】このように、第1固定部および第2固定部
の移動によって、ブランケットの第1端部、第2端部の
両端を移動させて引っ張り、ブランケットに張力を加え
る。このため、シリンダ外周面上で生じるブランケット
のたるみを容易に除去することができる。
【0016】請求項2の枚葉印刷機の印刷胴において
は、シリンダには、シリンダ内に導かれたブランケット
の第1端部を保持する第1可動部が内蔵されている。ま
た、中心軸を中心に回転可能であり、その端部において
ブランケットの第2端部を保持する第2可動部も内蔵さ
れている。
【0017】さらに、第1可動部をシリンダのほぼ中心
方向に向けて押圧し移動させる押圧操作部、および第2
可動部を、中心軸を中心に回動させる回動操作部が設け
られている。そして、第1可動部の移動、および第2可
動部の回動によってシリンダの外周面に巻き付けられた
ブランケットに張力を加える。
【0018】このように、第1可動部の移動、および第
2可動部の回動によって、ブランケットの第1端部、第
2端部の両端を移動させて引っ張り、ブランケットに張
力を加える。このため、シリンダ外周面上で生じるブラ
ンケットのたるみを容易に除去することができる。
【0019】
【実施例】本発明に係る枚葉印刷機の印刷胴の一実施例
を図1ないし図6に基づいて説明する。図1は本実施例
における印刷胴2の平面図であり、図2は図1中の矢視
II−II方向の側面断面図である。図2は、張り機構によ
ってゴムブランケット10のたるみが除去された状態を
示しており、この状態から印刷動作が開始される。な
お、図に示す印刷胴は圧胴とゴムブランケット胴とを兼
用したものであり、枚葉紙を挟み込むための爪7が設け
られているとともに、シリンダの外周面4Mにはゴムブ
ランケット10が巻き付けられる。
【0020】本実施例では、図5に示す状態からゴムブ
ランケット10の咥え尻側10bを矢印93方向に引っ
張った後に、押圧部6を矢印91方向に移動させ咥え頭
側10aを引っ張る。このようにゴムブランケット10
の両端を引っ張ることによって、ゴムブランケット10
のたるみを容易かつ確実に解消しようとするものであ
る。以下にその詳細を説明する。
【0021】図3はゴムブランケット10の巻き付け前
の印刷胴2を示している。印刷胴2のシリンダ4は、シ
リンダ軸4Jを中心に回転する。また、シリンダ4内に
は爪軸7Jが設けられており、この爪軸7Jに6つの爪
ホルダー7Hが固定され、さらに各爪ホルダー7Hに枚
葉紙保持部としての爪7が固定されている(図1参
照)。
【0022】6つの爪7が接する位置には爪台3が設け
られている。印刷動作を行なう場合、印刷胴2はシリン
ダ軸4Jを中心に回転しながらゴムブランケット10上
に枚葉紙を巻き付け、ゴムブランケット10に付着して
いるインキによって印刷を行なう。爪7は次々と送り込
まれてくる枚葉紙のタイミングで開閉動作を行ない、爪
7と爪台3との間で枚葉紙を挟み込んで保持し印刷す
る。
【0023】爪台3とシリンダ4の内壁との間にはゴム
ブランケット10の第1端部である咥え頭側を挿入する
ための挿入スペース7Sが形成されており、内部には第
1固定部、第1可動部としての押圧部6が位置してい
る。爪台3は第1移動操作部、押圧操作部としての開閉
ボルト13によって矢印94、95方向に移動可能であ
り、挿入スペース7Sを図3に示す状態から広げること
ができる。
【0024】また、シリンダ4内には張り軸8Jが設け
られており、この張り軸8Jに第2固定部、第2可動部
としての張りホルダー8が回動可能に取り付けられてい
る。張りホルダー8には保持片8Kによって引掛けスペ
ース8Sが形成され、ここでゴムブランケット10の第
2端部である咥え尻側が保持される。張りホルダー8に
は、第2移動操作部、回動操作部であるノブ12の張り
ボルト12Nが螺入、貫通している。このノブ12を緩
めることによって、張りホルダー8を図3の状態から張
り軸8Jを中心に矢印96方向に回動させることができ
る。また、ノブ12を締めることによって矢印97方向
に回動させ、図3の状態に復帰させることができる。
【0025】次に、この印刷胴2にゴムブランケット1
0を巻き付ける具体的な手順を説明する。まず、図1に
示すネジ7Nを緩め、爪ホルダー7Hを爪軸7Jを中心
に矢印99方向に開く。爪ホルダー7Hに一体固定され
ている伝達部17先端の割れ部を通じてネジ7Nを緩
め、ネジ7Nによって伝達部17を押し上げ爪ホルダー
7Hを開く。図4は図1中の矢視IV−IV方向の断面図で
あり、爪ホルダー7Hがストッパーピン20に当る位置
(点線で示す位置)までネジ7Nを緩める。なお、図4
において、その他の部分は省略されている。
【0026】爪ホルダー7Hを開いた後、続いて開閉ボ
ルト13を緩める。開閉ボルト13を緩めると、バネF
3(図1)によって爪台3が押圧され、爪台3は爪ホル
ダー7Hに当る位置まで矢印94方向(図3)に移動す
る。こうして、爪台3を開き、挿入スペース7Sを広く
確保する(図5参照)。この後、ノブ12を緩めて、張
りホルダー8を図3の状態から張り軸8Jを中心に矢印
96方向に回動させる。この場合、張りホルダー8はバ
ネ(図示せず)の復帰力によって回動する。
【0027】上記のように爪台3を開き、張りホルダー
8を回動させた状態が図5である。図5は図1中の矢視
V−V方向の断面図である。次にこの図5に示すように、
シリンダ4の外周面4Mにゴムブランケット10を巻き
付ける。ゴムブランケット10の咥え頭側10aの端部
辺には固定用のアルミバー30aが設けられている。そ
して、咥え頭側10aを挿入スペース7Sに挿入し、ア
ルミバー30aを押圧部6に形成されている引っ掛け凹
部に引っ掛ける。
【0028】この後、開閉ボルト13を締め込み爪台3
を矢印95方向に移動させて挿入スペース7Sを閉じ
(図3参照)、爪台3でゴムブランケット10の咥え頭
側10a、アルミバー30aを押えて固定する。また、
ネジ7Nを締め、爪ホルダー7Hを矢印98方向に閉じ
る。他方、ゴムブランケット10の咥え尻側10bの端
部辺にも固定用のアルミバー30bが設けられており、
このアルミバー30bを張りホルダー8の引掛けスペー
ス8Sに引っ掛ける。
【0029】こうしてゴムブランケット10の両端を保
持し、ゴムブランケット10をシリンダ4の外周面4M
に沿って巻き付ける。このままの状態では、図5に示す
ように、ゴムブランケット10の咥え頭側10a、咥え
尻側10bは、それぞれたるみ空間W1、W2が生じて
いる。
【0030】このため、まずノブ12を締め込み、張り
ホルダー8を矢印93方向に回動させる。この張りホル
ダー8の回動によってゴムブランケット10の咥え尻側
10bは引っ張られ、たるみ空間W2は解消され、咥え
尻側10b近傍のゴムブランケット10は外周面4Mに
密着する。
【0031】ところがこの段階では、ゴムブランケット
10と外周面4Mとの摩擦によって、咥え頭側10aに
生じているたるみ空間W1は解消されない。特に新しい
ゴムブランケット10を用いた場合、ゴムのこしによっ
てたるみ空間W1が大きく生じることが多い。シリンダ
4の外周面4Mとの間にこのようなたるみ空間W1はが
残っていると、印刷の際に枚葉紙の不要部分にインキが
付着する胴刷りを起こしてしまい、印刷品質を低下させ
る。
【0032】このため、最後に第1移動操作部、押圧操
作部としての押圧ネジ32を締め込む。押圧ネジ32は
図1に示すように印刷胴2の両端に設けられており、押
圧部6に接して位置している。押圧ネジ32を締め込む
ことによって押圧部6をシリンダ軸4Jに向けて矢印9
1方向に押し下げる。図6は印刷胴2の軸方向の断面図
の一部であり、図6Aは押圧ネジ32を締め込む前の状
態、図6Bは押圧ネジ32を締め込み押圧部6を押し下
げた後の状態を示している。
【0033】押圧部6を矢印91方向に押し下げること
によって、ゴムブランケット10の咥え頭側10aに生
じているたるみ空間W1を解消する。たるみ空間W1が
解消された状態が図2である。すなわち、図5に示され
ている押圧部6底面側の移動スペース6Sの長さだけ咥
え頭側10a、アルミバー30aは引っ張られ、たるみ
空間W1は解消される。
【0034】以上のようにして、ゴムブランケット10
の咥え尻側10b、咥え頭側10aの双方を引っ張り、
ゴムブランケット10に張力を加える。これによって、
シリンダ外周面4Mとの間に生じたたるみ空間を、容易
かつ確実に解消することができる。なお、本発明は上記
実施例において説明した構造に限るものではなく、ブラ
ンケットの両端を引っ張り、ブランケットに張力を加え
ることができる機構であれば他の構造を採用してもよ
い。
【0035】
【発明の効果】請求項1の枚葉印刷機の印刷胴において
は、シリンダには、ブランケットの第1端部を固定する
第1固定部、およびブランケットの第2端部を固定する
第2固定部が設けられており、これら第1固定部、第2
固定部をそれぞれ移動させる第1移動操作部および第2
移動操作部が設けられている。そして、第1固定部およ
び第2固定部の移動によってシリンダの外周面に巻き付
けられたブランケットに張力を加える。
【0036】このように、第1固定部および第2固定部
の移動によって、ブランケットの第1端部、第2端部の
両端を移動させて引っ張り、ブランケットに張力を加え
る。このため、シリンダ外周面上で生じるブランケット
のたるみを容易に除去することができる。
【0037】したがって、容易かつ確実にシリンダ外周
面に巻き付けられたブランケットを張ることができ、た
るみを解消して、枚葉紙の不要部分にインキが付着する
胴刷りの発生を回避することができる。
【0038】請求項2の枚葉印刷機の印刷胴において
は、シリンダには、シリンダ内に導かれたブランケット
の第1端部を保持する第1可動部が内蔵されている。ま
た、中心軸を中心に回転可能であり、その端部において
ブランケットの第2端部を保持する第2可動部も内蔵さ
れている。
【0039】さらに、第1可動部をシリンダのほぼ中心
方向に向けて押圧し移動させる押圧操作部、および第2
可動部を、中心軸を中心に回動させる回動操作部が設け
られている。そして、第1可動部の移動、および第2可
動部の回動によってシリンダの外周面に巻き付けられた
ブランケットに張力を加える。
【0040】このように、第1可動部の移動、および第
2可動部の回動によって、ブランケットの第1端部、第
2端部の両端を移動させて引っ張り、ブランケットに張
力を加える。このため、シリンダ外周面上で生じるブラ
ンケットのたるみを容易に除去することができる。
【0041】したがって、容易かつ確実にシリンダ外周
面に巻き付けられたブランケットを張ることができ、た
るみを解消して、枚葉紙の不要部分にインキが付着する
胴刷りの発生を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる枚葉印刷機の印刷胴の一実施例
を示す平面図である。
【図2】図1に示す印刷胴の矢視II−II方向の側面断面
図である。
【図3】ゴムブランケットが巻き付けられていない状態
の、図1の印刷胴を示す側面断面図である。
【図4】図1に示す印刷胴の矢視IV−IV方向の側面断面
図である。
【図5】図1に示す印刷胴の矢視V−V方向の側面断面図
である。
【図6】図1に示す印刷胴の軸方向の断面図の一部であ
る。
【図7】枚葉オフセット印刷機における各印刷胴の概念
図である。
【図8】従来の印刷胴の一例を示す図である。
【符号の説明】
2・・・・・印刷胴 3・・・・・爪台 4・・・・・シリンダ 4M・・・・・外周面 6・・・・・押圧部 7・・・・・爪 8・・・・・張りホルダー 10・・・・・ゴムブランケット 12・・・・・ノブ 12N・・・・・張りボルト 32・・・・・押圧ネジ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】 次に、この印刷胴72を回転させ、ゴムブランケット7
0をシリンダ73の外周面に沿って巻き付ける。そし
て、ゴムブランケット70の咥え尻側70bの端部辺に
設けられているアルミバー69bを取り付け台75のフ
ックに引掛け、固定アルミバー78で押えてボルト76
を締める。このようにしてゴムブランケット70を巻き
付けただけでは、ゴムブランケット70にたるみが生じ
ており、シリンダ73の外周面との間に隙間が残ってし
まう。たるみ空間Y1,Y2が生じている状態を図9に
示す。シリンダ4の外周面4Mとの間にこのようなたる
み空間Y1,Y2が残っていると、印刷の際に枚葉紙の
不要部分にインキが付着する胴刷りを起こしてしまい、
印刷品質を低下させる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】 このため、ゴムブランケット70の咥え尻側70bを固
定した後、張りボルト77を締め込む。この締め込みに
よって、ゴムブランケット70の咥え尻側70bは台中
心軸75Jを中心に矢印92方向に移動し、ゴムブラン
ケット70には張力が加えられ、たるみ空間Y1,Y2
が解消される。なお、ゴムブランケット70のたるみ
間Y1,Y2を完全に解消するため、印刷胴72のアイ
ドリング回転を繰り返し行ない、隣接する印刷胴との圧
でたるみ空間を咥え尻側70b方向に寄せる。そして、
張りボルト77の増し締めを数回、繰り返し咥え頭側7
0a近傍のたるみ空間Y1も解消する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】 従来の印刷胴には次のような問題があった。シリンダ7
3の外周面に巻き付けたゴムブランケット70たるみ
を完全に解消するため、上述のように印刷胴72のア
イドリング回転、張りボルト77の増し締めを繰り返し
て行なっている。特に、ゴムブランケット70の咥え頭
側70aの曲り部70F近傍は浮きやすく、たるみ空間
Y1が生じやすい。この曲り部70F部分のたるみ空間
Y1を咥え尻側70bの引っ張りで解消するためには、
印刷胴72のアイドリング回転、張りボルト77の増し
締めを数回にわたって行なう必要があり、作業効率が低
下するという問題があった。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図9
【補正方法】追加
【補正内容】
【図9】図8に示す印刷胴において、ゴムブランケット
にたるみ空間が生じている状態を示す図である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】追加
【補正内容】
【図9】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周面にブランケットが巻き付けられるシ
    リンダ、 シリンダに設けられており、供給される枚葉紙をシリン
    ダ上で保持する枚葉紙保持部、 シリンダに設けられており、ブランケットの第1端部を
    固定する第1固定部、 第1固定部を移動させる第1移動操作部、 シリンダに設けられており、ブランケットの第2端部を
    固定する第2固定部、 第2固定部を移動させる第2移動操作部、 を備えており、 第1固定部および第2固定部の移動によってシリンダの
    外周面に巻き付けられたブランケットに張力を加える、 ことを特徴とする枚葉印刷機の印刷胴。
  2. 【請求項2】外周面にブランケットが巻き付けられるシ
    リンダ、 シリンダに設けられており、供給される枚葉紙をシリン
    ダ上で保持する枚葉紙保持部、 シリンダに内蔵されており、シリンダ内に導かれたブラ
    ンケットの第1端部を保持する第1可動部、 第1可動部をシリンダのほぼ中心方向に向けて押圧し移
    動させる押圧操作部、 シリンダに内蔵された第2可動部であって、中心軸を中
    心に回転可能であり、その端部においてブランケットの
    第2端部を保持する第2可動部、 第2可動部を、中心軸を中心に回動させる回動操作部、 を備えており、 第1可動部の移動、および第2可動部の回動によってシ
    リンダの外周面に巻き付けられたブランケットに張力を
    加える、 ことを特徴とする枚葉印刷機の印刷胴。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4495526B2 (ja) * 2004-06-09 2010-07-07 株式会社小森コーポレーション 輪転印刷機のブランケット装着装置およびその装着方法

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