JPH0768651A - 管状体 - Google Patents

管状体

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JPH0768651A
JPH0768651A JP5219488A JP21948893A JPH0768651A JP H0768651 A JPH0768651 A JP H0768651A JP 5219488 A JP5219488 A JP 5219488A JP 21948893 A JP21948893 A JP 21948893A JP H0768651 A JPH0768651 A JP H0768651A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 魚とのやりとりをする場合の糸切れ等を防止
すべく、竿の撓みが大きな状態での弾性を有する竿を提
供する点にある。 【構成】 内面層A、中間層B、外面層Cを、樹脂2と
強化繊維1とからなるプリプレグで形成するとともに、
内面層A及び外面層Bとして、PAN系の強化繊維を使
用したプリプレグを配置し、中間層Bを、PAN系の強
化繊維を使用した二層のプリプレグで、その中間層Bを
形成するPAN系の強化繊維の弾性率よりも大きな弾性
率を有するピッチ系の強化繊維を使用したプリプレグを
挟み込む状態に積層して構成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、釣り竿、ゴル
フシャフト等に使用されるもので、複数層のプリプレグ
を巻回して形成してある管状体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来一般には、管状体を形成するに、中
間層においてPAN系の炭素繊維を使用したプリプレグ
を巻回して構成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来構成に
おいては、管状体の曲げ歪みが大きくなると、弾性率が
高くなり、柔軟性が欠如してくる傾向にあった。この傾
向を掴む為に、次のような試験設備を利用して、撓みを
測ってみた。詳しいテスト方法及びテストピースについ
ては、実施例において詳述する。ここでは、結果のみを
記すが、図5に示すグラフとそのグラフのもとになった
測定値の表とで示すように、
【0004】
【表1】
【0005】実測撓み値と理論(計算)撓み値との比
が、テスト荷重が大きくなるほど、つまり、撓みが大き
くなる程、荷重が小さい時より低い値になっている。こ
れは、撓みが大きくなるほど、理論計算に使用した弾性
率よりも実測弾性率が高くなり、柔軟性が低下してきた
ことを意味する。つまり、理論撓み値は、平板での曲げ
試験で得られた弾性率を、炭素繊維量の体積含有率に換
算して新たに計算し、その換算弾性率(表1、表2に示
す)を用いて算出される。これは、実際のテストピース
とは、使用材料等に起因する炭素繊維量の変動、樹脂量
の変動により、理論撓み値とは一致しないことを意味す
る。しかしながら、実測撓み値と理論撓み値との比は1
00%とはならないものの、荷重が増加して撓み量が大
きくなっても一定の比率になることが予想されていた
が、中間層にPAN系の炭素繊維を使用した場合には、
荷重が増すと実測値と理論値の比が小さくなり、弾性率
が高くなっている。そうすると、釣り竿に使用した場合
には、魚の引きによって竿が曲がった場合に柔軟性が低
下し、その魚の引きを竿ではためることができず、糸切
れを起こしたり、魚の口切れを起こしたりすることがあ
った。また、ゴルフシャフトとして使用した場合にも、
クラブフェイスが地面内に深く入り込み過ぎたりする
と、撓みが大きくなると同時に柔軟性を失い、折損し易
くなることもある。又、撓み量の違いによって弾性率が
異なるものになるので、それによって、撓みの小さい通
常の竿操作している場合と魚がかかり竿が大きく撓んだ
場合とで竿の調子が変化し、釣り操作が難しい面もあっ
た。本第1発明の目的は管状体が曲げ作用を受けて大き
く撓んだ状態においても、柔軟性が低下せず、釣り竿と
して使用した場合に、竿操作を円滑に行うことができ、
かつ、ゴルフシャフトとして使用した場合にも切損しに
くい管状体を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本第1発明による特徴構
成は内面層、中間層、外面層を、炭素繊維と樹脂とで管
状に形成するとともに、中間層を、ピッチ系の炭素繊維
と樹脂とで構成されるプリプレグと、そのピッチ系の炭
素繊維の弾性率より小さな弾性率を持つPAN系の炭素
繊維と樹脂とで構成されるプリプレグを巻回して構成し
てある点にあり、その作用効果は次の通りである。但
し、上記課題を解決する為に、ピッチ系の炭素繊維を中
間層に使用する構成とすることもできるが、かかる構成
によっては、ピッチ系の炭素繊維の強度の弱い層が管状
体としての最終的な曲げ強度となるとされているのが一
般的である。そこで、上記したように、中間層を、PA
N系とピッチ系との炭素繊維で構成するものを採用す
る。
【0007】
【作用】まず、ピッチ系の炭素繊維と樹脂とで構成され
るプリプレグと、PAN系の炭素繊維と樹脂とで構成さ
れるプリプレグとを、巻回したハイブリット構造の撓み
について図4及び表2に示す。
【0008】
【表2】
【0009】この図によると、PAN系の炭素繊維を使
用した場合と比べると、撓みが大きくなる600g荷重
点において、理論撓み値に対する比率が100%に近い
ものになっており、弾性率が理論撓み値の計算に用いら
れた弾性率にちかずき、弾性が大きくなることがわか
る。又、テスト荷重が200g、400g、600gへ
と変化しても、比率の変化が少なく、弾性率が一定に近
ずくこともわかる。したがって、このような弾性体を竿
に使用すると、魚の引きによって竿が曲がっても、その
状態で柔軟を残しているので、その竿の弾性を利用し
て、更なる魚の締め込みに対しても竿でためて堪えるこ
とができ、糸切れや魚の口切れ等を回避できる。また、
ゴルフシャフトに使用した場合には、大きな撓みを生ず
るような反力を受けても、その弾性によって、切損する
ことはない。
【0010】
【発明の効果】したがって、竿としては、魚とのやりと
り操作において扱い易いものになる。また、ゴルフシャ
フトに使用した場合にも、切損しにくいシャフトとする
ことができる。また、撓み量の大小によっても、弾性率
が余り変動していないので、竿の操作時に撓み量の違い
による操作性の違いはない。本第2発明の目的は、本第
1発明の目的と同様の目的を達成するとともに、管状体
としては、強度の高い構造のものを提供する点にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本第2発明による特徴構
成は内面層、中間層、外面層を、炭素繊維と樹脂とから
なるプリプレグで形成するとともに、内面層及び外面層
として、PAN系の炭素繊維と樹脂とで構成されるプリ
プレグを巻回し、中間層を、PAN系の炭素繊維と樹脂
とで構成されるプリプレグと、その中間層を形成するP
AN系の炭素繊維の弾性率よりも大きな弾性率を有する
ピッチ系の炭素繊維と樹脂とで構成されるプリプレグと
を、巻回して構成してある点にあり、その作用効果は次
の通りである。
【0012】
【作用】請求項1の作用に加えて、次のような作用を記
すことができる。つまり、管状体が曲げをうけると、管
状体はその断面を横長のものに押しつぶされるような変
形を受ける。その際に、内面層は圧縮力を受け、外面層
は引張力を受ける。したがって、この内外面には機械的
強度が要求される。そこで、表3で示す、ピッチ系の炭
素繊維に比べて弾性率が低く、樹脂と炭素繊維とのコン
ポジットの曲げ強度等において高い数値を示すPAN系
の炭素繊維を使用した。
【0013】
【表3】
【0014】
【発明の効果】請求項1の効果に加えて、次のような効
果を記すことができる。内外面層における機械的脆さが
解消されて、内外面層からの亀裂の発生等を回避でき
る。本第3発明の目的は、本第2発明の目的と同様の目
的を達成するものを提供する点にある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本第3発明による特徴構
成は、内面層、中間層、外面層を、炭素繊維と樹脂とか
らなるプリプレグで形成するとともに、内面層及び外面
層として、PAN系の炭素繊維と樹脂とで構成されるプ
リプレグを巻回し、中間層を、PAN系の炭素繊維と樹
脂とで構成される少なくとも二層のプリプレグで、その
中間層を形成するPAN系の炭素繊維の弾性率よりも大
きな弾性率を有するピッチ系の炭素繊維と樹脂とからな
るプリプレグを挟み込む状態に巻回して、少なくとも三
層の中間層を構成してある点にあり、その作用効果は次
の通りである。
【0016】
【作用】請求項2の作用に加えて、次のような作用を記
すことができる。つまり、中間層において、弾性率が高
く竿の剛性を維持するピッチ系の炭素繊維を使用したプ
リプレグを、表3で示すように、弾性率は低いが機械的
強度の高いPAN系の炭素繊維を使用したプリプレグで
挟み込み、双方で両者の欠点を補い、内部亀裂等の発生
を抑制しながら、高弾性率の炭素繊維の使用を確保す
る。
【0017】
【発明の効果】請求項2の効果に加えて、次のような効
果を記すことができる。内外面層における機械的脆さが
解消されて、内外面層からの亀裂の発生等を回避でき
る。本第4発明の目的は、本第2発明の目的と同様の目
的を達成するものを提供する点にある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本第4発明による特徴構
成は、中間層を形成するピッチ系の炭素繊維の弾性率が
略60t/mm2 以上であり、PAN系の炭素繊維の弾性率
が略60t/mm2 以下である点にあり、その作用効果は次
の通りである。
【0019】
【作用】つまり、弾性率をこのように設定することによ
って、ピッチ系の炭素繊維で剛性を高めて竿の張りを強
くしながら、このような剛性の高いものであっても、曲
がりが大きくなってもPAN系の炭素繊維よりも柔軟を
維持できる特性を強化できるものであり、さらに、PA
N系の炭素繊維を使用することにより、亀裂の発生や割
れ等の発生に関係する引張強度等の機械的強度を高いも
のにできる。
【0020】
【発明の効果】したがって、竿全体としての粗成をみる
と、機械的強度においてはピッチ系炭素繊維の影響を抑
えて、PAN系炭素繊維の機械的強度を発現させて、亀
裂の発生等を抑え曲げ強度等の高いものに維持しなが
ら、しかも、ピッチ系炭素繊維の高弾性効果によって、
剛性の大きな特性を維持でき、相反する特性を満足させ
ることができる。本第5発明の目的は、外面層として竿
の強度を高め得るものを提供する点にある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本第5発明による特徴構
成は、外面層が、軸芯方向に螺旋状に巻き付けていくテ
ープ状のプリプレグである点にあり、その作用効果は次
の通りである。
【0022】
【作用】つまり、シート状のものに比べて幅の狭いテー
プを巻付けて行くので、テープ全幅に亘って均一に巻付
引張力が作用し、皺等の発生を抑えることができる。
【0023】
【発明の効果】このような構成によって、外面層と中間
層との間の密着性を高め、竿としての強度を高めること
ができる。
【0024】
【実施例】図1及び図2に示すように、内面層A,中間
層B,外面層C、夫々を、炭素繊維1に樹脂2を含浸さ
せたプリプレグを巻回して管状に形成するとともに、内
面層A及び外面層Bにおける炭素繊維の引き揃え方向
S,Sを管状の周方向に設定し、中間層の炭素繊維の繊
維方向Sを管状の軸芯方向に設定してある。但し、外面
層Cにおいては繊維方向Sを軸芯方向に設定する場合も
ある。内面層A,中間層Bはプリプレグのシートを巻回
したものであり、外面層Cはプリプレグのシートを5mm
幅の細幅テープ状にして、このテープを突き合わせ状態
で巻回し、管状体を形成する。この管状体は、図示して
はないが、この後さらに成形用のポリエステルテープを
巻回し焼成後、塗装を施して、釣り竿等になる。中間層
Bは、外面層Cに接する第1層3と、この第1層3の内
面に接する第2層4と、この第2層4の内面に接する第
3層5とからなり、第1層3と第3層5はPAN系の炭
素繊維を用い、第2層4はピッチ系の炭素繊維を用いて
いる。代表例として、各炭素繊維の組成を記すと、内面
層Aとしては、プリプレグシートであって、PAN系の
炭素繊維を用い、弾性率は30t/mm2 、炭素繊維密度3
0g/m2 、樹脂量が重量比で40%である。中間層B
においては、プリプレグシートであって、PAN系炭素
繊維として、弾性率は40t/mm2 、炭素繊維密度は75
g/m2 、樹脂量が重量比で24%のものを使用し、ピ
ッチ系炭素繊維として、弾性率は70t/mm2 、炭素繊維
密度は150g/m2 、樹脂量が重量比で25%のもの
を使用している。外面層Cとしては、プリプレグのテー
プであって、PAN系の炭素繊維を用い、弾性率は30
t/mm2 、炭素繊維密度23g/m2 、樹脂量が重量比で
40%である。この管状体では、内外面層におけるプリ
プレグ厚みは0.03mm程度の厚みに形成し、中間層B
における各プリプレグ厚みは0.2mm程度の厚みに形成
してある。上記した炭素繊維の組成は1例であり、仕様
に合わせて変更する。次ぎに、管状体における撓み測定
方法について説明する。図3に示すように、撓みの測定
装置Xとしては、長さを1Mに裁断したテストピース7
を取り付ける取り付け台6と、テストピース7の元側に
装着する中実丸棒11と、テストピース7の先端に装着
する中実丸棒8と、錘り9と読み取り具10である。取
り付け台6は測定に影響しないように充分な剛性をもた
せてある。テストピース7としては、次のようになる。
表2に示すように、ハイブリット1においては、内外層
A,Cとしては、PAN系の炭素繊維を用い、弾性率は
24t/mm2 、炭素繊維密度27.5g/m2 、樹脂量が
重量比で42%である。中間層Bにおいては、PAN系
炭素繊維として、弾性率は40t/mm2 、炭素繊維密度は
150g/m2 、樹脂量が重量比で24%のものを使用
し、ピッチ系炭素繊維として、弾性率は70t/mm2 、炭
素繊維密度は150g/m2 、樹脂量が重量比で25%
のものを使用している。ハイブリット2は、ハイブリッ
ト1とは、中間層BにおけるPAN系繊維の樹脂層とピ
ッチ系繊維の樹脂層とが内外入れ代わったものを示す。
ハイブリット3おいては、内外面層A,Cはハイブリッ
ト1と同様であり、中間層Bを3層構造としたもので、
PAN系炭素繊維として、弾性率は40t/mm2、炭素繊
維密度は75g/m2 、樹脂量が重量比で24%のもの
を使用している点で異なるだけである。中実丸棒8,1
1においては、弾性率は24t/mm2 、炭素繊維の体積含
有率が50%の引き抜き材をテーパに削り出したものを
使用している。
【0025】次ぎに、この装置で撓みを実測するのであ
るが、それに先立って、弾性率を一定とした撓みの理論
値を計算で求める必要がある。そこで、図6を基にし
て、その計算方法を記すと、まず、材料力学の基本公式
を適用する為に、テストピース7及び中実丸棒8、中実
丸棒11の長さを200分の1等分して、通常の撓み式
を当てはめて、撓み角を計算し、その計算によって算出
した撓み角を利用し差分法によって撓みWを算出する。
全長が短い場合は100分の1に等分する。つまり、一
般式dθ/dS=M/EI を基本式とする。ここに、
θは撓み角、Sは長さであり、Mは曲げモーメント、E
は弾性率(表1に示す)、Iは断面二次モーメントを示
す。上式を200等分した各部分に適用すると、 となる。ここに、 Δθk :k番目とk+1番目の部分のなす角度 ΔSk :k番目の部分の長さ Ek :k番目の部分の中点での弾性率 Ik :k番目の部分の中点での断面二次モーメント Mk :k番目の部分の中点での荷重によるモーメント さて、 ΔSk は分割長によって決まる Ek は分割部中点の材料構成によって決まる Ik は分割部中点の内径・外径によって決まる Mk は分割部中点と荷重点との水平距離及び荷重によっ
て決まる 以上より、Δθk が求まる。そして、各分割部の位置
は、図6に示すように、k番目とk+1番目の部分の座
標を(Xk+1,k+1 )、(Xk,k )とすると、 Xk+1 =Xk +ΔSk COS(θ0 −Σi=1,k Δθi ) Yk+1 =Yk +ΔSk SIN(θ0 −Σi=1,k Δθi ) (Xn,n )が算出でき、これによって撓みWを算出で
きる。このようにして計算した値と測定した値を前記し
た表2に示した。この表2に基づいて作成したグラフを
図4に示す。このグラフによって判断すると、600g
の荷重点において理論撓みに近ずき、弾性が発現するこ
とが分かり、図5に示したPAN系のものに比べると、
その違いがハッキリする。
【0026】〔別実施例〕 図7に示すように、内外面層A,Cの構成は前記し
た実施例のものと同様で、中間層Bの構成として、第1
層3と第2層4だけを巻回したもの、または、第2層4
と第3層5とを巻回した二層構造のものであってもよ
い。尚、この場合にも、炭素繊維の引き揃え方向は管状
の軸芯方向に沿った方向である。 更に、図8に示すように、中間層Bを複数層にする
には、PAN系の炭素繊維を使用した樹脂層と、ピッチ
系の炭素繊維を使用した樹脂層とを交互に重合わせる構
成とする。
【0027】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリプレグを巻回して竿を形成する状態を示す
斜視図
【図2】ハイブリット3に対応する竿の断面図
【図3】撓み測定装置を示す構成図
【図4】ハイブリットの撓み比率を示すグラフ
【図5】従来のPAN系炭素繊維を使用した竿の撓み比
率を示すグラフ
【図6】撓みを生じる竿を等分割して座標化した状態を
示すグラフ
【図7】ハイブリット1、2に対応する竿の断面図
【図8】中間層をさらに多層構造にした断面図
【符号の説明】
1 炭素繊維 2 樹脂 A 内面層 B 中間層 C 外面層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08J 5/24 7310−4F // B29K 233:20 B29L 23:00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面層(A)、中間層(B)、外面層
    (C)を、炭素繊維(1)と樹脂(2)とで管状に形成
    するとともに、中間層(B)を、ピッチ系の炭素繊維
    (B)と樹脂(2)とで構成されるプリプレグと、その
    ピッチ系の炭素繊維(1)の弾性率より小さな弾性率を
    持つPAN系の炭素繊維(1)と樹脂(2)とで構成さ
    れるプリプレグとを、巻回して構成してある管状体。
  2. 【請求項2】 内面層(A)、中間層(B)、外面層
    (C)を、炭素繊維(1)と樹脂(2)とからなるプリ
    プレグで形成するとともに、内面層(A)及び外面層
    (C)として、PAN系の炭素繊維(1)と樹脂(2)
    とで構成されるプリプレグを巻回し、中間層(B)を、
    PAN系の炭素繊維(1)と樹脂(2)とで構成される
    プリプレグと、その中間層(B)を形成するPAN系の
    炭素繊維の弾性率よりも大きな弾性率を有するピッチ系
    の炭素繊維(1)と樹脂(2)とで構成されるプリプレ
    グとを、巻回して構成してある管状体。
  3. 【請求項3】 内面層(A)、中間層(B)、外面層
    (C)を、炭素繊維(1)と樹脂(2)とからなるプリ
    プレグで形成するとともに、内面層(A)及び外面層
    (C)として、PAN系の炭素繊維(1)と樹脂(2)
    とで構成されるプリプレグを巻回し、中間層(B)を、
    PAN系の炭素繊維(1)と樹脂(2)とで構成される
    少なくとも二層のプリプレグで、その中間層(B)を形
    成するPAN系の炭素繊維(1)の弾性率よりも大きな
    弾性率を有するピッチ系の炭素繊維(1)と樹脂(2)
    とからなるプリプレグを挟み込む状態に巻回して、少な
    くとも三層の中間層(B)を構成してある管状体。
  4. 【請求項4】 中間層(B)を形成するピッチ系の炭素
    繊維(1)の弾性率が略60t/mm2 以上であり、PAN
    系の炭素繊維(1)の弾性率が略60t/mm2以下である
    請求項1、2、又は、3に記載の管状体。
  5. 【請求項5】 外面層(C)が、軸芯方向に螺旋状に巻
    き付けていくテープ状のプリプレグである請求項1、
    2、又は、3に記載の管状体。
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