JPH0768401A - 振動切削加工方法および振動切削加工装置 - Google Patents

振動切削加工方法および振動切削加工装置

Info

Publication number
JPH0768401A
JPH0768401A JP21750993A JP21750993A JPH0768401A JP H0768401 A JPH0768401 A JP H0768401A JP 21750993 A JP21750993 A JP 21750993A JP 21750993 A JP21750993 A JP 21750993A JP H0768401 A JPH0768401 A JP H0768401A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting
cutting tool
vibration
tool
work material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP21750993A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3500434B2 (ja
Inventor
Eiji Shamoto
英二 社本
Toshimichi Moriwaki
俊道 森脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shamoto Eiji
Original Assignee
Shamoto Eiji
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shamoto Eiji filed Critical Shamoto Eiji
Priority to JP21750993A priority Critical patent/JP3500434B2/ja
Publication of JPH0768401A publication Critical patent/JPH0768401A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3500434B2 publication Critical patent/JP3500434B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Turning (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 切削抵抗の減少,加工精度の向上,加工歪み
低下を実現し得る振動切削加工方法および振動切削加工
装置を提供する。 【構成】 切削時に、第1および第2のアクチュエータ
2,3によって、切削工具1に切削方向および切屑流出
方向の振動を重畳して与える。このとき、動作制御手段
8によって、第1および第2のアクチュエータ2,3の
動作制御を行ない、切削工具1の動作における1つの周
期内で、切削工具1が被削材に対して相対的に切削方向
の正の速度成分を有する期間内で切屑流出方向の正の速
度成分を有する期間を有し、切削工具1が被削材に対し
て相対的に切削方向の負の速度成分を有する期間内で切
屑4aおよび仕上げ面から離れ、切削工具1は切屑4a
から離れた状態で仕上げ面側に移動するようにその動作
が制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、振動切削加工方法お
よび振動切削加工装置に関し、特に、切削加工を行なう
際に、切削工具と被削材との間に、切削方向の振動と切
屑流出方向の振動とを重畳した振動を与えることによっ
て被削性を著しく向上させることが可能となる振動切削
加工方法および振動切削加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、工具刃先に単振動を付加し、
振動1周期ごとに断続的な切削を行なう振動切削は知ら
れている。この振動切削については、「精密加工振動切
削」(実教出版株式会社 隅部淳一郎著)などに記載さ
れている。この文献には、振動切削における工具の振動
方向には主に次の3種類のものがあることが記されてい
る。すなわち、切削方向と同方向の主分力方向,送り分
力方向,背分力方向の3種類である。
【0003】図19は、上記の3種類の振動方向を併記
した切削工具21と被削材24とを部分的に示す斜視図
である。従来の振動切削では、図19に示される3種類
の方向(,,)のうち1方向にのみ切削工具21
を振動させながら切削を行なっていた。このように切削
工具21に振動を与えながら切削を行なうことによっ
て、次のような効果を奏する。すなわち、切削工具21
のすくい面における構成刃先の形成を効果的に阻止でき
る、切削工具21の刃先までの切削油剤の浸透を可能に
するといった効果を奏する。それにより、通常切削の場
合よりも切削抵抗を低減することが可能となる。
【0004】しかし、上記の3種類の振動切削のうち、
送り分力方向振動切削や背分力方向振動切削を用いるこ
とは、特別な場合以外には好ましくないと一般的に考え
られてきた。それは、この2つの手法には、次のような
決定的な欠点があったからである。まず送り分力方向振
動切削の場合について図19を用いて説明する。送り分
力方向振動切削は、図19に示される方向に切削工具
を振動させて行なわれる。そのため、工具刃先の鋭利化
などの利点は有するが、自己摩擦加熱作用によって切刃
の損耗が早くなるという決定的な欠点を有している。
【0005】次に、背分力方向振動切削の場合について
図19および図20を用いて説明する。図20は、背分
力方向振動切削時の切削工具の動作を示す断面図であ
る。背分力方向振動切削は、図19に示される方向に
切削工具を振動させて行なわれる。そのため、図20に
示されるように、切削工具21が下方へ移動した際に、
切削工具21の逃げ面22が被削材24の表面24bを
圧縮変形させる。このような動作が切削工具21の振動
ごとに繰返されることになる。そのため、仕上げ面性状
が悪くなることに加えて、切削工具21の逃げ面22に
多大な負担がかかり切削工具21の刃先が欠けやすくな
るといった決定的な欠点を有している。そのため、ドリ
ルで穴あけする場合など特別な場合以外に背分力方向振
動切削を用いることは好ましくないとされてきた。
【0006】以上のように、送り分力方向振動切削,背
分力方向振動切削が決定的な欠点を有していたため、従
来から一般に、振動切削といえば主分力方向振動切削が
用いられてきた。この主分力方向振動切削は、図19
に示される方向(切削方向)に切削工具21を振動させ
て行なわれる。それにより、上記の送り分力方向振動切
削,背分力方向振動切削などにみられる欠点を有するこ
となく、上記の振動切削特有の効果が得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
主分力方法振動切削においても次のような問題があっ
た。主分力方向振動切削は、切削方向に切削工具を振動
させることによって断続的な切削を行なうものである。
そのため、通常切削に比べて平均切削力は減少する。し
かし、実際に切削が行なわれる実切削時の切削力は、通
常の切削の場合と大差はない。これは、工具すくい面に
おいては、通常切削の場合も上記の主分力方向振動切削
の場合も、切削時に切削工具が切屑に対して切屑の流出
を妨げる方向に力を及ぼしていたからである。そのた
め、主分力方向振動切削によっても、実切削時において
は、通常切削とあまり大差がない程度の切削力が生じて
いたのが現状であった。したがって、現在よりもさらに
加工精度を向上させ、加工ひずみを低減させるには、上
記の主分力方向振動切削でもその対応が困難になると考
えられる。
【0008】この発明は上記の問題を解決するためにな
されたものである。この発明の目的は、実切削時におい
ても切削力を大幅に減少させることのできる振動切削加
工方法および振動切削加工装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に基づく振動切
削加工方法によれば、切削加工後に形成される仕上げ面
に沿って切削を行なうための被削材に対する相対的な切
削工具の移動方向でありかつ切削が進む方向を正の方向
とする切削方向と、切削が行なわれることによって生成
される切屑の流出方向でありかつ切屑が流出していく方
向を正の方向とする切屑流出方向とによって規定される
平面内で、切削時に切削工具と被削材との間に相対的に
切削方向の振動と切屑流出方向の振動とを重畳して与え
ることによって、切削工具に周期的な動作を行なわせ、
切削工具の動作における1つの周期内において、切削工
具が被削材に対して相対的に切削方向の正の速度成分を
有する期間内で切屑流出方向の正の速度成分を有する期
間を有し、切削工具が被削材に対して相対的に切削方向
の負の速度成分を有する期間内で切屑および仕上げ面か
ら離れ、切削工具は切屑から離れた状態で仕上げ面側に
移動するようにその動作が制御される。
【0010】上記の切削工具に与えられる振動は、好ま
しくは、切削方向の第1の単振動とこの第1の単振動と
同一周期を有する切屑流出方向の第2の単振動とを、第
1の単振動に対して第2の単振動が所定の位相遅れるよ
うに重畳した楕円振動である。
【0011】この発明に基づく振動切削加工装置は、装
置本体の切削工具取付部に設けられたベース部と、この
ベース部に取付けられた切削工具と、ベース部と切削工
具との間に設けられ切削加工後に形成される仕上げ面に
沿って切削を行なうための被削材に対する相対的な切削
工具の移動方向である切削方向に、被削材に対して相対
的に切削工具を振動させる第1の振動手段と、ベース部
と切削工具との間に設けられ切屑流出方向に被削材に対
して相対的に切削工具を振動させる第2の振動手段と、
第1および第2の振動手段の動作制御を行なう制御手段
とを備えている。
【0012】
【作用】この発明に基づく振動切削加工方法によれば、
切削工具が被削材に対して相対的に切削方向の正の速度
成分を有する期間内で、切屑流出方向の正の速度成分を
有するように切削工具の動作が制御される。それによ
り、切削工具は、切削方向における正の方向に移動して
いる間(実切削時)に、切屑の流出する方向にも移動す
る。その結果、切削工具は、切屑を生成しながら仕上げ
面から離れる方向に移動することとなる。このとき、切
削工具のすくい面は、切屑に対して、従来例とは逆方向
である切屑の流出方向に切屑を引っ張り出すような力
(摩擦力)を及ぼすこととなる。それにより、実切削時
に、切屑力を従来例よりも飛躍的に低減させることが可
能となる。
【0013】上記のような動作を行なった後、切削工具
は、被削材に対して相対的に切削方向の負の速度成分を
有する期間内で切屑および仕上げ面から離れる。その
後、切削工具は、切屑から離れた状態で仕上げ面側に移
動するように制御される。それにより、切削工具は、上
記のように切屑に対してその流出方向に引っ張り出すよ
うな力を及ぼした後に、切屑から一旦離れ、その状態で
仕上げ面に向かって移動することとなる。そのため、切
削工具が仕上げ面に向かって移動したとしても、切削工
具が切屑に対してその流出を妨げる方向に力を及ぼすこ
とはない。
【0014】この発明に基づく振動切削加工装置は、第
1および第2の振動手段と制御手段とを備えている。こ
の制御手段で第1および第2の振動手段の動作を制御す
ることによって、切削工具に、切削方向と切屑流出方向
とによって規定される平面内での上記のような周期的な
動作を行なわせることが可能となる。
【0015】
【実施例】以下、この発明に基づく実施例について、図
1〜図18を用いて説明する。図1は、この発明に基づ
く一実施例における二次元振動切削加工装置の主要部を
示す構成図である。まずこの図1を用いて、この発明に
基づく一実施例における振動切削加工装置について説明
する。
【0016】図1を参照して、この発明に基づく振動切
削加工装置は、切削工具1が設置されるベース部5と、
被削材送り機構7と、第1および第2のアクチュエータ
2,3と、この第1および第2のアクチュエータ2,3
の動作制御を行なう動作制御手段8とを備えている。ベ
ース部5の所定位置には、第1および第2のアクチュエ
ータ2,3を介して切削工具1が取付けられる。第1お
よび第2のアクチュエータ2,3の一例としては、PZ
Tなどの圧電素子を挙げることができる。図1に示され
る態様においては、第1のアクチュエータ2が切屑流出
方向(背分力方向)に振動し、第2のアクチュエータ3
が切削方向に振動する。そして、動作制御手段8によっ
て、この第1および第2のアクチュエータ2,3の動作
を制御することによって、切削工具1を、背分力方向と
切削方向とによって規定される平面内で周期的に振動さ
せることが可能となる。一方、被削材4は、被削材送り
機構7に保持された状態で送り方向に移動する。以上の
構成を有することによって、切削時に、切削工具1を、
切削方向と背分力方向とによって規定される平面内で、
背分力方向と切削力方向との双方の速度成分を有するよ
うな周期的な動作を行なわせることが可能となる。な
お、この際に、切削工具1に付加される振動の切削方向
の最大振動速度を被削材の送り速度より大きく設定し、
断続的な切削を行なうようにする。また、上記の場合
は、切削工具1のすくい角が0°であることを前提とし
ている。そのため、切屑流出方向と背分力方向とが一致
している。しかし、切削工具1は、第1のアクチュエー
タ2によって、切屑流出方向の振動が付加されればよ
い。
【0017】次に、この発明に基づく振動切削加工方法
について説明する。図2は、この発明に基づく振動切削
加工方法の一実施例として、二次元切削時に切削工具1
に楕円振動を付加した場合の加工原理を示す模式図であ
る。以下、この図2を用いて、切削時に切削工具1に楕
円振動を付加した場合の振動切削加工方法の原理につい
て説明する。
【0018】図2を参照して、切削時には、切削工具1
に楕円振動の軌跡13に従った周期的な動作を行なわせ
ながら切削を行なう。それにより、切削工具1は、主切
削力方向(切削方向)(FH )の速度成分と、切屑流出
方向(背分力方向)(FV )の速度成分との双方を有す
る動作を行なうこととなる。このとき、被削材4は、送
り方向にV4の速度で移動する。それにより、切屑4a
が生成される。切削工具1は背分力方向の速度成分を有
しているため、切屑4aを、図2に示されるように、そ
の流出方向に所定速度(V4a)で引っ張る方向に力を
及ぼすことになる。すなわち、切屑4a生成時に、切削
工具1のすくい面10が切屑4aに対して上向き(被削
材4から離れる方向)に滑るという従来の切削方法とは
逆の方向に切屑4aに対して滑る現象が生じる期間が存
在することになる。それにより、切削工具1のすべり面
10と切屑4aとの間で摩擦力が作用する方向を、従来
の切削方法に対して逆転させることが可能となる。その
結果、見かけ上優れた潤滑効果が得られ、被削材の被削
性を飛躍的に向上させることが可能となる。以上のよう
に切屑4aをその流出方向に導きながら切削を行なった
後は、切削工具1は切屑4aから離れた状態で再び被削
材4に近づく方向に移動する。このような動作が繰返さ
れることになる。
【0019】次に、図3〜図6を用いて、切削工具1に
付加される振動についてより詳しく説明する。図3は、
切削工具1が、切削方向FH と背分力方向FV とによっ
て規定される平面14内で楕円振動を行なっている様子
を模式的に示す図である。図4は、図1における切削工
具1近傍の部分拡大図である。図5(a),(b)は、
第1および第2のアクチュエータ2,3によって切削工
具1に付加される単振動の波形を示す図である。図6
は、切削工具1の楕円振動の軌跡を示す図である。
【0020】まず図3を参照して、切削工具1に、第1
および第2のアクチュエータ2,3によって背分力方向
V および切削方向FH の振動を付加することによっ
て、この背分力方向FV と切削方向FH とによって規定
される平面14内で、楕円振動の軌跡13に従った周期
的な動作を行なわせることが可能となる。それにより、
上述したような効果を有する切削を行なうことが可能と
なる。
【0021】次に、図4および図5を用いて、切削工具
1に上記の楕円軌道の軌跡13に従った動作を行なわせ
るために、切削工具1に付加されるべき振動の一例につ
いて説明する。なお、図5(a)には、第1のアクチュ
エータ2によって切削工具1に与えられる切屑流出方向
(背分力方向)FV の振動波形が示されている。また、
図5(b)には、第2のアクチュエータ3によって切削
工具1に付加される切削方向FH の振動波形が示されて
いる。なお、図5に示される態様においては、第2のア
クチュエータ3によって切削工具1に与えられる振動
が、第1のアクチュエータ2によって切削工具1に与え
られる振動の位相よりもπ/2だけずらせるように制御
する。それにより、図6において実線で示される楕円軌
道の軌跡9に従った動作を、切削工具1に行なわせるこ
とが可能となる。また、第1および第2のアクチュエー
タ2,3によって切削工具1に付加される振動の位相な
どを適切に調整することによって、図6において点線で
示される楕円軌道の軌跡11に従った動作を切削工具1
に行なわせることも可能である。
【0022】次に、図6〜図12を用いて、上記のよう
な楕円軌道の軌跡9に従った動作を切削工具1に行なわ
せた場合の切削工具1の動作についてより詳しく説明し
ていく。図7〜図12は、切削工具1に上記のような楕
円振動の軌跡に従った動作を行なわせて切削を行なって
いる状態を段階的に示す模式図である。
【0023】まず図6を参照して、切削工具1に、楕円
軌道の軌跡9に従った動作を行なわせた場合には、A点
において実際の切削動作が開始される。そして、B点を
経てC点に至る間に切込み方向の工具位置を変化させな
がら切削が行なわれる。このとき、常に逃げ角が正の値
を有するようにする。そして、C点に至った時点で、切
削工具1のすくい面が、切屑4aに対してその流出方向
に力を及ぼすことになる。これは、切削工具1の被削材
4から離れる方向(背分力方向FV )の速度成分が切屑
の流出速度を越え、切削工具1のすくい面が、切屑4a
に対して、その切屑の流出方向に滑るからである。この
動作によって、切削工具1のすくい面と切屑4aとの摩
擦力が、切屑4aをその流出方向に引っ張るように作用
することになる。このようにして切屑4aをその流出方
向に引っ張るようにして切削を行なった後、D点におい
て、切削工具1は切屑4aから一旦離れる。そして、切
削工具1は、軌道9に従って移動し、再びA点に戻って
くる。このような動作が、切削時にくり返されることに
なる。
【0024】次に、図7〜図11を用いて、以上説明し
た切削工具1の動作についてさらに具体的に説明する。
まず図7を参照して、切削工具1は、切屑4aから離れ
た状態で被削材4に向かって移動し、切削工具1の刃先
が被削材4の仕上げ面におけるAの位置に到達する。次
に、図8を参照して、切削工具1を、図中の矢印に従っ
て移動させることによって切削を行なう。このとき、切
削工具1の刃先がA点からB点を経てC点へ移動する間
に切り込み方向の工具位置は、徐々に変化する。その際
に、常に逃げ角が正の値を有するように切削条件等を設
定する。次に、図9を参照して、切削工具1は、図中の
矢印に従って、仕上げ面から離れる方向に移動する。こ
のときに、切削工具1のすくい面10から、切屑4a
は、その流出方向に引っ張られる方向に摩擦力を受け
る。それにより、従来の方法に比べて飛躍的に切削力を
減少させることが可能となる。そして、切削工具1の刃
先が、図9に示されるように、D点に到達するまで、切
削工具1は上方(仕上げ面から離れる方向)に移動す
る。次に図10を参照して、切削工具1は、上記のよう
に切屑4aをその流出方向に導くような力を及ぼした後
は、切削工具1は、図中の矢印に従って切屑4aから離
れる方向に移動する。それにより、切削工具1は切屑4
aから一旦離れることになる。その後、図11に示され
るように、切削工具1は、切屑4aから離れた状態で再
び被削材4に向かって移動する。このとき、切削工具1
は、切屑4aの流出方向とは反対方向に移動するが、切
屑4aと切削工具1とは離れているため、切削工具1は
切屑4aに対してその流出を妨げる方向に力を及ぼすこ
とはない。その結果、切削抵抗は増加しない。以上のよ
うな動作が繰返されることによって切削が順次行なわれ
ることになる。
【0025】上記のような本発明の思想に基づいて、発
明者は、次のような条件で実際に切削実験を行なった。
その実験結果について図14〜図16を用いて、以下に
説明することとする。まず切削工具としては、すくい角
0°,逃げ角7°の単結晶ダイヤモンド平バイトを用い
た。そして被削材には切削方向長さ5mm,幅約0.2
5mmの無酸素銅を用いた。切込みは5μm,切削速度
は約130μm/minとした。楕円振動切削,および
従来の振動切削を行なう場合の切削工具の振動は、それ
ぞれ直径約5μmの円振動,両振幅が約5μmの主に切
削方向の単振動とした。周波数はいずれも約1.2Hz
である。
【0026】図14は、本手法による切削後の仕上げ面
の断面曲線を示す図である。図15(a)は通常切削を
行なった後の被削材4と切屑4aを示す図である。図1
5(b)は従来の振動切削を行なった場合の被削材4と
切屑4aとを示す図である。図15(c)は本発明に従
う楕円振動切削を行なった場合の切屑4aと被削材4と
を示す図である。図16(a)は、通常切削を行なった
場合の主切削力(Principal force)
と、背分力(Thrust force)とを示す図で
ある。図16(b)(c)は、それぞれ従来の振動切
削,楕円振動切削を行なった場合の主切削力および背分
力を示す図である。
【0027】まず図14を参照して、上記の条件で楕円
振動切削を行なうことによって、仕上げ面の表面形状は
波型形状となる。しかし、仕上げ面の高低差は、図14
に示されるように、約0.1μm程度と小さく抑えられ
ている。
【0028】次に図15(a)〜(c)を参照して、楕
円振動切削を行なった場合に、通常切削あるいは従来の
振動切削の場合と比べて切屑が長くかつ薄く形成されて
いるのがわかる。より具体的には、切屑4aの厚さは、
通常切削や従来の振動切削の場合と比較して約6分の1
程度になる。それにより、切削抵抗を大幅に減少させる
ことが可能となる。
【0029】次に、図16(a)〜(c)を参照して、
楕円振動切削によれば、切削工具1のすくい面が切屑4
aに対して上向き(切屑4aの流出方向)に滑るため、
背分力がマイナスの値を有する期間が存在する。そのた
め、平均背分力がほぼ0の値となる。それにより、見か
け上の潤滑効果は向上する。このような見かけ上の潤滑
効果の向上によって、平均主分力のみならず実切削時の
主分力も通常切削あるいは従来の振動切削に比べて数分
の1程度に減少している。
【0030】次に、図12および図13を用いて、切削
工具1に付加する振動の変形例について説明する。図1
2は、この変形例における切削工具1の軌跡を示す図で
ある。図13(a)は、切削工具に付加される背分力方
向の振動波形を示す図である。図13(b)は、切削工
具に付加される主切削力方向(切削方向)の振動波形を
示す図である。
【0031】上記の図13(a),(b)に示される波
形の振動を切削工具1に付加することによって、切削工
具1は図12に示される軌跡に従った周期的な動作を行
なうことになる。図12を参照して、本変形例において
は、切削工具1の軌跡においてA1点において切削が開
始される。そして、C1点において被削材から離れる方
向に切削工具1は移動し、D1点において切屑4aと切
削工具1とが離れる方向に切削工具1が移動する。そし
て切削工具1が切屑4aと離れた状態で再び被削材側に
切削工具1は移動する。このような動作が繰返されるこ
とになる。
【0032】したがって、上記の楕円振動切削の場合と
同様に、切屑4aをその流出方向に引っ張るような形で
切削を行ない、かつ切屑4aの流出を妨げる方向に力を
及ぼすことなく再び仕上げ面側に切削工具1は移動する
といった動作を行なうことになる。そのため、本変形例
によっても上記の楕円振動切削の場合とほぼ同様の効果
を得られる。また、本変形例によれば、上記の楕円振動
切削の場合と違って、仕上げ面の表面はほぼ平坦なもの
とすることが可能となる。
【0033】以上の各実施例においては、本発明を2次
元切削に適用した場合について説明した。しかし、本発
明は3次元切削においても適用可能である。そのことに
ついて図17および図18を用いて説明する。図17
は、本発明の思想を旋削加工に適用した場合の一例を示
す斜視図である。図18は、本発明の思想をフライス切
削加工に適用した場合の一例を示す部分平面図である。
【0034】図17および図18を参照して、本発明を
旋削加工あるいはフライス切削加工に適用した場合にお
いても、主切削力方向(切削方向)FH と、切屑流出方
向F V とによって規定される平面内で、切削方向FH
切屑流出方向FV との双方の速度成分を有するような動
作を行なわせることによって、切削抵抗を低減させるこ
とは可能となる。なお、図18においては、図中FH
示される方向を切削方向としている。
【0035】なお、上記の実施例においては、切削工具
1を振動させるアクチュエータは、2つ設けられてい
た。しかし、アクチュエータの数や種類はこれに限ら
ず、切削工具1と被削材4との間に相対的に本発明の特
徴的な振動を付加し得るものであればよい。また、切削
工具1の動作としては、切削方向と切屑流出方向の2方
向に同時に振動を与えることによって、切屑生成時に切
削工具1が主に切屑流出方向の速度成分を有する運動で
あれば、上記の各実施例に示された動作以外の動作を行
なうものであってもよい。また、上記の各実施例におい
ては、切削工具を振動させる場合について説明したが、
被削材を振動させてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、切削工具の動作における一つの周期内で切削工具が
被削材に対して相対的に切削方向の正の速度成分を有す
る範囲内で切屑流出方向の正の速度成分を有する期間を
有するように切削工具の動作が制御される。それによ
り、切削工具のすくい面と切屑との間の摩擦力の方向が
従来と逆転する期間を生み出すことが可能となる。すな
わち、従来の切削加工方法ではすくい面上での摩擦力が
切屑の流出を妨げるように働いていたのに対し、本発明
によればすくい面上での摩擦力は切屑を流出方向に引っ
張る方向に働くことになる。そのため、従来の切削方法
に比べて、見かけ上の優れた潤滑効果を得ることが可能
となる。それにより、切屑厚さの減少、切削抵抗の減
少、加工精度向上、加工歪み低下など様々な優れた効果
を奏することとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく振動切削加工装置の概略構成を
示す図である。
【図2】本発明に従う楕円振動を切削工具に付加した場
合の切削原理を説明するための模式図である。
【図3】本発明に従った切削工具の動作の軌跡の一例を
示す模式図である。
【図4】図1における切削工具近傍を拡大した図であ
る。
【図5】(a)は切削工具に付加される切屑流出方向の
振動波形を示す図である。(b)は切削工具に付加され
る主切削力方向(切削方向)の振動波形を示す図であ
る。
【図6】本発明に従う楕円振動が付加された切削工具の
動作の軌跡を示す図である。
【図7】本発明に従う楕円振動切削の第1工程を示す図
である。
【図8】本発明に従う楕円振動切削の第2工程を示す図
である。
【図9】本発明に従う楕円振動切削の第3工程を示す図
である。
【図10】本発明に従う楕円振動切削の第4工程を示す
図である。
【図11】本発明に従う楕円振動切削の第5工程を示す
図である。
【図12】本発明に従う切削工具の動作の軌跡の変形例
を示す図である。
【図13】(a)は図12に示される動作を切削工具に
行なわせるために、切削工具に付加される切屑流出方向
の振動波形を示す図である。(b)は図12に示される
動作を切削工具に行なわせるために、切削工具に付加さ
れる主切削力方向(切削方向)の振動波形を示す図であ
る。
【図14】本発明に従って加工された被削材の仕上げ面
の断面曲線を示す図である。
【図15】(a)は通常切削によって形成された切屑形
状を示す図である。(b)は従来の振動切削によって形
成された切屑形状を示す図である。(c)は本発明に従
った楕円振動切削によって形成された切屑形状を示す図
である。
【図16】(a)は通常切削を行なった場合の主切削力
と背分力とを示す図である。(b)は従来の振動切削を
行なった場合の主切削力と背分力とを示す図である。
(c)は楕円振動切削を行なった場合の主切削力と背分
力とを示す図である。
【図17】本発明を旋削加工に適用した一例を示す斜視
図である。
【図18】本発明をフライス切削加工に適用した場合の
一例を示す図である。
【図19】従来の各振動切削における切削工具の振動方
向を説明するための説明図である。
【図20】背分力方向振動切削における問題点を説明す
るための模式図である。
【符号の説明】
1,21 切削工具 2 第1のアクチュエータ 3 第2のアクチュエータ 4,24 被削材 4a,24a 切屑

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切削工具を被削材に対して相対的に振動
    させながら切削方向に移動させることによって切削を行
    なう振動切削加工方法であって、 切削加工後に形成される仕上げ面に沿って切削を行なう
    ための被削材に対する相対的な切削工具の移動方向であ
    りかつ切削が進む方向を正の方向とする切削方向と、切
    削が行なわれることによって生成される切屑の流出方向
    でありかつ前記切屑が流出していく方向を正の方向とす
    る切屑流出方向とによって規定される平面内で、 切削時に前記切削工具と前記被削材との間に相対的に前
    記切削方向の振動と前記切屑流出方向の振動とを重畳し
    て与えることによって、前記切削工具に周期的な動作を
    行なわせ、 前記切削工具の動作における1つの周期内において、前
    記切削工具が前記被削材に対して相対的に正の速度成分
    を有する期間内で前記切屑流出方向の正の速度成分を有
    する期間を有し、 前記切削工具が前記被削材に対して相対的に前記切削方
    向の負の速度成分を有する期間内で前記切屑および前記
    仕上げ面から離れ、 前記切削工具は前記切屑から離れた状態で前記仕上げ面
    側に移動するようにその動作を制御することを特徴とす
    る振動切削加工方法。
  2. 【請求項2】 前記切削工具に与えられる振動が、前記
    切削方向の第1の単振動と、この第1の単振動と同一周
    期を有する前記切屑流出方向の第2の単振動とを、前記
    第1の単振動に対して前記第2の単振動が所定の位相遅
    れるように重畳した楕円振動であることを特徴とする、
    請求項1に記載の振動切削加工方法。
  3. 【請求項3】 切削工具を被削材に対して相対的に振動
    させながら切削方向に移動させることによって切削を行
    なう振動切削加工装置であって、 装置本体における切削工具取付部に設けられたベース部
    と、 前記ベース部に取付けられた切削工具と、 前記ベース部と前記切削工具との間に設けられ、切削加
    工後に形成される仕上げ面に沿って切削を行なうための
    被削材に対する相対的な切削工具の移動方向である切削
    方向に、前記被削材に対して相対的に前記切削工具を振
    動させる第1の振動手段と、 前記ベース部と前記切削工具との間に設けられ、切屑流
    出方向に前記被削材に対して相対的に前記切削工具を振
    動させる第2の振動手段と、 前記第1および第2の振動手段の動作制御を行なう制御
    手段と、を備えた振動切削加工装置。
JP21750993A 1993-09-01 1993-09-01 振動切削加工方法および振動切削加工装置 Expired - Lifetime JP3500434B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21750993A JP3500434B2 (ja) 1993-09-01 1993-09-01 振動切削加工方法および振動切削加工装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21750993A JP3500434B2 (ja) 1993-09-01 1993-09-01 振動切削加工方法および振動切削加工装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0768401A true JPH0768401A (ja) 1995-03-14
JP3500434B2 JP3500434B2 (ja) 2004-02-23

Family

ID=16705352

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21750993A Expired - Lifetime JP3500434B2 (ja) 1993-09-01 1993-09-01 振動切削加工方法および振動切削加工装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3500434B2 (ja)

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0929501A (ja) * 1995-07-20 1997-02-04 Mitsubishi Motors Corp 振動切削装置
JP2002036001A (ja) * 1999-09-27 2002-02-05 Canon Inc 切削加工方法及び切削加工装置及び工具保持装置及び光学素子及び光学素子の成形用金型
JP2002066801A (ja) * 2000-09-04 2002-03-05 Canon Inc 切削加工方法及び光学素子及び光学素子成形用金型
JP2002292501A (ja) * 2001-03-30 2002-10-08 New Industry Research Organization 楕円振動切削加工法
JP2003195057A (ja) * 2001-12-25 2003-07-09 Towa Corp 導光板の形成方法及び導光板
JP2004223694A (ja) * 2003-01-27 2004-08-12 Takahiko Mukoda パネル表面のリペア装置
US6776563B2 (en) * 2001-02-23 2004-08-17 Eiji Shamoto Method of controlling elliptical vibrator
JP2004268188A (ja) * 2003-03-07 2004-09-30 Denso Corp ニードルの製造方法
JP2006001008A (ja) * 1999-09-27 2006-01-05 Canon Inc 切削加工方法及び切削加工装置
JP2006176365A (ja) * 2004-12-22 2006-07-06 Mitsubishi Material Cmi Kk 成形金型の加工方法およびその成形金型
JP2007069344A (ja) * 2005-09-07 2007-03-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 2つの独立した軸を用いる振動加工の方法および装置
JP2007075915A (ja) * 2005-09-12 2007-03-29 Kobe Univ 切削加工方法および切削加工装置
JP2007253314A (ja) * 2006-03-27 2007-10-04 Teikyo Univ 切削加工方法並びにこれに用いられる切削装置及び工具
JP2009535229A (ja) * 2006-05-03 2009-10-01 パーデュ リサーチ ファンデーション 変調利用機械加工のための工具ホルダアセンブリおよび変調利用機械加工方法
JP2009535228A (ja) * 2006-05-03 2009-10-01 パーデュ リサーチ ファンデーション ナノ結晶チップの製造方法
JP2013202750A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Nagoya Univ 角部・角隅部の加工方法、該加工方法を用いた金型の製造方法、該製造方法によって製造された金型、および該金型を用いて成型された成型品
DE102015006796A1 (de) 2014-05-28 2015-12-03 Fanuc Corporation Numerische Steuerung mit einer Einfügfunktion für eine Hinein-/Heraus-Zerspanbewegung oder mit einer Einfügfunktion für eine kreisrunde Bewegung
JP2016144859A (ja) * 2015-01-29 2016-08-12 株式会社不二越 楕円振動切削加工方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4553967B2 (ja) 2008-03-19 2010-09-29 パナソニック株式会社 切削加工装置、加工方法、およびその加工方法で加工した金型
US11073641B2 (en) * 2017-09-11 2021-07-27 Orafol Americas Inc. Methods of fabricating retroreflector prisms with polygonal apertures and devices thereof

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0929501A (ja) * 1995-07-20 1997-02-04 Mitsubishi Motors Corp 振動切削装置
JP2002036001A (ja) * 1999-09-27 2002-02-05 Canon Inc 切削加工方法及び切削加工装置及び工具保持装置及び光学素子及び光学素子の成形用金型
JP2006001008A (ja) * 1999-09-27 2006-01-05 Canon Inc 切削加工方法及び切削加工装置
JP2002066801A (ja) * 2000-09-04 2002-03-05 Canon Inc 切削加工方法及び光学素子及び光学素子成形用金型
US6776563B2 (en) * 2001-02-23 2004-08-17 Eiji Shamoto Method of controlling elliptical vibrator
JP2002292501A (ja) * 2001-03-30 2002-10-08 New Industry Research Organization 楕円振動切削加工法
JP2003195057A (ja) * 2001-12-25 2003-07-09 Towa Corp 導光板の形成方法及び導光板
JP2004223694A (ja) * 2003-01-27 2004-08-12 Takahiko Mukoda パネル表面のリペア装置
JP2004268188A (ja) * 2003-03-07 2004-09-30 Denso Corp ニードルの製造方法
JP2006176365A (ja) * 2004-12-22 2006-07-06 Mitsubishi Material Cmi Kk 成形金型の加工方法およびその成形金型
JP2007069344A (ja) * 2005-09-07 2007-03-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 2つの独立した軸を用いる振動加工の方法および装置
JP2007075915A (ja) * 2005-09-12 2007-03-29 Kobe Univ 切削加工方法および切削加工装置
JP2007253314A (ja) * 2006-03-27 2007-10-04 Teikyo Univ 切削加工方法並びにこれに用いられる切削装置及び工具
JP2009535229A (ja) * 2006-05-03 2009-10-01 パーデュ リサーチ ファンデーション 変調利用機械加工のための工具ホルダアセンブリおよび変調利用機械加工方法
JP2009535228A (ja) * 2006-05-03 2009-10-01 パーデュ リサーチ ファンデーション ナノ結晶チップの製造方法
JP2013202750A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Nagoya Univ 角部・角隅部の加工方法、該加工方法を用いた金型の製造方法、該製造方法によって製造された金型、および該金型を用いて成型された成型品
DE102015006796A1 (de) 2014-05-28 2015-12-03 Fanuc Corporation Numerische Steuerung mit einer Einfügfunktion für eine Hinein-/Heraus-Zerspanbewegung oder mit einer Einfügfunktion für eine kreisrunde Bewegung
US9939798B2 (en) 2014-05-28 2018-04-10 Fanuc Corporation Numerical controller having cutting in/out motion inserting function or circular motion inserting function
US10545477B2 (en) 2014-05-28 2020-01-28 Fanuc Corporation Numerical controller having cutting in/out motion inserting function or circular motion inserting function
DE102015006796B4 (de) * 2014-05-28 2020-10-01 Fanuc Corporation Numerische Steuerung mit einer Einfügfunktion für eine Hinein-/Heraus-Zerspanbewegung oder mit einer Einfügfunktion für eine kreisrunde Bewegung
JP2016144859A (ja) * 2015-01-29 2016-08-12 株式会社不二越 楕円振動切削加工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3500434B2 (ja) 2004-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3500434B2 (ja) 振動切削加工方法および振動切削加工装置
Shamoto et al. Study on elliptical vibration cutting
JP7046919B2 (ja) 工作機械の制御装置および工作機械
CN103635275A (zh) 机床和工件的加工方法以及机床或工件在加工方法中的使用
JP6289766B2 (ja) 工作機械の制御装置、工作機械
EP1234627A3 (en) Method of controlling elliptical vibrator
Peng et al. Effect of vibration on surface and tool wear in ultrasonic vibration-assisted scratching of brittle materials
CN109332820A (zh) 一种超声振动加工齿轮齿面形貌加工及控制方法
JPH02205439A (ja) 非真円創成制御装置
JP2835002B2 (ja) 自動バリ取り方法
CN109311095B (zh) 微加工方法、模具制造方法和微加工设备
US10549359B2 (en) End mill machining apparatus, CAM apparatus, NC program, and machining method
JP4088061B2 (ja) 振動切削方法および振動切削装置
JPS6246281B2 (ja)
JP2004042164A (ja) 柔軟な構造を特徴とする切削工具ホルダ及びその使用方法
JPS62292306A (ja) 精密振動穴加工方法
JP7049729B2 (ja) 切削装置および切削方法
JPH0120035B2 (ja)
US5445556A (en) Vibration motor and method of machining a vibration member thereof
JPS6240121B2 (ja)
JP3688537B2 (ja) 振動バイト及び振動バイトの切削方法
Suzuki et al. Development of 3 DOF ultrasonic elliptical vibration system for elliptical vibration cutting
WO2022025057A1 (ja) 工作機械の制御装置
JPS6362659A (ja) 複合振動砥石による精密仕上加工方法
JPH0253519A (ja) 断続パルス切削力波形の超音波振動によるねじ溝加工方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020604

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081212

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081212

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091212

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101212

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101212

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111212

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121212

Year of fee payment: 9

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121212

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131212

Year of fee payment: 10