JPH0768107B2 - 毛髪用脱色剤 - Google Patents

毛髪用脱色剤

Info

Publication number
JPH0768107B2
JPH0768107B2 JP3868591A JP3868591A JPH0768107B2 JP H0768107 B2 JPH0768107 B2 JP H0768107B2 JP 3868591 A JP3868591 A JP 3868591A JP 3868591 A JP3868591 A JP 3868591A JP H0768107 B2 JPH0768107 B2 JP H0768107B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
agent
hair
weight
present
decolorizing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3868591A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04279514A (ja
Inventor
博嗣 瀬川
伸一 吉井
克則 森本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takara Belmont Corp
Original Assignee
Takara Belmont Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takara Belmont Corp filed Critical Takara Belmont Corp
Priority to JP3868591A priority Critical patent/JPH0768107B2/ja
Publication of JPH04279514A publication Critical patent/JPH04279514A/ja
Publication of JPH0768107B2 publication Critical patent/JPH0768107B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は毛髪用の脱色剤に関する
ものであり、毛髪の損傷が少なく、仕上がり状態がよ
く、施術後に脱色の進むことのない脱色剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、最も汎用されている毛髪用脱色剤
には過酸化水素を含むものがあり、アンモニア水等のア
ルカリ剤を加えて過酸化水素を分解させ、メラニン色素
の酸化漂白を行うものである。すなわち、過酸化水素は
アルカリ性側において次式のように分解を起こしてパー
ヒドロキシルラジカルが生じ、これがメラニン色素を漂
白すると考えられている。しかし系が酸性ではこのよう
な反応は進まず、酸化力は発揮されない。
【0003】 H2 2 → H+ +HO2 - HO2 - +H2 2 → HO2 ・+HO・+HO- HO・ +H2 2 → HO2 ・+H2
【0004】そしてまた、pHが5.0〜8.0のよう
な弱酸性ないし中性の条件下でも系内に炭酸水素塩が存
在すると、水素イオンが消費されて上記の反応が右方向
に進むことが知られている(大浦ら、家政学雑誌、Vol.
36、No7、1985)。しかしこの場合でも毛髪に対する
漂白作用は充分でない。従ってこのような脱色剤は一般
にpHが9乃至11と高く、毛髪が損傷を受けやすいう
えに臭気も強く、皮膚や眼に対する刺激が大きいという
問題があり、改良が望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来の毛髪用脱色剤における問題点を解決して、毛髪
に対して損傷を与えることが少なく、皮膚や眼に対する
刺激も低い、改良された毛髪用脱色剤を提供することを
目的とした。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、かかる目的
を達成するために過酸化水素の分解とメラニン色素の酸
化漂白効果との関係につき鋭意研究を行なった結果、過
酸化水素と炭酸水素塩と過硫酸塩とが共存すると、温和
な弱酸性ないし中性の条件下でも漂白作用が高まり、毛
髪に損傷を与えることなく充分な脱色を行なうことがで
きることを見出し、本発明を完成した。即ち本発明の毛
髪用脱色剤は、炭酸水素塩、過酸化水素及び過硫酸塩を
含み、pHが5.0乃至8.0の範囲内に調整されてい
ることを特徴とするものである。
【0007】本発明の毛髪用脱色剤に用いられる炭酸水
素塩としては、例えば炭酸水素ナトリウム、炭酸水素ア
ンモニウム等を挙げることができ、また過硫酸塩として
は、例えば過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸
アンモニウム等を挙げることができる。炭酸水素塩の使
用時濃度は通常0.5乃至10重量%、好ましくは1乃
至5重量%であり、過硫酸塩の使用時濃度は通常0.1
乃至10重量%、好ましくは0.5乃至3重量%であ
る。さらに過酸化水素の配合量は通常1乃至18重量
%、好ましくは3乃至10重量%である。
【0008】本発明の毛髪用脱色剤は、前記の3成分を
含むことが必要不可欠であるばかりでなく、同時にpH
が5.0乃至8.0の範囲内に調整されていることが必
要であり、これらのうちいずれが欠けても本発明の目的
は達成されない。
【0009】本発明の毛髪用脱色剤には、炭酸水素塩、
過酸化水素及び過硫酸塩のほか、例えばポリペプチド、
カチオン化ポリペプチド、カチオン化セルロース等の高
分子類などのコンディショニング剤、金属封鎖剤、紫外
線吸収剤、増粘剤、pH調整剤、緩衝剤、安定剤、香料
等を配合することができる。
【0010】また本発明の毛髪用脱色剤の剤型は、炭酸
水素塩、増粘剤、pH調整剤等を含む第1剤、過酸化水
素、安定剤、増粘剤、pH調整剤、緩衝剤等を含む第2
剤、過硫酸塩等を含む第3剤からなる3剤型のものの
他、任意の多剤型のものであってよい。かかるそれぞれ
の薬剤のpHは任意であってよく、混合して使用する際
にpHが5.0乃至8.0の範囲内に調整されていれば
よい。
【0011】更に本発明の毛髪用脱色剤の使用時の形態
は、クリーム状、ゲル状、ペースト状、液状等、どのよ
うなものであっても構わない。
【0012】
【作用】本発明の毛髪用脱色剤は、毛髪に塗布したのち
スチーマーや赤外線加温器等で塗布部を加温すると、短
時間で脱色が進み、毛髪の損傷や仕上がり感の低下等を
生ずることがない。
【0013】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に詳細に説
明するが、本発明は実施例の記載によって何等限定され
るものではない。
【0014】(実施例1) 以下の処方による第1剤、第2剤及び第3剤を用意し
た。 第1剤: 炭酸水素アンモニウム 3.0重量% 精製水 97.0重量% 第2剤: 35%過酸化水素水 17.0重量% 精製水 83.0重量% 第3剤: 過硫酸アンモニウム粉末 第1剤、第2剤をそれぞれ60gずつ採ってよく混合
し、pH調整剤として燐酸を加えてpHが6.8となる
よう調整した。これに第3剤を1g加えてよく混合し
た。得られた脱色剤を刷毛で毛束に塗布し、50℃の恒
温槽に入れて15分間放置した後よく洗浄し、乾かし
た。
【0015】脱色処理した毛束について、下記の試験方
法によってブリーチ力及び毛髪損傷を調べ、その結果を
表1に示した。 ブリーチ力: ミノルタ色彩色差計CR−200を用い
て処理毛を測定し、L値で評価した。(数値の大きい程
ブリーチ力が大) 毛髪損傷: 顕微鏡で毛髪表面の状態を調べた。
【0016】(比較例1) 実施例1の第2剤60gと精製水60gを採ってよく混
合し、pH調整剤として燐酸を加えてpHが6.8とな
るよう調整した。これを刷毛で毛束に塗布し、50℃の
恒温槽に入れて15分間放置した後よく洗浄し、乾かし
た。脱色処理した毛束について、実施例1と同様にして
ブリーチ力及び毛髪損傷を調べ、その結果を表1に併せ
て示した。
【0017】(比較例2) 実施例1の第2剤60gと精製水60gを採ってよく混
合し、pH調整剤としてアンモニア水を加えてpHが1
0.0となるよう調整した。これを刷毛で毛束に塗布
し、50℃の恒温槽に入れて15分間放置した後よく洗
浄し、乾かした。脱色処理した毛束について、実施例1
と同様にしてブリーチ力及び毛髪損傷を調べ、その結果
を表1に併せて示した。
【0018】
【表1】
【0019】表1から明らかなように、本発明の毛髪用
脱色剤はブリーチ力及び毛髪損傷において優れた性能を
有している。
【0020】(実施例2)以下の処方による第1剤、第
2剤及び第3剤を用意した。 第1剤: セトステアリルアルコール 6.0重量% オレイルアルコール 10.0重量% ポリオキシエチレン(25)セチルエーテル 5.0重量% ラウリル硫酸ナトリウム 2.0重量% プロピレングリコール 5.0重量% 炭酸水素アンモニウム 3.0重量% 精製水 残 量 第2剤: 35%過酸化水素水 17.0重量% 精製水 残 量 第3剤: 過硫酸アンモニウム粉末
【0021】第1剤、第2剤をそれぞれ60gずつ採っ
てよく混合し、pH調整剤として燐酸を加えてpHが
6.8となるよう調整した。これに第3剤を2g加えて
よく混合した。得られた脱色剤をそれぞれ8名のモニタ
ー(A〜H)の頭髪の右半分に塗布した。なお比較のた
めに、第3剤を加えないほかは全く同様にしてpHを
6.8に調整した薬剤をA〜Dのモニターの頭髪の左半
分に、また同様にアンモニア水を加えてpHを10.0
に調整した薬剤をE〜Hのモニターの頭髪の左半分に塗
布した。その後室温で30分間放置したのちに、充分に
洗浄し、乾かした。
【0022】処理後の頭髪の明度差及び風合いについ
て、美容師による評価を受け、その結果を表2にまとめ
た。
【0023】
【表2】
【0024】表2から明らかなように、本発明の毛髪用
脱色剤は毛髪の損傷を抑えて脱色することができるとい
う優れた性能を有している。
【0025】(実施例3)以下の処方による第1剤、第
2剤及び第3剤を用意した。 第1剤: セトステアリルアルコール 10.0重量% 塩化アルキルトリメチルアンモニウム 4.0重量% ポリオキシエチレン(25)ラウリルエーテル 5.0重量% ラノリン 2.0重量% ミリスチン酸イソプロピル 5.0重量% 炭酸水素アンモニウム 3.0重量% グリセリン 3.0重量% 加水分解コラーゲン 5.0重量% 精製水 残 量 第2剤: 35%過酸化水素水 17.0重量% 精製水 残 量 第3剤: 過硫酸アンモニウム粉末
【0026】第1剤、第2剤をそれぞれ60gずつ採っ
てよく混合し、pH調整剤として燐酸を加えてpHが
6.8となるよう調整した。これに第3剤を2g加えて
よく混合した。得られた脱色剤をそれぞれ8名のモニタ
ー(I〜P)の頭髪の右半分に塗布した。なお比較のた
めに、第3剤を加えないほかは全く同様にしてpHを
6.8に調整した薬剤をI〜Lのモニターの頭髪の左半
分に、また同様にアンモニア水を加えてpHを10.0
に調整した薬剤をM〜Pのモニターの頭髪の左半分に塗
布した。その後赤外線加温器により約40℃として20
分間放置したのちに、充分に洗浄し、乾かした。
【0027】処理後の頭髪の明度差及び風合いについ
て、実施例2と同様にして美容師による評価を受け、そ
の結果を表3にまとめた。
【0028】
【表3】
【0029】表3から明らかなように、本発明の毛髪用
脱色剤は毛髪の損傷を抑えて脱色することができるとい
う優れた性能を有している。
【0030】
【発明の効果】本発明の毛髪用脱色剤によれば、pHが
5.0〜8.0の中性付近の領域で脱色を行なうことが
できるので、従来の高pHの脱色剤と較べて毛髪の損傷
が極めて少なく、また皮膚や眼に対する刺激も少ないう
えに、施術後に日ごとに脱色が進むということもない。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭酸水素塩、過酸化水素及び過硫酸塩を
    含み、pHが5.0乃至8.0の範囲内に調整されてい
    ることを特徴とする毛髪用脱色剤。
JP3868591A 1991-03-05 1991-03-05 毛髪用脱色剤 Expired - Fee Related JPH0768107B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3868591A JPH0768107B2 (ja) 1991-03-05 1991-03-05 毛髪用脱色剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3868591A JPH0768107B2 (ja) 1991-03-05 1991-03-05 毛髪用脱色剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04279514A JPH04279514A (ja) 1992-10-05
JPH0768107B2 true JPH0768107B2 (ja) 1995-07-26

Family

ID=12532150

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3868591A Expired - Fee Related JPH0768107B2 (ja) 1991-03-05 1991-03-05 毛髪用脱色剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0768107B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030024352A (ko) * 2001-09-18 2003-03-26 주식회사 코리아나화장품 모발 탈색제용 조성물
CN101068598A (zh) * 2004-12-02 2007-11-07 宝洁公司 聚合物增稠的毛发染色和漂白组合物
BRPI0906138A2 (pt) * 2008-12-19 2013-04-09 Oreal processo de coloraÇço das fibras queratÍnicas humanas, processo de clareamento das fibras queratÍnicas humanas e dispositivo com vÁrios compartimentos

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04279514A (ja) 1992-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2563320B1 (en) Compositions and methods for lightening the color of relaxed or straightened hair
JP2592852B2 (ja) 毛髪のパーマネント方法
EP1393708B1 (en) Method of treating hair
US20120247500A1 (en) Process for permanently reshaping hair using mercaptosiloxane composition
JPH04210905A (ja) 髪のためのシロキサンコンディショナー
SE465351B (sv) Kosmetiska kompositioner innehaallande en katjonisk polymer och en anjonisk polymer som foertjockningsmedel
JP2007517823A (ja) 特に透明なゲルの形態である酸化処理用薬剤
EP2627413B1 (de) Mittel zur oxidativen farbveränderung von keratinhaltigen fasern
JPH08500351A (ja) 染料製剤中のアルキルグリコシド
EP3714866A1 (en) Hair treatment method
JP2950762B2 (ja) 毛髪脱色剤
JPH0967235A (ja) 毛髪脱色剤
JP3987381B2 (ja) 毛髪処理方法
JPH11509556A (ja) メルカプトアセトアミド類を主薬とするパーマネントヘア加工用の薬剤及び方法、並びにその製造方法
JPH0768107B2 (ja) 毛髪用脱色剤
JP5395359B2 (ja) 脱染剤組成物
EP3302415B1 (de) Mittel zum blondieren von haaren mit roter oder rot-blonder ausgangshaarfarbe
JPH11124321A (ja) 毛髪脱色用シャンプー
EP0356665A2 (de) Kationisches Fixiermittel und Verfahren zur dauerhaften Haarverformung
JP2006182727A (ja) 酸化染毛剤
JP4136072B2 (ja) ケラチン質繊維脱色剤
JPH07188157A (ja) 毛髪のパーマネント加工剤並びに新規毛髪ケラチン還元性システイングリセリンエステル
KR20120095238A (ko) 달팽이 점액 추출물이 함유된 염모제 및 그 제조방법
JP2000037186A (ja) 酵素活性化組成物及び各種製品
JP5224635B2 (ja) 粉末状の毛髪用脱染剤、毛髪用脱染剤パッケージ、および毛髪の脱染方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19960130

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees