JPH0767906A - コンドーム用潤滑剤組成物および同組成物を塗布した コンドーム - Google Patents
コンドーム用潤滑剤組成物および同組成物を塗布した コンドームInfo
- Publication number
- JPH0767906A JPH0767906A JP4213148A JP21314892A JPH0767906A JP H0767906 A JPH0767906 A JP H0767906A JP 4213148 A JP4213148 A JP 4213148A JP 21314892 A JP21314892 A JP 21314892A JP H0767906 A JPH0767906 A JP H0767906A
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- JP
- Japan
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- condom
- composition
- coated
- lubricant composition
- lubricant
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- Pending
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- Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】コンドーム用潤滑剤にはシリコーン油が多い
が、衣類や身体に付着すると落ちにくく、香料、殺精子
剤、殺菌剤などの混入が困難であるなど、不満が多く、
水溶性の潤滑剤はコンドームを白濁させるなどの欠点が
あった。 【構成】ポリビニルピロリドンの水溶性と香料とのコン
プレックスをつくる性質を利用し、それにグリセリンを
加えて満足な潤滑性を与えるコンドーム用潤滑剤組成物
を完成した。
が、衣類や身体に付着すると落ちにくく、香料、殺精子
剤、殺菌剤などの混入が困難であるなど、不満が多く、
水溶性の潤滑剤はコンドームを白濁させるなどの欠点が
あった。 【構成】ポリビニルピロリドンの水溶性と香料とのコン
プレックスをつくる性質を利用し、それにグリセリンを
加えて満足な潤滑性を与えるコンドーム用潤滑剤組成物
を完成した。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は新規のコンドーム用潤
滑剤組成物および同組成物を塗布したコンドームに関す
るものである。
滑剤組成物および同組成物を塗布したコンドームに関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】現在すでに潤滑剤を塗布したコンドーム
はあるが、手触り、透明性、使用感、その他の点におい
て必ずしも満足できないのが現状である。即ち従来コン
ドームの潤滑剤として用いられているものの主流はシリ
コーンオイルであり、これをコンドームに塗布したり、
付着するものであった。しかしながら、シリコーンオイ
ルは油性である為に、使用に際して身体や衣類についた
ものは石鹸で何回もくり返し洗わなければならない。そ
の他に水溶性潤滑剤も種々あるが、コンドームに塗布す
ると吸水や膨潤により白濁し、商品価値を落としてしま
うのが殆どである。更に現在、コンドームも国際的にな
り、体臭の関係から香料付きのものや殺精子剤、殺菌剤
を塗布したコンドームも要望されている。そこで種々の
潤滑剤の改良が盛んに行われてきたが、これといって満
足出来るものがまだ出ていない。
はあるが、手触り、透明性、使用感、その他の点におい
て必ずしも満足できないのが現状である。即ち従来コン
ドームの潤滑剤として用いられているものの主流はシリ
コーンオイルであり、これをコンドームに塗布したり、
付着するものであった。しかしながら、シリコーンオイ
ルは油性である為に、使用に際して身体や衣類についた
ものは石鹸で何回もくり返し洗わなければならない。そ
の他に水溶性潤滑剤も種々あるが、コンドームに塗布す
ると吸水や膨潤により白濁し、商品価値を落としてしま
うのが殆どである。更に現在、コンドームも国際的にな
り、体臭の関係から香料付きのものや殺精子剤、殺菌剤
を塗布したコンドームも要望されている。そこで種々の
潤滑剤の改良が盛んに行われてきたが、これといって満
足出来るものがまだ出ていない。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明はコンドームに
おいて、手触り、透明性、使用感がよく、身体や衣類に
付着した場合にすぐ落ち、更に吸水によりコンドームを
白濁させず、香料、殺精子剤、殺菌剤も添加できる商品
価値の高いコンドーム用潤滑剤組成物および同組成物を
塗布したコンドームを提供することにある。
おいて、手触り、透明性、使用感がよく、身体や衣類に
付着した場合にすぐ落ち、更に吸水によりコンドームを
白濁させず、香料、殺精子剤、殺菌剤も添加できる商品
価値の高いコンドーム用潤滑剤組成物および同組成物を
塗布したコンドームを提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような事情
に鑑みてなされたものであり、その手段は肌になじみや
すい水溶性のポリビニルピロリドンにグリセリンで粘稠
さの微調整と水分のバランスを取る方法について検討し
てこの発明を完成した。
に鑑みてなされたものであり、その手段は肌になじみや
すい水溶性のポリビニルピロリドンにグリセリンで粘稠
さの微調整と水分のバランスを取る方法について検討し
てこの発明を完成した。
【０００５】
【発明の構成】本発明はコンドーム用潤滑剤に於いて、
ポリビニルピロリドンとグリセリンを必須成分とするこ
とを特徴とする、コンドーム用潤滑剤組成物、および同
組成物を塗布したコンドームに関するものである。以
下、本発明の構成について詳しく説明する。前期したよ
うにコンドーム用の潤滑剤として用いられているものの
主流はシリコーンオイルであり、これは油性である為に
身体や衣類についたものは石鹸で何回もくり返し強く洗
わなければ容易に除去できない。また水溶性潤滑剤も種
々提案されているが、コンドームに塗布すると吸水や膨
潤によりコンドームが白濁し、商品価値を落としてしま
う。更に、現在、コンドームも国際的になり、体臭の関
係から香料付きのものが要望されており、殺精子剤、殺
菌剤を塗布したコンドームも同時に要望されるケースが
多くなって来ている。本発明者はこれらの欠点を解決す
る為に鋭意研究し、油性のものを避け、水溶性で肌にな
じみやすい、ポリビニルピロリドンにグリセリンで粘稠
さの微調整と水分のバランスを取る方法について検討し
てこの発明を完成した。即ち、ポリビニルピロリドンは
水およびエタノール、エチレングリコール、グリセリ
ン、プロピレングリコールなど広範囲の有機溶媒に溶
け、ポリビニルピロリドンを香料に加えるとコンプレッ
クスをつくり、においがおだやかになり長もちするよう
になる。また水に溶けるので種々の殺精子剤、殺菌剤を
適当量加えて均一の組成物とすることができる。そうす
ることによって、従来の潤滑剤を塗布したコンドームの
有していた欠点をすべて解決し、コンドーム用潤滑剤組
成物および同組成物を塗布したコンドームを完成した。
尚、このコンドーム用潤滑剤組成物にはソルビトール、
マルチトール、カルボキシメチルセルローズ、その他水
溶性保湿剤、ゼラチン、食塩、糖分、界面活性剤、着味
剤、その他人体に害を与えない物質を添加することがで
きる。
ポリビニルピロリドンとグリセリンを必須成分とするこ
とを特徴とする、コンドーム用潤滑剤組成物、および同
組成物を塗布したコンドームに関するものである。以
下、本発明の構成について詳しく説明する。前期したよ
うにコンドーム用の潤滑剤として用いられているものの
主流はシリコーンオイルであり、これは油性である為に
身体や衣類についたものは石鹸で何回もくり返し強く洗
わなければ容易に除去できない。また水溶性潤滑剤も種
々提案されているが、コンドームに塗布すると吸水や膨
潤によりコンドームが白濁し、商品価値を落としてしま
う。更に、現在、コンドームも国際的になり、体臭の関
係から香料付きのものが要望されており、殺精子剤、殺
菌剤を塗布したコンドームも同時に要望されるケースが
多くなって来ている。本発明者はこれらの欠点を解決す
る為に鋭意研究し、油性のものを避け、水溶性で肌にな
じみやすい、ポリビニルピロリドンにグリセリンで粘稠
さの微調整と水分のバランスを取る方法について検討し
てこの発明を完成した。即ち、ポリビニルピロリドンは
水およびエタノール、エチレングリコール、グリセリ
ン、プロピレングリコールなど広範囲の有機溶媒に溶
け、ポリビニルピロリドンを香料に加えるとコンプレッ
クスをつくり、においがおだやかになり長もちするよう
になる。また水に溶けるので種々の殺精子剤、殺菌剤を
適当量加えて均一の組成物とすることができる。そうす
ることによって、従来の潤滑剤を塗布したコンドームの
有していた欠点をすべて解決し、コンドーム用潤滑剤組
成物および同組成物を塗布したコンドームを完成した。
尚、このコンドーム用潤滑剤組成物にはソルビトール、
マルチトール、カルボキシメチルセルローズ、その他水
溶性保湿剤、ゼラチン、食塩、糖分、界面活性剤、着味
剤、その他人体に害を与えない物質を添加することがで
きる。
【０００６】
【実施例】以下に実施例によって、この発明を更に具体
的に説明するが、本発明は実施例そのものに限定される
ものではない。
的に説明するが、本発明は実施例そのものに限定される
ものではない。
【実施例１】ポリビニルピロリドン（Ｅ．Ｍｅｒｅｋ社
製 平均重合度２５，０００）の１００部を秤量し、そ
れに蒸留水３３３部を加えて溶解し、次いでグリセリン
８３３部を加えて均一に攪拌し、室温下に２４時間放置
してコンドーム用潤滑剤組成物を得た。この組成物をコ
ンドームの表裏全面に塗布することにより、同組成物を
塗布したコンドームを得た。
製 平均重合度２５，０００）の１００部を秤量し、そ
れに蒸留水３３３部を加えて溶解し、次いでグリセリン
８３３部を加えて均一に攪拌し、室温下に２４時間放置
してコンドーム用潤滑剤組成物を得た。この組成物をコ
ンドームの表裏全面に塗布することにより、同組成物を
塗布したコンドームを得た。
【実施例２】ポリビニルピロリドン（Ｅ．Ｍｅｒｅｋ社
製 平均重合度２５，０００）の１００部を秤量し、そ
れに蒸留水３３３部を加えて溶解し、次いで香料Ｓｔｒ
ａｗｂｅｒｒｙ Ｆｌａｖｏｒ ＃１７０７（ＬＯＲＡ
ＮＮ ＯＩＬＳ ＩＮＣ 製）の１部を秤量して加え、
次いでグリセリン８３３部を加えて均一に攪拌し、室温
下に２４時間放置してコンドーム用潤滑剤組成物を得
た。この組成物をコンドームの表裏全面に塗布すること
により、同組成物を塗布したコンドームを得た。
製 平均重合度２５，０００）の１００部を秤量し、そ
れに蒸留水３３３部を加えて溶解し、次いで香料Ｓｔｒ
ａｗｂｅｒｒｙ Ｆｌａｖｏｒ ＃１７０７（ＬＯＲＡ
ＮＮ ＯＩＬＳ ＩＮＣ 製）の１部を秤量して加え、
次いでグリセリン８３３部を加えて均一に攪拌し、室温
下に２４時間放置してコンドーム用潤滑剤組成物を得
た。この組成物をコンドームの表裏全面に塗布すること
により、同組成物を塗布したコンドームを得た。
【実施例３】ポリビニルピロリドン（Ｅ．Ｍｅｒｅｋ社
製 平均重合度２５，０００）の１００部を秤量し、そ
れに蒸留水３３３部を加えて溶解し、次いで殺精子剤ポ
リオキシエチレンノニフェニルエーテル（ノノキシノー
ル９）（日光ケミカルズ（株）製）の９０部を秤量して
加えて均一に攪拌し、更にグリセリン８３３部を加えて
均一に攪拌し、室温下に２４時間放置してコンドーム用
潤滑剤組成物を得た。この組成物をコンドームの表裏全
面に塗布することにより、同組成物を塗布したコンドー
ムを得た。
製 平均重合度２５，０００）の１００部を秤量し、そ
れに蒸留水３３３部を加えて溶解し、次いで殺精子剤ポ
リオキシエチレンノニフェニルエーテル（ノノキシノー
ル９）（日光ケミカルズ（株）製）の９０部を秤量して
加えて均一に攪拌し、更にグリセリン８３３部を加えて
均一に攪拌し、室温下に２４時間放置してコンドーム用
潤滑剤組成物を得た。この組成物をコンドームの表裏全
面に塗布することにより、同組成物を塗布したコンドー
ムを得た。
【実施例４】ポリビニルピロリドン（Ｅ．Ｍｅｒｅｋ社
製 平均重合度２５，０００）の１００部を秤量し、そ
れに蒸留水３３３部を加えて溶解し、次いで殺菌剤イソ
ジンゲル（明治製菓（株）製）（１ｇ中ポピドンヨード
１００ｍｇ（有効ヨウ素１０ｍｇ）含有）の５部を加え
て均一に攪拌し、更にグリセリン８３３部を加えて均一
に攪拌し、室温下に２４時間放置してコンドーム用潤滑
剤組成物を得た。この組成物をコンドームの表裏全面に
塗布することにより、同組成物を塗布したコンドームを
得た。
製 平均重合度２５，０００）の１００部を秤量し、そ
れに蒸留水３３３部を加えて溶解し、次いで殺菌剤イソ
ジンゲル（明治製菓（株）製）（１ｇ中ポピドンヨード
１００ｍｇ（有効ヨウ素１０ｍｇ）含有）の５部を加え
て均一に攪拌し、更にグリセリン８３３部を加えて均一
に攪拌し、室温下に２４時間放置してコンドーム用潤滑
剤組成物を得た。この組成物をコンドームの表裏全面に
塗布することにより、同組成物を塗布したコンドームを
得た。
【０００７】
【発明の効果】本発明のコンドーム用潤滑剤組成物はシ
リコーンオイルなどの油性のものと違って、水溶性であ
る為に身体や衣類に付着しても簡単に洗い落とすことが
でき、潤滑剤としての粘稠さも十分あり、手触り、透明
性も極めて良好であり、水溶性であるため身体に対する
違和感がない。更に香料、殺精子剤、殺菌剤を適量混入
することが出来、現在の国際的な要望をみたすことが出
来た。しかも同組成物を塗布したコンドームは長期間保
存しても白濁せず、商品価値の高いコンドームを得るこ
とができた。
リコーンオイルなどの油性のものと違って、水溶性であ
る為に身体や衣類に付着しても簡単に洗い落とすことが
でき、潤滑剤としての粘稠さも十分あり、手触り、透明
性も極めて良好であり、水溶性であるため身体に対する
違和感がない。更に香料、殺精子剤、殺菌剤を適量混入
することが出来、現在の国際的な要望をみたすことが出
来た。しかも同組成物を塗布したコンドームは長期間保
存しても白濁せず、商品価値の高いコンドームを得るこ
とができた。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成６年７月２８日
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 コンドーム用潤滑剤組成物および同組
成物を塗布したコンドーム
成物を塗布したコンドーム
Claims (4)
- 【請求項１】ポリビニルピロリドンを水に溶解させ、こ
れをグリセリンと混合してなるコンドーム用潤滑剤組成
物。 - 【請求項２】上記請求項１のコンドーム用潤滑剤組成物
を塗布したコンドーム。 - 【請求項３】上記請求項１のコンドーム用潤滑剤組成物
に、香料、殺精子剤、殺菌剤から選んだ１つまたは２つ
以上の成分を添加して成るコンドーム用潤滑剤組成物。 - 【請求項４】上記請求項３のコンドーム用潤滑剤組成物
を塗布したコンドーム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4213148A JPH0767906A (ja) | 1992-07-02 | 1992-07-02 | コンドーム用潤滑剤組成物および同組成物を塗布した コンドーム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4213148A JPH0767906A (ja) | 1992-07-02 | 1992-07-02 | コンドーム用潤滑剤組成物および同組成物を塗布した コンドーム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0767906A true JPH0767906A (ja) | 1995-03-14 |
Family
ID=16634374
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4213148A Pending JPH0767906A (ja) | 1992-07-02 | 1992-07-02 | コンドーム用潤滑剤組成物および同組成物を塗布した コンドーム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0767906A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0860172A3 (en) * | 1996-12-20 | 2000-08-23 | Okamoto Industries, Inc. | A water soluble lubricant for a condom and a condom spread with said water soluble lubricant |
| WO2008011088A3 (en) * | 2006-07-20 | 2008-06-12 | Allegiance Corp | Nonaqueous coating composition for elastomeric articles and articles containing the same |
-
1992
- 1992-07-02 JP JP4213148A patent/JPH0767906A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0860172A3 (en) * | 1996-12-20 | 2000-08-23 | Okamoto Industries, Inc. | A water soluble lubricant for a condom and a condom spread with said water soluble lubricant |
| WO2008011088A3 (en) * | 2006-07-20 | 2008-06-12 | Allegiance Corp | Nonaqueous coating composition for elastomeric articles and articles containing the same |
| EP3542831A1 (en) * | 2006-07-20 | 2019-09-25 | Allegiance Corporation | Nonaqueous coating composition for elastomeric articles and articles containing the same |
| EP3838303A1 (en) * | 2006-07-20 | 2021-06-23 | Allegiance Corporation | Nonaqueous coating composition for elastomeric articles and articles containing the same |
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