JPH07673Y2 - セラミックタービンの芯出し機構 - Google Patents

セラミックタービンの芯出し機構

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Publication number
JPH07673Y2
JPH07673Y2 JP1070391U JP1070391U JPH07673Y2 JP H07673 Y2 JPH07673 Y2 JP H07673Y2 JP 1070391 U JP1070391 U JP 1070391U JP 1070391 U JP1070391 U JP 1070391U JP H07673 Y2 JPH07673 Y2 JP H07673Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ceramic
bearing housing
inner shroud
ceramic turbine
centering mechanism
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1070391U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04107452U (ja
Inventor
則雄 中沢
浩司 荻田
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Japan Petroleum Energy Center JPEC
Original Assignee
Petroleum Energy Center PEC
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Publication date
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  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はセラミックタービンの芯
出し機構に関する。
【0002】
【従来の技術】高温に対する強度特性が金属より優れて
いるため、タービンロータにセラミックを用いたセラミ
ックタービンが知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】このようなセラミック
タービンの芯出し機構として、タービンロータが金属で
できているメタルタービンの芯出し機構に対して用いら
れているインローとボルト締めを採用した場合には、熱
膨張差による応力がタービンに加わってタービンが破損
するという問題点がある。本考案は上記の点に鑑みてな
されたもので、その目的は熱膨張差による影響を受ける
ことがないセラミックタービンの心出し機構を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案の課題はセラミッ
クインナシュラウドとセラミックアウタシュラウドで囲
まれるように形成された高圧ガス導入路と、この高圧ガ
ス導入路内に設けられたノズルと、セラミックタービン
ロータと、このセラミックタービンロータの軸を支持す
るベアリングハウジングと、上記ベアリングハウジング
と上記インナシュラウド間に介装され上記ベアリングハ
ウジングと上記インナシュラウドの周方向の相対変位を
制限し、半径方向の相対変位を許容するラジアルキー機
構とを具備したことを特徴とするセラミックタービンの
芯出し機構により解決される。
【0005】
【作用】セラミックタービンのベアリング筐体とインナ
シュラウド間に周方向の相対変位を制限し、半径方向の
相対変位を許容するラジアルキー機構を設けている。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の一実施例につ
いて説明する。図1はセラミックタービンの要部断面図
である。図1において、11はセラミック製インナシュ
ラウド(内側筐体)、12はセラミック製アウタシュラ
ウド(外側筐体)、13は高圧ガス取り入れ口である。
このインナシュラウド11には円筒状のディフューザ1
4が装着されている。上記インナシュラウド11とアウ
タシュラウド12の一部の対向する面が凸状に形成され
たノズル装着部15が周方向を3等分するように3ケ所
設けられている。このノズル装着部15にはノズル16
が装着されている。このノズル16は円柱部17とその
円柱部17の両側に設けられたフランジ18とこのフラ
ンジ18の両外側に設けられた突部19により構成され
ている。
【0007】また、20はセラミックタービンの主筐
体、21は金属製ベアリング筐体である。このベアリン
グ筐体21には第1のベアリング22を介してタービン
ロータ23及びコンプレッサ24が軸方向に回転自在に
支持されている。
【0008】また、上記ノズル16のフランジ18とベ
アリング筐体21間には図3に示すような断面がH状の
ローラ25が介挿されている。このローラ25により上
記ノズル16とベアリング筐体21間の距離が一定に保
たれている。このローラ25は半径方向には回転する
が、周方向には移動しないので、ラジアルキー機構とし
て機能する。
【0009】上記ベアリング筐体21の上記ローラ25
が当接する部分には孔26が開けられている。そして、
この孔26に一端にフック部27を有するリンク28が
挿入されている。このリンク28の他端にはT字状のば
ね支持部材29が取り付けられている。このばね支持部
材29にはばね30の一端が当接され、ばね30の他端
は上記ベアリング筐体21の裏面に当接されている。こ
のため、ばね30の付勢力によりフック部27がベアリ
ング筐体21側に常時引っばられているため、ローラ2
5の落下が防止される。
【0010】また、上記主筐体20にはばね31の端部
を収納する凸部32が形成されている。上記ベアリング
筐体21の上記凸部32と対向する面にはリンク33の
一端が取り付けられており、リンク33を周面を覆うよ
うに上記ばね31が取り付けられている。なお、34は
上記主筐体20と上記コンプレッサ24の軸間に介装さ
れた第2のベアリングである。
【0011】また、バックブレート121とベアリング
筐体21間にはばね41と棒状部材42よりなるリンク
機構が設けられ、アウタシュラウド12とベアリング筐
体21にはばね43とスライダ44よりなるリンク機構
が設けられている。なお、51は被圧縮流体取り入れ口
である。次に、上記のように構成された本考案の一実施
例の動作について説明する。
【0012】まず、高圧ガス取り入れ口13から高温・
高圧ガスが導入され、タービンロータ24が回転され
る。このため、コンプレッサ24が回転され、被圧縮流
体取り入れ口51から導入された被圧縮流体はコンプレ
ッサ24により圧縮され、図示しない吐出口から排出さ
れる。
【0013】このように、セラミックタービンは高温ガ
ス(例えば1300度程度)が導入されるため、ベアリ
ング筐体21とインナシュラウド11の熱膨張の違いか
ら、ベアリング筐体21とインナシュラウド11の径方
向の長さに相違がでようとする。通常、金属でできてい
るベアリング筐体21の方がセラミックでできているイ
ンナシュラウド11より熱膨張係数が大きいので、ベア
リング筐体21の方が径方向に延びようとする。このと
き、ラジアルキーのローラ25が径方向に転がって、ベ
アリング筐体21とインナシュラウド11の熱膨張差が
吸収され、ベアリング筐体21とインナシュラウド11
の同心度が保たれる。
【0014】また、主筐体21はばね31、ローラ2
5、ノズル16を介してインナシュラウド11をディフ
ューザ14に押し付ける構造となっているため、主筐体
21の熱変形による影響を受けることはない。
【0015】
【考案の効果】以上詳述したように本考案によれば、熱
膨張による影響を受けることがないセラミックタービン
の心出し機構を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係わるセラミックタービン
の心出し機構を示す要部断面図。
【図2】ラジアルキーの断面図。
【図3】ローラの一部を示す断面図。
【符号の説明】
11…インナシュラウド、12…アウタシュラウド、1
6…ノズル、21…ベアリング筐体、22…第1のベア
リング、23…タービンロータ、24…コンプレッサ、
25…ローラ、28…リンク。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミックインナシュラウドとセラミッ
    クアウタシュラウドで囲まれるように形成された高圧ガ
    ス導入路と、この高圧ガス導入路内に設けられたノズル
    と、セラミックタービンロータと、このセラミックター
    ビンロータの軸を支持するベアリングハウジングと、上
    記ベアリングハウジングと上記インナシュラウド間に介
    装され上記ベアリングハウジングと上記インナシュラウ
    ドの周方向の相対変位を制限し、半径方向の相対変位を
    許容するラジアルキー機構とを具備したことを特徴とす
    るセラミックタービンの芯出し機構。
JP1070391U 1991-03-01 1991-03-01 セラミックタービンの芯出し機構 Expired - Lifetime JPH07673Y2 (ja)

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JP1070391U JPH07673Y2 (ja) 1991-03-01 1991-03-01 セラミックタービンの芯出し機構

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JP1070391U JPH07673Y2 (ja) 1991-03-01 1991-03-01 セラミックタービンの芯出し機構

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Publication Number Publication Date
JPH04107452U JPH04107452U (ja) 1992-09-17
JPH07673Y2 true JPH07673Y2 (ja) 1995-01-11

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ID=31900422

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