JPH076705B2 - 吸収冷凍機用吸収液 - Google Patents
吸収冷凍機用吸収液Info
- Publication number
- JPH076705B2 JPH076705B2 JP63019375A JP1937588A JPH076705B2 JP H076705 B2 JPH076705 B2 JP H076705B2 JP 63019375 A JP63019375 A JP 63019375A JP 1937588 A JP1937588 A JP 1937588A JP H076705 B2 JPH076705 B2 JP H076705B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- absorption
- lithium
- absorption liquid
- refrigerator
- liquid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23F—NON-MECHANICAL REMOVAL OF METALLIC MATERIAL FROM SURFACE; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL; MULTI-STEP PROCESSES FOR SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL INVOLVING AT LEAST ONE PROCESS PROVIDED FOR IN CLASS C23 AND AT LEAST ONE PROCESS COVERED BY SUBCLASS C21D OR C22F OR CLASS C25
- C23F11/00—Inhibiting corrosion of metallic material by applying inhibitors to the surface in danger of corrosion or adding them to the corrosive agent
- C23F11/08—Inhibiting corrosion of metallic material by applying inhibitors to the surface in danger of corrosion or adding them to the corrosive agent in other liquids
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ハロゲン化リチウムとエチレングリコール
を含む水溶液を吸収液とする吸収冷凍機用吸収液に関す
る。
を含む水溶液を吸収液とする吸収冷凍機用吸収液に関す
る。
従来、水冷の吸収冷凍機では、吸収液として臭化リチウ
ム水溶液が一般に使用されている。しかし、近年吸収冷
凍機の空冷化が望まれ研究開発が重ねられてきており、
それにともない吸収液の高濃度化、吸収冷凍機内の高温
化が要求されている。そのため、臭化リチウム水溶液で
は、前記高濃度化及び高温化に対応できなくなってきて
いる。そのような状況の中で提唱されている吸収液に臭
化リチウムといったハロゲン化リチウムにエチレングリ
コール（以下EGという）を吸収剤の成分として加えた溶
液である。EGは、自動車の不凍液などに用いられてり
お、それに対応するインヒビターが従来より知られてい
る。
ム水溶液が一般に使用されている。しかし、近年吸収冷
凍機の空冷化が望まれ研究開発が重ねられてきており、
それにともない吸収液の高濃度化、吸収冷凍機内の高温
化が要求されている。そのため、臭化リチウム水溶液で
は、前記高濃度化及び高温化に対応できなくなってきて
いる。そのような状況の中で提唱されている吸収液に臭
化リチウムといったハロゲン化リチウムにエチレングリ
コール（以下EGという）を吸収剤の成分として加えた溶
液である。EGは、自動車の不凍液などに用いられてり
お、それに対応するインヒビターが従来より知られてい
る。
しかし、いずれの場合も比較的低温という条件であり、
吸収冷凍機内の温度はそれに比べはるかに高いものであ
る。また、空冷の吸収冷凍機内のような高温である場
合、腐食もさることながら、EGの分解という問題も考え
なければならない。EGは熱により酸化分解するという熱
に対して非常に不安定な性質をもつ。そして、EGの分解
が更に進むとEGの酸化分解生成物により吸収液のPH値が
酸性側まで低くなり、吸収冷凍機内をはげしく腐食させ
る。また、分解生成物同士で結合し高分子化がおこり、
固体になり吸収液としての性能を果せなくなる。
吸収冷凍機内の温度はそれに比べはるかに高いものであ
る。また、空冷の吸収冷凍機内のような高温である場
合、腐食もさることながら、EGの分解という問題も考え
なければならない。EGは熱により酸化分解するという熱
に対して非常に不安定な性質をもつ。そして、EGの分解
が更に進むとEGの酸化分解生成物により吸収液のPH値が
酸性側まで低くなり、吸収冷凍機内をはげしく腐食させ
る。また、分解生成物同士で結合し高分子化がおこり、
固体になり吸収液としての性能を果せなくなる。
本発明の目的は、EGの分解を抑制でき、以って吸収液の
変性及び吸収冷凍機内の腐食をも抑制することのできる
吸収冷凍機用吸収液を提供せんとするものである。
変性及び吸収冷凍機内の腐食をも抑制することのできる
吸収冷凍機用吸収液を提供せんとするものである。
本発明に係る吸収冷凍機用吸収液は、ハロゲン化リチウ
ムとエチレングリコールを含む吸収液に尿素化合物、ホ
ウ酸塩、モリブデン酸塩又は硝酸塩の少なくとも一以上
から成る添加物を含有させたものである。
ムとエチレングリコールを含む吸収液に尿素化合物、ホ
ウ酸塩、モリブデン酸塩又は硝酸塩の少なくとも一以上
から成る添加物を含有させたものである。
吸収液への前記添加物の添加量は、添加物の種類に応じ
て定まるものであるが、吸収液に対して0.005〜0.1重量
％とすると良い。
て定まるものであるが、吸収液に対して0.005〜0.1重量
％とすると良い。
また、尿素化合物はチオ尿素、ホウ酸塩は四ホウ酸リチ
ウム、モリブデン酸塩はモリブデン酸リチウム、硝酸塩
は硝酸リチウムが具体例として挙げられる。
ウム、モリブデン酸塩はモリブデン酸リチウム、硝酸塩
は硝酸リチウムが具体例として挙げられる。
本発明による吸収冷凍機用吸収液は、吸収液中に吸収剤
としてエチレングリコールが含有されるものを対象と
し、チオ尿素等の添加物を含有させることにより、吸収
液の変性および吸収冷凍機内の腐食が抑制される。ま
た、この時に添加されるチオ尿素等の濃度が低すぎる場
合、上記の抑制効果は十分に期待できず、少なくとも0.
005重量％は必要である。逆に濃度が高すぎる場合、溶
解しきれずに沈殿が生じることや、すきま腐食の促進と
いった問題が生じるため、0.1重量％を越えないことが
望ましい。
としてエチレングリコールが含有されるものを対象と
し、チオ尿素等の添加物を含有させることにより、吸収
液の変性および吸収冷凍機内の腐食が抑制される。ま
た、この時に添加されるチオ尿素等の濃度が低すぎる場
合、上記の抑制効果は十分に期待できず、少なくとも0.
005重量％は必要である。逆に濃度が高すぎる場合、溶
解しきれずに沈殿が生じることや、すきま腐食の促進と
いった問題が生じるため、0.1重量％を越えないことが
望ましい。
エチレングリコールの分解抑制を目的として添加する物
質は、チオ尿素、四ホウ酸リチウムである。ここで、チ
オ尿素は脱酸素剤として働いており、EGを酸化する際に
必要とされる酸素と結合し、該EGの酸化を抑制する働き
をする。四ホウ酸リチウムは、緩衝剤としての機能をも
ち、EG分解により生じるPH値の低下を抑制する。次に、
腐食抑制を目的として添加する物質は、モリブデン酸リ
チウム、硝酸リチウム、四ホウ酸リチウムである。ここ
で、モリブデン酸リチウム及び、硝酸リチウムは、従来
より臭化リチウム水溶液に対するインヒビターとして知
られており、同様の動きをさせたものである。四ホウ酸
リチウムについては、前述した緩衝剤としての機能に加
え、鋼材表面に強固な酸化皮膜を形成する機能も持って
いる。
質は、チオ尿素、四ホウ酸リチウムである。ここで、チ
オ尿素は脱酸素剤として働いており、EGを酸化する際に
必要とされる酸素と結合し、該EGの酸化を抑制する働き
をする。四ホウ酸リチウムは、緩衝剤としての機能をも
ち、EG分解により生じるPH値の低下を抑制する。次に、
腐食抑制を目的として添加する物質は、モリブデン酸リ
チウム、硝酸リチウム、四ホウ酸リチウムである。ここ
で、モリブデン酸リチウム及び、硝酸リチウムは、従来
より臭化リチウム水溶液に対するインヒビターとして知
られており、同様の動きをさせたものである。四ホウ酸
リチウムについては、前述した緩衝剤としての機能に加
え、鋼材表面に強固な酸化皮膜を形成する機能も持って
いる。
次に、本発明に係る吸収液を用いた実施例について説明
する。表１の実施例１〜９と表２の比較例１〜４の効果
は、EG分解抑制に関しては、吸収液のアルカリ度の減少
量から、また腐食抑制に関しては、腐食減量の測定によ
り判断した。これらの具体的測定方法は、臭化リチウム
およびEG重量比でLiBr/EG＝４、総量で70重量％含有
し、残りは水の水溶液にPH調整用に水酸化リチウムを加
え、それに、チオ尿素、四ホウ酸リチウム、モリブデン
酸リチウム、硝酸リチウムを表１の添加量で添加して吸
収液を調整する。この吸収液にたて（11.0cm）×よこ
（4.0cm）×厚み（0.2cm）の65.5gの炭素鋼（SS−41
材）をエメリー紙でよく研摩し、且つ脱脂処理をし、５
枚を隔離して吊り下げて浸す。次に、容器内を真空に
し、185℃で1000時間加熱する。その後、吸収液のアル
カリ度及び試験片の重量変化を測定し、効果の判断を行
なった。
する。表１の実施例１〜９と表２の比較例１〜４の効果
は、EG分解抑制に関しては、吸収液のアルカリ度の減少
量から、また腐食抑制に関しては、腐食減量の測定によ
り判断した。これらの具体的測定方法は、臭化リチウム
およびEG重量比でLiBr/EG＝４、総量で70重量％含有
し、残りは水の水溶液にPH調整用に水酸化リチウムを加
え、それに、チオ尿素、四ホウ酸リチウム、モリブデン
酸リチウム、硝酸リチウムを表１の添加量で添加して吸
収液を調整する。この吸収液にたて（11.0cm）×よこ
（4.0cm）×厚み（0.2cm）の65.5gの炭素鋼（SS−41
材）をエメリー紙でよく研摩し、且つ脱脂処理をし、５
枚を隔離して吊り下げて浸す。次に、容器内を真空に
し、185℃で1000時間加熱する。その後、吸収液のアル
カリ度及び試験片の重量変化を測定し、効果の判断を行
なった。
表１の右端に実施例の結果を、表２に比較例の結果を示
す。
す。
表１及び表２より明らかなように、本発明の実施例にお
けるEGの分解および腐食に関して、比較例と比べ、どの
添加剤も単独で用いた場合ですら良い結果を示してお
り、さらに本発明による添加剤同士を併用した場合（実
施例９）、大幅に腐食およびEGの分解に関して軽減され
ることがわかる。
けるEGの分解および腐食に関して、比較例と比べ、どの
添加剤も単独で用いた場合ですら良い結果を示してお
り、さらに本発明による添加剤同士を併用した場合（実
施例９）、大幅に腐食およびEGの分解に関して軽減され
ることがわかる。
〔発明の効果〕 本発明によれば、チオ尿素等の添加物によってエチレン
グリコールを含む吸収液の該エチレングリコールの分解
が抑制される。従って、吸収液の変性及び吸収冷凍機内
の腐食を抑制することができる。
グリコールを含む吸収液の該エチレングリコールの分解
が抑制される。従って、吸収液の変性及び吸収冷凍機内
の腐食を抑制することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒田 純 静岡県浜松市子安町1370 矢崎総業株式会 社内 (56)参考文献 特開 昭58−210175（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−159568（ＪＰ，Ａ) 特表 昭59−501750（ＪＰ，Ａ)
Claims (2)
- 【請求項１】ハロゲン化リチウムとエチレングリコール
とを含む水溶液を吸収液とする吸収冷凍機用吸収液にお
いて、前記吸収液に下記（Ａ）〜（Ｄ）の少なくとも一
以上から成る添加物を、0.005〜0.1重量％の割合で含有
していることを特徴とする吸収冷凍機用吸収液。 （Ａ）尿素化合物、（Ｂ）ホウ酸塩、（Ｃ）モリブデン
酸塩、（Ｄ）硝酸塩 - 【請求項２】前記尿素化合物はチオ尿素、前記ホウ酸塩
は四ホウ酸リチウム、前記モリブデン酸塩はモリブデン
酸リチウム、前記硝酸塩は硝酸リチウムであることを特
徴とする請求項１項記載の吸収冷凍機用吸収液。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63019375A JPH076705B2 (ja) | 1988-01-29 | 1988-01-29 | 吸収冷凍機用吸収液 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63019375A JPH076705B2 (ja) | 1988-01-29 | 1988-01-29 | 吸収冷凍機用吸収液 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01196463A JPH01196463A (ja) | 1989-08-08 |
| JPH076705B2 true JPH076705B2 (ja) | 1995-01-30 |
Family
ID=11997576
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63019375A Expired - Lifetime JPH076705B2 (ja) | 1988-01-29 | 1988-01-29 | 吸収冷凍機用吸収液 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH076705B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5547600A (en) * | 1995-05-05 | 1996-08-20 | Carrier Corporation | Absorption refrigeration system working fluid with molybdate, borate, silicate inhibitor blend |
| EP0837919B1 (en) | 1995-07-07 | 2002-10-16 | Rocky Research | Heat and mass transfer additives for improved aqueous absorption fluids |
-
1988
- 1988-01-29 JP JP63019375A patent/JPH076705B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01196463A (ja) | 1989-08-08 |
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