JPH076683U - 破砕式加熱乾燥装置 - Google Patents

破砕式加熱乾燥装置

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JPH076683U
JPH076683U JP3592793U JP3592793U JPH076683U JP H076683 U JPH076683 U JP H076683U JP 3592793 U JP3592793 U JP 3592793U JP 3592793 U JP3592793 U JP 3592793U JP H076683 U JPH076683 U JP H076683U
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弘道 小林
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 魚、肉等の腐敗性の高い食料品の廃棄物を効
率よく破砕、加熱、乾燥し、肥料化できるようにするこ
とを目的としている。 【構成】 立型円筒形状の周壁のジャケットに加熱媒体
としての蒸気が導かれて内壁面を接触伝熱面とする乾燥
槽1に於いて、上端面に残渣投入口15を設け、下端面
に、前記内壁面及び下端面との間に僅かの間隙を保持し
て回転する1条又は複数条の適当な幅を有する螺旋状流
動床6の下端部を回転自在に支承し、この螺旋状流動床
6の回転内周径内で回転する破砕刃を前記下端面近傍に
回転自在に支承し、前記螺旋状流動床6の上端部直上の
乾燥槽内壁面に残渣掻落部材12を取付け、前記螺旋状
流動床6及び破砕刃9を電動機等の駆動源に連結すると
共に前記上端面又はその近傍の側壁に排気口を設けたこ
とを特徴とする破砕式加熱乾燥装置である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、魚、肉等の腐敗性の高い食料品の廃棄物を効率よく破砕、加熱、乾 燥し、肥料化する破砕式加熱乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の破砕、加熱乾燥装置としては、例えば特公昭61ー45149号公報や 特開昭55ー6112号公報に記載されている物が知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来例のものに於いては、粉砕効率と乾燥効率が悪い。即ち 特公昭61ー45149号公報のものに於いては、ドラム内攪拌羽根で堀り起こ された一部の原料が上方で待機する破砕羽根により、その内の又何割かが破砕さ れ撒き散らされて熱風により乾燥される構造である。この為、連続的であるとは 言え、攪拌羽根に乗らずに底板近くを移動する原料はいつまでたっても破砕され ず、結局長時間の運転を余儀なくされることになる。
【0004】 他方特開昭55ー6112号には原料の重力落下を利用して破砕機上に原料を 落とす構造のものが開示されているが、ワンパス方式で、投入から出口に至る乾 燥工程中に1回しか原料が破砕機を通過しない。従って公開明細書に記載の如く 、破砕をそれ程必要としない下水処理や廃水処理の際のスラッジ処理にはよいが 、本考案のような魚、肉等の食品残渣の如く1回では破砕できないものには不向 きである。本考案は、魚、肉等の腐敗性の高い食料品の廃棄物を効率よく破砕、 加熱、乾燥し、肥料化できるようにすることを目的としている。
【0005】
【考案の構成】
本考案は、立型円筒形状の周壁のジャケットに加熱媒体としての蒸気が導かれ て内壁面を接触伝熱面とする乾燥槽に於いて、上端面に残渣投入口を設け、下端 面に、前記内壁面及び下端面との間に僅かの間隙を保持して回転する1条又は複 数条の適当な幅を有する螺旋状流動床の下端部を回転自在に支承し、この螺旋状 流動床の回転内周径内で回転する破砕刃を前記下端面近傍に回転自在に支承し、 前記螺旋状流動床の上端部直上の乾燥槽内壁面に残渣掻落部材を取付け、前記螺 旋状流動床及び破砕刃を電動機等の駆動源に連結すると共に前記上端面又はその 近傍の側壁に排気口を設けたことを特徴とする破砕式加熱乾燥装置である。
【0006】
【実施例】
図1は本考案に係る破砕式加熱乾燥装置を示すものである。図中、1は立型円 筒形状の乾燥槽で、その外周壁1a全体を包みこむようにジャケット2が設けら れている。ジャケット2内にはボイラー(図示せず)からの蒸気が導かれる。図 示のものに於いては、ジャケット2の上端部に蒸気入口2aを設け、外周壁1a を蒸気が万遍なく行き亘るように螺旋板状の隔壁2cが設けられている。尚2b はジャケット2の下端部に設けた蒸気トラップの接続口である。以上により乾燥 槽1の外周壁1a(外壁面)と内周壁1b(内壁面)が伝熱面となる。図示して いないが、乾燥槽1への蒸気の導入は、乾燥槽1内の温度を検知する温度センサ ーと、温度センサーのONーOFF信号により蒸気用電磁弁をONーOFFさす 制御盤3(図3、図5)とにより行われる。
【0007】 4は乾燥槽1の上端面1cに設けた投入口1fから魚、肉等の残渣物を投入す る際に開く投入扉である。5、6は乾燥槽1の中心線1cを回転中心とする1条 又は複数条(図示の実施例では2条)の適当な幅を有する螺旋板条の流動床であ る。流動床5、6は乾燥槽1の内壁面(内周壁1b)及び下端壁1dの内面1e (上面)と僅かな隙間を隔てて回転する如く支承されている。即ち乾燥槽1の下 端壁1d(フレーム20に固定されている)の上記流動床5、6の回転中心(中 心線1c)に相当する箇所に取付けられた軸受箱6に回転自在に支承され、かつ 乾燥槽1内に上端部7aが突出した流動床駆動中空軸7の上端部7aと、流動床 5、6の下端壁1d側の下端部5a、6aとを遠心翼形に捩じれた連結部材5c 、6cにより強固に連結固定一体化し、流動床駆動中空軸7の回転(上方から見 て右回転)により流動床5、6も又同方向に回転する。流動床駆動中空軸7の下 端部に固定したVプーリ21は、図5のようにVベルト22、Vプーリ23を介 して電動機24等の駆動装置に接続している。尚連結部材5c、6cは残渣物を 半径方向外方へ押しやり、流動床5、6へ導く役目も兼ねている。8は流動床5 、6の変形を防止する為流動床5、6の下端部5a、6aと上端部5b、6bと 中間部とを連結するように流動床5、6の内径側に固着した強度部材である。
【0008】 9は破砕刃で、流動床駆動中空軸7の中空部分に回転自在に支承された破砕刃 駆動軸10の上端部に着脱自在に固定されている。破砕刃9は下端壁1dの内面 1eの近傍に位置する如く設定されていると共に、破砕刃9の回転外径dは、当 然のことながら、流動床5、6の回転内周径Dより小さく構成されている。破砕 刃駆動軸10の下端部に固定したVプーリ26は図4のようにVベルト27、V プーリ28を介して電動機29等の駆動装置に接続している。尚流動床5、6の 回転方向と破砕刃9の回転方向は逆向きとする方が、残渣物の衝突破砕の効率向 上の面から好ましい。
【0009】 11は破砕刃9の下側で破砕刃駆動軸10に固定した円板で、残渣物が軸受3 1に入り込まない為と残渣物を飛散さす為の物である。12は流動床5、6の上 端部5b、6b直上の内周壁1bに固定した残渣掻落部材である。これは流動床 5、6を上昇してきた残渣物を強制的に排除して破砕刃9上に落下さす役目をす る。残渣物が未だ含有水分の多い乾燥初期の段階で特に効果を発揮する物である 。13は排出扉で、下端壁1dの内面1eと同一面に下端部が来るように排出口 13aが設置される。
【0010】 破砕、乾燥が終了した時点で、排出口13を開いて流動床5、6を間欠運転す れば、残渣物は遠心力と攪拌により勢いよく排出口13aから外部に飛び出す為 、人力により掻き出す必要はない。14は乾燥槽1の上端面1c或いはその近傍 に設けた排気口で、排気装置15により強制排気された臭気の混じった温風はフ ィルタと冷却水導入のコンデンサ16(図8)内を通過して分離され、空気はエ アーブリーザ17を通って大気に放出され、排水は排水口16aから処理装置へ と導かれる。図3の30は踏台である。
【0011】 図6、図7に於いて、排出扉13は取手33を有するハンガー34を備え、ハ ンガー34はガイドバー35上に摺動自在に支持され、矢印Aは排出扉13が開 く方向である。36は脱落防止用ストッパー、37はホッパー兼排出扉開閉用ガ イドで、ガイド37の対向内面に設けたストッパー38にクランプロッド39の 両端部が係合し、クランプロッド39の孔に回転のみ自在に支持された開閉ボル ト40は排出扉13の中央のボス筒41に螺合し、開閉ボルト40を図6の右方 から見て左(矢印B方向)に回すと、排出扉13が閉じ、右に回すと排出扉13 が緩み、クランプロッド39を図7で左方へ回してストッパー38から外すと、 排出扉13を図6の矢印A方向に移動させて開放することができる。42はクラ ンプロッド39の回り止め、43は横揺れ防止ロッドである。
【0012】 図8の45は金属たわし状の3段のフィルタ、46は各フィルタ45の上方に 複数のノズル47を有する冷却水供給管、48は脱臭剤、49はフィルタである 。
【0013】 所定の温度に昇温している乾燥槽1の投入扉4を開き、投入口1fから魚、肉 等の残渣物を投入して制御盤3をスタートさせれば、残渣物は破砕刃9で破砕さ れ、連結部材5c、6c等により攪拌誘導されて螺旋状の流動床5、6を次々と 上昇して行く(図2)。この過程で内壁面(内周壁1b)と熱交換が連続的に行 われる。そして最終の上端部5b、6bに達した所で残渣掻落部材12で強制的 に掻き落とされ、破砕刃9上に落下し、更に破砕される。以上を1サイクルとし て以後このサイクルを繰り返し、所望の時間経過後に排出扉13より取り出し、 肥料等に供する。尚本考案では、間接加熱で、残渣物を燃焼させない為、含有油 分を吸着さす添加物(例えば麩、木屑等)を投入残渣物の約1割程度混合して投 入すると効果的である。内周壁1bの温度は約125℃〜130℃の間で自動制 御するのが好ましい。この条件で投入残渣物50kg(魚の骨、臓物等)を乾燥 重量(取出し重量)25kgにするのに僅か45分で完了し、良好な粉砕肥料が 得られた。
【0014】
【考案の効果】
本考案によると、簡単な構造で前記従来例の不具合を解決する効果がある。即 ち、粉砕効率と乾燥効率が向上する。しかも均一な粉砕肥料を短時間で製造する ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 縦断正面図である。
【図2】 作動説明用の簡略斜視図である。
【図3】 平面図である。
【図4】 正面図である。
【図5】 右側面図である。
【図6】 縦断正面部分拡大図である。
【図7】 図6のVIIーVII断面図である。
【図8】 コンデンサとエアーブリーザの縦断正面略図
である。
【符号の説明】
1 乾燥槽 1b 内周壁 1c 上端面 1f 残渣投入口 2 ジャケット 5 螺旋状流動床 6 螺旋状流動床 9 破砕刃 12 残渣掻落部材 14 排気口
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立型円筒形状の周壁のジャケットに加熱
    媒体としての蒸気が導かれて内壁面を接触伝熱面とする
    乾燥槽に於いて、上端面に残渣投入口を設け、下端面
    に、前記内壁面及び下端面との間に僅かの間隙を保持し
    て回転する1条又は複数条の適当な幅を有する螺旋状流
    動床の下端部を回転自在に支承し、この螺旋状流動床の
    回転内周径内で回転する破砕刃を前記下端面近傍に回転
    自在に支承し、前記螺旋状流動床の上端部直上の乾燥槽
    内壁面に残渣掻落部材を取付け、前記螺旋状流動床及び
    破砕刃を電動機等の駆動源に連結すると共に前記上端面
    又はその近傍の側壁に排気口を設けたことを特徴とする
    破砕式加熱乾燥装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5107473B1 (ja) * 2012-05-21 2012-12-26 正夫 金井 乾燥装置
JP5234869B1 (ja) * 2012-10-31 2013-07-10 正夫 金井 乾燥装置
WO2013176072A1 (ja) * 2012-05-21 2013-11-28 Kanai Masao 乾燥装置
KR101395604B1 (ko) * 2013-11-08 2014-05-19 (주) 오카도라코리아 회전식 건조장치

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