JPH0766748A - Pllシンセサイザ回路 - Google Patents

Pllシンセサイザ回路

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Publication number
JPH0766748A
JPH0766748A JP5162488A JP16248893A JPH0766748A JP H0766748 A JPH0766748 A JP H0766748A JP 5162488 A JP5162488 A JP 5162488A JP 16248893 A JP16248893 A JP 16248893A JP H0766748 A JPH0766748 A JP H0766748A
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JP
Japan
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circuit
signal
oscillation
frequency
transistor
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JP5162488A
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English (en)
Inventor
Yoshito Miyazaki
良人 宮崎
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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  • Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Transceivers (AREA)
  • Superheterodyne Receivers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、PLLシンセサイザ回路の
回路規模を小さくし、かつ消費電力を少なくすることで
ある。 【構成】 バッファアンプ54、プリスケーラ55、プ
ログラマブルカウンタ56、リファレンスカウンタ5
8、位相比較器57、ローパスフィルタ59が局部発振
回路51と搬送波発振回路52で共用され、スイッチン
グ回路53により、受信時には局部発振回路51が発振
状態、送信時には搬送波発振回路52が発振状態となる
ように切り換えられる。送信時には、プリスケーラ55
等で分周された搬送波信号が、位相比較器57におい
て、リファレンスカウンタ58で分周された基準信号の
位相と比較され、位相差に応じた位相差信号がローパス
フィルタ59に出力される。ローパスフィルタ59はそ
の位相差信号を直流電圧に変換し搬送波発振回路52に
出力して発振周波数を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無線通信端末装置のP
LLシンセサイザ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】公衆電話網やISDN(Integrated Serv
ices Digital Network) などに公衆用無線基地局とこれ
らの公衆用無線基地局を介しての通信を制御するコント
ロールセンタとを接続し、一般家庭や事業所などで使用
されるコードレス電話機の携帯端末を利用して屋外でも
通信できるようにする第2世代コードレス電話システム
の検討が進められている。
【0003】図3は、第2世代コードレス電話システム
で使用される従来の無線通信端末装置のアンテナ回路と
PLLシンセサイザ回路の回路構成を示す図である。P
LLシンセサイザ回路5は、局部発振信号用PLLシン
セサイザ回路6と搬送波信号用PLLシンセサイザ回路
7とで構成されている。局部発振信号用シンセサイザ回
路6は、電圧制御型発振器からなる局部発振回路(RX
VCO)61を有し、その局部発振回路61で生成され
る局部発振信号がバッファアンプ(Buffer) 62で増幅
され、乗算器4及びプリスケーラ(分周器)63へ出力
される。局部発振信号はプリスケーラ63で一旦分周さ
れた後、さらにプログラマブルカウンタ64で所定周波
数に分周され位相比較器65へ出力される。また、温度
補償された基準信号発振器(TCXO)8で生成された
基準信号は、リファレンスカウンタ66で分周され位相
比較器65へ出力される。
【0004】位相比較器65は、プログラムカウンタ6
4から出力される局部発振信号とリファレンスカウンタ
66から出力される基準信号の信号位相を比較し、両者
の位相差に応じた位相差信号をローパスフィルタ67に
出力する。ローパスフィルタ67は、その位相差信号を
積分して直流電圧に変換し、変換した直流電圧を局部発
振回路61へ出力して発振周波数を制御する。
【0005】このような動作が繰り返されて局部発振回
路61の発振周波数が目的とする周波数に同期される。
そして、乗算器4においてアンテナ1で受信されローノ
イズアンプ3で増幅された受信波にその局部発振信号が
乗算され中間周波数信号に変換される。
【0006】搬送波信号用PLLシンセサイザ回路7も
局部発振信号用PLLシンセサイザ回路6と同様な回路
で構成されており、電圧制御型発振器からなる搬送波発
振回路(TXVCO)71で生成された搬送波信号は、
バッファアンプ72で増幅されてモデム(MODEM)
9及びプリスケーラ(分周器)73へ出力される。
【0007】搬送波信号は、プリスケーラ73で一旦分
周され、さらにプログラマブルカウンタ74で所定周波
数に分周されて位相比較器75に出力される。位相比較
器75は、プログラマブルカウンタ74から出力される
搬送波信号と、リファレンスカウンタ76から出力され
る基準信号を分周した信号との位相を比較し、両者の位
相差に応じた位相差信号をローパスフィルタ77へ出力
する。ローパスフィルタ77は、その位相差信号を直流
電圧に変換し、変換した直流電圧を搬送波発振回路71
に出力して発振周波数を制御する。
【0008】このような動作が繰り返されて搬送波信号
が目的とする周波数と一致すると、モデム9においてそ
の搬送波信号がベースバンド信号(送信すべき信号)に
より変調され、変調信号がパワーアンプ(PA)10で
増幅されてアンテナ1から空間に放射される。
【0009】なお、モデム9は直交変調器であり、ベー
スバンド信号であるI成分信号とQ成分信号が入力され
ると搬送波信号を変調して変調信号を出力する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のPLLシンセサイザ回路5の局部発振信号用PLL
シンセサイザ回路6と搬送波信号用PLL回路7は、そ
れぞれ電圧制御型発振回路61、71─バッファアンプ
62、72−プリスケーラ63、73−プログラマブル
カウンタ64、74−位相比較器65、75−ローパス
フィルタ67、77からなる回路で構成されているので
回路規模が大きくなり、通信端末装置を小型化すること
が難しかった。
【0011】TDD(Time Division Duplex)方式では送
信と受信を交互に行うので、受信時には搬送波信号用P
LLシンセサイザ回路7を動作させる必要がなく、送信
時には局部発振信号用PLLシンセサイザ回路6を動作
させる必要がない。しかしながら送受信を高速で切り換
える必要があるので、使用されていない系の回路もスタ
ンバイ状態にしておく必要があり、そのため回路の消費
電力が大きくなるという問題点があった。
【0012】本発明の目的は、PLLシンセサイザ回路
の回路規模を小さくし、かつ回路の消費電力を少なくす
ることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】局部発振回路と搬送波発
振回路とを有するPLLシンセサイザ回路において、本
発明のPLLシンセサイザ回路のスイッチ手段は、搬送
波発振回路と局部発振回路の一方を駆動させる。
【0014】周波数変換手段は、スイッチ手段により駆
動された搬送波発振回路または局部発振回路の出力信号
を所定周波数に分周または逓倍する。基準信号発振回路
は、PLL制御の基準となる基準信号を発生する。
【0015】位相比較手段は、前記基準信号発振回路の
出力信号の位相と周波数変換手段の出力信号の位相とを
比較し、両者の位相差に応じた位相差信号を搬送波発振
回路または局部発振回路に出力して発振周波数を制御す
る。
【0016】
【作用】本発明では、例えばスイッチ手段により受信時
には局部発振回路が発振状態、搬送波発振回路が非発振
状態に設定され、送信時には搬送波発振回路が発振状
態、局部発振回路が非発振状態に設定される。
【0017】受信時には、局部発振回路で生成された局
部発振信号が周波数変換手段で所定周波数に分周または
逓倍される。そして、位相比較手段においてその局部発
振信号の位相と基準信号発振回路から出力された基準信
号の位相とが比較され、位相差に応じた信号が局部発振
回路に出力されて発振周波数が制御される。これらの動
作が繰り返されて局部発振回路は目的の周波数で発振す
る。
【0018】送信時には、受信時と同様に搬送波発振回
路で生成された搬送波発振信号が、周波数変換手段で分
周/逓倍され位相比較手段に出力される。そして、位相
比較手段においてその搬送波信号と基準信号発振回路か
ら出力された基準信号の位相が比較され、位相差に応じ
た位相差信号が搬送波発振回路に出力されて発振周波数
が制御される。これらの動作が繰り返されて搬送波発振
回路は目的の周波数で発振する。
【0019】本発明では、分周/逓倍手段、位相比較手
段を送信系と受信系とで共用するようにしたので、PL
Lシンセサイザ回路の回路規模を小さくできる。また、
送受信時に他系の回路をスタンバイ状態にする必要がな
くなるので回路の消費電力も少なくできる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1は、本発明の実施例の通信端末装置、例
えば第2世代コードレス電話機のアンテナ回路と局部発
振信号/搬送波信号用PLLシンセサイザ回路50との
回路ブロック図である。以下では、図3の従来の通信端
末装置の回路ブロックと同一の部分には同じ符号をつけ
てそれらの説明を省略する。
【0021】この実施例は、局部発振回路51と搬送波
発振回路52でバッファアンプ54、プリスケーラ5
5、プログラマブルカウンタ56、位相比較器57等を
共用し、送受信時に局部発振回路(RXVCO)51と
搬送波発振回路(TXVCO)52のコレクタ・バイア
スをスイッチング回路53により交互に切り換えるよう
に構成したものである。
【0022】図2において、スイッチング回路53は送
受信切り換え信号により切り換え動作を行い、受信時に
は共通接点53aを接点53b側に切り換えて局部発振
回路51を動作させ、送信時には共通接点53aを接点
53c側に切り換えて搬送波発振回路52を動作させ
る。
【0023】受信時にスイッチング回路53が局部発振
回路51側に切り換えられると、局部発振回路51が動
作状態、搬送波発振回路52が非動作状態となり、局部
発振回路51はそのときローパスフィルタ59から出力
される制御電圧で決まる周波数で発振を行う。
【0024】バッファアンプ54は、局部発振回路51
から出力される局部発振信号を増幅しプリスケーラ55
及び乗算器4へ出力する。プリスケーラ55及びプログ
ラマブルカウンタ56は、バッファアンプ54で増幅さ
れた局部発振信号を所定周波数に分周(または逓倍)し
て位相比較器57へ出力する。位相比較器57には、基
準信号発振器8で生成され、リファレンスカウンタ58
で所定周波数に分周(または逓倍)された基準信号が入
力しており、位相比較器57はそれらの信号位相を比較
して位相差に応じたパルス信号を出力する。
【0025】このパルス信号は、ローパスフィルタ59
で積分されて直流電圧に変換され、変換された直流電圧
は局部発振回路51の発振周波数を制御する制御電圧と
して出力される。この制御電圧により局部発振回路51
の発振周波数が制御され、周波数制御が行われた局部発
振信号がバッファアンプ54へ出力される。このような
動作が繰り返されて局部発振周波数が目的とする周波数
と一致するように制御される。
【0026】他方、送信時にスイッチング回路53が搬
送波発振回路52側に切り換えられと、搬送波発振回路
52が動作状態、局部発振回路51が非動作状態とな
り、搬送波発振回路52はそのときローパスフィルタ5
9から出力される制御電圧で決まる周波数で発振を開始
する。以下、受信時と同様に、搬送波信号はプリスケー
ラ55及びプログラマブルカウンタ56で所定周波数に
分周されて位相比較器57へ出力され、位相比較器57
においてリファレンスカウンタ58で分周された基準信
号の位相と比較され、基準信号との位相差に応じたパル
ス信号がローパスフィルタ59に出力される。このパル
ス信号はローパスフィルタ59で直流電圧に変換され、
その直流電圧が搬送波発振回路52の発振周波数を制御
する制御電圧として出力される。この制御電圧により搬
送波発振周波数が制御され、周波数制御された搬送波信
号がバッファアンプ54へ出力される。このような動作
が繰り返されて搬送波発振周波数が目的の周波数と一致
するように制御される。
【0027】次に、上述した局部発振回路51、搬送波
発振回路52、スイッチング回路53の具体的構成の一
例を図3を参照して説明する。ローパスフィルタ59
は、直列に接続された抵抗R1、R2と、その抵抗R
1、R2の接続点に一端が接続された抵抗R3と、その
抵抗R3と直列に接続され他端が接地されたコンデンサ
C1と、抵抗R2の接続点と反対の側の端子に接続さ
れ、他端が接地されたコンデンサC2とで構成されてい
る。このローパスフィルタの出力端子(抵抗R2とコン
デンサC2の接続点)は、インダクタンスL2、L4を
介して後述する局部発振周波数可変回路511のバラク
ターダイオードD1のアノード及び搬送波発振周波数可
変回路521のバラクターダイオードD2のアノードに
接続されている。
【0028】局部発振回路51は、局部発振周波数可変
回路511と局部発振器512とで構成されている。局
部発振周波数可変回路511は、直列に接続されたコン
デンサC3と可変容量ダイードであるバラクターダイオ
ードD1と、それらに並列に接続されたストリップライ
ンなどの共振素子からなるインダクタンスL1とで構成
されている。なお、バラクターダイオードD1とインダ
クタンスL1の他端は接地されている。局部発振器51
2は、エミッタ接地のトランジスタTR1と、トランジ
スタTR1のベース、エミッタ間に接続されたコンデン
サC5と、コレクタ、エミッタ間に接続されたコンデン
サC6と、ベースに並列に接続された抵抗R4、R5等
で構成されている。
【0029】なお、トランジスタTR1のコレクタと抵
抗R4の一端は直流電源VD に接続されており、直流電
源VD からコレクタ・バイアス電流、ベース・バイアス
電流が供給されるようになっている。
【0030】さらに、局部発振周波数可変回路511の
出力端子であるインダクタンスL1とコンデンサC3と
の接続点は、結合コンデンサC4を介して局部発振器5
12のトランジスタTR1のベースに接続されている。
【0031】これら局部発振周波数可変回路511のバ
ラクターダイオードD1の容量、インダクタンスL1、
局部発振器512のトランジスタTR1のベース、エミ
ッタ間に接続されたコンデンサC5、コレクタ、エミッ
タ間に接続されたコンデンサC6とによりコルピッツ発
振回路を構成しており、ローパスフィルタ59の出力電
圧によりバラクータダイオードD1の容量が変化して局
部発振器512の発振周波数が変化するようになってい
る。
【0032】搬送波発振回路52も同様に、搬送波発振
周波数可変回路521と搬送波発振器522とで構成さ
れ、搬送波発振周波数可変回路521は、直列に接続さ
れたコンデンサC9とバラクターダイオードD2と、そ
れらに並列に接続された共振素子のインダクタンスL3
とからなり、搬送波発振器522は、トランジスタTR
2と、そのトランジスタTR2のベース、エミッタ間に
接続されたコンデンサC11と、コレクタ、エミッタ間
に接続されたコンデンサC12と、ベースに並列に接続
された抵抗R7、R8等で構成されている。
【0033】なお、トランジスタTR2のコレクタと抵
抗R7の一端は直流電源VD に接続されており、直流電
源VD からコレクタバイアス電流、ベースバイアス電流
が供給されるようになっている。
【0034】さらに、搬送波発振周波数可変回路521
の出力端子であるインダクタンスL3とコンデンサC9
との接続点は、結合コンデンサC10を介して搬送波発
振器522のトランジスタTR2のベースに接続されて
いる。
【0035】これら搬送波発振周波数可変回路521の
バラクターダイオードD2の容量、インダクタンスL
3、搬送波発振器522のトランジスタTR2のベー
ス、エミッタ間に接続されたコンデンサC11、コレク
タ、エミッタ間に接続されたコンデンサC12とでコル
ピッツ発振回路を構成しており、ローパスフィルタ59
の出力電圧が変化してバラクターダイオードD2の容量
が変化すると、搬送波発振器522の発振周波数が変化
するようになっている。
【0036】スイッチング回路53は、縦続接続された
トランジスタTR3とTR4とからなり、トランジスタ
TR3のコレクタは、上述した搬送波発振器522のト
ランジスタTR2のエミッタに抵抗R9を介して接続さ
れ、トランジスタTR4のコレクタは、局部発振器51
2のトランジスタTR1のエミッタに抵抗R6を介して
接続されている。トランジスタTR4のベースは並列に
接続された抵抗R11及びコンデンサC16を介してト
ランジスタTR3のコレクタに接続されており、さらに
トランジスタTR4のベースには一端が接地された抵抗
R15が接続されている。また、トランジスタTR3の
ベースには、並列に接続された抵抗R10及びコンデン
サC15を介して送受信の切り換え信号であるRX/T
X切り換え信号が入力している。
【0037】このスイッチング回路53は、RX/TX
切り換え信号がハイレベルのとき、トランジスタTR3
がオンとなり、トランジスタTR4のベースが接地され
てトランジスタTR4がオフとなる。また、RX/TX
切り換え信号がローレベルのとき、トランジスタTR3
がオフとなり、このときトランジスタTR4のベースは
搬送波発振器522のトランジスタTR2のエミッタ出
力電圧により順バイアスされてトランジスタTR4がオ
ンするようになっている。
【0038】従って、トランジスタTR3がオン、トラ
ンジスタTR4がオフの場合には、搬送波発振器522
のトランジスタTR2のエミッタが接地されてトランジ
スタTR2のコレクタ・バイアスがオンとなり搬送波発
振器522が発振動作を行い、局部発振器512のトラ
ンジスタTR1のエミッタが非接地となってトランジス
タTR1のコレクタ・バイアスがオフとなり、局部発振
器512は発振動作を行わない。他方、トランジスタT
R3がオフ、トランジスタTR4がオンの場合には、局
部発振器512のトランジスタTR1のエミッタが接地
されてトランジスタTR1のコレクタ・バイアスがオン
となり局部発振器512が発振動作を行い、搬送波発振
器522のトランジスタTR2のエミッタが非接地とな
って搬送波発振回路522は発振動作を行わない。
【0039】バッファアンプ54は、エミッタ接地トラ
ンジスタTR5とそのベースに並列に接続された抵抗R
12、R13と、一端がコレクタに接続され、他端が直
流電源VD に接続されたインダクタンスL5と、一端が
エミッタに接続され、他端が接地された抵抗R14とで
構成されている。また、ベースに並列に接続された抵抗
R12の一端は直流電源VD に接続されている。
【0040】トランジスタTR5のベースは結合コンデ
ンサC8、C14を介して局部発振器512のトランジ
スタTR1のエミッタと、搬送波発振器522のトラン
ジスタTR2のエミッタとに接続され、コレクタは結合
コンデンサC17を介して前述した乗算器4、モデム
9、プリスケーラ55へ接続されている。
【0041】従って、局部発振器512から出力される
局部発振信号または搬送波発振器522から出力される
搬送波信号は、トランジスタTR5で増幅されて乗算器
4、モデム9、プリスケーラ55へ出力される。
【0042】次に、以上のような構成のPLLシンセサ
イザ回路の動作を説明する。スイッチング回路53に入
力するRX/TX切り換え信号は送信時にハイレベル、
受信時にローレベルになるものとする。
【0043】先ず、送信時の動作を説明する。送信時に
RX/TX切り換え信号がハイレベルになると、スイッ
チング回路53のトランジスタTR3がオンし、そのト
ランジスタTR3のコレクタに抵抗R11を介してベー
スが接続されているトランジスタTR4がオフする。こ
の結果、搬送波発振器522のトランジスタTR2のエ
ミッタが抵抗9を介して接地されてコレクタ・バイアス
がオンとなり、搬送波発振器522は発振動作を開始す
る。このとき、トランジスタTR4はオフ状態で局部発
振器512のトランジスタTR1のコレクタ・バイアス
はオフとなっているので、局部発振器512は発振動作
を行わない。
【0044】搬送波発振器522が発振動作を開始する
と、搬送波発振器522から出力される搬送波信号がバ
ッファアンプ54で増幅され、前述したプリスケーラ5
5、プログラマブルカウンタ56で所定周波数に分周さ
れる。そして、分周された搬送波信号は、位相比較器5
7でリファレンスカウンタ58から出力される基準信号
と比較され、両者の位相差に応じたパルス信号がローパ
スフィルタ59へ出力される。そのパルス信号はローパ
スフィルタ59で積分されて直流電圧に変換され、上述
した局部発振周波数可変回路511及び搬送波周波数可
変回路521へ出力される。
【0045】ローパスフィルタ59から出力される直流
電圧により局部発振周波数可変回路511のバラクター
ダイオードD1と搬送波発振周波数可変回路521のバ
ラクターダイオードD2の容量が変化するが、この場
合、搬送波発振器522だけが発振動作を行っているの
で、搬送波発振周波数可変回路521のバラクターダイ
オードD2の容量及びインダンクタンスL4と、搬送波
発振器522のコンデンサC11及びコンデンサC12
の容量とにより決まる周波数で発振が行われる。これら
の動作が繰り返されて搬送波信号が目的の周波数と一致
するように制御される。
【0046】他方、受信時にRX/TX切り換え信号が
ローレベルとなると、スイッチング回路53のトランジ
スタTR3がオフとなり、トランジスタTR4のベース
にトランジスタTR2のエミッタ電圧が供給されてトラ
ンジスタTR4がオンとなる。この結果、局部発振器5
12のトランジスタTR1のエミッタが抵抗R6を介し
て接地されてコレクタ・バイアスがオンとなり、局部発
振器512が発振動作を開始する。このとき、トランジ
スタTR3はオフ状態で、搬送波発振器522のトラン
ジスタTR2には発振動作を行うに充分なコレクタ・バ
イアスが供給されないので搬送波発振器522は発振動
作を行わない。
【0047】局部発振器512が発振を開始すると、前
述した送信時と同様に局部発振周波数可変回路511の
インダンクタンスL4、バラクターダイオードD2の容
量と、局部発振回路512のトランジスタTR2のベー
ス、エミッタ間のコンデンサC5の容量、コレクタ、エ
ミッタ間のコンデンサC6の容量とにより決まる周波数
で発振が行われ、その発振信号がバッファアンプ54で
増幅されて前述したプリスケーラ55へ出力される。プ
リスケーラ55及びプログラマブルカウンタ56で分周
された局部発振信号は、位相比較器57でリファレンス
カウンタ58から出力される基準信号と比較され、両者
の位相差に応じたパルス信号がローパスフィルタ59へ
出力される。そのパルス信号はローパスフィルタ59で
積分されて直流電圧に変換され、上述した局部発振周波
数可変回路511及び搬送波周波数可変回路521へ出
力される。
【0048】この場合、局部発振器512だけが発振動
作を行っているので、その直流電圧により決まるバラク
ターダイオードD1の容量とインダクタンスL2と、局
部発振器512のコンデンサC5及びC6の容量とで決
まる周波数で発振が行われる。これらの動作が繰り返さ
れて局部発振信号の周波数が目的とする周波数と一致す
るように制御される。
【0049】以上述べたように、この実施例は、局部発
振信号用のPLLシンセサイザ回路と搬送波発振信号用
のPLLシンセサイザ回路とでバッファアンプ、プリス
ケーラ、位相比較器、ローパスフィルタ等を共用し、送
受信時に局部発振回路と搬送波発振回路のコレクタ・バ
イアスをスイッチング回路53により切り換えるように
したので送受信回路の回路規模が小さくなり通信端末装
置を小型化できる。また、従来、送信系、受信系でそれ
ぞれ別に設けていたプリスケーラ、位相比較器等を共用
することにより、送信時または受信時に他系の回路をス
タンバイ状態にする必要が無くなるので回路の消費電力
も少なくできる。
【0050】なお、本発明は、実施例に述べた構成のP
LLシンセサイザ回路に限らず他の構成の回路にも適用
できる。また、局部発振回路と搬送波発振回路の切り換
えはコレクタ・バイアスを切り換える方法に限らず、ベ
ース・バイアス、あるいは入出力系を切り換えるように
しても良い。
【0051】
【発明の効果】本発明では、送信系の回路と受信系の回
路で分周器、位相比較器等を共用することで回路規模を
小さして通信端末装置を小型化できる。また、送信系の
回路と受信系の回路を共用することにより、使用してい
ない系の回路をスタンバイ状態にする必要がなくなるの
で回路の電力消費も少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のPLLシンセサイザ回路の回
路ブロック図である。
【図2】発振回路及びその周辺回路の回路ブロック図で
ある。
【図3】従来のPLLシンセサイザ回路の回路ブロック
図である。
【符号の説明】
21 局部発振回路 22 搬送波発振回路 23 スイッチング回路 25 プリスケーラ 26 プログラマブルカウンタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送波発振回路と局部発振回路とを有す
    るPLLシンセサイザ回路において、 前記搬送波発振回路と局部発振回路の一方を駆動させる
    スイッチ手段と、 前記スイッチ手段により駆動された搬送波発振回路また
    は局部発振回路の出力信号を所定周波数に分周または逓
    倍する周波数変換手段と、 基準信号を発生する基準信号発振回路と、 この基準信号発振回路から出力される信号の位相と前記
    周波数変換手段から出力される信号の位相を比較し、両
    者の位相差に応じた位相差信号を前記搬送波発振回路ま
    たは局部発振回路に出力して発振周波数を制御する位相
    比較手段とを備えたことを特徴とするPLLシンセサイ
    ザ回路。
JP5162488A 1993-06-30 1993-06-30 Pllシンセサイザ回路 Pending JPH0766748A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100736398B1 (ko) * 2006-01-16 2007-07-09 삼성전자주식회사 통합 자동주파수 제어회로, 제어 방법 및 상기 통합 자동주파수 제어 회로를 구비하는 통합 주파수 합성기

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100736398B1 (ko) * 2006-01-16 2007-07-09 삼성전자주식회사 통합 자동주파수 제어회로, 제어 방법 및 상기 통합 자동주파수 제어 회로를 구비하는 통합 주파수 합성기

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