JPH0766104A - レジストパターンの形成方法 - Google Patents

レジストパターンの形成方法

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JPH0766104A
JPH0766104A JP21244393A JP21244393A JPH0766104A JP H0766104 A JPH0766104 A JP H0766104A JP 21244393 A JP21244393 A JP 21244393A JP 21244393 A JP21244393 A JP 21244393A JP H0766104 A JPH0766104 A JP H0766104A
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JP
Japan
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pattern
resist
wafer
resist pattern
mask pattern
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Application number
JP21244393A
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English (en)
Inventor
Masatsugu Komai
正嗣 駒井
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0766104A publication Critical patent/JPH0766104A/ja
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Circuit Boards (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 現像液の流動性を良くし、適性露光条件下で
異方性を有する形状のマスクパターン14を用いる場合
や、パターンサイズが小さくかつ高密度のマスクパター
ン14を用いて特に高γ特性を有するレジスト13を露
光・現像する場合に、デザインルールを変更することな
くパターン歪みを小さくすることができ、微細な所望形
状のレジストパターン13aを形成することができなが
ら、しかも設計の効率化、設計コストの削減を図ること
ができるレジストパターンの形成方法を提供すること。 【構成】 薄膜12上にレジスト13を塗布し、マスク
露光を施した後にレジスト13を現像してレジストパタ
ーン13aを形成するレジストパターンの形成方法にお
いて、現像液を滴下した後に、薄膜12を定速で回転さ
せて現像液を撹拌する工程を含んでいるレジストパター
ンの形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレジストパターンの形成
方法に関し、より詳細には半導体装置やその他の薄膜素
子の製造過程のフォトリソグラフィ工程において用いら
れるレジストパターンの形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体装置(半導体集積回路)の
製造過程においては、配線や電極などを形成する際のエ
ッチングマスクや、不純物拡散層を形成する際のイオン
注入用マスク等としてレジストパターンが用いられてい
る。このようなレジストパターンを形成するために、フ
ォトリソグラフィ技術が採用されている。フォトリソグ
ラフィ技術は、レジストにマスクのパターンを転写する
工程である。
【0003】一般的なレジストパターンを形成するため
のフォトリソグラフィ工程を図10に基づいて説明す
る。まず、基板21または基板21上に形成された薄膜
22の上に感光性高分子から成るレジスト23を塗布
し、この後プリベークを行なってレジスト22中に含ま
れる有機溶剤を除去する(図10(a))。次に、マス
クパターン24を露光によってレジスト23上に転写す
る(図10(b))。
【0004】
【表1】
【0005】その後、表1に示したようなシーケンスを
組み込みんでレジスト23の現像を行う。まず、枚葉式
現像装置(図示せず)にウエハ(図示せず)を設置し、
次に800rpmの回転数で該ウエハを回転させつつ該
ウエハ上に現像液を約1.5秒間滴下する(表1−st
ep1)。この後、前記ウエハの回転数を30rpmに
落とし、ノズルを5rpmの回転数で前記ウエハの回転
と逆方向に回転させつつ前記ウエハ上の中央部から外周
部へと移動させながら現像液を約4.0秒間滴下し、前
記ウエハ上に現像液を広げる(表1−step2)。こ
の後、ノズルを静止させて現像液の滴下をストップする
(表1−step3)。次に、前記ウエハを約20秒間
静止させた後、前記ウエハを30rpmの回転数で約1
秒間回転させて現像液を撹拌し、これを2回繰り返した
後、約17秒間静止させる(表2−step4〜8)。
このようにして静止現像を行った後、1000rpmの
回転数で前記ウエハの水洗を行い(表1−step
9)、最後に4000rpmの回転数で該ウエハを乾燥
させる(表1−step10)。なお、現像液の滴下中
及び静止現像中においては、前記ウエハ裏面に現像液が
回り込まないようにするために前記ウエハ裏面のブロー
を行う。
【0006】次に、ポストベークを行なってレジスト2
3を硬化させ、マスクパターン24に対応するレジスト
パターン23aを形成する(図10(c))。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】近年、半導体装置の集
積度が高くなるにつれて、パターンの微細化・高密度化
が一層要求されてきている。また、一般に半導体装置の
原図となるマスクパターン24のレイアウト上には種々
のパターンサイズ、パターン密度、パターン種が配置さ
れており、デザインルールに直結しているパターンの歪
みにおける評価も重要となってきている。
【0008】上記した従来のフォトリソグラフィ工程に
よるレジストパターンの形成方法においては、マスパタ
ーン24のパターン密度によって、レジスト13上にお
ける光強度分布及び現像特性が異なってくるものの、マ
スクパターン24のパターンサイズが大きい場合は、現
像後のレジストパターン23aの線幅にパターン密度依
存性の影響はほとんど現れない。しかし、パターンサイ
ズが小さくなるにつれてパターン密度依存性がパターン
線幅に現れ、すなわちパターンサイズが同じであって
も、現像面積が大きくなる場合、現像に必要なエッチヤ
ント量が増加することによる現像液の不足が生じ、現像
が不十分となり、マスクパターン24の線幅よりもレジ
ストパターン23aの線幅が狭くなるという課題があっ
た。
【0009】また、現像後のレジストパターン23aの
形状はマスクパターン24のサイズ及び密度だけでなく
形状によっても大きく影響を受ける場合がある。例え
ば、レジストパターン23aを用いて基板21または基
板21上に形成された薄膜22をエッチングしてコンタ
クトホールを形成する際、マスクパターン24のパター
ン形状が等方性を有する場合は、微細なものであっても
比較的正確な形状に形成可能である。すなわち、正方形
形状のパターンが形成されたマスクパターン24を使用
してレジスト23に露光を施すことにより、光強度分布
が円形状となり、略円形状ではあるが、ほぼ所望形状の
レジストパターン23aが形成される。しかし、マスク
パターン24のパターン形状が異方性を有する場合は、
短辺側に比べて長辺側における露光時の光強度が小さく
なる。このため、現像後のレジストパターン23aの形
状において短辺側が長辺側に比べて大きくなる傾向があ
り、この傾向はマスクパターン24の短辺に対する長辺
の比が大きくなるに従って大きくなる。そのため、フォ
トリソグラフィ工程における露光条件を短辺側に合わせ
た場合は、現像後のレジストパターン23aの長辺側の
寸法が設計寸法よりも小さくなり、逆に露光条件を長辺
側に合わせた場合は、短辺側の寸法が設計寸法よりも大
きくなる。その結果、形成されたレジストパターン23
aの短辺及び長辺は、マスクパターン24の短辺の長さ
及び長辺の長さとはかなり異なってくるという課題があ
った。
【0010】これらの結果、レジストパターン23aの
形状に歪みが生じ、微細な所望形状のレジストパターン
23aを得ることができないという課題があった。
【0011】そこで従来は、所望形状のレジストパター
ン23aを得るため、マスクパターン24を設計する際
に、デザインルールにおいてパターン歪みを補正してい
た。
【0012】しかしながら、パターンサイズの小さいか
つ高密度のマスクパターンを用いた場合に生じるパター
ン歪みを、デザインルールにおいて補正しようとする
と、デザインマージンが小さくなり、プロセス上におい
て種々の制約が生じるという課題があった。
【0013】また、適性露光条件下で異方性を有する形
状のマスクパターンを用いる場合に生じるパターン歪み
を、デザインルールにおいて補正しようとすると、短辺
側に設計値よりも大きくなる寸法のマージン(許容度)
を設けなければならない。このため、デザインルールが
複雑になり、設計に時間がかかり、能率が悪くなり、設
計コストが高くなるという課題があった。
【0014】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであって、現像液の流動性を良くし、適性露光条件
下で異方性を有する形状のマスクパターンを用いる場合
や、パターンサイズの小さい高密度のマスクパターンを
用いて特に高γ特性を有するレジストを露光・現像する
場合に、デザインルールを変更することなくパターン歪
みを小さくすることができ、微細な所望形状のレジスト
パターンを容易に形成することができながら、しかも設
計の効率化、設計コストの削減を図ることができるレジ
ストパターンの形成方法を提供することを目的としてい
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係るレジストパターンの形成方法は、基板ま
たは薄膜上にレジストを塗布し、マスク露光を施した後
に前記レジストを現像してレジストパターンを形成する
レジストパターンの形成方法において、現像液を滴下し
た後に、前記基板または前記薄膜を定速で回転させて現
像液を撹拌する工程を含んでいることを特徴としてい
る。
【0016】
【作用】高γ特性を有するレジストとは、レジストの残
膜特性が良好な解像性に優れたレジストのことをいい、
ある露光量で一瞬にして反応して溶解するという特徴を
有している。一般に、γ特性が良好である場合、未露光
部と露光部とを現像するとき溶解速度比が高いため、マ
スク形状に近いレジストパターンが得られる。
【0017】上記した構成のレジストパターンの形成方
法によれば、現像液を滴下した後に、前記基板または前
記薄膜を定速で回転させて現像液を撹拌する工程を含ん
でいるので、現像液の流動性を高めることが可能とな
り、露光により感光したパターンの端まで現像されるこ
ととなる。これにより、適性露光条件下で異方性を有す
る形状のマスクパターンを用いる場合において、短辺側
エッジ及び長辺側エッジの現像を十分に行うことが可能
となり、パターンの歪みが大幅に小さくなり、しかも前
記マスクパターンの短辺に対する長辺の比が大きくなっ
ても、パターン歪みが大きくならない。また、パターン
サイズの小さい高密度の前記マスクパターンを用いて高
γ特性を有する前記レジストを露光・現像する場合、密
度依存性により生じる同一パターンサイズにおける線幅
差が大幅に縮小され、パターンの歪みが小さくなる。し
たがって、微細な所望形状の前記レジストパターンが形
成される。
【0018】また、前記マスクパターンを設計する際、
デザインルールにおいて歪みのマージン(許容度)を加
味する必要がなくなり、このためデザインルールが単純
になり、設計時間が短縮され、設計の能率化が図られ、
設計コストの削減が図られる。
【0019】
【実施例及び比較例】以下、本発明に係るレジストパタ
ーンの形成方法の実施例及び比較例を図面に基づいて説
明する。
【0020】図1(a)〜(c)は実施例に係るレジス
トパターンの形成方法を工程順に示した模式的断面図で
ある。まず、基板11上に薄膜12を形成し、この薄膜
12上に感光性高分子からなる高γ特性を有するPFX
15(住友化学工業(株)製)等のレジスト13を塗布
する。この後、プリベークを95℃で120秒間行なっ
てレジスト13中に含まれる有機溶剤を除去する(図1
(a))。次に、マスクパターン14を用いてレジスト
13にマスク露光を施す(図1(b))。なお、露光装
置としてはNSR1505g−lineステッパを用い
た。
【0021】
【表2】
【0022】この後、PEB(Post Exposure Bake)処
理を115℃で120秒間行い、次に、現像装置として
汎用の枚葉式現像装置を使用し、ポジ型レジスト用現像
液としてNMDー3(東京応化工業(株)製)を用い、
現像液の流動性を良くするために表2に示したような撹
拌効果のあるシーケンスを組み込み、レジスト13の現
像を行う。まず、枚葉式現像装置にウエハ(図示せず)
を設置し、次に800rpmの回転数でウエハ(図示せ
ず)を回転させつつ該ウエハ上に現像液を6〜7cc/
secで約1.5秒間滴下する(表2−step1)。
この後、前記ウエハの回転数を30rpmに落とし、ノ
ズルを5rpmの回転数で前記ウエハの回転と逆方向に
回転させつつ前記ウエハ上の中央部から外周部へと移動
させながら現像液を6〜7cc/secで約4.0秒間
滴下し、前記ウエハ上に現像液を広げる(表2−ste
p2)。この後、ノズルを静止させて現像液の滴下をス
トップする(表2−step3)。次に、前記ウエハを
30rpmの低速で約59秒間回転させ、該ウエハ上の
現像液を撹拌する(表2−step4〜8)。この後、
1000rpmの回転数で前記ウエハの水洗を行い(表
2−step9)、最後に4000rpmの回転数で該
ウエハを乾燥させる(表2−step10)。なお、現
像液の滴下中及び現像中には、前記ウエハ裏面に現像液
が回り込まないようにするために前記ウエハ裏面のブロ
ーを行う。
【0023】その後、120℃で120秒間ポストベー
クを行なってレジスト13を硬化させ、マスクパターン
14に対応するレジストパターン13aを形成する(図
1(c))。
【0024】図2は実施例に係るレジストパターンの形
成方法において、マスクのパターンサイズが0.6μm
でかつライン幅:スペース幅が1:1の高パターン密度
を有するマスクパターン14と、マスクのパターンサイ
ズが0.6μmでありかつライン幅:スペース幅が1:
20の低パターン密度を有するマスクパターン14とを
用い、露光量を種々に変化させてレジストパターン13
aを形成した場合における各レジストパターン13aの
線幅を測定した結果を示したグラフである。また、図3
は比較例として従来のレジストパターンの形成方法(図
10参照)を用い、実施例の場合と同様にしてレジスト
パターン23aを形成した場合における結果を示したグ
ラフである。
【0025】図2及び図3から明らかなように比較例に
係るレジストパターン23aでは、高パターン密度を有
するマスクパターン24を用いた場合と、低パターン密
度を有するマスクパターン24を用いた場合とにおける
レジストパターン23aの線幅差は露光量の変化に関係
なく約0.07μmと大きな値となっている。しかし、
実施例に係るレジストパターン13aでは、高パターン
密度を有するマスクパターン14を用いた場合と、低パ
ターン密度を有するマスクパターン14を用いた場合と
におけるレジストパターン13aの線幅差は露光量の変
化に関係なく約0.03μmとなっており、比較例に比
べて1/2以下の小さな値となっている。このように現
像の際、連続して約30rpmの低速回転で前記ウエハ
を回転させることにより、現像液の流動性が良くなり、
レジストパターン13aにおけるパターン密度依存性を
大幅に軽減することができることを確認することができ
た。
【0026】図4は実施例に係るレジストパターンの形
成方法において、マスクのパターンサイズが0.8μm
でかつライン幅:スペース幅が1:1の高パターン密度
を有するマスクパターン14と、マスクのパターンサイ
ズが0.8μmでありかつライン幅:スペース幅が1:
20の低パターン密度を有するマスクパターン14とを
用い、露光量を種々に変化させてレジストパターン13
aを形成した場合における各レジストパターン13aの
線幅を測定した結果を示したグラフである。また、図5
は比較例として従来のレジストパターンの形成方法を用
い、実施例の場合と同様にしてレジストパターン23a
を形成した場合における結果を示したグラフである。
【0027】図4及び図5から明らかなように比較例に
係るレジストパターン23aでは、高パターン密度を有
するマスクパターン24を用いた場合と、低パターン密
度を有するマスクパターン24を用いた場合とにおける
レジストパターン23aの線幅差は露光量の変化に関係
なく約0.03μmとなっている。しかし、実施例に係
るレジストパターン13では、高パターン密度を有する
マスクパターン14を用いた場合と、低パターン密度を
有するマスクパターン14を用いた場合とにおけるレジ
ストパターン13aの線幅差は露光量の変化に関係なく
ほとんどなくなっている。このように、現像の際、連続
して約30rpmの低速回転で前記ウエハを回転させる
ことにより、現像液の流動性が良くなり、レジストパタ
ーン13aにおけるパターン密度依存性を露光量に関係
なく緩和することができることを確認することができ
た。
【0028】また図2〜図5から明らかなように、マス
クのパターンサイズが0.6μmである場合は、マスク
のパターンサイズが0.8μmである場合に比べてパタ
ーン密度依存性が大幅に軽減されており、このようにパ
ターンサイズが小さくなっても、微細な所望形状のレジ
ストパターン13aを形成することができることを確認
することができた。
【0029】図6は実施例に係るレジスト13として低
r特性を有するPF7400(住友化学工業(株)製)
を用い、上記した図4の場合と同様にしてレジストパタ
ーン13aを形成した場合における結果を示したグラフ
である。また、図7は比較例として従来のレジストパタ
ーンの形成方法を用い、実施例の場合と同様にしてレジ
ストパターン23aを形成した場合における結果を示し
たグラフである。
【0030】図6及び図7から明らかなように比較例に
係るレジストパターン23aの場合、露光量が150m
J/cm2 以上では、高パターン密度を有するマスクパ
ターン24を用いた場合と、低パターン密度を有するマ
スクパターン24を用いた場合とにおける線幅差は露光
量の変化に関係なくほとんどなくなっているが、露光量
が約100mJ/cm2 では線幅差は約0.13μmと
大きくなっている。しかし、実施例に係るレジストパタ
ーン13aの場合は、露光量が150mJ/cm2 以上
では前記線幅差は露光量の変化に関係なくほとんどなく
なっており、しかも露光量が約100mJ/cm2 でも
線幅差は約0.05μmと大幅に小さくなっている。こ
のように低r特性を有するレジスト13を用いた場合、
150mJ/cm2 以上の露光領域では現像の際に約3
0rpmの低速回転で前記ウエハを回転させても余り効
果は得られないものの、アンダー露光領域ではパターン
密度依存性を軽減することができることを確認すること
ができた。
【0031】また、図4及び図6から明らかなように高
γ特性を有するレジスト13を用いた場合は、低γ特性
を有するレジスト13を用いた場合に比べてパターン密
度依存性を大幅に軽減することができることを確認する
ことができた。
【0032】図8は実施例に係るレジストパターンの形
成方法において、レジスト13として高r特性を有する
PFX15を使用し、短辺側パターンサイズが0.8μ
mに対して長辺側パターンサイズを種々に変化させたマ
スクパターン14を用いてレジストパターン13aを形
成し、レジストパターン13aの短辺側および長辺側に
おける実測値と、マスクパターン14の短辺側および長
辺側における値との差を測定した結果を示したグラフで
ある。また、図9は比較例として従来のレジストパター
ンの形成方法を用い、実施例の場合と同様にしてレジス
トパターン23aを形成した場合における結果を示した
グラフである。
【0033】図8及び図9から明らかなように比較例に
係るレジストパターン23aでは、マスクの長辺側パタ
ーンサイズが0.8μm、1.0μm、1.2μm、
1.8μmと大きくなるに従い、短辺側における実測値
−マスク値と、長辺側における実測値−マスク値との差
が約0.01μm、約0.04μm、約0.07μm、
約0.11μmと大きくなっている。しかし、実施例に
係るレジストパターン13aでは、マスクの長辺側パタ
ーンサイズが0.8μm、1.0μm、1.2μm、
1.6μmと大きくなるに従い、短辺側における実測値
−マスク値と、長辺側における実測値−マスク値との差
が約0.01μm、約0.02μm、約0.06μm、
約0.06μmとなっており、比較例のものに比べてそ
の差が大幅に小さくなっている。また、マスクパターン
14の短辺に対する長辺の比が大きくなっても、短辺側
と長辺側との差が大きくなるのが抑制されている。この
ように、現像の際、連続して約30rpmの低速回転で
前記ウエハを回転させることにより、現像液の流動性が
良くなり、異方性を有する形状のマスクパターン14を
用いた場合のパターン歪みを大幅に小さくすることがで
き、しかもマスクパターン14の短辺に対する長辺の比
が大きくなっても、パターン歪みが大きくなるのを抑制
することができることを確認することができた。
【0034】以上説明したように実施例に係るレジスト
パターンの形成方法にあっては、現像液を滴下した後
に、薄膜12を定速で回転させて現像液を撹拌する工程
を含んでいるので、現像液の流動性を高めることがで
き、露光により感光したパターンの端まで現像すること
ができる。これにより、適性露光条件下で異方性を有す
る形状のマスクパターン14を用いる場合において、短
辺側エッジ及び長辺側エッジの現像を十分に行うことが
でき、パターンの歪みを大幅に小さくすることができ、
しかもマスクパターン14の短辺に対する長辺の比が大
きくなっても、パターン歪みが大きくなるのを抑制する
ことができる。また、パターンサイズの小さい高密度の
マスクパターン14を用いて高γ特性を有する前記レジ
ストを露光・現像する場合、密度依存性により生じる同
一パターンサイズにおける線幅差を大幅に小さくするこ
とができ、パターンの歪みを小さくすることができる。
また、低r特性を有するレジスト13を用いた場合でも
アンダー露光領域ではパターン密度依存性を軽減するこ
とができ、パターンの歪みを小さくすることができる。
したがって、微細な所望形状のレジストパターン13a
を形成することができる。
【0035】また、マスクパターン14を設計する際、
デザインルールにおいて歪みのマージン(許容度)を加
味する必要がなくなり、このためデザインルールを単純
にすることができ、設計時間を短縮することができ、設
計の能率化を図ることができ、設計コストの削減を図る
ことができる。
【0036】なお、上記した実施例では、現像時のウエ
ハの回転数を約30rpmに設定したが、別の実施例で
は、現像時のウエハの回転数を20〜40rpmの範囲
で設定してもよい。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係るレジス
トパターンの形成方法にあっては、基板または薄膜上に
レジストを塗布し、マスク露光を施した後に前記レジス
トを現像してレジストパターンを形成するレジストパタ
ーンの形成方法において、現像液を滴下した後に、前記
基板または前記薄膜を定速で回転させて現像液を撹拌す
る工程を含んでいるので、現像液の流動性を高めること
ができ、露光により感光したパターンの端まで現像する
ことができる。これにより、適性露光条件下で異方性を
有する形状のマスクパターンを用いる場合において、短
辺側エッジ及び長辺側エッジの現像を十分に行うことが
でき、パターンの歪みを大幅に小さくすることができ、
しかも前記マスクパターンの短辺に対する長辺の比が大
きくなっても、パターン歪みが大きくなるのを抑制する
ことができる。また、パターンサイズの小さい高密度の
前記マスクパターンを用いて高γ特性を有する前記レジ
ストを露光・現像する場合、密度依存性により生じる同
一パターンサイズにおける線幅差を大幅に小さくするこ
とができ、パターンの歪みを小さくすることができる。
したがって、微細な所望形状の前記レジストパターンを
形成することができる。
【0038】また、前記マスクパターンを設計する際、
デザインルールにおいて歪みのマージン(許容度)を加
味する必要がなくなり、このためデザインルールを単純
にすることができ、設計時間を短縮することができ、設
計の能率化、設計コストの削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c)は本発明に係るレジストパター
ンの形成方法の実施例を工程順に示した模式的断面図で
ある。
【図2】実施例に係るマスクパターンとしてマスクのパ
ターンサイズが0.6μmでありかつ低パターン密度の
マスクパターンと、マスクのパターンサイズが0.6μ
mでありかつ高パターン密度のマスクパターンとを使用
し、露光量を種々に変化させてレジストパターンを形成
した場合における各レジストパターンの線幅を測定した
結果を示したグラフである。
【図3】従来例に係るマスクパターンとしてマスクのパ
ターンサイズが0.6μmでありかつ低パターン密度の
マスクパターンと、マスクのパターンサイズが0.6μ
mでありかつ高パターン密度のマスクパターンとを使用
し、露光量を種々に変化させてレジストパターンを形成
した場合における各レジストパターンの線幅を測定した
結果を示したグラフである。
【図4】実施例に係るマスクパターンとして、マスクの
パターンサイズが0.8μmでありかつ低パターン密度
のマスクパターンと、マスクのパターンサイズが0.8
μmでありかつ高パターン密度のマスクパターンとを使
用し、露光量を種々に変化させてレジストパターンを形
成した場合における各レジストパターンの線幅を測定し
た結果を示したグラフである。
【図5】従来例に係るマスクパターンとして、マスクの
パターンサイズが0.8μmでありかつ低パターン密度
のマスクパターンと、マスクのパターンサイズが0.8
μmでありかつ高パターン密度のマスクパターンとを使
用し、露光量を種々に変化させてレジストパターンを形
成した場合における各レジストパターンの線幅を測定し
た結果を示したグラフである。
【図6】実施例に係るレジストとして低γ特性を有する
レジストを使用し、実施例に係るマスクパターンとし
て、マスクのパターンサイズが0.8μmでありかつ低
パターン密度のマスクパターンと、マスクのパターンサ
イズが0.8μmでありかつ高パターン密度のマスクパ
ターンとを使用し、露光量を種々に変化させてレジスト
パターンを形成した場合における各レジストパターンの
線幅を測定した結果を示したグラフである。
【図7】従来例に係るレジストとして低γ特性を有する
レジストを使用し、実施例に係るマスクパターンとし
て、マスクのパターンサイズが0.8μmでありかつ低
パターン密度のマスクパターンと、マスクのパターンサ
イズが0.8μmでありかつ高パターン密度のマスクパ
ターンとを使用し、露光量を種々に変化させてレジスト
パターンを形成した場合における各レジストパターンの
線幅を測定した結果を示したグラフである。
【図8】実施例に係るレジストパターンの形成方法にお
いて、短辺側パターンサイズが0.8μmに対して長辺
側パターンサイズを種々に変化させたマスクパターンを
用いてレジストパターンを形成し、レジストパターンの
短辺側および長辺側における実測値と、マスクパターン
の短辺側および長辺側における値との差を測定した結果
を示したグラフである。
【図9】従来例に係るレジストパターンの形成方法にお
いて、短辺側パターンサイズが0.8μmに対して長辺
側パターンサイズを種々に変化させたマスクパターンを
用いてレジストパターンを形成し、レジストパターンの
短辺側および長辺側における実測値と、マスクパターン
の短辺側および長辺側における値との差を測定した結果
を示したグラフである。
【図10】(a)〜(c)は従来のレジストパターンの
形成方法を工程順に示した模式的断面図である。
【符号の説明】
12 薄膜 13 レジスト 13a レジストパターン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板または薄膜上にレジストを塗布し、
    マスク露光を施した後に前記レジストを現像してレジス
    トパターンを形成するレジストパターンの形成方法にお
    いて、現像液を滴下した後に、前記基板または前記薄膜
    を定速で回転させて現像液を撹拌する工程を含んでいる
    ことを特徴とするレジストパターンの形成方法。
JP21244393A 1993-08-27 1993-08-27 レジストパターンの形成方法 Pending JPH0766104A (ja)

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