JPH0765918A - ジョイントコネクタ - Google Patents

ジョイントコネクタ

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JPH0765918A
JPH0765918A JP12542894A JP12542894A JPH0765918A JP H0765918 A JPH0765918 A JP H0765918A JP 12542894 A JP12542894 A JP 12542894A JP 12542894 A JP12542894 A JP 12542894A JP H0765918 A JPH0765918 A JP H0765918A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ジョイントコネクタにおいて、端子の長さ寸
法を小さく抑えて、コネクタハウジングの長さ寸法の縮
小により占有スペースの低減を図ること。 【構成】 コネクタハウジング13内に収容した端子1
1のブスバー接続部11bとブスバー12の端子接続部
12aとの電気接続は、ブスバー接続部11bと端子接
続部12aとの内の一方の平板部11eが他方に形成さ
れているスリット部12dに緊密嵌合することによって
達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コネクタハウジングに
収容された複数の端子をブスバーによって相互接続する
ジョイントコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】コネクタハウジングに収容された複数の
端子をブスバーによって相互接続するジョイントコネク
タは、例えば、自動車等の電気系統において一つの信号
路を複数の信号路に分岐させる分岐路を得る場合に利用
されている。
【0003】図19〜図22は、前記ジョイントコネク
タの従来例を示したものである。このジョイントコネク
タは、実開昭63−79083号公報に記載されたもの
で、基端側に電線接続部1aが装備されるとともに先端
側にはブスバー2に電気的接続をするためのブスバー接
続部1bが装備された複数個の端子1と、これらの複数
個の端子1を整列収容するための端子収容部3aとブス
バー収容部3bとが装備されたコネクタハウジング3
と、前記ブスバー収容部3bに収容されて複数の端子を
相互に電気接続状態とする前記ブスバー2と、前記端子
1の電線接続部1aに接続された電線4とで構成されて
いる。
【0004】前記端子1は、いわゆる圧着端子と呼ばれ
ているもので、導電特性に優れるとともにばね性を持つ
金属板に打ち抜きや折曲げ等の一連の板金加工を施すこ
とによって製造されている。そして、図19に示すよう
に、前記電線接続部1aは、加締め操作を施すことによ
り前記電線4の絶縁被覆部を固定する被覆固定片1c
と、加締め操作を施すことにより前記電線4の裸線に圧
着する圧着片1dとを備えた構成とされている。また、
端子1のブスバー接続部1bは、折曲加工によって、前
記ブスバー2の端子接続部2aを弾性力で挾持する弾性
接触片1eを形成したものである。
【0005】前記ブスバー2は、導電特性に優れた金属
板により形成したもので、前記端子1の弾性接触片1e
の弾性接触によって端子1と係合して端子1と導通状態
となる舌状の端子接続部2aが、図22に示すように、
前記コネクタハウジング3内での端子配列に対応して櫛
歯状に複数個連結された構造をなしている。
【0006】前記コネクタハウジング3は、絶縁性に優
れた合成樹脂等による成型品で、図19にも示している
ように、複数の端子1を整列収容する端子収容部3aの
上側にブスバー収容部3bが配備された箱状体で、端子
収容部3aおよびブスバー収容部3bはいずれも一端側
(図19では上側)に開口している。端子1およびブス
バー2は、この一端側の開口よりそれぞれの収容部に挿
入される。
【0007】前記端子収容部3aには、端子1が規定位
置まで挿入されたときに端子1に形成された係合凹部1
fに突出して、端子1の抜けを防止する弾性係止突起3
cが装備されている。
【0008】前記ブスバー2の基端側(舌状の端子接続
部2a相互が連結した側)は、図21および図22に示
すように、絶縁性に優れた合成樹脂製のスペーサー5内
に埋設された格好になっている。このスペーサー5は、
ブスバー2がコネクタハウジング3のブスバー収容部3
bの規定位置(即ち、端子接続部2aと弾性接触片1e
との係合が完了する位置)まで挿入されたときに、ブス
バー2をブスバー収容部3b内に固定する役割を果た
す。具体的には、ブスバー2の端子接続部2a以外の部
分が端子1と導通することを防止するためにブスバー2
の基端側を覆った被覆部5aと、この被覆部5aの両側
部から上面側に突出して設けられた一対のアーム部材5
bと、被覆部5aの後端部から上面側に突出して設けら
れたストッパ部5cとが一体に形成された構成をなして
いる。
【0009】図19に示すように、被覆部5aの前端面
5dは、ブスバー2をブスバー収容部3bの規定位置ま
で挿入したときに、弾性接触片1eの後端に当接して、
前記端子1の端子収容部3a内での固定を補助する。
【0010】前記アーム部材5bは、被覆部5aの前端
側から後端側に向かって延出しており、その先端には、
コネクタハウジング3の周壁に形成された係合穴3dに
突入する係止突起5eが設けられている。この係止突起
5eが係合穴3dの後縁に当接することによって、規定
位置まで挿入されたブスバー2の抜け防止が図られる。
【0011】また、前記ストッパ部5cは、図20に示
すように、ブスバー2をブスバー収容部3bの規定位置
まで挿入したときに、コネクタハウジング3の開口側の
端面に当接して位置決め手段としての機能を果たし、ま
た、ブスバー2を抜き出すときの取っ手(引っ掛かけ
部)としても機能する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述の従来
のジョイントコネクタの場合では、ブスバー接続部1b
における弾性接触片1eの折曲加工上の寸法制限や、安
定した電気的接触を可能ならしめるために必要十分な弾
性特性を確保するための形状的な制限等から、どうして
も、ブスバー接続部1bの長さ寸法(図19では、上下
方向の寸法)が大きくなり、結局、端子1の全長が大き
くなるため、図20にも示しているように、コネクタハ
ウジング3としても大きな長さ寸法Lが必要になり、占
有スペースの増大といった問題の要因となる。
【0013】また、折曲加工による弾性接触片1eを装
備しているために端子1の形状が複雑で、弾性接触片1
eの加工のために製品コストが高価になるという問題も
あった。
【0014】本発明は、前記事情に鑑みてなされたもの
で、端子の長さ寸法を小さく抑えることができて、コネ
クタハウジングの長さ寸法の縮小により占有スペースの
低減を図ることができ、また、端子形状の単純化によっ
て、製品コストの低減を図ることのできるジョイントコ
ネクタを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、基
端側には電線接続部が装備されるとともに先端側にはブ
スバーに電気的接続をするためのブスバー接続部が装備
された複数の端子と、これらの複数の端子を整列収容す
るための端子収容部とブスバー収容部とが装備されたコ
ネクタハウジングと、前記ブスバー収容部に収容される
とともに、前記端子のブスバー接続部に係合して端子と
導通状態となる端子接続部が前記コネクタハウジング内
での端子配列に対応して複数個連結された構造をなし
て、前記コネクタハウジング内の複数の端子を電気的接
続状態とするブスバーとを備えてなるジョイントコネク
タであって、前記端子のブスバー接続部とブスバーの端
子接続部との電気接続が、ブスバー接続部と端子接続部
との内の一方の平板部が他方に形成されているスリット
部に緊密嵌合することによって達成されることを特徴と
したジョイントコネクタにより達成される。
【0016】また、前記端子のブスバー接続部は、横断
面形状がL字状をなし、L字を構成する一方の平板部が
ブスバーの端子接続部に係合するとともに、L字を構成
する他方の平板部がコネクタハウジングの端子収容部内
に突出する係止突起に係合して抜け止めに利用される構
成によっても、上記目的を達成することができるもので
ある。
【0017】また、前記端子の先端部が、前記コネクタ
ハウジングの端子収容部の底壁に沿って該端子収容部内
に挿入される平板状の基板部と、該基板部の両側から延
出した左右の板片相互を折合わせた積層構造をなして前
記ブスバーの端子接続部に形成されたスリット部に係合
する肉厚の平板部として機能するブスバー接続部とを具
備した構成をなし、かつ、前記ブスバー接続部の板厚方
向の中心位置と前記電線接続部に保持される電線の中心
位置とが重なるように、ブスバー接続部の位置が設定さ
れた構成によっても、上記目的を達成することができる
ものである。
【0018】さらに、前記端子の先端の基板部には、該
端子がコネクタハウジングの端子収容部内の規定位置ま
で挿入されたときに該端子収容部の底壁に突出形成され
た係止突起が係合する抜け止め用開口が設けられ、か
つ、該抜け止め用開口の中心位置が端子基端側に固定さ
れる電線の中心位置に一致した構成によっても、上記目
的を達成することができるものである。
【0019】また、上記の何れかのジョイントコネクタ
において、前記ブスバーが絶縁性の樹脂のスペーサーに
埋設された構成としても、上記目的を達成することがで
きるものである。
【0020】
【作用】本発明の上記構成によれば、平板部とスリット
との緊密嵌合によって端子とブスバーとの電気的接続を
達成するため、端子の先端部を極めて単純な形状で済ま
せることが可能になり、複雑な折曲加工を必要とする弾
性接触片を端子の先端に装備していた従来の場合と比較
すると、端子の長さ寸法を小さく抑えることが可能にな
る。
【0021】また、端子のブスバー接続部をL字状とす
ることによって、単純な形状でありながら、端子先端側
に高い強度を確保することが可能になる。
【0022】また、前記端子の先端部が、前記コネクタ
ハウジングの端子収容部の底壁に沿って該端子収容部内
に挿入される平板状の基板部と、該基板部の両側から延
出した左右の板片相互を折合わせた積層構造をなして前
記ブスバーの端子接続部に形成されたスリット部に係合
する肉厚の平板部として機能するブスバー接続部とを具
備した構成では、該端子に使用した板材の実際の板厚よ
りも大きな厚み寸法を平板状のブスバー接続部に付与す
ることができ、その結果、該ブスバー接続部が嵌合する
ブスバー側のスリット部のスリット幅を打ち抜き加工等
が容易な幅に拡幅することができる。
【0023】さらに、前記ブスバー接続部の板厚方向の
中心位置と前記電線接続部に保持される電線の中心位置
とが重なるように、ブスバー接続部の位置が設定された
構成では、コネクタハウジングの端子収容部内での端子
配置を、端子収容部の幅方向の中心位置(即ち、ブスバ
ーのスリット部の位置)に対して対称構造にすることが
でき、これによって、端子先端をL字形とした場合と比
較して、各端子収容部内で端子の両側に確保する隙間を
左右対称に整えてコネクタハウジングの形状を洗練する
ことが可能になる。
【0024】さらに、端子の先端の基板部には、該端子
がコネクタハウジングの端子収容部内の規定位置まで挿
入されたときに該端子収容部の底壁に突出形成された係
止突起が係合する抜け止め用開口が設けられ、かつ、該
抜け止め用開口の中心位置が端子基端側に固定される電
線の中心位置に一致した構成では、平板状をなした端子
先端のブスバー接続部とブスバー上のスリット部と端子
の基端部に圧着された電線とが同一の中心線上に揃うこ
とになり、端子に圧着された電線に引張り力が作用する
などして、端子に引き抜き力が作用した場合でも、端子
の先端部にねじり力が加わりにくくなり、機械的強度の
確保が容易になり、端子先端に変形等の不都合を発生し
にくくできる。
【0025】
【実施例】以下、本発明によるジョイントコネクタの実
施例を図面を参照して説明する。図1〜図5は本発明に
係るジョイントコネクタの第1実施例を示したものであ
り、図1はコネクタ組立前状態の一部切欠分解斜視図、
図2はコネクタの組立図、図3は本実施例に適用される
端子の平面図、図4は図3のA矢視図、図5は本実施例
に適用されるブスバーの平面図をそれぞれ示している。
【0026】この第1実施例に示すジョイントコネクタ
10は、基端側に電線接続部11aが装備されるととも
に先端側にはブスバー12に電気的接続をするためのブ
スバー接続部11bが装備された複数個の端子11と、
これらの複数個の端子11を整列収容するための端子収
容部13aとブスバー収容部13bとが装備されたコネ
クタハウジング13と、前記ブスバー収容部13bに収
容されて複数の端子11を相互に電気接続状態とする前
記ブスバー12と、前記端子11の電線接続部11aに
接続された電線14とで構成されている。
【0027】なお、本実施例は、3つの端子11をブス
バー12によって相互接続するもので、この第1実施例
のジョイントコネクタを使用することによって、二股の
分岐路を得ることができる。図2は組み立て状態を示し
た横断面図で、図2の(a)は、コネクタハウジング1
3の端子収容部13aに端子11の装着を済ませて、こ
れからブスバー12を装着する状態を示している。ま
た、図2の(b)は、コネクタハウジング13のブスバ
ー収容部13bにブスバー12の装着を済ませた状態
(即ち、組み立て完了した状態)を示している。
【0028】前記端子11は、いわゆる圧着端子と呼ば
れているもので、導電特性に優れるとともにばね性を持
つ金属板に打ち抜きや折曲げ等の一連の板金加工を施す
ことによって製造されている。前記電線接続部11a
は、従来のものと同様に、加締め操作を施すことにより
前記電線14の絶縁被覆部を固定する被覆固定片11c
と、加締め操作を施すことにより前記電線14の裸線に
圧着する圧着片11dとを備えた構成とされている。
【0029】一方、端子11のブスバー接続部11b
は、図3および図4にも示しているように、横断面形状
が単純なL字状をなしていて、加工が面倒な湾曲部等が
一切ない構成となっている。そして、図2に示すよう
に、L字を構成する一方の平板部11eがブスバー12
の端子接続部(後で詳述)に係合するとともに、L字を
構成する他方の平板部11fはコネクタハウジング13
の端子収容部13a内に突出する係止突起13c(図2
参照)に係合して抜け止めとして機能する。
【0030】前記ブスバー12は、導電特性に優れた金
属板により形成したもので、図1および図5に示すよう
に、舌状の端子接続部12aが、前記コネクタハウジン
グ13内での端子11の配列(間隔)に対応して櫛歯状
に複数個連結された構造をなしている。そして、それぞ
れの端子接続部12aの幅方向(図5で左右方向)の中
央には、前記ブスバー接続部11bの平板部11eが緊
密嵌合するスリット部12bが形成されている。各スリ
ット部12bは、コネクタハウジング13のブスバー収
容部13bに挿入したときに前記平板部11eがスリッ
ト部12bに導かれて円滑に嵌合動作が達成されるよう
に、開口端側は間口を広げている。また、緊密嵌合によ
る電気的接触の信頼性を高めるために、スリット部12
bは、開口端から少し入った位置に、スリット幅を狭め
た接触部12cを設けている。
【0031】隣合う端子接続部12a間には、コネクタ
ハウジング13の隔離壁13dが緩やかに挿通し得るス
リット12dが形成され、さらに、このスリット12d
の延長上となる後端寄りの位置には、係合穴12eが形
成されている。この係合穴12eは、ブスバー12をブ
スバー収容部13b内の規定位置まで挿入した時に、コ
ネクタハウジング13側に装備されている係止突起(後
述)と係合して、抜け止めを果たす。
【0032】なお、この第1実施例で使用するブスバー
12は、予め、多数の端子接続部12aが連結された長
尺に形成しておき、図5に示すように、使用するジョイ
ントコネクタの端子数に応じて切断する。図5におい
て、破線の表示は切り離した側を示している。
【0033】前記コネクタハウジング13は、絶縁性に
優れた合成樹脂等による成型品で、図2にも示している
ように、複数の端子11を整列収容する端子収容部13
aの上側にブスバー収容部13bが配備された箱状体
で、端子収容部13aおよびブスバー収容部13bはい
ずれも一端側(図2では右側)に開口している。端子1
1およびブスバー12は、この一端側の開口よりそれぞ
れの収容部に挿入される。
【0034】前記端子収容部13aには、端子11が規
定位置まで挿入されたときに端子11に形成された平板
部11fの後方に突出して、端子11の抜けを防止する
弾性係止突起13cが装備されている。
【0035】隣接する端子収容部13a間は、隔離壁1
3dによって区画されているが、この隔離壁13dは、
図1および図2に示すように、ブスバー収容部13bに
対応する上部側が外壁部から切り離されており、さら
に、コネクタハウジング13の開口端側の中間部が切除
された形態をなすことによって、上下方向に弾性変位が
可能なアーム部13eを有した構成となっている。そし
て、このアーム部13eには、上方に向かって突出した
係止突起13fが装備されている。この係止突起13f
は、前記ブスバー12が端子11の挿入方向と同じ方向
からブスバー収容部13bの規定位置まで挿入されたと
き、前記係合穴12eに係合して、端子11の抜け落ち
を防止する。
【0036】また、コネクタハウジング13の上部外周
壁の内面側には、前記端子11の平板部11eが摺動可
能に嵌合するガイド溝13gが切られている。このガイ
ド溝13gは、端子11を端子収容部13aに挿入する
際に、端子11の姿勢を安定させ、後から挿入されるブ
スバー12と端子11との係合を確実ならしめる。
【0037】以上の第1実施例のジョイントコネクタで
は、端子11の平板部11eとブスバー12のスリット
12dとの緊密嵌合によって端子11とブスバー12と
の電気的接続を達成するため、端子11の先端部が極め
て単純な形状となり、複雑な折曲加工を必要とする弾性
接触片を端子の先端に装備していた従来のものと比較す
ると、端子11の長さ寸法を小さく抑えることができ
て、コネクタハウジング13の長さ寸法の縮小により占
有スペースの低減を図ることができる。また、端子形状
の単純化によって、製品コストの低減や製品歩留りの向
上を図ることもできる。
【0038】また、端子11のブスバー接続部11bを
L字状としたため、単純な形状でありながら、端子先端
側に高い強度を確保することが可能になり、しかも例え
ば、直交する二つの平板部の内の一方をブスバー12と
の接続に使用して、他方をコネクタハウジング13への
位置決めに使用するなど、設計の自由度を高めることも
可能になる。
【0039】図6〜図8は、本発明に係るジョイントコ
ネクタの第2実施例を示しており、図中の符号が先の第
1実施例と同じものは同一構造を示している。この第2
実施例のジョイントコネクタ20は、基端側に電線接続
部11aが装備されるとともに先端側にはブスバー22
に電気的接続をするためのブスバー接続部11bが装備
された複数個の端子11と、これらの複数個の端子11
を整列収容するための端子収容部23aとブスバー収容
部23bとが装備されたコネクタハウジング23と、前
記ブスバー収容部23bに収容されて複数の端子11を
相互に電気接続状態とする前記ブスバー22と、前記端
子11の電線接続部11aに接続された電線14とで構
成されている。
【0040】ここに、端子11および電線14の構成
は、前述の第1実施例と全く同じであるから、説明を省
略する。また、ブスバー22と端子11との係合構造も
第1実施例と同じである。そして、ブスバー22とコネ
クタハウジング23との係合構造等は、図19乃至図2
2に示した従来例のものと共通している点も多い。
【0041】これらの点を考慮して、以下では、第1実
施例と相違するブスバー22およびコネクタハウジング
23の構成を説明する。前記ブスバー22は、導電特性
に優れた金属板により形成したもので、図7および図8
に示すように、舌状の端子接続部22aが、前記コネク
タハウジング23内での端子11の配列(間隔)に対応
して櫛歯状に複数個連結された構造をなしている。そし
て、それぞれの端子接続部22aの幅方向(図8で上下
方向)の中央には、前記ブスバー接続部11bの平板部
11eが緊密嵌合するスリット部22bが形成されてい
る。各スリット部22bは、コネクタハウジング23の
ブスバー収容部23bに挿入したときに前記平板部11
eがスリット部22bに導かれて円滑に嵌合動作が達成
されるように、開口端側は間口を広げている。また、緊
密嵌合による電気的接触の信頼性を高めるために、スリ
ット部22bは、開口端から少し入った位置に、スリッ
ト幅を狭めた接触部22cを設けている。
【0042】前記ブスバー22の基端側(舌状の端子接
続部22a相互が連結した側)は、図7および図8に示
すように、絶縁性に優れた合成樹脂製のスペーサー5内
に埋設された格好になっている。
【0043】このスペーサー5は、ブスバー22がコネ
クタハウジング23のブスバー収容部23bの規定位置
(即ち、端子接続部22aと平板部11eとの係合が完
了する位置)まで挿入されたときに、ブスバー22をブ
スバー収容部23b内に固定する役割を果たすもので、
具体的な構造は図21および図22に示したものと同様
であるので、図21および図22と同番号を付けること
によって説明を省略する。
【0044】前記コネクタハウジング23は、絶縁性に
優れた合成樹脂等による成型品で、複数の端子11を整
列収容する端子収容部23aの上側にブスバー収容部2
3bが配備された箱状体で、端子収容部23aおよびブ
スバー収容部23bはいずれも一端側(図6では右側)
に開口している。端子11およびブスバー22は、この
一端側の開口よりそれぞれの収容部に挿入される。
【0045】前記端子収容部23aには、端子11が規
定位置まで挿入されたときに端子11に形成された平板
部11fの後方に突出して、端子11の抜けを防止する
弾性係止突起23cが装備されている。また、ブスバー
収容部23bの上壁部には、係合穴23dが形成されて
いる。この係合穴23dは、ブスバー22が規定位置ま
で挿入されたときに、前記スペーサー5の係止突起5e
が係合して、ブスバー22の後ろ抜けを防止する。
【0046】この第2実施例のジョイントコネクタの場
合も、平板部とスリットとの緊密嵌合によって端子11
とブスバー22との電気的接続を達成しており、従っ
て、先の第1実施例の場合と同様、端子11の長さ寸法
を小さく抑えることができて、コネクタハウジング23
の長さ寸法の縮小により占有スペースの低減を図ること
ができ、また、端子形状の単純化によって、製品コスト
の低減や製品歩留りの向上を図ることもできる。
【0047】図9〜図12は本発明に係るジョイントコ
ネクタの第3実施例を示したものであり、図9は第3実
施例のコネクタの一部切欠分解斜視図、図10は図9の
B−B線に沿う端子断面図、図11は本実施例に適用さ
れる端子の下面側から見た斜視図、図12は本実施例の
コネクタの組み立て状態を示した横断面図である。ここ
に、図12(a)は、コネクタハウジング33の端子収
容部33aに端子31の装着を済ませてこれからブスバ
ー32を装着する状態を示し、また、図12(b)はコ
ネクタハウジング33のブスバー収容部33bにブスバ
ー32の装着を済ませた状態(即ち、組み立て完了した
状態)を示している。
【0048】この第3実施例に示すジョイントコネクタ
30は、第1実施例における端子11のブスバー接続部
11bの構造を改善し、その改善に対応して一実施例に
おけるブスバー12の一部およびコネクタハウジング1
3の構造を変更したものである。即ち、この第3実施例
のジョイントコネクタ30は、基端側に電線接続部31
aが装備されるとともに先端側にはブスバー32に電気
的接続をするためのブスバー接続部31bが装備された
複数個の端子31と、これらの複数個の端子31を整列
収容するための端子収容部33aとブスバー収容部33
bとが装備されたコネクタハウジング33と、前記ブス
バー収容部33bに収容されて複数の端子31を相互に
電気接続状態とする前記ブスバー32と、前記端子31
の電線接続部31aに接続された電線14とで構成され
ているが、前記端子31のブスバー接続部31bを提供
している先端部の構造以外は、ほとんど第1実施例のも
のと同様の構造を呈している。
【0049】前記端子31は、導電特性に優れるととも
にばね性を持つ金属板に打ち抜きや折曲げ等の一連の板
金加工を施すことによって製造されたもので、前記電線
接続部31aは、第1実施例のものと同様に、加締め操
作を施すことにより前記電線14の絶縁被覆部を固定す
る被覆固定片31cと、加締め操作を施すことにより前
記電線14の裸線に圧着する圧着片31dとを備えた構
成とされている。
【0050】一方、端子31の先端部は、図11、12
からも明らかなように、前記コネクタハウジング33の
端子収容部33aの底壁34に沿って該端子収容部33
a内に挿入される平板状の基板部31eと、該基板部3
1eの両側から延出した左右の板片31f相互を折合わ
せた積層構造をなして前記ブスバー32の端子接続部3
2aに形成されたスリット部32bに係合する肉厚の平
板部として機能する前記ブスバー接続部31bとを具備
した構成をなしている。また、さらには、図10に示し
ているように、前記ブスバー接続部31bの板厚方向の
中心位置C1と前記電線接続部31aに保持される電線
14の中心位置C2とが重なるように、ブスバー接続部
31bの位置が設定されている。
【0051】また、前記端子31の先端の基板部31e
には、図11および図12(a)、(b)に示すよう
に、該端子31がコネクタハウジング33の端子収容部
33a内の規定位置まで挿入されたときに該端子収容部
33aの底壁34に突出形成された係止突起33cが係
合する抜け止め用開口31gが設けられ、かつ、該抜け
止め用開口31gの中心位置C3が端子基端側に固定さ
れる電線14の中心位置に一致した構成とされている。
即ち、前記端子31は、幅方向の中心線に対して対称構
造になっている。
【0052】前記ブスバー32は、導電特性に優れた金
属板により形成したもので、第1実施例のものと同様
に、舌状の端子接続部32aが、前記コネクタハウジン
グ33内での端子31の配列(間隔)に対応して櫛歯状
に複数個連結された構造をなしている。そして、それぞ
れの端子接続部32aの幅方向の中央には、平板状をな
した前記ブスバー接続部31bが緊密嵌合するスリット
部32bが形成されている。各スリット部32bは、コ
ネクタハウジング33のブスバー収容部33bに挿入し
たときに前記ブスバー接続部31bがスリット部32b
に導かれて円滑に嵌合動作が達成されるように、開口端
側は間口を広げている。また、緊密嵌合による電気的接
触の信頼性を高めるために、スリット部32bは、開口
端から少し入った位置に、スリット幅を狭めた接触部3
2cを設けている。また、積層構造により厚みを増した
ブスバー接続部31bに対応して、第1実施例のときよ
りもスリット幅が拡幅されている。
【0053】そして、隣合う端子接続部32a間には、
コネクタハウジング33の隔離壁33dが緩やかに挿通
し得るスリット32dが形成され、さらに、このスリッ
ト32dの延長上となる後端寄りの位置には、係合穴3
2eが形成されている。この係合穴32eは、ブスバー
32をブスバー収容部33b内の規定位置まで挿入した
時に、コネクタハウジング33側に装備されている係止
突起(後述)と係合して、抜け止めを果たす。
【0054】前記コネクタハウジング33は、絶縁性に
優れた合成樹脂等による成型品で、図9および図12に
示しているように、複数の端子31を整列収容する端子
収容部33aの上側にブスバー収容部33bが配備され
た箱状体で、端子収容部33aおよびブスバー収容部3
3bはいずれも一端側(図12では右側)に開口してい
る。端子31およびブスバー32は、この一端側の開口
よりそれぞれの収容部32a、32bに挿入される。
【0055】前記端子収容部33aには、端子31が規
定位置まで挿入されたときに端子31の基板部31eに
形成された抜け止め用開口31g内に突出して、端子3
1の後ろ抜けを防止する弾性係止突起33cが装備され
ている。なお、この弾性係止突起33cは、前記抜け止
め用開口31gの位置に対応して、端子収容部33aの
幅方向の中心に設けられている。
【0056】また、隣接する端子収容部33a間は、隔
離壁33dによって区画されているが、この隔離壁33
dは、図9および図12に示すように、ブスバー収容部
33bに対応する上部側が外壁部から切り離されてお
り、さらに、コネクタハウジング33の開口端側の中間
部が切除された形態をなすことによって、上下方向に弾
性変位が可能なアーム部33eを有した構成となってい
る。そして、このアーム部33eには、上方に向かって
突出した係止突起33fが装備されている。この係止突
起33fは、前記ブスバー32が端子31の挿入方向と
同じ方向からブスバー収容部33bの規定位置まで挿入
されたとき、前記係合穴32eに係合して、端子31の
抜け落ちを防止する。
【0057】また、コネクタハウジング33の上部外周
壁の内面側には、前記端子31のブスバー接続部31b
の先端が摺動可能に嵌合するガイド溝33gが、端子収
容室33aの幅方向の中心位置に於いてコネクタハウジ
ング前後方向に沿って切られている。このガイド溝33
gは、端子31を端子収容部33aに挿入する際に、端
子31の姿勢を安定させ、後から挿入されるブスバー3
2と端子31との係合を確実ならしめる。
【0058】この第3実施例のジョイントコネクタ30
の場合も、略平板状のブスバー接続部31bとスリット
部32bとの緊密嵌合によって端子31とブスバー32
との電気的接続を達成しており、従って、先の第1実施
例や第2実施例の場合と同様に、端子11の長さ寸法を
小さく抑えることができて、コネクタハウジング33の
長さ寸法の縮小により占有スペースの低減を図ることが
でき、また、端子形状の単純化によって、製品コストの
低減や製品歩留りの向上を図ることもできる。
【0059】また、第1実施例や第2実施例の場合と比
較して、端子31の先端部の機械的強度を高めることが
でき、かつ、ブスバー32の加工を容易にすることがで
き、さらには、端子31の周囲に無駄な空間を残さずに
端子31の高密度実装が可能な洗練されたコネクタハウ
ジング33の提供が可能になる。これらの新たな効果に
ついては、以下に詳述する。
【0060】前述の第1実施例の場合は、ブスバー12
に形成するスリット部12bのスリット幅は、前記端子
11に使用している金属板の板厚相当とするが、端子1
1に使用する金属板の板厚は通常の打ち抜き加工の許容
寸法と比較して極めて小さく、そのために、前記スリッ
ト部12bの加工が精密になって、製品コストの低減を
困難にするという問題があった。また、前述した第1実
施例の場合は、図13に示すように、ブスバー12のス
リット部12bに嵌合する平板部11eの位置が、該端
子11に圧着された電線14の中心位置C4から距離L
だけオフセットされた状態になっていて、さらには、図
14に示すように、平板部11eの先端から端子収容部
13aの幅方向に折曲った平板部11fに弾性係止突起
13cが係合する形態になっていたため、図14に矢印
(イ)で示すように、電線14に引張り力が作用した場
合には、端子11の先端部に矢印(ロ)、(ハ)で示す
ような捩り力が作用して、先端部の変形や、平板部相互
間の屈曲部(ニ)が応力集中によって破損する虞があっ
た。
【0061】また、図15に示すように、端子収容部1
3aに挿入された端子11の両側に確保される隙間L
2、L3が左右で不揃いになり、コネクタハウジング1
3内に無駄な空間が増えて実装密度の低下を招く虞があ
った。
【0062】しかし、前述した第3実施例のものでは、
以上のような不具合を解消することができる。即ち、前
記端子31の先端部に形成されたブスバー接続部31b
は、2枚の板片31fが重ね合わさった構造によってブ
スバー32のスリット部32bに嵌合する寸法が2倍に
増えていて、その分、スリット部32bのスリット幅を
打ち抜き加工等が容易な幅に拡幅することができる。
【0063】また、第3実施例の場合は、図16に示す
ように、コネクタハウジング33の端子収容部33a内
での端子配置を、端子収容部33aの幅方向の中心位置
(即ち、ブスバー32のスリット部32bの位置)に対
して対称構造にすることができ、これによって、端子先
端をL字形とした第1実施例の場合と比較して、各端子
収容部33a内で端子31の両側に確保する隙間L4、
L5を左右対称に整えて、コネクタハウジング33の形
状を無駄な隙間のない洗練した構造に設計して実装密度
を向上させたり、コネクタハウジング33のコンパクト
化を促進することが可能になる。
【0064】さらに、第3実施例の場合は、コネクタハ
ウジング33側に装備された弾性係止突起33cによる
端子31の係止位置、平板状をなした端子31先端のブ
スバー接続部31b、ブスバー32上のスリット部32
b、端子31に圧着された電線14などが同一の中心線
上に揃うことになり、端子31に圧着された電線14に
引張り力が作用するなどして、端子31に引き抜き力が
作用した場合でも、端子31の先端部にねじり力が加わ
りにくくなり、機械的強度の確保が容易になり、端子先
端に変形等の不都合を発生しにくくすることができる。
【0065】図17は、本発明の第4実施例となるジョ
イントコネクタの端子41を示したものである。この端
子41は、第3実施例の端子31の先端部を一部改善し
たもので、それ以外の部分は、第3実施例のものと同じ
構造であるので、同じ部分には、同番号を付けて説明を
省略する。この端子41の先端部は、第3実施例の場合
と同様に、平板状の基板部31eと、該基板部31eの
両側から延出した左右一対の板片31f相互を折合わせ
た積層構造をなして前記ブスバーに形成されたスリット
部に係合する肉厚の平板部として機能する前記ブスバー
接続部31bとを具備した構成をなしている。そして、
さらには、前記ブスバー接続部31bの板厚方向の中心
位置と電線接続部31aに保持される電線14の中心位
置とが重なるように、ブスバー接続部31bの位置が設
定されている。
【0066】ただし、基板部31eの両側から延出した
左右一対の板片31fの一方の上縁には、折り返し板部
41hが延設されていて、左右一対の板片31fを拝み
折りに重ね合せた後、一方の板片31fの上に延設され
ている折り返し板部41hを、他方の板片31fの上縁
を回して他方の板片31f上に折り返すことによって、
ブスバー接続部31bは3層構造となり、第3実施例の
場合よりも板厚寸法の拡大と機械的強度の向上が図られ
ている。
【0067】図18は、本発明の第5実施例となるジョ
イントコネクタの端子51を示したものである。この端
子51は、第4実施例と同様に、左右一対の板片31f
を拝み折りに重ね合せた後、一方の板片31fに延設さ
れている折り返し板部51hを、他方の板片31fの上
に折り返すことによって、3層構造のブスバー接続部3
1bを得るものであるが、折り返し板部51hの延出方
向が第4実施例の場合とは異なっている。この第5実施
例の折り返し板部51hは、一方の板片31fの電線接
続部31a側の側縁から電線接続部31aに向って延出
しており、他方の板片31fの電線接続部31a側の側
縁の上を回して他方の板片31fの上に折り重ねられて
いる。この第5実施例の場合も、第4実施例の場合と同
様の作用・効果を得ることができる。
【0068】なお、以上の実施例では、端子のブスバー
接続部を単純な平板状として、ブスバーの端子接続部に
前記ブスバー接続部が緊密嵌合するスリット部を設ける
構成とした。しかし、前記スリット部は、ブスバー接続
部に設ける構成としてもよく、また、双方に設ける構成
としてもよい。また、以上の実施例では、端子やブスバ
ーをコネクタハウジング内の規定位置に固定する係止突
起の配備等も示したが、端子やブスバーをコネクタハウ
ジング内に位置決め・固定する手段は、前記実施例のも
のに限定するものではない。
【0069】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るジョイントコネクタでは、平板部とスリット部と
の緊密嵌合によって端子とブスバーとの電気的接続を達
成するため、端子の先端部を極めて単純な形状で済ませ
ることが可能になり、複雑な折曲加工を必要とする弾性
接触片を端子の先端に装備していた従来の場合と比較す
ると、端子の長さ寸法を小さく抑えることができて、コ
ネクタハウジングの長さ寸法の縮小により占有スペース
の低減を図ることができる。
【0070】また、端子形状の単純化によって、製品コ
ストの低減や製品歩留りの向上を図ることもできる。ま
た、端子のブスバー接続部をL字状とすることによっ
て、単純な形状でありながら、端子先端側に高い強度を
確保することが可能になり、しかも、例えば、直交する
二つの平板部の内の一方をブスバーとの接続に使用し
て、他方をコネクタハウジングへの位置決めに使用する
など、設計の自由度を高めることも可能になる。
【0071】また、前記端子の先端部が、前記コネクタ
ハウジングの端子収容部の底壁に沿って該端子収容部内
に挿入される平板状の基板部と、該基板部の両側から延
出した左右の板片相互を折合わせた積層構造をなして前
記ブスバーの端子接続部に形成されたスリット部に係合
する肉厚の平板部として機能するブスバー接続部とを具
備した構成では、該端子に使用した板材の実際の板厚よ
りも大きな厚み寸法を平板状のブスバー接続部に付与す
ることができ、その結果、該ブスバー接続部が嵌合する
ブスバー側のスリット部のスリット幅を打ち抜き加工等
が容易な幅に拡幅できることで、ブスバーの加工性の向
上等によって製品コストの低減を促進することができ
る。
【0072】また、前記ブスバー接続部の板厚方向の中
心位置と前記電線接続部に保持される電線の中心位置と
が重なるように、ブスバー接続部の位置が設定された構
成では、コネクタハウジングの端子収容部内での端子配
置を、端子収容部の幅方向の中心位置(即ち、ブスバー
のスリット部の位置)に対して対称構造にすることがで
き、これによって、端子先端をL字形とした場合と比較
して、各端子収容部内で端子の両側に確保する隙間を左
右対称に整えてコネクタハウジングの形状を洗練するこ
とが可能になる。
【0073】さらに、端子の先端の基板部には、該端子
がコネクタハウジングの端子収容部内の規定位置まで挿
入されたときに該端子収容部の底壁に突出形成された係
止突起が係合する抜け止め用開口が設けられ、かつ、該
抜け止め用開口の中心位置が端子基端側に固定される電
線の中心位置に一致した構成では、平板状をなした端子
先端のブスバー接続部とブスバー上のスリット部と端子
の基端部に圧着された電線とが同一の中心線上に揃うこ
とになり、端子に圧着された電線に引張り力が作用する
などして、端子に引き抜き力が作用した場合でも、端子
の先端部にねじり力が加わりにくくなり、機械的強度の
確保が容易になり、端子先端に変形等の不都合を発生し
にくくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるジョイントコネクタ
の一部切欠分解斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例の組立図であり、図2
(a)はブスバーを装着する前状態を示す横断面図であ
り、図2(b)はブスバーを装着したコネクタ組立完了
状態での横断面図である。
【図3】本発明の第1実施例における端子の平面図であ
る。
【図4】図3のA矢視図である。
【図5】本発明の第1実施例におけるブスバーの平面図
である。
【図6】本発明の第2実施例の縦断面図である。
【図7】第2実施例におけるブスバーの側面図である。
【図8】第2実施例におけるブスバーの平面図である。
【図9】本発明の第3実施例によるジョイントコネクタ
の一部切欠分解斜視図である。
【図10】図9のB−B線に沿う断面図である。
【図11】本発明の第3実施例における端子の下面側か
ら見た斜視図である。
【図12】本発明の第3実施例の組立図であり、図12
(a)はブスバーを装着する前状態を示す横断面図であ
り、図12(b)はブスバーを装着したコネクタ組立完
了状態での横断面図である。
【図13】第1実施例の構成における補足説明図であ
る。
【図14】第1実施例の構成における補足説明図であ
る。
【図15】第1実施例の構成における補足説明図であ
る。
【図16】本発明の第3実施例における作用説明図であ
る。
【図17】本発明に係る端子の第4実施例を示す斜視図
である。
【図18】本発明に係る端子の第5実施例を示す斜視図
である。
【図19】従来のジョイントコネクタの縦断面図であ
る。
【図20】従来のジョイントコネクタの平面図である。
【図21】従来のジョイントコネクタに使用されている
ブスバーの側面図である。
【図22】従来のジョイントコネクタに使用されている
ブスバーの平面図である。
【符号の説明】
11、31 端子 11a、31a 電線接続部 11b、31b ブスバー接続部 11e、11f 平板部 12、22、32 ブスバー 12a、32a 端子接続部 12b、32b スリット部 13、23、33 コネクタハウジング 13a、23a、33a 端子収容部 13b、23b、33b ブスバー収容部 13d、33d 隔離壁 14 電線 31e 基板部 31f 板片

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基端側には電線接続部が装備されるとと
    もに先端側にはブスバーに電気的接続をするためのブス
    バー接続部が装備された複数の端子と、これらの複数の
    端子を整列収容するための端子収容部とブスバー収容部
    とが装備されたコネクタハウジングと、前記ブスバー収
    容部に収容されるとともに、前記端子のブスバー接続部
    に係合して端子と導通状態となる端子接続部が前記コネ
    クタハウジング内での端子配列に対応して複数個連結さ
    れた構造をなして、前記コネクタハウジング内の複数の
    端子を電気的接続状態とするブスバーとを備えてなるジ
    ョイントコネクタであって、前記端子のブスバー接続部
    とブスバーの端子接続部との電気接続が、ブスバー接続
    部と端子接続部との内の一方の平板部が他方に形成され
    ているスリット部に緊密嵌合することによって達成され
    ることを特徴としたジョイントコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記端子のブスバー接続部は、横断面形
    状がL字状をなし、L字を構成する一方の平板部がブス
    バーの端子接続部に係合するとともに、L字を構成する
    他方の平板部がコネクタハウジングの端子収容部内に突
    出する係止突起に係合して抜け止めに利用されることを
    特徴とする請求項1に記載のジョイントコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記端子の先端部が、前記コネクタハウ
    ジングの端子収容部の底壁に沿って該端子収容部内に挿
    入される平板状の基板部と、該基板部の両側から延出し
    た左右の板片相互を折合わせた積層構造をなして前記ブ
    スバーの端子接続部に形成されたスリット部に係合する
    肉厚の平板部として機能するブスバー接続部とを具備し
    た構成をなし、かつ、前記ブスバー接続部の板厚方向の
    中心位置と前記電線接続部に保持される電線の中心位置
    とが重なるように、ブスバー接続部の位置が設定された
    ことを特徴とする請求項1に記載のジョイントコネク
    タ。
  4. 【請求項4】 前記端子の先端の基板部には、該端子が
    コネクタハウジングの端子収容部内の規定位置まで挿入
    されたときに該端子収容部の底壁に突出形成された係止
    突起が係合する抜け止め用開口が設けられ、かつ、該抜
    け止め用開口の中心位置が端子基端側に固定される電線
    の中心位置に一致した構成であることを特徴とする請求
    項3に記載のジョイントコネクタ。
  5. 【請求項5】 前記ブスバーが絶縁性の樹脂のスペーサ
    ーに埋設されていることを特徴とする請求項1乃至4の
    いずれかに記載のジョイントコネクタ。
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