JPH0878117A - ジョイントコネクタ - Google Patents

ジョイントコネクタ

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JPH0878117A
JPH0878117A JP6207144A JP20714494A JPH0878117A JP H0878117 A JPH0878117 A JP H0878117A JP 6207144 A JP6207144 A JP 6207144A JP 20714494 A JP20714494 A JP 20714494A JP H0878117 A JPH0878117 A JP H0878117A
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JP
Japan
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bus bar
terminal
terminals
connector housing
accommodating
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JP6207144A
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English (en)
Inventor
Yoshinobu Seki
芳伸 関
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 端子の高密度実装による多極化やコンパクト
化を可能にすると同時に、端子のブスバー接続部の折り
曲げを不要にして、低コスト化を図る。 【構成】 コネクタハウジング23に形成される端子収
容部23aは、上下に並ぶ一対の端子収容部23a同士
が互いに連通した構造をなし、この一対の端子収容部2
3aには、一対の端子21が互いの平板状のブスバー接
続部21bを背中合わせに密着させた状態で収容保持さ
れ、背中合せに密着している一対のブスバー接続部21
bが、平板状のブスバー22の端子接続部22aのスリ
ット部22bによって挾持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コネクタハウジングに
収容された複数の端子をブスバーによって相互接続する
ジョイントコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】コネクタハウジングに収容された複数の
端子をブスバーによって相互接続するジョイントコネク
タは、例えば、自動車等の電気系統において一つの信号
路を複数の信号路に分岐させる分岐路を得る場合に利用
されている。
【0003】図7および図8は上記のジョイントコネク
タの従来例を示したもので、図7はコネクタ組立状態前
の分解斜視図、図8は組立状態の説明図である。このジ
ョイントコネクタ10は、コネクタのコンパクト化や低
コスト化を目的として本願出願人が先に開発したもの
で、基端側に電線接続部11aが装備されるとともに先
端側にはブスバー12に電気的接続をするための平板状
のブスバー接続部11bが装備された複数個の端子11
と、これらの複数個の端子11を整列収容するための端
子収容部13aとブスバー収容部13bとが装備された
コネクタハウジング13と、前記ブスバー収容部13b
に収容されて複数の端子11を相互に電気接続状態とす
る前記ブスバー12と、前記端子11の電線接続部11
aに接続された電線14とで構成されている。
【0004】なお、この例の場合は、3つの端子11を
ブスバー12によって相互接続するもので、このジョイ
ントコネクタ10を使用することによって、二股の分岐
路を得ることができる。図8は組み立て状態を示した横
断面図で、図8の(a)は、コネクタハウジング13の
端子収容部13aに端子11の装着を済ませて、これか
らブスバー12を装着する状態を示している。また、図
8の(b)は、コネクタハウジング13のブスバー収容
部13bにブスバー12の装着を済ませた状態(即ち、
組み立て完了した状態)を示している。
【0005】前記端子11は、いわゆる圧着端子と呼ば
れているもので、導電特性に優れるとともにばね性を持
つ金属板に打ち抜きや折曲げ等の一連の板金加工を施す
ことによって製造されている。前記電線接続部11a
は、旧来のものと同様に、加締め操作を施すことにより
前記電線14の絶縁被覆部を固定する被覆固定片11c
と、加締め操作を施すことにより前記電線14の裸線に
圧着する圧着片11dとを備えた構成とされている。
【0006】一方、端子11の先端部は、横断面形状が
単純なL字状をなしていて、加工が面倒な湾曲部等が一
切ない構成となっている。そして、図8に示すように、
L字を構成する一方の平板部がブスバー12の端子接続
部(後で詳述)に係合する前記ブスバー接続部11bと
して機能し、L字を構成する他方の平板部11fがコネ
クタハウジング13の端子収容部13a内に突出する係
止突起13c(図8参照)に係合して抜け止めとして機
能する。
【0007】前記ブスバー12は、導電特性に優れた金
属板により形成したもので、図7および図8に示すよう
に、舌状の端子接続部12aが、前記コネクタハウジン
グ13内での端子11の配列(間隔)に対応して櫛歯状
に複数個連結された構造をなしている。そして、それぞ
れの端子接続部12aの幅方向(図8では紙面に直交す
る方向)の中央には、前記ブスバー接続部11bが緊密
嵌合するスリット部12bが形成されている。各スリッ
ト部12bは、コネクタハウジング13のブスバー収容
部13bに挿入したときに、平板状のブスバー接続部1
1bが該スリット部12bに導かれて円滑に嵌合動作が
達成されるように、開口端側は間口を広げている。ま
た、緊密嵌合による電気的接触の信頼性を高めるため
に、スリット部12bは、開口端から少し入った位置
に、スリット幅を狭めた接触部12cを設けている。
【0008】隣合う端子接続部12a間には、コネクタ
ハウジング13の隔離壁13dが緩やかに挿通し得るス
リット12dが形成され、さらに、このスリット12d
の延長上となる後端寄りの位置には、係合穴12eが形
成されている。この係合穴12eは、ブスバー12をブ
スバー収容部13b内の規定位置まで挿入した時に、コ
ネクタハウジング13側に装備されている係止突起(後
述)と係合して、抜け止めを果たす。なお、ここに示し
たブスバー12は、予め、多数の端子接続部12aが連
結された長尺に形成しておき、使用するジョイントコネ
クタの端子数に応じて切断する。
【0009】前記コネクタハウジング13は、絶縁性に
優れた合成樹脂等による成型品で、図8にも示している
ように、複数の端子11を整列収容する端子収容部13
aの上側にブスバー収容部13bが配備された箱状体
で、端子収容部13aおよびブスバー収容部13bはい
ずれも一端側(図8では右側)に開口している。端子1
1およびブスバー12は、この一端側の開口よりそれぞ
れの収容部に挿入される。
【0010】前記端子収容部13aには、端子11が規
定位置まで挿入されたときに端子11に形成された平板
部11fの後方に突出して、端子11の抜けを防止する
弾性係止突起13cが装備されている。隣接する端子収
容部13a間は、隔離壁13dによって区画されている
が、この隔離壁13dは、図7および図8に示すよう
に、ブスバー収容部13bに対応する上部側が外壁部か
ら切り離されており、さらに、コネクタハウジング13
の開口端側の中間部が切除された形態をなすことによっ
て、上下方向に弾性変位が可能なアーム部13eを有し
た構成となっている。そして、このアーム部13eに
は、上方に向かって突出した係止突起13fが装備され
ている。この係止突起13fは、前記ブスバー12が端
子11の挿入方向と同じ方向からブスバー収容部13b
の規定位置まで挿入されたとき、前記係合穴12eに係
合して、ブスバー12の抜け落ちを防止する。
【0011】また、コネクタハウジング13の上部外周
壁の内面側には、前記端子11のブスバー接続部11b
が摺動可能に嵌合するガイド溝13gが切られている。
このガイド溝13gは、端子11を端子収容部13aに
挿入する際に、端子11の姿勢を安定させ、後から挿入
されるブスバー12と端子11との係合を確実ならしめ
る。
【0012】以上に説明したジョイントコネクタ10で
は、端子11のブスバー接続部11bとブスバー12の
スリット12dとの緊密嵌合によって端子11とブスバ
ー12との電気的接続を達成するため、端子11の先端
部が極めて単純な形状となり、複雑な折曲加工を必要と
する弾性接触片を端子の先端に装備していた旧来のもの
と比較すると、端子11の長さ寸法を小さく抑えること
ができて、コネクタハウジング13の長さ寸法の縮小に
よりコンパクト化を図ることができる。そして、端子形
状の単純化によって、加工費の低減や製品歩留りの向上
を図り、低コスト化を実現することができる。
【0013】また、端子11の先端部をL字状としたた
め、単純な形状でありながら、端子先端側に高い強度を
確保することが可能になり、しかも例えば、直交する二
つの平板部の内の一方をブスバー12との接続に使用し
て、他方をコネクタハウジング13への位置決めに使用
するなど、設計の自由度を高めることも可能になる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述したジ
ョイントコネクタ10の場合は、コネクタハウジング1
3の上部外周壁が、ブスバー収容部13bを確保するた
めに隔離壁13dから切り離された構造となっていて、
図9に矢印(イ)で示すように、上部外周壁に撓みが生
じ易い。そして、この上部外周壁の撓みは、多極化によ
りコネクタハウジング13の横方向の長さが大きくなる
ほど顕著になり、ブスバー12の挿入を阻害する変形等
になる場合があるため、例えば、上部外周壁の肉厚を増
大させるなどして、上部外周壁の剛性を向上させないと
多極化が困難になる虞があった。
【0015】また、端子11とブスバー12との電気的
接続は、端子11の平板状のブスバー接続部11bをブ
スバー12のスリット部12bに緊密嵌合させることに
よって行っているが、スリット部12bの幅寸法は、加
工技術上、ブスバー12の板厚以下に形成することは極
めて困難になる。したがって、ブスバー接続部11bの
板厚がブスバー12の板厚よりも小さい場合には、ブス
バー12の板厚寸法よりも大きなスリット幅でスリット
部12bを形成することができるように、図10に矢印
(ロ)で示すように、ブスバー接続部11bを2重に折
り曲げた構造等にする必要がある。
【0016】ところが、このようにブスバー接続部11
bを2重に折り曲げた構造にすると、折り曲げのための
加工費やプレス型の費用のために製作コストが増大し、
また、折り曲げ部のために端子11の板取りの歩留りが
悪くなるという問題があり、低コスト化という本来の目
的が十分に図れなくなる虞があった。
【0017】そこで、本発明の目的は上記課題を解消す
ることにあり、外周壁の剛性を向上させるための特別な
対処を必要とせずに容易に多極化でき、しかも、端子を
より高密度に実装することができてコンパクト化を促進
することもでき、さらに、端子のブスバー接続部を折り
曲げなくとも、ブスバー側のスリット部に嵌合するブス
バー接続部として十分な厚みを確保することができて、
プレス型の削減や加工費の低減によって低コスト化を促
進することのできるジョイントコネクタを提供すること
にある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係るジョイントコネクタは、基端側には電線
接続部が装備されるとともに先端側にはブスバーに電気
的接続をするための平板状のブスバー接続部が装備され
た複数の端子と、これらの複数の端子を整列収容するた
めの端子収容部とブスバー収容部とが装備されたコネク
タハウジングと、前記ブスバー収容部に収容されるとと
もに、前記端子のブスバー接続部に係合して端子と導通
状態となる端子接続部が前記コネクタハウジング内での
端子配列に対応して複数個連結された構造をなして、前
記コネクタハウジング内の複数の端子を電気的接続状態
とするブスバーとを備え、前記端子のブスバー接続部と
ブスバーの端子接続部との電気接続が、端子接続部に形
成されたスリット部に平板状のブスバー接続部が緊密嵌
合することによって達成されるジョイントコネクタであ
って、コネクタハウジングに形成された端子収容部は、
上下に並ぶ一対の端子収容部が連通した構造をなし、こ
れらの一対の端子収容部には、一対の端子が互いのブス
バー接続部を背中合わせに密着させた状態で収容保持さ
れ、背中合せに密着している一対のブスバー接続部が、
前記ブスバーの端子接続部のスリット部によって挾持さ
れることを特徴とする。
【0019】また、上記のジョイントコネクタにおい
て、前記端子の先端部は、横断面形状がL字状をなし、
L字を構成する一方の平板部がブスバーの端子接続部に
係合するブスバー接続部として機能し、L字を構成する
他方の平板部がコネクタハウジングの端子収容部内に突
出する係止突起に係合して抜け止めに利用されることを
特徴とする。
【0020】さらに、上記のジョイントコネクタにおい
て、前記ブスバーは両側端に弾性を有して突出する係止
片を設け、該係止片を前記ブスバー収容部と対応するハ
ウジング側壁部の係合片に係止してコネクタハウジング
から抜け止めされることを特徴とする。
【0021】
【作用】本発明の上記構成によれば、ブスバーを収容保
持するブスバー収容部の位置は、コネクタハウジングに
装備される上下一対の端子収容部の中間位置となり、コ
ネクタハウジングの外周壁からは離れた位置になる。そ
のため、上下の外周壁は、左右に隣接する端子収容部間
を区画するための隔離壁を立設した構造とすることがで
き、この隔離壁が補強用のリブとして機能して外周壁の
剛性を高めて、外周壁の撓みを防止する。
【0022】しかも、上下2段に配列された多数の端子
相互を一つのブスバーで電気的に接続することができ、
また、上下に対をなす端子相互は、互いにブスバー接続
部を重ねた状態で端子収容部に収容保持されるため、上
下方向の端子の配列ピッチが小さくなり、これによっ
て、端子をより高密度に実装することが可能になって、
コンパクト化が促進される。
【0023】さらに、上下に対をなした端子のブスバー
接続部同士が背中合せに密着することで、ブスバーの一
つのスリット部に嵌合する厚みが倍増するため、ブスバ
ー接続部を折り曲げなくとも、ブスバー側のスリット部
に嵌合するブスバー接続部として十分な厚みを確保する
ことができる。
【0024】また、端子の先端部をL字状とすることに
よって、単純な形状でありながら、端子先端側に高い強
度を確保することが可能になり、しかも、例えば、直交
する二つの平板部の内の一方をブスバーとの接続に使用
して、他方をコネクタハウジングへの位置決めに使用す
るなど、設計の自由度を高めることも可能になる。
【0025】
【実施例】図1乃至図4は本発明に係るジョイントコネ
クタの一実施例を示したもので、図1はコネクタ組立状
態前の分解斜視図、図2は組立状態の正面図、図3は図
2のA−A線に沿う断面図、図4は図2のB−B線に沿
う断面図である。この一実施例のジョイントコネクタ2
0は、基端側に電線接続部21aが装備されるとともに
先端側にはブスバー(圧接刃)22に電気的接続をする
ための平板状のブスバー接続部21bが装備された複数
個の端子(ターミナル)21と、これらの複数個の端子
21を整列収容するための端子収容部23aとブスバー
収容部23bとが装備されたコネクタハウジング23
と、前記ブスバー収容部23bに収容されて複数の端子
21を相互に電気接続状態とする前記ブスバー22と、
前記端子21の電線接続部21aに接続された電線14
とで構成されている。
【0026】なお、この例の場合は、上下2段に配列さ
れた6個の端子21をブスバー22によって相互接続す
るもので、このジョイントコネクタ20を使用すること
によって、5つに分岐した分岐路を得ることができる。
【0027】前記端子21は、いわゆる圧着端子と呼ば
れているもので、導電特性に優れるとともにばね性を持
つ金属板に打ち抜きや折曲げ等の一連の板金加工を施す
ことによって製造されている。前記電線接続部21a
は、従来のものと同様に、加締め操作を施すことにより
前記電線14の絶縁被覆部を固定する被覆固定片21c
と、加締め操作を施すことにより前記電線14の裸線に
圧着する圧着片21dとを備えた構成とされている。
【0028】一方、端子21の先端部は、横断面形状が
単純なL字状をなしていて、加工が面倒な湾曲部等が一
切ない構成となっている。そして、図1および図3に示
すように、L字を構成する一方の平板部がブスバー22
の端子接続部(後で詳述)に係合する前記ブスバー接続
部21bとして機能し、L字を構成する他方の平板部2
1fがコネクタハウジング23の端子収容部23a内に
突出する係止突起23c(図5参照)に係合して抜け止
めとして機能する。
【0029】前記ブスバー22は、導電特性に優れた金
属板により形成したもので、図1および図4に示すよう
に、舌状の端子接続部22aが、前記コネクタハウジン
グ23内での端子21の配列(間隔)に対応して櫛歯状
に複数個連結された構造をなしている。そして、それぞ
れの端子接続部22aの幅方向(図4では左右方向)の
中央には、背中合せされた一対のブスバー接続部21b
が緊密嵌合するスリット部22bが形成されている。各
スリット部22bは、コネクタハウジング23のブスバ
ー収容部23bに挿入したときに、平板状のブスバー接
続部21bが該スリット部22bに導かれて円滑に嵌合
動作が達成されるように、開口端側は間口を広げてい
る。また、緊密嵌合による電気的接触の信頼性を高める
ために、スリット部22bは、開口端から少し入った位
置に、スリット幅を狭めた接触部22cを設けている。
【0030】そして、隣合う端子接続部22a間には、
コネクタハウジング23の隔離壁23dが緩やかに挿通
し得るスリット22dが形成されている。また、ブスバ
ー22の両側端の後縁寄りの位置には、係止片22eが
突出形成されている。この係止片22eは、ブスバー2
2をブスバー収容部23b内の規定位置まで挿入した時
に、図4に示すように、コネクタハウジング23側に装
備されている係止突起(後述)と係合して、抜け止めを
果たす。
【0031】前記コネクタハウジング23は、絶縁性に
優れた合成樹脂等による成型品で、図1および図2等に
示しているように、複数の端子21を整列収容する端子
収容部23aが上下2段に形成された箱状体である。た
だし、上下に並ぶ端子収容部23a相互は、一対の端子
21がブスバー接続部21bを背中合わせに密着させた
状態で収容保持し得るように、上下に連通した構造をな
している。したがって、この一実施例の場合は、上下一
対の端子収容部23aが、左右方向に3列に並んだ構造
になっている。
【0032】そして、左右に並ぶ端子収容部23a間
は、上下の外周壁に立設された隔離壁23dによって区
画されているが、上下の隔離壁23dは、図1および図
2に示すように、各端子収容部23aに収容されている
端子21のブスバー接続部21bが背中合せに密着する
高さの範囲が切除された形態をなすことで、コネクタハ
ウジング23の高さ方向の中間(即ち、上下の端子収容
部23aの間)に、前記ブスバー22を収容保持するブ
スバー収容部23bを形成している。そして、このブス
バー収容部23bの両側端に位置するハウジング側壁部
には、図1および図4に示すように、前記ブスバー22
の係止片22eを係止してブスバー22の抜け止めをす
る係合片23fが装備されている。
【0033】上述の端子収容部23aおよびブスバー収
容部23bは、いずれも、ハウジングの一端側(図4で
は下側)に開口しており、端子21およびブスバー22
は、この一端側の開口よりそれぞれの収容部に挿入され
る。そして、前記係合片23fは、前記ブスバー22が
端子21の挿入方向と同じ方向からブスバー収容部23
bの規定位置まで挿入されたとき、前記係止片22eの
後端を押えて、ブスバー22の抜け落ちを防止する。
【0034】また、図1および図3に示すように、コネ
クタハウジング23の上下の外周壁には、端子21が端
子収容部23a内の規定位置まで挿入されたときに端子
21に形成された平板部21fの後方に突出して、端子
21の抜けを防止する弾性係止突起23cが装備されて
いる。図5の(a)は、端子収容部23aに端子21を
挿入する前の弾性係止突起23cと平板部21fとの位
置関係を示し、図5の(b)は、端子収容部23aへの
端子21の挿入が完了したときの弾性係止突起23cと
平板部21fとの位置関係を示している。
【0035】以上のジョイントコネクタ20では、ブス
バー22を収容保持するブスバー収容部23bの位置
は、図2にも示しているように、コネクタハウジング2
3に装備される上下一対の端子収容部23aの中間位置
となり、コネクタハウジング23の上下の外周壁からは
離れた位置になる。そのため、上下の外周壁は、左右に
隣接する端子収容部23a間を区画するための隔離壁2
3dを立設した構造とすることができ、この隔離壁23
dが補強用のリブとして機能して上下の外周壁の剛性を
高めて、これら上下の外周壁の撓みを防止する。したが
って、コネクタハウジング23を端子収容部23aが左
右に多数並ぶ多極化構造にする場合にも、ハウジングの
上下の外周壁の剛性を向上させるための特別な対処を必
要とせずに容易に多極化することができる。
【0036】しかも、上下2段に配列された多数の端子
21相互を一つのブスバー22で電気的に接続すること
ができ、また、さらに、上下に対をなす端子21相互
は、互いにブスバー接続部21bを重ねた状態で端子収
容部23aに収容保持されるため、上下方向の端子21
の配列ピッチが小さくなり、これによって、端子をより
高密度に実装することが可能になって、コネクタのコン
パクト化が促進される。図6は、比較のために、従来の
構成で収容端子数が一実施例と同じ6個のジョイントコ
ネクタ30の正面図を示したものである。図示のよう
に、従来の構成のジョイントコネクタ30では、横方向
に非常に長い構造となり、設置面積が大きくなるだけで
なく、上部の外周壁が弱く見える。
【0037】さらに、上下に対をなした端子21のブス
バー接続部21b同士が背中合せに密着することで、ブ
スバー22の一つのスリット部22bに嵌合する厚みが
倍増するため、ブスバー接続部21bに折り曲げを施さ
なくとも、ブスバー22側のスリット部22bに嵌合す
るブスバー接続部21bとして十分な厚みを確保するこ
とができる。したがって、ブスバー接続部21bに厚み
を増大させるための折り曲げ加工を行う必要がなくな
り、プレス型の削減や加工費の低減によって低コスト化
を促進することも可能になる。
【0038】また、端子21の先端部をL字状とするこ
とによって、単純な形状でありながら、端子先端側に高
い強度を確保することが可能になり、実施例のように、
直交する二つの平板部の内の一方をブスバーとの接続に
使用して、他方をコネクタハウジングへの位置決めに使
用するなど、設計の自由度を高めることも可能になる。
なお、本発明に係るジョイントコネクタの収容端子数
は、上記の実施例のものに限定するものではなく、必要
に応じて種々に設計変更することができる。
【0039】
【発明の効果】本発明のジョイントコネクタによれば、
ブスバーを収容保持するブスバー収容部の位置は、コネ
クタハウジングに装備される上下一対の端子収容部の中
間位置となり、コネクタハウジングの外周壁からは離れ
た位置になる。そのため、上下の外周壁は、左右に隣接
する端子収容部間を区画するための隔離壁を立設した構
造とすることができ、この隔離壁が補強用のリブとして
機能して外周壁の剛性を高めて、外周壁の撓みを防止す
る。したがって、コネクタハウジングを端子収容部が左
右に多数並ぶ多極化構造にする場合にも、外周壁の剛性
を向上させるための特別な対処を必要とせずに容易に多
極化することができる。
【0040】しかも、上下2段に配列された多数の端子
相互を一つのブスバーで電気的に接続することができ、
また、上下に対をなす端子相互は、互いにブスバー接続
部を重ねた状態で端子収容部に収容保持されるため、上
下方向の端子の配列ピッチが小さくなり、これによっ
て、端子をより高密度に実装することが可能になって、
コンパクト化が促進される。
【0041】さらに、上下に対をなした端子のブスバー
接続部同士が背中合せに密着することで、ブスバーの一
つのスリット部に嵌合する厚みが倍増するため、ブスバ
ー接続部を折り曲げなくとも、ブスバー側のスリット部
に嵌合するブスバー接続部として十分な厚みを確保する
ことができる。したがって、ブスバー接続部に厚みを増
大させるための折り曲げ加工を行う必要がなくなり、プ
レス型の削減や加工費の低減によって低コスト化を促進
することも可能になる。
【0042】また、端子の先端部をL字状とすることに
よって、単純な形状でありながら、端子先端側に高い強
度を確保することが可能になり、しかも、例えば、直交
する二つの平板部の内の一方をブスバーとの接続に使用
して、他方をコネクタハウジングへの位置決めに使用す
るなど、設計の自由度を高めることも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるジョイントコネクタの
分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施例によるジョイントコネクタの
組立状態を示す正面図である。
【図3】図2のA−A線に沿う断面図である。
【図4】図2のB−B線に沿う断面図である。
【図5】本発明の一実施例のコネクタハウジングにおけ
る端子の係止構造を示す斜視図である。
【図6】従来のジョイントコネクタにおける実装密度を
示す正面図である。
【図7】従来のジョイントコネクタの分解斜視図であ
る。
【図8】従来のジョイントコネクタの組立図であり、図
8(a)はブスバーを装着する前状態を示す横断面図で
あり、図8(b)はブスバーを装着したコネクタ組立完
了状態での横断面図である。
【図9】従来のジョイントコネクタの問題点の説明図で
ある。
【図10】従来のジョイントコネクタの端子構造の説明
図である。
【符号の説明】
14 電線 21 端子 21a 電線接続部 21b ブスバー接続部 21f 平板部 22 ブスバー 22a 端子接続部 22b スリット部 22e 係止片 23 コネクタハウジング 23a 端子収容部 23b ブスバー収容部 23c 弾性係止突起 23d 隔離壁 23f 係合片

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基端側には電線接続部が装備されるとと
    もに先端側にはブスバーに電気的接続をするための平板
    状のブスバー接続部が装備された複数の端子と、これら
    の複数の端子を整列収容するための端子収容部とブスバ
    ー収容部とが装備されたコネクタハウジングと、前記ブ
    スバー収容部に収容されるとともに、前記端子のブスバ
    ー接続部に係合して端子と導通状態となる端子接続部が
    前記コネクタハウジング内での端子配列に対応して複数
    個連結された構造をなして、前記コネクタハウジング内
    の複数の端子を電気的接続状態とするブスバーとを備
    え、前記端子のブスバー接続部とブスバーの端子接続部
    との電気接続が、端子接続部に形成されたスリット部に
    平板状のブスバー接続部が緊密嵌合することによって達
    成されるジョイントコネクタであって、 コネクタハウジングに形成された端子収容部は、上下に
    並ぶ一対の端子収容部が連通した構造をなし、これらの
    一対の端子収容部には、一対の端子が互いのブスバー接
    続部を背中合わせに密着させた状態で収容保持され、背
    中合せに密着している一対のブスバー接続部が、前記ブ
    スバーの端子接続部のスリット部によって挾持されるこ
    とを特徴とするジョイントコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記端子の先端部は、横断面形状がL字
    状をなし、L字を構成する一方の平板部がブスバーの端
    子接続部に係合するブスバー接続部として機能し、L字
    を構成する他方の平板部がコネクタハウジングの端子収
    容部内に突出する弾性係止突起に係合して抜け止めに利
    用されることを特徴とする請求項1に記載のジョイント
    コネクタ。
  3. 【請求項3】 前記ブスバーは両側端に弾性を有して突
    出する係止片を設け、該係止片を前記ブスバー収容部と
    対応するハウジング側壁部の係合片に係止してコネクタ
    ハウジングから抜け止めされることを特徴とする請求項
    1に記載のジョイントコネクタ。
JP6207144A 1993-06-18 1994-08-31 ジョイントコネクタ Pending JPH0878117A (ja)

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JP6207144A JPH0878117A (ja) 1994-08-31 1994-08-31 ジョイントコネクタ
US08/522,152 US5759052A (en) 1993-06-18 1995-08-31 Joint connector

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002010445A (ja) * 2000-06-21 2002-01-11 Sumitomo Wiring Syst Ltd 電装品装着ブロック
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