JPH0765898B2 - 振動ジャイロ - Google Patents

振動ジャイロ

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JPH0765898B2
JPH0765898B2 JP4328476A JP32847692A JPH0765898B2 JP H0765898 B2 JPH0765898 B2 JP H0765898B2 JP 4328476 A JP4328476 A JP 4328476A JP 32847692 A JP32847692 A JP 32847692A JP H0765898 B2 JPH0765898 B2 JP H0765898B2
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JP
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piezoelectric elements
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vibrating
piezoelectric element
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JP4328476A
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村 武 中
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は振動ジャイロに関し、
特に自励振駆動し、たとえば自動車などに搭載されるナ
ビゲーションシステムに用いられる、振動ジャイロに関
する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の振動ジャイロの一例を示す
図解図である。この振動ジャイロ1は、振動子2を含
む。この振動子2は、正3角柱状の振動体3を含み、振
動体3の1つの側面に駆動用圧電素子4が形成され、振
動体3の他の2つの側面に帰還用圧電素子5aおよび5
bがそれぞれ形成されている。そのため、この振動子2
では、帰還用圧電素子5aおよび5bと駆動用圧電素子
4との間に発振回路6が接続され、帰還用圧電素子5a
および5bの出力が発振回路6を介して駆動用圧電素子
4に帰還される。したがって、この振動子2は自励振駆
動する。そして、この振動ジャイロ1では、帰還用圧電
素子5aおよび5bからの出力電圧の差を差動回路7で
検出することによって、その回転角速度が測定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の振動
ジャイロ1では、帰還用圧電素子5aおよび5bからの
出力電圧の差を検出するため、帰還用のみならず駆動用
圧電素子に特性上のばらつきや経時変化,温度変化があ
った場合、回転角速度を正確に測定することが困難であ
った。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、圧
電素子の特性に影響されることなく回転角速度を正確に
測定することができる、振動ジャイロを提供することで
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、振動体と、
振動体上に形成され、駆動用かつ検出用の少なくとも2
つの圧電素子とを有し、2つの圧電素子の端子電圧の和
を駆動電圧とし、2つの圧電素子の端子電圧の差を検出
電圧とした、振動ジャイロである。
【0006】
【作用】振動体の振幅が大きくなり、また、経時変化な
どによる機械的な状態変化に対して、振動体の振動姿勢
が安定になる。さらに、少なくとも2つの圧電素子に発
生する端子電圧の差をとることによって、大きな検出電
圧を得ることができる。
【0007】
【発明の効果】この発明によれば、2つの圧電素子の端
子電圧の和を駆動に利用しているため、1つの圧電素子
による駆動に比べて、振動体の振幅が大きく、かつ、振
動姿勢が安定となる。さらに、圧電素子を介さずに回転
角速度に応じた出力が得られるので、圧電素子に特性上
のばらつきや経時変化,温度変化があっても、圧電素子
の特性に影響されることなく回転角速度を正確に測定す
ることができる。
【0008】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0009】
【実施例】図1はこの発明の一実施例を示す図解図であ
る。この振動ジャイロ10は、特別な構造の振動子12
を含むので、この実施例では、まず、その振動子12に
ついて詳細に説明する。
【0010】振動子12は、たとえば正3角柱状の振動
体14を含む。この振動体14は、たとえばエリンバ,
鉄−ニッケル合金,石英,ガラス,水晶,セラミックな
ど、一般的に機械的な振動を生じる材料で形成される。
【0011】この振動体14には、その3つの側面の中
央部にそれぞれ圧電素子16a,16bおよび16cが
形成される。圧電素子16aは、たとえばセラミックか
らなる圧電層18aを含み、圧電層18aの両主面には
それぞれ電極20aおよび22aが形成される。なお、
これらの電極20aおよび22aは、たとえば金,銀,
アルミニウム,ニッケル,銅−ニッケル合金(モネルメ
タル)などの電極材料で、たとえばスパッタリング,蒸
着等の薄膜技術であるいはその材料によっては印刷技術
で形成される。同様に、他の圧電素子16bおよび16
cも、それぞれ、たとえばセラミックからなる圧電層1
8bおよび18cを含み、それらの圧電層18bと18
cとの両主面にも、電極20bおよび22cと20bお
よび22cとが、それぞれ形成されている。そして、こ
れらの圧電素子16a〜16cの一方の電極20a〜2
0cは、たとえば接着剤で振動体14に接着される。
【0012】なお、振動体14をたとえばエリンバ,鉄
−ニッケル合金などの金属からなる振動材料で形成すれ
ば、圧電素子16a〜16cの一方の電極20a〜20
cは形成されなくてもよい。なぜなら、振動体14がそ
れらの電極20a〜20cを兼ねるからである。この場
合、圧電層18a〜18cは、たとえばPZT(ジルコ
ン・チタン酸鉛),ZnO(酸化鉛)などの圧電材料で
たとえばスパッタリング,蒸着などの薄膜技術によって
形成されてもよい。
【0013】この振動子12では、圧電素子16a〜1
6cのうち任意の2つが駆動用に用いられ、他の1つが
帰還用に用いられる。この実施例では、たとえば、圧電
素子16aおよび16bが駆動用に用いられ、他の圧電
素子16cが帰還用に用いられる。そのため、この振動
子12には、帰還用の圧電素子16cと駆動用の圧電素
子16aおよび16bとの間に、振動子12を自励振駆
動するための帰還ループとして発振回路24などが接続
される。
【0014】すなわち、帰還用の圧電素子16cの電極
22cは、発振回路24の入力端に接続される。そし
て、この発振回路24の出力端は、固定抵抗器26aを
介して駆動用の圧電素子16aの電極22aと固定抵抗
器26bを介して駆動用の圧電素子16bの電極22b
とに接続される。そのため、帰還用の圧電素子16cの
出力は発振回路24などを介して2つの駆動用の圧電素
子16aおよび16bに帰還され、この振動子12は自
励振駆動する。この場合、振動子12の振動体14は、
2つの駆動用の圧電素子16aおよび16bによる2つ
の駆動方向を合成した方向に振動する。したがって、こ
の実施例では、1つの駆動用圧電素子で駆動する従来例
に比べて、振動体14の振幅が大きくなる。しかも、た
とえば経時変化,温度変化,取付け角度の変化,自重
(重心位置)の変化などによる機械的な状態変化に対し
て、振動体14の振動姿勢が安定である。
【0015】一方、駆動用の圧電素子16aおよび16
bの入力側の電極22aおよび22bには、検出用端子
28aおよび28bが、それぞれ接続される。これらの
検出用端子28aおよび28bは、振動ジャイロ10の
回転角速度に応じて変化する駆動用の圧電素子16aお
よび16bのインピーダンス変化を検出するためのもの
である。すなわち、駆動用の圧電素子16aおよび16
bは、駆動用と検出用とを兼用していることになる。
【0016】これらの検出用端子28aおよび28b
は、差動回路30の2つの入力端に、それぞれ接続され
る。この差動回路30では、駆動用の圧電素子16aお
よび16bのインピーダンス変化が、それらの電極22
aおよび22b間の電位差として検出される。すなわ
ち、2つの駆動用の圧電素子16aおよび16bの電極
22aおよび22bが抵抗26aおよび26bを介して
発振回路24の出力端に接続されているので、駆動用の
圧電素子16aおよび16bのインピーダンス変化は、
それらの電極22aおよび22b間の電位差として表れ
る。この場合、無回転時には、圧電素子16aおよび1
6bのインピーダンスがほぼ等しく、電極22aおよび
22bの電位がほぼ同電位となり、差動回路30からほ
ぼ0の出力が得られる。また、回転時には、振動体14
の振動方向に対して直角方向にコリオリ力が働いて、圧
電素子16aおよび16bに異なった大きさの応力が加
わるため、圧電素子16aおよび16bのインピーダン
スが異なり、電極22aおよび22bの電位が異なった
電位となり、差動回路30から回転角速度に応じた大き
さの出力が得られる。したがって、差動回路30からの
出力によって、振動ジャイロ10の回転角速度を知るこ
とができる。
【0017】この振動ジャイロ10では、検出専用圧電
素子は用いず駆動用の圧電素子16aおよび16bの電
極22aおよび22b間の電位差、すなわち駆動用の圧
電素子の入力側の電位差を検出することによって回転角
速度を測定するため、それらの圧電素子16a〜16c
に特性上のばらつきや経時変化,温度変化があっても、
圧電素子の特性やそれらの共振周波数のずれに影響され
ることなく駆動電圧の共通化、安定化に伴い回転角速度
を正確に測定することができる。
【0018】さらに、この振動ジャイロ10では、図4
に示す従来例に比べて、振幅の大きい特別な構造の振動
子12が用いられているため回転角速度の感度がよくな
る。しかも、たとえば経時変化などによる機械的な状態
変化に対して、振動体14の振動姿勢が安定であるの
で、回転角速度を安定的に測定することができる。
【0019】図2はこの発明の他の実施例を示す図解図
である。この実施例では、特に、振動体14が正4角柱
状に形成され、振動体14の4つの側面に、それぞれ圧
電素子16a,16b,16cおよび16dが形成され
る。そして、たとえば、隣接する2つの圧電素子16a
および16bが駆動用に用いられ、他の2つの圧電素子
16cおよび16dが帰還用に用いられる。そのため、
この実施例でも、検出用端子28aおよび28bは、駆
動用の圧電素子16aおよび16bの入力側の電極22
aおよび22bに接続される。すなわち、2つの圧電素
子16aおよび16bは、それぞれ、駆動用かつ検出用
として用いられる。
【0020】なお、この実施例では、2つの帰還用の圧
電素子16cおよび16dの電極22cおよび22dは
可変抵抗器32の2つの固定端子32aおよひ32bに
それぞれ接続され、可変抵抗器32の可動端子32cは
発振回路24の入力端に接続される。したがって、この
実施例では、2つの帰還用の圧電素子16cおよび16
dからの出力が合成された形で2つの駆動用の圧電素子
16aおよび16bに帰還される。
【0021】図3は図2に示す実施例の変形例を示す図
解図である。図3に示す実施例では、図2に示す実施例
と比べて、特に、振動体14の隣接する2つの側面のみ
に、圧電素子16aおよび16bがそれぞれ形成され
る。そして、それらの2つの圧電素子16aおよび16
bが駆動用に用いられる。そのため、図3に示す実施例
でも、検出用端子28aおよび28bは、駆動用の圧電
素子16aおよび16bの入力側の電極22aおよび2
2bに接続される。すなわち、2つの圧電素子16aお
よび16bは、それぞれ、駆動用かつ検出用として用い
られる。
【0022】また、図3に示す実施例では、2つの駆動
用の圧電素子16aおよび16bの電極22aおよび2
2bが可変抵抗器32の2つの固定端子32aおよひ3
2bにそれぞれ接続され、可変抵抗器32の可動端子3
2cが発振回路24の入力端に接続される。したがっ
て、図3に示す実施例では、2つの駆動用の圧電素子1
6aおよび16bからの出力が合成された形で2つの駆
動用の圧電素子16aおよび16bに帰還される。
【0023】なお、上述の各実施例では、振動子12の
振動体14が正3角柱状あるいは正4角柱状に形成され
ているが、この発明では、振動体14の形状は特に限定
されることはない。この場合も、検出用端子は、振動体
に形成される駆動用の圧電素子の入力側に接続され、駆
動用の圧電素子は、検出用の圧電素子も兼用する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す図解図である。
【図2】この発明の他の実施例を示す図解図である。
【図3】図2に示す実施例の変形例を示す図解図であ
る。
【図4】従来の振動ジャイロの一例を示す図解図であ
る。
【符号の説明】
10 振動ジャイロ 12 振動子 14 振動体 16a,16b,16c 圧電素子 28a,28b 検出用端子

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動体、および前記振動体上に形成さ
    れ、駆動用かつ検出用の少なくとも2つの圧電素子を有
    し、 前記2つの圧電素子の端子電圧の和を駆動電圧とし、 前記2つの圧電素子の端子電圧の差を検出電圧とした、
    振動ジャイロ。
JP4328476A 1992-11-13 1992-11-13 振動ジャイロ Expired - Lifetime JPH0765898B2 (ja)

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JPS58221109A (ja) * 1982-06-17 1983-12-22 Tokyo Keiki Co Ltd ジヤイロ装置
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