JPH0765778A - イオン注入装置 - Google Patents

イオン注入装置

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JPH0765778A
JPH0765778A JP20674293A JP20674293A JPH0765778A JP H0765778 A JPH0765778 A JP H0765778A JP 20674293 A JP20674293 A JP 20674293A JP 20674293 A JP20674293 A JP 20674293A JP H0765778 A JPH0765778 A JP H0765778A
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ion
ion beam
semiconductor
silicon
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Tadahiro Omi
忠弘 大見
Sunao Shibata
直 柴田
Kazuro Tomita
和朗 冨田
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/30Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects
    • H01J37/317Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects for changing properties of the objects or for applying thin layers thereon, e.g. for ion implantation
    • H01J37/3171Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects for changing properties of the objects or for applying thin layers thereon, e.g. for ion implantation for ion implantation
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/02Details
    • H01J2237/0203Protection arrangements
    • H01J2237/0213Avoiding deleterious effects due to interactions between particles and tube elements

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、金属不純物汚染を低減したイオン
注入装置を提供することを目的とする。 【構成】 半導体基板に対し加速されたイオンビームを
照射することにより、前記半導体基板に所定の不純物を
導入するイオン注入装置において、イオンビームの進行
方向に見て、前記半導体基板の後方に位置する部材の前
記イオンビームにより照射される部分が、前記半導体基
板を構成する半導体、もしくはその酸化物、もしくはそ
の窒化物のうち少なくとも一つを主成分とする材料で構
成されているか、またはその表面が該材料で覆われてい
ることを特徴とする。また、イオンビームの進行方向に
見て、前記半導体基板の後方に位置する部材が、前記イ
オンビームにより照射されない様に構成したことを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イオン注入装置に係
り、より詳細には、金属不純物汚染を低減し、高性能半
導体装置の製造に適したイオン注入装置に関する。
【0002】
【関連技術】現在、半導体集積回路技術は実に驚くべき
速度で進展しており、素子の最小寸法が、0.8μmか
ら0.5μm、あるいはそれ以下の寸法へと微細化され
るに伴い、逆方向リーク電流の少ない極浅接合の形成が
益々重要となってきている。
【0003】イオン注入装置を用いて、シリコン基板内
にP型もしくはN型の極浅接合を形成するには、その後
の熱処理で不純物が全く拡散しないような低温で行う
か、もしくは、高温で短時間の熱処理を行うか、いずれ
かである。しかし、短時間とはいえ、高温で熱処理を行
うと、導入した不純物は必ず拡散し、不純物拡散の全く
ない極浅接合の形成は不可能となる。また、高温プロセ
スを行うと、ウェハの反りなどの問題も現れる。従っ
て、極浅接合を形成するには、不純物拡散が全くない低
温で熱処理を行うことが必要となる。
【0004】しかしながら、熱処理を低温で行うと、形
成されたデバイスのpn接合逆方向リーク電流は、図9
に示すように、大きく増加してしまうという問題があ
る。
【0005】また、図10は、イオン注入装置を用いて
シリコン基板内に2×1015cm-2の不純物を注入し4
50℃アニールを行った時、シリコン基板内に混入され
る金属不純物量とpn接合逆方向リーク電流とで比較し
たグラフである。なお、図において、金属不純物量は、
ドーズ量との比で表した。図10から明らかなように、
シリコン基板に混入する金属不純物を低減することが、
pn接合逆方向リーク電流を低減するのに重要であるこ
とがわかる。
【0006】また、一度シリコン基板内部に混入した金
属不純物をその後の処理で取り除くことは、現在の技術
ではたいへん困難であり、その方策として、結晶中に格
子歪を導入して金属不純物をゲッタリングする方法があ
るが、その制御は難しく、そしてプロセス工程数の増加
や高温熱処理によるシリコン基板の反りなど問題点が数
多くある。従って、本質的には金属不純物をシリコン基
板内部に混入させないことが要求される。
【0007】従来、イオン注入装置内で、イオンビーム
進行方向からみて半導体基板の前方に位置する所、すな
わち、ファラデーカップ、スキャンプレート、アパーチ
ャ等から発生する金属不純物汚染を低減することによ
り、pn接合逆方向リーク電流を改善する試みがなされ
ている。以上のイオン注入装置を用いてpn接合を形成
し、逆方向リーク電流を測定した結果を図11に示す。
図11に示すようにイオン注入装置内でイオンビームの
前方に位置する所から半導体基板に混入する金属不純物
を低減するだけでは、そのpn接合逆方向リーク電流
は、高々10-7A/cm-2台しか低減できないのが現状
である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、金属不純物
汚染を低減したイオン注入装置を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のイオン注入装置
は、半導体基板に対し加速されたイオンビームを照射す
ることにより、前記半導体基板に所定の不純物を導入す
るイオン注入装置において、イオンビームの進行方向に
見て、前記半導体基板の後方に位置する部材の前記イオ
ンビームにより照射される部分が、前記半導体基板を構
成する半導体、もしくはその酸化物、もしくはその窒化
物のうち少なくとも一つを主成分とする材料で構成され
ているか、またはその表面が該材料で覆われていること
を特徴とする。前記材料は、N型もしくはP型のシリコ
ンであり、その不純物濃度が1×1017cm-3以下であ
ることが好ましい。
【0010】また、本発明のイオン注入装置は、半導体
基板に対し加速されたイオンビームを照射することによ
り、前記半導体基板に所定の不純物を導入するイオン注
入装置において、イオンビームの進行方向に見て、前記
半導体基板の後方に位置する部材が、前記イオンビーム
により照射されない様に構成したことを特徴とする。
【0011】前記半導体基板の前方に開口を有するつい
たてを設け、該ついたてにより前記半導体基板の後方に
位置する部材が、前記イオンビームにより照射されない
様にするのが好ましく、前記ついたては、前記半導体基
板を構成する半導体、もしくはその酸化物、もしくはそ
の窒化物のうち少なくとも一つを主成分とする材料で構
成されているか、またはその表面が該材料で覆われてい
るのが好ましい。
【0012】また、前記半導体基板はその外縁が基板保
持部材で保持され、イオンビームに照射される該基板保
持部材の少なくとも表面は前記半導体を構成する半導
体、もしくはその酸化物、もしくはその窒化物のうち少
なくとも一つを主成分とする材料で構成されていること
を特徴とする。さらにまた、前記半導体基板の後方に前
記イオンビームの検出手段を設け、該検出手段の出力に
より前記イオンビームの走査手段または前記半導体基板
の移動手段を制御し、前記半導体基板の後方に位置する
部材が、前記イオンビームにより照射されない様に構成
するのが好ましい。
【0013】
【作用】本発明者らは、イオン注入の方法・条件と半導
体デバイスの特性との関係を研究する過程で、イオン注
入時に半導体基板の後方にある部材にイオンが照射され
ると、pn接合の逆方向リーク電流等、作製される半導
体デバイスの特性が低下することを発見した。本発明
は、これら知見を基にして完成したものである。
【0014】イオンビームの進行方向に見て半導体基板
の後方に、半導体基板を構成する半導体もしくはその酸
化物もしくは窒化物を主体とする材料を設けたことによ
って、これらがイオンビームによりスパッタされウェハ
上に飛来しても金属原子を含まないので、シリコン基板
中に混入する金属不純物汚染を低減することができ、そ
の結果、pn接合の逆方向リーク電流を低減する事が可
能となる。
【0015】また、イオンビームの進行方向に見て半導
体基板の後方に、イオンビームがあたらない構造にする
ことにより、ウェハ後方の材料がスパッタされ発生する
金属不純物汚染を低減することができ、その結果、pn
接合の逆方向リーク電流を低減する事が可能とる。
【0016】従って、以上のイオン注入装置を用いるこ
とにより、高性能で信頼性の高い半導体装置の製造する
事が可能となる。
【0017】
【実施例】以下本発明の実施例を、図面を用いて説明す
る。
【0018】(実施例1)図1は、本発明の第1の実施
例を示すイオン注入装置の図面で、特にウェハ保持部を
中心に断面図で示したものである。
【0019】図において、101はイオン注入を行うp
型シリコンウェハ、102はそのシリコンウェハを保持
するための静電チャック(ウェハホルダ)、103はア
ースピンで、ウェハの電位をアースに落としている。ま
た、104は静電チャック102を固定するための治具
(サセプタ)で、例えば、Al合金で作られている。加
速されたイオンビーム105は、シリコンウェハ101
前方に置かれたついたて106の開口部106’を通し
てシリコンウェハに照射され、イオン注入が行われる。
このついたて106は、例えばシリコンで出来ており、
イオンビームによってスパッタされてもシリコンウェハ
に金属不純物汚染を生じることはない。107はイオン
ビームに照射される部分であり、シリコンウェハ101
後方から金属がスパッタされてシリコンウェハを汚染す
るのを防ぐために設けられた金属スパッタ防止板であ
る。本実施例では、リング状の形状に加工された不純物
濃度が10ー14cmー3以下のFzシリコンウェハを用い
た。スパッタ防止板は、Al合金の治具104及びアー
スピン103等、イオンが照射する部分を覆うように設
置されている。
【0020】本実施例の装置は、シリコンウェハ101
を裏面より静電チャック102及びアースピン103で
保持し、シリコンウェハ101の前方に位置しイオンビ
ームにより照射される部材106は、不純物濃度が10
ー14cmー3以下のFzシリコン板で構成されており、イ
オンビームの進行方向に見て、シリコンウェハ101の
前方に位置する部材の表面がイオンビームにより照射さ
れることにより発生する金属不純物がシリコンウェハ1
01に混入することが無いようにした。また、これら
は、例えば、5×10ー10Torrという超高真空中に
あり、水分等の残留ガスがウェハ表面に吸着し、イオン
ビームによりウェハ内部に混入するのを極力抑えてい
る。
【0021】本実施例と従来のイオン注入装置を用い、
シリコンウェハにAsイオンを25KeVで注入したと
きのドーズ量とシリコンウェハ内に混入する金属不純物
汚染量との関係を図2に示す。なお、金属不純物量は、
SIMSで測定した。図から明らかなように、Fzシリ
コン板107を取付けることによって、イオン注入する
シリコンウェハ101内に混入する金属不純物は、全て
のドーズ量において、約一桁低減できているのがわか
る。
【0022】次に、p型シリコンウェハにAsイオンを
2x1015cm-2、25KeVで注入した後、450℃
でアニールしてpn接合を形成し、逆方向リーク電流を
測定した。図3に、金属不純物元素の混入量(ドーズ量
との比で表示)とpn接合逆方向リーク電流との関係を
示した。従来例では、金属不純物混入量が0.01%
で、リーク電流は10ー7A/cm2程度となるのに対
し、本実施例では、ウェハ後方のサセプタより発生する
金属不純物をFzシリコン板107で防止することで、
金属不純物混入量を約一桁低減でき、そのリーク電流も
約一桁低減して10 ー8A/cm2という極めて低リーク
なpn接合が得られた。
【0023】即ち、本発明により、450℃という低温
で初めて実用的なpn接合の形成が可能になったのであ
る。これより、Alゲートを用いて自己整合ソース・ド
レインのイオン注入を行い、Alゲート電極をつけた後
でアニールをして接合を形成することが可能となった。
【0024】図4は、SIMOXプロセスで1×1018
cm-2の酸素イオンを200KeVで注入したときの、
スパッタ防止板に用いたFzシリコンウェハ107の不
純物濃度と注入するシリコンウェハに飛来してくる不純
物量との関係を示したグラフである。
【0025】電源電圧1V、しきい値電圧0.1Vの微
細デバイス(酸化膜厚50nm)を、1%以内の精度で
しきい値を制御するには、シリコンウェハに飛来してく
る不純物を4×108cm-2以下、望ましくは1×108
cm-2以下に抑えることが必要となる。
【0026】一方、混入率(スパッタされシリコンウェ
ハに飛来してくる不純物量/ドーズ量)はイオン注入装
置により異なるが、通常0.001〜0.1%と見積も
られる。従って、図4より、混入率が0.001%のと
き、スパッタ防止板107の濃度は5×1017cm-3
下に抑えなければならないことがわかる。0.01%な
らその濃度は5×1016cm-3以下に、また0.1%な
らその濃度は5×101 5cm-3以下にする必要がある。
特に1×1014cmー3以下が好ましく、これにより一層
精確な不純物濃度制御が可能となる。
【0027】また、Fzシリコンウェハ107は、ある
一定期間をおいて高濃度にイオン注入されたら、取り替
えればよい。即ち、簡単なメンテナンスにより、汚染の
低減を効率よく達成することが出来る。
【0028】本実施例では、Fzシリコンウェハで不純
物濃度が1×1014cmー3以下のものについて説明した
が、これは、Czシリコンウェハや、EPiシリコンウ
ェハを用いてもよい。また、不純物濃度は前述したよう
に、1×1014cmー3以上の不純物濃度でもよく、例え
ば、コストが安く、よく使われている不純物濃度10 15
cm-3台のCzシリコンウェハを用いてもよい。また、
これ以上の高い濃度を用いてもよい。しかし、シリコン
ウェハの不純物濃度は低い方が望ましい。また、スパッ
タ防止板107は、シリコン以外の材料、例えばシリコ
ン酸化物、もしくはシリコン窒化物であってもよい。何
故なら、シリコン酸化膜を通してイオン注入する時は、
スパッタ防止板107がシリコン酸化物であれば、スパ
ッタされシリコンウェハ内に混入しても汚染源とならな
いからである。また、シリコン酸化膜をマスクとしてイ
オン注入する時も問題はなく、シリコン酸化膜がシリコ
ン窒化膜である場合も同様のことが言える。
【0029】また、本実施例では、スパッタ防止板10
7としてFzシリコンウェハを用いた場合を説明した
が、直接サセプタ104にCVDやスパッタで、シリコ
ンもしくはシリコン酸化物、もしくはシリコン窒化物を
堆積させてもよい。
【0030】さらに、本実施例では半導体基板としてシ
リコンウェハを用いたが、本発明はシリコン半導体に限
定されるものではなく、Ge、あるいは化合物半導体等
にも好適に適用される。
【0031】(実施例2)図5は、本発明の第2の実施
例を示すイオン注入装置の図面で、特にウェハ保持部を
中心に断面図で示したものである。図5において、図1
と同じものについては、同じ番号で示した。
【0032】本実施例において、開口部106’の径
は、シリコンウェハ101後方のシリコンホルダー10
4に、イオンビーム105が照射されないような大きさ
に設計されている。このついたて106は、シリコン製
の板で出来ており、イオンビームによってスパッタされ
てもシリコンウェハ101に金属不純物汚染を生じるこ
とはない。このシリコン製の板としては、不純物濃度が
1014cmー3以下のFzシリコンウェハ用いた。なお、
本実施例では、シリコンウェハ101の径は、33mm
φとし、ついたて106の開口は28mmφ、ついたて
とシリコンウェハ101の距離は200mmとした。
【0033】本実施例ではシリコンウェハ101は33
mmφを用いたが、これは6インチ、8インチもしくは
それ以上でもよく、これらの場合にはウェハの径よりひ
とまわり小さくついたての開口を決めれば良い。また、
ついたてとシリコンウェハの距離も、ウェハのスキャン
領域を決定するXスキャンプレート、Yスキャンプレー
トとシリコンウェハとの間であれば、本実施例の値に限
らない。望ましくはシリコンウェハに近い方が良く、こ
れにより、一層正確にシリコンウェハ後方でのスパッタ
を防止することができる。
【0034】また、本実施例では静電偏向型イオン注入
装置の場合について述べたが、パラレルスキャン方式で
も同様なことが言え、この場合ついたての開口はシリコ
ンウェハと同じ径もしくはマージンをとりひとまわり小
さい径とするのが望ましい。
【0035】以上の装置を用い、実施例1と同様にし
て、シリコンウェハにAsイオンを25KeVで注入
し、シリコンウェハ上の金属不純物量を測定したとこ
ろ、実施例1と同様に従来例と比べて1桁小さい値とな
ることが確認された。
【0036】さらに、pn接合のリーク電流に関しても
実施例1と同様にして測定したところ、10-8A/cm
2程度となり、本実施例のイオン注入装置が金属不純物
の混入を極めて効果的に抑制できることが確認された。
【0037】また、本実施例では、ついたて106の開
口部106’が円の場合について述べたが、例えば角状
の液晶パネルにイオン注入する時は、開口部106’の
形状が角状にすれば良い。
【0038】(実施例3)図6は、本発明の第3の実施
例を示すイオン注入装置の図面で、特にウェハ保持部を
中心に断面図で示したものである。図において、イオン
注入を行うシリコンウェハ601は、本発明のシリコン
コーティングを施した治具603でウェハホルダー60
2に保持されている。この治具603は、アルミ合金に
1μmのシリコンをCVD法により堆積したものであ
り、イオンビーム604がスキャンする領域よりも大き
くなるように設計している。従って、イオンビームはシ
リコンウェハ以外には、シリコンコーティングを施した
治具603にしか照射せず、そこから金属不純物汚染を
生じることはない。なお、治具603が照射される面積
は小さい方が望ましく、イオン注入するシリコンウェハ
601が円形の場合は、イオンビームを円形にスキャン
し、それよりもひと回り大きい円形の治具603を設置
すれば良く、四角の場合は、四角にスキャンして治具6
03も四角にするのが、無駄もなく望ましい。
【0039】本実施例では、CVD法により1μmシリ
コンコーティングを施した治具603について述べた
が、この厚さは、1μmに限る必要はない。この厚さ
は、加速電圧、イオン種など目的により異なり、マージ
ンをとって1μmとした。また、CVD法により堆積し
たシリコンの濃度は、目的によって異なるが、望ましく
は、ノンドープシリコンがよい。
【0040】本実施例では、シリコンコーティングを施
した治具603について述べたが、これはシリコン製の
治具であっても良いし、またアルミ合金にシリコンウェ
ハを張り付けたものでも構わない。
【0041】また、本実施例では、シリコンコーティン
グを施した治具603を用いた場合について説明した
が、シリコン以外でも、シリコン酸化物、シリコン窒化
物を堆積させても同様の効果が得られる。
【0042】さらに、本実施例では、シリコンの場合に
ついて述べたが、例えば半導体基板が、Ge系の半導体
や、GaAs等の化合物半導体の場合は、その半導体を
構成する半導体もしくはその酸化物もしくはその窒化物
のうち少なくとも1つを主成分とする材料でコーティン
グしても同様な効果が得られる。
【0043】(実施例4)図7は、本発明の第4の実施
例を示すイオン注入装置の図面で、特にビームラインか
らウェハ保持部を断面図で示したものである。図におい
て、701はイオン注入を行うシリコンウェハ(33m
mφ)、702はそのシリコンウェハを保持するための
静電チャック、703はアースピンで、ウェハの電位を
アースに落としている。また、704は静電チャック7
02を固定するための治具で、例えば、Al合金で作ら
れている。
【0044】加速されたイオンビーム705は、Yスキ
ャナープレート706及びXスキャナープレート707
(イオンビーム走査手段)でXY方向にそれぞれスキャ
ンされ、Xスキャンアパーチャ708、ビームラインア
パーチャ709、ファラデーカップ710、及びシリコ
ンウェハ701前方に置かれたついたて711の丸く開
けられた開口部(40mmφ)を通してシリコンウェハ
701に照射され、イオン注入が行われる。尚、ついた
て711とシリコンウェハ701との距離は200mm
とした。
【0045】この際、イオンビーム705が、ウェハホ
ルダー704を全く照射することなく、シリコンウェハ
701の内側のみをイオン注入するように、Yスキャナ
ープレート706及びXスキャナープレート707でコ
ントロールして、XY方向にそれぞれスキャンしてい
る。四角の液晶パネルにイオン注入するときは、オーバ
ースキャンすることなく四角にスキャンし、また、まる
いシリコンウェハにイオン注入するときは、円形にスキ
ャンしている。スキャンする範囲は、ウェハホルダーの
位置とシリコンウェハの大きさが分かれば、簡単に決定
できる。さらに、シリコンウェハ後方に、後段ファラデ
ーカップ等イオンビーム検出手段を設置し、イオンビー
ムを検出するとフィードバックをかけ、Yスキャナープ
レート706及びXスキャナープレート707をリアル
タイムで制御することも可能である。
【0046】また、本実施例では、静電偏向型のイオン
注入装置について述べたが、パラレル注入イオン注入装
置の場合でも同様のことが言える。
【0047】(実施例5)図8は、本発明の第5の実施
例を示すイオン注入装置の図面で、特にウェハ保持部を
示したものである。図において、イオン注入を行うシリ
コンウェハ801は、静電チャック(不図示)及びアー
スピン(不図示)で、ウェハ裏面より保持されている。
また、804は静電チャックを固定するための治具であ
り、805はウェハを上下左右、更に回転させる機構を
有するアームである。
【0048】加速されたイオンビーム806はスキャン
されず、シリコン製のついたて807の開口部より、常
に一定にシリコンウェハに照射され、イオン注入が行わ
れている。この際、イオンビーム806が、ウェハホル
ダー804を全く照射することなく、シリコンウェハ8
01の内側のみをイオン注入するように、シリコンウェ
ハをメカニカル的にコントロールして、XY方向にそれ
ぞれスキャンしている。四角の液晶パネルにイオン注入
するときは、オーバースキャンすることなく四角にウェ
ハをスキャンし、また、まるいシリコンウェハにイオン
注入するときは、円形にスキャンしている。スキャンす
る範囲は、シリコンウェハの大きさと形状が分かれば、
簡単に決定できる。またスキャンする範囲は、シリコン
ウェハの内側であれば、できるだけ面積の大きい方が良
い。なぜなら、シリコンウェハをそれだけ有効に利用で
きるからである。
【0049】本実施例において、シリコンウェハに均一
にイオンを注入するために、上下左右方向に速度を制御
してスキャンすれば良い。または、ウェハを回転させ左
右(上下)方向にスキャンすることにより、その回転数
とスキャン速度を制御して均一に注入してもかまわな
い。
【0050】また、本実施例では、メカニカルスキャン
型イオン注入装置について述べたが、静電偏向型スキャ
ン方式やパラレルスキャン方式とメカニカルスキャン方
式とを組み合わせたハイブリッド型イオン注入装置の場
合でも、同様のことが言える。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、イオンビームの進行方向に見て、半導体基
板の後方に位置する部材からの金属不純物汚染が低減さ
れ、pn接合逆方向リーク電流の少ない半導体装置等、
高性能半導体装置を提供することができる。
【0052】また、請求項3に係る発明によれば、半導
体基板の後方に位置する部材からの金属不純物汚染が除
去され、pn接合逆方向リーク電流の少ない半導体装置
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すイオン注入装置の
概念図である。
【図2】ドーズ量とシリコン基板内に混入される金属不
純物との関係を示すグラフである。
【図3】金属不純物元素の混入量とpn接合逆方向リー
ク電流との関係を示したグラフである。
【図4】スパッタ防止板用シリコン板の不純物濃度とシ
リコンウェハに飛来してくる不純物量との関係を示した
グラフである。
【図5】本発明の第2の実施例を示すイオン注入装置の
概念図である。
【図6】本発明の第3の実施例を示すイオン注入装置の
概念図である。
【図7】本発明の第4の実施例を示すイオン注入装置の
概念図である。
【図8】本発明の第5の実施例を示すイオン注入装置の
概念図である。
【図9】アニール温度とpn接合逆方向リーク電流との
関係を示したグラフである。
【図10】金属不純物元素の混入量とpn接合逆方向リ
ーク電流との関係を示したグラフである。
【図11】アニール温度とpn接合逆方向リーク電流と
の関係を示したグラフである。
【符号の説明】
101,601,701,801 シリコンウェハ、 102,602,702,802 静電チャック(ウェ
ハホルダ)、 103,703,803 アースピン、 104,704,804 静電チャックの固定治具(サ
セプタ)、 105,604,705,806 イオンビーム、 106,605,711,807 ついたて、 603 シリコンコーティングを施した治具、 706 Yスキャナープレート、 707 Xスキャナープレート、 708 Xスキャンアパーチャ、 709 ビームラインアパーチャ、 710 ファラデーカップ、 805 ウェハを上下左右にメカニカルスキャンするア
ーム。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板に対し加速されたイオンビー
    ムを照射することにより、前記半導体基板に所定の不純
    物を導入するイオン注入装置において、イオンビームの
    進行方向に見て、前記半導体基板の後方に位置する部材
    の前記イオンビームにより照射される部分が、前記半導
    体基板を構成する半導体、もしくはその酸化物、もしく
    はその窒化物のうち少なくとも一つを主成分とする材料
    で構成されているか、またはその表面が該材料で覆われ
    ていることを特徴とするイオン注入装置。
  2. 【請求項2】 前記材料は、N型もしくはP型のシリコ
    ンであり、その不純物濃度が1×1017cm-3以下であ
    ることを特徴とする請求項1に記載のイオン注入装置。
  3. 【請求項3】 半導体基板に対し加速されたイオンビー
    ムを照射することにより、前記半導体基板に所定の不純
    物を導入するイオン注入装置において、イオンビームの
    進行方向に見て、前記半導体基板の後方に位置する部材
    が、前記イオンビームにより照射されない様に構成した
    ことを特徴とするイオン注入装置。
  4. 【請求項4】 前記半導体基板の前方に開口を有するつ
    いたてを設け、該ついたてにより前記半導体基板の後方
    に位置する部材が、前記イオンビームにより照射されな
    い様にしたことを特徴とする請求項3に記載のイオン注
    入装置。
  5. 【請求項5】 前記ついたては、前記半導体基板を構成
    する半導体、もしくはその酸化物、もしくはその窒化物
    のうち少なくとも一つを主成分とする材料で構成されて
    いるか、またはその表面が該材料で覆われていることを
    特徴とする請求項4に記載のイオン注入装置。
  6. 【請求項6】 前記材料は、N型もしくはP型のシリコ
    ンであり、その不純物濃度が1×1017cm-3以下であ
    ることを特徴とする請求項5に記載のイオン注入装置。
  7. 【請求項7】 前記半導体基板はその外縁が基板保持部
    材で保持され、該基板保持部材の少なくとも表面は前記
    半導体を構成する半導体、もしくはその酸化物、もしく
    はその窒化物のうち少なくとも一つを主成分とする材料
    で構成されていることを特徴とする請求項3に記載のイ
    オン注入装置。
  8. 【請求項8】 前記半導体基板の後方に前記イオンビー
    ムの検出手段を設け、該検出手段の出力により前記イオ
    ンビームの走査手段または前記半導体基板の移動手段を
    制御し、前記半導体基板の後方に位置する部材が、前記
    イオンビームにより照射されない様にしたことを特徴と
    する請求項3に記載のイオン注入装置。
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