JPH076528A - 記録/再生ヘッドのオフセット検出及び補正方法 - Google Patents

記録/再生ヘッドのオフセット検出及び補正方法

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JPH076528A
JPH076528A JP14060393A JP14060393A JPH076528A JP H076528 A JPH076528 A JP H076528A JP 14060393 A JP14060393 A JP 14060393A JP 14060393 A JP14060393 A JP 14060393A JP H076528 A JPH076528 A JP H076528A
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Takeshi Chishima
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基準記録/再生ヘッド1sに対する被調整記
録/再生ヘッド1a〜1cのオフセット量を正確、瞬時
に検出できるオフセット検出方法の提供。 【構成】 基準記録/再生ヘッド1sと被調整記録/再
生ヘッド1a〜1cを有するハードディスク装置におい
て、基準ヘッド1sをオントラックし、次に1つの被調
整ヘッド1aを短時間切換え選択し、基準ヘッド1sと
被調整ヘッド1a間の第1の位置ずれ量を測定し、続い
て被調整ヘッド1aを第1の位置ずれ量がないように移
動させた後、その時の被調整ヘッド1aの位置と本来被
調整ヘッド1aがオントラックすべき位置との差を第2
の位置ずれ量として測定し、この第1及び第2の位置ず
れ量から基準ヘッド1sと被調整ヘッド1a間のオフセ
ット量を検出し、また、基準ヘッド1sと残りの被調整
ヘッド1b、1cについて、同様に第1及び第2位置ず
れ量の測定及び演算を行なって基準ヘッド1sとの間の
オフセット量を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セクタサーボ方式の磁
気ディスク装置における記録/再生ヘッドのオフセット
検出及び補正方法に係わり、特に、複数の記録/再生ヘ
ッドのオントラック時のヘッド位置ずれ量(オフセット
量)を正確に検出し、また、この検出したオフセット量
に対応して各記録/再生ヘッドの位置を迅速に正確な位
置に移動させる前記オフセット検出及び補正方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の記録/再生ヘッドを有する
ハードディスク装置等の磁気ディスク装置にあっては、
各記録/再生ヘッドについて、以下に述べるような処理
が行われていた。
【0003】まず、各記録/再生ヘッド間のオフセット
量の検出を行う場合に、始めに、1つの(基準)記録/
再生ヘッドを選択して、ディスクのサーボバースト情報
を用いて前記基準記録/再生ヘッドの位置制御を行って
オントラックを実行し、他の記録/再生ヘッド、即ち、
被調整記録/再生ヘッドに切換え、その被調整記録/再
生ヘッドで前記ディスクのサーボバースト情報を読み込
むことにより、前記基準記録/再生ヘッドと前記被調整
記録/再生ヘッドとの間のオフセット量を検出するよう
にしていた。
【0004】また、ある記録/再生ヘッド(これを現在
ヘッドという)から別の記録/再生ヘッド(これを目的
ヘッドという)に切換える際に、両記録/再生ヘッド間
の位置ずれの補正を行う場合には、サーボ情報から記録
/再生ヘッドの位置制御を行うサーボ回路に位置ずれ
量、即ち、オフセット量を印加することにより、両記録
/再生ヘッド間の位置ずれ分だけオフセットさせた状態
で、現在ヘッドをオントラックさせるように制御し、ま
ず、目的ヘッドが正しい(目的の)トラック上に位置す
るようにする。そして、現在ヘッドがオフセットを加え
られた状態でオントラックした後に、記録/再生ヘッド
の切換えを行い、サーボ回路へのオフセット量の印加を
止める。これにより、記録/再生ヘッド切換え時には、
目的ヘッドがほぼオントラックしている状態になってお
り、その後、微調整を行って、目的ヘッドが完全にオン
トラックするようにしていた。
【0005】このような方式は、例えば、特開平2−2
97703号に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記既
知の各記録/再生ヘッド間のオフセット量の検出手段に
おいては、各記録/再生ヘッドの幅がディスク上に記録
されたサーボバースト情報の幅より短いため、位置ずれ
の値の大きさによっては前記被調整記録/再生ヘッドの
位置ずれを正確に検出することができない領域が存在す
るようになる。即ち、図6に示すように、前記被調整記
録/再生ヘッド15の両端が、互いに隣接するAとBの
2つのサーボバースト情報の一方にのみ入ってしまうよ
うな位置ずれを生じたときには、前記位置ずれの正確な
検出をすることができない領域D(これを不完全検出領
域という)に入ったことになり、前記基準記録/再生ヘ
ッドがオントラックしている時に、前記被調整記録/再
生ヘッドを選択するように切換えただけでは、その被調
整記録/再生ヘッドの正確な位置ずれ(オフセット量)
を検出することができないという問題がある。なお、図
6において、18は後述するトラック番号、19はデー
タとラックである。
【0007】また、前記既知の各記録/再生ヘッド間の
位置ずれの補正手段においては、仮りに、各記録/再生
ヘッド間の位置ずれが不完全検出領域にはなく、正確に
位置ずれ(オフセット量)が把握されている場合であっ
ても、前記位置ずれ分だけ前記現在ヘッドをオフセット
させてオントラック状態になるようにしている。この際
に、前記オフセット量が大きく、現在ヘッドの移動量が
大きい場合には、現在ヘッドから目的ヘッドに切換える
前に、現在ヘッドの位置を大きく動かす(補正する)必
要が生じ、この補正制御サーボ回路によりクローズドル
ープ(閉ループ)にて行っているために、その補正制御
を行うのに多くの時間を要するという問題がある。
【0008】本発明は、前述の各問題点を除去するもの
であって、その1つの目的は、各記録/再生ヘッドの位
置オフセット量に係りなく、正確に被調整記録/再生ヘ
ッドのオフセット量を検出できるオフセット検出方法を
提供することにある。
【0009】また、本発明のもう1つの目的は、ある記
録/再生ヘッドの位置に対する別の記録/再生ヘッドの
位置のオフセット量が大きい場合であっても、その別の
記録/再生ヘッドへの切換えを短時間で行うことができ
るオフセット補正方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記1つの目的を達成す
るために、本発明は、複数の記録/再生ヘッドを有し、
それらの中の1つを基準記録/再生ヘッドに定めて初期
設定を行う磁気ディスク装置において、始めに、基準記
録/再生ヘッドを選択してオントラックを実行し、次
に、前記基準記録/再生ヘッドがオントラックしている
状態で、この基準記録/再生ヘッドと異なる被調整記録
/再生ヘッドを所要の時間だけ切換え選択して、切換え
直後の前記基準記録/再生ヘッドと前記被調整記録/再
生ヘッドとの間の第1の位置ずれ量を測定し、次に、前
記基準記録/再生ヘッドがオントラックしている状態か
ら前記被調整記録/再生ヘッドを前記第1の位置ずれ量
だけ移動させ、その時の前記被調整記録/再生ヘッドの
位置と本来この被調整記録/再生ヘッドがオントラック
すべき位置との差を第2の位置ずれ量として測定し、こ
こで得られた前記第1の位置ずれ量及び第2の位置ずれ
量に基づいて、前記基準記録/再生ヘッドと前記被調整
記録/再生ヘッドとの間のオフセット量を検出する第1
の手段を備える。
【0011】また、前記もう1つの目的を達成するため
に、本発明は、複数の記録/再生ヘッドを有し、それら
の中の1つを選択して記録/再生を行う磁気ディスク装
置において、予め記録/再生ヘッド間の種々のオフセッ
ト量のレベルに対応した電流の値を、段階的または非段
階的なボイスコイルモータ駆動電流パターンの形でメモ
リに記憶させておき、記録/再生ヘッドを切換える際
に、切換え前の記録/再生ヘッドと切換え後の記録/再
生ヘッドとの間のオフセット量に相当する前記メモリ内
のオフセット量のレベルをボイスコイルモータ駆動電流
パターンとして読み出し、この読み出したボイスコイル
モータ駆動電流パターンをもって前記記録/再生ヘッド
を移動させ、続いて、前記切換え後の記録/再生ヘッド
のオントラックを実行する第2の手段を備える。
【0012】
【作用】前記第1の手段によれば、最初、例えば、磁気
ディスク装置の電源投入時等において、前記基準記録/
再生ヘッドを選択してオントラックを実行し、次いで、
所定の間だけ前記基準記録/再生ヘッドに切換え選択し
て、切換え直後の前記基準記録/再生ヘッドと前記被調
整記録/再生ヘッドとの間の第1の位置ずれ量を測定
し、次に、前記基準記録/再生ヘッドがオントラックし
ている状態であれば、、前記被調整記録/再生ヘッドを
前記第1の位置ずれ量だけ移動させ、その時の前記被調
整記録/再生ヘッドの位置と本来この被調整記録/再生
ヘッドがオントラックすべき位置との差を第2の位置ず
れ量として測定し、ここで得られた前記第1の位置ずれ
量及び前記第2の位置ずれ量を適宜演算することによ
り、前記基準記録/再生ヘッドと前記被調整記録/再生
ヘッドとの間の正確なオフセット量の検出を行い、この
オフセット量をメモリに記憶格納させている。このた
め、前記基準記録/再生ヘッドに対する前記被調整記録
/再生ヘッドのオフセット量は、正確に検出され、その
検出は、前記被調整記録/再生ヘッドのオフセット量の
大きさに何等依存しないで行うことができる。
【0013】また、前記第2の手段によれば、予め、記
録/再生ヘッド間の種々のオフセット量のレベルに対応
した電流の値を、それぞれ段階的または非段階的に変化
するボイスコイルモータ駆動電流パターンの形でメモリ
に記憶格納させておき、記録/再生ヘッドの切換えの際
に、切換え前の記録/再生ヘッドと切換え後の記録/再
生ヘッドとの間のオフセット量に相当する前記メモリ内
のオフセット量のレベルをボイスコイルモータ駆動電流
パターンとして読み出し、この読み出したボイスコイル
モータ駆動電流パターンに相当する電流をボイスコイル
モータに供給して前記記録/再生ヘッドを移動させ、続
いて、通常の手段、即ち、サーボ情報により前記切換え
後の記録/再生ヘッドのオントラックを実行させるよう
にしている。この場合、前記ボイスコイルモータ駆動電
流パターンは、オフセット量のレベルに対応した大きさ
の電流、例えば、前記オフセット量のレベルが大きいと
きには、比較的大きな値を持った段階的または非段階的
なパルス電流を用い、一方、前記オフセット量のレベル
が小さいときには、比較的小さな値を持った段階的また
は非段階的なパルス電流を用いて、それぞれ前記記録/
再生ヘッドを移動させるようにしているので、記録/再
生ヘッドの移動に相当な時間を要することなく、前記記
録/再生ヘッド切換え時のオフセット量の補正及び記録
/再生ヘッドの切換え動作を行うことができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。
【0015】図1は、本発明に係わる記録/再生ヘッド
のオフセット検出方法の一実施例を実行するのに用いる
ブロック構成図である。
【0016】図1において、1は記録/再生ヘッド部、
2はボイスコイルモータ(VCM)、3はヘッド選択回
路部、4はオフセット量検出部、5はVCM駆動電流パ
ターン発生部、6は位置サーボ制御部、7はシーク制御
部、8はVCMドライバ、9は第1のメモリ、10は第
2のメモリ、11はヘッド切換指令信号供給部、12は
セクタサーボ信号供給部、13はシーク指令信号供給
部、14は切換選択部である。
【0017】そして、記録/再生ヘッド部1は、図示さ
れないディスクにそれぞれ対向する複数の記録/再生ヘ
ッド、例えば、基準記録/再生ヘッド1sと、3つの被
調整記録/再生ヘッド1a、1b、1cとから構成され
ている。ここで、記録/再生ヘッド1a、1bは、それ
ぞれ第1のディスクの一方の面と他方の面に、記録/再
生ヘッド1c、1sは、それぞれ第2のディスクの一方
の面と他方の面に対向しており、各記録/再生ヘッド
は、それぞれ対向するディスクの面のデータ記録/再生
を行う。VCM2は、VCMドライバ8より出力される
電流により駆動され、記録/再生ヘッド部1のディスク
(図示なし)の径方向への移動を行う。ヘッド選択回路
部3は、ヘッド切換指令信号の供給により、記録/再生
ヘッド1a、1b、1c、1sの中の1つを選択し、選
択された記録/再生ヘッドを使用可能にする。オフセッ
ト量検出部4は、オントラック時の基準記録/再生ヘッ
ド1sに対する各別の被調整記録/再生ヘッド1a、1
b、1cのオフセット量を検出する。VCM駆動電流パ
ターン発生部5は、オフセット量検出部4で検出したオ
フセット量等記録/再生ヘッド部1をオープンループに
て移動させる量に対応したVCM駆動電流パターンを定
め、そのVCM駆動電流パターンに相当するデータをデ
ジタル値にてVCMドライバ8側に出力する。位置サー
ボ制御部6は、選択された記録/再生ヘッド1a、1
b、1c、1sが読み出したセクタサーボ信号(図6に
示すトラック番号18とA、Bのサーボバースト情報1
6、17)に基づいて位置誤差を算出し、位置制御信号
を出力する。シーク制御部7は、現在のトラックから目
的のトラックに移動する際のシーク制御信号を出力す
る。なお、位置制御とシーク制御はクローズドループ制
御である。VCMドライバ8は、図示を省略したが、そ
の入力側にD/A変換器が接続されており、切換選択部
14により選択されたVCM駆動電流パターン発生部
5、位置サーボ制御部6またはシーク制御部7のいずれ
かの出力のD/A変換後のアナログ電圧を入力し、この
アナログ電圧を実際に流すアナログ電流に変換してVC
M2に供給する。第1のメモリ9は、オフセット量検出
部4で測定された位置ずれ量やオフセット量を記憶収納
し、記録/再生ヘッド1a、1b、1c、1sの記録/
再生ヘッド切換え時に、適宜読み出しが行われるように
構成されている。第2のメモリ10は、オフセット量等
記録/再生ヘッド部1の移動量に対応したVCM駆動電
流パターンをデータテーブルの形で記憶収納し、オフセ
ット量の補正時等記録/再生ヘッド部1を移動させる際
に、適宜読み出しが行われるように構成されている。な
お、この実施例では、第1のメモリ9をRAMで、第2
のメモリ10をROMで構成している。
【0018】前記構成において、磁気ディスク装置、例
えば、ハードディスク装置の電源が投入された際に、ま
ず、ヘッド選択回路部3は、基準記録/再生ヘッド1s
を選択し、次いで、位置サーボ制御部6は、VCMドラ
イバ8及びVCM2を通して基準記録/再生ヘッド1s
をオントラックさせる制御信号を供給し、基準記録/再
生ヘッド1sのオントラックを実行させる。この電源投
入直後に、基準記録/再生ヘッド1sがオントラックす
るディスク上のトラックは定まっておらず、最初に、ど
のトラックに基準記録/再生ヘッド1sが位置決めされ
るかは不明である。一方、基準記録/再生ヘッド1sに
対する各被調整記録/再生ヘッド1a、1b、1cのオ
フセット量の検出は、最外周トラック(シリンダ)と最
内周トラック(シリンダ)の中間付近のトラックで行う
のが好ましい。これは、最外周トラックでオフセット量
を測定した場合と、最内周トラックでオフセット量を測
定した場合とで、そのオフセット量が僅かに異なること
があり、中間付近のトラックでオフセット量を測定すれ
ば、全トラック(シリンダ)における平均的なオフセッ
ト量を検出することができるからである。したがって、
中間付近のトラックでオフセット量を測定するために、
オントラックしている基準記録/再生ヘッド1sをディ
スクの中央トラックに移動(シーク)させる必要があ
る。そのため、先の動作に引き続いて、基準記録/再生
ヘッド1sを中央トラックにシークさせるために、シー
ク制御部7にシーク指令が加えられ、この指令に基づい
て、VCM2が駆動され、基準記録/再生ヘッド1sの
シーク動作が実行される。その後、その中央トラックに
基準記録/再生ヘッド1sをオントラックさせるため
に、この基準記録/再生ヘッド1sで検出したセクタサ
ーボ信号が位置サーボ制御部6に供給され、位置サーボ
制御部6はA、Bのサーボバースト情報の検出レベルが
等しくなるように制御信号をVCMドライバ8側に供給
する。これにより、基準記録/再生ヘッド1sの中央ト
ラックへのオントラックが行われる。続いて、ヘッド選
択回路部3は、3つの被調整記録/再生ヘッド1a、1
b、1cの中の1つ、例えば、被調整記録/再生ヘッド
1aを僅かの間(他のサーボ信号を読むのに必要な時
間)だけ切換え選択し、この切り換え選択時に、オフセ
ット量検出部4は、被調整記録/再生ヘッド1aで読み
込んだトラック番号とサーボバースト情報により、基準
記録/再生ヘッド1sに対する被調整記録/再生ヘッド
1aの仮の位置ずれ量(第1の位置ずれ量)の測定を行
い、ここで測定された第1の位置ずれ量を第1のメモリ
9に格納する。具体的には、被調整記録/再生ヘッド1
aにより、ディスクに記録されたAのサーボバースト情
報(Aバースト)とBのサーボバースト情報(Bバース
ト)をそれぞれ8回づつ読み、両サーボバースト情報の
検出レベルの平均値をとり、両平均値の差を求めること
により、第1の位置ずれ量を測定し、この第1の位置ず
れ量をその後の処理のために、第1のメモリ9に記憶さ
せる。なお、被調整記録/再生ヘッド1aが基準整記録
/再生ヘッド1sに対して、1トラック幅分以上ずれて
いたとしても、そのことを検出できるように、被調整記
録/再生ヘッド1aはサーボバースト情報とともにトラ
ック番号(物理的なトラックのアドレスを示す各セクタ
毎にディスクに記録されたコード)も読んでおり(図6
参照)、仮に、このトラック番号が中央トラックを示す
トラック番号ではない場合には、そのトラック番号の差
に相当するずれ量も加味して第1の位置ずれ量が測定さ
れる。次いで、VCM駆動電流パターン発生部5は、第
1の位置ずれ量に対応したVCM駆動電流パターンに相
当するデータを第2のメモリ10より読み出し、このデ
ータを切換選択部14を介してVCMドライバ8側に送
出し、VCMドライバ8がVCM2に電流を供給するこ
とにより、前記被調整記録/再生ヘッド1a(記録/再
生ヘッド部1)の位置を前記第1の位置ずれ量に見合っ
た位置に移動させる。この移動が行われた後で、ヘッド
選択回路部3は、基準記録/再生ヘッド1sから被調整
記録/再生ヘッド1aに切換え選択し、続いて、オフセ
ット量検出部4は、再び、被調整記録/再生ヘッド1a
により、AとBのサーボバースト情報をそれぞれ読み、
両サーボバースト情報の検出レベルの差を求めることに
より、現在の(切換え時の)被調整記録/再生ヘッド1
aの位置が、本来この被調整記録/再生ヘッド1aがオ
ントラックすべき位置からどの程度ずれているかを知る
ことができ、このずれ量を第2の位置ずれ量として測定
する。ここで測定された第2の位置ずれ量と既に測定さ
れて第1のメモリ9内に格納されている前記第1の位置
ずれ量とを用いて所要の演算(加算)を行い、その演算
により得られたオフセット量を基準記録/再生ヘッド1
sに対する被調整記録/再生ヘッド1aの真のオフセッ
ト量として第1のメモリ9に記憶収納させる。
【0019】次に、ヘッド選択回路部3は、再び、基準
記録/再生ヘッド1sを選択して、この基準記録/再生
ヘッド1sを中央トラックにオントラックさせた後、3
つの被調整記録/再生ヘッド1a、1b、1cの中の残
りの1つ、例えば、被調整記録/再生ヘッド1bについ
て同じく僅かの間だけ切換え選択し、前述のように、被
調整記録/再生ヘッド1aにおいて行ったと同様の、第
1の位置ずれ量の測定、第1のメモリ9への格納、第1
の位置ずれ量に見合った距離の移動、第2の位置ずれ量
の測定を行った後、ここで得られた第1の位置ずれ量及
び第2の位置ずれ量の演算により、被調整記録/再生ヘ
ッド1bの正確なオフセット量を求め、そのオフセット
量を基準記録/再生ヘッド1sに対する被調整記録/再
生ヘッド1bのオフセット量として前記第1のメモリ9
に記憶収納させる。
【0020】続いて、同様に、基準記録/再生ヘッド1
sが中央トラックにオントラックしている状態で、残り
の1つの被調整記録/再生ヘッド1cについても同じく
僅かな間だけ切換え選択し、前述と同様にして、被調整
記録/再生ヘッド1cの第1の位置ずれ量の測定、第1
のメモリ9への格納、第1の位置ずれ量に見合った距離
の移動、第2の位置ずれ量の測定を行った後、得られた
第1の位置ずれ量及び第2の位置ずれ量の演算により、
被調整記録/再生ヘッド1cの正確なオフセット量の検
出を行い、そのオフセット量を基準記録/再生ヘッド1
sに対する被調整記録/再生ヘッド1cのオフセット量
として前記第1のメモリ9に記憶収納させている。
【0021】続く、図2は、図1に示された記録/再生
ヘッドのオフセット検出方法の一実施例の動作の処理手
順を示すフローチャートである。
【0022】以下、図2に示すフローチャートを用い、
正確なオフセット検出のための動作処理手順について説
明する。
【0023】まず、ステップS1において、ヘッド選択
回路部3により基準記録/再生ヘッド1sが選択され、
VCMドライバ8を介してVCM2に、シーク制御部7
及び位置サーボ制御部6から制御信号が供給されて、基
準記録/再生ヘッド1sの中央(または中央付近)のト
ラックのオントラックが実行される。続く、ステップS
2において、ヘッド選択回路部3により一つの被調整記
録/再生ヘッド、例えば、被調整記録/再生ヘッド1a
が僅かの間、即ち、被調整記録/再生ヘッド1aがセク
タサーボ信号を読むのに必要な時間だけ切換え選択され
る。次いで、ステップS3において、被調整記録/再生
ヘッド1aの切換え選択時において、このヘッド1aで
読み込まれたトラック番号とサーボバースト情報に基づ
いて、基準記録/再生ヘッド1sに対する被調整記録/
再生ヘッド1aの仮の位置ずれ量、即ち、第1の位置ず
れ量が測定され、この第1の位置ずれ量が第1のメモリ
9に格納される。続いて、ステップS4において、前記
測定された第1の位置ずれ量に対応したVCM駆動電流
パターンに相当するデータがVCM駆動電流パターン発
生部5より送出され、このデータ量に基づいて電流がV
CMドライバ8からVCM2に供給され、被調整記録/
再生ヘッド1aが前記第1の位置ずれ量をなくすようオ
ープンループ制御で移動される。続く、ステップS5に
おいて、移動後の被調整記録/再生ヘッド1aの位置と
本来この被調整記録/再生ヘッド1aのがオントラック
すべき位置との差、即ち、第2の位置ずれ量が測定され
る。次に、ステップS6において、前記測定された第1
の位置ずれ量及び第2の位置ずれ量を用いて所要の演算
を行い、その演算結果を基準記録/再生ヘッド1sに対
する被調整記録/再生ヘッド1aの検出された真のオフ
セット量として第1のメモリ9に記憶収納させる。
【0024】次に、ステップS7において、全ての被調
整記録/再生ヘッド1a、1b、1cについて、それら
のオフセット量が検出され、かつ、第1のメモリ9に記
憶収納されたか否かの判定を行い、全ての被調整記録/
再生ヘッド1a、1b、1cのオフセット量の判定及び
第1のメモリ9への記憶収納が終了しているとき(Y)
には、この一連の動作処理を終了させ、未だ前記オフセ
ット量の検出及び第1のメモリ9への記憶収納が終了し
ていないとき(N)には、ステップS2に戻り、再び、
切換え選択される被調整記録/再生ヘッド1a、1b、
1cを変更して、ステップS1以降の処理を繰返して行
うようにしている。
【0025】なお、前述したオフセット検出方法では、
基準記録/再生ヘッド1sを1つだけ定め、他の記録/
再生ヘッド1a、1b、1cのオフセット量を全て基準
記録/再生ヘッド1sに対するものとして求めたが、本
発明は、このような方法に限られるものではない。例え
ば、記録/再生ヘッド1aのオフセット量を求める場合
には、記録/再生ヘッド1sを基準としてそのオフセッ
ト量を求め、次に、記録/再生ヘッド1aを基準として
記録/再生ヘッド1bのオフセット量を求め、同様に、
記録/再生ヘッド1bを基準として記録/再生ヘッド1
cのオフセット量を求めてもよい。要するに、4つの記
録/再生ヘッド1a、1b、1c、1sが互いにどの程
度オフセットしているかが測定され、そのオフセット量
が第1のメモリ9に格納されていれば、それらのオフセ
ット量の演算により、例えば、記録/再生ヘッド1aに
対する記録/再生ヘッド1cのオフセット量を求めるこ
とができ、これらのオフセット量を後述するオフセット
補正の際に使用することが可能になる。
【0026】また、前述の場合に、全ての被調整記録/
再生ヘッド1a、1b、1cのオフセット量の検出及び
第1のメモリ9への記憶収納を、ハードディスク装置の
電源の投入時に行うものとして説明したが、本発明にお
ける前記オフセット量の検出及び第1のメモリ9への記
憶収納は、ハードディスク装置の電源の投入時に行うこ
とに限られるものではなく、例えば、第1のメモリ9を
RAMではなく、不揮発性のEEPROMで構成し、ハ
ードディスク装置の出荷時に行うようにしてもよい。
【0027】このように、本実施例によれば、オフセッ
ト量の検出を行う被調整記録/再生ヘッド1a、1b、
1cを僅かの間だけ切換え選択し、その切換え選択され
た被調整記録/再生ヘッド1a、1b、1cの第1の位
置ずれ量を測定し、さらに、前記第1の位置ずれ量をな
くすように当該被調整記録/再生ヘッド1a、1b、1
cを移動させた後、本来のオントラック位置からの当該
被調整記録/再生ヘッド1a、1b、1cの第2の位置
ずれ量を測定し、ここで測定された前記第1の位置ずれ
量及び第2の位置ずれ量からオフセット量を検出するよ
うにしているので、正確なオフセット量を、的確に求め
ることができるものである。
【0028】続いて、図3は、記録/再生ヘッド切換え
の際の両記録/再生ヘッド間のオフセット量の補正を行
う時に、VCMに供給されるVCM駆動電流パターンの
一例を示す電流波形図であり、図4は、前記VCM駆動
電流パターンを発生させるために、予め第2のメモリに
データテーブルの形で記憶収納された記憶内容の一部を
示す説明図である。
【0029】図3において、(a)は、記録/再生ヘッ
ド間のオフセット量を補正する時に、比較的短い距離を
移動させれば済む場合のVCM駆動電流パターンであっ
て、このときのVCM駆動電流パターンは、単に、比較
的小振幅の正負極性のパルス電流からなるものである。
(b)は、同じく前記補正時に、中程度の距離を移動さ
せる必要がある場合のVCM駆動電流パターンであっ
て、このときのVCM駆動電流パターンは、正負極性と
もに2段階に振幅が変化するパルス電流からなるもので
ある。(c)は、同じく前記補正時に、比較的長い距離
を移動させる必要がある場合のVCM駆動電流パターン
であって、このときのVCM駆動電流パターンは、正負
極性ともに、3段階に振幅が変化するパルス電流からな
るものである。この場合、正極性のパルス電流は、記録
/再生ヘッドの移動加速部を形成しており、負極性のパ
ルス電流は、記録/再生ヘッドの移動減速部を形成して
いるものである。
【0030】また、図4において、左欄は、記録/再生
ヘッドのオフセット量を補正する時に、当該記録/再生
ヘッドが移動すべき距離であって、その移動すべき距離
の長さに応じて、0、4、8、… …、24、28、3
2、… …、504、508、512の128通りのレ
ベルに分類されており、右欄は、前記移動すべき距離を
示す128通りのレベルにそれぞれ対応したVCM駆動
電流パターンであって、、、は各極性においてパ
ルス電流の振幅が変化する段階数を表し、各段階、
、に示されている数字はパルス電流の振幅値を表し
ているものである。
【0031】例えば、前記オフセット量が、8のレベル
の移動すべき距離に該当する場合には、正負極性とも
に、振幅値11からなる段階のみを有するパルス電流
がVCM駆動電流パターンとして用いられることを意味
し、また、前記オフセット量が、28のレベルの移動す
べき距離に該当する場合には、正負極性ともに、最初に
振幅値6からなる段階と、次に振幅値9からなる段階
とを有するパルス電流がVCM駆動電流パターンとし
て用いられることを意味し、前記オフセット量が、50
8のレベルの移動すべき距離に該当する場合には、正負
極性ともに、最初に振幅値10からなる段階と、続く
振幅値18からなる段階と、それに続く振幅値13か
らなる段階とを有するパルス電流がVCM駆動電流パ
ターンとして用いられることを意味しており、他のレベ
ルの移動すべき距離に該当する場合であっても、前述の
場合と全く同様である。
【0032】ここで、VCM駆動電流パターンは、正極
性のパルス電流を発生するものだけが前記第2のメモリ
10に記憶収納されているが、負極性のパルス電流を得
るときには、前記第2のメモリ10から読み出した正極
性のパルス電流の値を反転すればよい。なお、この第2
のメモリ10に記憶収納されているデータテーブルは、
前述の図2に示されたフローチャートのステップS4に
おいて、被調整記録/再生ヘッド1a(1b、1c)を
第1の位置ずれ量分だけ移動させる際にも使用される。
【0033】ここで、再び、図1と、図3及び図4とを
用いて、本発明に係わる記録/再生ヘッドのオフセット
補正方法の一実施例について説明する。
【0034】始めに、この実施例では、予め、ハードデ
ィスク装置等の磁気ディスク装置の電源投入時に、前述
したオフセット検出方法により、(基準)記録/再生ヘ
ッド1sに対する他の記録/再生ヘッド1a、1b、1
cのオフセット量が検出されてあり、そのオフセット量
が第1のメモリ9に記憶収納されているものとする。ま
た、図4に示すように、予め、第2のメモリ10内に
は、オフセット量の補正を行う記録/再生ヘッドの種々
の移動すべき距離にそれぞれ対応させて、多数のレベ
ル、例えば、128通りのレベルのVCM駆動電流パタ
ーンを記憶収納されている。このように128通りとい
う多くのレベルを準備しておく理由は、記録/再生ヘッ
ドをオープンループ制御によって、極め細かく移動制御
させるためである。
【0035】いま、記録/再生ヘッド1sが選択されて
いる状態で、ヘッド切換指令信号供給部11に、例え
ば、記録/再生ヘッド1aに切換えるためのヘッド切換
指令信号が供給されると、そのヘッド切換指令信号はヘ
ッド選択回路部3とオフセット量検出部4に供給され
る。このとき、オフセット量検出部4は、前記ヘッド切
換指令信号に応答して、第1のメモリ9に記憶収納され
ているオフセット量から、切換え前の記録/再生ヘッド
1sと切換え後の記録/再生ヘッド1aとのオフセット
量、即ち、記録/再生ヘッド1a(記録/再生ヘッド部
1)の移動すべき距離を求める(算出する)。
【0036】次いで、VCM駆動電流パターン発生部5
は、前記オフセット量(移動すべき距離)が求められた
後に、そのオフセット量(移動すべき距離)が、前記第
2のメモリ10内に記憶収納されている128通りのレ
ベル中のどのレベルに該当するものであるかを定め、そ
のオフセット量(移動すべき距離)に該当するレベルが
定められると、第2のメモリ10のデータテーブルから
前記レベルに対応したVCM駆動電流パターンのデータ
を読み出す。
【0037】続いて、ヘッド選択回路部3は、前記ヘッ
ド切換指令信号に基づき、使用ヘッドを記録/再生ヘッ
ド1sから記録/再生ヘッド1aに切換え選択し、この
切換え選択と前後して、前記第2のメモリ10から読み
出されたVCM駆動電流パターンに相当するデジタルデ
ータが、VCM駆動電流パターン発生部5から前記切換
選択部14を介してVCMドライバ8側に送出され、こ
のVCMドライバ8からは正負極性のパルス電流がVC
M2に供給される。このとき、記録/再生ヘッド1a
は、始めに、VCM2に供給される正極性のパルス電流
によって段階的または非段階的に加速移動されて目標と
するトラックの中心に向けて迅速に移動し、次いで、目
標とするトラックの中心に接近すると、今度はVCM2
に供給される負極性のパルス電流によって段階的または
非段階的に減速移動されるようになり、前記目標とする
トラックの中心位置に丁度停止するような移動制御が行
われる。なお、この移動制御を行っている際には、セク
タサーボ信号による記録/再生ヘッド1aの位置の補正
は行われない。即ち、この移動制御は、オープンループ
制御によって行われる。
【0038】記録/再生ヘッド1aの前記移動が終了す
ると、直ちに、既知のようなトラッキング制御状態、即
ち、位置サーボ制御部6によるセクタサーボ信号を用い
てクローズドループ制御に切換えられ、前記記録/再生
ヘッド1aのオントラックが実行される。このオントラ
ックが実行された後は、前記記録/再生ヘッド1aにお
いてディスクに対して情報の記録(書き込み)及び再生
(読み出し)を行うことが可能になる。
【0039】前述の説明は、ヘッド切換指令信号により
記録/再生ヘッド1sから記録/再生ヘッド1aを切換
え選択した場合の動作についてのものであったが、他の
記録/再生ヘッド1b、1cを切換え選択した場合の動
作も、前述の動作と全く同様である。また、記録/再生
ヘッド1aが切換え選択されている状態で、記録/再生
ヘッド1bに切換え選択する場合の動作等も前述の動作
と同様であるが、オフセット量の求め方は、多少異なっ
ている。即ち、第1のメモリ9には、記録/再生ヘッド
1sに対するその他の記録/再生ヘッド1a、1b、1
cのオフセット量を記憶収納しているので、記録/再生
ヘッド1a、1b間のオフセット量は、記録/再生ヘッ
ド1sに対する記録/再生ヘッド1aのオフセット量
と、記録/再生ヘッド1sに対する記録/再生ヘッド1
bのオフセット量との差をとることによって求めること
ができ、この差が移動すべき距離になる。なお、その他
の記録/再生ヘッド間のオフセット量の求め方も同様で
あるので、これ以上の説明は省略する。
【0040】続いて、図5は、図1に示された記録/再
生ヘッドのオフセット補正方法の一実施例の動作の処理
手順を示すフローチャートである。
【0041】以下、図5に示すフローチャートにより、
オフセット補正のための動作処理手順について説明す
る。
【0042】まず、ステップS8において、オフセット
量検出部4へのヘッド切換指令信号の供給により、予
め、測定され、かつ、第1のメモリ9に記憶収納されて
いる(基準)調整記録/再生ヘッド1sに対する他の記
録/再生ヘッド1a、1b、1cのオフセット量から、
切換え前の記録/再生ヘッド、例えば、ヘッド1sに対
する切換え後の記録/再生ヘッド、例えば、ヘッド1a
のオフセット量(移動すべき距離)を算出する。続く、
ステップS9において、前記算出されたオフセット量
(移動すべき距離)のレベルに対応したVCM駆動電流
パターンの選定、及び、その選定されたVCM駆動電流
パターンデータの読み出しが行われる。次いで、ステッ
プS10において、ヘッド選択回路部3へのヘッド切換
指令信号に基づいて、記録/再生ヘッド、例えば、ヘッ
ド1aへの切換え選択を行う。続く、ステップS11に
おいて、VCM2に、前記読み出されたVCM駆動電流
パターンに対応した正負極性のパルス電流が供給され、
それにより記録/再生ヘッド1a(記録/再生ヘッド部
1)の移動が行われる。次いで、ステップS12におい
て、記録/再生ヘッド1aに対するトラッキング制御が
行われ、記録/再生ヘッド1aをオントラックさせて、
この一連の処理手順を終了する。
【0043】なお、前記オフセット補正方法の説明にお
いては、ステップS10の記録/再生ヘッドの切換え選
択の処理をステップS9のVCM駆動電流パターンの選
定、読み出しの後、ステップS11の記録/再生ヘッド
の移動処理の前としたが、この記録/再生ヘッド切換え
選択処理は、ステップS12のトラッキング制御より前
であれば、いつ行うようにしてもよく、例えば、ステッ
プS8の前に、即ち、ヘッド切換指令信号の供給直後で
もよく、さらには、ステップS11で記録/再生ヘッド
部1の移動が行われた後でもよい。
【0044】さらに、前記説明においては、記録/再生
ヘッド間のオフセット量のレベルを図4に示すように1
28通りに分けた場合について述べているが、その分け
方は単なる一例であって、本発明においては、前記12
8通りの分け方に限られるものではない。
【0045】また、前記説明における各オフセット量の
レベルに対応したVCM駆動電流パターンにおける段階
数の設定の方法、及び、それら電流値の大きさの設定の
方法も、本発明においては、適宜設定を行うことができ
るものであって、図4に示すような設定の方法に限られ
るものではない。
【0046】なお、図1に示されたブロック構成図で
は、オフセット検出部4やVCM駆動電流パターン発生
部5等を、別個の構成ブロックとして説明したが、これ
らの構成ブロック、即ち、オフセット検出部4、VCM
駆動電流パターン発生部5、位置サーボ制御部6、シー
ク制御部7、第1のメモリ9、第2のメモリ10、及
び、切換選択部14をシングルチップのマイクロプロセ
ッサで構成することが可能であり、その場合には、この
マイクロプロセッサが、図2や図5に示されたフローチ
ャートを実行するようにプログラムを組めばよい。
【0047】このように、本実施例によれば、予め、記
録/再生ヘッド間の種々のオフセット量のレベルを、そ
れぞれ段階的または非段階的に変化するボイスコイルモ
ータ駆動電流パターンテーブルの形で第2のメモリ10
に記憶格納させ、記録/再生ヘッド1aの切換え選択の
際に、切換え前と切換え後の記録/再生ヘッド間のオフ
セット量を算出し、次いで、その算出したオフセット量
に相当する前記第2のメモリ10内のオフセット量のレ
ベルをVCM駆動電流パターンとして読み出し、この読
み出したVCM駆動電流パターン、即ち、前記オフセッ
ト量のレベルに対応した大きさを持つ段階的または非段
階的なパルス電流をVCM2に供給して、オープンルー
プ制御において前記記録/再生ヘッド部1を移動させる
ようにしているので、記録/再生ヘッドの移動に相当な
時間を要するということがなく、迅速、的確に記録/再
生ヘッド切換え時のオフセット量を補正できるものであ
る。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
オフセット量の検出を行う被調整記録/再生ヘッドを所
定の時間だけ切換え選択し、その切換え選択された被調
整記録/再生ヘッドの基準記録/再生ヘッド1sに対す
る第1の位置ずれ量を測定し、続いて、前記第1の位置
ずれ量をなくすように前記被調整記録/再生ヘッドを移
動させた後、今度は、移動後の前記被調整記録/再生ヘ
ッドの位置と本来この被調整記録/再生ヘッドがオント
ラックすべき位置との差を第2の位置ずれ量として測定
し、ここで測定された前記第1の位置ずれ量及び第2の
位置ずれ量からオフセット量を検出するようにしている
ので、正確なオフセット量を、的確に求められるという
効果がある。
【0049】また、本発明によれば、予め、記録/再生
ヘッド間の種々のオフセット量のレベルに対応させて、
それぞれ段階的または非段階的に変化するボイスコイル
モータ駆動電流パターンの形でメモリに記憶格納させて
おき、記録/再生ヘッドの切換え選択の際に、切換え前
の記録/再生ヘッドと切換え後の記録/再生ヘッドとの
間のオフセット量に相当する前記メモリ内のオフセット
量のレベルをVCM駆動電流パターンとして読み出し、
この読み出したVCM駆動電流パターンを、対応した大
きさを持つ段階的または非段階的なパルス電流としてV
CMに供給することにより、オープンループ制御で前記
記録/再生ヘッドを移動させているので、前記オフセッ
ト量の大きさに係りなく、前記切換え前の記録/再生ヘ
ッドに対する切換え後の記録/再生ヘッドのオフセット
量を的確に、かつ、迅速に補正して、記録/再生ヘッド
の切換えができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる記録/再生ヘッドのオフセット
検出方法の一実施例、及び、本発明に係わる記録/再生
ヘッドのオフセット補正方法の一実施例をそれぞれ実行
するのに用いるブロック構成図である。
【図2】図1に示された記録/再生ヘッドのオフセット
検出方法の一実施例の動作の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図3】記録/再生ヘッドの切換えの際の両記録/再生
ヘッド間のオフセット量を補正する時に、VCMに供給
されるVCM駆動電流パターンの一例を示す電流波形図
である。
【図4】図3に示されたVCM駆動電流パターンを発生
させるために、予めメモリにデータテーブルの形で記憶
収納された記憶内容の一部を示す説明図である。
【図5】図1に示された記録/再生ヘッドのオフセット
補正方法の一実施例の動作の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図6】ディスク上に記録されているセクタサーボ信号
のパターンとそのパターン上の記録/再生ヘッドの位置
により検出される位置ずれ量を示す説明図である。
【符号の説明】
1 記録/再生ヘッド部 1a乃至1c 被調整記録/再生ヘッド 1s 基準記録/再生ヘッド 2 ボイスコイルモータ(VCM) 3 ヘッド選択回路部 4 オフセット量検出部 5 VCM駆動電流パターン発生部 6 位置サーボ制御部 7 シーク制御部 8 VCMドライバ 9 第1のメモリ 10 第2のメモリ 11 ヘッド切換指令信号供給部 12 セクタサーボ信号供給部 13 シーク指令信号供給部 14 切換選択部 15 Aバースト 16 Bバースト 17 トラック番号

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記録/再生ヘッドを有し、それら
    の中の1つを基準記録/再生ヘッドに定めて初期設定を
    行う磁気ディスク装置において、始めに、基準記録/再
    生ヘッドを選択してオントラックを実行し、次に、前記
    基準記録/再生ヘッドがオントラックしている状態で、
    この基準記録/再生ヘッドと異なる被調整記録/再生ヘ
    ッドを所要の時間だけ切換え選択して、切換え直後の前
    記基準記録/再生ヘッドと前記被調整記録/再生ヘッド
    との間の第1の位置ずれ量を測定し、次に、前記基準記
    録/再生ヘッドがオントラックしている状態から前記被
    調整記録/再生ヘッドを前記第1の位置ずれ量だけ移動
    させ、その時の前記被調整記録/再生ヘッドの位置と本
    来この被調整記録/再生ヘッドがオントラックすべき位
    置との差を第2の位置ずれ量として測定し、ここで得ら
    れた前記第1の位置ずれ量及び第2の位置ずれ量に基づ
    いて、前記基準記録/再生ヘッドと前記被調整記録/再
    生ヘッドとの間のオフセット量を検出することを特徴と
    する記録/再生ヘッドのオフセット検出方法。
  2. 【請求項2】 前記基準記録/再生ヘッドに対する前記
    被調整記録/再生ヘッドのオフセット量の検出は、少な
    くとも磁気ディスク装置の電源投入時に行うことを特徴
    とする請求項1記載の記録/再生ヘッドのオフセット検
    出方法。
  3. 【請求項3】 前記検出されたオフセット量は、メモリ
    に格納されることを特徴とする請求項1記載の記録/再
    生ヘッドのオフセット検出方法。
  4. 【請求項4】 複数の記録/再生ヘッドを有し、それら
    の中の1つを選択して記録/再生を行う磁気ディスク装
    置において、予め記録/再生ヘッド間の種々のオフセッ
    ト量のレベルに対応した電流の値を、段階的または非段
    階的なボイスコイルモータ駆動電流パターンの形でメモ
    リに記憶させておき、記録/再生ヘッドを切換える際
    に、切換え前の記録/再生ヘッドと切換え後の記録/再
    生ヘッドとの間のオフセット量に相当する前記メモリ内
    のオフセット量のレベルをボイスコイルモータ駆動電流
    パターンとして読み出し、この読み出したボイスコイル
    モータ駆動電流パターンをもって前記記録/再生ヘッド
    を移動させ、続いて、前記切換え後の記録/再生ヘッド
    のオントラックを実行することを特徴とする記録/再生
    ヘッドのオフセット補正方法。
  5. 【請求項5】 前記ボイスコイルモータ駆動電流パター
    ンは、前記記録/再生ヘッド間のオフセット量のレベル
    に応じて1、2、3段階のいずれかであることを特徴と
    する請求項4記載の記録/再生ヘッドのオフセット補正
    方法。
  6. 【請求項6】 前記ボイスコイルモータ駆動電流パター
    ンは、移動加速部の電流のみが前記メモリに記憶されて
    いることを特徴とする請求項4記載の記録/再生ヘッド
    のオフセット補正方法。
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