JPH0764272A - ハーフトーン型位相シフトマスクブランクの製造方法及びハーフトーン型位相シフトマスクの製造方法並びにスパッタターゲット - Google Patents
ハーフトーン型位相シフトマスクブランクの製造方法及びハーフトーン型位相シフトマスクの製造方法並びにスパッタターゲットInfo
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- JPH0764272A JPH0764272A JP21647893A JP21647893A JPH0764272A JP H0764272 A JPH0764272 A JP H0764272A JP 21647893 A JP21647893 A JP 21647893A JP 21647893 A JP21647893 A JP 21647893A JP H0764272 A JPH0764272 A JP H0764272A
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Abstract
光半透過膜を比較的簡単に形成できるハーフトーン型位
相シフトマスクブランクの製造方法及びハーフトーン型
位相シフトマスクの製造方法を提供する。 【構成】 ハーフトーン型位相シフトマスクブランク及
びハーフトーン型位相シフトマスクの製造工程におい
て、透明基板1上に光半透過膜2aを形成する工程を、
酸素を含むクロムからなるターゲットを用い、実質的に
酸素を含まない雰囲気でのスパッタリングによって行
う。また、スパッタターゲットは、クロムと酸化クロム
とを所定に割合で混合してクロムと酸素との組成比を所
定の組成比にして形成したものである。
Description
過部と光半透過部とで構成し、両者を通過しする光の位
相を異ならしめてこれらの境界部近傍を通過した光が打
ち消し合うようにして境界部のコントラストを向上させ
るようにしたハーフトーン型位相シフトマスマスクの素
材たるハーフトーン型位相シフトマスクブランクの製造
方法及びハーフトーン型位相シフトマスクの製造方法並
びにこれらの方法において実施するスパッタ法のターゲ
ットとして用いることができるスパッタターゲット関す
る。
パターンの転写たるフォトマスクの1つとして位相シフ
トマスクが用いられる。この位相シフトマスクの1つ
に、特に、単一のホール、ドット、又はライン、スペー
ス等の孤立したパターン転写に適したものとして、例え
ば特開平5−127361号公報に記載のハーフトーン
型位相シフトマスクが知られている。
マスクは、透明基板の表面上に形成するマスクパターン
を、実質的に露光に寄与する強度の光を透過させる光透
過部と実質的に露光に寄与しない強度の光を透過させる
光半透過部とで構成し、かつ、この光半透過部を通過し
た光の位相と光透過部を通過した光の位相とを180°
ずらすことにより、前記光透過部と光半透過部との境界
部近傍を通過した光が互いに打ち消し合うようにして境
界部のコントラストを良好に保持できるようにしたもの
である。
透過膜は、略均一な組成の材料からなる一層の膜で構成
されている。すなわち、クロムをターゲットとし、蒸着
雰囲気中に酸素などのガスを入れて堆積したCrOx 、
CrNx 、CrOx Ny 、CrOx Ny Cz 等の膜、あ
るいは、透明な無機物又は有機物(例えばスピン・オン
・グラス(SOG))中に顔料又は染料を分散させた材
料からなる膜等で構成されている。
を用いることにより、光半透過部を、高透過率層(例え
ばSOG)と低透過率層(例えばクロム)との複数種類
の材料からなる複数層構造としたハーフトーン型位相シ
フトマスクと比較して、製造工程数が減り欠陥の発生も
押さえられるという利点を有する。特に、CrOx 等の
クロムを用いた光半透過膜は、SOGに比べ、透明基板
(ガラス)とのエッチング選択比が高く、エッチング停
止層を設ける必要がないという利点がある。
又は、CrOx Ny Cz 等からなる光半透過膜の形成方
法に関して、上記公報には、クロムをスパッタリングの
ターゲットとし、蒸着雰囲気中に酸素などのガスを入れ
て透明基板上にクロムの酸化物、窒化物、酸窒化物、酸
窒炭化物を堆積する方法、すなわち、いわゆる反応性ス
パッタによる方法が開示されている。
SOG中に顔料又は染料を分散させた材料からなる光半
透過膜は電気絶縁性であり、また、上述の従来の方法
(反応性スパッタ法)によって形成されるCrOx ,C
rNx ,CrOx Ny ,CrOx Ny Cz 等からなる光
半透過膜については、露光に寄与しない程度の光を透過
する性質、すなわち、露光光に対する透過率が4〜20
%という要件と所定の位相差を与えるという光半透過部
の要件とを同時に満たしたものは導電性に乏しい。その
ため、光半透過膜をエッチングする際にレジストをパタ
ーニングするために行うレジストへの電子線描画によっ
て打ち込まれた電子が帯電してしまい、正確にパターン
が形成できないという問題点があった。
造工程や使用時においてゴミが吸着しやすいという問題
点があった。したがって、帯電現象を防止するために
は、電気を伝導し、拡散する導電層を例えば透明基板上
に設ける必要があり、その為に製造工程が増加するとい
う欠点があった。
電膜を形成する場合は、短波長の露光光に対して透明で
ある必要があり、例えば、近年における高解像度のパタ
ーンが要求されるに伴う露光光の短波長化に対しては、
そのような露光光に対して透明である導電層材料を新た
に開発しなければならないという問題もあった。
のであり、単純な膜構成でしかも適度な導電性を有する
光半透過膜を比較的簡単に形成できるハーフトーン型位
相シフトマスクブランクの製造方法及びハーフトーン型
位相シフトマスクの製造方法並びにこれらの方法におい
て実施するスパッタ法のターゲットとして用いることが
できるスパッタターゲットを提供することを目的とした
ものである。
めに本発明にかかるハーフトーン型位相シフトマスクブ
ランクの製造方法は、 (構成1) 微細パターン露光を施すためのマスクであ
って、透明基板の表面上に形成するマスクパターンを、
実質的に露光に寄与する強度の光を透過させる光透過部
と実質的に露光に寄与しない強度の光を透過させる光半
透過部とで構成し、かつ、この光半透過部を通過した光
の位相と前記光透過部を通過した光の位相とを異ならし
めることにより、前記光透過部と光半透過部との境界部
近傍を通過した光が互いに打ち消し合うようにして境界
部のコントラストを良好に保持できるようにしたハーフ
トーン型位相シフトマスクを製造する際に素材として用
いられるものであり、透明基板上に光半透過膜が形成さ
れており、この光半透過膜が、実質的に露光に寄与しな
い強度の光を透過する性質と、露光光の位相を所定量シ
フトさせる性質と、電子線描画の際に電荷が帯電しない
程度以上の導電性とを兼ね備えたものであるハーフトー
ン型位相シフトマスクブランクを製造するハーフトーン
型位相シフトマスクブランクの製造方法において、前記
透明基板上に前記光半透過膜を形成する工程を、酸素を
含むクロムからなるターゲットを用い、実質的に酸素を
含まない雰囲気でのスパッタリングによって行うことを
特徴とする構成とし、この構成1の態様として、 (構成2) 構成1のハーフトーン型位相シフトマスク
ブランクの製造方法において、前記酸素を含むクロムか
らなるターゲットは、クロムと酸化クロムとを所定の割
合で混合して形成した混合ターゲットであることを特徴
とする構成とし、この構成2の態様として、 (構成3) 構成2のハーフトーン型位相シフトマスク
ブランクの製造方法において、前記混合ターゲット中の
クロムの含有量が35〜80重量%であることを特徴と
する構成とし、また、構成1ないし3のいずれかの態様
として、 (構成4) 構成1ないし3のいずれかのハーフトーン
型位相シフトマスクブランクの製造方法において、前記
光半透過膜の露光光に対する透過率を、4〜20%とす
ることを特徴とする構成とし、さらに、構成1ないし4
のいずれかの態様として、 (構成5) 構成1ないし4のいずれかのハーフトーン
型位相シフトマスクブランクの製造方法において、前記
光半透過膜の膜表面の1cm2 の呈する面抵抗であるシ
ート抵抗を5×107 Ω以下とすることを特徴とする構
成とし、構成1ないし5のいずれかの態様として、 (構成6) 構成1ないし5のいずれかのハーフトーン
型位相シフトマスクブランクの製造方法において、前記
光半透過膜のクロムと酸素との原子比(Cr/O)を
0.5以上とすることを特徴とする構成とし、また、本
発明にかかるハーフトーン型位相シフトマスクの製造方
法は、 (構成7) 微細パターン露光を施すためのマスクであ
って、透明基板の表面上に形成するマスクパターンを、
実質的に露光に寄与する強度の光を透過させる光透過部
と実質的に露光に寄与しない強度の光を透過させる光半
透過部とで構成し、かつ、この光半透過部を通過した光
の位相と前記光透過部を通過した光の位相とを異ならし
めることにより、前記光透過部と光半透過部との境界部
近傍を通過した光が互いに打ち消し合うようにして境界
部のコントラストを良好に保持できるようにしたハーフ
トーン型位相シフトマスクの製造方法であって、請求項
1ないし6のいずれかに記載の方法を用いて製造した位
相シフトマスクブランクの光半透過膜に、所定のパター
ンにしたがって一部除去するパターニング処理を施すこ
とにより、光透過部と光半透過部とからなるマスクパタ
ーンを形成してハーフトーン型位相シフトマスクを得る
ことを特徴とする構成とし、さらに、本発明にかかるス
パッタターゲットは、 (構成8) スパッタ法に用いるターゲットであって、
クロムと酸素とを含むスパッタターゲットにおいて、ク
ロムと酸化クロムとを所定に割合で混合してクロムと酸
素との組成比を所定の組成比にして形成したことを特徴
とする構成としたものである。
記光半透過膜を形成する工程を、酸素を含むクロムから
なるターゲットを用い、実質的に酸素を含まない雰囲気
でのスパッタリングによって行うようにしたことによっ
て、得られる光半透過膜を、実質的に露光に寄与しない
強度の光を透過する性質と、露光光の位相を所定量シフ
トさせる性質と、電子線描画の際に電荷が帯電しない程
度以上の導電性とを兼ね備えたものにすることが可能と
なった。すなわち、この構成により、適度な導電性を有
する光半透過膜を単純な膜構成でしかも比較的簡単に形
成できるようになった。また、この構成によれば、光半
透過膜のクロムと酸素との原子比は、ターゲットとほぼ
同じ組成のものが得られるので、光半透過膜中の酸素量
の調整はターゲット中の酸素量を調整することにより行
うことができ、スパッタリングガス中の酸素を反応させ
る方法よりも膜中の酸素量のコントロールも比較的容易
に行うことが可能となった。
ロム、及び光透過性を有する酸化クロムを混合した混合
ターゲットを用いることにより、導電性と光透過率のコ
ントロールを比較的容易に行うことができる。
能、位相シフト機能及び導電性をともに適度に備えた光
半透過膜を得ることができる。
35%未満にすると、形成された光半透過膜の導電性が
乏しくなるとともに、ターゲット自体の導電性も乏しく
なるので膜表面を良好に形成できるDCスパッタ法を用
いることが困難になる。RFスパッタ法では膜の表面荒
れが起こりやすいので好ましくない。また、クロムの含
有量が80%を越えると、形成された光半透過膜の光透
過率が小さくなりすぎる。また、構成4において、光半
透過膜の露光光に対する透過率が4%未満であると、位
相差による相殺効果が十分でなくなり、20%を越える
と光透過部に対する光半透過部のコントラストが十分に
とれなくなる。さらに、構成5において、光半透過膜の
面抵抗が5×107 を越えると、導電性が十分でなくな
り、電子線描画時に電荷が蓄積するおそれがでてくる。
ける帯電がなく、また、光半透過膜と別個に導電膜を設
ける必要がないことなどにより、ハーフトーン型の位相
シフトマスクを比較的容易に製造することを可能にす
る。
組成比を所望の値に設定したターゲットを容易に得られ
るとともに、このターゲット自体を容易に導電性を備え
たものとすることができるので、DCスパッタ法に用い
ることを可能にし、さらに、このターゲットを用いたス
パッタ法によって形成した膜に導電性をもたせることも
容易となる。
ン型位相シフトマスクの製造方法の工程説明図である。
以下、図1を参照にしながら、一実施例にかかるハーフ
トーン型位相シフトマスクの製造方法を説明する。な
お、ハーフトーン型位相シフトマスクブランクは、ハー
フトーン型位相シフトマスクの製造過程で製造されるの
で、その一実施例は上記一実施例のハーフトーン型位相
シフトマスクの製造方法の説明の中で説明する。
wt%のクロム(Cr)と53wt%の酸化クロム(C
r2 O3 )との混合ターゲット(密度90%)用い、A
rガス雰囲気下でDCスパッタリングを行い、屈折率が
2.36、露光光(i線、波長λ=365nm)におい
て、位相が実質的に180°シフトする膜厚である13
42オングストロームの膜厚を有する光半透過膜2aを
形成し、位相シフトマスクブランクを得る(図1(a)
参照)。ここで、上述のクロムと酸化クロムとの混合タ
ーゲットとは、例えば、金属クロム(Cr)と酸化クロ
ム(Cr2 O3と)とを粉砕、プレス成形、焼成を数回
繰り返す固相反応法により製造することができ、このタ
ーゲット自体が所定の導電性及び所定の光透過率を有す
る。また、この場合のスパッタの雰囲気は、実質的に酸
素を含まない雰囲気、すなわち、クロムと反応して光半
透過膜2aの透過率を実質的に変化させるような量の酸
化性ガス(例えばO2 ,CO2 ,NO2 ,N2 O,O3
等)を含まない雰囲気下で行う。これを酸素を含む雰囲
気下で行うと、得られた光半透過膜の酸素含有量が同じ
でも酸素を含まない雰囲気下で形成した場合に比較して
著しく導電性が乏しくなる。
率をn、露光光の波長をλとすると、膜厚dは次の
(1)式で決定される。
ことが望ましいが、実用的には160°≦φ≦200°
であればよい。
は、以下の通りであった。
a上に電子線レジスト膜4a(東ソー社製CMS−M
8)を膜厚6000オングストロームに形成し(図1
(b)参照)、所定のパターンに電子線を照射した(電
子線描画)後、現像を行ってレジストパターン4を形成
する(図1(c)参照)。ここで、この電子線描画の際
に、光半透過膜に電荷が蓄積することがないので、正確
な描画が可能であった。
るウェットエッチングを行い(図1(d)参照)、残存
レジストパターンを剥離することにより、光半透過部2
及び光透過部3からなるマスクパターンを有する位相シ
フトマスクを得る(図1(e)参照)。
ように、露光光L0 が照射された場合、この露光光L0
は、光半透過部2を通過して図示しない被転写体に達す
る光L1 光透過部3を通過して被転写体に達する光L2
とに分かれる。この場合、光半透過部2を通過した光L
1 の強度は、実質的に露光に寄与しない程度の弱い光で
ある。一方、光透過部3を通過した光L2 は実質的に露
光に寄与する強い光である。したがって、これにより、
パターン露光が行われる。その際、回折現象によって光
半透過部2と光透過部3との境界を通過する光が互いに
相手の領域に回り込むが、両者の光の位相がほぼ反転し
た関係にあるので、互いに相殺される。これによって境
界領域での被転写体上における光強度はほぼ0になる。
したがって、境界が極めて明確になり、解像度が向上す
る。
おける電荷蓄積や静電気の帯電がなく、また、光半透過
膜と別個に導電膜を設ける必要がないことなどにより、
ハーフトーン型の位相シフトマスクを比較的容易に製造
することができる。すなわち、光半透過膜を形成する工
程を、クロムと酸化クロムとの混合ターゲットを用い
て、実質的に酸素を含まない雰囲気でスパタッタリング
を行って形成することによって、光半透過膜自体に光半
透過膜として必要な機能の他に十分な導電性をもたせる
ことができるので、従来のように、光半透過膜の他に導
電膜を設ける必要がなく、膜構造が単純であり、単純な
工程で製造できるようになった。
フト特性及び導電性は、主としてクロムと酸素との組成
比、並びに、その結合構造によって定まる。結合構造
は、スパッタ時の雰囲気及び他のスパッタ条件等で定ま
る。この場合、スパッタを実質的に酸素を含まない雰囲
気下で行うので、形成される半透過膜のクロムと酸素と
の組成比は、実質的にターゲットの組成比で決まる。一
実施例では、このターゲットを金属クロムと酸化クロム
とを混合することによって得ている。このため、ターゲ
ットのクロムと酸素との組成比を変える場合、クロムと
酸化クロムとの混合比を変える方法と、これらの混合比
は一定にしておいて、酸化クロム自体の酸化度を変える
方法とがある。
とめて示した図である。
%、酸化クロム50wt%のターゲットを用い、ターゲ
ット中の酸化クロムの酸化度を変化させることによりタ
ーゲット中のクロムと酸素との組成比を変え、光半透過
膜のクロムと酸素の原子比を変化させた場合の各例であ
る。
ロムとの混合比を変えることによって、ターゲット中の
クロムと酸素との組成比を変え、光半透過膜のクロムと
酸素の原子比を変化させた場合の各例である。
なように、光半透過膜のシート抵抗は主としてクロムと
酸素との原子比によって決まる。ここで、光半透過膜の
導電性たるシート抵抗は、実用的には、5×107 Ω以
下が望ましい。その理由は、5×107 Ωを越えると、
電子線照射により打ち込まれた電子を充分に伝導し難
く、電荷の蓄積(チャージアップ)が生ずるおそれがあ
るからである。このような、シート抵抗が得るために、
光半透過膜のクロムと酸素の原子比は0.3以上である
ことが好ましい。
率は、パターン形成の際に用いるレジストの感度にもよ
るが、一般的には4〜20%程度であればよいが、5〜
15%とすることが望ましい。透過率が4%未満の場合
は光透過部を通過する光との十分なコントラストが得ら
れない場合があり、また20%を越える場合は、光半透
過膜を通過した光によってもレジストを感光してしまう
おそれがある。この光半透過膜の光透過率は、ターゲッ
ト中の酸化クロムの酸化度、又はスパッタリングの雰囲
気ガス中の窒素、炭化フッ素等の含有率を選定し光半透
過膜中の窒素の含有量を選定することによって選ぶこと
ができる。この光透過率の点から、光半透過膜のクロム
と酸素の原子比は、1.4よりも小さいことが好まし
い。これより大きいと、窒素分圧を上げても光透過率を
向上させることが難しい。また、さらに好ましくは1.
0よりも小さいことが望ましい。
トとしては、クロムと酸化クロムを混合した混合ターゲ
ットを用いることが好ましく、ターゲット中のクロムの
含有率は、35〜80重量%であることが好ましい。3
5重量%未満の場合は所望の導電性が得難くなり、ま
た、80重量%を越えると所望の透過率が得難くなるか
らである。
に光半透過膜を形成してハーフトーン型位相シフトマス
クブランクを製造した例を比較例として掲げる。
て、i線(波長;365nm)を用いた場合の例を掲げ
たが、他の波長の露光光、例えば、KrFエキシマレー
ザ光(波長;248nm)を用いた場合にも適用できる
ことは勿論である。
ト(密度99.9%)を用い、酸素/アルゴン混合ガス
雰囲気中でスパッタリングし、光半透過膜の形成を行っ
た。
半透過膜のシート抵抗、光半透過膜の光透過率(波長3
65nmにおける値)の評価を行った。図5に評価結果
を示す。
率から算出し、i線(波長365nm)において位相差
が180°になるように設定した。
°に設定した場合、光透過率4%以上では電子線描画時
におけるチャージアップ防止のための導電性を得ること
はできなかった。
酸素、窒素アルゴン混合ガスによる反応性スパッタリン
グにより膜形成した。
おいて7〜8%の透過率を得ることはできるが、酸化反
応が優先的に進むため比較例1と同様に透過率4%以上
の膜においては、導電性を得ることは不可能であった。
ーフトーン型位相シフトマスクブランクの製造方法及び
ハーフトーン型位相シフトマスクの製造方法は、透明基
板上に光半透過膜を形成する工程を、酸素を含むクロム
からなるターゲットを用い、実質的に酸素を含まない雰
囲気でのスパッタリングによって行うことを特徴とした
もので、これによって、単純な膜構成でしかも適度な導
電性を有し、電子線照射の際に打ち込まれた電子、ある
いは静電気による帯電を防止することができるため、正
確なパターンを形成することができ、かつゴミが付着し
て欠陥を発生することを防止できる光半透過膜を比較的
簡単に形成できるハーフトーン型位相シフトマスクブラ
ンクの製造方法及びハーフトーン型位相シフトマスクの
製造方法を得ているものである。また、本発明にかかる
スパッタターゲットは、クロムと酸化クロムとを所定に
割合で混合してクロムと酸素との組成比を所定の組成比
にして形成したことにより、クロムと酸素との組成比を
所望の値に設定したターゲットを容易に得られるととも
に、このターゲット自体を容易に導電性を備えたものと
することができるので、DCスパッタ法に用いることを
可能にし、さらに、このターゲットを用いたスパッタ法
によって形成した膜に導電性をもたせることも容易とな
る。
相シフトマスクの製造方法の工程説明図である。
の作用説明図である。
分圧と形成された光半透過膜のシート抵抗及び光透過率
との関係を示すグラフ。
…光透過部、4…レジストパターン、4a…レジスト
膜。
Claims (8)
- 【請求項1】 微細パターン露光を施すためのマスクで
あって、透明基板の表面上に形成するマスクパターン
を、実質的に露光に寄与する強度の光を透過させる光透
過部と実質的に露光に寄与しない強度の光を透過させる
光半透過部とで構成し、かつ、この光半透過部を通過し
た光の位相と前記光透過部を通過した光の位相とを異な
らしめることにより、前記光透過部と光半透過部との境
界部近傍を通過した光が互いに打ち消し合うようにして
境界部のコントラストを良好に保持できるようにしたハ
ーフトーン型位相シフトマスクを製造する際の素材とし
て用いるものであり、 透明基板上に光半透過膜が形成されており、この光半透
過膜が、実質的に露光に寄与しない強度の光を透過する
性質と、露光光の位相を所定量シフトさせる性質と、電
子線描画の際に電荷が帯電しない程度以上の導電性とを
兼ね備えたものであるハーフトーン型位相シフトマスク
ブランクを製造するハーフトーン型位相シフトマスクブ
ランクの製造方法において、 前記透明基板上に前記光半透過膜を形成する工程を、酸
素を含むクロムからなるターゲットを用い、実質的に酸
素を含まない雰囲気でのスパッタリングによって行うこ
とを特徴とするハーフトーン型位相シフトマスクブラン
クの製造方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載のハーフトーン型位相シ
フトマスクブランクの製造方法において、 前記酸素を含むクロムからなるターゲットは、クロムと
酸化クロムとを所定の割合で混合して形成した混合ター
ゲットであることを特徴とするハーフトーン型位相シフ
トマスクブランクの製造方法。 - 【請求項3】 請求項2に記載のハーフトーン型位相シ
フトマスクブランクの製造方法において、 前記混合ターゲット中のクロムの含有量が35〜80重
量%であることを特徴とするハーフトーン型位相シフト
マスクブランクの製造方法。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載のハ
ーフトーン型位相シフトマスクブランクの製造方法にお
いて、 前記光半透過膜の露光光に対する透過率を、4〜20%
とすることを特徴とするハーフトーン型位相シフトマス
クブランクの製造方法。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載のハ
ーフトーン型位相シフトマスクブランクの製造方法にお
いて、 前記光半透過膜の膜表面の1cm2 の呈する面抵抗であ
るシート抵抗を5×107 Ω以下とすることを特徴とす
るハーフトーン型位相シフトマスクブランクの製造方
法。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載のハ
ーフトーン型位相シフトマスクブランクの製造方法にお
いて、 前記光半透過膜のクロムと酸素との原子比(Cr/O)
を0.3以上とすることを特徴とするハーフトーン型位
相シフトマスクブランクの製造方法。 - 【請求項7】 微細パターン露光を施すためのマスクで
あって、透明基板の表面上に形成するマスクパターン
を、実質的に露光に寄与する強度の光を透過させる光透
過部と実質的に露光に寄与しない強度の光を透過させる
光半透過部とで構成し、かつ、この光半透過部を通過し
た光の位相と前記光透過部を通過した光の位相とを異な
らしめることにより、前記光透過部と光半透過部との境
界部近傍を通過した光が互いにに打ち消し合うようにし
て境界部のコントラストを良好に保持できるようにした
ハーフトーン型位相シフトマスクの製造方法であって、 請求項1ないし6のいずれかに記載の方法を用いて製造
した位相シフトマスクブランクの光半透過膜に、所定の
パターンにしたがって一部除去するパターニング処理を
施すことにより、光透過部と光半透過部とからなるマス
クパターンを形成してハーフトーン型位相シフトマスク
を得ることを特徴とするハーフトーン型位相シフトマス
クの製造方法。 - 【請求項8】 スパッタ法に用いるターゲットであっ
て、クロムと酸素とを含むスパッタターゲットにおい
て、 クロムと酸化クロムとを所定に割合で混合してクロムと
酸素との組成比を所定の組成比にして形成したことを特
徴とするスパッタターゲット。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP21647893A JP3037038B2 (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | ハーフトーン型位相シフトマスクブランク及びその製造方法並びにハーフトーン型位相シフトマスク及びその製造方法並びにスパッタターゲット |
Applications Claiming Priority (1)
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JP21647893A JP3037038B2 (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | ハーフトーン型位相シフトマスクブランク及びその製造方法並びにハーフトーン型位相シフトマスク及びその製造方法並びにスパッタターゲット |
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JP21647893A Expired - Fee Related JP3037038B2 (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | ハーフトーン型位相シフトマスクブランク及びその製造方法並びにハーフトーン型位相シフトマスク及びその製造方法並びにスパッタターゲット |
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JP (1) | JP3037038B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009128558A (ja) * | 2007-11-22 | 2009-06-11 | Hoya Corp | フォトマスク及びフォトマスクの製造方法、並びにパターン転写方法 |
KR101703654B1 (ko) * | 2016-10-19 | 2017-02-09 | (주)네프코 | 정전기 방전에 의한 패턴 손상 방지용 포토마스크 및 그 제조 방법 |
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1993
- 1993-08-31 JP JP21647893A patent/JP3037038B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2009128558A (ja) * | 2007-11-22 | 2009-06-11 | Hoya Corp | フォトマスク及びフォトマスクの製造方法、並びにパターン転写方法 |
KR101703654B1 (ko) * | 2016-10-19 | 2017-02-09 | (주)네프코 | 정전기 방전에 의한 패턴 손상 방지용 포토마스크 및 그 제조 방법 |
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Publication number | Publication date |
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JP3037038B2 (ja) | 2000-04-24 |
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