JPH076374Y2 - 建築施工時における開口部の遮蔽蓋 - Google Patents

建築施工時における開口部の遮蔽蓋

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JPH076374Y2
JPH076374Y2 JP7667690U JP7667690U JPH076374Y2 JP H076374 Y2 JPH076374 Y2 JP H076374Y2 JP 7667690 U JP7667690 U JP 7667690U JP 7667690 U JP7667690 U JP 7667690U JP H076374 Y2 JPH076374 Y2 JP H076374Y2
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健洋 一戸
幹雄 大久保
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トライス産業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は建築中の建築物の床において、建築資材等を搬
出するために仮設された開口部を遮蔽するようにした建
築施工時における開口部の遮蔽蓋に関するものである。
(従来の技術) 例えば、建築物(ビル、マンション)の建築工事の途上
において、床面に形成される開口部は以下のようなもの
がある。
建築物の地下部分に打設したコンクリートの固化後
に、取り除かれる鋼製杭の撤去後における地下部分の各
階に残存するもの、 コンクリート打設の際の型枠パネル材および付属金
物等を、コンクリート固化後に撤去、搬出するために、
床面に多数形成されているもの(作業員、および型枠パ
ネル材が通り抜けることができる大きさのものであ
る)、 地下最下部に設けられる受水槽、汚水層への通口、
すなわちマンホール用の穴として設けられたもの、 エレベータ設備用、および設備機械出し入れ用とし
て設けられたもの、 等、種々の大きさの開口部を列挙することができる。こ
れらの開口部のうち、マンホール用、およびエレベ
ータ設備用の穴を除き、いずれ、コンクリートにて閉塞
されるものであるが、作業手順、進行状況により、開口
部として残存させておく必要があり、その残存時におい
て、木製、または金属(鉄)製の蓋によって、仮に閉塞
するようにしている。
また、現場によって、安全上、開口部を仮囲いしている
ところもある。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、前記した木製、または鉄製の蓋では、次
のような問題点が指摘されている。
蓋は、それぞれの開口部の大きさにあったものしか
使えず、安全上、転用はできない。
やむを得ず、構内車両等が開口部上を通過するよう
な場合、木製蓋の場合は、破壊して特に危険である。
木製蓋の場合、作業員が残材と誤認して撤去するお
それがある。
鉄製の蓋の場合、反りが生じた場合、修正が大変で
ある。
蓋によって遮蔽されると開口部の大きさが蓋上から
は判断がつかない。
本考案はこれらのような点の他、開口部の蓋は、一体の
ものが望ましいが、所定の強度と共に、作業員が搬送で
きることを勘案してなされたものである。
(課題を解決するための手段) 前記した課題を達成するために、本考案は、方形状の板
部材の隅角部近傍において、対角線上に複数の孔を穿設
して、係止部材を前記複数の孔のいずれかに、建築物の
床部に形成された開口部の大きさに対応させるべく選択
的に取り付けるように構成するものである。
また、本考案における方形状の板部材の中間部には、板
部材の着脱自在な把持部材を係止するための孔を穿設す
ると共にこの孔を囲むように補強枠を設けるようにした
ものである。
また、本考案における方形状の板部材の少なくとも相対
する2辺近傍に、複数の板部材を互いに連結するための
連結部材の係止孔を穿設したものである。
また、本考案における把持部材は、中間部を握り部とす
べく馬蹄形状に屈曲すると共に、先端部を馬蹄形を含む
面に対して略鉛直方向に湾曲突出させたものであり、前
記握り部を板部材の中心部に指向させるように倒伏した
状態にて、板部材の中間部の孔に前記先端部を嵌入して
把持部材を取り付けるようにしたものである。
また、本考案における把持部材は複数の板部材を互いに
連結するための連結部材として兼用するようにしたもの
である。
また、本考案は方形状の板部材の相対する2辺近傍に、
係止部材を取り付けるための複数の孔を非直線状に配設
すると共に、突起部を配設するようにしたものである。
さらに、本考案は方形状の板部材の、1辺を挾む角部近
傍に複数の孔を対角線状に配設し、係止部材を前記複数
の孔のいずれかに、選択的に取り付けるように構成する
ものである。
(作用) 本考案によれば、板部材の隅角部に穿設された穴に遮蔽
すべき開口部の大きさに合わせるべく係止部材を取り付
けるようにすることで、種々の大きさの開口部に対応可
能である。前記係止部材は開口部の縁に当接してずれ止
めとして作用する。
前記板部材の中間部には、補強材が取り付けられ、外力
に対して十分な抵抗力がもたらされる。
また、把持部材は板部材の中心部に指向して倒伏してセ
ットする以外は、把持部材の湾曲した先端部が前記補強
材によって阻止され、セットできないようになっている
ため、前記のようにセットされた場合は把持部材は外れ
るおそれはない。
前記板部材は、それぞれ、複数枚を連結部材により接続
することができるので、さらに、大きな開口部にも対応
できる。なお、この連結部材として前記把持部材を転用
することができるので、所要部品を減ずることができ
る。
また、係止部材用の穴を非直線状に、または片側のみに
配設することにより、所定の強度を維持することがで
き、コスト上も問題はない。また、突起部がスペーサと
して作用し、積み重ねても、1枚、1枚容易に分離して
運搬することができる。
以上、本考案にかかる建築施工時における開口部の遮蔽
蓋は、それぞれの大きさの開口部に対応させることがで
きると共に、係止部材によって蓋上から開口部の大きさ
が判るため、重量物を誤って、載置することを防止する
ことができる。
(実施例) 次に、本考案にかかる建築施工時における開口部の遮蔽
蓋について、1実施例を挙げ、添付の図面を参照しなが
ら以下説明する。
第1図aにおいて、参照符号1は建築施工時における開
口部の遮蔽蓋を示し、この遮蔽蓋は正方形状の板部材2
である。この遮蔽蓋1はコンクリート打設用型枠パネル
材搬出用、または、杭跡用の開口部を対象とするもので
ある。
材質は、十分剛性の高い金属(鉄等)が望ましい。前記
板部材2は、隅角部近傍において、対角線上に複数の孔
3が穿設され、係止部材、すなわち、ボルト部材4a、4
b、4c、4dを前記複数の孔3のいずれかに、建築物の床
部に形成された開口部の大きさに対応させるべく選択的
に取り付けるように構成したものである。
前記板部材2の中間部には、板部材2を運搬するための
着脱自在な把持部材(後述)を係止するための孔5が穿
設されると共に、この孔5を囲むように補強枠6が設け
られる(第1図b参照)。
また、前記板部材2の少なくとも相対する2辺近傍に、
複数の板部材2を互いに連結するための連結部材(後
述)の係止孔7が穿設されている。
符号8は把持部材を示し、この把持部材8は、第2図に
示すように中間部を握り部9とすべく馬蹄形状に屈曲さ
れた棒体であり、先端部10は馬蹄形を含む面に対して略
鉛直方向に湾曲突出している。
前記補強枠6は前記把持部材8を係止するための孔5に
隣接しており、コ型状の枠体11a、11bを組合せ取り付け
たものである。
次に、かかる建築施工時における開口部の遮蔽蓋1の作
用を以下、説明する。
板部材2の隅角部に穿設された穴3に遮蔽すべき開口部
の大きさに合わせるべくボルト部材4aないし4dを取り付
けるようにすることで、種々の大きさの開口部に対応可
能である。作業員は、前記開口部に前記板部材2を載置
するために、把持部材8を孔5に装着する。この場合、
作業員は、第3図aに示すように、握り部9を板部材2
の中心部に指向させるように倒伏した状態にて、板部材
2の孔5に前記先端部10を嵌入し、再び、前記握り部9
を引き起こすことで、先端部10が板部材2の裏面に当接
し、持ち上げることができる状態となる(第3図b参
照)。もし、作業員は、把持部材8の握り部9を板部材
2の中心部から遠ざかる方向に指向して倒伏してセット
しようとしても、把持部材8の湾曲した先端部10が前記
補強枠6によって阻止され、セットできないようになっ
ているため、前記のようにしてセットされた場合は把持
部材8は外れるおそれはない。
把持部材8がセットされた後、第4図に示すように、板
部材には開口部上に運搬されて載置され、ボルト部材4a
ないし4dは開口部の縁に当接してずれ止めとして作用す
る。また、前記ボルト部材4aないし4dを取り付けること
によって、ボルト部材4aないし4dの取付け部位が、ほ
ぼ、開口部の大きさを指示していることになる。従っ
て、重量物を誤って、載置することを防止することがで
きる。
また、開口部が大きいときは、前記ボルト部材4aないし
4dをこの開口部の大きさに対応させるべく、板部材2の
隅角部の異なる位置の穴3に取り付けるようにすれば良
い。なお、遮蔽すべき開口部が大きいときは、前記板部
材2を複数枚連結して対応することができる。すなわ
ち、板部材2の相対する2辺近傍に穿設された係止孔7
に適宜な連結部材によって接続することで達成される。
なお、この連結部材として、前記把持部材8を転用する
ことができる。
また、前記板部材にの補強枠6によって、外力による変
形が抑制される。
次に、第5図に、本考案にかかる建築施工時における開
口部の遮蔽蓋について、第2の実施例を示す。
符号20は、建築施工時における開口部の遮蔽蓋を示し、
この遮蔽蓋20は長方形状の板部材21であり、前記した正
方形状の板部材2の補助材として、また、単独で使用さ
れるものである。
この場合、この板部材21の相対する2辺近傍には、ボル
ト部材4aないし4dを係止するための複数の孔22が非直線
状、ジクザグ状に配設されている。また、この板部材21
には突起部23が形成され(第6図参照)、積み重ねの際
にそれぞれの板部材21間に隙間を形成するようになって
いる(第7図参照)。符号24は連結部材の係止孔を示
す。
かかる遮蔽蓋20は、開口部の大きさによって、前記した
建築施工時における開口部の遮蔽蓋1の補助材として作
用させることができる。すなわち、第8図に示すよう
に、前記遮蔽蓋1の係止孔7と遮蔽蓋20の係止孔24との
間に連結部材、すなわち、把持部材8を嵌入することに
よって、前記遮蔽蓋20を遮蔽蓋1に接続させることがで
きる。この場合、遮蔽蓋20の複数の孔22は、ジグザク状
に配設されているため、一定の強度を維持することがで
きる。また、ボルト部材4aないし4dは開口部の大きさに
対応して、遮蔽蓋1および遮蔽蓋20の孔3、22に取り付
けられる。これによって、ボルト部材4aないし4dの取付
け位置が開口部の大きさを指示することになる。
なお、かかる遮蔽蓋20は開口部の大きさによっては単独
で、使用することもできる。
次に、第9図に、本考案にかかる建築施工時における開
口部の遮蔽蓋について、第3の実施例を示す。
符号30は、建築施工時における開口部の遮蔽蓋を示し、
この遮蔽蓋30は長方形状の板部材31であり、マンホール
設置用、設備機械設置用、またはコンクリート打設用型
枠パネル材搬出用の開口部を対象とするものである。
この場合、遮蔽蓋30の板部材31は、1辺を挾む角部近傍
に、ボルト部材4aないし4dの取付けるための複数の孔32
が対角線上に配設されると共に、連結部材の係止孔33が
穿設されている。また、把持部材8の取付け孔34が設け
られ、この取付け孔34を囲むべく補強枠35が取り付けら
れる。
かかる遮蔽蓋30は、それぞれ、複数枚連結部材により接
続することができるので、さらに、大きな開口部にも対
応できる(第10図、第11図参照)。なお、この連結部材
として前記把持部材8を転用することができるので、所
要部品を減ずることができる。
また、片側のみにボルト部材4aないし4dの取付けるため
の孔32を配設することにより、所定の強度を維持するこ
とができ、コスト上も問題はない。
さらに、ボルト部材4aないし4dの取付け位置は開口部の
大きさを示すことになり、重量物を誤って、載置するこ
とを防止することができる。
以上、本考案にかかる建築施工時における開口部の遮蔽
蓋について、種々の実施例を挙げて説明したが、ボルト
部材4aないし4dの取付け位置を囲む領域に異色のペイン
トを塗布することにより、さらに、開口部の大きさを視
覚的に明示することができる。
(考案の効果) 本考案によれば、次のような効果を奏する。
異なった大きさの開口部に対応可能である。
係止部材の取付け位置により、開口部の大きさが判
断できるため、誤って重量物を載置することを防止する
ことができ、安全性が高い。
把持部材は着脱自在であるため、取り扱いが容易で
ある。
把持部材を連結部材に転用可能としたため、必要部
品がすくなくてすむ。
【図面の簡単な説明】
第1図a、bは本考案にかかる建築施工時における開口
部の遮蔽蓋の1実施例を示す斜視図、 第2図は第1図a、bに示す建築施工時における開口部
の遮蔽蓋の分解斜視説明図、 第3図a、bは第1図a、bに示す建築施工時における
開口部の遮蔽蓋の作用説明図、 第4図は、第1図a、bに示す建築施工時における開口
部の遮蔽蓋を開口部に載置したところを示す図、 第5図は本考案にかかる建築施工時における開口部の遮
蔽蓋の第2の実施例を示す平面図、 第6図は第5図に示す建築施工時における開口部の遮蔽
蓋のX−X線に沿って切断して見た切断矢視図、 第7図、第8図は第5図に示す建築施工時における開口
部の遮蔽蓋の作用説明図、 第9図は本考案にかかる建築施工時における開口部の遮
蔽蓋の第3の実施例を示す平面図、 第10図、第11図は第9図に示す建築施工時における開口
部の遮蔽蓋の作用説明図である。 1…遮蔽蓋、2…板部材、3…孔、4a〜4d…ボルト部
材、5…孔、6…補強枠、7…係止孔、8…把持部材、
9…握り部、10…先端部、11a、11b…枠体、20…遮蔽
蓋、21…板部材、22…孔、23…突起部、24…係止孔、30
…遮蔽蓋、31…板部材、32…孔、33…係止孔、34…取付
け孔、35…補強枠

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】方形状の板部材の隅角部近傍において、対
    角線上に複数の孔を穿設して、係止部材を前記複数の孔
    のいずれかに、建築物の床部に形成された開口部の大き
    さに対応させるべく選択的に取り付けるように構成する
    ことを特徴とする建築施工時における開口部の遮蔽蓋。
  2. 【請求項2】請求項1記載の方形状の板部材の中間部に
    は、板部材の着脱自在な把持部材を係止するための孔を
    穿設すると共にこの孔を囲むように補強枠を設けること
    を特徴とする建築施工時における開口部の遮蔽蓋。
  3. 【請求項3】請求項1記載の方形状の板部材の少なくと
    も相対する2辺近傍に、複数の板部材を互いに連結する
    ための連結部材の係止孔を穿設したことを特徴とする建
    築施工時における開口部の遮蔽蓋。
  4. 【請求項4】請求項2記載の把持部材は、中間部を握り
    部とすべく馬蹄形状に屈曲すると共に、先端部を馬蹄形
    を含む面に対して略鉛直方向に湾曲突出させたものであ
    り、前記握り部を板部材の中心部に指向させるように倒
    伏した状態にて、板部材の中間部の孔に前記先端部を嵌
    入して把持部材を取り付けることを特徴とする建築施工
    時における開口部の遮蔽蓋。
  5. 【請求項5】請求項4記載の把持部材は複数の板部材を
    互いに連結するための連結部材として兼用するようにし
    たことを特徴とする建築施工時における開口部の遮蔽
    蓋。
  6. 【請求項6】方形状の板部材の相対する2辺近傍に、係
    止部材を取り付けるための複数の孔を非直線状に配設す
    ると共に、突起部を配設することを特徴とする建築施工
    時における開口部の遮蔽蓋。
  7. 【請求項7】方形状の板部材の、1辺を挾む角部近傍に
    複数の孔を対角線状に配設し、係止部材を前記複数の孔
    のいずれかに、選択的に取り付けるように構成すること
    を特徴とする建築施工時における開口部の遮蔽蓋。
JP7667690U 1990-07-19 1990-07-19 建築施工時における開口部の遮蔽蓋 Expired - Lifetime JPH076374Y2 (ja)

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JPH0434344U JPH0434344U (ja) 1992-03-23
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KR100677189B1 (ko) * 2006-10-14 2007-02-02 허동석 개구부 덮개
JP5281971B2 (ja) * 2009-07-01 2013-09-04 信和株式会社 仮設足場用の隙間カバー
FR3027616A1 (fr) * 2014-10-22 2016-04-29 Gtm Batiment Dispositif d'obturation de trous

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