JPH0643049U - 地上孔蓋落下防止構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造で、確実に蓋の落下を防止し、着
脱自在で、しかも上から蓋を装着しやすくする働きもあ
る、便利で安全で安価な地上孔蓋落下防止構造を提供す
る。 【構成】 受枠１を設け；受枠１に嵌脱自在で、受枠１
の口２全体に掛かる蓋落下防止部材３を設け；受枠１
に、蓋落下防止部材３との嵌合手段４を設け；蓋落下防
止部材３を受枠１に嵌合した上から、受枠１の口２を密
閉するように蓋５を設けた構成となっている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、地下ケーブルや下水道等の結節点等に設けられたハンドホールや マンホール等の蓋の落下防止構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ハンドホール等は、円形の孔口が開いているものと、類方形の孔口が開 いているものがあり、それぞれ蓋が設けてあった。円形の孔口と蓋の場合、蓋が 孔口より径の大きいものである限り、孔口からの蓋の落下は無いものとされてい るが、類方形の孔口と蓋の場合、孔口の枠と蓋しか無い構造のものだと、蓋の入 れ方によって落下する可能性があった。

【０００３】 しかし、類方形の孔口と蓋の場合でも、落下防止の構造はほとんど見られなか った。すなわち、図６、図７に示す受枠１と蓋５から成る構造が多かった。その ため、重い鉄蓋が落下して地下のケーブルを切断したり、マンホールの場合に、 人の上に落ちて人命に係わる事故を起こしたりすることもあり、危険であった。 また、盗難防止のための中蓋を設け、鍵を取り付けたものもあったが、目的が盗 難防止のため比較的精密で、頑丈に出来ており、作るのに手間がかかる上に、高 い費用が必要であり、蓋の落下防止のために気軽に設けるわけにはいかなかった 。

【０００４】 さらに、ハンドホールやマンホールは、地中にコンクリート枡が埋め込まれ、 その上に受枠１と蓋５が取り付けてあり、蓋の面が地表面になっているものが一 般的であるが、蓋の落下防止ために、落下防止部材が、コンクリート枡内部に取 り付けられる場合もあった。しかし、この場合には、蓋を開けた時の孔口から、 コンクリート枡内部の落下防止部材を取り付ける所までが遠く、落下防止部材の 取り付け作業が困難であり、途中で落下する危険があったし、このような構造を コンクリート枡内部に設けることには手間がかかった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、この考案は、上記従来の技術が持つ欠点を除去するため考えられたも のであり、簡単な構造で、確実に蓋の落下を防止し、着脱自在で、しかも上から 蓋を装着しやすくする働きもある、便利で安全で安価な地上孔蓋落下防止構造を 提供するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この考案の一実施例を図面に従って説明すると、受枠１を設け；受枠１に嵌脱 自在で、受枠１の口２全体に掛かる蓋落下防止部材３を設け；受枠１に、蓋落下 防止部材３との嵌合手段４を設け；蓋落下防止部材３を受枠１に嵌合した上から 、受枠１の口２を密閉するように蓋５を設けた構成となっている。

【０００７】 尚、受枠１の蓋落下防止部材３との嵌合手段４は、本実施例では、図４、図５ に示す溝を受枠１の蓋落下防止部材３を支える部分に設けた構成にしてあるが、 他の仕組みでもよく、限定するものではない。

【０００８】 受枠１は、地中に上面が地表面と同じレベルになるようセットし、蓋をする時 は、蓋落下防止部材３を受枠１に嵌め込む。このようにすると、蓋５をどのよう に向けても、孔の中へ落下することが防止でき、また、蓋落下防止部材３の上に 蓋５を置いても、頑丈な蓋落下防止部材３であるため、びくともせず、蓋５を蓋 落下防止部材３の上に滑らせて受枠１に装着できる。蓋落下防止部材３は、比較 的軽いものなので、手から落ちることも少ないが、万が一孔の中へ落ちても、軽 いため危険な事故にはならない。

【０００９】 蓋落下防止部材の形状や材質は、この実施例では平行な鉄筋を複数ずつ直交さ せた格子にしているが、この形状や材質に限定するものではなく、軽く、丈夫で 、すきまから蓋が落ちないものであれば、クモの巣状の鉄筋であったり、板状の 強化プラスチック製品であったり、また、鉄筋の上に鉄板などを取り付けたもの であったりしてもよく特に限定するものではない。

【００１０】

【考案の効果】

この考案によると、ハンドホール、マンホール等の蓋の落下が防止でき、危険 な事故を防止できる。中間に蓋落下防止部材を入れるため、蓋を装着しやすくな る。構造が簡単なため、安価に作製でき、取扱いも容易である等極めて有益なる 効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す一部欠截平面図であ
る。

【図２】本考案の一実施例を示すＡ−Ａ断面図である。

【図３】本考案の一実施例を示すＢ−Ｂ断面図である。

【図４】本考案の一実施例の蓋落下防止部材を嵌合した
溝付近の局部拡大横断面図である。

【図５】本考案の一実施例の蓋落下防止部材を嵌合した
溝付近の局部拡大縦断面図である。

【図６】従来のものを示す平面図である。

【図７】従来のものを示すＣ−Ｃ断面図である。

【符号の説明】

１ 受枠 ２ 受枠の口 ３ 蓋落下防止部材 ４ 蓋落下防止部材との嵌合手段 ５ 蓋 ６ 鍵孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 地下や構造物内に設けられた室の外界へ
   開かれた孔を密閉する蓋と、該蓋を受ける受枠の構造に
   おいて、該蓋の下に、該受枠に嵌脱自在で受枠の口全体
   に掛かる蓋落下防止部材を設け；該受枠に、該蓋落下防
   止部材との嵌合手段を設け；該蓋落下防止部材を該受枠
   に嵌合した上から、該受枠の口を密閉するように蓋を設
   けたことを特徴とする地上孔蓋落下防止構造。