JPH0763740A - 配管用超音波探傷装置 - Google Patents
配管用超音波探傷装置Info
- Publication number
- JPH0763740A JPH0763740A JP5210776A JP21077693A JPH0763740A JP H0763740 A JPH0763740 A JP H0763740A JP 5210776 A JP5210776 A JP 5210776A JP 21077693 A JP21077693 A JP 21077693A JP H0763740 A JPH0763740 A JP H0763740A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pipe
- traveling
- outer peripheral
- peripheral surface
- running
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 配管用超音波探傷装置に係り、軽量化、取り
付け時間の短縮、取り付け作業性の向上、管の寸法変化
に対する融通性の付与等を図る。 【構成】 管の周方向に沿って走行する周走行部と、管
軸方向に沿って配される直線ガイド部と、探触子とを具
備し、周走行部は、管の外周面に取り付けられるガイド
リングと、ガイドリングにこれを挟持した状態に配され
る走行ローラを有する走行台車と、走行台車に搭載され
る走行駆動源と、管の外周面に巻回状態に配され走行台
車を管の外周面に走行可能に取り付けるチェーンとから
なる構成を採用する。
付け時間の短縮、取り付け作業性の向上、管の寸法変化
に対する融通性の付与等を図る。 【構成】 管の周方向に沿って走行する周走行部と、管
軸方向に沿って配される直線ガイド部と、探触子とを具
備し、周走行部は、管の外周面に取り付けられるガイド
リングと、ガイドリングにこれを挟持した状態に配され
る走行ローラを有する走行台車と、走行台車に搭載され
る走行駆動源と、管の外周面に巻回状態に配され走行台
車を管の外周面に走行可能に取り付けるチェーンとから
なる構成を採用する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、配管用超音波探傷装置
に係り、特に、既設配管に探傷装置を効率よく取り付け
るものである。
に係り、特に、既設配管に探傷装置を効率よく取り付け
るものである。
【０００２】
【従来の技術】既設配管の溶接部の超音波探傷試験を実
施する場合には、探傷装置における探触子（探触子モジ
ュール）を、外周面に沿って管軸方向及び周方向に移動
させる操作が必要となる。
施する場合には、探傷装置における探触子（探触子モジ
ュール）を、外周面に沿って管軸方向及び周方向に移動
させる操作が必要となる。
【０００３】上述の関連技術として、実開平２−１４０
３５７号公報（管用検査機器の走行装置）が提案されて
いる。この関連技術では、管の回りに半割り状の環状軌
道を取り付けて、環状軌道に沿って走行台を走行させ、
この走行台に搭載した検査機器によって超音波探傷試験
等が実施される。
３５７号公報（管用検査機器の走行装置）が提案されて
いる。この関連技術では、管の回りに半割り状の環状軌
道を取り付けて、環状軌道に沿って走行台を走行させ、
この走行台に搭載した検査機器によって超音波探傷試験
等が実施される。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、環状軌道によ
って走行装置の荷重を支持させながら、管の周方向の走
行を行なうと、 環状軌道に走行部分や検査機器の荷重を支持できる程
度の強度を持たせる必要があるために、環状軌道が大型
化し易くなる。 環状軌道を正確にかつ変形しないように取り付けるた
めに作業時間が長くなる。 配管寸法の変化に対する融通性が乏しく、調整労力が
大きくなる。 等の改良を要する点が残されている。
って走行装置の荷重を支持させながら、管の周方向の走
行を行なうと、 環状軌道に走行部分や検査機器の荷重を支持できる程
度の強度を持たせる必要があるために、環状軌道が大型
化し易くなる。 環状軌道を正確にかつ変形しないように取り付けるた
めに作業時間が長くなる。 配管寸法の変化に対する融通性が乏しく、調整労力が
大きくなる。 等の改良を要する点が残されている。
【０００５】本発明は、上記課題を有効に解決するもの
で、軽量化、取り付け時間の短縮、取り付け作業性の向
上、管の寸法変化に対する融通性の付与等を目的として
いる。
で、軽量化、取り付け時間の短縮、取り付け作業性の向
上、管の寸法変化に対する融通性の付与等を目的として
いる。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する複数
の手段を提案する。第１の手段は、管の外周面に取り付
けられ周方向に沿って走行する周走行部と、該周走行部
に管軸方向に沿って配される直線ガイド部と、該直線ガ
イド部に支持され管の外周面に接触して探傷を行なう探
触子とを具備する探傷装置とする場合に、周走行部は、
管にその外周面に沿って取り付けられるガイドリング
と、該ガイドリングにこれを挟持した状態に配され管の
外周面に転動状態の走行ローラを有する走行台車と、該
走行台車に搭載され走行ローラを回転駆動する走行駆動
源と、管の外周面に巻回状態に配され走行台車を管の外
周面に走行可能に取り付けるチェーンとからなる構成を
採用している。第２の手段は、第１の手段に、チェーン
における管との接触部分に、管の外周面を転動する転動
ローラが配される構成が付加される。第３の手段は、第
１の手段または第２の手段に、ガイドリングが、金属板
の内面にゴム等の摩擦材を配してなる構成が付加され
る。
の手段を提案する。第１の手段は、管の外周面に取り付
けられ周方向に沿って走行する周走行部と、該周走行部
に管軸方向に沿って配される直線ガイド部と、該直線ガ
イド部に支持され管の外周面に接触して探傷を行なう探
触子とを具備する探傷装置とする場合に、周走行部は、
管にその外周面に沿って取り付けられるガイドリング
と、該ガイドリングにこれを挟持した状態に配され管の
外周面に転動状態の走行ローラを有する走行台車と、該
走行台車に搭載され走行ローラを回転駆動する走行駆動
源と、管の外周面に巻回状態に配され走行台車を管の外
周面に走行可能に取り付けるチェーンとからなる構成を
採用している。第２の手段は、第１の手段に、チェーン
における管との接触部分に、管の外周面を転動する転動
ローラが配される構成が付加される。第３の手段は、第
１の手段または第２の手段に、ガイドリングが、金属板
の内面にゴム等の摩擦材を配してなる構成が付加され
る。
【０００７】
【作用】第１の手段にあっては、管の外周面に取り付け
たガイドリングを挟持した状態で、走行ローラが転動す
ることにより、周走行部が管の外周面に沿って走行す
る。チェーンの巻回により周走行部が管に支持され、チ
ェーンと管の外周面とのずれを許容した状態で周走行部
の走行が行なわれる。この際に、周走行部の荷重はチェ
ーンによって支持され、ガイドリングは、周走行部にお
ける管軸方向のずれ抑制を行なうことにより、管軸方向
の荷重支持が小さくなる。第２の手段にあっては、第１
の手段に基づく作用に加えて、チェーンに配した転動ロ
ーラにより、管の外周面を周走行部が小さな転動力で走
行する。第３の手段にあっては、第１の手段または第２
の手段に基づく作用に加えて、ガイドリングが、可撓性
を利用して管の外周面にその形状にならって取り付けら
れ、摩擦材により滑り止めがなされる。
たガイドリングを挟持した状態で、走行ローラが転動す
ることにより、周走行部が管の外周面に沿って走行す
る。チェーンの巻回により周走行部が管に支持され、チ
ェーンと管の外周面とのずれを許容した状態で周走行部
の走行が行なわれる。この際に、周走行部の荷重はチェ
ーンによって支持され、ガイドリングは、周走行部にお
ける管軸方向のずれ抑制を行なうことにより、管軸方向
の荷重支持が小さくなる。第２の手段にあっては、第１
の手段に基づく作用に加えて、チェーンに配した転動ロ
ーラにより、管の外周面を周走行部が小さな転動力で走
行する。第３の手段にあっては、第１の手段または第２
の手段に基づく作用に加えて、ガイドリングが、可撓性
を利用して管の外周面にその形状にならって取り付けら
れ、摩擦材により滑り止めがなされる。
【０００８】
【実施例】以下、本発明に係る配管用超音波探傷装置の
一実施例について、図１ないし図３に基づいて説明す
る。図１ないし図３において、符号Ｐは管（検査対象配
管）、Ｘは探傷装置、１は周走行部、２は直線ガイド
部、３は探触子（探触子モジュール）、４はガイドリン
グ、５は走行台車、６は走行駆動源、７はチェーンであ
る。
一実施例について、図１ないし図３に基づいて説明す
る。図１ないし図３において、符号Ｐは管（検査対象配
管）、Ｘは探傷装置、１は周走行部、２は直線ガイド
部、３は探触子（探触子モジュール）、４はガイドリン
グ、５は走行台車、６は走行駆動源、７はチェーンであ
る。
【０００９】前記管Ｐは、円筒状の外周面を有するとと
もに、一部に非破壊検査対象部分である周溶接部Ｗが形
成されているものが適用され、その外周面に探傷装置Ｘ
が取り付けられる。
もに、一部に非破壊検査対象部分である周溶接部Ｗが形
成されているものが適用され、その外周面に探傷装置Ｘ
が取り付けられる。
【００１０】前記探傷装置Ｘは、その主要部が、図１及
び図２に示すように、周走行部１、直線ガイド部２、探
触子３、ガイドリング４、走行台車５、走行駆動源６、
チェーン７等によって構成され、これらに、中継ケーブ
ル８，中継器９，制御部１０，演算記録部１１，表示部
１２，コントロールスイッチ１３，インターホン１４等
が接続されて、探傷装置Ｘの作動制御や探傷データ等の
伝送，収集，記録等を行なうようにしている。
び図２に示すように、周走行部１、直線ガイド部２、探
触子３、ガイドリング４、走行台車５、走行駆動源６、
チェーン７等によって構成され、これらに、中継ケーブ
ル８，中継器９，制御部１０，演算記録部１１，表示部
１２，コントロールスイッチ１３，インターホン１４等
が接続されて、探傷装置Ｘの作動制御や探傷データ等の
伝送，収集，記録等を行なうようにしている。
【００１１】前記周走行部１は、図１及び図２に示すよ
うに、管Ｐの外周面に取り付けられることにより周方向
に沿って走行するもので、管Ｐの外周面に取り付けられ
るガイドリング４と、ガイドリング４を挟持した状態に
かつ管Ｐの外周面にその周方向に走行可能に配される走
行台車５と、走行台車５に搭載されて周方向に走行させ
るための走行駆動源６と、管Ｐの外周面に巻回状態に配
することにより走行台車５を走行可能に取り付けるチェ
ーン７とを具備する。
うに、管Ｐの外周面に取り付けられることにより周方向
に沿って走行するもので、管Ｐの外周面に取り付けられ
るガイドリング４と、ガイドリング４を挟持した状態に
かつ管Ｐの外周面にその周方向に走行可能に配される走
行台車５と、走行台車５に搭載されて周方向に走行させ
るための走行駆動源６と、管Ｐの外周面に巻回状態に配
することにより走行台車５を走行可能に取り付けるチェ
ーン７とを具備する。
【００１２】前記直線ガイド部２は、図１及び図２に示
すように、管軸方向に沿って平行状態にかつ周走行部１
に対して一体に配されるアーム部２ａと、該アーム部２
ａに搭載されて探触子３を往復移動させるためのガイド
レール２ｂと、該ガイドレール２ｂによってその長手方
向に移動可能に支持され探触子３を取り付けるための往
復ブラケット２ｃと、該往復ブラケット２ｃに接続され
るタイミングベルト２ｄと、該タイミングベルト２ｄが
巻回される一対のプーリー２ｅと、周走行部１の近傍に
配されプーリー２ｅを回転駆動するための直線駆動モー
タ２ｆとを具備するものとされる。
すように、管軸方向に沿って平行状態にかつ周走行部１
に対して一体に配されるアーム部２ａと、該アーム部２
ａに搭載されて探触子３を往復移動させるためのガイド
レール２ｂと、該ガイドレール２ｂによってその長手方
向に移動可能に支持され探触子３を取り付けるための往
復ブラケット２ｃと、該往復ブラケット２ｃに接続され
るタイミングベルト２ｄと、該タイミングベルト２ｄが
巻回される一対のプーリー２ｅと、周走行部１の近傍に
配されプーリー２ｅを回転駆動するための直線駆動モー
タ２ｆとを具備するものとされる。
【００１３】前記探触子３には、これを管Ｐの外周面に
面接触させるためのジンバル機構３ａと、面接触状態を
保持するための弾発力を作用させる押し付けスプリング
３ｂとが配される。
面接触させるためのジンバル機構３ａと、面接触状態を
保持するための弾発力を作用させる押し付けスプリング
３ｂとが配される。
【００１４】前記ガイドリング４は、管Ｐの外周面に取
り付けられるもので、図３に示すように、表面側に配さ
れるステンレス鋼板等の金属板４ａと、内面側に金属板
４ａに一体に裏打ちされるゴム等の弾性を有する摩擦材
４ｂと、これらからなる複合材の一部の切り離し箇所に
配され管Ｐに着脱するためのフック及びその支持ピンか
らなるジョイント部４ｃとが配される。そして、ガイド
リング４の途中には、開閉性を高めるためのヒンジ部４
ｄと、周方向の長さを調整するためのターンバックル部
４ｅと、磁着力を利用してずれ止めを行なうためのマグ
ネット４ｆとが配される。
り付けられるもので、図３に示すように、表面側に配さ
れるステンレス鋼板等の金属板４ａと、内面側に金属板
４ａに一体に裏打ちされるゴム等の弾性を有する摩擦材
４ｂと、これらからなる複合材の一部の切り離し箇所に
配され管Ｐに着脱するためのフック及びその支持ピンか
らなるジョイント部４ｃとが配される。そして、ガイド
リング４の途中には、開閉性を高めるためのヒンジ部４
ｄと、周方向の長さを調整するためのターンバックル部
４ｅと、磁着力を利用してずれ止めを行なうためのマグ
ネット４ｆとが配される。
【００１５】前記走行台車５は、図１及び図２に示すよ
うに、両端にチェーン７を環状に接続することによって
管Ｐの回りに取り付けられ、管Ｐの外周面を周方向に転
動する複数の走行ローラ５ａが、ガイドリング４の両側
面を挟持することによって、管軸方向の位置決めがなさ
れるとともに、走行駆動源６の作動時に走行ローラ５ａ
を回転させることにより、周方向の位置設定が行なわれ
る。なお、図２にあっては、接続関係の明確化のため走
行駆動源６をはみ出した状態に記載しているが、走行台
車５の適宜箇所に配されるものである。
うに、両端にチェーン７を環状に接続することによって
管Ｐの回りに取り付けられ、管Ｐの外周面を周方向に転
動する複数の走行ローラ５ａが、ガイドリング４の両側
面を挟持することによって、管軸方向の位置決めがなさ
れるとともに、走行駆動源６の作動時に走行ローラ５ａ
を回転させることにより、周方向の位置設定が行なわれ
る。なお、図２にあっては、接続関係の明確化のため走
行駆動源６をはみ出した状態に記載しているが、走行台
車５の適宜箇所に配されるものである。
【００１６】前記チェーン７には、管Ｐへの巻回時に外
周面に接触して転動させるための複数の転動ローラ７ａ
が配されるとともに、両端部分に走行台車５に対して着
脱しかつねじ等の操作で張力を生じさせる締結具７ｂが
配される。
周面に接触して転動させるための複数の転動ローラ７ａ
が配されるとともに、両端部分に走行台車５に対して着
脱しかつねじ等の操作で張力を生じさせる締結具７ｂが
配される。
【００１７】このように構成されている探傷装置Ｘであ
ると、ガイドリング４の部分を管Ｐの外周面の周溶接部
Ｗの近傍に取り付け、以下、ガイドリング４を基準にし
て周走行部１や直線ガイド部２等の取り付けが行なわれ
る。この際に、ガイドリング４を正しく周方向に沿って
取り付けることにより、走行台車５に支持される直線ガ
イド部２の長手方向が、管軸方向と平行に設定される。
ると、ガイドリング４の部分を管Ｐの外周面の周溶接部
Ｗの近傍に取り付け、以下、ガイドリング４を基準にし
て周走行部１や直線ガイド部２等の取り付けが行なわれ
る。この際に、ガイドリング４を正しく周方向に沿って
取り付けることにより、走行台車５に支持される直線ガ
イド部２の長手方向が、管軸方向と平行に設定される。
【００１８】そして、ガイドリング４の管Ｐへの取り付
けの際には、金属板４ａ及び摩擦材４ｂが、折り曲げ方
向に可撓性を有していることやヒンジ部４ｄを有してい
ることに基づいて管Ｐの表面に対して密接状態に配さ
れ、かつ、マグネット４ｆが配されていることにより、
管Ｐに磁着させて管軸方向及び周方向のずれ止めが図ら
れる。この場合にあって、ジョイント部４ｃの結合によ
り全体を環状とすることが行なわれるとともに、ターン
バックル部４ｅの回転操作により周方向の長さの設定を
行なって、管Ｐに緊密状態に取り付けられる。
けの際には、金属板４ａ及び摩擦材４ｂが、折り曲げ方
向に可撓性を有していることやヒンジ部４ｄを有してい
ることに基づいて管Ｐの表面に対して密接状態に配さ
れ、かつ、マグネット４ｆが配されていることにより、
管Ｐに磁着させて管軸方向及び周方向のずれ止めが図ら
れる。この場合にあって、ジョイント部４ｃの結合によ
り全体を環状とすることが行なわれるとともに、ターン
バックル部４ｅの回転操作により周方向の長さの設定を
行なって、管Ｐに緊密状態に取り付けられる。
【００１９】ガイドリング４の取り付け後、走行台車５
を管Ｐに搭載して、チェーン７を管Ｐに巻回するととも
に、チェーン７を走行台車５の両端に締結具７ｂによっ
て接続し、走行台車５の走行ローラ５ａがガイドリング
４の両側面に接触した状態で、かつ走行ローラ５ａが管
Ｐの外周面に緊密に接触した状態とする。
を管Ｐに搭載して、チェーン７を管Ｐに巻回するととも
に、チェーン７を走行台車５の両端に締結具７ｂによっ
て接続し、走行台車５の走行ローラ５ａがガイドリング
４の両側面に接触した状態で、かつ走行ローラ５ａが管
Ｐの外周面に緊密に接触した状態とする。
【００２０】このように、周走行部１を管Ｐの外周面に
取り付けると、走行台車５が走行ローラ５ａと転動ロー
ラ７ａとの転動によって周方向に走行可能な状態となる
とともに、複数の走行ローラ５ａがガイドリング４の両
側面に接触することによって管軸方向の位置決めがなさ
れる。したがって、直線ガイド部２を走行台車５に搭載
すると、直線ガイド部２が管Ｐの回りを等間隔を空けて
移動するようになる。
取り付けると、走行台車５が走行ローラ５ａと転動ロー
ラ７ａとの転動によって周方向に走行可能な状態となる
とともに、複数の走行ローラ５ａがガイドリング４の両
側面に接触することによって管軸方向の位置決めがなさ
れる。したがって、直線ガイド部２を走行台車５に搭載
すると、直線ガイド部２が管Ｐの回りを等間隔を空けて
移動するようになる。
【００２１】周走行部１に搭載されている走行駆動源６
を作動させると、その回転力が走行ローラ５ａに伝達さ
れて、周走行部１，直線ガイド部２及び探触子３が周方
向に沿って移動させられることになり、また、直線ガイ
ド部２に搭載されている直線駆動モータ２ｆを作動させ
ると、その回転力がプーリー２ｅに伝達されてタイミン
グベルト２ｄを介して往復ブラケット２ｃをガイドレー
ル２ｂに沿って直線駆動することにより、探触子３が管
軸方向に移動させられる。したがって、超音波探傷時に
は、周走行部１及び直線ガイド部２の作動によって周溶
接部Ｗの近傍の探傷試験が実施される。
を作動させると、その回転力が走行ローラ５ａに伝達さ
れて、周走行部１，直線ガイド部２及び探触子３が周方
向に沿って移動させられることになり、また、直線ガイ
ド部２に搭載されている直線駆動モータ２ｆを作動させ
ると、その回転力がプーリー２ｅに伝達されてタイミン
グベルト２ｄを介して往復ブラケット２ｃをガイドレー
ル２ｂに沿って直線駆動することにより、探触子３が管
軸方向に移動させられる。したがって、超音波探傷時に
は、周走行部１及び直線ガイド部２の作動によって周溶
接部Ｗの近傍の探傷試験が実施される。
【００２２】この際に、走行台車５は、走行ローラ５ａ
が管Ｐの外周面に接触した状態で周方向に走行するた
め、管Ｐの真円度が不十分な場合にあっても、その外周
方向の形状を倣った移動を行なう。かつ、管Ｐが部分的
に変形している場合等にあっては、ジンバル機構３ａに
よって探触子３の接触状態の維持がなされる。
が管Ｐの外周面に接触した状態で周方向に走行するた
め、管Ｐの真円度が不十分な場合にあっても、その外周
方向の形状を倣った移動を行なう。かつ、管Ｐが部分的
に変形している場合等にあっては、ジンバル機構３ａに
よって探触子３の接触状態の維持がなされる。
【００２３】なお、周走行部１を管Ｐから撤去する場合
には、前述した取り付け時の逆手順によって行なわれ
る。つまり、締結具７ｂを緩めることによって走行台車
５等が外され、ジョイント部４ｃの係合を解除すること
によってガイドリング４が管Ｐから外される。
には、前述した取り付け時の逆手順によって行なわれ
る。つまり、締結具７ｂを緩めることによって走行台車
５等が外され、ジョイント部４ｃの係合を解除すること
によってガイドリング４が管Ｐから外される。
【００２４】
【発明の効果】本発明に係る配管用超音波探傷装置によ
れば、以下の効果を奏する。 （１） 周走行部は、管の外周面に取り付けられるガイ
ドリングと、ガイドリングを挟持した状態管の外周面に
転動状態の走行ローラを有する走行台車と、管への巻回
によって走行台車を取り付けるチェーンとを具備するか
ら、チェーンの巻回によって走行台車を管に簡単に取り
付け、取り付け時間の短縮と取り付け作業性の向上とを
図り、探傷装置の取り付け労力を低減することができ
る。 （２） 走行台車の周方向の移動は、走行台車の走行ロ
ーラとチェーンの転動ローラとの転動によってなされる
ため、走行台車や直線ガイド部の重量がガイドリングに
加わらず、ガイドリングの簡素化や小型化を達成するこ
とができる。 （３） ガイドリングが、金属板とこれに裏打ち状態の
ゴム等の摩擦材との複合材によって構成されることによ
り、可撓性や弾性力によって管の外周面への密着性を高
めて、管の寸法や形状変化に対する融通性を得て、取り
付け作業性の向上、取り付け精度の向上等を図ることが
できる。 （４） 上記のガイドリングと周走行部との併用によ
り、管に対する着脱時間を著しく短縮し、原子炉近傍等
の放射線環境における探傷試験実施時の放射線被曝低減
を図ることができる。
れば、以下の効果を奏する。 （１） 周走行部は、管の外周面に取り付けられるガイ
ドリングと、ガイドリングを挟持した状態管の外周面に
転動状態の走行ローラを有する走行台車と、管への巻回
によって走行台車を取り付けるチェーンとを具備するか
ら、チェーンの巻回によって走行台車を管に簡単に取り
付け、取り付け時間の短縮と取り付け作業性の向上とを
図り、探傷装置の取り付け労力を低減することができ
る。 （２） 走行台車の周方向の移動は、走行台車の走行ロ
ーラとチェーンの転動ローラとの転動によってなされる
ため、走行台車や直線ガイド部の重量がガイドリングに
加わらず、ガイドリングの簡素化や小型化を達成するこ
とができる。 （３） ガイドリングが、金属板とこれに裏打ち状態の
ゴム等の摩擦材との複合材によって構成されることによ
り、可撓性や弾性力によって管の外周面への密着性を高
めて、管の寸法や形状変化に対する融通性を得て、取り
付け作業性の向上、取り付け精度の向上等を図ることが
できる。 （４） 上記のガイドリングと周走行部との併用によ
り、管に対する着脱時間を著しく短縮し、原子炉近傍等
の放射線環境における探傷試験実施時の放射線被曝低減
を図ることができる。
【図１】本発明に係る配管用超音波探傷装置の一実施例
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図２】図１の要部を拡大した斜視図である。
【図３】図１のガイドリングの平面図である。
Ｐ 管（検査対象配管） Ｗ 周溶接部 Ｘ 探傷装置 １ 周走行部 ２ 直線ガイド部 ２ａ アーム部 ２ｂ ガイドレール ２ｃ 往復ブラケット ２ｄ タイミングベルト ２ｅ プーリー ２ｆ 直線駆動モータ ３ 探触子（探触子モジュール） ３ａ ジンバル機構 ３ｂ 押し付けスプリング ４ ガイドリング ４ａ 金属板 ４ｂ 摩擦材 ４ｃ ジョイント部 ４ｄ ヒンジ部 ４ｅ ターンバックル部 ４ｆ マグネット ５ 走行台車 ５ａ 走行ローラ ６ 走行駆動源 ７ チェーン ７ａ 転動ローラ ７ｂ 締結具 ８ 中継ケーブル ９ 中継器 １０ 制御部 １１ 演算記録部 １２ 表示部 １３ コントロールスイッチ １４ インターホン
Claims (3)
- 【請求項１】 管の外周面に取り付けられ周方向に沿っ
て走行する周走行部と、該周走行部に管軸方向に沿って
配される直線ガイド部と、該直線ガイド部に支持され管
の外周面に接触して探傷を行なう探触子とを具備する探
傷装置であって、周走行部は、管にその外周面に沿って
取り付けられるガイドリングと、該ガイドリングにこれ
を挟持した状態に配され管の外周面に転動状態の走行ロ
ーラを有する走行台車と、該走行台車に搭載され走行ロ
ーラを回転駆動する走行駆動源と、管の外周面に巻回状
態に配され走行台車を管の外周面に走行可能に取り付け
るチェーンとからなることを特徴とする配管用超音波探
傷装置。 - 【請求項２】 チェーンにおける管との接触部分に、管
の外周面を転動する転動ローラが配されることを特徴と
する請求項１記載の配管用超音波探傷装置。 - 【請求項３】 ガイドリングは、金属板の内面にゴム等
の摩擦材を配してなることを特徴とする請求項１または
２記載の配管用超音波探傷装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5210776A JPH0763740A (ja) | 1993-08-25 | 1993-08-25 | 配管用超音波探傷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5210776A JPH0763740A (ja) | 1993-08-25 | 1993-08-25 | 配管用超音波探傷装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0763740A true JPH0763740A (ja) | 1995-03-10 |
Family
ID=16594959
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5210776A Withdrawn JPH0763740A (ja) | 1993-08-25 | 1993-08-25 | 配管用超音波探傷装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0763740A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20040001600A (ko) * | 2002-06-28 | 2004-01-07 | 주식회사 포스코 | 초음파탐상기의 결함확인 및 정도측정장치 |
| KR100689151B1 (ko) * | 2004-12-20 | 2007-03-02 | 재단법인 포항산업과학연구원 | 음파를 이용한 배관의 퇴적상태 측정장치 |
| JP2007187593A (ja) * | 2006-01-16 | 2007-07-26 | Hitachi Ltd | 配管検査装置及び配管検査方法 |
| KR200446621Y1 (ko) * | 2007-09-28 | 2009-11-17 | 한국전력공사 | 자동 초음파검사 스캐너용 설치 장치 |
| KR101037193B1 (ko) * | 2009-08-13 | 2011-05-26 | 한국전력공사 | 곡면부 검사용 자동 스캐너 장치 |
| KR101521769B1 (ko) * | 2013-08-19 | 2015-05-21 | 중앙대학교 산학협력단 | 배관 융착부 진단 장치 및 방법 |
| CN111474240A (zh) * | 2020-06-02 | 2020-07-31 | 中车唐山机车车辆有限公司 | 一种无损检测导向装置以及扫查方法 |
| CN113247570A (zh) * | 2021-07-12 | 2021-08-13 | 深圳市永达电子信息股份有限公司 | 一种检测刮板输送机链条裂纹的系统以及方法 |
-
1993
- 1993-08-25 JP JP5210776A patent/JPH0763740A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20040001600A (ko) * | 2002-06-28 | 2004-01-07 | 주식회사 포스코 | 초음파탐상기의 결함확인 및 정도측정장치 |
| KR100689151B1 (ko) * | 2004-12-20 | 2007-03-02 | 재단법인 포항산업과학연구원 | 음파를 이용한 배관의 퇴적상태 측정장치 |
| JP2007187593A (ja) * | 2006-01-16 | 2007-07-26 | Hitachi Ltd | 配管検査装置及び配管検査方法 |
| KR200446621Y1 (ko) * | 2007-09-28 | 2009-11-17 | 한국전력공사 | 자동 초음파검사 스캐너용 설치 장치 |
| KR101037193B1 (ko) * | 2009-08-13 | 2011-05-26 | 한국전력공사 | 곡면부 검사용 자동 스캐너 장치 |
| KR101521769B1 (ko) * | 2013-08-19 | 2015-05-21 | 중앙대학교 산학협력단 | 배관 융착부 진단 장치 및 방법 |
| CN111474240A (zh) * | 2020-06-02 | 2020-07-31 | 中车唐山机车车辆有限公司 | 一种无损检测导向装置以及扫查方法 |
| CN113247570A (zh) * | 2021-07-12 | 2021-08-13 | 深圳市永达电子信息股份有限公司 | 一种检测刮板输送机链条裂纹的系统以及方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP0104655B1 (en) | Ultrasonic flaw detector driving apparatus of a trackless type | |
| US20120060609A1 (en) | Non-Destructive Inspection Scanning Apparatus And Non-Destructive Inspection Apparatus | |
| JPH0763740A (ja) | 配管用超音波探傷装置 | |
| JP2001194352A (ja) | 管状部材の超音波検査装置 | |
| JPH05188040A (ja) | パイプライン検査装置 | |
| US7284456B2 (en) | Apparatus for moving a measuring device along a pipe | |
| JPS62268782A (ja) | 移動装置 | |
| US20160178582A1 (en) | Material inspection device | |
| JP2001305116A (ja) | 配管検査装置 | |
| CN212193021U (zh) | 检测装置 | |
| JPH08248014A (ja) | 配管検査装置 | |
| JPH0522868B2 (ja) | ||
| JPH028657B2 (ja) | ||
| JPS6230952A (ja) | 可搬式の鋼板自動超音波探傷装置 | |
| JPH09281273A (ja) | 圧力容器の作業装置 | |
| CN219389417U (zh) | 在线管道扫描建模及壁厚监测设备 | |
| JPH0152231B2 (ja) | ||
| JPH0220691Y2 (ja) | ||
| KR100467405B1 (ko) | 대형 파이프 자동 흠탐상 이동로봇용 전자기유도 초음파탐촉자 탈부착 기구 | |
| JPS6227876Y2 (ja) | ||
| KR20240080431A (ko) | 배관의 비파괴 검사 장치 | |
| JP2001074711A (ja) | 筒体の検査装置及び検査方法 | |
| US6596222B2 (en) | Carriage assembly for positioning and moving equipment relative to a wall | |
| JPH06229993A (ja) | 溶接継手の自動探傷装置 | |
| JP2915688B2 (ja) | 管内移動機器台車の位置決め装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20001031 |