JPH076331Y2 - 床 材 - Google Patents

床 材

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JPH076331Y2
JPH076331Y2 JP1989109842U JP10984289U JPH076331Y2 JP H076331 Y2 JPH076331 Y2 JP H076331Y2 JP 1989109842 U JP1989109842 U JP 1989109842U JP 10984289 U JP10984289 U JP 10984289U JP H076331 Y2 JPH076331 Y2 JP H076331Y2
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polyurethane foam
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Kurashiki Spinning Co Ltd
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Kurashiki Spinning Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、建築に用いられる防音性床材に関する。
従来技術、問題点 木質床材を集合住宅や事務所等に施工すると、階上で発
生する衝撃音が階下へ伝わり、階下の住人から苦情が発
生する事が多い。そのため、木質床材にはスプーンなど
軽い物を落とした時に発生する金属音などを防止するた
めに、合板の間に、塩ビシート、SBRシート、クロロプ
レンゴムシートなどに、パンチングで穴あけした物、エ
ンボス加工したものなどを制振材として挟み込んだ合板
が用いられていた。
また子供などが床で飛びはねた場合に発生する大きな
音、すなわち重衝撃音を防止するためポリエチレンなど
のオレフィン発泡体、SBRなどの緩衝ゴム材をエンボス
加工、穴あけ加工、凸凹加工、極端な曲げ加工などをし
て、緩衝材として用いていた。
しかし、これらの制振材、緩衝材としての材料は、ほと
んどが独立気泡で高比重である為に、いわゆる硬度が高
すぎるので、上記のような加工が必要であった。
また、上記のような加工をしても硬度が高すぎるために
防音効果としては充分な効果が出なかった。ここで、効
果をだすためには緩衝材および制振材の厚みの和を20mm
〜30mmと厚くする必要があり、そうすると性能が良くて
も、床材全体の厚みが厚くなり好ましくない。
現在、市場で要求されている防音効果のある、いわゆる
フローリング床材としての厚みは約30mm以下であり通常
は20mm前後の厚みのものが要求されており、床材として
考えた場合緩衝材および制振材の厚みの和は約10mm程度
のものでなくてはならない。現在市販されている床材で
上記の条件を満足する床材は防音性能としては、JISA14
19のL−55以下の性能しか出ていないものが多く、実際
に施工した場合はさらに悪い性能の場合が多い。
さらに加えて、これらの制振材、緩衝材としての材料は
独立気泡であることから長期間の使用時に発生するヘタ
リにより床が変形する場合がある。
解決手段 本考案は、表面用合板1とスリット2を入れた合板3と
の間に、密度20〜500kg/m3に熱圧縮成形した軟質ポリウ
レタンフォーム4を挟んだ床材である。
また、第2の考案は、前記床材の裏側に密度30〜100kg/
m3、硬度0.06〜0.38kg/cm2の軟質ポリウレタンフォーム
または半硬質ポリウレタンフォーム5を接着した床材で
ある。上記の構成とすることより、防音性床材とするこ
とに成功した。
表面用合板は、2〜3mm程度の合板でありその表面に化
粧板を張付けてあってもよい。スリットを入れた合板は
6mm〜15mm厚程度のものでよく他の緩衝材および制振材
の厚さに応じて適宜決定する。合板はその厚みの1/2程
度の深さで、約5〜10mmピッチで1mm幅程度のスリット
を入れる。このスリットピッチは狭いほうが好ましい
が、5mm以下にすると合板の曲げ強度が低下し好ましく
ない。10mm以上であると防音性能が悪くなる。
本考案に用いる軟質ポリウレタンフォームは、トリレン
ジイソシアネート、ポリメリックポリイソシアネート
(クルードMDI)、ポリエーテルポリオール、発泡剤、
整泡剤、およびアミン触媒等から製造される通常のポリ
ウレタンフォームでよい。
床材は長期間使用することから、エステルフォームは加
水分解を起すのでエーテルフォームが好ましい。また、
軟質ポリウレタンフォームは、上記原料を含めて、比較
的多彩な原料が使われているが、熱圧縮成形性のよい軟
質ポリウレタンフォームとなる原料を用いることが好ま
しい。熱圧縮成形性のよくない原料を用いると、熱圧縮
成形所要時間が長くなり熱圧縮成形中にウレタンフォー
ムが劣化するからである。目安としては下記の圧縮率な
らば90秒以内で熱圧縮成形できるウレタンフォームであ
る事が望ましい。
熱圧縮成形される軟質ポリウレタンフォームの密度とし
ては16〜50kg/m3程度のものであればいずれのポリウレ
タンフォームでも可能であるが、20〜30kg/m3程度のも
のが好ましい。ウレタンフォームのセルサイズは極端な
セルサイズ以外であればどんなサイズでも良いが、一般
的には25〜50ケ/25mm程度である。ウレタンフォーム硬
度としては7〜20kg/314cm2程度のものが良い。好まし
くは、12〜17kg/314cm2程度のものである。
スラブ発泡法で生産された軟質ポリウレタンフォームを
2mm〜10mm程度にスライスし、スライスしたウレタンフ
ォームを熱プレスにより1mm〜2mm程度、圧縮率として元
の厚みに対し10%〜80%に熱圧縮成形して、密度20〜50
0kg/m3とする。密度20kg/m3より低いと圧縮率が小さ
く、熱または繰返し圧縮などの外圧により復元してしま
うためである。
また、密度500kg/m3より高いと圧縮率が大きく、熱圧縮
加工性が低下し、かつコスト的にも不利となるためであ
る。これを床材用合板の表面から2mm〜3mm程度の位置に
はさみ込むことで従来得られなかった防音性能を出すこ
とがでる。
ウレタンフォームと合板は、接着剤で接着するが、ウレ
タンフォームを熱圧縮成形していることから接着剤がウ
レタンフォームに入りにくいため、接着剤によるクッシ
ョン性の阻害も少なく、熱圧縮成形により軟質ポリウレ
タンフォームとしては、比較的高密度になっているた
め、長期間使用してもへたりなどの不具合の発生はな
い。
また軟質ポリウレタンフォームを上記圧縮率で熱圧縮成
形した場合は、ウレタンフォーム自体が熱架橋反応を起
こすため、熱または繰返し圧縮などの外圧により復元す
ることはない。さらに、ウレタンフォームの特徴として
熱圧縮成形しても上記程度の圧縮率であれば、ウレタン
フォーム硬度が圧縮前より高くなることがないので、従
来品のような特別な加工も必要ない。これらのことか、
熱圧縮軟質ポリウレタンフォームは理想的な床材用制振
シートといえる。
第2の考案は、スラブ発泡で生産される密度30〜100kg/
m3、硬度0.06〜0.38kg/cm2の軟質ポリウレタンフォーム
または半硬質ポリウレタンフォームを使用し、前記第1
の考案の床材の裏側に設ける。すなわち、軟質ポリウレ
タンフォームのうち上記密度、硬度の範囲内である軟質
ポリウレタンフォーム(いわゆる高密度高硬度軟質ポリ
ウレタンフォーム)または、上記密度、硬度の範囲内で
ある半硬質ポリウレタンフォームを3〜20mmにスライス
加工したシートを前記第1の考案の床材の裏側に設ける
のである。軟質ポリウレタンフォーム、半硬質ポリウレ
タンフォームは連続気泡の発泡体であり吸音性に優れ、
また床材として十分な硬度をもち得る。これにより、重
衝撃音を効果的に吸収することができ、高性能な防音効
果を生みだすことができる。なお、いわゆる硬質ポリウ
レタンフォームは独立気泡であり、また硬度が高すぎる
ため、吸音性が悪化し好ましくない。ここで密度30kg/m
3より低くては床材の使用開始後、数年でウレタンフォ
ームのヘタリによる床の変化が発生する。また、100kg/
m3より高くては、ウレタンフォームの安定生産ができな
い。硬度0.06kg/cm2より低くては、床材として施工した
場合、床がフワフワした感じとなり歩行感が悪く日常生
活に不便をきたす恐れがある。また、0.38kg/cm2より高
くては重衝撃音の吸収が悪くなる。好ましくは、密度40
〜70kg/m3、硬度0.08〜0.12kg/cm2である。なお、軟質
ポリウレタンフォームは、上記密度、硬度の範囲内であ
れば熱圧縮した軟質ポリウレタンフォームでもよい。
効果 実生活中に発生する、例えばスプーンを床におとした時
の音、椅子を引摺る音等いわゆる軽衝撃音は、第一のウ
レタンフォームで音の広がり伝達を防止すると共に、第
一のウレタンフォームの軟らかさが、合板にかかる力を
分散吸収する。また、子供が飛び跳ねた時などに発生す
るいわゆる重衝撃音は、第一のウレタンフォームでその
力の多くを分散し、スリット入りの合板のたわみ力でそ
の力を受止め、さらに、第二のウレタンフォームが合板
にかかる力を吸収する。これら一連の働きにより、床に
かかる衝撃力は極端に分散吸収されることで階下への音
の伝わりは減少消滅する。
実施例 実施例1 軟質ポリウレタンフォーム(厚さ3mm、密度25kg/m3、硬
度7kg/314cm2)を200℃の熱プレスで1分間熱圧縮成形
し、(厚さ1mm、密度75kg/m3、硬度7kg/314cm2)の第一
のウレタンフォームとする。
2.5mmの表面材の裏側にロールコーターで接着剤を塗布
し上記第一のウレタンフォームを重ね仮装着しておく。
予めスリット加工された7.5mm厚の合板にロールコータ
ーで接着剤を塗布し、上記表面材と第一のウレタンフォ
ームとの仮装着品を重ねる。その後、熱プレスの中に挿
入し120℃で80秒熱圧縮し接着を完全にし本考案の床材
とする。
これにより得られた床材は、JISA1419で規定するL−50
の性能を有するものであった。
実施例2 実施例1の第一のウレタンフォーム、表面材、スリット
加工された合板を使用する。
スリット加工された合板に、ロールコーターで接着剤を
両面に塗布し、第二のウレタンフォーム(厚み9mm、密
度50kg/m3、硬度0.10kg/cm2)を重ね仮接着する。つづ
いて、表面材と第一のウレタンフォームとの仮接着品
を、上記第二のウレタンフォームを仮接着した合板に重
ねる。その後、熱プレスの中に挿入し120℃で80秒熱圧
縮し接着を完全にし本考案の床材とする。
これにより得られた床材は、JISA1419で規定するL−50
の性能を有するものであった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の断面図である。 1……表面用合板、2……スリット、3……合板 4……軟質熱圧縮ポリウレタンフォーム 5……軟質ポリウレタンフォームまたは半硬質ポリウレ
タンフォーム

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面用合板とスリットを入れた合板との間
    に、密度20〜500kg/m3に熱圧縮した軟質ポリウレタンフ
    ォームを挟んだことを特徴とする床材。
  2. 【請求項2】実用新案登録請求の範囲第1項の床材の裏
    側に密度30〜100kg/m3、硬度0.06〜0.38kg/cm2の軟質ポ
    リウレタンフォームまたは半硬質ポリウレタンフォーム
    を設けたことを特徴とする床材。
JP1989109842U 1989-09-19 1989-09-19 床 材 Expired - Fee Related JPH076331Y2 (ja)

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