JPH07630A - ジグゾーパズルとシート部材 - Google Patents

ジグゾーパズルとシート部材

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Publication number
JPH07630A
JPH07630A JP4355076A JP35507692A JPH07630A JP H07630 A JPH07630 A JP H07630A JP 4355076 A JP4355076 A JP 4355076A JP 35507692 A JP35507692 A JP 35507692A JP H07630 A JPH07630 A JP H07630A
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JP
Japan
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color
polymer material
design
temperature
sheet member
Prior art date
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JP4355076A
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English (en)
Inventor
Yusaku Hamada
雄策 濱田
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ATSUPURU ONE KK
Original Assignee
ATSUPURU ONE KK
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Publication date
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Publication of JPH07630A publication Critical patent/JPH07630A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 本発明はジグゾーパズル等の少なくとも表面
が、合成樹脂、プラスチック等の高分子材料から構成さ
れており、この高分子材料の少なくとも一部に可逆性の
感温変色性色素を混合し、サーモクロミズム効果により
色彩の変化を行わせることのできるジグゾーパズル及び
シート部材を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は各ピース2の少なくとも表面に、合
成樹脂、プラスチック等の高分子材料からなるプラスチ
ック層21を形成し、各ピースの表面に施された絵画、
写真等の図案の少なくとも一部に該当する高分子材料の
部分には、可逆性の感温変色性色素を混合して変色部2
2を形成し、周囲の温度により色彩を変化させることが
できる。そして本発明は、ポスター、ポストカード等の
シート部材にも適用することができ、図案の少なくとも
一部に蓄光性材料を形成し、蓄光性材料により形成され
た部分を発光させることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は設定温度を境に色彩が変
化し、2種類の絵柄を表示させることのできるジグゾー
パズル及びシート部材に係わり、特に、ジグゾーパズル
等の少なくとも表面が、合成樹脂、プラスチック等の高
分子材料から構成されており、この高分子材料の少なく
とも一部に可逆性の感温変色性色素を混合し、サーモク
ロミズム効果により色彩の変化を行わせることのできる
ジグゾーパズル及びシート部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から複数のピースを連結させること
により、絵画や写真等の図柄を完成させるジグゾーパズ
ルが存在していた。近年では、写真技術、印刷技術の飛
躍的進歩により、極めて高級感があり美しいジグゾーパ
ズルが多種多様に供給されている。
【0003】ジグゾーパズルには、例えば、各ピースの
連結完成時にレプリカ(複製画)となるタイプのジグゾ
ーパズルや、連結完成時に各種の風景写真となるタイプ
のジグゾーパズルが存在しており、更にジグゾーパズル
の表面が、美しく光り輝く様に工夫されたものも存在し
ている。
【0004】また同様にポスター、ポストカード等のシ
ート部材も、高度な印刷技術により美しい絵柄が施され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ジグゾ
ーパズル等のホビー業界は、ライフサイクルが比較的短
く、流行性も高いため、常に斬新な商品の提供が要求さ
れている。従って、従来のジグゾーパズルと異なり、斬
新で付加価値の高い商品の出現が強く望まれていた。
【0006】特に最近まではジグゾーパズルの一部が輝
くものが好評であったが、周囲の明るさが変化しなけれ
ば特色を充分に発揮することができず、更に新規な製品
の開発が期待されていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
案出されたもので、連結可能な複数のピースから構成さ
れたジグゾーパズルにおいて、各ピースの表面には、絵
画、写真等の図案の一部が施されており、これらの各ピ
ースの連結完成時には該絵画、写真等が完成する様にな
っており、前記各ピースは、少なくとも前記表面が、合
成樹脂、プラスチック等の高分子材料から構成されてお
り、前記各ピースの表面に施された絵画、写真等の図案
の少なくとも一部に該当する前記高分子材料の部分に
は、可逆性の感温変色性色素が混合されており、周囲の
温度により色彩が変化することを特徴としている。
【0008】また本発明は、連結可能な複数のピースか
ら構成されたジグゾーパズルにおいて、各ピースの表面
には、絵画、写真等の図案の一部が施されており、これ
らの各ピースの連結完成時には該絵画、写真等が完成す
る様になっており、前記各ピースは、少なくとも前記表
面が、合成樹脂、プラスチック等の高分子材料から構成
されており、前記各ピースの表面に施された絵画、写真
等の図案の少なくとも一部に該当する前記高分子材料の
部分には、可逆性の感温変色性色素が混合されており、
前記高分子材料の部分は、設定温度より低温時には発色
し、設定温度より高温時には消色する様に構成されてお
り、周囲の温度が設定温度より低い場合には、前記高分
子材料に施された絵画、写真等の図案の色彩と前記可逆
性の感温変色性色素の発色との混合色となり、周囲の温
度が設定温度より高い場合には、前記高分子材料に施さ
れた絵画、写真等の図案の色彩が現れる様になってお
り、設定温度を境界に2種類の絵柄が表示されることを
特徴としている。
【0009】そして本発明のシート部材は、表面に文
字、絵画、写真等の図案が描かれているポスター、ポス
トカード等のシート部材において、このシート部材の少
なくとも前記表面が、合成樹脂、プラスチック等の高分
子材料から構成されており、前記ポスター、ポストカー
ド等のシート部材の表面に施された絵画、写真等の図案
の少なくとも一部に該当する前記高分子材料の部分に
は、可逆性の感温変色性色素が混合されており、周囲の
温度により色彩が変化することを特徴としている。
【0010】また本発明のシート部材は、表面に文字、
絵画、写真等の図案が描かれているポスター、ポストカ
ード等のシート部材において、このシート部材の少なく
とも前記表面が、合成樹脂、プラスチック等の高分子材
料から構成されており、前記ポスター、ポストカード等
のシート部材の表面に施された絵画、写真等の図案の少
なくとも一部に該当する前記高分子材料の部分には、可
逆性の感温変色性色素が混合されており、前記高分子材
料の部分は、設定温度より低温時には発色し、設定温度
より高温時には消色する様に構成されており、周囲の温
度が設定温度より低い場合には、前記高分子材料に施さ
れた絵画、写真等の図案の色彩と前記可逆性の感温変色
性色素の発色との混合色となり、周囲の温度が設定温度
より高い場合には、前記高分子材料に施された絵画、写
真等の図案の色彩が現れる様になっており、設定温度を
境界に2種類の絵柄が表示されることを特徴としてい
る。
【0011】更に本発明は、図案の少なくとも一部に蓄
光性材料が形成されており、該蓄光性材料により形成さ
れた部分が発光する構成にすることもできる。
【0012】そして本発明はシート部材が、紙、合成樹
脂等の高分子材料又は布部材から構成することもでき
る。
【0013】
【作用】以上の様に構成された本発明は、連結可能な複
数のピースから構成されたジグゾーパズルであって、各
ピースの表面に、絵画、写真等の図案の一部を施し、こ
れらの各ピースの連結完成時には絵画、写真等が完成す
る様になっている。そして各ピースの少なくとも表面
を、合成樹脂、プラスチック等の高分子材料から構成
し、各ピースの表面に施された絵画、写真等の図案の少
なくとも一部に該当する高分子材料の部分には、可逆性
の感温変色性色素を混合し、周囲の温度により色彩を変
化させる様になっている。
【0014】また本発明は、各ピースの表面に施された
絵画、写真等の図案の少なくとも一部に該当する高分子
材料の部分には、可逆性の感温変色性色素を混合し、高
分子材料の部分は低温時には発色し、設定温度より高温
時には消色する様になっており、周囲の温度が設定温度
より低い場合には、高分子材料に施された絵画、写真等
の図案の色彩と可逆性の感温変色性色素の発色との混合
色が現れ、周囲の温度が設定温度より高い場合には、高
分子材料に施された絵画、写真等の図案の色彩が現れる
様になっており、設定温度を境界に2種類の絵柄が表示
させることができる。
【0015】また本発明のポスター、ポストカード等の
シート部材は、シート部材の少なくとも表面を、合成樹
脂、プラスチック等の高分子材料から構成し、表面に施
された絵画、写真等の図案の少なくとも一部に該当する
高分子材料の部分には、可逆性の感温変色性色素を混合
し、周囲の温度により色彩を変化させる様になってい
る。
【0016】更に本発明のポスター、ポストカード等の
シート部材は、シート部材の少なくとも表面を、合成樹
脂、プラスチック等の高分子材料から構成し、表面に施
された絵画、写真等の図案の少なくとも一部に該当する
高分子材料の部分には、可逆性の感温変色性色素を混合
し、高分子材料の部分は低温時には発色し、設定温度よ
り高温時には消色する様になっており、周囲の温度が設
定温度より低い場合には、高分子材料に施された絵画、
写真等の図案の色彩と可逆性の感温変色性色素の発色と
の混合色が現れ、周囲の温度が設定温度より高い場合に
は、高分子材料に施された絵画、写真等の図案の色彩が
現れる様になっており、設定温度を境界に2種類の絵柄
が表示させることができる。
【0017】また本発明は、図案の少なくとも一部に蓄
光性材料を形成し、蓄光性材料により形成された部分を
発光させる様にすることもできる。
【0018】更にシート部材は、紙、合成樹脂等の高分
子材料又は布部材から構成することもできる。
【0019】
【実施例】
【0020】本発明のジグゾーパズル1の実施例を図面
に基づいて説明する。
【0021】図1に示す様に、本実施例のジグゾーパズ
ル1は、複数のピース2、2・・・から構成されてい
る。
【0022】複数のピース2、2・・・・は、並べて連
結可能に構成されており、各ピース2、2・・・の表面
には、絵画、写真等の図案の一部が施されており、各ピ
ース2、2・・・の連結完成時には、絵画、写真等が完
成する様になっている。本実施例では図2(a)に示す
様に、漫画の図柄となっているが、風景写真や星座等如
何なる図案であってもよい。
【0023】本実施例の各ピース2、2・・・は図3
(a)に示す様に、表面部にプラスチック層21が形成
されている。このプラスチック層21は、合成樹脂、プ
ラスチック等の高分子材料に該当するものであり、高分
子材料であれば何れの材料であってもよい。更に本実施
例は、各ピース2、2・・・の表面部にのみプラスチッ
ク層21が形成されているが、各ピース2、2・・・の
全体をプラスチック層21から形成してもよい。即ち、
各ピース2、2・・・の少なくとも表面を、合成樹脂、
プラスチック等の高分子材料で形成すれば足りる。
【0024】そしてプラスチック層21には、絵画、写
真等の図案の一部が形成されている。これは適宜の色素
等の発色材料をプラスチック層21に混合させることに
より図案の一部を形成してもよく、更に、プラスチック
層21の表面に適宜の手段により、図案の一部を印刷し
てもよい。
【0025】またプラスチック層21の一部には、可逆
性の感温変色性色素を混合し、変色部22を形成してい
る。
【0026】変色部22は、温度により色彩が変化する
サーモクロミズム現象を実現するためのものであり、設
定温度より低温時には発色し、設定温度より高温時には
消色する様になっている。即ち、本実施例の変色部22
は、マイクロカプセル中に封入されている発色性色素
が、温度変化に伴って、共存される溶剤と可逆的結合し
て発色したり、切断されて消色するものである。
【0027】ここで感温変色性色素を詳細に説明する。
この感温変色性色素は、電子供与性呈色性有機化合物
(発色剤)、顕色剤、減感剤等を含む熱変色性着色剤等
を使用することができる。発色剤には、トリフェニルメ
タンフタリド類や、フルオラン類、フェノチアジン類、
インドリルフタリド類、ロイコオーラミン類、ローダミ
ンラクタム類等を採用することができる。
【0028】顕色剤としては、フェノール性化合物等を
使用することもできるが、ベンゾチアゾール誘導体や、
ベンゾチアゾリル誘導体等を使用することもできる。
【0029】減感剤としては、アルコール類、エステル
類、ケトン類、エーテル類、脂肪酸類、酸アミド類、炭
化水素類等を使用することができる。
【0030】これらの発色剤、顕色剤、減感剤は、適宜
の重量比で混合することができるが、通常、重量比で
1:1.0〜100:0.5〜500程度となっており、
好ましくは1:0.5〜50:1〜200程度となって
いる。更に必要に応じて、顔料、体質顔料等を追加する
ことができる。
【0031】なお上記の感温変色性色素の配合に限ら
ず、感温変色性色素であれば何れの材料を使用すること
ができる。
【0032】そして、特定の発色剤及び顕色剤を選択
し、更にこれらの溶剤となる減感剤を選択すればよい。
本実施例では、クリスタルバイオレットラクトン1部
(以下、部とあるのは重量部を示す)、Nーシクロヘキ
シルー2ーベンゾチアゾリルスルホンアミド4部、ステ
アリン酸エチル30部を混合して、加熱溶融して使用し
ている。
【0033】ここでプラスチック層21に混合するのに
最適な感温変色性色素を詳細に説明する。
【0034】上記感温変色性色素は、公知の微小カプセ
ル化技術により、感温変色性色素の組成物をカプセル化
することができる。このカプセル化技術は、例えば界面
重合法、in situ法、スプレードライング法等を
採用することができる。
【0035】このカプセル化した感温変色性色素は、重
合体に対して、その本質の性能を損なうことのない可逆
性熱変色重合体組成物とすることができる。この可逆性
熱変色重合体組成物をポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリスチレン、ポリメタアクリル酸エチル、不飽和ポリ
エステル、エポキシ樹脂、アリル樹脂、ポリウレタン等
に混合させることが可能となる。従って、プラスチック
層21に混合する感温変色性色素を得ることができる。
【0036】更に、ポリエチレン、ポリ塩化ビニリデ
ン、アイオノマー等に混合させれば、シート状にするこ
とも可能である。
【0037】なお感温変色性色素の性能により、微小カ
プセル化の必要のないものもあり、感温変色性色素を混
合するプラスチック層21は、ポリエチレン等の炭化水
素系樹脂、ポリアクリル酸メチル等のアクリル系樹脂、
ポリビニルアセタール等の酢酸ビニル樹脂、ポリ塩化ビ
ニル等の含ハロゲン樹脂、その他ポリエステル系樹脂等
を使用することが可能である。
【0038】従ってジグゾーパズル1の周囲の温度が、
設定温度より低い場合には、プラスチック層21に施さ
れた絵画、写真等の図案の色彩と、変色部22の発色し
た色彩との混合色が現れる。更に、周囲の温度が設定温
度より高い場合には、変色部22の色彩は消色されるの
で、プラスチック層21に施された絵画、写真等の図案
の色彩が現れる様になる。
【0039】設定温度は可逆性の感温変色性色素の種類
により、適宜決定することができ、本実施例では−4℃
から60℃の範囲で自由に設定することができる。
【0040】本実施例では、図2に示す各ピース2、2
・・・の連結完成時の漫画の図柄の内、特定の建物部分
23に変色部22が形成されており、他の部分には変色
部22が形成されていない。
【0041】従って、ジグゾーパズル1の周囲の温度
が、設定温度より低い場合には、図2(b)に示す様
に、漫画の図柄の内、特定の建物部分23に形成された
変色部22が発色し、プラスチック層21に施された建
物部分の色彩と、変色部22の発色した色彩との混合色
が、建物部分23の色彩となる。
【0042】更にジグゾーパズル1の周囲の温度が、設
定温度より高くなると、図2(a)に示す様に、漫画の
図柄の内、特定の建物部分23に形成された変色部22
が消色し、プラスチック層21に施された建物部分の色
彩が、そのまま建物部分の色彩となる。
【0043】この結果、設定温度を境界に、ジグゾーパ
ズル1に形成された漫画の図柄の内、特定の建物部分2
3の色彩が変化し、色彩が異なる2種類の絵柄を表示さ
せることができる。
【0044】なお本実施例では、ジグゾーパズル1に形
成された漫画の図柄の内、特定の建物部分23に変色部
22を形成し、建物部分23のみの色彩を変化させた
が、その他の部分の色彩を変化させることもでき、更
に、全体の色彩を変化させる(全てのピース2、2・・
・・のプラスチック層21に変色部22を形成する)こ
ともできる。
【0045】また本実施例では、特定の建物部分23の
形態を変化させず、色彩のみを変化させたが、色彩を変
化させることにより、絵柄全体が変化する構成にするこ
ともできる。
【0046】特に、風景の絵画を図案に採用した場合に
は、空の部分に該当するプラスチック層21にのみ変色
部22を形成し、ジグゾーパズル連結完成時には、温度
変化により赤色を発色させ、夕焼けを表現することもで
きる。
【0047】そして本実施例は、基本的には変色部22
の発色、消色を利用しているので、プラスチック層21
に施された図案と変色部22との混合色と、プラスチッ
ク層21に施された図案の色彩の2色に切り替えるもの
であるが、変色部22の変化に遅延時間があり、その変
化の仮定で混合色が変化する場合がある。従って本明細
書において、「2種類の絵柄が表示される」とは、最終
的に2種類の絵柄が表示されることを意味するものであ
り、変色部22の変化時には、連続的に図柄が変化する
ものである。
【0048】以上の様に本実施例は、プラスチック層2
1に施された図案と変色部22とにより、色彩の変化を
行わせたが、可逆性の感温変色性色素を利用してサーモ
クロミズムが実現できれば、何れの手段を採用すること
ができる。即ちプラスチック層21に施された図案は、
直接プラスチック層21に印刷、色素等の混合により形
成されたものに限らず、プラスチック層21を透明材料
により形成し、各ピース2、2・・・の上面に図案を印
刷することにより、プラスチック層21に図案を施こす
ことができる。
【0049】更に可逆性の感温変色性色素は、温度によ
り変化する素材であれば、何れの素材を使用することが
でき、例えば感温顔料等を使用することも可能である。
【0050】また本実施例は図3(a)に示す様に、プ
ラスチック層21の一部に感温変色性色素を混合させて
変色部22を形成させていたが、図3(b)に示す様
に、プラスチック層21全体に感温変色性色素を混合さ
せて、プラスチック層21の全体を変色部22にするこ
とも可能である。即ち変色部22は、プラスチック層2
1の少なくとも一部に形成されていれば足りる。この場
合には、ジグゾーパズル1の表面全体の色彩が変化する
ことになる。
【0051】次に本発明の第1の変形例を図4と図5に
基づいて説明する。図4はポストカード3を示す図であ
り、表面に飛行機の絵柄が形成されている。ポストカー
ド3は、シート部材に該当するもので、上述の実施例と
同様にプラスチック層21により飛行機等の絵柄が形成
されている。本実施例では、飛行機の一部31に変色部
22が形成されており、他の部分には変色部22が存在
していない。
【0052】従って、ポストカード3の周囲の温度が、
設定温度より低い場合には、図4(b)に示す様に、飛
行機の一部31に形成された変色部22が発色し、プラ
スチック層21に施された飛行機の色彩と、変色部22
の発色した色彩との混合色が、飛行機の一部31の色彩
となる。
【0053】更にポストカード3の周囲の温度が、設定
温度より高くなると、図4(a)に示す様に、飛行機の
一部31に形成された変色部22が消色し、プラスチッ
ク層21に施された飛行機の色彩が、そのまま飛行機の
一部31の色彩となる。
【0054】この結果、設定温度を境界に、ポストカー
ド3に形成された飛行機の一部31の色彩が変化し、色
彩が異なる2種類の絵柄を表示させることができる。
【0055】なお本変形例は飛行機の絵柄に限ることな
く、何れの図柄を採用することができ、何れの部分或は
全体の色彩を変化させることができる。
【0056】以上の様に本変形例は、ジグゾーパズル1
の色彩変化技術をポストカード3に応用したものであ
り、その他の説明は、前述のジグゾーパズル1の実施例
の説明と同様であるから、説明を省略する。
【0057】なおシート部材であれば、ポストカード3
に限ることなく、ポスター等にも応用することができ
る。
【0058】更にシート部材は、一般的に紙から構成さ
れているが、合成樹脂等の高分子材料又は布部材から構
成することも可能である。
【0059】また本変形例は上記実施例と同様に、ポス
トカード3の表面部にのみプラスチック層21を形成し
てもよく、ポストカード3の全体をプラスチック層21
から形成してもよい。そして、プラスチック層21の一
部に感温変色性色素を混合させて変色部22を形成して
もよく、プラスチック層21全体に感温変色性色素を混
合させて、プラスチック層21の全体を変色部22にし
てもよい。
【0060】次に本実施例の第2の変形例を図5に基づ
いて説明する。第2の変形例は、各ピース2、2・・・
の表面に施された絵画、写真等の図案の少なくとも一部
に蓄光性材料からなる蓄光部24が形成されている。こ
の蓄光部24は、透明性と蓄光性(残光性)を有してお
り、周囲が明るい場合には、蓄光部24は透明となり、
各ピースの表面に施された絵画、写真等の図案が現れ
る。そして周囲が暗くなると、蓄光部24が発光する様
になっている。
【0061】第2の変形例の蓄光性材料には、蛍光顔料
と無色インキの混合物が採用されている。なお、蛍光顔
料に限らず蛍光染料を使用することもできる。本実施例
では、蛍光顔料40%重量、無色インキ60%重量で混
合されているが、適宜の混合率を採用することができ
る。好ましくは、蛍光顔料20〜80%重量、無色イン
キ80〜20%程度である。なお本実施例では、蛍光顔
料には「KeikoーColor Y−50 日本蛍光
化学株式会社製」を採用し、無色インキには、「200
0Aインキ 株式会社ミノ・グループ製」を採用してい
るが、何れの商品を採用することができる。
【0062】本第2の変形例では第6図に示す様に、図
案の特定のボートの部分及び建物の窓枠部分25が蓄光
部24となっている。各ピース2、2・・・に対する蓄
光部24の形成は、適宜の方法を採用することができる
が、各種印刷による形成法を採用することもできる。例
えばスクリーン印刷により蓄光部24を形成することも
可能である。
【0063】以上の様に構成された第2の変形例は、温
度変化による色彩の変化と併せて発光による輝度変化を
行わせることができる。なお周囲が明るい場合には、蓄
光部24は透明となり、漫画の図柄又は変色部22の発
色した色彩との混合色が現れる。
【0064】同様に第1の変形例であるポストカード3
にも、図7に示す様に、蓄光部24を形成することがで
き、例えば、飛行機に塗装されている特定の文字部分3
2である「DCー9」を蓄光部24により描くこともで
きる。更に特定の翼の一部分32にも、蓄光部24が形
成されている。
【0065】従って周囲が暗くなれば、特定の文字部分
32である「DCー9」が輝き、更に特定の翼の一部分
32も発光し、夜間飛行の様な雰囲気を醸し出すことが
できる。なお周囲が明るくなれば特定の文字部分32、
及び特定の翼の一部分32は発光しなくなり、他の飛行
機の部分と同様な色彩となる。
【0066】以上の様に構成された本実施例及び変形例
は、周囲の温度により色彩が変化されるだけでなく、周
囲の明るさにより、適宜の部分を発光させることができ
るので、ジグゾーパズルの表面に形成された絵画、写真
等の図案とは、全く異なる文字、図形、模様等を夜間に
浮かび上がらせることができるという効果がある。周囲
が暗くならなければ、隠し文字や隠し絵等を見ることが
できず、その期待感を高めることができる上、額縁等に
収納して室内に飾れば、極めて不思議な絵画、写真等と
して鑑賞することができるという卓越した効果がある。
【0067】
【効果】以上の様に構成された本発明は、連結可能な複
数のピースから構成されたジグゾーパズルにおいて、各
ピースの表面には、絵画、写真等の図案の一部が施され
ており、これらの各ピースの連結完成時には該絵画、写
真等が完成する様になっており、前記各ピースは、少な
くとも前記表面が、合成樹脂、プラスチック等の高分子
材料から構成されており、前記各ピースの表面に施され
た絵画、写真等の図案の少なくとも一部に該当する前記
高分子材料の部分には、可逆性の感温変色性色素が混合
されているので、周囲の温度により色彩が変化させるこ
とができるジグゾーパズルを提供することができるとい
う効果がある。
【0068】また本発明は、各ピースの表面に施された
絵画、写真等の図案の少なくとも一部に該当する前記高
分子材料の部分には、可逆性の感温変色性色素が混合さ
れており、前記高分子材料の部分は、設定温度より低温
時には発色し、設定温度より高温時には消色する様に構
成されており、周囲の温度が設定温度より低い場合に
は、前記高分子材料に施された絵画、写真等の図案の色
彩と前記可逆性の感温変色性色素の発色との混合色とな
り、周囲の温度が設定温度より高い場合には、前記高分
子材料に施された絵画、写真等の図案の色彩が現れる様
になっており、設定温度を境界に2種類の絵柄が表示さ
れるので、ジグゾーパズルの図柄を2種類に変化させる
ことができるという効果がある。そして本発明は、従来
のジグゾーパズルと根本的に異なり、斬新で付加価値が
あり、興趣溢れるジグゾーパズルを提供することができ
るという卓越した効果がある。
【0069】そして本発明のシート部材は、このシート
部材の少なくとも表面が、合成樹脂、プラスチック等の
高分子材料から構成されており、ポスター、ポストカー
ド等のシート部材の表面に施された絵画、写真等の図案
の少なくとも一部に該当する前記高分子材料の部分に
は、可逆性の感温変色性色素が混合されているので、周
囲の温度により色彩が変化するシート部材を提供するこ
とができるという効果がある。
【0070】そしてポスター等のシート部材は、高分子
材料の部分は、設定温度より低温時には発色し、設定温
度より高温時には消色する様に構成されており、周囲の
温度が設定温度より低い場合には、前記高分子材料に施
された絵画、写真等の図案の色彩と前記可逆性の感温変
色性色素の発色との混合色となり、周囲の温度が設定温
度より高い場合には、前記高分子材料に施された絵画、
写真等の図案の色彩が現れる様になっているので、設定
温度を境界に2種類の絵柄が表示される斬新で、高付加
価値のポスター、ポストカード等を提供することができ
るという効果がある。
【0071】更に本発明は、図案の少なくとも一部に蓄
光性材料が形成されており、該蓄光性材料により形成さ
れた部分が発光する様に構成することもでき、周囲の明
るさにより特定の図柄や文字等を発光させることのでき
るジグゾーパズル等を提供することができるという効果
がある。特に、周囲が暗くなると、明るい時には見えな
かった文字を浮き上がらせたり、明るい時とは異なる図
柄に変化させることができるという卓越した効果があ
る。
【0072】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であるジグゾーパズル1のピー
ス2を示す図である。
【図2】本実施例のジグゾーパズル1を説明する図であ
る。
【図3】本実施例のジグゾーパズル1の構成を説明する
図である。
【図4】第1の変形例のポストカード3の構成を説明す
る図である。
【図5】第2の変形例の構成を示す図である。
【図6】第2の変形例のジグゾーパズル1の構成を示す
図である。
【図7】第2の変形例のポストカード3の構成を示す図
である。
【符号の説明】
1 ジグゾーパズル 2 ピース 21 プラスチック層 22 変色部 23 特定の建物部分 24 蓄光部 25 特定のボートの部分、建物の窓枠部分 3 ポストカード 31 飛行機の一部 32 特定の文字部分、翼の一部分
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であるジグゾーパズル1のピー
ス2を示す図である。
【図2(a)】本実施例のジグゾーパズル1を説明する
図である。
【図2(b)】本実施例のジグゾーパズル1を説明する
図である。
【図3(a)】本実施例のジグゾーパズル1の構成を説
明する図である。
【図3(b)】本実施例のジグゾーパズル1の構成を説
明する図である。
【図4(a)】第1の変形例のポストカード3の構成を
説明する図である。
【図4(b)】第1の変形例のポストカード3の構成を
説明する図である。
【図5】第2の変形例の構成を示す図である。
【図6】第2の変形例のジグゾーパズル1の構成を示す
図である。
【図7】第2の変形例のポストカード3の構成を示す図
である。
【符号の説明】 1 ジグゾーパズル 2 ピース 21 プラスチック層 22 変色部 23 特定の建物部分 24 蓄光部 25 特定のボートの部分、建物の窓枠部分 3 ポストカード 31 飛行機の一部 32 特定の文字部分、翼の一部分
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2(a)】
【図2(b)】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3(a)】
【図3(b)】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4(a)】
【図4(b)】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連結可能な複数のピースから構成された
    ジグゾーパズルにおいて、各ピースの表面には、絵画、
    写真等の図案の一部が施されており、これらの各ピース
    の連結完成時には該絵画、写真等が完成する様になって
    おり、前記各ピースは、少なくとも前記表面が、合成樹
    脂、プラスチック等の高分子材料から構成されており、
    前記各ピースの表面に施された絵画、写真等の図案の少
    なくとも一部に該当する前記高分子材料の部分には、可
    逆性の感温変色性色素が混合されており、周囲の温度に
    より色彩が変化することを特徴とするジグゾーパズル。
  2. 【請求項2】 連結可能な複数のピースから構成された
    ジグゾーパズルにおいて、各ピースの表面には、絵画、
    写真等の図案の一部が施されており、これらの各ピース
    の連結完成時には該絵画、写真等が完成する様になって
    おり、前記各ピースは、少なくとも前記表面が、合成樹
    脂、プラスチック等の高分子材料から構成されており、
    前記各ピースの表面に施された絵画、写真等の図案の少
    なくとも一部に該当する前記高分子材料の部分には、可
    逆性の感温変色性色素が混合されており、前記高分子材
    料の部分は、設定温度より低温時には発色し、設定温度
    より高温時には消色する様に構成されており、周囲の温
    度が設定温度より低い場合には、前記高分子材料に施さ
    れた絵画、写真等の図案の色彩と前記可逆性の感温変色
    性色素の発色との混合色となり、周囲の温度が設定温度
    より高い場合には、前記高分子材料に施された絵画、写
    真等の図案の色彩が現れる様になっており、設定温度を
    境界に2種類の絵柄が表示されることを特徴とするジグ
    ゾーパズル。
  3. 【請求項3】 図案の少なくとも一部に蓄光性材料が形
    成されており、該蓄光性材料により形成された部分が発
    光することを特徴とする請求項1〜2記載のジグゾーパ
    ズル。
  4. 【請求項4】 表面に文字、絵画、写真等の図案が描か
    れているポスター、ポストカード等のシート部材におい
    て、このシート部材の少なくとも前記表面が、合成樹
    脂、プラスチック等の高分子材料から構成されており、
    前記ポスター、ポストカード等のシート部材の表面に施
    された絵画、写真等の図案の少なくとも一部に該当する
    前記高分子材料の部分には、可逆性の感温変色性色素が
    混合されており、周囲の温度により色彩が変化すること
    を特徴とするシート部材。
  5. 【請求項5】 表面に文字、絵画、写真等の図案が描か
    れているポスター、ポストカード等のシート部材におい
    て、このシート部材の少なくとも前記表面が、合成樹
    脂、プラスチック等の高分子材料から構成されており、
    前記ポスター、ポストカード等のシート部材の表面に施
    された絵画、写真等の図案の少なくとも一部に該当する
    前記高分子材料の部分には、可逆性の感温変色性色素が
    混合されており、前記高分子材料の部分は、設定温度よ
    り低温時には発色し、設定温度より高温時には消色する
    様に構成されており、周囲の温度が設定温度より低い場
    合には、前記高分子材料に施された絵画、写真等の図案
    の色彩と前記可逆性の感温変色性色素の発色との混合色
    となり、周囲の温度が設定温度より高い場合には、前記
    高分子材料に施された絵画、写真等の図案の色彩が現れ
    る様になっており、設定温度を境界に2種類の絵柄が表
    示されることを特徴とするシート部材。
  6. 【請求項6】 図案の少なくとも一部に蓄光性材料が形
    成されており、該蓄光性材料により形成された部分が発
    光することを特徴とする請求項4〜5記載のジグゾーパ
    ズル。
  7. 【請求項7】 シート部材が、紙、合成樹脂等の高分子
    材料又は布部材から構成されている請求項4〜6記載の
    シート部材。
JP4355076A 1992-12-16 1992-12-16 ジグゾーパズルとシート部材 Pending JPH07630A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6081604A (en) * 1997-03-19 2000-06-27 Kabushiki Kaisha Audio-Technica Electric sound converter
EP1095996A1 (en) * 1999-10-29 2001-05-02 The Pilot Ink Co., Ltd. Thermochromic solid having reversibly invisible/visible construction enclosed therein

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US6081604A (en) * 1997-03-19 2000-06-27 Kabushiki Kaisha Audio-Technica Electric sound converter
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