JPH0763032A - 車両用エンジンのオイルパン装置 - Google Patents

車両用エンジンのオイルパン装置

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JPH0763032A
JPH0763032A JP21254693A JP21254693A JPH0763032A JP H0763032 A JPH0763032 A JP H0763032A JP 21254693 A JP21254693 A JP 21254693A JP 21254693 A JP21254693 A JP 21254693A JP H0763032 A JPH0763032 A JP H0763032A
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JP
Japan
Prior art keywords
propeller shaft
oil
oil pan
holes
shaft
Prior art date
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Pending
Application number
JP21254693A
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English (en)
Inventor
Seiji Terashita
清司 寺下
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 オイルパン2の必要容積を確保し、潤滑オイ
ルの早期劣化を防ぎ、トラクターの最低地上高さを確保
し、オイルのドレン作業の煩雑さを解消する。 【構成】 車両のトランスミッションケースを介して駆
動力取出部からプロペラシャフト13を前輪の動力伝達
部へと走らせる。エンジンのオイルパン2の前後の側壁
にプロペラシャフト13の貫通孔2a・2bをあけ、こ
の貫通孔2a・2bにプロペラシャフト13を挿通しす
る。この貫通孔2a・2bを前後一対のオイルシール型
軸支具20で閉止するとともに、この一対のオイルシー
ル型軸支具20・20でプロペラシャフト13を軸支す
る。また、上記プロペラシャフト13内に冷却液通路1
4を形成するとともに、このプロペラシャフト13の冷
却液通路14に冷却液Wの導入・導出ポート23を連通
連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両用エンジンのオ
イルパン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、トラクター等のような四輪駆動
式車両では、図4に示すように、エンジン1の動力をト
ランスミッション3を介して後部動力伝達部4へ伝達し
て、後輪5を駆動回転させるとともに、プロペラシャフ
ト13を後部動力伝達部4からオイルパン配置部を貫通
させて前輪の動力伝達部15へ駆動力を伝達して前輪6
を駆動回転させるように構成されている。ここで符号1
0はオイルパン装置であり、このオイルパン装置は、プ
ロペラシャフト13とオイルパン2との干渉を回避する
ため、従来より図5に示すように、オイルパン2の底壁
を縦断正面視で逆U字状に凹ませて、この凹部にプロペ
ラシャフト13を前後に走らせて架設してある。なお、
図5中の符号2dはドレン用プラグ、17はオイルスト
レーナである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
では、オイルパン2の底壁を凹ませているので、以下の
ような不都合が生ずる。 オイルパン2の容積は凹ませた分だけ小さくなり、
十分な潤滑油量を確保することができない。特にターボ
過給機付きエンジンにあっては、過給機の潤滑を必要と
する分だけ余計に潤滑オイルが消耗する。このため、早
期にオイル劣化が進み、頻繁にオイル交換をする必要が
ある。 十分な潤滑油量を確保するには、オイルパン2を深
くしてその必要容積を確保する必要があるが、オイルパ
ン2を深くすると、オイルパン2がトラクターの車台4
よりも大きく下がってしまい、トラクターの最低地上高
さを確保することができなくなる。逆にオイルパン2を
深くした分だけエンジンを高くすると、トラクターの前
方視界が悪くなる。 また、上記のようにオイルパン2を凹ませると、各
凹部にドレン用プラグ2dをそれぞれ(2個)設けねば
ならず、潤滑オイルの交換に伴うドレン作業が煩わしく
なる。 本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、上
記不都合を解消することを技術課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するものとして、以下のように構成される。即ち、車両
Aのトランスミッション3の駆動力取出部11からエン
ジン1のオイルパン配置部を貫通させてプロペラシャフ
ト13を動力伝達部15へと走らせて構成した車両用エ
ンジンのオイルパン装置において、エンジン1のオイル
パン2の前後の側壁にプロペラシャフト13の貫通孔2
a・2bをあけ、この貫通孔2a・2bにプロペラシャ
フト13を挿通し、この貫通孔2a・2bをそれぞれオ
イルシール型軸支具20・20で閉止するとともに、こ
のオイルシール型軸支具20・20でプロペラシャフト
13を軸支し、上記プロペラシャフト13内に冷却液通
路14を形成するとともに、このプロペラシャフト13
の冷却液通路14に冷却液Wの導入・導出ポート23を
連通連結したことを特徴とするものである。
【0005】
【発明の作用】本発明のオイルパン装置においては、プ
ロペラシャフト13は、オイルパン2を貫通して設けら
れる。即ち、オイルパン2の前後の肉壁の貫通孔2a・
2bにオイルシール型軸支具20を装着し、プロペラシ
ャフト13は、このオイルシール型軸支具20で軸支さ
れる。従って、オイルパン2の底壁を凹ませる必要がな
い。また、プロペラシャフト13の内部には、導入・導
出ポート23を介して冷却液Wが流通して潤滑オイルを
強力に冷却する。
【0006】
【発明の効果】本発明は上記のように構成され、以下の
ような効果を奏する。 オイルパンの容積は、プロペラシャフトを挿通した
分だけ小さくなるが、オイルパンの底壁を凹ませる必要
がないので、必要な潤滑油量を確保することができる。
しかも、プロペラシャフト13内に冷却液Wが流通して
オイルパン内の潤滑オイルを強力に冷却してオイル劣化
を防止するので、ターボ過給機付きエンジンにおいて
も、潤滑オイルが早期に劣化するのを解消できる。 オイルパンの底壁を凹ませる必要がないので、十分
な潤滑油量を確保できる。これにより、トラクターの前
方視界の低下を防止しつつも、最低地上高さを確保する
ことができる。 オイルパンを凹ませる必要がないので、ドレン用プ
ラグを1個設ければ足りる。これにより、オイル交換に
伴うドレン作業の煩わしさを解消できる。
【0007】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいてさらに
詳しく説明する。図1は本発明の実施例に係るオイルパ
ン装置の要部縦断面図、図4は本発明のオイルパン装置
を適用し得るトラクターの概要図である。このトラクタ
ーAは、図4に示すように、エンジン1の動力をトラン
スミッション3を介して後部動力伝達部4へ伝達して、
後輪5を駆動回転させるとともに、後部動力伝達部4か
らオイルパン装置10を介して前輪の動力伝達部15へ
駆動力を伝達して、前輪6を駆動回転させるように構成
されている。なお、図4中の符号7は走行ハンドル、8
はトランスミッション操作ハンドル、9は運転座席であ
る。
【0008】上記オイルパン装置10は、後部動力伝達
部4の駆動力取出部11から前輪の動力伝達部15へプ
ロペラシャフト13を前後に走らせて駆動力を伝達する
ように構成されている。なお、符号12は伝動連結具で
ある。このプロペラシャフト13は、エンジン1のオイ
ルパン2に貫通させ、図1(A)に示すように、このプロ
ペラシャフト13を前後一対のオイルシール型軸支具2
0・20で軸支して構成されている。即ち、上記オイル
パン2の前後の側壁には貫通孔2a・2bがあけられ、
この貫通孔2a・2bにプロペラシャフト13が挿通し
てある。
【0009】上記オイルシール型軸支具20は、図1
(A)(B)で示すように、べアリング21と、オイルシー
ル22とを有し、かつ、冷却水Wの導入・導出ポート2
3を一体に形成した軸支カバー本体28とから成り、上
記オイルパン2の前後の側壁の貫通孔2a・2bを上記
軸支カバー本体28で外側から閉止して固定ボルト29
で固定し、これらの一対のオイルシール型軸支具20・
20でプロペラシャフト13を軸支するように構成され
ている。なお、図1(B)中の符号25はポート連通口、
26はポート用シールである。
【0010】上記プロペラシャフト13の内部には冷却
液Wを流通させる冷却液通路14が形成され、プロペラ
シャフト13の外周には多数のフィン13aが形成され
ている。上記冷却液通路14は、上記オイルシール型軸
支具20に形成した導入・導出ポート23と連通孔24
で連通されている。即ち、この実施例のようにプロペラ
シャフト13の内部に冷却液Wを流通させる場合には、
オイルパン内の潤滑オイルを強力に冷却してオイル劣化
を防止することができる。なお、冷却液Wとしては、水
冷エンジンにおいては冷却水が用いられるが、これには
限らない。
【0011】図2(A)(B)は、それぞれオイルシール型
軸支具20の変形例を示す縦断面図である。図2(A)
の実施例においては、オイルパンの前後の側壁にボス部
2cを外向きに突設して、このボス部2cに貫通孔2a
があけられている。このオイルシール型軸支具20は、
上記実施例と同様のべアリング21と、オイルシール2
2とを有し、上記導入・導出ポート23を有する軸支カ
バー本体28とから成り、上記貫通孔2a・2bを上記
軸支カバー本体28で外側から閉止して固定ボルト29
で固定し、これらの一対のオイルシール型軸支具20・
20でプロペラシャフト13を軸支するように構成され
ている。
【0012】図2(B)の実施例においては、オイルパン
の前後の側壁にボス部2cを形成し、このボス部2cに
貫通孔2aをあけ、貫通孔2a内にべアリング21と、
オイルシール22とを内嵌し、上記導入・導出ポート2
3を有する軸支カバー本体28で上記貫通孔2a・2b
を外側から閉止して固定ボルト29で固定し、これらの
一対のオイルシール型軸支具20・20でプロペラシャ
フト13を軸支するように構成されている。
【0013】図3(A)(B)は、それぞれ潤滑オイルの冷
却手段の変形例を示す縦断面図である。即ち、前記図1
(A)の実施例においては、プロペラシャフト13の外周
に冷却用フィン13aを形成したが、図3(A)(B)にお
いては、オイルパン2内にオイルクーラ33を設けてあ
る。
【0014】図3(A)の実施例においては、オイルパン
2内のプロペラシャフト13にクーラ連通具30を付設
し、このクーラ連通具30を介して冷却液Wをプロペラ
シャフト13からオイルクーラ33に流通させ、オイル
パン2内の潤滑オイルをオイルクーラ33により一層強
力に冷却するようにしてある。即ち、プロペラシャフト
13内の冷却液通路14は中央部で遮断されており、冷
却液Wは、前半部の冷却液通路14aからクーラ連通具
30の一方のポート31を経てオイルクーラ33を通
り、他方のポート32から後半部の冷却液通路14bへ
流入するように構成されている。なお、符号35はクー
ラ連通具30を保持する保持具である。
【0015】図3(B)の実施例においては、オイルパン
2内の他方のプロペラシャフト13の軸支側にクーラ連
通具30を付設し、このクーラ連通具30を介して冷却
液Wをプロペラシャフト13からオイルクーラ33に流
通させ、オイルパン2内の潤滑オイルを強力に冷却する
ようにしてある。即ち、冷却液Wは、プロペラシャフト
13内の冷却液通路14からクーラ連通具30のポート
31を経てオイルクーラ33を通り、オイルパン2の底
壁を貫通する出口通路34を経て流出するように構成さ
れている。
【0016】なお、上記実施例では、トラクターについ
て例示したが、車両用エンジンに広く適用できる。ま
た、上記実施例では後部動力伝達部4に駆動力取出部1
1を設け、この駆動力取出部11からプロペラシャフト
13を前輪の動力伝達部15へと前後に走らせるものに
ついて例示したが、トランスミッション3に直接駆動力
取出部11を設けてもよいし、オイルパン2を貫通する
プロペラシャフト13で後輪を駆動するようにしてもよ
い。また、上記導入・導出ポート23は、オイルシール
型軸支具20の軸支カバー本体28内に一体に形成して
オイルパン2に固定したものとして説明したが、これを
別途独立に形成して、トランスミッションケースなどの
部材に固定する等、適宜変更を加えて実施し得ること
は、多言を要しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るオイルパン装置の要部縦
断面図である。
【図2】図2(A)(B)は、それぞれオイルシール型
軸支具の変形例を示す縦断面図である。
【図3】図3(A)(B)は、それぞれ潤滑オイルの冷
却手段の変形例を示す縦断面図である。
【図4】本発明のオイルパン装置を適用し得る四輪駆動
式自動車の概要図である。
【図5】従来例に係るエンジンの要部縦断面図である。
【符号の説明】
A…車両(トラクター)、 1…エンジン、2…オイ
ルパン、 2a・2b…プロペラシャフトの
貫通孔、3…トランスミッション、 10…オイルパ
ン装置、11…駆動力取出部、 13…プロペ
ラシャフト、14…冷却液通路、 15…前
輪の動力伝達部、20…オイルシール型軸支具、 23
…冷却液の導入・導出ポート。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両(A)のトランスミッション(3)の駆
    動力取出部(11)からエンジン(1)のオイルパン配置部を
    貫通させてプロペラシャフト(13)を動力伝達部(15)へと
    走らせて構成した車両用エンジンのオイルパン装置にお
    いて、 エンジン(1)のオイルパン(2)の前後の側壁にプロペラ
    シャフト(13)の貫通孔(2a)・(2b)をあけ、この貫通孔(2
    a)・(2b)にプロペラシャフト(13)を挿通し、この貫通孔
    (2a)・(2b)をそれぞれオイルシール型軸支具(20)・(20)
    で閉止するとともに、このオイルシール型軸支具(20)・
    (20)でプロペラシャフト(13)を軸支し、 上記プロペラシャフト(13)内に冷却液通路(14)を形成す
    るとともに、このプロペラシャフト(13)内の冷却液通路
    (14)に冷却液(W)の導入・導出ポート(23)を連通連結し
    たことを特徴とする車両用エンジンのオイルパン装置。
JP21254693A 1993-08-27 1993-08-27 車両用エンジンのオイルパン装置 Pending JPH0763032A (ja)

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JP21254693A JPH0763032A (ja) 1993-08-27 1993-08-27 車両用エンジンのオイルパン装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001050022A (ja) * 1999-08-04 2001-02-23 Pacific Ind Co Ltd エンジンのオイルパン及びそのオイルパンの成形装置
EP1300552A1 (en) * 2001-10-02 2003-04-09 Perkins Engines Company Limited Fluid sump drainage
EP1371821A1 (en) * 2002-06-13 2003-12-17 Cummins Engine Company, Ltd. Oil sump

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EP1300552A1 (en) * 2001-10-02 2003-04-09 Perkins Engines Company Limited Fluid sump drainage
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