JPH076302A - 光磁気ディスク装置の外部磁界印加装置 - Google Patents

光磁気ディスク装置の外部磁界印加装置

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JPH076302A
JPH076302A JP5144919A JP14491993A JPH076302A JP H076302 A JPH076302 A JP H076302A JP 5144919 A JP5144919 A JP 5144919A JP 14491993 A JP14491993 A JP 14491993A JP H076302 A JPH076302 A JP H076302A
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JP
Japan
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arm
magneto
optical disk
magnet
magnetic field
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JP5144919A
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Kenji Matsumoto
憲二 松本
Kazuhiko Suzuki
一彦 鈴木
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Teac Corp
Original Assignee
Teac Corp
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Publication date
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    • G11B11/10556Disposition or mounting of transducers relative to record carriers with provision for moving or switching or masking the transducers in or out of their operative position
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    • GPHYSICS
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光磁気ディスクへの記録・消去動作の高速化
等を図ることができる光磁気ディスク装置の外部磁界印
加装置を提供することを目的とする。 【構成】 異なる磁極が並んだ磁石5をアーム4に配設
する。アーム4を移動して光磁気ディスクの光ビーム照
射位置に所望の磁石5の磁極を対向させる移動手段を、
アーム4に配設された駆動コイル6と、駆動コイル6に
対向するように配設された駆動用永久磁石3とを備えて
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光磁気ディスク装置の外
部磁界印加装置に関し、特に一つの面に異なる磁極が並
んだ磁石を配設したアームを移動手段によって移動し
て、光磁気ディスク装置の光ビーム照射位置に所望の前
記磁石の前記磁極を対向させる光磁気ディスク装置の外
部磁界印加装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光磁気ディスク面への磁場の方向を反転
させる光磁気ディスク装置の外部磁界印加装置として
は、例えば特開平4−278241号公報に開示された
ものが従来より知られている。
【0003】上記公報記載の従来装置は、相異なる磁極
が平面上隣り合う永久磁石と駆動用永久磁石とを備えた
回動支持板(アーム)がピン部材によって光磁気ディス
クを収容しているカートリッジが挿入されるカートリッ
ジホルダに取り付けられていると共に、該駆動用永久磁
石に対向する駆動コイルを備えたヨークがカートリッジ
ホルダに取り付けられている。
【0004】そして、駆動コイルに電流を供給すること
によってアームをピン部材を中心として回動させて光磁
気ディスクのうち光学ヘッドに対向する部分に印加され
る磁界を反転させるように成っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来装置のように駆動用の永久磁石をアームに設けるので
は、アーム全体の重量がかなり大きくなってしまい、こ
の結果回動支持板の慣性が大きくなってしまい、該アー
ムの反転速度が遅くなってしまうので、光ディスクへの
記録・消去動作が遅くなってしまうと共に、駆動コイル
に供給する電流も多く必要となってしまうといった問題
があった。
【0006】また、カートリッジホルダに駆動コイルを
備えたヨークを設けるのでは、光磁気ディスク面の温度
が上昇してしまうので、光磁気ディスクへの記録あるい
は光磁気ディスクよりの再生を正確に行なうことができ
ない虞があるといった問題があると共に、アーム及びヨ
ークをカートリッジホルダに設けるのでは、光磁気ディ
スクの薄型化等の要求より、これらヨーク等の設置スペ
ースが制約されるので、該ヨーク等の構造の自由度が小
さくなってしまうといった問題があった。
【0007】更に、相異なる磁極が平面上隣り合う永久
磁石を備えたアームを、ピン部材を中心として回動させ
て光磁気ディスクのうち光学ヘッドに対向する部分に印
加される磁界を反転させるのでは、光磁気ディスクの光
学ヘッドに対向する部分の該光磁気ディスクの内周側と
外周側とで磁界が一様となるようにするために、永久磁
石の大きさ(幅)、アームの長さ、及び該アームの回転
支点(ピン部材の位置)を厳密に設定しなければならな
かった。
【0008】また更に、アームの移動手段を駆動コイル
と駆動用永久磁石等より構成するのでは、これら駆動用
コイル等の価格が比較的高価であるので、装置全体の省
コスト化が図れないといった問題があった。
【0009】本発明は以上の点に鑑みなされたものであ
り、アームの移動手段を構成する駆動コイル及び駆動用
永久磁石のうち駆動コイルのみをアームに配設して該ア
ーム全体の軽量化を図り、該アームの慣性を小さくする
ことによって、アームの反転速度(磁界の反転速度)を
速くして光磁気ディスクへの記録・消去動作の高速化を
図ることができると共に、駆動コイルへの供給電力の省
電力化を図ることができる光磁気ディスク装置の外部磁
界印加装置を提供することを目的とする。
【0010】また、本発明の他の目的は、アームの移動
手段を光磁気ディスクの半径方向外側に設けることによ
って、光磁気ディスク面の温度上昇を抑制することがで
き、従って、正確な記録・再生を行なうことができると
共に、移動手段の構造の自由度を高めることができる光
磁気ディスク装置の外部磁界印加装置を提供することに
ある。
【0011】本発明の更に他の目的は、アームの移動手
段による移動をガイドするガイド軸を設けて該アームに
配設されている磁石を平行に移動させることによって、
光磁気ディスク面に印加される磁界を容易に一様にする
ことができる光磁気ディスク装置の外部磁界印加装置を
提供することにある。
【0012】本発明のまた更に他の目的は、アームの移
動手段を該アームに設けたラック部と、該ラック部と歯
合するピニオンが設けられた比較的安価なモータとを備
えたものとすることによって、装置全体の省コストを図
ることができる光磁気ディスク装置の外部磁界印加装置
を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
一つの面に異なる磁極が並んだ磁石と、前記磁石を配設
したアームと、前記アームを移動して、光磁気ディスク
の光ビーム照射位置に所望の前記磁石の前記磁極を対向
させる移動手段と、を具備し、前記移動手段は、前記ア
ームに配設された駆動コイルと、該駆動コイルに対向す
るように配設された駆動用永久磁石とを備えていること
を特徴とするものである。
【0014】請求項2記載の発明は、一つの面に異なる
磁極が並んだ磁石と、前記磁石を配設したアームと、前
記アームを移動して、光磁気ディスクの光ビーム照射位
置に所望の前記磁石の前記磁極を対向させる移動手段
と、を具備し、前記移動手段は、前記光磁気ディスクの
半径方向外側に位置するように配設されていることを特
徴とするものである。
【0015】請求項3記載の発明は、一つの面に異なる
磁極が並んだ磁石と、前記磁石を配設したアームと、前
記アームを移動して、光磁気ディスクの光ビーム照射位
置に所望の前記磁石の前記磁極を対向させる移動手段
と、前記アームの前記移動手段による移動をガイドする
ガイド軸と、を具備していることを特徴とするものであ
る。
【0016】請求項4記載の発明は、一つの面に異なる
磁極が並んだ磁石と、前記磁石を配設したアームと、前
記磁石の前記磁極を対向させる移動手段と、を具備し、
前記移動手段は、前記アームに設けられたラック部と、
該ラック部と歯合するピニオンが設けられたモータとを
備えていることを特徴とするものである。
【0017】
【作用】請求項1記載の発明では、一つの面に異なる磁
極が並んだ磁石が配設されているアームは、光磁気ディ
スクの光ビーム照射位置に所望の前記磁石の前記磁極が
対向するように移動手段によって移動させられる。そし
て、移動手段の駆動コイル及び駆動用永久磁石のうち駆
動コイルのみがアームに配設されている。従って、アー
ム全体が軽量化することによって、該アームの慣性が小
さくなると共に、アームの反転速度が速くなるので、光
磁気ディスクへの記録・消去動作の高速化を図ることが
できると共に、駆動コイルへの供給電力の省電力化を図
ることができる。
【0018】請求項2記載の発明では、一つの面に異な
る磁極が並んだ磁石が配設されているアームは、光磁気
ディスクの光ビーム照射位置に所望の前記磁石の前記磁
極が対向するように移動手段によって移動させられる。
そして、移動手段は光磁気ディスクの半径方向外側に位
置するように配設されている。従って、光磁気ディスク
面の温度上昇を抑制することができるので、正確な記録
・再生を行なうことができると共に、移動手段の構造の
自由度を高めることができる。
【0019】請求項3記載の発明では、一つの面に異な
る磁極が並んだ磁石が配設されているアームは、光磁気
ディスクの光ビーム照射位置に所望の前記磁石の前記磁
極が対向するように移動手段によって移動させられる。
この場合、アームは該アームに配設されている磁石を平
行に移動させるようにガイド軸にガイドされて移動する
ので、光磁気ディスク面に印加される磁界を一様とする
ことができる。
【0020】請求項4記載の発明では、一つの面に異な
る磁極が並んだ磁石が配設されているアームは、光磁気
ディスクの光ビーム照射位置に所望の前記磁石の前記磁
極が対向するように移動手段によって移動させられる。
この場合、移動手段は、アームに設けられたラック部
と、該ラック部と歯合するピニオンが設けられた比較的
安価なモータとを備えて構成されているので、装置全体
の省コスト化を図ることができる。
【0021】
【実施例】先ず、本発明の第1実施例について述べる。
図1及び図2は、夫々本発明の第1実施例の外部磁界印
加装置を適用した光磁気ディスク装置の概観斜視図及び
光磁気ディスクカートリッジの概観斜視図である。
【0022】図1に示すように、本実施例に係る外部磁
界印加装置1は、駆動用永久磁石3と、アーム4(前記
したアームに相当)と、磁石5(前記した磁石に相当)
と、駆動コイル6とを備えている。
【0023】図1中10はカートリッジホルダであり、
カートリッジホルダ10の前面には図2に示す光磁気デ
ィスク11を収納していると共に、中央後方部に切欠窓
12aが形成されている光磁気ディスクカートリッジ1
2を送出入するためのカートリッジ送出入口13が形成
されている。尚、図2中、12bは切欠窓12aを覆っ
て設けられているシャッタである。
【0024】前記カートリッジ送出入口13の後方には
光磁気ディスクカートリッジ12を収納するためのカー
トリッジ収納部14が設けられており、カートリッジ収
納部14の中央後方部には切欠窓14aが形成されてい
る。
【0025】そして、前記光磁気ディスクカートリッジ
12がカートリッジ送出入口13より送入されてカート
リッジ収納部14に収納されているときは、図3に示す
ように光磁気ディスクカートリッジ12に形成されてい
る切欠窓12aとカートリッジ収納部14に形成されて
いる切欠窓14aとが上下方向に対応して位置するよう
に成っており、切欠窓14aの下方には光学ヘッド15
が設けられている。
【0026】図1中16は、フレームであり、このフレ
ーム16の上面中央部には図1及び図4に示すように、
上面中央部に駆動用永久磁石3が固着されている平板状
のヨークロア17aと、両端部が夫々ヨークロア17a
の両端部と接合するように平板状に形成されていると共
に中央部が駆動用永久磁石3との間に空隙を形成するよ
うに凸状に形成されているヨークアッパ17bとが、図
示しない螺子等によって取り付けられている。
【0027】前記駆動用永久磁石3は、図4に示すよう
に厚さ方向かつ長手方向に直交する方向に沿う中心線3
aを境目にして逆向きに着磁されている。尚、本実施例
では駆動用永久磁石3は、中心線3aを境目にして図2
及び図4中左側がN極、右側がS極と成っている。
【0028】図1中4はアームであり、アーム4は図5
に示すように略平板状を成しており、アーム4の先端部
裏面には光磁気ディスク面に対向して磁界を印加させる
ための例えば板状体より成る磁石5が取り付けられてい
る。そして、磁石5は厚さ方向かつ長手方向に沿う中心
線5aを境目にして逆向きに着磁されている。尚、本実
施例では磁石5は図5の矢印A方向より見たときに、中
心線5aを境目にして同図中左側がN極、右側がS極と
成っている。
【0029】また、前記アーム4の基端部には図5に示
すように駆動コイル6が設けられており、この駆動コイ
ル6に図示しない駆動回路より所定方向の電流を通すこ
とによって駆動コイル6に所定の磁界が発生するように
成っている。更にアーム4の略中央部にはピン孔41が
形成されている。
【0030】また、前記アーム4は、図1に示すように
駆動コイル6と前記駆動用永久磁石3とが対向するよう
に、また図3に示すように磁石5と前記光学ヘッド15
とが対向するように、駆動用永久磁石3とヨークアッパ
17bとの間に形成されている空隙を通して、ピン孔4
1に挿入されているピン部材42によってカートリッジ
ホルダ10に設けられた板18に取り付けられている。
そして、アーム4はピン部材42を回動中心として回動
可能と成っているが、アーム4の回動角度は、アーム4
の回動角度を規制するためのストッパ43,44によっ
て所定角度に規制されるように成っている。。
【0031】尚、本実施例において、駆動用永久磁石3
及び駆動コイル6は前記した移動手段を構成するもので
ある。
【0032】前記カートリッジ収納部14内の下部には
図6及び図7に示すように、光磁気ディスク11を回転
させるためのスピンドルモータ9及び該スピンドルモー
タ9を昇降させるための昇降機構90が設けられてい
る。尚、図6はカートリッジ収納部内に光磁気ディスク
カートリッジが収納されている状態でのスピンドルモー
タ及び該スピンドルモータの該昇降機構の平面図であ
り、図7は図6のE−E矢視図である。また、図6中左
側が図1に示すカートリッジ送出入口13側に対応して
いる。
【0033】前記昇降機構90は、ラッチ91,バネ9
2,アーム93,アーム94,及びスライダ97等より
構成されている。
【0034】前記ラッチ91には回動軸91a及び係合
部91bが形成されており、回動軸91aには一端側が
固定部材92aに固定されていると共に、他端側が係合
部91bと係合しているバネ92が取り付けられてい
る。そしてラッチ91はカートリッジ収納部14内に光
磁気ディスクカートリッジ12が収納されていないとき
(カートリッジ未収納時)にはバネ92の復元力によっ
て回動軸91aを回動中心として図6中矢印B方向に所
定角度回動して、該ラッチ91の外周面91cとアーム
93に設けられている係合部材93aとが係合するよう
に成っている。尚、アーム93は矢印C方向に移動可能
に配されており、カートリッジ未収納時には、アーム9
3は図6に図示した位置よりも図中右方向(矢印C方
向)に所定距離だけ移動して位置している。
【0035】一方、カートリッジ収納部14内に光磁気
ディスクカートリッジ12が挿入されると、ラッチ91
がカートリッジ12によって図6中右方向に押されなが
ら回動軸91aを回動中心としてバネ92の復元力に抗
して図中矢印B方向とは逆の方向に回動して同図に示す
ようにラッチ91が光磁気ディスクカートリッジ12と
当接した所定の位置に位置するように成っていると共
に、ラッチ91の外周面91cとアーム93の係合部材
93aとの係合が解除されて、アーム93が後述する付
勢力によって付勢されて、同図中左側方向(矢印C方向
とは逆の方向)に所定距離移動した所定の位置(図6に
図示した位置)に位置するように成っている。
【0036】また、前記アーム93の先端部(図中左
側)には長穴93bが形成されている係合部材93cが
取り付けられている。
【0037】前記アーム94は基端部アーム95と先端
部アーム96とより成り、基端部アーム95にはピン部
材95aが設けられており、このピン部材95aがアー
ム93の長穴93bに係合してアーム94とアーム93
とが連結されている。また先端部アーム96は軸94a
を回動中心として回動可能となっていると共に、該先端
部アーム96に設けられているピン部材96aがスライ
ダ97に形成されている長穴97aに係合してアーム9
4とスライダ97とが連結されている。尚、スライダ9
7は、図6中、左右方向に移動自在と成っている。
【0038】前記スライダ97にはガイド板97b〜9
7eが設けられており、ガイド板97b〜97eには、
夫々溝部97fが形成されている。尚、ガイド板97c
及び97eの溝部については図示していない。
【0039】前記ガイド板97b及び97cの溝部fに
は、夫々スピンドルモータ体に設けられているピン部材
9a及び9bが係合しており、ガイド板97d及び97
eの溝部には、同様にスピンドルモータ体に設けられて
いるピン部材9c及び9dが係合している。
【0040】また、スライダ97はバネ部材98a,9
8bによって常時図6中矢印D方向に付勢されている。
そしてカートリッジ収納時にはラッチ91の外周面91
cとアーム93の係合部材との係合が解除されているの
で、前記バネ部材98a,98bの付勢力によってアー
ム94を介してアーム93が既述したように図中左方向
に所定距離移動した所定の位置(図6に図示した位置)
に位置するように成っている。
【0041】更にまた、カートリッジ収納時には前記バ
ネ部材98a,98bの付勢力によってスライダ97が
図中矢印D方向に移動した図6に示す所定の位置に位置
することによって、図7に示すようにピン部材9a〜9
dの夫々が、ガイド板97b〜97eに設けられた溝部
fの上部に位置するように成っている。そして、これら
ピン部材9a〜9dが溝部fの上方部に位置することに
よってスピンドルモータ9が図7に示した所定位置まで
上昇するように成っている。
【0042】一方、カートリッジ未収納時には、既述し
たとおり前記バネ部材98a,98bの付勢力よりも大
きい前記バネ92の復元力によってラッチ91が回動軸
91aを回動中心として図6中矢印B方向に所定角度回
動して、ラッチ91の外周面91cとアーム93の係合
部材93とが係合して、アーム93が同図中矢印C方向
に所定距離移動するように成っている。そして、アーム
93が図6中矢印C方向に移動することによって、アー
ム94の先端部アーム96が軸94aを回動中心として
同図中矢印E方向に回動して、スライダ97と共にガイ
ド板97b〜97eが図中左方向(矢印D方向と逆の方
向)に移動するように成っており、この結果ピン部材9
a〜9dの夫々がガイド板97b〜97eに設けられた
溝部fの下部に位置することによってスピンドルモータ
9が所定位置まで下降するように成っている。
【0043】次に本第1実施例の作用について説明す
る。駆動コイル6に電流を供給していないときには、図
3及び図8に示すように磁石5の中心軸5aと光学ヘッ
ド15の中心軸15aとが略一致するように磁石5は光
学ヘッド15の上方に位置しているが、光磁気ディスク
11の記録モード時には、例えば駆動コイル6に所定方
向の電流を供給することによって該駆動コイル6に所定
の磁界が発生して、該駆動コイル5が駆動用永久磁石3
のN極側に磁気的に吸引される。従って、図9に示すよ
うにアーム4はピン部材42を中心として図中矢印G方
向に所定角度例えば5°回動し、磁石5のN極が図10
に示すように光学ヘッド15と対向して位置し、光磁気
ディスク11のうち情報信号を記録しようとするトラッ
クに下向きの磁界が印加されて該トラックに情報信号が
記録される。
【0044】一方、光磁気ディスク11の消去モード時
には、駆動コイル6に上記記録モード時とは反対方向に
電流を供給することによって該駆動コイル6に上記記録
モード時とは逆の磁界が発生して、該駆動コイル6が駆
動用永久磁石3のS極側に磁気的に吸引される。従っ
て、図11に示すようにアーム4はピン部材42を回動
中心として記録モード時とは逆方向の図中矢印H方向に
所定角度例えば5°回動し、磁石5のS極が図12に示
すように光学ヘッド15と対向して位置し、光磁気ディ
スク11のうち情報信号を消去しようとするトラックに
記録モード時とは逆の上向きの磁界が印加されて該トラ
ックに記録されている情報信号が消去される。 尚、カ
ートリッジ収納時には光磁気ディスクカートリッジ12
にラッチ91が押されて、該ラッチ91とアーム93と
の係止が解除されスライダ97が図6中右方向(矢印D
方向)に移動した所定位置に位置する。従って、ピン部
材9a〜9dの夫々がガイド板97b〜97eに設けら
れた溝部97fの上部に位置し、この結果スピンドルモ
ータ9は所定位置まで上昇する。
【0045】一方、カートリッジ未収納時には、バネ9
2の復元力によってラッチ91が回動軸91aを回動中
心として図6中矢印B方向に所定角度回動して、ラッチ
91の外周面91cとアーム93の係合部材93aとが
係合する。従って、アーム93が図6中矢印C方向に所
定距離移動すると共に、アーム95を介してスライダ9
7が同図中左方向(矢印D方向と逆の方向)に移動す
る。この結果、ピン部材9a〜9dの夫々がガイド板9
7b〜97eに設けた溝部fの下方に位置し、スピンド
ルモータ9が所定位置まで下降する。
【0046】以上のような第1実施例によれば、移動手
段を構成する駆動用永久磁石3及び駆動コイル6のうち
駆動コイル6のみをアーム4に配設し、アーム4全体を
軽量化することによって、該アーム4の慣性を小さくし
て、アーム4の反転速度が速くなるようにしているの
で、光磁気ディスク11への記録・消去動作の高速化を
図ることができると共に、駆動コイル6への供給電力を
小さくすることができるので、省電力化を図ることがで
きる。
【0047】また、移動手段を構成する駆動用永久磁石
3及び駆動コイル6を光磁気ディスク11の半径方向外
側(本実施例では光磁気ディスクカートリッジ12が収
納される収納部14の外側)に位置するように配設して
いるので、即ち、カートリッジホルダ10のディスク面
以外に設けているので、高さ方向の制約をなくすことが
できる。また、光磁気ディスク面の温度上昇を抑制する
ことができ、従って正確な記録・再生を行なうことがで
きると共に、駆動用永久磁石3及び駆動コイル6の構造
の自由度を高めることができる。
【0048】次に本発明の第2実施例について述べる。
図13〜図15は、夫々本発明の第2実施例の外部磁界
印加装置が適用された光磁気ディスク装置の概観斜視
図、本発明の第2実施例の要部拡大平面図、及びアーム
の斜視図である。尚、図13〜15中、第1実施例と同
一構成部分については同一の符号を付してその説明を省
略する。
【0049】本実施例は第1実施例と比較して、外部磁
界印加装置1にアーム4の移動手段による移動をガイド
するガイド軸が設けられている点で異なる。
【0050】図15に示すようにアーム4の先端にはガ
イド溝4aが形成されており、またアーム4の基端部付
近にはガイド穴4bが形成されている。そして、アーム
4のガイド溝4aは図13及び図14に示すように収納
部14の略中央部に固着されている取付部材71,71
を介して収納部14に取り付けられているガイド軸7A
と係合している。
【0051】また、アーム4のガイド穴4bには収納部
14の後方部に固着されている取付部材72,72を介
して収納部14に取り付けられているガイド軸7Bが貫
入されている。
【0052】そして、アーム4は、ガイド軸7Aによっ
てガイド溝4aが案内されると共に、ガイド軸7Bによ
ってガイド穴4bが案内されて、図14中左右方向(図
14中双方向矢印Iで示す方向)に所定距離移動可能と
成っている。
【0053】尚、本実施例においても、第1実施例と同
様に収納部14内の下部にスピンドルモータ9及び昇降
機構90が設けられているが、その構造及び作用は第1
実施例と同様であるので、これらの説明は省略する。
【0054】次に本第2実施例の作用について述べる。
駆動コイル6に電流を供給していないときは、既述した
図3に示したのと同様に、磁石5の中心軸5aと光学ヘ
ッド15の中心線15aとが略一致するように磁石5は
光学ヘッド15の上方に位置しているが、光磁気ディス
ク11の記録モード時には、例えば駆動コイル6に所定
方向の電流を供給することによって該駆動コイル6に所
定の磁界が発生して、該駆動コイル6が駆動用永久磁石
3のS極側に吸引される。従って、アーム4はガイド軸
7A及び7Bに案内されながら、図14に示した双方向
矢印Iの図中右側矢印の方向へ所定距離移動し、磁石5
のN極が既述した図10に示したのと同様に光学ヘッド
15と対向して位置し、光磁気ディスク11のうち情報
信号を記録しようとするトラックに下向きの磁界が印加
されて該トラックに情報信号が記録される。
【0055】一方、光磁気ディスク11の消去モード時
には、駆動コイル6によって上記記録モード時とは反対
方向に電流を供給することによって該駆動コイル6に上
記記録モード時とは逆の磁界が発生して、該駆動コイル
6が駆動用永久磁石3のN極側に磁気的に吸引される。
従って、アーム4はガイド軸7A及び7Bに案内されな
がら、図14に示した双方向矢印Iの図中左側矢印の方
向へ所定距離移動し、磁石5のS極が既述した図12に
示したのと同様に光学ヘッド15と対向して位置し、光
磁気ディスク11のうち情報信号を消去しようとするト
ラックに記録モード時とは逆の上向きの磁界が印加され
て該トラックに記録されている情報信号が消去される。
【0056】以上のような第2実施例によれば、第1実
施例の効果に加えて以下に述べる効果を有する。
【0057】即ち、アーム4はガイド軸7A及び7Bに
案内されながら、駆動コイル6及び駆動用永久磁石3を
備えた移動手段によって図14に示した双方向矢印I方
向に平行に移動させられる。従って該アーム4の裏面側
に設けられている磁石5も該アーム4と共に双方向矢印
A方向に平行に移動するので、光磁気ディスク面に印加
される磁界を該光ディスク面の外周部と内周部とに加わ
る磁界を一様とすることができる。また、アーム4を一
点ではなく複数点で支持しているので、即ちガイド軸7
A及び7Bで支持しているので、光磁気ディスク11に
相当するアーム4の平行度及び磁石5の平行度を容易に
出すことができる。
【0058】次に本発明の第3実施例について述べる。
図16〜図18は、夫々本発明の第3実施例の外部磁界
印加装置が適用された光磁気ディスク装置の要部平面
図、図16のJ−J矢視図、及び図16のK−K矢視図
である。尚、図16〜図18中、第1実施例と同一の構
成部分については同一の符号を付してその説明を省略す
る。
【0059】本実施例は、外部磁界印加装置1の移動手
段をアーム4に設けたラック部81と該ラック部と歯合
するピニオン83が設けられたモータ82とを備えて構
成している点で、移動手段を駆動用永久磁石3及び駆動
コイル6等より構成している上記第1実施例及び第2実
施例とは異なる。
【0060】図16〜図18に示すようにアーム4の基
端部付近にはラック81が設けられており、このラック
81は図示しないベースプレートに固定されているモー
タ82の回転軸82aに取り付けられているピニオン8
3と歯合している。
【0061】またアーム4には図16及び図18に示す
ようにガイド穴43が形成されていると共に、係合部4
4が形成されている。そしてガイド穴43には図示しな
い取付部材に取り付けられているガイド軸8Aが貫入さ
れており、また係止部44は図示しない取付部材に取り
付けられているガイド軸8Bと係止している。
【0062】そしてアーム4は、モータ82を駆動させ
て回転軸82aを所定方向に回転させることによって、
即ちラック81と歯合しているピニオン83を所定方向
に回転させることによって、ガイド軸8A及び8Bに案
内されながら図16中双方向矢印Lで示す所定の矢印方
向に所定距離移動可能と成っている。
【0063】尚、本実施例においても、第1実施例と同
様に収納部14内の下部にスピンドルモータ9及び昇降
機構90が設けられているが、その構造及び作用は第1
実施例と同様であるので、これらの説明は省略する。
【0064】次に本第3実施例の作用について述べる。
光磁気ディスク11の記録モード時には、モータ82を
駆動させて回転軸82aを図16中矢印M方向に回転さ
せることによってピニオン83が同方向に回転する。そ
してアーム4はガイド軸8A及び8Bに案内されなが
ら、図16に示した双方向矢印Lの図中右側矢印方向へ
所定距離移動し、磁石5のN極が既述した図10に示し
たのと同様に光学ヘッド15と対向して位置し、光磁気
ディスク11のうち情報信号を記録しようとするトラッ
クに下向きの磁界が印加されて該トラックに情報信号が
記録される。
【0065】一方、光磁気ディスク11の消去モード時
には、モータ82を駆動させて回転軸82aを上記記録
モード時とは逆の方向、即ち図16中矢印M方向と反対
の方向に回転させることによってピニオン83が矢印M
方向と反対の方向に回転する。そしてアーム4はガイド
軸8A及び8Bに案内されながら、上記記録モード時と
は逆の方向、即ち図16に示した双方向矢印Lの図中左
側矢印方向へ所定距離移動し、磁石5のS極が既述した
図12に示したのと同様に光学ヘッド15と対向して位
置し、光磁気ディスク11のうち情報信号を消去しよう
とするトラックに上記記録モード時とは逆の上向きの磁
界が印加されて該トラックに記録されている情報信号が
消去される。
【0066】以上のような第3実施例によれば、既述し
た第1実施例及び第2実施例の効果に加えて、アーム4
の移動手段を該アーム4に設けたラック81と、該ラッ
ク81と歯合するピニオン83が設けられた比較的安価
なモータとを備えて構成しているので、外部磁界印加装
置1全体の省コスト化を図ることができる。
【0067】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、移動手段を構
成する駆動用永久磁石及び駆動コイルのうち駆動コイル
のみをアームに配設し、アーム全体を軽量化することに
よって該アームの慣性を小さくして、アームの反転速度
が速くなるようにしているので、光磁気ディスクへの記
録・消去動作の高速化を図ることができると共に、駆動
コイルへの駆動電力の省電力化を図ることができる。
【0068】請求項2の発明によれば、移動手段を光磁
気ディスクの半径方向外側に配設しているので、光磁気
ディスク面の温度上昇を抑制することができ、従って正
確な記録・再生を行なうことができると共に、移動手段
の構造の自由度を高めることができる。
【0069】請求項3の発明によれば、磁石を配設した
アームが移動手段によってガイド軸に案内されながら平
行に移動するので、従って磁石もアームと共に平行に移
動するので、光磁気ディスク面の外周面と内周面とに加
わる磁界を一様とすることができる。またアームを一点
ではなく複数点で支持しているので、即ちガイド軸で支
持しているので、光磁気ディスクに対するアームの平行
度及び該アームに配設されている磁石の平行度を容易に
出すことができる。
【0070】請求項4の発明では、アームの移動手段を
該アームに設けたラックと、該ラックと歯合するピニオ
ンが設けられた比較的安価なモータとを備えて構成して
いるので、外部磁界印加装置全体の省コスト化を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の外部磁界印加装置を適用
した光磁気ディスク装置の概観斜視図である。
【図2】光磁気ディスクカートリッジの概観斜視図であ
る。
【図3】光磁気ディスクカートリッジがカートリッジ収
納部に収納されているときのカートリッジ収納部の断面
図である。
【図4】駆動用永久磁石等を示す斜視図である。
【図5】本発明の第1実施例のアームを示す斜視図であ
る。
【図6】カートリッジ収納部内に光磁気ディスクカート
リッジが収納されている状態でのスピンドルモータ及び
スピンドルモータの昇降機構の平面図である。
【図7】図6のF−F矢視図である。
【図8】本発明の作用説明図(その1)である。
【図9】本発明の作用説明図(その2)である。
【図10】本発明の作用説明図(その3)である。
【図11】本発明の作用説明図(その4)である。
【図12】本発明の作用説明図(その5)である。
【図13】本発明の第2実施例の外部磁界印加装置が適
用された光磁気ディスク装置の概観斜視図である。
【図14】本発明の第2実施例の要部拡大図である。
【図15】本発明の第2実施例のアームを示す斜視図で
ある。
【図16】本発明の第3実施例の外部磁界印加装置が適
用された光磁気ディスク装置の要部平面図である。
【図17】図16のJ−J矢視図である。
【図18】図16のK−K矢視図である。
【符号の説明】
1 外部磁界印加装置 3 駆動用永久磁石 4 アーム 5 磁石 6 駆動コイル 7A,7B,8A,8B,ガイド軸 9 スピンドルモータ 10 カートリッジホルダ 11 光磁気ディスク 12 光磁気ディスクカートリッジ 14 カートリッジ収納部 15 光学ヘッド 16 フレーム 81 ラック 82 モータ 83 ピニオン 90 昇降機構

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つの面に異なる磁極が並んだ磁石と、 前記磁石を配設したアームと、 前記アームを移動して、光磁気ディスクの光ビーム照射
    位置に所望の前記磁石の前記磁極を対向させる移動手段
    と、 を具備し、 前記移動手段は、前記アームに配設された駆動コイル
    と、該駆動コイルに対向するように配設された駆動用永
    久磁石とを備えていることを特徴とする光磁気ディスク
    装置の外部磁界印加装置。
  2. 【請求項2】 一つの面に異なる磁極が並んだ磁石と、 前記磁石を配設したアームと、 前記アームを移動して、光磁気ディスクの光ビーム照射
    位置に所望の前記磁石の前記磁極を対向させる移動手段
    と、 を具備し、 前記移動手段は、前記光磁気ディスクの半径方向外側に
    位置するように配設されていることを特徴とする光磁気
    ディスク装置の外部磁界印加装置。
  3. 【請求項3】 一つの面に異なる磁極が並んだ磁石と、 前記磁石を配設したアームと、 前記アームを移動して、光磁気ディスクの光ビーム照射
    位置に所望の前記磁石の前記磁極を対向させる移動手段
    と、 前記アームの前記移動手段による移動をガイドするガイ
    ド軸と、 を具備していることを特徴とする光磁気ディスク装置の
    外部磁界印加装置。
  4. 【請求項4】 一つの面に異なる磁極が並んだ磁石と、 前記磁石を配設したアームと、 前記アームを移動して、光磁気ディスクの光ビーム照射
    位置に所望の前記磁石の前記磁極を対向させる移動手段
    と、 を具備し、 前記移動手段は、前記アームに設けたラック部と、該ラ
    ック部と歯合するピニオンが設けられたモータとを備え
    ていることを特徴とする光磁気ディスク装置の外部磁界
    印加装置。
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