JPH0763024A - ドライサンプ式自動二輪車用エンジン - Google Patents

ドライサンプ式自動二輪車用エンジン

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JPH0763024A
JPH0763024A JP21147693A JP21147693A JPH0763024A JP H0763024 A JPH0763024 A JP H0763024A JP 21147693 A JP21147693 A JP 21147693A JP 21147693 A JP21147693 A JP 21147693A JP H0763024 A JPH0763024 A JP H0763024A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】エンジンの小型コンパクト化が図れるドライサ
ンプ式自動二輪車用エンジンを提供するにある。 【構成】一側にクラッチ機構53を備えたエンジン23
において、エンジン23内に潤滑オイルを循環させるオ
イル汲上ポンプ70とオイル供給ポンプ74とを上記ク
ラッチ機構53の反対側に配設したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はドライサンプ式自動二輪
車用エンジンに係り、特にオイル循環装置に特徴を持つ
ドライサンプ式自動二輪車用エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンは内部に多くの摺動部や回転部
を有するため、潤滑装置を用いて各部にオイルを供給
し、オイルの働きにより各部の摩擦抵抗を減らし、エン
ジンの機能を充分に発揮させるようになっている。
【0003】例えば、ドライサンプ方式潤滑装置のオイ
ルの流れは、図7に示すように、まずエンジン1とは別
体に設けられたオイルタンク2に貯留されるオイルが、
オイル供給ホース3aを経てオイル循環装置の一部を構
成するオイル供給ポンプ4によりエンジン1に設けられ
たオイルフィルター5に圧送される。オイルフィルター
5で濾過されたオイルはオイル通路6等を経由してエン
ジン1内各潤滑部に送られる。
【0004】オイルはエンジン1内各潤滑部を潤滑した
後、自然落下したり、オイル戻し通路7等を経由してオ
イルパン8に溜まる。オイルパン8に溜まったオイル
は、このオイルパン8内に浸漬されたオイル取入口9か
ら他のオイル循環装置を構成するオイル汲上ポンプ10
により汲上げられ、オイル戻しホース3bを経てオイル
タンク2に戻される。
【0005】一方、エンジン1にはエンジン1の回転駆
動力をトランスミッション機構以下の駆動系に断続する
装置であるクラッチ機構11が、クランクシャフト12
の後方に、このクランクシャフト12と平行に設けられ
たカウンターシャフト13の軸端に配置されている。
【0006】そして、オイル循環装置4,10(オイル
汲上ポンプとオイル供給ポンプ)はクラッチ機構11と
同じ側に直列または並列に配置されるのが一般的であ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】オイル循環装置をクラ
ッチ機構と同じ側に配置する場合、オイル循環装置はク
ラッチ機構との干渉を避けるために、特開平2−115
507号公報に示すようにオイル循環装置をエンジンの
下方に設けたり、または、特開平4−298618号公
報に示すようにオイル循環装置をクランクシャフトの軸
端に設けなければならない。
【0008】しかしながら、オイル循環装置をエンジン
の下方に設けると、エンジンの下部が下方向に突出し、
自動二輪車の最低地上高が低くなってしまう。最低地上
高を低くする代わりにエンジン全体を上方に移動させる
と車体の重心も上方に移動され好ましくない。
【0009】また、オイル循環装置をクランクシャフト
の軸端に設けると、エンジンの側部が横方向に突出し、
バンク角が少なくなってしまい好ましくない。
【0010】そして、いずれの場合もエンジンの大型化
および重量増を招いてしまう。
【0011】一方、オイル循環装置は連動させなければ
ならないが、直列に配置されたオイル循環装置の場合、
奥側に設置されるオイル循環装置の組付けや、整備、点
検が困難である。また、並列に配置されたオイル循環装
置の場合、これらを連動させるための駆動手段の組付け
が複雑になる。
【0012】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、エンジンの小型コンパクト化が図れるドライサ
ンプ式自動二輪車用エンジンを提供することを目的とす
る。
【0013】この発明の他の目的は、オイル循環装置の
組付けが容易なドライサンプ式自動二輪車用エンジンを
提供するにある。
【0014】この発明のさらに他の目的は、オイル循環
装置駆動手段の組付けが容易なドライサンプ式自動二輪
車用エンジンを提供するにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係るドライサン
プ式自動二輪車用エンジンは、上述した課題を解決する
ために、請求項1に記載したように、一側にクラッチ機
構を備えたエンジンにおいて、エンジン内に潤滑オイル
を循環させるオイル汲上ポンプとオイル供給ポンプとを
上記クラッチ機構の反対側に配設したものである。
【0016】また、上述した課題を解決するために、請
求項2に記載したように、オイル汲上ポンプとオイル供
給ポンプとから構成されるオイル循環装置は同軸に配置
され、これらのオイル循環装置のそれぞれの中心軸は係
脱自在に連結される一方、いずれか一方のオイル循環装
置をクランクケースに、他方のオイル循環装置をエンジ
ンカバーに取り付けたものである。
【0017】さらに、上述した課題を解決するために、
請求項3に記載したように、上記オイル汲上ポンプとオ
イル供給ポンプとの間にはオイル循環装置駆動手段が配
置され、このオイル循環装置駆動手段を上記クランクケ
ース側に設けられたオイル循環装置の中心軸に固着した
ものである。
【0018】
【作用】上記の構成を有する本発明においては、一側に
クラッチ機構を備えたエンジンにおいて、エンジン内に
潤滑オイルを循環させるオイル汲上ポンプとオイル供給
ポンプとを上記クラッチ機構の反対側に配設したため、
エンジンの小型コンパクト化が図れる。
【0019】また、オイル汲上ポンプとオイル供給ポン
プとから構成されるオイル循環装置は同軸に配置され、
これらのオイル循環装置のそれぞれの中心軸は係脱自在
に連結される一方、いずれか一方のオイル循環装置をク
ランクケースに、他方のオイル循環装置をエンジンカバ
ーに取り付けたため、オイル循環装置の組付けが容易に
なる。
【0020】さらに、上記オイル汲上ポンプとオイル供
給ポンプとの間にはオイル循環装置駆動手段が配置さ
れ、このオイル循環装置駆動手段を上記クランクケース
側に設けられたオイル循環装置の中心軸に固着したた
め、オイル循環装置駆動手段の組付けが容易になる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0022】図1は、この発明を適用した自動二輪車の
一例を示す右側面図である。
【0023】図1において、この自動二輪車20は車体
フレーム21を有し、この車体フレーム21の上方には
燃料タンク22が設けられる。また、車体フレーム21
の中央下部にはエンジン23が搭載される。
【0024】車体フレーム21の前方にはヘッドパイプ
24が設けられ、このヘッドパイプ24にはステアリン
グ機構25が設けられる。このステアリング機構25に
は、前輪26を回動自在に支持するフロントフォーク2
7やハンドルバー28等が設けられ、このハンドルバー
28により前輪26が左右に回動自在に操舵される。
【0025】一方、車体フレーム21の中央下部に架設
されたピボット軸29にはスイングアーム30がピボッ
ト軸29廻りにスイング自在に枢着され、このスイング
アーム30の後端に後輪31が回動自在に支持される。
【0026】図2は図1のA−A線に沿う縦断面図であ
り、図3は図1のB−B線に沿う水平断面図である。ま
た、図4は図2のC−C線に沿う断面図、そして図5は
図2のD−D線に沿う断面図である。
【0027】図1〜図5において、エンジン23は、主
にクランクケース32と、シリンダブロック33と、シ
リンダヘッド34と、そしてシリンダヘッドカバー35
とから外形が構成される。
【0028】また、このエンジン23はドライサンプ方
式の潤滑装置を備えた例えば空冷4サイクル並列二気筒
エンジンであり、図4に示すように、シリンダヘッド3
4上部に吸気バルブ36および排気バルブ37開閉用の
二本のカムシャフト38a,38bをそれぞれのバルブ
36,37上方に設けてこれらのバルブ36,37を開
閉するダブルオーバーヘッドカムシャフト(DOHC)
型の動弁機構39を備えたものである。
【0029】吸気バルブ36開閉用カムシャフト38a
は例えば自動二輪車20の車両進行方向に向かって後側
に、そして排気バルブ37開閉用カムシャフト38bは
車両進行方向に向かって前側に、それぞれ車両進行方向
に対して直角に配設される。
【0030】また、シリンダヘッド34内には吸気通路
40および排気通路41が設けられる。吸気通路40に
はエンジン吸気系42であるキャブレータ42aおよび
エアクリーナ42bが接続される。一方、排気通路41
にはエンジン排気系43であるエキゾーストパイプ43
aおよびマフラ43bが接続される。さらに、エアクリ
ーナ42bの後方にはオイルタンク44が配置される。
【0031】クランクケース32内にはクランクシャフ
ト45が自動二輪車20の車両進行方向に対して直角に
配置される。クランクシャフト45には、クランクシャ
フト45の回転をスムーズにするためのクランクウェブ
46が形成される。
【0032】クランクシャフト45には、コンロッド4
7の大端部47aが連結される。また、コンロッド47
の小端部47bには、ピストンピン48を介してピスト
ン49が連結される。このピストン49がシリンダブロ
ック33内に嵌挿されたシリンダライナ50内を図の上
下方向に往復し、この往復ストロークがコンロッド47
を介してクランクシャフト45に伝達され、クランクシ
ャフト45を回転運動させる。
【0033】クランクケース32の後側はミッションケ
ース51となっている。このミッションケース51内に
は、図3に示すように、一次減速装置であるトランスミ
ッション機構52が設けられる。また、ミッションケー
ス51の例えば左側にはエンジン23の回転駆動力をト
ランスミッション機構52以下の駆動系に断続する装置
であるクラッチ機構53が、クランクシャフト45の後
方にこのクランクシャフト45と平行に設けられたカウ
ンターシャフト54の軸端に配置される。
【0034】カウンターシャフト54は、クランクシャ
フト45からの駆動力がクラッチ機構53を介して入力
されるものであり、カウンターシャフト54の後方には
このカウンターシャフト54と平行に設けられたドライ
ブシャフト55が設けられる。このドライブシャフト5
5は、後輪31に駆動力を出力する駆動軸である。
【0035】カウンターシャフト54とドライブシャフ
ト55とには直径の異なる複数枚のミッションギヤ56
が設けられており、これらのミッションギヤ56の組合
わせを変えて一次減速を行っている。
【0036】クランクケース32は、図4および図5に
示すように、例えば上下に分割され、アッパークランク
ケース32aとロアクランクケース32bとから構成さ
れる。アッパークランクケース32aとロアクランクケ
ース32bとの分割面内側にはクランクシャフト45、
カウンターシャフト54およびドライブシャフト55の
軸受け類57が設けられ、これらの軸受け類57で各シ
ャフト45,54,55を軸支している。
【0037】ドライブシャフト55右側の一部は、図3
に示すようにミッションケース51外に突出している。
この突出したドライブシャフト55の右端部にはドライ
ブスプロケット58が設けられる。このドライブスプロ
ケット58はチェーン59を介して後輪31に設けられ
た図示しないドリブンスプロケットに連結されており、
これらのチェーン59等のチェーン駆動で二次減速を行
ってエンジン駆動力を後輪31に伝達している。
【0038】クランクケース32右側、すなわちクラッ
チ機構53の反対側にはマグネト室60が配置され、こ
のマグネト室60内に突出するクランクシャフト45の
右端部にはカムチェーンドライブスプロケット61が設
けられる。
【0039】一方、それぞれのカムシャフト38a,3
8bの一端には、図5に示すように、カムスプロケット
62a,62bがそれぞれ設けられ、これらのカムスプ
ロケット62a,62bはカムチェーン63によってカ
ムチェーンドライブスプロケット61と連結される。そ
して、クランクシャフト45の回転がカムシャフト38
a,38bに伝達されることによりシリンダヘッド34
内に設けられた動弁機構39が作動される。
【0040】図6はロアクランクケース32b前側の平
面図であり、クランクシャフト45が取り除かれた状態
を示す。
【0041】図4、図5および図6に示すように、ロア
クランクケース32bの最低部で、クランクシャフト4
5とカウンターシャフト54との中間付近にはオイルパ
ン64が設けられる。オイルパン64は、エンジン23
内各潤滑部を潤滑した後、自然落下したり、シリンダブ
ロック33内に形成されたオイル戻し通路65等を経由
して戻ってくるエンジン潤滑オイルを一時的に貯留する
役割をもつ。
【0042】オイルパン64の上方にはオイル取入口6
6が設けられる。そして、オイル取入口66の先端部に
はオイル内の異物を濾過するストレーナ67が設けら
れ、このストレーナ67部分はオイルパン64内に貯留
されるオイルに浸漬される。
【0043】オイル取入口66からクランクケース32
右側のマグネト室60に向かって延びるオイル汲上通路
68が例えばほぼ水平に設けられる。また、エンジン2
3内に潤滑オイルを循環させるオイル循環装置69の一
部であるオイル汲上ポンプ70がマグネト室60内、す
なわち前記クラッチ機構53の反対側に設けられる。
【0044】オイル汲上通路68の下流側はオイル汲上
ポンプ70に接続されれる。オイル汲上ポンプ70から
は、オイル吐出通路71を経て、図1に示すように、オ
イル戻しホース72がオイルタンク44に接続される。
【0045】マグネト室60はエンジンカバーであるマ
グネトカバー73により覆われる。マグネトカバー73
内の、オイル汲上ポンプ70の右側に対応する位置には
エンジン23内に潤滑オイルを循環させる他のオイル循
環装置69であるオイル供給ポンプ74がオイル汲上ポ
ンプ70と同軸に設けられる。オイル供給ポンプ74に
は、オイル供給ホース75およびオイル供給通路76を
介して、図1に示すように、オイルタンク44が接続さ
れる。オイル供給ポンプ74からは図示しないオイル連
絡路が延設されオイルフィルター77に接続され、そし
てオイルフィルター77からオイル通路78等がエンジ
ン23内部の摺動部や回転部に延設される。
【0046】オイル汲上ポンプ70およびオイル供給ポ
ンプ74のそれぞれの中心軸70a、74aは係脱自在
に連結されて連動するようになっている。オイル汲上ポ
ンプ70とオイル供給ポンプ74との間のオイル汲上ポ
ンプ70の中心軸70aには、図2、図3および図5に
示すように、オイル循環装置駆動手段79であるポンプ
ドリブンスプロケット80が設けられ、このポンプドリ
ブンスプロケット80は他のオイル循環装置駆動手段7
9であるポンプドライブチェーン81を介してさらに他
のオイル循環装置駆動手段79であるポンプドライブス
プロケット82に連結される。このポンプドライブスプ
ロケット82はマグネト室60内に突出するクランクシ
ャフト45の右端部にカムチェーンドライブスプロケッ
ト82に並んで設けられる。そして、クランクシャフト
45の回転によりオイル汲上ポンプ70とオイル供給ポ
ンプ74とが連動して作動される。
【0047】次に、本実施例の作用について説明する。
【0048】本実施例に適用されたエンジン23の潤滑
装置のオイルの流れは、まずオイルタンク44に貯留さ
れているオイルが、オイル供給ホース75およびオイル
供給通路76を介してエンジン23の駆動力で作動する
オイル循環装置69であるオイル供給ポンプ74により
オイルフィルター77に圧送される。オイルは、オイル
フィルター77で濾過された後オイル通路78等を経由
してエンジン23内部の摺動部や回転部の各潤滑部に送
られる。
【0049】そして、エンジン23内各潤滑部を潤滑し
たオイルは、自然落下したり、オイル戻し通路65等を
経由してロアクランクケース32b底部のオイルパン6
4に溜まる。
【0050】オイルパン64に溜まったオイルは、スト
レーナ67およびオイル取入口66からエンジン23の
駆動力で作動する他のオイル循環装置69であるオイル
汲上ポンプ70によりオイル汲上通路68を経て汲み上
げられ、オイル吐出通路71からオイル戻しホース72
を介してオイルタンク44に戻される。
【0051】オイル汲上ポンプ70は、クラッチ機構5
3の反対側に設けられたマグネト室60内に、そして、
オイル供給ポンプ74は、マグネト室60を覆うマグネ
トカバー73内にそれぞれ設けられる。その結果、クラ
ンクシャフト45とカウンターシャフト54との間のデ
ッドスペースにオイル循環装置69を配置できる。つま
り、オイル循環装置69はエンジン23の下方やクラン
クシャフト45の軸端に配置する必要がなくなり、自動
二輪車20の最低地上高を低くすることや、バンク角を
少なくすることもなくなる。そして、エンジン23の小
型コンパクト化が図れる。
【0052】また、オイル循環装置69のそれぞれの中
心軸70a,74aを係脱自在に連結する一方、いずれ
か一方のオイル循環装置69をクランクケース32に、
他方のオイル循環装置69をエンジンカバーに設けるこ
とにより、いずれの循環装置69も奥に引っ込むことが
なく、組立て時およびマグネト室60内の点検、整備後
のオイル循環装置69の組付けが容易になる。
【0053】さらに、本案においては、オイル供給ポン
プ74がオイル汲上ポンプ70に着脱自在にしたため、
ポンプドリブンスプロケット80をクランクケース32
側に設けられたオイル汲上ポンプ70の中心軸70aに
先に固着でき、他のオイル循環装置駆動手段79(8
1,82)の組付けが終わった後にオイル供給ポンプ7
4を取り付けるようにしたため、オイル循環装置駆動手
段79の組付けが容易になる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るによ
れば、一側にクラッチ機構を備えたエンジンにおいて、
エンジン内に潤滑オイルを循環させるオイル汲上ポンプ
とオイル供給ポンプとを上記クラッチ機構の反対側に配
設したため、オイル潤滑装置がエンジンの下方向または
横方向に突出することがなく、エンジンの小型コンパク
ト化が図れる。
【0055】また、オイル汲上ポンプとオイル供給ポン
プとから構成されるオイル循環装置は同軸に配置され、
これらのオイル循環装置のそれぞれの中心軸は係脱自在
に連結される一方、いずれか一方のオイル循環装置をク
ランクケースに、他方のオイル循環装置をエンジンカバ
ーに取り付けたため、オイル循環装置の組付けが容易に
なる。
【0056】さらに、上記オイル汲上ポンプとオイル供
給ポンプとの間にはオイル循環装置駆動手段が配置さ
れ、このオイル循環装置駆動手段を上記クランクケース
側に設けられたオイル循環装置の中心軸に固着したた
め、オイル循環装置駆動手段の組付けが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るドライサンプ式自動二輪車用エン
ジンの一実施例を示す自動二輪車の右側面図。
【図2】図1のA−A線に沿う縦断面図。
【図3】図1のB−B線に沿う水平断面図。
【図4】図2のC−C線に沿う断面図。
【図5】図2のD−D線に沿う断面図。
【図6】ロアクランクケース前側の平面図。
【図7】ドライサンプ方式潤滑装置のオイルの流れを示
す概略図。
【符号の説明】
20 自動二輪車 23 エンジン 32 クランクケース 32a アッパークランクケース 32b ロアクランクケース 33 シリンダブロック 34 シリンダヘッド 44 オイルタンク 45 クランクシャフト 51 ミッションケース 52 トランスミッション機構 53 クラッチ機構 54 カウンターシャフト 55 ドライブシャフト 60 マグネト室 69 オイル循環装置 70 オイル汲上ポンプ(オイル循環装置) 70a オイル汲上ポンプの中心軸 73 マグネトカバー(エンジンカバー) 74 オイル供給ポンプ(オイル循環装置) 74a オイル供給ポンプの中心軸 79 オイル循環装置駆動手段 80 ポンプドリブンスプロケット(オイル循環装置駆
動手段) 81 ポンプドライブチェーン(オイル循環装置駆動手
段) 82 ポンプドライブスプロケット(オイル循環装置駆
動手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一側にクラッチ機構を備えたエンジンに
    おいて、エンジン内に潤滑オイルを循環させるオイル汲
    上ポンプとオイル供給ポンプとを上記クラッチ機構の反
    対側に配設したことを特徴とするドライサンプ式自動二
    輪車用エンジン。
  2. 【請求項2】 オイル汲上ポンプとオイル供給ポンプと
    から構成されるオイル循環装置は同軸に配置され、これ
    らのオイル循環装置のそれぞれの中心軸は係脱自在に連
    結される一方、いずれか一方のオイル循環装置をクラン
    クケースに、他方のオイル循環装置をエンジンカバーに
    取り付けたことを特徴とするドライサンプ式自動二輪車
    用エンジン。
  3. 【請求項3】 上記オイル汲上ポンプとオイル供給ポン
    プとの間にはオイル循環装置駆動手段が配置され、この
    オイル循環装置駆動手段を上記クランクケース側に設け
    られたオイル循環装置の中心軸に固着した請求項2記載
    のドライサンプ式自動二輪車用エンジン。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005282568A (ja) * 2004-03-04 2005-10-13 Honda Motor Co Ltd 多気筒内燃機関
US6997073B2 (en) * 2001-10-26 2006-02-14 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Vehicle power unit
JP2008025669A (ja) * 2006-07-19 2008-02-07 Suzuki Motor Corp 自動二輪車のエンジン

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