JPH0762917B2 - 光学式記録媒体 - Google Patents

光学式記録媒体

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JPH0762917B2
JPH0762917B2 JP61009462A JP946286A JPH0762917B2 JP H0762917 B2 JPH0762917 B2 JP H0762917B2 JP 61009462 A JP61009462 A JP 61009462A JP 946286 A JP946286 A JP 946286A JP H0762917 B2 JPH0762917 B2 JP H0762917B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は光ディスク等の光学式記録媒体に関する。
〔発明の概要〕
本発明は、光学式記録媒体において、 誘電体多層膜と反射層とで記録層を挟むと共に誘電体多
層膜及び記録層を所定の厚さにすることにより、 記録媒体の記録感度を高めることができうようにしたも
のである。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする問題点〕
透明な基板、記録層及び反射層からなる光学式記録媒体
において、光の干渉効果を利用して記録・読取の高感度
化をはかることが知られており、そのような記録媒体の
1例の断面図を第4図に示す。第4図に示した記録媒体
では、記録層5の厚さを(1+2m+α)λ/4η(ここ
で、λはレーザ光の波長、ηは記録層5の屈折率、α
は位相定数、mは0または正の整数を表す)とすること
により記録層5の上界面と下界面からの反射光γとγ
とが互いに干渉して記録層5全体の反射率が低下し、
その低下した分だけ記録層5の光吸収量が増加すること
により、記録感度と変調度が改善される。そして更に、
反射光γとγとの強度が互いに等しいとき干渉が最
も強く、記録層の光吸収量が最大となって高感度化が実
現される。しかし記録層5の上界面からの反射光γ
下界面からの反射光γに比べて一般に弱く、特に、記
録層5の上に保護層などを設ける上界面のフレネル反射
率が低下して更に反射光γが弱くなる。従って、この
ような場合、光学式記録媒体の記録層の光吸収量を高め
るために記録層の上界面での反射率を高めることによ
り、記録・読取の大幅な高感度化が達成されることに着
目し、本発明を完成するに至った。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、透明基板上に多層膜と記録層と反射層とが順
次に積層されており、前記多層膜は低屈折率透明誘電体
層の両面に高屈折率透明誘電体層が設けられてなり、各
誘電体層の厚さが (λ/4n)(1+2m) (式中、λはレーザ光の波長、nは各誘電体層の屈折
率、mは0又は正の整数)であり、前記記録層の厚さが (1+2m+α)λ/4η (式中、αは前記記録層の反射率を最小にするための位
相定数、ηは前記記録層の屈折率)である光学式記録
媒体に係るものである。
本発明の透明基板としては例えばガラスを用いることが
できる。
また、本発明の記録層としてはベンゾチオピラン系スピ
ロピランと塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体との混
合物を用いることができる。
また、本発明の高屈折率透明誘電体層としてはZnS、TiO
2、ZrO2、CdS、CeO2、Y2O3などの蒸着膜を、また、低屈
折率透明誘電体層としてはMgF2、CaF2、Na3AlF6などの
蒸着膜を用いることができる。
また、反射層としてはAg蒸着膜を用いることができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面につき説明する。
本実施例の記録媒体は第1図に示すように透明基板1、
第1高屈折率層2、低屈折率層3、第2高屈折率層4、
記録層5及び反射層6を順次積層して構成されている。
誘電体多層膜を構成する第1高屈折率層及び第2高屈折
率層4はいずれも厚さ85nmのZnS蒸着膜であり、低屈折
率層3は厚さ140nmのMgF2蒸着膜である。記録層5はベ
ンゾチオピラン系スピロピランとして5′−メトキシ−
1′−n−ヘキシル−3′,3′−ジメチル−6−ニトロ
−8−メトキシスピロ〔2H−1−ベンゾチオピラン−2,
2′−インドリン〕と塩化ビニル−塩化ビニリデン共重
合体(デンカビニル#1000W、電気化学工業社製)とを
重量比1:2で混合し、溶剤(テトラヒドロフラン:シク
ロヘキサノン=1:1)に溶解したものをスピンナ塗布に
より厚さ200nmの層に形成したものである。反射層6は
厚さ150nm以上のAg蒸着膜である。
本実施例の記録媒体の記録は、記録層5中のベンゾチオ
ピラン系スピロピランを紫外光照射により発色型にして
から、半導体レーザ光照射により消色型に戻すことによ
り行われる。
次に、本実施例の記録媒体の反射スペクトルを、本発明
の誘電体多層膜を用いない構造の、従来例の記録媒体の
反射スペクトルと比較するため次の試験を行った。ここ
で用いられた従来例の記録媒体は誘電体多層膜を含まな
い以外は本実施例の記録媒体と同じ構成を有する。この
試験では、500W高圧水銀灯の光をガラスフィルタ(UVD3
6C、東芝(株)製)に通して得られた光を照度約20mW/c
m2で基板1側から各記録媒体の記録層5に照射して記録
層5を発色状態にした後、波長約780nmの半導体レーザ
光を照射して消色状態に戻した。この試験で得られた本
実施例及び従来例の記録媒体の反射スペクトルを第2図
に夫々実線及び破線で示す。
次に、実施例と従来例の各記録媒体の記録感度の測定を
行い、、第3図に示す結果を得た。
なお、上記記録感度の測定においては、波長780nm、レ
ーザ光ビーム径2μm(1/e2)、出力10mW及びパルス幅
0.03〜4μsの半導体レーザ光を用いた。本実施例及び
従来例の各記録媒体の紫外光照射後の発色状態における
反射率はいずれも約35%であった。また、実施例では記
録層の厚さと紫外光照射時間とをそれぞれ200nmと75sec
とに設定し、従来例ではそれぞれ700nmと120secとに設
定した。光学式記録媒体の記録感度は記録層の発色の程
度及び記録層の厚さによりかなり異なることが知られて
おり、実施例及び比較例で設定した上記の各値はそれぞ
れの記録媒体での最良の記録感度を与える値である。
第3図において、横軸は記録感度の測定に用いた半導体
レーザ光のパルス幅及び半導体レーザ光の中心位置での
エネルギ密度を表し、縦軸は記録感度の測定に用いた記
録媒体の試料の半導体レーザ光照射部分の反射率変化を
表す。第3図から、20%の反射率変化を実現するのに要
するエネルギ密度が本実施例では従来例の約1/4に減少
し、従って、記録感度が約4倍になっていることが明ら
かである。
〔発明の効果〕
本発明は、光学式記録媒体の記録層の光入射側界面に誘
電体多層膜を設けると共に光入射側界面とは反対側の界
面に反射層を設け、しかも誘電体多層膜及び記録層を所
定の厚さにしているので、記録層全体の反射率が低下す
ると共に記録層の光入射側界面における反射光の強度が
それとは反対側の界面における反射光の強度に近づき、
記録層の光吸収量が高められて、記録媒体の大幅な高感
度化及び高変調度化が実現され、データ記録をより高速
に行うことが可能となる。また、光吸収特性が他の特性
に比べ劣る材料にも光学式記録媒体の記録層としての利
用の可能性を与える。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例の記録媒体の断面図、第2図は実施例及
び従来例の各記録媒体の反射スペクトルを表すグラフ、
第3図は実施例及び従来例の各記録媒体の記録感度を表
すグラフ、第4図は従来例の記録媒体の断面図である。 なお図面に用いた符号において、 1……基板 2……第1高屈折率層 3……低屈折率層 4……第2高屈折率層 5……記録層 6……反射層 である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明基板上に多層膜と記録層と反射層とが
    順次に積層されており、 前記多層膜は低屈折率透明誘電体層の両面に高屈折率透
    明誘電体層が設けられてなり、 各誘電体層の厚さが (λ/4n)(1+2m) (式中、λはレーザ光の波長、nは各誘電体層の屈折
    率、mは0又は正の整数)であり、 前記記録層の厚さが (1+2m+α)λ/4η (式中、αは前記記録層の反射率を最小にするための位
    相定数、ηは前記記録層の屈折率)である光学式記録
    媒体。
JP61009462A 1986-01-20 1986-01-20 光学式記録媒体 Expired - Fee Related JPH0762917B2 (ja)

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JP3052341B2 (ja) * 1989-06-30 2000-06-12 富士ゼロックス株式会社 光学的記録方法
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