JPH0762810B2 - 電力制御装置 - Google Patents

電力制御装置

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JPH0762810B2
JPH0762810B2 JP62054236A JP5423687A JPH0762810B2 JP H0762810 B2 JPH0762810 B2 JP H0762810B2 JP 62054236 A JP62054236 A JP 62054236A JP 5423687 A JP5423687 A JP 5423687A JP H0762810 B2 JPH0762810 B2 JP H0762810B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明はも電力制御装置、特にサイクル制御方式の電
力制御装置の分解能の向上に関するものである。
[従来の技術] 第4図はサイクル制御方式の電力制御装置を示すブロッ
ク図であり、図において(1)は無接点スイッチ、
(2)は無接点スイッチ(1)の双方向サイリスタスイ
ッチ、(3)は双方向サイリスタスイッチ(2)の開閉
を行なうゼロクロストリガ回路、(4)はコンデンサ、
(5)は抵抗であり、コンデンサ(4)と抵抗(5)で
双方向サイリスタスイッチ(2)のサージ吸収素子を構
成している。(6)はサイクル制御装置、(7)は入力
装置であり、無接点スイッチ(1)とサイクル制御装置
(6)及び入力装置(7)で電力制御装置を構成してい
る。
(8)は双方向サイリスタスイッチ(2)で制御する例
えば電気炉(9)のヒータ、(10)は電気炉(7)内の
温度を検出する温度検出器、(11)は温度調節器、(1
2)は電源である。
上記のように構成された電力制御装置により電気炉
(9)内の温度制御を行なう場合の動作を第5図に示し
たサイクル制御装置(6)と双方向サイリスタスイッチ
(2)との出力波形に基いて説明する。
電気炉(9)の温度を温度検出器(10)で検出し、検出
した温度に基いて炉内温度を設定値に設定するように制
御信号を温度調節器(11)から入力装置(7)を介して
サイクル制御装置(6)に送る。サイクル制御装置
(6)は制御信号を受けると第5図に示すように電源波
形の位相と位相が一致した一定の制御周期(T)内で所
定のオン時間(T0)だけ通電し、その後オフするパルス
信号を無接点スイッチ(1)に出力する。無接点スイッ
チ(1)のゼロクロストリガ回路(3)はサイクル制御
装置(4)からのパルス信号を受けると、このパルス信
号と第5図の(b)に示す電源波形に対応した一定サイ
クル数だけ双方向サイリスタスイッチ(2)を通電する
ようにし、その後制御周期(T)内で双方向サイリスタ
スイッチ(2)を無通電とする動作状態をくり返してヒ
ータ(8)の電力を制御する。第5図の(C)は上記動
作中の双方向サイリスタスイッチ(2)出力波形を示
す。
[発明が解決しようとする問題点] 上記従来のサイクル制御方式の電力制御装置において制
御分解能、すなわち双方向サイリスタスイッチ(2)の
出力特性の最小変化値はゼロクロストリガ回路(3)の
ゼロクロス機能により、制御周期(T)に対する電源波
形の1周期(t)の1/2の時間の割合で定められる。し
たがって電源波形の位相と位相が一致した制御周期
(T)を短くすると制御分解能が大となり、サイクル制
御における通電率の微調整ができないという問題点があ
った。
この発明は、かかる問題点を解決するためになされたも
のであり、制御分解能の向上を図ることができるサイク
ル制御方式の電力制御装置を提案することを目的とする
ものである。
[問題点を解決するための手段] この発明に係る電力制御装置は、負荷に流れる電流を開
閉するゼロクロストリガ機能付の双方向性半導体スイッ
チを有し、複数回nの制御周期n・Tにおける平均通電
率ηを所望の値に制御するため、前記制御周期Tと各制
御周期T内での前記双方向性半導体スイッチのオン・オ
フ波数とを定めて負荷電力を制御するサイクル制御方式
の電力制御装置において、nを任意の整数とする複数回
nの制御周期n・Tについて、入力制御信号から求めた
平均通電率ηと前記双方向性半導体スイッチの複数回n
の制御周期n・Tにおけるオンの全波数Kとから整数m
をη=K/(m・n+1)として定めて、電源波形の周期
をtとすると、前記制御周期Tを、T=m・t+t/nと
して算出する制御周期演算手段を備えたものである。
[作用] この発明においては、制御周期演算手段により、nを任
意の整数とする複数回nの制御周期n・Tについて、入
力制御信号から求めた平均通電率ηと双方向性半導体ス
イッチの複数回nの制御周期n・Tにおけるオンの全波
数Kとから整数mをη=K/(m・n+1)として定め
て、電源波形の周期をtとすると、前記制御周期Tを、
T=m・t+t/nとして算出し、電源電圧波形の位相と
制御周期Tの通電開始時位相を順次t/nだけずらすこと
により、ゼロクロス機能によって各制御周期Tにおける
双方向性半導体スイッチの通電時間を変化させ、電源電
圧波形の位相と制御周期Tの位相が一致するn回の制御
周期の平均制御分解能を向上させる。
[実施例] 第1図はこの発明の一実施例を示すブロック図であり、
図において(1)〜(5),(7)〜(12)は上記第4
図に示した従来例と全く同じものである。(6)はサイ
クル制御装置であり、サイクル制御装置(6)は任意の
整数(n)を選択する入力手段(13)と、任意の整数
(m)を算出するm演算手段(14)及び制御周期演算手
段(15)とを備え、電源波形の1周期の時間(t)によ
りサイクル制御の制御周期(T)を次式 で算出し、無接点スイッチ(1)のゼロクロストリガ回
路(3)に送る。
第2図は上記のように構成したサイクル制御装置(6)
のm演算手段(14)の構成を示すブロック図であり、
(21)は入力装置(7)から送られる制御信号により制
御周期(T)内のオン時間(T0)を設定するオン時間設
定手段、(22)は同じく入力装置(7)からの制御信号
により双方向サイリスタスイッチ(2)の通電率(η)
を設定する通電率設定手段、(23)は各制御周期(T)
内で双方向サイリスタスイッチ(2)が通電する波数
(ki)を決定する通電波数決定手段、(24)はn回の制
御周期(nT)間に双方向サイリスタスイッチ(2)が通
電する全波数 を算出する全通電波数決定手段、(25)は整数(m)を
決定するm決定手段である。
次に、上記のように構成した電力制御装置の動作を説明
する。入力手段(13)で任意の整数(n)を選択しm演
算手段(14)に入力する。m演算手段(14)の通電波数
決定手段(23)はまず選択された整数(n)の値と式t/
nから電源電圧波形の位相と制御周期(T)の通電開始
時の位相が一致する制御周期(T)の回数nを定める。
次に各制御周期(T)内で双方向サイリスタスイッチ
(2)が出力する出力波形の波数(ki)を決定する。
この出力波形の波数(ki)は次のようにして決定され
る。電源電圧波形の位相と制御周期(T)の通電開始時
の位相が一致しているときの双方向サイリスタスイッチ
(2)出力波形の波数をk1,波長をλとすると、この位
相が一致しているときから第2回目の制御周期において
は、通電開始時の位相は電源電圧波形の位相からλ/nだ
けずれる。この位相のずれとゼロクロストリガ回路
(3)のゼロクロス機能により双方向サイリスタスイッ
チ(2)の出力波形の波数(k2)が代る。同様に第i回
目の制御周期の通電開始時の位相は(i−1)λ/nだけ
電源電圧波形の位相とずれる。
この位相のずれが のときは第i回目の制御周期における波数(ki)はki
k1となり、 のときの第i回目の制御周期における波数(ki)はki
ki−1/2となる。この結果、各制御周期における双方向
サイリスタスイッチ(2)が出力する出力波形の波数
(ki)が決定される。
この決定した各制御周期(T)における波数(ki)を全
通電波数決定手段(24)に送ると共に入力手段(13)か
ら送られた制御信号によりオン時間設定手段(21)で設
定した制御周期(T)内のオン時間(T0)を全通電波数
決定手段(24)を送り、このオン時間(T0)から波数
(k1)を決定し、n回の制御周期(nT)間に双方向サイ
リスタスイッチ(2)が出力する全波数(k)を算出す
る。この算出した全波数(k)と入力手段(13)で選択
した整数(n)及び通電率設定手段(22)で制御信号に
より設定した通電率(η)をm決定手段(25)に入力し
整数(m)を決定する。すなわちn回の制御周期(nT)
間の通電率(η)はT=mt+t/nすなわちnT=(mn+
1)tと全波数(k)から次式で得られる。
したがって、この式から整数(m)を決定することがで
きる。
この決定した整数(m)と入力手段(13)で選択した整
数(n)を制御周期演算手段(15)に入力し、式T=mt
+t/nにより制御周期(T)を決定する。
第3図は、上記実施例により具体的に通電率(η)を設
定して制御周期(T)を決定したときのサイクル制御装
置(6)の出力波形(a)と電源電圧波形(b)及び双
方向サイリスタスイッチ(2)の出力波形(c)を示
す。
いま、例えば通電率(η)を41%とし、制御周期(T)
のオン時間(T0)を電源電圧波形(b)の1周期の時間
(t)に大して(1+3/4)tとし、整数(n)をn=
4とすると、電源電圧波形の位相と制御周期(T)のオ
ン時間(T0)開始時の位相が一致しているときの制御周
期(T)における双方向サイリスタスイッチ(2)の出
力波形(k1)はk1=2となる。一方制御周期(T)は
(mt+t/n)で設定されるため第2回目から第4回目ま
での制御周期(T)のオン時間開始時の位相は順次λ/4
だけずれるため、出力波形(ki)は第3図(c)に示す
ように順次1.5,2,1.5となる。したがって第1回から第
4回までの制御周期(4T)における双方向サイリスタス
イッチ(2)の全出力波数(k)はk=7となり、この
全出力波数(k),整数(n)及び通電率(η)の値か
ら整数(m)はm=4と得られる。この結果、制御周期
(T)は第3図の(a)に示すようにT=4t+t/4とし
て得られる。
この場合、第3図に示すように第1回目の制御周期
(T)においては通電率(η)は から47%となる。しかし、電源電圧波形(b)と制御周
期(T)の位相のずれにより4回の制御周期における平
均通電率は41%となり制御分解能の向上を図ることがで
きる。
[発明の効果] この発明は以上説明したように、電源電圧波形の位相と
制御周期(T)の通電開始時の位相を順次t/nだけずら
すことにより、ゼロクロス機能によって各制御周期
(T)における双方向性半導体スイッチの通電時間を変
化させ、n回の制御周期の平均通電率を任意に設定でき
るようにしたから、平均通電率精度向上すなわち制御分
解能の向上を図ることができ、また応答性を損なうこと
もなく高精度で負荷を制御することができる効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例を示すブロック図、第2図は
上記実施例のサイクル制御装置を示すブロック図、第3
図は上記実施例の出力波形図、第4図は従来例を示すブ
ロック図、第5図は上記従来例の出力波形図である。 (1)……無接点スイッチ、(2)……双方向サイリス
タスイッチ、(3)……ゼロクロストリガ回路、(6)
……サイクル制御回路、(7)……入力装置、(11)…
…温度調節器、(13)……入力手段、(14)……m演算
手段、(15)……制御周期演算手段。 なお、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】負荷に流れる電流を開閉するゼロクロスト
    リガ機能付の双方向性半導体スイッチを有し、複数回n
    の制御周期n・Tにおける平均通電率ηを所望の値に制
    御するため、前記制御周期Tと各制御周期T内での前記
    双方向性半導体スイッチのオン・オフ波数を定めて負荷
    電力を制御するサイクル制御方式の電力制御装置におい
    て、 nを任意の整数とする複数回nの制御周期n・Tについ
    て、入力制御信号から求めた平均通電率ηと前記双方向
    性半導体スイッチの複数回nの制御周期n・Tにおける
    オンの全波数Kとから整数mをη=K/(m・n+1)と
    して定めて、電源波形の周期をtとすると、前記制御周
    期Tを、T=m・t+t/nとして算出する制御周期演算
    手段を備えたことを特徴とする電力制御装置。
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