JPH076253B2 - 梁の貫通孔補強方法 - Google Patents

梁の貫通孔補強方法

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JPH076253B2
JPH076253B2 JP63002208A JP220888A JPH076253B2 JP H076253 B2 JPH076253 B2 JP H076253B2 JP 63002208 A JP63002208 A JP 63002208A JP 220888 A JP220888 A JP 220888A JP H076253 B2 JPH076253 B2 JP H076253B2
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JP63002208A
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貞行 平尾
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平尾鉄建株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は建築工事における梁等に形成された貫通孔の補
強が容易に行える梁の貫通孔補強方法に関する。
〔従来の技術〕 建造物における空調工事等に備えて、工事の段階で梁に
予め貫通孔を形成しておき、該貫通孔を利用して空調工
事を行うといったやり方が採られている。
上記貫通孔は、コンクリート打ちの前に内部が中空とな
ったスリーブを取付け、その上からコンクリートを流し
て形成されるが、このように、梁に貫通孔を形成すると
建造物全体が弱くなるので、該貫通孔を補強するため
に、貫通孔の形成個所に第5図に示すように、予め補強
筋10を取付け、その中にスリーブ11を嵌め込む方法が採
用されていた。
詳述すると、主筋12及び肋筋13を配筋した後、貫通孔の
位置を決め隅出しする。そこで、複数本の異形鉄筋から
なる補強筋10を井形に組んで結束し、井形に組んだ補強
筋10の中心部にスリーブ11を嵌め込んでいた。
また、第6図に示すように、主筋14及び肋筋15を配筋し
た後、貫通孔の位置を決め隅出しし、螺旋状の異形鉄筋
と掛止部材15aとからなる補強筋16を結束し、該補強筋1
6の中心部にスリーブ17を嵌め込むものもあった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、第5図に示す貫通孔の補強方法においては、
補強筋10を複数本の異形鉄筋で構成しており、適当な強
度を有するためには何本も結び合わせなければならない
ので、大変な手間が掛かり、結果として工期が延びると
いう問題があった。
また、第6図に示す貫通孔の補強方法においては、補強
筋16を螺旋状の異形鉄筋で構成しているので、補強筋16
を何本も結束する必要はないが、補強筋16がかなり大型
となり、熟練した技能工でなければ取付けが困難であっ
た。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、取付け作業
が簡単で、熟練した技能工でなくても簡単に作業が行え
る梁の貫通孔補強方法に関する。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決する本発明に係る梁の貫通孔補強方法
は、主筋および肋筋を有する梁の貫通孔に配置されたス
リーブに対して、両側部の主部材を補助部材により連結
した偶数個の直角くの字状補強部材を、その両端部の方
向を梁の長手方向に向けた状態で交差させて組み付け固
定するように構成されている。
ここに、直角くの字状補強部材がトラス構造からなるも
の、また鋼製物からなるものも本発明に含まれるもので
ある。
〔作用〕
本発明に係る梁の貫通孔補強方法は、直角くの字状補強
部材を、その両端部が梁の長手方向にあって上記スリー
ブを内部に嵌入させた状態に交差して組み付け固定する
ので、梁の肋筋の間に簡単に挿入することができ、作業
が楽に行えると共に、組み付けに手間が掛からない。
このように主部材を補助部材によって連結した補強部材
の形状をくの字状にしたので、仮にコンクリート打設時
に、スリーブの荷重が補強部材の一側部側に偏ってかか
っても、くの字状の屈曲部が外方へ開かず、スリーブを
補強部材の両方の側部でしっかりと支持できる。しか
も、スリーブを受ける補強部材の屈曲部の角度を直角と
したので、屈曲角度を鋭角や鈍角にしたものより堅固な
支持ができる。
〔実施例〕
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化し
た一実施例につき説明し、本発明の理解に供する。
ここに、第1図は本発明の一実施例に係る梁の貫通孔補
強方法を説明する正面図、第2図は第1図における矢視
A−A部拡大断面図、第3図は他の直角くの字状補強部
材の正面図、第4図は第3図における矢視B−B部拡大
断面図である。
第1図に示すように、本発明の一実施例に係る梁の貫通
孔補強方法は、対となる直角くの字状補強部材20を、梁
21の貫通孔22に配置されたスリーブ23が内部に嵌入され
るように交差して組み付け固定して構成されている。以
下、これらについて詳しく説明する。
上記直角くの字状補強部材20は、異形鉄筋をトラス状に
してなり、両側部の主部材24と、該主部材24を連結する
補助部材25とから構成されている。
上記梁21は第1図、第2図に示すように中心部に配設さ
れるH型鋼25aと、該H型鋼25aの周囲に配設された主筋
26及び肋筋27とを有してなり、適当な位置に貫通孔22が
形成され、ダンボール又は鉄からなるスリーブ23が配置
できるようになっている。
なお、図中28は仮主筋を示すものである。
そして、上記直角くの字状補強部材20の使用方法は、第
1図及び第2図に示すように、対となる直角くの字状補
強部材20をスリーブ23の前後に使用し、その両端部が梁
21の長手方向にあって、貫通孔22に配置されたスリーブ
23を内部に嵌入するように組み付け、図示しない複数の
結束線を使用して主筋26又は肋筋27に固定するものであ
る。
ここで、直角くの字状補強部材20は細長のくの字形状で
あるので、直角くの字状補強部材20を肋筋27の間に簡単
に挿入することができ、しかも対となって構成されてい
るので、作業が楽に行えると共に、組み付けに手間が掛
からない。
また、主部材24を補助部材25によって連結した補強部材
の形状をくの字状にしたので、仮にコンクリート打設時
に、スリーブ23の荷重が補強部材の一側部側に偏ってか
かっても、くの字状の屈曲部が外方へ開かず、スリーブ
23を直角くの字状補強部材20の両方の側部でしっかりと
支持できる。しかも、スリーブ23を受ける補強部材の屈
曲部の角度を直角としたので、屈曲角度を90度未満の鋭
角や90度以上の鈍角にしたものより堅固な支持ができ
る。
さらに、主部材24どうしをトラス構造により連結したの
で、直角くの字状補強部材20の全体的な構造が堅固にな
り、かなり大きなスリーブ23の場合でもコンクリートの
打設時にかかる荷重により変形しない充分な補強効果が
得られる。
なお、梁21の中心部に配設されるH型鋼の代わりにI型
鋼が配設されているものであっても良く、更にはH型鋼
が無いものであっても良い。
加えて、対となる直角くの字状補強部材20がスリーブの
前後に複数個配設されているものも本発明に含まれるも
のである。
続いて、第3図及び第4図に示す他の直角くの字状補強
部材30について説明するが、該直角くの字状補強部材30
は鋼製物の一例である鋳物で成形され、両側部が主部材
31となり該主部材31を補助部材32によって連結されてい
るので、上記直角くの字状補強部材20と同様に強固に成
形されているものである。なお、補助部材32には適当間
隔で孔33が形成され、全体が軽量になっている。
〔発明の効果〕
本発明に係る梁の貫通孔補強方法は以上の説明からも明
らかなように、直角くの字状補強部材のセットが容易
で、手間が掛からないので、熟練者でなくても作業が行
えると共に、工期を短縮することができるようになる。
また、主部材を補助部材によって連結した補強部材の形
状をくの字状にしたので、仮にコンクリート打設時に、
スリーブの荷重が補強部材の一側部側に偏ってかかって
も、くの字状の屈曲部が外方へ開かず、スリーブを補強
部材の両方の側部でしっかりと支持できる。しかも、ス
リーブを受ける補強部材の屈曲部の角度を直角としたの
で、屈曲角度を90度未満の鋭角や90度以上の鈍角にした
ものより堅固な支持ができる。
また、直角くの字状補強部材をトラス構造や鋼製物によ
り構成した場合には、補強部材の全体的な構造が堅固に
なり、かなり大きなスリーブの場合でもコンクリートの
打設時にかかる荷重により変形しない充分な補強効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る梁の貫通孔補強方法を
説明する正面図、第2図は第1図における矢視A−A部
拡大断面図、第3図は他の直角くの字状補強部材の正面
図、第4図は第3図における矢視B−B部拡大断面図、
第5図は従来例に係る貫通孔の補強状態を示す正面図、
第6図は他の従来例に係る貫通孔の補強状態を示す正面
図である。 〔符号の説明〕 20,30……直角くの字状補強部材、21……梁、22……貫
通孔、23……スリーブ、24,31……主部材、25,32……補
助部材、25a……H鋼、26……主筋、27……肋筋、28…
…仮主筋、33……孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主筋および肋筋を有する梁の貫通孔に配置
    されたスリーブに対して、両側部の主部材を補助部材に
    より連結した偶数個の直角くの字状補強部材を、その両
    端部の方向を梁の長手方向に向けた状態で交差させて組
    み付け固定したことを特徴とする梁の貫通孔補強方法。
  2. 【請求項2】直角くの字状補強部材がトラス構造からな
    る特許請求の範囲第1項記載の梁の貫通孔補強方法。
  3. 【請求項3】直角くの字状補強部材が鋼製物からなる特
    許請求の範囲第1項記載の梁の貫通孔補強方法。
JP63002208A 1988-01-07 1988-01-07 梁の貫通孔補強方法 Expired - Lifetime JPH076253B2 (ja)

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JPH01178646A JPH01178646A (ja) 1989-07-14
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0649620U (ja) * 1992-04-28 1994-07-08 平尾鉄建株式会社 貫通孔を有する鉄筋コンクリート構造物の補強部材
JP5985799B2 (ja) * 2011-08-05 2016-09-06 日本スプライススリーブ株式会社 継手金物部位と開孔部とを併設配置した補強構造
JP7370577B2 (ja) * 2019-11-08 2023-10-30 コーリョー建販株式会社 鉄筋コンクリート有孔梁の補強金具及び補強構造

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JPS58161015U (ja) * 1982-04-21 1983-10-26 宮尾 典邦 梁貫通孔補強具
JPS62159880A (ja) * 1985-12-30 1987-07-15 株式会社設計計画研究所 配管保持具

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