JPH0762295B2 - ドローイング装置 - Google Patents

ドローイング装置

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JPH0762295B2
JPH0762295B2 JP1116671A JP11667189A JPH0762295B2 JP H0762295 B2 JPH0762295 B2 JP H0762295B2 JP 1116671 A JP1116671 A JP 1116671A JP 11667189 A JP11667189 A JP 11667189A JP H0762295 B2 JPH0762295 B2 JP H0762295B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は織布作業の糸準備工程に使用するドローイング
装置に関し、更に詳細には、一台の装置でドロッパ、綜
絖及び筬に経糸をエアジエットにより一度に通してしま
うドローイング装置に関する。
(ロ)従来技術 織布作業の経糸準備工程として筬の筬羽間の間隙、ドロ
ップの経糸孔及び綜絖の経糸孔に一本の経糸を通す作業
がある。このような作業は一連の作業で、それを行う装
置が従来から種々開発され提供されてきたが、従来の装
置は殆どが1台で上記三つの作業のうち一つの作業を行
えるものであった。したがって、従来においては単独の
作業を行う異なる装置をそれぞれ用意しなければなら
ず、装置全体の大きさが大きくなるだけでなく、作業能
率が悪るい問題がある。
(ハ)発明が解決しようとする課題 本発明が解決しようとする課題は、ドローイング装置に
おいて、ドロッパ、綜絖及び筬への経糸の挿通を一台の
装置で一度に行えるようにすることによって装置全体の
大きさをなるべく小さくし、しかも作業能率の向上を図
ることである。
(ニ)問題を解決するための手段 本発明によるドローイング装置は、間欠回転可能になっ
ていて周辺部でドロッパを保持して移送するようになっ
ている一対の円板を備えたドロッパ送り装置と、間欠回
転可能になっていて周辺部で綜絖を保持して移送するよ
うになっている一対の円板を備えた綜絖送り装置とを、
該両円板の回転軸線が互いにほぼ平行でかつドロッパ送
り装置の円板に保持されたドロッパと綜絖送り装置の円
板に保持された綜絖とが該両回転軸線を含む平面近傍で
接近するように配置し、経糸をエアと共に通す案内通路
を有する案内装置を、該案内通路が該平面にほぼ平行に
なりかつ該案内通路の入口が該ドロッパと該綜絖とが接
近する位置の近くになるようにして、該綜絖送り装置の
一対の円板間に配置し、加圧エアを噴射してその加圧エ
アで経糸を噴射する噴射ノズルを、該平面にほぼ平行に
かつ該案内通路の入口に離間及び接近移動可能に設け、
該案内通路の出口には筬を配置し、該噴射ノズルを、該
案内装置の案内通路の入口近傍にドロッパ及び綜絖がそ
れそれ該ドロッパ送り装置及び該綜絖送り装置によって
送られたとき該入口に接近して該案内装置と協働して該
ドロッパ及び綜絖を挟持するように構成している。
(ホ)作用 上記構成において、案内装置の案内通路の出口には筬が
置かれ、噴射ノズルには従来と同じ方法で経糸がセット
される。このような状態でドロッパ送り装置が動作して
ドロッパをドロッパ供給装置から受け取って噴射ノズル
と案内装置との間に供給すると共に綜絖送り装置が綜絖
供給装置から綜絖を受け取って噴射ノズルと案内装置と
の間に供給する。すると噴射ノズルから加圧エアが噴射
されて経糸をドロッパ経糸孔及び綜絖経糸孔に通した後
案内通路を介して筬羽間の間隙に通す。
(ヘ)実施例 以下、図面を参照して本発明の実施例について説明す
る。
第1図及び第2図において、本実施例のドローイング装
置1が示されている。このドローイング装置1はドロッ
パ送り装置2と、そのドロッパ送り装置2の下に配置さ
れた綜絖送り装置3と、加圧エアを噴射する噴射ノズル
4と、その噴射ノズル4の下に配置された案内装置5
と、ドロッパ供給装置6と、綜絖供給装置7と、ドロッ
パ転送装置8と、綜絖転送装置9とを備え、それらは第
1図に示される位置関係で配置されている。
ドロッパ送り装置2はほぼ鉛直の状態で公知の駆動機構
(図示せず)により回転可能になっている回転軸21と、
その回転軸に軸方向に隔てて取り付けられた一対の円板
22とを備えている。対の円板間の間隔はドロッパaの長
さよりも幾分小さくなっている。対の円板の外周には複
数(本実施例では4個)のドロッパ保持具23が円周方向
に当間隔に隔て設けられている。このドロッパ保持具23
は永久磁石等の吸着具で構成されかつ円板の外周に埋め
込まれていて第5図に示されているようなドロッパaの
両端部を吸着保持するようになっている。対の円板のド
ロッパ保持具23は位置が互いに整合されていてドロッパ
aを回転軸21とほぼ平行に保持できるようになってい
る。
綜絖送り装置3もドロッパ送り装置2とほぼ同じ構造
で、回転軸31と、一対の円板32と、綜絖保持具33とを備
えている。綜絖送り装置の回転軸31はドロッパ送り装置
2の回転軸21とは平行になっているが、一対の円板32間
の間隔は第2図に示されているように綜絖bの長さがド
ロッパaの長さよりも長い分だけ一対の円板22間の間隔
よりもの大きくなっている。
噴射ノズル4はシリンダ45に往復動可能に支持されたノ
ズル本体41を有している。このノズル本体は従来のもの
とほぼ同じ構造であって、第4図[A]ないし[C]に
示されるように公知の方法で加圧エア源に接続されるノ
ズル孔42と、その本体の下側(第4図で見て)でノズル
孔の開口端に経糸を案内するように形成された案内溝43
とを有している。この噴射ノズル4は、第1図からも明
らかなように、ドロッパ送り装置2の回転軸21の軸線と
綜絖送り装置3の回転軸31の軸線とを結ぶ線O−Oより
僅かにずらして配置され、シリンダ45の動作によりその
先端(第1図で下端)が一対の円板22の外周を含む円筒
面と一対の円板32の外周を含む円筒面との接点近くの経
糸挿通位置まで移動できるようになっている。
案内装置5は、綜絖送り装置3の一対の円板32の間で噴
射ノズル4に並べて(第1図で見て噴射ノズルのほぼ真
下)に配置された横方向(第1図で見て上下方向)に長
い第1の部材51、その第1の部材に隣接して間に筬cを
通すことができる間隔を置いて配置された第2の部材52
とを備えている。第1の部材には噴射ノズル4から噴射
された加圧エアを案内する案内通路53が横方向に貫通さ
せて形成されている。この案内通路53は第3図にも示さ
れるように第1の部材の一方(同図で左側)の側面に全
長に亙って開口し、そこを介して案内通路内の経糸をそ
の外に出せるようになっている。第2の部材にも上記案
内通路53と同様に側面に開口した案内通路54が横方向に
貫通して形成されている。
ドロッパ供給装置6は、公知のこの種の装置とほぼ同じ
構造であって、ドロッパaの案内穴d(第6図)に通さ
れてそのドロッパを複数個保持する保持ロッド61と、そ
の保持ロッドに保持されたドロッパaを1個ずつ分離す
る分離機構62と、その分離機構により分離された一つの
ドロッパを受け取ってドロッパ送り装置2の保持具23に
保持させる移送機構63と、保持ロッド61に保持されてい
るドロッパ全体を分離機構側に押す押圧機構64とを備え
ている。保持ロッド61は複数個並列に設けられ一つの保
持ロッドに保持されているドロッパがなくなったときに
ドロッパaを保持している別の保持ロッドが供給位置に
送られてくるようになっている。分離機構62はシリンダ
等により作用される分離板65を一番先端(移送機構側か
ら見て)のドロッパと次のドロッパとの間にいれて分離
するようになっている。また移送機構は磁石でドロッパ
aを吸着保持して第1図で左側に移動させ、ドロッパの
供給位置で待機しているドロッパ送り装置2の保持具23
に吸着保持させると同時に自分はドロッパから離れるよ
うになっている。更に、押圧機構64はシリンダで動かさ
れ押圧部材67により最右側(第1図で)のドロッパを左
側に押すようになっている。上記いずれの機構も公知で
あるから構造、動作についてのこれ以上の詳細な説明は
省略する。
綜絖供給装置7は、上記ドロッパ供給装置とほぼ同じ構
造であって、綜絖bの案内穴e(第6図)に通されてそ
の綜絖を複数個保持する保持ロッド71と、その保持ロッ
ドに保持された綜絖bを1個ずつ分離する分離機構72
と、その分離機構により分離された一つの綜絖を受け取
って綜絖送り装置3の保持具33に保持させる移送機構73
と、保持ロッド71に保持されている綜絖全体を分離機構
側に押す押圧機構74とを備えている。なお、綜絖の穴e
は第6図に示されるように綜絖の両端に形成されている
ため、保持ロッド71をその間隔で平行に設けられた一対
になっている。
ドロッパ転送装置8はドロッパ送り装置2により取出し
位置Cに送られたドロッパaをその保持具23から外して
複数の案内ロッド81のうち選択されたいずれかの案内ロ
ッドに受け渡す公知の構造のものである。また、綜絖転
送装置9も綜絖送り装置3により取出し位置C′に送ら
れた綜絖bをその保持具33から外して複数の案内ロッド
91のうち選択されたいずれかの案内ロッドに受け渡す公
知の構造のものである。
次の上記装置の動作について説明する。
まず経糸sは公知の構造の経糸送り分離装置10によりド
ロッパ送り装置2の隣(第1図で見て上方)に複数本平
行にかつ第1図の紙面に垂直に伸長させて並べて用意さ
れる。そして噴射ノズル4はシリンダ45により経糸受け
取り位置Hまで移動され、その位置でその経糸送り分離
装置10により噴射ノズルの経糸挿通溝43に整合する位置
に一本の経糸sが送られてくる。一方ドロッパ供給装置
2からはドロッパaが分離機構62及び移送機構63により
一本取り出され供給位置Aに待機しているドロッパ送り
装置2の保持具23に受け渡される。また、綜絖供給位置
3からは綜絖bが分離機構72及び移送機構73により一本
取り出され供給位置A′に待機している綜絖送り装置の
保持具33に受け渡される。するとドロッパ送り装置及び
綜絖送り装置の回転軸21及び31が逆方向に同時に約90゜
回転し、ドロッパa及び綜絖bを経糸挿通位置Bに送
る。更に、案内装置5の第1の部材51と第2の部材52と
の間には、案内通路53を筬羽間の間隙iがその案内通路
53に整合するようにして、筬cが供給させる。
ドロッパ及び綜絖が経糸挿通位置に到着するとシリンダ
45が動作して噴射ノズル4は第1図に示されるように移
動(位置Lまで)する。この時経糸sの一端は公知の方
法により保持され他端は噴射ノズルの移動に応じて経糸
を繰り出せるので、噴射ノズル4は経糸sを案内溝内に
受けた状態で移動し、案内装置5の第1の部材51の端面
(図で上面)と協働してドロッパa及び綜絖bを挟み、
噴射ノズル4のノズル孔42をドロッパ経糸孔f、綜絖経
糸孔g及び案内通路53と整合させる。この場合ドロッパ
送り装置にドロッパを供給するとき及び綜絖送り装置へ
綜絖を供給するときそれらを予め所定の位置関係になる
ようにすれば、それらの経糸孔がドロッパ及び綜絖を経
糸挿通位置に送っただけで整合できるようになる。
その後ノズル孔42から加圧エアを噴き出すと経糸sはそ
のエアの作用によりドロッパ経糸孔f及び綜絖経糸孔g
を通して案内装置5の案内通路53内に入り、更にその案
内通路を通して筬cの筬羽の間の間隙i内に更には第2
の部材52の案内通路54に通される。このように経糸sの
挿通が完了すると第1の部材の側部に形成された取出し
孔56から加圧エアが吹き出され、案内通路43内の経糸s
をその案内通路の外に出す。
次に回転軸21及び31が矢印の方向に互いに反対の方向に
約90゜回転し、ドロッパaを取出し位置Cにかつ綜絖b
を取出し位置C′に送る。ドロッパ及び綜絖が取出し位
置C及びC′にそれぞれ送られると、ドロッパ転送装置
8及び綜絖転送装置9によりそれらは任意の案内ロッド
81及び91に受け渡される。また、噴射ノズル4はシリン
ダ45が動作して位置Hまで上昇し次の経糸の供給が行わ
れる。
経糸を通されたドロッパ及び綜絖がそれぞれの取出し位
置C、C′に送られると次のドロッパa及び綜絖bが経
糸挿通位置Bに送られ、以下同様にして経糸が通され
る。
(ト)効果 本発明によれば1台の装置でしかも一回の経糸通し作業
でドロッパ、綜絖及び筬に経糸を通すことが可能であり
装置全体の構造を簡略にしかつ小形にできるだけでなく
作業能率の向上を図ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるドロッパ装置の概略平面図、第2
図は第1図の線II−IIに沿って見た図、第3図は第2図
の線III−IIIに沿って見た図、第4図は第2図と同様の
図であって経糸が案内通路に通された後その案内通路か
ら出される状態を示す図、第5図は第2図と同様の図で
あって異なる動作状態を示す図、第6図はドロッパ及び
綜絖を示す図であって[A]がドロッパ、[B]が綜絖
を示す図である。 1:ドローイング装置、2:ドロッパ送り装置 3:綜絖送り装置、4:噴射ノズル 5:案内装置 53:案内通路 a:ドロッパ、b:綜絖 c:筬

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】間欠回転可能になっていて周辺部でドロッ
    パを保持して移送するようになっている一対の円板を備
    えたドロッパ送り装置と、間欠回転可能になっていて周
    辺部で綜絖を保持して移送するようになっている一対の
    円板を備えた綜絖送り装置とを、該両円板の回転軸線が
    互いにほぼ平行でかつドロッパ送り装置の円板に保持さ
    れたドロッパと綜絖送り装置の円板に保持された綜絖と
    が該両回転軸線を含む平面近傍で接近するように配置
    し、経糸をエアと共に通す案内通路を有する案内装置
    を、該案内通路が該平面にほぼ平行になりかつ該案内通
    路の入口が該ドロッパと該綜絖とが接近する位置の近く
    になるようにして、該綜絖送り装置の一対の円板間に配
    置し、加圧エアを噴射してその加圧エアで経糸を噴射す
    る噴射ノズルを、該平面にほぼ平行にかつ該案内通路の
    入口に離間及び接近移動可能に設け、該案内通路の出口
    には筬を配置し、該噴射ノズルは、該案内装置の案内通
    路の入口近傍にドロッパ及び綜絖がそれそれ該ドロッパ
    送り装置及び該綜絖送り装置によって送られたとき該入
    口に接近して該案内装置と協働して該ドロッパ及び綜絖
    を挟持するように構成されていることを特徴とするドロ
    ーイング装置。
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JPH0730700Y2 (ja) * 1990-06-19 1995-07-12 光俊 鷲津 織機の綜絖への経糸挿通装置
JPH09158009A (ja) * 1995-12-01 1997-06-17 Hamamatsu Photonics Kk 通糸方法及び通糸装置
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JPH0232710Y2 (ja) * 1986-12-26 1990-09-04
JP2617940B2 (ja) * 1987-06-18 1997-06-11 帝人製機株式会社 糸通し装置

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