JPH0761723A - エレベータのデータ設定装置 - Google Patents

エレベータのデータ設定装置

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JPH0761723A
JPH0761723A JP5209459A JP20945993A JPH0761723A JP H0761723 A JPH0761723 A JP H0761723A JP 5209459 A JP5209459 A JP 5209459A JP 20945993 A JP20945993 A JP 20945993A JP H0761723 A JPH0761723 A JP H0761723A
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JP5209459A
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Shoji Nakai
章二 中井
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ビルの用途に応じた最適な制御パラメータを設
定することができ、ビル毎の個性化を実現することがで
きるエレベータのデータ設定装置を得る。 【構成】ユーザが指定した例えばビルの時刻の一定時間
ごとの交通需要を群管理制御装置により獲得し、前記交
通需要に対する群管理制御応答推論結果を入力されたユ
ーザの要望を変換した推論評価パラメータにて評価す
る。評価後の推論結果を表示しユーザが要望を満たして
いると判断したとき、そのユーザの要望を満たした最適
な推論結果に対応する推論結果評価パラメータを推論結
果評価部の推論結果評価パラメータを変更する。そし
て、システム側では変更された評価指標にて前記群管理
制御応答推論結果を評価することによりユーザの要望を
反映した最適な推論結果を選択し、この推論結果に対応
した制御パラメータを最適な制御パラメータとして、ホ
ール呼び割当制御を行うエレベータのデータ設定装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数の階床に対して
複数のエレベータを就役させるエレベータの群管理制御
装置に適用され、ユーザの要望を群管理制御に反映させ
るように内部データを変更するエレベータのデータ設定
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、複数台のエレベータを並設した場
合に、エレベータの運転効率向上及びエレベータ利用者
へのサービス向上を図るために、各階床のホール呼びに
対して応答するエレベータをマイクロコンピュータなど
の小型コンピュータを用いて合理的、かつ速やかに割り
当てるようにすることが行なわれている。
【0003】すなわち、ホール呼びが発生すると、その
ホール呼びに対してサービスする最適なエレベータを選
定して割り当てると共に、他のエレベータはそのホール
呼びに応答させないようにしている。
【0004】このような方式の群管理制御装置におい
て、最近では、リアルタイムにて各ホール呼びに応答し
た場合のかご呼び登録データの測定、乗降中のデータ測
定など各ビルごとの階間交通の把握が行なわれ、該測定
データを基にビル固有の需要を把握し、ホール呼び割当
制御に利用している。
【0005】このような状況において、エレベータのホ
ール呼び割当制御は、ホール呼びの発生に対して群管理
性能上の各評価指標を評価し、各評価値を重み付け加算
し、総合評価として最適号機を決定している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般に
群管理性能上の各評価指標は交通需要により大きく変化
するために、エレベータ群システムの状況により最適な
重み付け値(制御パラメータ)を選択する必要があり、
連続して変化する交通需要に追従し、制御パラメータの
最適化を図ることは困難であった。
【0007】また、群管理性能上の「最適」の評価基準
はホテル、テナントビル、一社専有ビルなどのビル用
途、あるいはエレベータの利用者、ビル管理会社など様
々なビル固有の状況に依存するため、各ビルごとの評価
基準に群管理制御性能を合わせる必要がある。しかしな
がら、従来のシステムにおいては、各ビル固有の評価基
準に最適な制御パラメータを個別に設定することは不可
能であった。
【0008】そこで、ビル固有の評価基準がユーザによ
り事前に示され、多数のシュミレーションを実行し、ユ
ーザの評価基準に適合する制御パラメータを事前に設定
し、システムに入力する方法がある。この方法であって
も、これに多数のシュミレーションの実行が必要であ
り、しかもシュミレーション結果はそのシステム固有の
状況(稼動後の状況)を完全に反映するものではなく、
交通流、混雑度により最適な制御パラメータが変化する
ため、ユーザの意図している評価基準に対して最適な割
当制御とならない場合が生じる問題点があった。
【0009】本発明は、以上のような従来の問題点を解
決するためなされたものであり、ビルの用途に応じた最
適な制御パラメータを設定することができ、ビル毎の個
性化を実現することができるエレベータのデータ設定装
置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に対応する発明は、複数の階床に対して複
数台のエレベータを就役させ、発生した共通のホール呼
びに対して所定の評価演算を行い、最適号機に前記ホー
ル呼びを割り当てるエレベータであって、各評価指標の
重み付け値と群管理制御応答結果との関係を交通需要に
よりあいまいに区分したニューラルネットにより合成さ
れた関数モデルからなる部分システムモデルの集合とし
てモデル化した部分モデル手段と、前記部分システムモ
デルと交通需要との関係を複数のメンバーシップ関数に
よりあいまいに表現し、これらのメンバーシップ関数お
よび前記部分システムモデルの結合関係を記憶し、交通
需要に基づき、前記部分システムモデルに対する重み付
け値を演算する推論手段と、この推論手段と前記部分モ
デル手段とからの出力の合成により群管理制御応答推論
結果を演算する合成手段と、この合成手段からの群管理
制御応答推論結果を当該エレベータシステムの設置され
ているビルの需要毎に独立にユーザの評価基準に基づい
て評価し、実際のビル需要に応じた推論結果評価パラメ
ータの最適値を設定する推論結果評価手段とを備えたエ
レベータの群管理制御装置において、ユーザの要望を入
力する入力手段と、この入力手段により入力されたユー
ザの要望を推論結果評価パラメータに変換する変換手段
と、この変換手段からの推論結果評価パラメータにて推
論結果を評価する評価手段と、この評価手段で評価した
後のユーザの要望を満たした最適な推論結果を表示する
表示手段と、前記推論結果評価手段の推論結果評価パラ
メータをユーザの要望を満たした最適な推論結果に対応
する推論結果評価パラメータに変更する手段とを具備し
てなるエレベータのデータ設定装置である。
【0011】前記目的を達成するために、請求項2に対
応する発明は、請求項1記載の入力手段、変換手段、表
示手段として以下のように構成したものである。すなわ
ち、入力手段は複数からなるユーザの要望を頂点とした
多角形内の交点にてユーザの要望を入力するものであ
り、変換手段は多角形を複数に区分されたエリアの何処
に位置するかで頂点に近づくほどその頂点の要望を強め
るような特徴を持たせたエリア−推論結果評価パラメー
タの変換テーブルにて入力されたユーザの要望を推論結
果評価パラメータに変換するものであり、表示手段は前
記変換手段により評価指標にて評価した後の最適な推論
結果を曖昧な図にて表示するようにしたものである。
【0012】前記目的を達成するために、請求項3に対
応する発明は、請求項1記載の入力手段、変換手段を以
下のように構成したものである。すなわち、入力手段は
複数からなるユーザの要望に対し各々の要望を強めた特
徴の推論結果を表示し、その中から選択させることでユ
ーザの要望を入力するものであり、変換手段はユーザの
要望を選択された推論結果に対応する推論結果評価パラ
メータに変換するものである。
【0013】
【作用】請求項1に対応する発明によれば、ユーザが指
定した例えばビルの時刻の一定時間ごとの交通需要を群
管理制御装置により獲得し、前記交通需要に対する群管
理制御応答推論結果を入力されたユーザの要望を変換し
た推論評価パラメータにて評価する。評価後の推論結果
を表示しユーザが要望を満たしていると判断したとき、
そのユーザの要望を満たした最適な推論結果に対応する
推論結果評価パラメータを推論結果評価部の推論結果評
価パラメータを変更する。
【0014】そして、システム側では変更された評価指
標にて前記群管理制御応答推論結果を評価することによ
りユーザの要望を反映した最適な推論結果を選択し、こ
の推論結果に対応した制御パラメータを最適な制御パラ
メータとして、ホール呼び割当制御を行う。
【0015】請求項2に対応する発明によれば、複数か
らなるユーザの要望を頂点とした多角形内の交点にてユ
ーザの要望を入力し、多角形を複数に区分されたエリア
の何処に位置するかで頂点に近づくほどその頂点の要望
を強めるような特徴を持たせたエリア−推論結果評価パ
ラメータの変換テーブルによって入力されたユーザの要
望を推論結果評価パラメータに変換し、この評価指標に
て評価した後の最適な推論結果を表示しこれを対話形式
で何度も行いながらユーザの要望に合致した推論結果評
価パラメータを決定する。
【0016】そして、システム側ではユーザによって変
更された評価指標にて前記群管理制御応答推論結果を評
価することによりユーザの要望を反映した最適な推論結
果を選択し、この推論結果に対応した制御パラメータを
最適な制御パラメータとして、ホール呼び割当制御を行
う。
【0017】請求項3に対応する発明によれば、複数か
らなるユーザの要望に対し各々の要望を強めた特徴の推
論結果を表示し、その中から選択させ、選択した推論結
果に対応する推論結果評価パラメータをユーザの要望と
して決定する。そして、システム側ではユーザによって
変更された評価指標にて前記群管理制御応答推論結果を
評価することによりユーザの要望を反映した最適な推論
結果を選択し、この推論結果に対応した制御パラメータ
を最適な制御パラメータとして、ホール呼び割当制御を
行う。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について図を参照して
説明する。図1はこの発明が適用されるエレベータの群
管理制御装置の全体的なシステム構成を示しており、群
管理制御部1および各単位エレベータの制御を行なう単
体制御部2−1〜2−Nならびに学習制御部1−1の間
は、第1の伝送制御手段である高速伝送路6(後述す
る)により電気的に接続されている。
【0019】また、各階のホールには、ホール呼びボタ
ン3が設けられ、このホール呼びボタン3にはそれぞれ
ホール呼びの入出力制御を行なうホール呼び入出力制御
部4が設けられている。
【0020】さらに、群管理制御部1と、学習制御部1
−1と、単体制御部2−1〜2−Nと、各ホール呼び入
出力制御部4の間は、第2の伝送制御手段である低速伝
送路7(後述する)により電気的に接続されている。
【0021】そして、群管理制御部1と、学習制御部1
−1と、単体制御部2−1〜2−Nは、単数あるいは複
数のマイクロコンピュータなどの小型計算機により構成
されており、ソフトウェアの管理下に動作する。
【0022】高速伝送路6は、単体制御部2−1〜2−
Nと群管理制御部1及び学習制御部1−1との間、すな
わち、主に機械室の制御計算機間の伝送を行なう伝送制
御系であり、高速で高インテリジェントなネットワーク
で接続されている。そして、群管理制御に必要な制御情
報を群管理制御部1、学習制御部1−1、各単体制御部
2−1〜2−Nの間で高速に授受している。
【0023】低速伝送路7は、各ホール呼びボタン3、
監視室の監視盤5など、主に昇降路を介して情報の伝送
を行なう制御系であり、高速伝送路6に比較して低速で
あり、長距離のため光ファイバーケーブルなどにより構
成されており、群管理制御部1、学習制御部1−1及び
単体制御部2−1〜2−Nと接続され、データの授受を
行なっている。
【0024】マンマシンインターフェースとしてのCR
T付きデータ設定装置(後述する)5−1は、ビル管理
室のようなユーザが操作できる場所に設置されていて、
学習制御部1−1と接続され、ユーザが対話形式にて群
管理制御応答推論結果を評価し、最適な応答推論結果を
選択できる構成をなす。
【0025】群管理制御部1が正常な場合、ホール呼び
ボタン3は低速伝送路7を介して群管理制御部1にて制
御され、ホール呼びボタン3が押されると、ホール呼び
ゲートを閉じて登録ランプをセットすると共に、高速伝
送路6を介して送られてくる単体制御部2−1〜2−N
の情報をベースに最適号機を決定し、単体制御部2−1
〜2−Nの内の該当するものに対して制御指令を行な
う。そして、制御指令を受けた単体制御部2−1〜2−
Nの内のいずれかは、該制御指令をホール呼び情報とし
て単体制御を行なう。
【0026】図2は図1の群管理制御部1および単体制
御部2−1〜2−Nのソフトウェアシステムの一例を示
しており、このソフトウェアシステムは、オペレーティ
ングシステムであるリアルタイムOS8により単体制御
機能タスク9、群管理制御メイン機能タスク10、群管
理制御サブ機能タスク11、伝送制御タスク12を管理
する構成であり、リアルタイムOS8内のスケジューラ
により各タスク9〜12が起動されたりホールドされた
りするようになっている。
【0027】これらのタスク9〜12の内の単体制御機
能タスク9は、単体制御部2−1〜2−Nを動作させる
ための機能タスクであって、優先順位が高く設定されて
いる。
【0028】群管理制御メイン機能タスク10は、群管
理制御部1の中心となる機能タスクであり、各単体制御
部2−1〜2−Nに分散した群管理制御サブ機能タスク
11より各号機ごとの情報データ収集し、比較演算する
ことにより最適号機を決定し、該当号機に対して制御指
令を行なうと共に、ホール呼び登録の制御を行なう。
【0029】群管理制御サブ機能タスク11は、群管理
制御部1の各号機単位の情報の処理を行なう機能タスク
であり、群管理制御メイン機能タスク10の制御の下に
情報の処理を行なう。すなわち、群管理制御メイン機能
タスク10を有するコンピュータにより高速伝送路を介
してタスクの起動、終結の管理を行なう構成となってお
り、マスターである群管理制御メイン機能タスク10か
らの指令により号機単位に分散処理を行ない、群管理制
御メイン機能タスク10に対して処理完了時点でデータ
を搬送する。
【0030】伝送制御タスク12は、高速伝送路6のデ
ータの授受及び群管理制御サブ機能タスク11の起動、
終結の制御を行なう。図3は、図1の高速伝送路6のシ
ステム構成を示すブロック図であり、伝送制御はマイク
ロプロセッサ13を用いて行なう構成であるが、例えば
ISO(国際標準化機構)が提唱するLANネットワー
クモデル階層のデータリンク階層を制御する部分として
ハードウェアで構成されたデータリンクコントローラ1
4とメディアアクセスコントローラ15とを用いてデー
タ伝送を高インテリジェントにて行なうようにし、高速
伝送制御に対してマイクロプロセッサ13が管理する伝
送制御ソフトウェアの比率を軽減させる構成にしてい
る。
【0031】例えば、上記の高インテリジェント伝送制
御を実現するためのコントローラであるデータリンクコ
ントローラ14としてインテル社(INTEL社)のL
SIであるi82586が、またメディアアクセスコン
トローラ15として同じくインテル社のi82501な
どが実用化されているが、これらを用いることにより1
0Mビット/秒というような高速伝送機能を、マイクロ
プロセッサ13のサポート比率を軽減した形で比較的容
易に行なうことができる。
【0032】なお図3において、16はシステムバスで
あり、17は制御ライン、18はシリアル伝送系であ
る。図4は、群管理制御部1と学習制御部1−1ならび
にエレベータシステム2間における入出力信号の流れを
示す機能ブロック図である。群管理制御部1は上述した
ようにエレベータ群システム2の単体制御部2−1〜2
−Nにおける群管理制御サブ機能タスク11と協調をと
り、ホール呼び割当制御機能を実行する。このホール呼
び割当制御に用いられる評価アルゴリズムは、群管理性
能上の各評価指標を評価し、各評価値を最適な重み付け
加算して総合評価を行なうものである。
【0033】学習制御部1−1は、一定期間ごとに群管
理制御部1を介して送信されるエレベータ群システム
2、すなわち、単体制御部2−1〜2−N及びホール呼
び入出力制御部4からの情報を基にして交通需要及び群
管理制御応答結果を生成し、交通需要から最適な制御パ
ラメータを設定する。
【0034】そして学習制御部1−1は、各時刻別の一
定期間ごとに設定された前記制御パラメータを最適な評
価指標重み付け値として群管理制御部1へ送信する。群
管理制御部1は、単体制御部2−1〜2−Nからの情報
を基に各評価指標の評価値を演算し、学習制御部1−1
から送信された制御パラメータにより前記評価値に最適
な重み付けを行ない、最適号機に対して制御指令を与え
る。
【0035】次に、学習制御部1−1の詳しい動作につ
いて、図5〜図16を参照して説明する。図5は学習制
御部1−1のシステム構成の一例であり、学習制御部1
−1の機能構成を説明すると、図5に示すように推論部
21と部分モデル部22と、合成部23と、推論結果評
価部24とで構成されている。
【0036】群管理制御部1における評価演算は一般
に、複数の評価指標hに対して行なわれ、i号機に対し
て g1 (i),g2 (i),……,gh (i) と表わされ、総合評価値は各評価別割当評価値を重み付
け加算することにより求められ、i号機の総合評価値E
i は、 と表現される。
【0037】ここで、αj は各評価指標jにおける重み
付け値であり、学習制御部1−1より群管理制御部1へ
送信される制御パラメータである。そこで、推論結果評
価部24は、各時間帯別の一定時間ごとに交通需要を算
出し、推論部21に出力すると共に、制御パラメータα
j の組合せを所定範囲内にて生成し、部分モデル部22
に対して出力し、結果として各制御パラメータαjの組
合せに対応する群管理制御応答推論結果をユーザのニー
ズに合わせて評価し、データ設定装置5−1を介して応
答推論結果をユーザに表示し、ユーザの選択により最適
な制御パラメータを設定する。
【0038】群管理制御応答推論結果をy、学習制御部
1−1への入力をuとすると、推論部21、部分モデル
部22及び合成部23における演算は、 y=F(u) …(1) と表現できる。なお、ここで、 y=(y1 ,y2 ,……,ynT u=(us ,uhT =(C,α)T とする。
【0039】この群管理制御応答推論結果yにおいて、
1 ,y2 ,……,yn は一定時間におけるホール呼び
応答時間の発生率、平均乗合率、平均サービス時間など
の推論結果を表わし、群管理性能を判定する上での評価
基準データとなる。
【0040】また、入力uにおけるCは交通需要を表わ
し C=(c1 ,c2 ,c3 ) とすると、c1 ,c2 ,c3 はそれぞれ全平均乗客発生
間隔[s/人]、基準階における平均乗客発生間隔、基
準階へ向かう平均乗客発生間隔を表わすデータであり、
システムの混雑度や人の流れなどのシステムの状況を表
わすことになる。
【0041】さらに、αは各評価指標別重み付け値(制
御パラメータ)であり、前述のように複数の評価指標h
に対して α=α1 ,α2 ,……,αh ) と表わされる。
【0042】そこで、推論部21、部分モデル部22、
合成部23から成る対象モデルは、m個の部分システム
モデルfi (α),(i=1,2,……,m)の合成で
表現され、(1)式は次式のように書き直せることにな
る。
【0043】
【数1】 ここで、a1 (C)は交通需要Cにおける部分システム
モデルfi (α)の活性度を示し、群管理制御応答推論
結果yは交通需要Cから得られるシステムの状況と部分
モデル部22における部分システムモデルとの結合関係
により決まる。
【0044】次に、推論部21、部分モデル部22及び
推論結果評価部24の各部のシステム構成について説明
する。図5に示すように推論部21は、推論結果評価部
24より交通需要Cを受けて、これらから得られるシス
テムの状況により活性度を表わす(2)式のai
(C),(i=1,2,……,m)を出力する働きをす
る。
【0045】この推論部21は図6に示すように、入力
部21−1と記憶部21−2と出力部21−3とゲート
21−4より構成されている。入力部21−1はk個の
ニューロンから成るk次元の状態ベクトルVを持ち、入
力される交通需要Cをメンバーシップ関数φi を通すこ
とにより、各要素がそのメンバーシップグレードで構成
される部分入力ベクトルci ,(i=1,2,……,
M)を出力する。このM個の部分入力ベクトルci は一
括して入力ベクトルCとして前記入力状態ベクトルVへ
入力される。
【0046】また記憶部21−2は、r個のニューロン
から成るr次元の状態ベクトルXから成り、入力部21
−1と出力部21−3を関係付ける記憶部に相当する。
出力部21−3は、m個のニューロンから成るm次元の
状態ベクトルZから成り、各要素Zi ,(i=1,2,
……,m)が前記部分モデル部22の部分システムモデ
ルfi (α)に対応している。
【0047】入力部21−1と記憶部21−2との間、
また記憶部21−2と出力部21−3との間にはそれぞ
れ相互ループを持ち、また各部21−1〜21−3は自
己ループを持っている。
【0048】この関係は離散形式であって、次のように
表現される。 C(k)=φ(u( K) ) …(3.1) V(k+1)=ψ(WVC・C( k) +WVV・V(k) +WVX・X( k) ) …(3.2) X(k+1)=ψ(WXV・V( k+1) +WXX・X(k) +WXZ・Z( k) ) …(3.3) Z(k+1)=ψ(WZX・X( k+1) +WZZ・Z( k) ) …(3.4) V(0)=V0 , X(0)=X0 , Z(0)=Z0 , k≧0 ここで、WVCはベクトルCからベクトルVへの荷重を表
わすマトリックスであり、ベクトルVを構成するニュー
ロンのベクトルCに対するシナプス荷重である。また、
VV,WVX,WXV,WXX,WZX,WZZについても同様で
ある。
【0049】また、φはj次元のメンバーシップ関数で
あり、ψは各次元に対応するシグモイド関数であり、入
力される要素ごとに、 f(x)=1/[1+exp(−x)] …(3.5) の演算を行なう。
【0050】さらに、kは時間を表わすパラメータであ
り、1増えるごとに単位時間が経過する。上記(3.
1)〜(3.4)式で各Wを適当に設定することにより
入力される需要C(u(k))に対する部分システムモ
デルfi (α),(i=1,2,……,m)の活性度が
出力部21−3の状態ベクトルZに時間経過を伴って現
れてくる。
【0051】ゲート21−4は設定された時間Tが経過
すると開かれて、Zi (T)部分システムモデルfi
(α)の活性度ai (C)として出力する。次に、部分
モデル部22は図7に示すシステム構成であり、制御パ
ラメータαを入力することにより各部分システムモデル
ごとに群管理制御応答結果fi (α)を出力する働きを
有する。
【0052】部分モデル部22における個々の部分シス
テムモデルfi (α),(i=1,2,……,m)は、
図8に示すように多層のニューラルネットワークにより
構成され、これらはそれぞれある特定の需要Ci に対応
しており、それぞれがその需要に対する制御パラメータ
αと実システムの群管理制御応答結果の入出力データi
とを格納している。そして、部分システムモデルfi
(α)は、この入出力データiを教師データとしてバッ
クプロパゲーション法を用いて学習される。
【0053】図8に詳しく示されているように、各部分
システムモデルは、入力uが与えられたとき、 y(k)=fi (u( k) ) の演算を実行する。この演算処理は、 netb(k)=Wbu(k)・u(k) …(4.1) b(k)=ψ(netb (k)+θb ( k) ) …(4.2) nety(k)=Wyb(k)・b(k)+Wyu(k)・u(k) …(4.3) y(k)=ψ(nety( k) +θy ( k) ) …(4.4) k≧0 ここで、Wbu,Wyb,Wyuはシナプス荷重を表わすマト
リックスである。また、θb ,θy はそれぞれ中間層
b、出力層yに対するバイアス値を表わすベクトルであ
る。
【0054】各部分システムモデルfi (u),(i=
1,2,……,m)はそれぞれが異なるシナプス荷重と
バイアスを持ち、演算を行なう。図5に示す合成部23
では、部分モデル部22から入力されてくる部分システ
ムモデルf1 (α),f2 (α),……,fm (α)、
及び推論部21から入力される各部分システムモデルに
対する活性度a1 (C),a2 (C),……,am
(C)を(2)式にしたがって合成し、群管理制御応答
推論結果yとして推論結果評価部24に出力する。
【0055】推論結果評価部24では、後で詳しく説明
するように、上記のように推論部21、部分モデル部2
2、合成部23から成る対象モデルに対して、入力u
(=(C,α) T )において、実システムの交通需要に
対して制御パラメータαの組合せを所定範囲内にて生成
し、入力uとして与えることにより、その結果として各
制御パラメータαの組合せに対応する群管理制御応答結
果を対話形式にて評価し、最適な制御パラメータαを設
定し、群管理制御部1に送信する。
【0056】次に、図9乃至図10により、推論結果評
価部24の詳細な構成とその制御パラメータαの最適化
動作について説明する。図9に示すように、推論結果評
価部24は制御パラメータ組み合わせ生成部24−1
と、交通需要検出部24−2と、推論結果評価パラメー
タ設定部24−3と、推論結果評価演算部24−4と、
制御パラメータ設定部24−5とから構成されている。
【0057】上述のように学習制御部1−1の推論部2
1、部分モデル部22、合成部23により各ビルごとの
任意の交通需要に対して制御パラメータと群管理制御応
答推論結果との関係を構成し、(1)式により群管理制
御応答結果yを連想により推定することができた。
【0058】そこで、推論結果評価部24では、群管理
制御応答推論結果を客先ニーズに応じて評価することで
各ビルにあった「最適」の基準にて制御パラメータの最
適値設定を行なう。
【0059】そのために、推論結果評価部24は、所定
の時間帯において交通需要を検出して推論部21に出力
すると共に、ユーザが対話形式により入出力装置5−1
により設定した推論結果評価パラメータ(以後評価パラ
メータと略す)を基にして制御パラメータの最適値を決
定する。
【0060】ここで、評価パラメータとは、群管理制御
応答結果yを評価するためのパラメータテーブルであ
り、各ビルごとの時間帯における交通需要別に設定され
るものである。また、群管理制御応答結果yは、群管理
制御性能を表わす指標であり、前述のようにホール呼び
応答時間の発生率、平均乗合率、平均サービス時間とい
った評価基準データである。
【0061】群管理制御性能を評価する場合、前記評価
基準データをベースとして評価を行なうが、一般には前
記評価基準データに対する重み付けは客先ニーズ、交通
需要により異なるために、各時間帯の交通需要ごとに客
先ニーズに合わせて設定する必要がある。そのため、ユ
ーザが入出力装置5−1を介してユーザの要望に応じて
評価基準を設定し対話形式にて群管理制御応答推論結果
の表示データを確認しながら、ユーザが要望する最適な
群管理制御応答推論結果を選択し、この選択に対応した
評価パラメータを群管理制御応答推論結果の各指標を評
価する重み付け値として構成する。
【0062】こうして所定時間帯の交通需要Cにより選
定された評価パラメータβは、推論結果評価演算部24
−2に送出され、ここで合成部23より出力されてくる
群管理制御応答推論結果を評価し、その評価結果である
性能評価値PEは制御パラメータ設定部24−5に送り
出され、最適な制御パラメータα0 が設定される。
【0063】この推論結果評価部24の動作を図10の
フローチャートを基に詳しく説明すると、まず制御パラ
メータ組み合わせ生成部24−1において各制御パラメ
ータαをその取り得る範囲内で微小変化量Δαずつ変化
させ、それぞれのαに対して有限個の組み合わせPmax
を定める(ステップS1,S2)。
【0064】次に、任意の組み合わせPに対する各制御
パラメータP(α1P,α2P,……,αhP)に対して、交
通需要検出部24−2による現時間帯の交通需要パラメ
ータCと共に入力u(=( C,α) T )を形成し、推論
部21及び部分モデル部22に入力し、結果として合成
部23を介して群管理制御応答推論結果yP を得る(ス
テップS3)。
【0065】この推論結果yP に基づいて群管理制御性
能評価を示す目的関数として性能評価値PEを数式モデ
ルとしてモデル化し、性能評価を数値化する(ステップ
S4)。制御パラメータ組み合わせPに対する評価値を
PEP として推論結果を評価すると、次のようになる。
【0066】
【数2】
【0067】ここで、β(=(β1 ,β2 ,……,β
n ))は評価パラメータであり、ユーザが入出力装置5
−1を介して評価した群管理制御応答結果yP を背景と
したデータである。
【0068】すべての組み合わせPに対して性能評価値
PEP ;(P=0〜Pmax )が演算されたところで(ス
テップS5)、このPEP が最小となる組み合わせPを
Oとし、この組み合わせPO に対応する制御パラメー
タPO (α1PO ,α2PO ,……,αhPO )を最適制御パ
ラメータに設定し、群管理制御部1に対して送信する
(ステップS6)。
【0069】次に、図11及び図12により、ユーザへ
のマンマシンインターフェースであるCRT付き入出力
装置5−1の構成とその動作の詳細を説明する。図11
に示すように、CRT付きデータ設定装置5−1は演算
部5−2と、入出力部5−3から構成されている。
【0070】入出力部5−3はユーザが指定したバン
ク、曜日、時間帯の需要を学習制御部1−1より受信す
ると共にユーザの要望を評価パラメータに変換し前記需
要と評価パラメータを演算部5−2に送信する。演算部
5−2は図5に示した学習制御部1−1と同様の構成に
なっており、入出力部5−3から送信された需要に対す
る群管理制御応答結果を推論し、前記評価パラメータに
基づいて推論結果を評価して評価基準を満たした推論結
果を入出力部5−3を送信する。そして、入出力部5−
3は受信した推論結果を曖昧に表現される複数のパター
ン図の中から類似したものを選定してCRTに表示し、
ユーザが要望を満たしたと判断するとき、その推論結果
を導きだした評価パラメータを学習制御部1−1に送信
する。
【0071】これにより、ユーザはCRTを見ながら対
話形式にて群管理制御応答推論結果に対してユーザの意
見を反映することができる。更に、評価パラメータの設
定手順の詳細を図12のフローチャート及び図13〜図
16を用いて説明する。
【0072】まず、対象となるバンク、曜日、時間帯の
指定を図13の画面より行い、前記時間帯の需要を学習
制御部1−1より獲得する(図12にお刑るステップS
11、S12)。
【0073】次に群管理性能に於けるユーザの要望を入
力する(ステップS13)。図14はユーザの要望を入
力するための画面の一例である。この例ではユーザの要
望を長く待つ人を少なくしたい」、「すぐに乗れる人を
多くしたい」、「予報変更によるイライラを少なくした
い」の3つに限定し、相互に影響し合う要望項目を三角
形内の交点の位置で表現している。すなわち、交点の位
置が頂点に近い程、頂点の要望が強くなるもので、その
位置にて評価パラメータが決定する。その他ユーザの要
望として「乗車人数の少ないエレベータに乗りたい」等
も考えられる。
【0074】次にユーザの入力を基に変換表にて評価パ
ラメータβを設定する(ステップS14)。ここで、ユ
ーザの要望(三角形内の交点の位置)と評価パラメータ
の関係に付いて図15及び図16を用いて説明する。
【0075】図15はユーザの要望の度合を15のエリ
アに区分した図であり、図16は各エリア(ユーザの要
望の度合)に対する評価パラメータの変換テーブルであ
る。図16の(a)は15のエリアの番号の10の桁は
変換表であり、(b)は15のエリアの番号の1の桁の
変換表である。図16の(a)のk1〜k6は群管理応
答推論結果を待ち時間分布(待ち時間とその割合を示し
たグラフ)とした時の評価式(9)のβ1〜β6に相当
し、待ち時間分布を正規分布と仮定してk1は平均値に
対する重み、k2は標準偏差に対する重み、k3は80
%を占める待ち時間に対する重み、k4は待ち時間20
秒以下の割合に対する重み、k5は20%を占める待ち
時間に対する重み、k6はグラフのなだらかさに対する
重みを表わす。
【0076】次に、前記評価パラメータを基に性能評価
PEが最小となる群管理制御応答推論結果yPOを算出す
る(ステップS15)。この計算手順は図10のフロー
チャートとほぼ同様にして、ユーザの要望入力値から変
換して設定された前記推論結果評価パラメータを基にし
て性能評価値PEが最小となる群管理制御応答推論結果
POを決定するのである。
【0077】こうして求められた群管理制御応答推論結
果yPOは、客先ユーザの要望を入力させ、その要望に応
じて設定された評価指標に対するビルでの群管理制御に
よる応答結果の推定値を意味する。
【0078】続いて、この群管理制御応答推論結果yPO
と類似したあいまいな表現のパターンの中から選定し
て、そのパターン図をCRTに表示し、ユーザに確認さ
せることにより、ユーザ自身の判断を要求する。あいま
いな表現パターンと類似したパターンの選定方法につい
ては後述する。ここで、もしユーザの意図する結果と異
なる場合は、再度、ユーザの要望を変更し、応答推論結
果を算出するようにする(ステップS16,S17)。
【0079】この操作を何度か繰り返し、相対的にユー
ザが「良」と判断を下した場合には、この群管理制御応
答推論結果に対応する評価パラメータβを該当する交通
需要Cに対する設定値として学習制御部1−1に送出
し、一定時間ごとにリアルタイムにて実行される図10
のフローチャート中の推論結果評価パラメータとして登
録し、ユーザの意向を群管理制御に反映することができ
る(図11におけるステップS18)。
【0080】次に、評価後の群管理制御応答推論結果を
類似した曖昧なパターン図を選定する手法に付いて図1
7を用いて説明する。予め代表的な群管理制御応答結果
をシミュレーション等で複数作成し、その各々の結果を
スプライン曲線で曖昧に表現して図17に示すように応
答結果とスプライン曲線による曖昧な図形を1対1にて
nパターン用意されている。そして、ある需要に対して
求められた群管理制御応答推論結果をnパターンの群管
理制御応答結果と比較し下記の評価値が最小となるもの
を最も類似したパターンとして選定して、そのパターン
に対応する曖昧な図形をCRTに表示する。例えば、類
似度の評価式として次の式がある。
【0081】
【数3】
【0082】ここで、群管理制御応答結果を待ち時間分
布とすると、YOj(i) は予め用意された内のjパターン
の待ち時間分布のm区分の待ち時間に対する割合であ
り、YR(i)は演算結果より得られた待ち時間分布の待ち
時間に対する割合を示す。
【0083】上述した例ではユーザの要望度合を評価パ
ラメータに変換して、そのパラメータにより推論結果を
表示させてユーザによって評価パラメータを決定してい
たが、第3の実施例においては図17に示すようにユー
ザの代表的な要望を群管理制御応答推論結果と対比させ
て表示し、選択され推論結果に対応する評価パラメータ
をユーザが要望する評価基準として決定する方法もあ
る。
【0084】ユーザの要望を満たした群管理制御応答結
果を選定することで、評価パラメータの設定を行う手順
の詳細を図19のフローチャートを用いて説明する。ま
ず、対象となるバンク、曜日、時間帯の指定を図13の
図面より行い、前記時間帯の需要を学習制御部1−1よ
り獲得する(図19におけるステップS21、S2
2)。
【0085】次に群管理性能におけるユーザの要望を満
たした群管理制御応答結果を選択する入力する(ステッ
プS23)。図18はユーザの要望を満たした応答結果
を選択させるための画面の一例である。この例ではユー
ザの要望を「長く待つ人を少なくしたい」、「すぐに乗
れる人を多くしたい」、「予報変更によるイライラを少
なくしたい」の3つに限定し、各々の要望を満たした応
答結果を表示している。また、応答結果を選定する指標
として、現状の要望による応答結果も合わせて表示して
いる。
【0086】次に、ユーザが選択して応答結果に対応し
た評価パラメータβを変換表にて設定する(ステップS
24)。更に、前記評価パラメータを基に性能評価PE
が最小となる群管理制御応答推論結果yPOを算出する
(ステップS25)。
【0087】ステップS26〜S28については第12
のステップS16〜S18と同様であるため、説明を割
愛する。以上に詳述したように、推論部21、部分モデ
ル部22、合成部23、及び推論結果評価部24から成
る学習制御部1−1とCRT付きデータ設定装置5−1
を構成することにより、ホール呼びの割当制御におい
て、群管理性能上の各評価指標に対する重み付け値であ
る制御パラメータをユーザの意向を反映した形で交通需
要に応じて最適化することができ、各ビル固有の評価基
準に対しても最適な制御パラメータを自動的に設定する
ことができる。
【0088】
【発明の効果】本発明のエレベータのデータ設定装置に
よれば、ホテル、テナントビル、一社専有ビルなどビル
用途により、またビルのユーザの意向により「最適」の
評価基準が異なる場合であっても、ユーザがマンマシン
インターフェースを介して対話形式でユーザの意図が群
管理制御に反映されるので、各ビル用途に応じた最適な
制御パラメータを設定することができ、各ビルごとの個
性化を実現することができる。そして、これらの特徴に
より、多種多様なビル構成及び客先ニーズに対して常に
最適なホール呼び割当制御を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される群管理制御装置の一例の概
略構成を示すブロック図。
【図2】図1の群管理制御部及び単体制御部のソフトウ
ェアシステムの構成図。
【図3】図1の高速伝送路のシステム構成図。
【図4】図1の学習制御部の入出力信号の流れを示す機
能ブロック図、
【図5】図1の学習制御部のシステム構成図。
【図6】図5の推論部のシステム構成図。
【図7】図5の部分モデル部のシステム構成図。
【図8】図5部分モデル部の各部分システムモデル構成
図。
【図9】図5の推論結果評価部のシステム構成図。
【図10】図5の推論結果評価部の動作を示すフローチ
ャート。
【図11】ユーザ用入出力装置の構成図。
【図12】図11のユーザ用データ設定装置の動作を示
すフローチャート。
【図13】入出力画面の一例を示す図。
【図14】入出力画面の一例を示す図。
【図15】ユーザの要望と評価パラメータの関係を示す
図。
【図16】ユーザの要望と評価パラメータの関係の変換
表を示す図。
【図17】群管理制御応答推論結果と類似したあいまい
図形を示す図。
【図18】入出力画面の一例を示す図。
【図19】上記の実施例のユーザ用データ設定装置の動
作を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…群管理制御部 1−1…学習制御部 2…エレベータ群システム 2−1〜2−N…単体制御部 3…ホール呼びボタン 4…ホール呼び入出力制御部 5…監視盤 5−1…入出力装置 6…高速伝送路 7…低速伝送路 21…推論部 22…部分モデル部 23…合成部 24…推論結果評価部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の階床に対して複数台のエレベータ
    を就役させ、発生した共通のホール呼びに対して所定の
    評価演算を行い、最適号機に前記ホール呼びを割り当て
    るエレベータであって、 各評価指標の重み付け値と群管理制御応答結果との関係
    を交通需要によりあいまいに区分したニューラルネット
    により合成された関数モデルからなる部分システムモデ
    ルの集合としてモデル化した部分モデル手段と、 前記部分システムモデルと交通需要との関係を複数のメ
    ンバーシップ関数によりあいまいに表現し、これらのメ
    ンバーシップ関数および前記部分システムモデルの結合
    関係を記憶し、交通需要に基づき、前記部分システムモ
    デルに対する重み付け値を演算する推論手段と、 この推論手段と前記部分モデル手段とからの出力の合成
    により群管理制御応答推論結果を演算する合成手段と、 この合成手段からの群管理制御応答推論結果を当該エレ
    ベータシステムの設置されているビルの需要毎に独立に
    ユーザの評価基準に基づいて評価し、実際のビル需要に
    応じた推論結果評価パラメータの最適値を設定する推論
    結果評価手段とを備えたエレベータの群管理制御装置に
    おいて、 ユーザの要望を入力する入力手段と、 この入力手段により入力されたユーザの要望を推論結果
    評価パラメータに変換する変換手段と、 この変換手段からの推論結果評価パラメータにて推論結
    果を評価する評価手段と、 この評価手段で評価した後のユーザの要望を満たした最
    適な推論結果を表示する表示手段と、 前記推論結果評価手段の推論結果評価パラメータをユー
    ザの要望を満たした最適な推論結果に対応する推論結果
    評価パラメータに変更する手段とを具備してなるエレベ
    ータのデータ設定装置。
  2. 【請求項2】 前記入力手段は複数からなるユーザの要
    望を頂点とした多角形内の交点にてユーザの要望を入力
    するものであり、前記変換手段は多角形を複数に区分さ
    れたエリアの何処に位置するかで頂点に近づくほどその
    頂点の要望を強めるような特徴を持たせたエリア−推論
    結果評価パラメータの変換テーブルにて入力されたユー
    ザの要望を推論結果評価パラメータに変換するものであ
    り、前記表示手段は前記変換手段により評価指標にて評
    価した後の最適な推論結果を曖昧な図にて表示するもの
    である請求項1記載のエレベータのデータ設定装置。
  3. 【請求項3】 前記入力手段は複数からなるユーザの要
    望に対し各々の要望を強めた特徴の推論結果を表示し、
    その中から選択させることでユーザの要望を入力するも
    のであり、前記変換手段はユーザの要望を選択された推
    論結果に対応する推論結果評価パラメータに変換するも
    のである請求項1記載のエレベータのデータ設定装置。
JP5209459A 1993-08-24 1993-08-24 エレベータのデータ設定装置 Pending JPH0761723A (ja)

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JP5209459A JPH0761723A (ja) 1993-08-24 1993-08-24 エレベータのデータ設定装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6315082B2 (en) 1999-10-21 2001-11-13 Mitsubishi Denki Kabusahiki Kaisha Elevator group supervisory control system employing scanning for simplified performance simulation
US6325178B2 (en) 1999-08-03 2001-12-04 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Elevator group managing system with selective performance prediction
CN115108418A (zh) * 2021-03-23 2022-09-27 株式会社日立大厦系统 电梯运行管理服务器、电梯系统以及电梯拥挤状况显示方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115108418A (zh) * 2021-03-23 2022-09-27 株式会社日立大厦系统 电梯运行管理服务器、电梯系统以及电梯拥挤状况显示方法
CN115108418B (zh) * 2021-03-23 2024-05-14 株式会社日立大厦系统 电梯运行管理服务器、电梯系统以及电梯拥挤状况显示方法

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