JP2938316B2 - エレベータの群管理制御装置 - Google Patents

エレベータの群管理制御装置

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JP2938316B2
JP2938316B2 JP5179692A JP17969293A JP2938316B2 JP 2938316 B2 JP2938316 B2 JP 2938316B2 JP 5179692 A JP5179692 A JP 5179692A JP 17969293 A JP17969293 A JP 17969293A JP 2938316 B2 JP2938316 B2 JP 2938316B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の階床に対して複
数のエレベータを就役させ、発生した共通のホール呼び
に対して所定の評価演算を行ない、各エレベータ毎の評
価を行なって最適な号機をホール呼びに対して割り当て
るエレベータの群管理制御装置に係り、特に各ビル毎に
最適な評価基準を満たす割当制御を行なえるようにした
エレベータの群管理制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、複数台のエレベータを並設した場
合に、エレベータの運転効率向上、およびエレベータ利
用者へのサービス向上を図るために、各階床のホール呼
びに対して応答するエレベータを、マイクロコンピュー
タ等の小型コンピュータを用いて合理的かつ速やかに割
り当てるようにすることが行なわれている。
【0003】すなわち、ホール呼びが発生すると、その
ホール呼びに対してサービスする最適なエレベータを選
定して割り当てると共に、他のエレベータはそのホール
呼びに応答させないようにしている。
【0004】このような方式の群管理制御装置におい
て、最近では、リアルタイムにて各ホール呼びに応答し
た場合のかご呼び登録データの測定、乗降中のデータ測
定等、各ビル毎の階間交通の把握が行なわれ、上記測定
データを基にビル固有の需要を把握し、最適号機の割当
制御に利用している。
【0005】このような状況において、エレベータの最
適号機割当制御は、ホール呼びの発生に対して群管理性
能上の各評価指標を評価し、各評価値を重み付け加算
し、総合評価として最適号機を決定している。
【0006】しかしながら、一般に、群管理性能上の各
評価指標は交通需要によって大きく変化するために、エ
レベータ群システムの状況によって最適な重み付け値
(制御パラメータ)を選択する必要があり、連続して変
化する交通需要に追従し、制御パラメータの最適化を図
ることは困難である。
【0007】また、群管理性能上の「最適」の評価基準
は、ホテル、テナントビル、一社専有ビル等のビル用
途、あるいはエレベータの利用者、ビル管理会社等、様
々なビル固有の状況に依存するため、各ビル毎の評価基
準に群管理制御性能を合わせる必要があるが、従来シス
テムにおいては、各ビル固有の評価基準に最適な制御パ
ラメータを自動的に設定することは不可能である。
【0008】そこで、ビル固有の評価基準がユーザーに
よって事前に示され、多数のシュミレーションを実行し
て、ユーザーの評価基準に適合する制御パラメータを事
前に設定し、システムに入力する方法もあるが、これに
は多数のシュミレーションの実行が必要であり、しかも
シュミレーション結果は、そのシステム固有の状況(稼
働後の状況)を完全に反映するものではなく、交通流、
混雑度によって最適な制御パラメータが変化するため、
ユーザーの意図している評価基準に対して最適な割当制
御とならない場合が生じるという問題点がある。
【0009】また、オンラインにて得られたデータを全
て格納し、学習させることによって、制御パラメータを
設定する方法があるが、メモリーの制約やCPUのパフ
ォーマンスが低下する等の問題点もある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
レベータの群管理制御装置においては、各ビル毎に最適
な評価基準を満たす割当制御を行なうことができないと
いう問題があった。本発明の目的は、割当制御上の各評
価指標重み付け値とホール呼び応答累積分布に代表され
る群管理制御応答結果との間に関係モデルを複数形成
し、しかもこの関係モデルを交通需要と関係付け、有限
個の関係モデルの連想で多数の交通需要に対応する対象
モデルを実現し、連続して変化する交通需要に追従して
制御パラメータの最適化を行なうと共に、オンラインに
てビル固有の需要状況と制御パラメータと実際の制御応
答結果のうち有効なものだけを抽出してその関係を学習
させることにより、各ビル毎に最適な評価基準を満たす
割当制御を行なうことが可能な極めて信頼性の高いエレ
ベータの群管理制御装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明では、複数の階床に対して複数台のエレベー
タを就役させ、発生した共通のホール呼びに対して所定
の評価演算を行ない、各エレベータ毎の評価を行なって
最適な号機をホール呼びに対して割り当てるエレベータ
の群管理制御装置において、評価演算に用いる各評価指
標の重み付け値と群管理制御応答結果との関係を、交通
需要によりあいまいに区分したニューラルネットにより
合成された関数モデルから成る部分システムモデルの集
合としてモデル化し、当該各部分システムモデル毎に群
管理制御応答結果を出力する部分モデル手段と、部分モ
デル手段の部分システムモデルと交通需要との関係を複
数のメンバーシップ関数によりあいまいに表現し、当該
メンバーシップ関数および前記部分システムモデルの結
合関係を記憶し、交通需要に基づいて前記部分システム
モデルに対する重み付け値を演算し出力する推論手段
と、部分モデル手段からの出力と推論手段からの出力と
を合成し、群管理制御応答推論結果として出力する合成
手段と、合成手段からの群管理制御応答推論結果を当該
エレベータシステムの設置されているビルの需要毎に独
立に評価し、実際のビル需要に応じた評価指標重み付け
値の最適値を設定する推論結果評価手段と、推論結果評
価手段によりシステム稼働時の交通需要に応じて設定さ
れた評価指標重み付け値の最適値に基づいて群管理制御
を行ない、当該群管理制御により得られた群管理制御応
答結果と合成手段からの群管理制御応答推論結果との差
異に基づいて、推論手段における部分システムモデルに
対する記憶の確かさ、および関係する部分システムモデ
ルを修正するシステム調整手段とを備えている。
【0012】ここで、特に上記システム調整手段として
は、推論手段より出力された交通需要に基づく部分シス
テムモデルに対する重み付け値である活性度が所定値を
超えたものを有効なデータと見なし、当該データによっ
て部分システムモデルを再学習させるようにしている。
【0013】また、上記システム調整手段としては、シ
ステム稼働時の実データより抽出された部分システムモ
デルの有効データから部分システムモデルの入力となる
評価指標重み付け値ないし出力となる群管理制御応答結
果の類似度が所定値を超えるものを各々選定して集約し
たデータによって部分システムモデルを再学習させるよ
うにしている。
【0014】さらに、上記システム調整手段としては、
システム稼働時の実データより抽出された部分システム
モデルの有効データをさらに古いものから順次放棄し
て、限定されたデータによって部分システムモデルを再
学習させるようにしている。
【0015】一方、上記システム調整手段としては、シ
ステム稼働時の実データより抽出された部分システムモ
デルの有効データを部分システムモデルの構成に応じて
数を限定し、当該限定されたデータによって前記部分シ
ステムモデルを再学習させるものであることを特徴とす
る請求項2に記載のエレベータの群管理制御装置。
【0016】また、上記システム調整手段としては、再
学習を行なった部分システムモデルに対する重み付け値
である活性度が大きくなるように推論手段における部分
システムモデルに対する記憶の確かさである結合度を修
正させるようにしている。
【0017】
【作用】従って、本発明のエレベータの群管理制御装置
においては、ビルの各時刻の一定期間毎の交通需要を推
論手段に入力することにより、部分システムモデルに対
する重み付け値が演算される。
【0018】各評価指標の制御パラメータを所定の範囲
内にて変化させた制御パラメータ組合せを部分モデル手
段にそれぞれ入力し、上記重み付け値と共に合成手段に
よる連想機能により、各制御パラメータ組合せに対する
群管理制御応答推論結果が出力される。
【0019】そして、推論結果評価手段において、この
推論結果をエレベータシステムの設置ビル毎の用途、特
徴、あるいは客先ニーズに応じて、「最適」と判断する
評価基準によって評価することにより、推論結果のうち
の最適な推論結果が抽出され、この推論結果に対応する
評価指標重み付け値が最適制御パラメータとして選定さ
れる。
【0020】さらに、このシステム稼働時の交通需要に
応じて設定された評価指標重み付け値の最適値に基づい
て、システム調整手段により群管理制御が行なわれ、
の群管理制御により得られた群管理制御応答結果と合成
手段により得られた群管理制御応答推論結果との差異に
基づいて、推論手段における部分システムモデルに対す
る記憶の確かさ、および関係する部分システムモデルが
修正されて、最適号機の割当制御が行なわれる
【0021】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例について図面を
参照して詳細に説明する。図1は、本発明によるエレベ
ータの群管理制御装置の全体的なシステム構成例を示す
ブロック図である。
【0022】図1において、1は群管理制御部であり、
この群管理制御部1は、各単位エレベータの制御を行な
う単体制御部2−1〜2−Nおよび学習制御部1−1
と、第1の伝送制御手段である高速伝送路6を介して接
続されている。また、この群管理制御部1、学習制御部
1−1および単体制御部2−1〜2−Nは、単数あるい
は複数のマイクロコンピュータ等の小型計算機により構
成されており、ソフトウェアの管理下に動作する。
【0023】一方、3は各階に設けられたホール呼びボ
タンであり、4はホール呼びの入出力を行なうホール呼
び入出力制御部である。そして、群管理制御部1、学習
制御部1−1および単体制御部2−1〜2−N、および
各ホール呼び入出力制御部4は、第2の伝送制御手段で
ある低速伝送路7を介して接続されている。
【0024】ここで、高速伝送路6は、単体制御部2−
1〜2−Nと群管理制御部1および学習制御部1−1と
の間、すなわち主に機械室の制御計算機間の伝送を行な
う伝送制御系であり、高速で高インテリジェントなネッ
トワークで接続されている。そして、群管理制御に必要
な制御情報を、群管理制御部1、学習制御部1−1、各
単体制御部2−1〜2−Nの間で高速に授受している。
【0025】また、低速伝送路7は、各ホールのホール
呼びボタン3、監視室の監視盤5等、主に昇降路を介し
て情報の伝送を行なう制御系であり、高速伝送路6に比
較して低速であり、長距離のため光ファイバーケーブル
等により構成されており、群管理制御部1、学習制御部
1−1および単体制御部2−1〜2−Nと接続され、デ
ータの授受を行なっている。
【0026】群管理制御部1が正常な場合、ホール呼び
ボタン3は低速伝送路7を介して群管理制御部1にて制
御され、ホール呼びボタン3が押されると、ホール呼び
ゲートを閉じて登録ランプをセットすると共に、高速伝
送路6を介して送られてくる単体制御部2−1〜2−N
の情報をベースに最適号機を決定し、単体制御部2−1
〜2−Nの内の該当するものに対して制御指令を行な
う。そして、制御指令を受けた単体制御部は、この制御
指令をホール呼び情報として単体制御を行なう。
【0027】図2は、本発明によるエレベータの群管理
制御装置における、群管理制御部1と単体制御部2−1
〜2−Nのソフトウェアシステムの一例を示す図であ
る。図2において、本ソフトウェアシステムは、オペレ
ーティングシステムであるリアルタイムOS8により、
単体制御機能タスク9、群管理制御メイン機能タスク1
0、群管理制御サブ機能タスク11、伝送制御タスク1
2を管理する構成であり、リアルタイムOS8内のスケ
ジューラにより、各タスク9〜12が起動されたりホー
ルドされたりするようになっている。
【0028】これらの各タスク9〜12の内の単体制御
機能タスク9は、単体制御部2−1〜2−Nを動作させ
るための機能タスクであって、優先順位が高く設定され
ている。
【0029】また、群管理制御メイン機能タスク10
は、群管理制御部1の中心となる機能タスクであり、各
単体制御部2−1〜2−Nに分散した群管理制御サブ機
能タスク11より各号機毎の情報データを収集し、比較
演算することによって最適号機を決定し、該当号機に対
して制御指令を行なうと共に、ホール呼び登録の制御を
行なう。
【0030】さらに、群管理制御サブ機能タスク11
は、群管理制御部1の各号機単位の情報の処理を行なう
機能タスクであり、群管理制御メイン機能タスク10の
制御の下に情報の処理を行なう。
【0031】すなわち、群管理制御メイン機能タスク1
0を有するコンピュータにより、高速伝送路6を介して
タクスの起動、終結の管理を行なう構成となっており、
マスターである群管理制御メイン機能タスク10からの
指令により号機単位に分散処理を行ない、群管理制御メ
イン機能タスク10に対して処理完了時点でデータを搬
送する。
【0032】さらにまた、伝送制御タスク12は、高速
伝送路6のデータの授受、および群管理制御サブ機能タ
スク11の起動、終結の制御を行なう。図3は、図1に
おける高速伝送路6のシステム構成例を示すブロック図
である。
【0033】図3において、伝送制御はマイクロプロセ
ッサ13を用いて行なう構成であるが、例えばISO
(国際標準化機構)が提唱するLANネットワークモデ
ル階層のデータリンク階層を制御する部分として、ハー
ドウェアで構成されたデータリンクコントローラ14と
メディアアクセスコントローラ15とを用いて、データ
伝送を高インテリジェントにて行なうようにし、高速伝
送制御に対してマイクロプロセッサ13が管理する伝送
制御ソフトウェアの比率を軽減させる構成としている。
【0034】例えば、上記の高インテリジェント伝送制
御を実現するためのコントローラであるデータリンクコ
ントローラ14として、インテル社(INTEL社)の
LSIであるi82586が、またメディアアクセスコ
ントローラ15として、同じくインテル社のi8250
1等が実用化されているが、これらを用いることによ
り、10Mビット/秒というような高速伝送機能を、マ
イクロプロセッサ13のサポート比率を軽減した形で比
較的容易に行なうことができる。
【0035】なお、図3において、16はシステムバス
であり、17は制御ライン、18はシリアル伝送系であ
る。一方、図4は本発明による学習制御部1−1の入出
力信号の流れを示す機能ブロック図、図5は図4におけ
る学習制御部1−1のシステム構成の一例を示す図、図
6および図7はそれぞれ図5における推論部、部分モデ
ル部の詳細なシステム構成例を示す図である。
【0036】まず、図4において、群管理制御部1は、
上述したように、エレベータ群システム2の単体制御部
2−1〜2−Nにおける群管理制御サブ機能タスク11
と協調をとり、ホール呼び割当制御機能を実行する。
【0037】このホール呼び割当制御に用いられる評価
アルゴリズムは、群管理性能上の各評価指標を評価し、
各評価値を最適な重み付け加算して総合評価を行なうも
のである。
【0038】また、学習制御部1−1は、一定期間毎に
群管理制御部1を介して送信されるエレベータ群システ
ム2、すなわち単体制御部2−1〜2−Nおよびホール
呼び入出力制御部4からの情報を基にして、交通需要お
よび群管理制御応答結果を生成し、交通需要からは最適
な制御パラメータを設定し、群管理制御応答結果はオン
ライン学習のためのベースデータとする。
【0039】そして、学習制御部1−1は、各時刻別の
一定期間毎に設定された上記制御パラメータを、最適な
評価指標重み付け値として群管理制御部1へ送信する。
群管理制御部1は、単体制御部2−1〜2−Nからの情
報を基に各評価指標の評価値を演算し、学習制御部1−
1から送信された制御パラメータにより上記評価値に最
適な重み付けを行ない、最適号機に対して制御指令を与
える。
【0040】次に、この学習制御部1−1の詳細な動作
について、図5以降の図面を用いて説明する。学習制御
部1−1の機能構成を説明すると、図5に示すように、
推論部21と、部分モデル部22と、合成部23と、推
論結果評価部24と、システム調整部25とから構成さ
れている。
【0041】群管理制御部1における評価演算は、一般
に、複数の評価指標lに対して行なわれ、i号機に対し
て、 g1 (i),g2 (i),……,gl (i) と表わされ、総合評価値は、各評価別割当評価値を重み
付け加算することによって求められ、i号機の場合の総
合評価値Ei は、
【0042】
【数1】 と表現される。
【0043】ここで、αj は各評価指標jにおける重み
付け値であり、学習制御部1−1より群管理制御部1へ
送信される制御パラメータである。そこで、推論結果評
価部24は、各時間帯別の一定期間毎に交通需要を算出
し、推論部21に対して出力すると共に、制御パラメー
タαj の組合せを所定範囲内にて生成し、部分モデル部
22に対して出力し、その結果として各制御パラメータ
αj の組合せに対応する群管理制御応答推論結果をエレ
ベータ設置ビルの用途に応じて評価し、最適な制御パラ
メータを設定する。
【0044】群管理制御応答推論結果をy、学習制御部
1−1への入力をuとすると、合成部23における演算
は、 y=F(u) …(1) と表現できる。なお、ここで、 y=(y1 ,y2 ,……,ynT u=(us ,ueT =(C,α)T とする。
【0045】この群管理制御応答推論結果yにおいて、
1 ,y2 ,……,yn は、一定時間におけるホール呼
び応答時間の発生率、平均乗合率、平均サービス時間等
の推論結果を表わし、群管理性能を判定する上での評価
基準データとなる。
【0046】また、入力uにおけるCは交通需要を表わ
し、 C=(c1 ,c2 ,c3 ) とすると、c1 ,c2 ,c3 は、それぞれ全平均乗客発
生間隔[s/人]、基準階における平均乗客発生間隔、
基準階へ向かう平均乗客発生間隔を表わすデータであ
り、システムの混雑度や人の流れ等のシステムの状況を
表わすことになる。
【0047】さらに、αは各評価指標別重み付け値(制
御パラメータ)であり、前述のように、複数の評価指標
lに対して、 α=(α1 ,α2 ,……,αl ) と表わされる。
【0048】そこで、推論部21、部分モデル部22、
合成部23から成る対象モデルは、m個の部分システム
モデルfi (α),(i=1,2,……,m)の合成で
表現され、(1)式は次式のように書き直せることにな
る。
【0049】
【数2】
【0050】ここで、ai (C)は交通需要Cにおける
部分システムモデルfi (α)の活性度を示し、群管理
制御応答推論結果yは、交通需要Cから得られるシステ
ムの状況と部分モデル部22における部分システムモデ
ルとの結合関係により決まる。
【0051】次に、推論部21、部分モデル部22、
成部23、推論結果評価部24、およびシステム調整部
25の各部のシステム構成について説明する。まず、推
論部21は、図6に示すように、入力部21−1と、記
憶部21−2と、出力部21−3と、ゲート21−4と
から構成されており、推論結果評価部24より交通需要
Cを受けて、これらから得られるシステムの状況によ
り、部分システムモデルに対する重み付け値である活性
度を表わす(2)式のai (C),(i=1,2,…
…,m)を出力する働きをする。
【0052】ここで、入力部21−1は、k個のニュー
ロンから成るk次元の状態ベクトルVを持ち、入力され
る交通需要Cをメンバーシップ関数φi を通すことによ
り、各要素がそのメンバーシップグレードで構成される
部分入力ベクトルci ,(i=1,2,……,M)を出
力する。このM個の部分入力ベクトルci は、一括して
入力ベクトルCとして上記入力状態ベクトルVへ入力さ
れる。
【0053】また、記憶部21−2は、r個のニューロ
ンから成るr次元の状態ベクトルXから成り、入力部2
1−1と出力部21−3とを関係付ける記憶部に相当す
る。さらに、出力部21−3は、m個のニューロンから
成るm次元の状態ベクトルZから成り、各要素Zi
(i=1,2,……,m)が上記部分モデル部22の部
分システムモデルfi (α)に対応している。
【0054】なお、入力部21−1および記憶部21−
2、記憶部21−2および出力部21−3は、それぞれ
相互ループを持ち、また各部21−1〜21−3は、自
己ループを持っている。
【0055】この関係は、離散形式であって、次のよう
部分システムモデルと交通需要との関係が、複数のメ
ンバーシップ関数によりあいまいに表現される。 C(k)=φ(u(k)) …(3.1) V(k+1)=ψ(Wvc・C(k)+Wvv・V(k) +Wvx・X(k)) …(3.2) X(k+1)=ψ(Wxv・V(k+1)+Wxx・X(k) +Wxz・Z(k)) …(3.3) Z(k+1)=ψ(Wzx・X(k+1)+Wzz・Z(k))…(3.4) V(0)=V0 , X(0)=X0 , Z(0)=Z0 , k≧0 ここで、WvcはベクトルCからベクトルVへの荷重を表
わすマトリックスであり、ベクトルVを構成するニュー
ロンのベクトルCに対するシナプス荷重である。また、
vv,Wvx,Wxv,Wxx,Wzx,Wzzについても同様で
ある。すなわち、このシナプス荷重は、メンバーシップ
関数および部分システムモデルの結合度を表わすもので
ある。
【0056】φはj次元のメンバーシップ関数であり、
ψは各次元に対応するシグモイド関数であり、入力され
る要素毎に、 f(x)=1/{1+exp(−x)} …(3.5) の演算を行なう。
【0057】さらに、kは時間を表わすパラメータであ
り、1増える毎に単位時間が経過する。上記の(3.
1)〜(3.4)式で各Wを適当に設定することによ
り、入力される需要C(u(k))に対する部分シスム
モデルfi (α),(i=1,2,……,m)の活性度
が、出力部21−3の状態ベクトルZに時間経過を伴っ
て現われてくる。
【0058】さらにまた、ゲート21−4は、設定され
た時間Tが経過すると開かれ、Zi(T)を部分システ
ムモデルfi (α)の活性度ai (C)として出力す
る。次に、部分モデル部22は、図7に示すようなシス
テム構成であり、制御パラメータαを入力することによ
り、各部分システムモデル毎に群管理制御応答結果fi
(α)を出力する働きを有する。
【0059】この部分モデル部22における個々の部分
システムモデルfi (α),(i=1,2,……,m)
は、図8に示すように、多層のニューラルネットワーク
によって構成され、これらはそれぞれある特定の需要C
i に対応しており、それぞれがその需要に対する制御パ
ラメータαと実システムの群管理制御応答結果の入力出
力データiとを格納している。そして、部分システムモ
デルfi (α)は、この入出力データiを教師データと
して、バックプロパゲーション法を用いて学習される。
【0060】図8に詳しく示されているように、各部分
システムモデルfi は、入力uが与えられた時、 y(k)=fi (u(k)) の演算を実行する。この演算処理は、 neth(k)=Whu(k)・u(k) …(4.1) h(k)=ψ(neth(k)+θh (k)) …(4.2) nety(k)=Wyh(k)・h(k) +Wyu(k)・u(k) …(4.3) y(k)=ψ(nety(k)+θy (k)) …(4.4) k≧0 ここで、Whu,Wyh,Wyuは、シナプス荷重を表わすマ
トリックスである。また、θh ,θy は、それぞれ中間
層h、出力層yに対するバイアス値を表わすベクトルで
ある。
【0061】各部分システムモデルfi (u),(i=
1,2,……,m)は、それぞれが異なるシナプス荷
重、バイアスを持ち、演算を行なう。合成部23では、
部分モデル部22から入力されてくる部分システムモデ
ルの出力f1 (α),f2 (α),……,fm (α)、
および推論部21から入力される各部分システムモデル
に対する活性度a1 (C),a2 (C),……,a
m(C)を、(2)式にしたがって合成し、群管理制御
応答推論結果yとして推論結果評価部24に出力する。
【0062】次に、推論結果評価部24では、後で詳し
く説明するように、上記のように、推論部21、部分モ
デル部22、合成部23から成る対象モデルに対して、
入力u(=C,α)T )において、実システムの交通需
要に対して制御パラメータαの組合せを所定範囲内にて
生成し、入力uとして与えることにより、その結果とし
て各制御パラメータαの組合せに対応する群管理制御応
答結果を評価し、最適な制御パラメータαを設定し、群
管理制御部1に送信する。
【0063】次に、オンラインにて得られる群管理制御
部1からの交通需要、群管理制御応答結果、また推論結
果評価部24からの制御パラメータによって、システム
調整部25で行なわれる推論部21、部分モデル部22
のオンライン学習について説明する。
【0064】システム調整部25は、図11に示すよう
に、差異検出部25−1と、推論修正部25−2と、入
出力データ修正部25−3と、入出力データ群25−4
1〜25−4mと、部分システムモデル修正部25−5
とから構成されており、群管理制御応答推論結果yと群
管理制御部1からの群管理制御応答結果との差異に基づ
いて、推論部21における部分システムモデルに対する
記憶の確かさp i および関係する部分システムモデル
i を修正する働きをする。その修正は、部分システム
モデルに対する重み付け値である活性度ai 正比例さ
せ、習熟度Ri(k)に反比例させて行なう。
【0065】ここで、差異検出部25−1は、推論結果
yと応答結果y0 の差異が(11)式を満たす時、 |y−y0 |/y0 ≧Def0 …(11) 修正量の元となる度合δNi を(6.4)式をより算出
して、推論部修正部25−2、および入出力修正部25
−3に出力する。ここで、Def0 は定数であり、修正す
るか否かの判断基準となる。
【0066】また、推論部修正部25−2では、図6に
示した推論部21における確かさを修正するループのう
ち、出力部21−3から記憶部21−2へのループ、す
なわちマトリックスWxzに限定する。この時、推論部修
正部25−2は、マトリックスWxzの(i,j)要素w
ijを、 wii=pi ,(i=1,2,…,m) …(5.1) wji=−pi ,(j≠i) …(5.2) のように修正する。
【0067】ここで、pi ≧0は、部分システムモデル
i (α)に対する記憶の確かさを表わすパラメータで
あり、次式により演算される。 pi =ξ・Ri (k+1)+ζ …(6.1) Ri (k+1)=1−exp[−β(Ni (k+1)+γ)]…(6.2) Ni (k+1)=Ni (k)+δNi …(6.3) δNi =min{1,η・(ai /Ri (k))} …(6.4) ここで、η,β,γ,ξ,ζはそれぞれ定数、Ri およ
びNi はそれぞれ部分システムモデルfi (α)の習熟
度および学習進度である。そして、この学習進度Ni
(k)は、部分システムモデルfi (α)のk回学習し
た後の学習の進み具合を表わしており、活性度ai に比
例し、現在の習熟度Ri (k)に反比例する度合δNi
(最大1)で変化する。そして、(6.3)式で計算さ
れる新たな学習進度Ni (k+1)に対して、新たな習
熟度Ri (k+)が(6.2)式によって決まり、最終
的に修正された確かさpi が(6.1)式により求ま
る。
【0068】一方、部分システムモデルfi (α)の修
正は、入出力データ修正部25−3、入出力データ群2
5−4〜4m、および部分システムモデル修正部25−
5にて行なう。
【0069】まず、入出力データ修正部25−3は、修
正度合δNi 、制御パラメータα0、群管理応答結果y0
より、各部分システムモデルf1 (α)が持つ入出力
データ群25−41〜4mを書き換える。そして、この
書換えた入出力データ25−4iを教師データとして、
バックプロパゲーション法により追加ないし再学習を部
分システムモデル修正部25−5で行ない、旧部分シス
テムモデルfi と学習後の新部分システムモデルfi
を入れ替える。
【0070】次に、入出力データの修正の方法について
説明する。入出力データ修正部25−3は、所定時間帯
毎の一定期間が終了すると、上記時間帯の応答結果を基
に群管理制御応答結果の演算を行ない、上記時間帯での
制御パラメータと共に、入出力データ D0 =(u0 ), u0 =(C0 *α0T を生成する。
【0071】この時、部分システムモデルfi (α)が
持つ入出力データ(D1 ,D2 ,……,DL )を書き換
える。入出力データ群25−41〜4mから全ての入力
データをスキャンし、そのαとα0 との距離の2乗 dα=|α−α02 …(7.1) を求め、近い(dαが小さい)ものから順に2つのデー
タD(1st) ,D(2nd) を抽出する。
【0072】ここで、 C(1st) =C0 かつd(1st) α>0 …(7.1′) の場合には、例外的にD0 を新たに入力データDL+1
して追加登録する。
【0073】また、(7.1′)式が成立しない場合に
は、上記2つのデータD(1st) ,D(2nd) について、そ
のCとC0 との距離の2乗 dC =|C−C02 …(7.2) を求め、その後、D(1st) ,D(2nd) を次式によって修
正する。ただし、 y′(1st) ,y′(2nd) は、修正後
の出力データである。
【0074】 y′(1st) =ρ1 ・y0 +(1−ρ1 )・y(1st) …(7.3) y′(2nd) =ρ2 ・y0 +(1−ρ2 )・y(2nd) …(7.4) κ=1/(γ・D(1st) α+1) …(7.5) ρ1 =δNi ・{1/(λD(1st) C+1)}・ …(7.6) ρ2 =(1−κ)・δNi ×{1/(λD(2nd) C+1)} ×{1/(γD(2nd) α+1)}…(7.7) 上記の(7.3),(7.4)式により、部分システム
モデルにおける入出力データが書き換えられ、書き換え
後の入出力データを教師データとして、部分システムモ
デル修正部25−5では、バックプロパゲーション法に
より部分システムモデルの荷重マトリックスの修正を、
以下の手順により行なう。
【0075】 δy (k)=ψ′{nety(k)+θy (k)} *{y* (k)−y(k)} …(8.1) δh (k)=ψ′{neth(k)+θh (k)} *W′yh・δy (k) …(8.2) ΔWyh(k+1)=ηyh(k)・δy (k)・h′(k) +αyh・ΔWyh(k) …(8.3) ΔWhu(k+1)=ηhu(k)・δh (k)・u′(k) +αhu・ΔWhu(k) …(8.4) ΔWyu(k+1)=ηyu(k)・δy (k)・u′(k) +αyu・ΔWyu(k) …(8.5) Wyh(k+1)=Wyh(k)+ΔWyh(k+1) …(8.6) Whu(k+1)=Whu(k)+ΔWhu(k+1) …(8.7) Wyu(k+1)=Wyu(k)+ΔWyu(k+1) …(8.8) ΔWyh(0)=0, ΔWhu(0)=0, ΔWyu(0)=0, Δθy (0)=0, Δθh (0)=0 ここで、y* は教師データであり、 (1/2)|y* −y|2 <ε が全てのy* について成立するまで、kをインクリメン
トして繰り返す。
【0076】ここで、A*Bとは、行列AおよびBの要
素毎の積を表わしており、η,αは学習パラメータであ
る。上記の演算により、部分システムモデル修正部25
−5では、部分システムモデルの荷重マトリックスの修
正を入出力データ修正部25−3にて、入出力データ群
25−41〜4mが書き換えられる度に行ない、再学習
する。
【0077】次に、図9および図10により、推論結果
評価部24の詳細な構成とその制御パラメータαの最適
化設定および確かさ修正動作について説明する。図9に
示すように、推論結果評価部24は、制御パラメータ組
み合わせ生成部24−1と、交通需要検出部24−2
と、推論結果評価パラメータ設定部24−3と、推論結
果評価演算部24−4と、制御パラメータ設定部24−
とから構成されている。
【0078】上述のように、学習制御部1−1の推論部
21、部分モデル部22、合成部23により、各ビル毎
の任意の交通需要に対して、制御パラメータと群管理制
御応答推論結果との関係を構成し、(1)式によって群
管理制御応答結果yを連想により推定することができ
る。
【0079】そこで、推論結果評価部24では、群管理
制御応答結果yを、各ビル用途、客先ニーズに応じて、
各ビルに合った「最適」の基準に対して、制御パラメー
タの最適値設定を行なう。
【0080】そのために、推論結果評価部24は、所定
の時間帯において交通需要を検出して推論部21に出力
すると共に、あらかじめ各ビル毎の用途、客先ニーズに
より設定された推論結果評価パラメータに対して、現時
間帯での推論結果評価パラメータの選定を行なう。
【0081】ここで、推論結果評価パラメータとは、群
管理制御応答結果yを評価するためのパラメータテーブ
ルであり、各ビル毎に交通需要別に設定されるものであ
る。また、群管理制御応答推論結果yは、群管理制御性
能を表わす指標であり、前述のように、ホール呼び応答
時間の発生率、平均乗合率、平均サービス時間といった
評価基準データである。
【0082】群管理制御性能を評価する場合、上記評価
基準データをベースとして評価を行なうが、一般には、
上記評価基準データに対する重み付けは、ビル用途、客
先ニーズ、交通需要によって異なり、例えば一般事務所
ビルでは、ホール呼び応答時間、平均サービス時間とい
った項目の比重が高く、またホテルでは、逆に平均乗合
率を低くするといった項目の比重が高い。同様に、同一
用途のビルでも、時間帯や客先仕様により項目の比重が
変わる。そのため、推論結果評価パラメータは、各ビル
毎の用途に合わせて、交通需要、時間帯を配列要素とし
て、群管理制御応答結果yの各指標を評価する重み付け
値として構成する。
【0083】このようにして、所定の交通需要Cにより
選定された推論結果評価パラメータβは、推論結果評価
演算部24−2に送出され、ここで合成部23より出力
されてくる群管理制御応答結果yを評価し、その評価結
果である性能評価値PEは制御パラメータ設定部24−
5に送り出され、最適な制御パラメータα0 が設定され
る。
【0084】この推論結果評価部24の動作について、
図10に示すフローチャートを基に詳しく説明する。ま
ず、制御パラメータ組み合わせ生成部24−1におい
て、画制御パラメータαをその取り得る範囲内で微小変
化量Δαずつ変化させ、それぞれのαに対して有限個の
組み合わせPmax を定める(ステップS1,S2)。
【0085】次に、この組み合わせPに対する各制御パ
ラメータP(α1P,α2P……,αlP)に対して、交通需
要検出部24−2による現時間帯の交通需要パラメータ
Cと共に入力u(=(C,α)T )を形成し、推論部2
1、部分モデル部22に入力し、結果として合成部23
を介して群管理制御応答推論結果yP を得る(ステップ
S3)。
【0086】この推論結果yP に基づいて、群管理制御
性能評価を示す目的関数として性能評価値PEを数式モ
デルとしてモデル化し、性能評価を数値化する(ステッ
プS4)。制御パラメータ組み合わせPに対する評価値
をPEP として推論結果を評価すると、次のようにな
る。
【0087】
【数3】
【0088】ここで、β(=(β1 ,β2 ,……,β
n ))は推論結果評価パラメータであり、各ビル用途、
客先仕様に応じて、交通需要、時間帯毎にあらかじめ設
定されたデータ配列である。
【0089】全ての組み合わせPに対して、性能評価値
PEP ;(P=0〜Pmax )が演算されたところで(ス
テップS5)、このPEP が最小となる組み合わせPを
0とし、この組み合わせP0 に対応する制御パラメー
タP0 (α1P0 ,α2P0 ,……,αlP0 )を最適制御パ
ラメータに設定し、群管理制御部1に対して送信する
(ステップS6)。
【0090】以上に詳述したように、本実施例のエレベ
ータの群管理制御装置においては、推論部21、部分モ
デル22、合成部23、推論結果評価部24、およびシ
ステム調整部25から成る学習制御部1−1を構成して
いることにより、ホール呼びに対する最適号機の割当制
御において、群管理性能上の各評価指標に対する重み付
け値である制御パラメータを交通需要に応じて最適化す
ることができ、各ビル固有の評価基準に対しても最適な
制御パラメータを自動的に設定することが可能となる。
【0091】また、推論部21、部分モデル部22は、
群管理制御応答結果によりシステム調整部25でオンラ
イン学習を行なうようにしているため、適用能力の高い
自律型システムを形成することが可能となる。
【0092】尚、本発明は、上記実施例に限定されるも
のではなく、次のようにしても同様に実施できるもので
ある。 (a)本発明において、群管理制御応答結果、制御パラ
メータ、交通需要等の詳細構成は、それぞれの意図する
範囲内で変更しても、同様に扱うことができることは明
白である。
【0093】(b)上記第1の実施例では、群管理制御
応答推論結果の評価に対しても、各要素を推論結果評価
パラメータにて重み付けし、線形化して評価する場合に
ついて説明したが、これに限らず、あらかじめ理想とす
る応答結果の基準値を設定しておき、その偏差が最小と
なる応答結果を最適と判断して制御パラメータを設定す
る構成をとることも可能であり、群管理制御応答推論結
果の評価に関しても意図する範囲内で適宜に変更するこ
とができるものである。
【0094】(c)上記第1の実施例では、オンライン
で獲得された所定時間帯の入出力データのうち、推論結
果と応答結果の差異がある所定値Def0 を超えたものを
有効なデータと見なし、この差異に基づいて、推論部2
1の確かさ、および関係する部分システムモデルfi
修正する場合について説明したが、これに限らず、前記
時間帯の入出力データより有効なデータを抽出する方法
として、上記第1の実施例の方法以外に、部分システム
モデルに対する活性度による方法がある。
【0095】以下、この場合の第2実施例について、図
12および図13を用いて説明する。各時間帯別に一定
期間毎に推論結果評価部24にて算出された交通需要か
ら、各制御パラメータの組合せに対応する群管理制御応
答推論結果を評価して最適な制御パラメータを設定する
方法は、既に第1の実施例で述べたが、その過程におい
て応答推論結果は、(2)式に示したように、部分モデ
ル22と推論部21からの部分モデル22への活性度の
線形和で算出される。
【0096】差異検出部25−1では、ある交通需要に
対する最適な制御パラメータの演算を実行する毎に、図
12に示すように、前記活性度ai が所定値A1im を超
えているか否かを全部モデルに対してチェックする。そ
の結果、活性度ai が所定値A1im を超えている場合に
は、設定された制御パラメータおよび応答結果を有効デ
ータと見なし、その番号を入出力データ修正部25−3
に出力する。この時、入出力データ修正部25−3で
は、図13に示すようなデータ構造を持ったテーブル
に、上記差異検出部25−1から入力された部分モデル
の番号と合わせて、制御パラメータおよび応答結果を格
納する。
【0097】さらに、入出力データ修正部25−3で
は、上記番号を基に格納されたデータ群を、入出力デー
タ25−41〜4mの何れかに選別し、データが更新さ
れると上記更新データを教師データとして当該の部分モ
デルを学習させる。
【0098】また、入出力データ修正部25−3は、第
2実施例の方法にて抽出されたデータの中から、類似し
たデータを入出力データi25−4iを含めて選定、集
約する。そして、入出力データ25−4iを更新し、上
記データを教師データとして、部分システムモデル修正
部25−5にて部分システムモデルfi を学習させる方
法がある。これにより、入出力空間を拡大して、様々な
入力データに対して応答結果(出力データ)を推論する
ことができる。
【0099】ここで、類似データの選定(クラスター分
析)と集約の手法の一例について図14および図15を
用いて説明する。クラスター分析とは、対象(個体)に
関する複数個の計測値を基礎に、「似たもの同士」をか
たまり(クラスター)に集める数字的手法であり、ここ
での説明には、組合せ的な手法に代表される最長距離法
を使用する。
【0100】まず、n個の個体(データ)を、n個のク
ラスターと考える。次のdαβを、αクラスターとβク
ラスター間の距離と定義する。いま、全てのα、βにつ
いて、最小のdαβをdh1とする。そして、この最小の
距離を持つhクラスターとlクラスターの2つを融合す
る。このような操作を(n−2)回繰り返せば、最後に
2つのクラスターが残る。hクラスターとlクラスター
を結合してgクラスターができる時に、gクラスターに
属さないfクラスターとgクラスターとの距離dfgが、
結合する前の距離dfh、df1、dh1だけから得られれ
ば、dfgの計算式として(12.1)式の関係が考えら
れる。
【0101】 dfg=αhdh +α1d1 +βdh1+γ|dfh−df1| …(12.1) ここで、αh ,α1 ,β,γは、全てパラメータ(定
数)である。以上の関係図を図14に示す。
【0102】最長距離法は、類似度として2つのクラス
ター内の最も遠い点の間の距離を採用するもので、(1
2.1)式のαh =α1 =1/2、β=0、γ=1/2
として(12.2)式となる。
【0103】 dfg=(dfh+df1+|dfh−df1|)/2 …(12.2) =dfh (dfh≧dh1の時) =dh1 (dfh<dh1の時) 図14に示したように、hとlが各1個の対象からなる
ものとしてこれらがgクラスターを作る時、dfh≧dh1
とすれば、最長距離法のdfgはdfhに等しくなる。gク
ラスターの中心をmとした時、dfgとしてdfhをとれ
ば、fとmとの距離がdfhになるため、図14でfの点
はf′点に移る。
【0104】このように、クラスターとクラスターが融
合すると、その回りの融合しない部分は、融合した部分
から離れる現象が起こる。すなわち、クラスターに属さ
ない対象がクラスターから離れていく傾向、言い替えれ
ば、空間の拡散が起こる。上記のような手法によって、
クラスターの融合を繰り返し、n個のクラスターを最後
1つのクラスターにする過程を図にしたもの(以後、ト
ーナメント図と称する)が図15、また処理手順を示し
たのが図16および図17である。
【0105】トーナメントが上方に進むほど距離が長く
なることを表わし、最下段の番号はn個のデータの番号
に相当する。融合の過程を、1、2、5番のクラスター
で説明すると、まず、2番のクラスターと5番のクラス
ターが融合して(n+1)番のクラスターとなり、次に
1番のクラスターと(n+1)番のクラスターが融合し
て(n+i)番のクラスターとなる。この融合を、全て
のクラスターについて繰り返すことになる。
【0106】いま、距離d1 にてクラスタリングを行な
うと、2番と5番、3番と4番は、類似データとみなす
ことができ、2番と5番、3番と4番の各々の中心を、
融合データもしくは各々の何かを代表データとすること
で、n個のデータを(n−2)個に集約することができ
る。
【0107】次に、図16および図17を用いて融合処
理について説明する。まず、n個のデータ全てについ
て、点i,j間の距離DSM(i,j)を生成する。次
に、距離DSN(i,j)の中で最小となる点の組合せ
を求める。その点の組合せをh,1点として、最長距離
法にてh,1点を融合してg点を算出する。そして、g
点と他の点との距離DSM(k,cnt)を生成する。
以上の処理を(n−1)回繰り返すと、図15に示すよ
うなトーナメント図が完成する。
【0108】上記第3の実施例では、入出力データi2
5−4iの持つ過去のデータを含む類似データの選定、
集約を行なう場合について説明したが、これに限らず、
さらに第4の実施例では、入出力データのうち、図13
に示したデータ構造の日付データよりある一定時間経過
したものを放棄し、新しいデータのみによって部分モデ
ルを再学習する方法がある。これによって、時系列に変
化するビルの需要に的確に対応し、常に最適な群管理制
御を行なうことが可能となる。
【0109】上記第2〜第4の実施例では、抽出された
有効なデータを全て部分モデルに学習させる場合につい
て説明したが、これに限らず、部分モデルが学習できる
データに限界があるため、第5の実施例では、抽出され
たデータからさらに有効データの数を限定して部分モデ
ルを再学習させる。この場合の数を限定する方法とし
て、ここでは第3および第4の実施例を複合したものに
ついて、図15を用いて説明する。
【0110】入出力データは、テーブル構造になってい
て、新しく抽出されたデータを順次テーブルにセーブし
ていく。すなわち、テーブルのインデックスの小さなも
の程古いデータとなる。いま、新旧のデータが混在した
入力データn個を、最長距離法によって図15に示すよ
うなトーナメント図を作成する。図15において、クラ
スター番号が小さいほど古いデータであることを表わ
す。
【0111】n個のデータを、(n−4)個に限定する
手順を以下に述べる。まず、距離d1 にてクラスタリン
グを行ない、n個のデータを(n−2)個に集約する。
この時、2番と5番のデータは(n+1)番のデータ
に、3番と4番のデータは(n+2)番のデータに、そ
れぞれ融合するものとする。
【0112】次に、左から順番に、古いデータ1番と融
合した(n+1)番の2個のデータを放棄して、(n−
4)個に限定する。最後に、第6の実施例について述べ
る。
【0113】上記第1の実施例では、推論部の確かさの
修正は、オンラインにて実データが入出力される度に実
行する場合について説明したが、第6の実施例では、抽
出された入出力データiによって部分モデルfi の再学
習が行なわれると、(5.1),(5.2)式によっ
て、部分モデルfi に対する記憶の確かさを修正する。
これにより、処理の効率化と的確な記憶の確かさの修正
が可能となる。
【0114】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、各
評価指標の制御パラメータと群管理制御応答結果との関
係を、交通需要によりあいまいに区分したニューラルネ
ットにより合成された関数モデルから成る部分モデル集
合としてモデル化した部分モデル手段と、各部分モデル
と交通需要の関係を複数のメンバーシップ関数により関
係付けた推論手段と、推論手段と部分モデル手段から合
成により群管理制御応答結果を演算する合成手段とを備
えて成る学習制御部を持つことにより、各ビル毎の任意
の交通需要に対して各評価指標の制御パラメータと群管
理制御応答結果との関係が定量的に推定できるため、交
通需要により変化し、最適な制御パラメータの設定が困
難であった従来システムに対して、連続して変化する交
通需要に対して、各時間帯毎に最適な制御パラメータを
設定することができるようになる。
【0115】また、ホテル、テナントビル、一社専有ビ
ル等、ビル用途により「最適」の評価基準が異なる場合
であっても、各ビル用途に応じた最適な制御パラメータ
を設定することができ、各ビル毎の個性化を実現するこ
とができる。加えて、客先の仕様変更により「最適」の
評価基準が途中で変更されても、推論結果評価パラメー
タを変更することにより、迅速に対応することができ
る。
【0116】さらに、本発明では、ビル稼動後、発生し
た交通需要と完全に一致するデータが無い場合において
も、推論手段、部分モデル手段、合成手段により構成す
るシステムの連想機能によって、各制御パラメータに対
する群管理制御応答推定結果を出力するため、任意の交
通需要に対応することができ、一定期間に対応した実シ
ステムからのオンラインにて有効なデータのみを抽出し
て、集約、対象となる部分モデル手段および推論手段の
内部構造を自動的に変更し、能力の高い自律システムを
形成することができ、しかもCPUのパフォーマンスの
向上と、メモリの節約につながる。そして、これらの特
徴より、多種多様なビル構成、および客先ニーズに対し
て、常に最適なホール呼びに対する最適号機の割当制御
を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるエレベータの群管理制御装置の第
1の実施例を示すブロック図。
【図2】同実施例における群管理制御部および単体制御
部のソフトウェアシステムの構成例を示すブロック図。
【図3】同実施例における高速伝送路のシステム構成例
を示すブロック図。
【図4】同実施例における学習制御部の入出力信号の流
れを示す機能ブロック図。
【図5】同実施例における学習制御部のシステム構成例
を示すブロック図。
【図6】同実施例における推論部のシステム構成例を示
すブロック図。
【図7】同実施例における部分モデル部のシステム構成
例を示すブロック図。
【図8】部分モデル部の各部分システムモデルの構成例
を示す概要図。
【図9】同実施例における推論結果評価部のシステム構
成例を示すブロック図。
【図10】推論結果評価部の動作を説明するためのフロ
ー図。
【図11】同実施例におけるシステム調整部のシステム
構成例を示すブロック図。
【図12】活性度によるデータ抽出を説明するためのフ
ロー図。
【図13】学習データの格納構造の一例を示す図。
【図14】最長距離法の概念図。
【図15】最長距離法によるトーナメントの一例を示す
図。
【図16】最長距離法によるトーナメント図作成の手順
を説明するためのフロー図。
【図17】最長距離法によるトーナメント図作成の手順
を説明するためのフロー図。
【符号の説明】
1…エレベータ群システム、1−1…学習制御部、2…
エレベータ群システム、2−1〜2−N…単体制御部、
3…ホール呼びボタン、4…ホール呼び入出力制御部、
5…監視盤、6…高速伝送路、7…低速伝送路、21…
推論部、22…部分モデル部、23…合成部、24…推
論結果評価部、25…システム調整部。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の階床に対して複数台のエレベータ
    を就役させ、発生した共通のホール呼びに対して所定の
    評価演算を行ない、各エレベータ毎の評価を行なって最
    適な号機を前記ホール呼びに対して割り当てるエレベー
    タの群管理制御装置において、前記評価演算に用いる 各評価指標の重み付け値と群管理
    制御応答結果との関係を、交通需要によりあいまいに区
    分したニューラルネットにより合成された関数モデルか
    ら成る部分システムモデルの集合としてモデル化し、当
    該各部分システムモデル毎に群管理制御応答結果を出力
    する部分モデル手段と、 前記部分モデル手段の部分システムモデルと交通需要と
    の関係を複数のメンバーシップ関数によりあいまいに表
    現し、当該メンバーシップ関数および前記部分システム
    モデルの結合関係を記憶し、交通需要に基づいて前記部
    分システムモデルに対する重み付け値を演算し出力する
    推論手段と、前記部分モデル手段からの出力と前記推論手段からの出
    力とを合成し、群管理制御応答推論結果として出力する
    合成手段と、 前記合成手段からの群管理制御応答推論結果を当該エレ
    ベータシステムの設置されているビルの需要毎に独立に
    評価し、実際のビル需要に応じた前記評価指標重み付け
    値の最適値を設定する推論結果評価手段と、 前記推論結果評価手段によりシステム稼働時の交通需要
    に応じて設定された評価指標重み付け値の最適値に基づ
    いて群管理制御を行ない、当該群管理制御により得られ
    た群管理制御応答結果と前記合成手段からの群管理制御
    応答推論結果との差異に基づいて、前記推論手段におけ
    る前記部分システムモデルに対する記憶の確かさ、およ
    び関係する部分システムモデルを修正するシステム調整
    手段と、 を備えて成ることを特徴とするエレベータの群管理制御
    装置。
  2. 【請求項2】 前記システム調整手段としては、前記推
    論手段より出力された交通需要に基づく前記部分システ
    ムモデルに対する重み付け値である活性度が所定値を超
    えたものを有効なデータと見なし、当該データによって
    前記部分システムモデルを再学習させるものであること
    を特徴とする請求項1に記載のエレベータの群管理制御
    装置。
  3. 【請求項3】 前記システム調整手段としては、システ
    ム稼働時の実データより抽出された前記部分システムモ
    デルの有効データから部分システムモデルの入力となる
    評価指標重み付け値ないし出力となる群管理制御応答結
    果の類似度が所定値を超えるものを各々選定して集約し
    た前記データによって前記部分システムモデルを再学習
    させるものであることを特徴とする請求項2に記載のエ
    レベータの群管理制御装置。
  4. 【請求項4】 前記システム調整手段としては、システ
    ム稼働時の実データより抽出された前記部分システムモ
    デルの有効データをさらに古いものから順次放棄して、
    限定された前記データによって前記部分システムモデル
    を再学習させるものであることを特徴とする請求項2に
    記載のエレベータの群管理制御装置。
  5. 【請求項5】 前記システム調整手段としては、システ
    ム稼働時の実データより抽出された前記部分システムモ
    デルの有効データを前記部分システムモデルの構成に応
    じて数を限定し、当該限定されたデータによって前記部
    分システムモデルを再学習させるものであることを特徴
    とする請求項2に記載のエレベータの群管理制御装置。
  6. 【請求項6】 前記システム調整手段としては、再学習
    を行なった部分システムモデルに対する重み付け値であ
    活性度が大きくなるように前記推論手段における部分
    システムモデルに対する記憶の確かさである結合度を修
    正させるものであることを特徴とする請求項2に記載の
    エレベータの群管理制御装置。
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