JPH0761699A - シート材表面検査装置 - Google Patents

シート材表面検査装置

Info

Publication number
JPH0761699A
JPH0761699A JP5240577A JP24057793A JPH0761699A JP H0761699 A JPH0761699 A JP H0761699A JP 5240577 A JP5240577 A JP 5240577A JP 24057793 A JP24057793 A JP 24057793A JP H0761699 A JPH0761699 A JP H0761699A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
sheet material
reference pattern
defect
pattern information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5240577A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsukane Ono
束 小野
Takayuki Uchiumi
隆之 内海
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JIENESHISU KK
Original Assignee
JIENESHISU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JIENESHISU KK filed Critical JIENESHISU KK
Priority to JP5240577A priority Critical patent/JPH0761699A/ja
Publication of JPH0761699A publication Critical patent/JPH0761699A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シート材の表面欠陥を検出する表面検査装置
に関し、蛇行などに起因する表面欠陥の誤検知が無く、
ドクター線の様に連続発生する表面欠陥を確実に検出す
る。 【構成】 メモリ選択回路438が配分スイッチ414
を切り換えて基準パターンの情報を一方の記憶素子41
2Aに与えているとき、メモリリード/ライトコントロ
ーラ436はこれにライト信号を出力する。この時、メ
モリ選択回路438は読出しスイッチ416を他方の記
憶素子412Bへ切り換え、メモリリード/ライトコン
トローラ436はこれにリード信号を出力する。この様
な記憶素子使用状態は、通常交互に切換えられる。しか
し、欠陥情報が出力されると、コントローラ436およ
びメモリ選択回路438は上記処理を中断し、表面欠陥
が検出される以前の最新の基準パターンを使用して表面
欠陥の検出を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定パターンが繰り返
し記載されたシート材の表面を順次走査して該シート材
の表面欠陥(印刷の不良や傷等)を検出する表面検査装
置に関し、特に検出精度を向上させるために近接する所
定パターン同士を比較する表面検査装置に関する。
【0002】
【従来技術】所定パターンが印刷されたシート材の表面
欠陥、例えばフィルムや紙などの表面に発生するピンホ
ール、印刷の欠け、傷などの検査は、品質保証上の重要
要素の一つであり、厳しい基準が要求される。特に、食
品や薬品などの梱包材として使用されるシート材の表面
欠陥は、法規制の面からも厳格な品質の確保が要求され
る。
【0003】そこで、従来よりこの種の要求に応えるた
めの表面検査装置として、シート材に繰り返し印刷され
ている所定パターンの一周期分を予め基準パターンとし
て記憶し、この記憶した基準パターンと被検査パターン
とを比較するパターンマッチング法を採用した装置が提
案され、一定の効果を収めている。
【0004】更に、上記パターンマッチング法を一歩進
め、被検査対象であるシート材が蛇行あるいは斜行した
際のパターンの不一致から表面欠陥を誤検出しないよう
に、近接する所定パターン同士を比較するために基準パ
ターンを順次最新のものに更新する表面検査装置も提供
されている。この種の高性能な表面検査装置によれば、
例えば被検査パターンを1つ前のパターンと比較するた
めに、シート材が少々蛇行、斜行しようとも比較する両
パターンの差は僅かとなり、表面欠陥の検出精度が向上
する。
【0005】すなわち、従来の表面検査装置は、印刷パ
ターンの周期性を巧みに利用し、一定のあるいは順次更
新される基準パターンと被検査パターンとを比較するこ
とで、シート材の表面欠陥を高精度に検出し、印刷産業
界の高品質要求に応えている。なお、こうした表面検査
は、印刷以外の手法、例えば吹き付け、張り合わせ、エ
ンボス加工等の手法により文字や絵が記載されたものに
も適用されることは言うまでもない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の表面検査装置は、基準パターンを順次更新して近接す
るパターン同士を比較するため、更新した基準パターン
および被検査パターンの両方に同じ表面欠陥が存在する
場合には、これを見逃してしまう。例えば、シート材の
印刷工程でドクターブレードの損傷により発生するドク
ター線は、当初は非常に細い線状の表面欠陥として現わ
れ、次第にその線が太くなって行くことが常であり、シ
ート材の印刷工程で比較的発生しやすい表面欠陥として
知られている。この様な表面欠陥に対して上記表面検査
装置は、更新された基準パターン自体にドクター線が模
様の一部として記憶されているため、これを欠陥として
検出するのに失敗する場合がある。しかも、このドクタ
ー線は、インキ抜け、インキ跳ねあるいはインキ汚れと
いった局所的に発生する表面欠陥ではなく、その原因か
ら明らかなように一旦発生し初めると連続して発生し続
けるものであり、表面欠陥の中でも無視し得ない欠陥で
ある。
【0007】一方、一定の基準パターンを記憶し続ける
単純なパターンマッチ法を採用する表面検査装置は、ド
クター線の様な表面欠陥を的確に検出することができる
が、前述のごとくシート材の蛇行や斜行を表面欠陥とし
て誤検出するなど誤検出が多発し、実用的ではない。
【0008】本発明の表面検査装置は、こうした問題点
を解決し、蛇行や斜行が発生し易いシート材の印刷シス
テムにおいて、蛇行や斜行に起因する表面欠陥の誤検出
をなくし、かつドクター線の様な連続して発生する重大
な表面欠陥を確実に検出することを目的としてなされ、
次の構成を採った。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の表面検査装置
は、所定パターンが繰り返し記載されたシート材の表面
を順次走査しつつ、該記載の欠損,シート材表面の傷な
どの欠陥を検査するシート材表面検査装置であって、該
シート材の表面の状態を光学的な画像として読み取る読
取手段と、前記読取手段が前記所定パターンに対応して
読み取った画像をパターン情報として記憶する複数のパ
ターン情報記憶手段と、いずれかのパターン情報記憶手
段に記憶されたパターン情報を基準パターンとして読み
出す基準パターン読出手段と、前記複数のパターン情報
記憶手段の内、前記基準パターンが記憶されたパターン
情報記憶手段とは異なるパターン情報記憶手段に、検査
対象のパターン情報を記憶させる切替手段と、前記検査
対象であるパターン情報を、前記基準パターン読出手段
により読み出された基準パターンと比較し、前記シート
材の表面欠陥を検出する欠陥検出手段と、前記欠陥検出
手段が前記シート材の表面欠陥を検出したときを除き、
前記基準パターン読出手段が基準パターンを読み出すパ
ターン情報記憶手段を、最新のパターン情報を記憶した
ものに切り換える基準パターン更新手段とを備えること
を要旨とする。
【0010】
【作用】以上のように構成された本発明のシート材表面
検査装置は、複数のパターン情報記憶手段を備え、検査
対象のパターン情報を、以前にパターン情報記憶手段に
記憶したパターン情報(基準パターン)と比較すること
により、欠陥検出手段がシート材の表面欠陥を検出す
る。欠陥検出手段が欠陥を検出したときを除き、基準パ
ターン更新手段が作動して、基準パターン読出手段が基
準パターンを読み出すパターン情報記憶手段を、最新の
パターン情報を記憶した手段に切り換える。従って、欠
陥が検出されなければ、欠陥検出手段は、表面欠陥が発
生する直前のパターン情報を記憶するパターン情報記憶
手段の情報を基準パターンとして比較を行なうことにな
り、蛇行や斜行の影響を受けることなく、検査を続行す
る。なお、検査対象となるパターン情報は、パターン情
報記憶手段に一旦記憶してから基準パターンとの比較に
供しても良いし、読取手段により読み取ったパターン情
報を直接比較に供しても差し支えない。
【0011】一方、欠陥が検出されたときには、基準パ
ターンを読み出すパターン情報記憶手段は最新のパター
ン情報を記憶したものには切り換えられず、次の比較は
それ以前に記憶されたパターン情報と行なわれることに
なり、欠陥が2度以上続いて同じ場所に生じた場合で
も、これを連続して、欠陥として検出することができ
る。
【0012】
【実施例】以上説明した本発明の構成、作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。図1は、実施例である表面検査装置20の外観
説明図である。図示するように本実施例の表面検査装置
20は、シート材Sの搬送工程の途中に配置される投受
光ユニット30からの信号を処理する制御盤40にてシ
ート材Sの表面欠陥を検出し、その検出結果をラベラー
50を用いてシート材Sに直接印を付したりモニタ60
やプリンタ70に出力するものである。
【0013】図2は、上記投受光ユニット30の内部構
成までを模式的に示す表面検査装置20の構成説明図で
ある。図示するように実施例の表面検査装置20が検査
対象としているシート材Sは、印刷基準マークMを原点
として所定パターン(A)が繰り返し印刷された長尺状
のものである。投受光ユニット30は、このシート材S
の表面を照らし出す投光器32、その反射光からシート
材Sの表面を撮像する受光器34、シート材Sの搬送速
度に同期した回転数で回転する一対のローラ35、この
ローラ35の所定回転角度毎に信号を出力するロータリ
エンコーダ36、前記印刷基準マークMを検出するマー
クセンサ38から構成される。
【0014】投光器32は、受光器34やシート材Sの
材質との整合性、本表面検査装置20の設置環境などに
合わせて各種の光源を選択できる柔軟な設計がなされて
おり、本実施例では1ないし2本の蛍光燈321を光源
とし、かつ、ちらつき防止のために蛍光燈321を高周
波または直流で点灯させている。受光器34は一次元の
CCDカメラで、その受光部となる一次元CCD341
には13μm間隔でCCD素子を2048個直線状に配
置し、極めて高い分解性能を実現している。また、公知
のように、このCCD341上にシート材Sの被検査部
位となる像を結ぶためのレンズ342が備えられる。
【0015】制御盤40は、以上の構成を備えた投受光
ユニット30からの信号を受信して、シート材Sの表面
欠陥を検出するものである。制御盤40の電気回路ブロ
ック図を図3に、その信号処理の説明図を図4に示し
た。
【0016】受光器34から制御盤40に入力された撮
像信号は、図3および図4に示すように、自動利得コン
トローラ(AGC回路)402によりゲインコントロー
ルされた後に微分回路404にて微分処理され、その微
分値とスレッシュホールド電圧回路406に設定された
基準電位とが二値化回路408にて比較されて二値化さ
れる。これにより撮像信号の中から所定基準を上回る変
化点が二値化信号として検出され、シート材Sに印刷さ
れた所定パターン(A)(図4は所定パターンとして片
かなの「イ」が印刷されている場合を示している)や表
面欠陥(キズB)の輪郭が浮かび上がる。
【0017】こうして二値化回路408の出力として得
られた所定パターン(A)や表面欠陥の輪郭情報は、図
3に示すように記憶回路410および後述するパターン
比較回路424にそれぞれ入力される。記憶回路410
とは、シート材Sに印刷された所定パターン(A)に関
する一連の輪郭情報を基準パターンとして記憶するため
の大容量の2つの記憶素子412A,412B、二値化
回路408から出力される輪郭情報を記憶素子412
A,412Bの何れか一方に配分するための配分スイッ
チ414、記憶素子412A,412Bの何れか一方か
らここに記憶された輪郭情報を読み出すための読出しス
イッチ416から構成されている。ここで配分スイッチ
414および読出しスイッチ416とは、後述するメモ
リ選択回路438により切り換え駆動されるが、少なく
とも記憶素子412A,412Bのいずれか一つには、
印刷パターン(A)に関する一連の輪郭情報の最新のも
の、すなわち基準パターンが記憶させるように駆動され
る。
【0018】従って、記憶素子412A,412Bの何
れかに記憶された印刷パターン(A)に関する基準パタ
ーンと、その基準パターンとされた印刷パターン(A)
に近接した印刷パターン(A)の輪郭情報とを比較する
ことで、シート材Sの蛇行や斜行に影響を受けない表面
欠陥検出が可能となる。そこで、記憶回路410に記憶
された基準パターンは、その情報を指定された割合で大
きくする膨張回路422へ出力され、この膨張回路42
2を経て得られた信号と今回の撮像信号から得られた輪
郭情報とがパターン比較回路424にて比較される。こ
こで膨張回路422とは、僅かな印刷パターン(A)の
位置や線幅のずれが表面欠陥として誤検知されることを
避けるため、図4に示すごとく記憶回路410に記憶さ
れた基準パターンの輪郭情報を指定された割合で大きく
する、いわゆる太らせ処理を実行するものである。
【0019】こうしてパターン比較回路424から得ら
れる基準パターンと今回の輪郭情報との不一致に関する
差信号は次段の欠陥検出回路426へと入力され、差信
号がどの様な状況で発生しているかが判断される。例え
ば、差信号の発生状況が散乱的に数点で発生している時
には投光器32、受光器34の感度や表面検査装置20
の設置環境に起因する外乱などの影響が考えられるが、
連続して多数の差信号が生成された場合等には表面欠陥
が最大の原因として考えられる。そこで、本実施例の欠
陥検出回路426は、差信号の発生状況から表面欠陥を
検知するための各種条件を表面検査装置20の運用者が
自由に設定可能に設計されているのである。
【0020】欠陥検出回路426から欠陥情報が出力さ
れると、この欠陥情報に基づき出力制御回路428は予
め定められた仕様によりラベラー50、モニタ60およ
びプリンタ70を駆動してその表面欠陥情報を出力す
る。図5は、出力制御回路428によってモニタ60に
出力される表面欠陥情報の一例を示す説明図である。図
示するように出力制御回路428は、表面欠陥が検出さ
れた箇所を座標値(図中のH値,V値)やグラフィック
により明示すると共にその表面欠陥の幅(図中のW値)
や長さ(図中のL値)などを表示し、実際にシート材S
を目視検査する際の便宜を図るよう配慮されている。ま
た、ラベラー50を用いて表面欠陥が検出されたシート
材Sの箇所にラベルを付与するならば、上記モニタ60
に表示された表面欠陥を容易に探し出すことができる。
【0021】以上のようにしてシート材Sの表面欠陥を
検出する本実施例の表面検査装置20は、更に次のよう
な構成によってドクター線等のように連続して同一箇所
に発生する表面欠陥までも確実に検出することができ
る。
【0022】図3に示すように、制御盤40にはロータ
リエンコーダ36の出力信号からシート材Sの所定移動
量毎にライン同期信号を出力するライン同期回路43
2、マークセンサ38の出力信号から印刷基準マークM
の通過毎に基準マーク信号を出力する基準マーク検知回
路434が設けられおり、シート材Sに印刷された所定
パターン(A)の印刷原点や移動量を正確に検出するこ
とができる。
【0023】メモリリード/ライトコントローラ436
およびメモリ選択回路438は、このライン同期回路4
32、基準マーク検知回路434および前述した欠陥検
出回路426からの出力信号を処理し、前記配分スイッ
チ414、読出しスイッチ416の切り換えや前記2つ
の記憶素子412A,412Bのリード/ライトを指示
する回路である。以下、これらメモリリード/ライトコ
ントローラ436およびメモリ選択回路438の動作に
つき、図6に示した動作説明図を参照しながら説明す
る。なお、図6においてシート材Sの所定パターン(A
n)に付している添字n(n=0〜7)は、表面検査装
置20の投受光ユニット30を通過する複数個の所定パ
ターン(A)の順序を示している。
【0024】図6に示すように、メモリ選択回路438
が配分スイッチ414の切り換えて今回の被検査対象で
ある所定パターン(A1)に関する一連の輪郭情報(基
準パターン)を一方の記憶素子(図では記憶素子412
A)に与えているとき、メモリリード/ライトコントロ
ーラ436はこれに同期して記憶素子412Aにライト
信号を出力してこの輪郭情報を記憶させている。一方、
この時、メモリ選択回路438は、読出しスイッチ41
6を他方の記憶素子(図では記憶素子412B)側へ切
り換えており、メモリリード/ライトコントローラ43
6は記憶素子412Bから、一つ前に検査された所定パ
ターン(A0)に基づいた基準パターンを読み出すため
にリード信号を出力している。記憶素子412Bから読
み出された情報は、基準パターンとして扱われ、現在投
受光ユニット30を通過している検査対象からの輪郭情
報と、パターン比較回路424により比較される。
【0025】この比較結果により欠陥検出回路426か
ら欠陥情報が出力されなかったとき、すなわち所定パタ
ーン(A1)に表面欠陥が認められなかったときには、
メモリリード/ライトコントローラ436およびメモリ
選択回路438は互いにその出力を反転し、書込み,読
み出しの対象となる記憶素子を切り換える。この処理に
より投受光ユニット30を通過する所定パターン(A
2)は、前回同様に直前の所定パターン(A1)に基づ
いた基準パターンと比較され、シート材Sの蛇行や斜行
に起因する表面欠陥の誤検知を排除することができる。
欠陥検出回路426から欠陥情報が出力されない期間は
上記処理が繰り返され、直前の所定パターン(A)を基
準パターンとしたシート材Sの表面欠陥検出が継続され
る。
【0026】しかし、一旦欠陥情報が出力されると(図
では所定パターン(A4)の処理時)、メモリリード/
ライトコントローラ436およびメモリ選択回路438
は上記切り換え処理を中断し、前回の出力信号を維持し
続けるように作動する。従って、表面欠陥が検出された
所定パターン(A4)直後の所定パターン(A5)の表
面欠陥を検出すための基準パターンとしては、表面欠陥
が検出される以前の最新の所定パターン(A3)に関す
る基準パターンが使用され、所定パターン(A5)にも
連続して発生しているドクター線Dの表面欠陥を検出す
ることができる。またこの時、基準パターンとして使用
されない他方の記憶素子(図では記憶素子412B)に
は、現在検査対象となっているパターンの輪郭情報に基
づいて、最新の情報が次の基準パターンになる可能性を
備えたパターンとして、毎回書き込み続けられることに
なる。
【0027】こうしてシート材Sの表面欠陥が皆無とな
ったとき(図では所定パターン(A6)の処理)、メモ
リリード/ライトコントローラ436およびメモリ選択
回路438は、切り換え処理を実行する。従って、次の
被検査対象となる所定パターン(A7)は、直前に書き
込んだ良好な所定パターン(A6)に基づく基準パター
ンとの比較によって、表面欠陥の有無が判断されること
になり、シート材Sの蛇行や斜行に起因する表面欠陥の
誤検知を最小限とすることができる。
【0028】以上説明したように本実施例の表面検査装
置20は、メモリリード/ライトコントローラ436お
よびメモリ選択回路438によって2つの記憶素子41
2A,412Bのうち正常、かつ、最新の所定パターン
(A)に基づく基準パターンを記憶している記憶素子を
用いてシート材Sの表面欠陥を検出する。このため、シ
ート材Sの蛇行や斜行に起因した表面欠陥の誤検出が排
除されるばかりでなく、ドクター線などのように連続し
て同一箇所に発生する表面欠陥であっても確実に検出す
ることができる。すなわち、従来の表面検査装置は単一
の記憶素子しか備えておらず、例え所定パターン(A
4)に表面欠陥が検出されたとしても、その表面欠陥が
含まれた情報を基準パターンとして記憶して続く所定パ
ターン(A5)の表面欠陥を検出しようとするために、
ドクター線のように連続して同一箇所に発生する表面欠
陥を、続けて検出することができなかったのである。
【0029】また、本実施例の表面検査装置20は、検
出された表面欠陥をラベラー50、モニタ60、プリン
タ70の多彩な出力機器を制御して報知するため、表面
欠陥の発見されたシート材Sの除去作業など、次段の作
業効率を格段に向上させることができる。
【0030】なお、本実施例では2つの記憶素子412
A,412Bを設けて前々回および前回の撮像信号をそ
れぞれ基準パターンとして記憶している構成について説
明したが、記憶素子を1つだけとし、その全段に少なく
とも1ライン分のラインバッファを設け、欠陥信号が出
力されたラインについては記憶内容の更新(ラインバッ
ファから記憶素子へのデータ転送)を行なわない構成と
してもよい。また、記憶素子412を3以上設け、順に
輪郭情報を展開してゆく構成とすることもできる。この
場合には、更に欠陥の発生箇所の変化などの情報を遡っ
てトレースすることができ、欠陥発生の原因などを特定
するのに役立てることができる。また、撮像信号を一旦
記憶素子に記憶してから比較に供する構成とすることも
差し支えない。
【0031】その他、本発明の要旨を逸脱しない各種の
態様により本発明の表面検査装置を具現化してよく、受
光器34のカメラ台数を増やしてより幅の広いシート材
Sの表面欠陥を一度に検出するもの、検出対象とする表
面欠陥などに応じて投光器32としてハロゲンランプ、
点状光源、線状光源など任意に設計される。また、本実
施例のように受光器34にて投光器32の反射光を受光
するのでなく、透過光を受光したり、装置を並列化して
表裏同時に検査するなどシート材Sの大きさ、材質など
により最適の設計を採用すればよい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明の表面検査装
置は、近接した印刷パターンを基準パターンとしてシー
ト材の表面欠陥を検出するためシート材の蛇行や斜行に
起因する表面欠陥の誤検知を無くすことができると共
に、表面欠陥が発見されたときにはその基準パターンの
更新を中断して前回値を保持し続けるためにドクター線
の様に連続して発生する重大な表面欠陥をも確実に検出
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である表面検査装置の外観説
明図である。
【図2】その表面検査装置の投受光ユニットを中心とし
た構成の説明図である。
【図3】制御盤の電気回路ブロック図である。
【図4】その制御盤の信号処理説明図である。
【図5】モニタの出力説明図である。
【図6】記憶素子切り換えの原理説明図である。
【符号の説明】
20…表面検査装置 30…投受光ユニット 32…投光器 34…受光器 35…ローラ 36…ロータリエンコーダ 38…マークセンサ 40…制御盤 50…ラベラー 60…モニタ 70…プリンタ 321…蛍光燈 341…一次元CCD 342…レンズ 404…微分回路 406…スレッシュホールド電圧回路 408…二値化回路 410…記憶回路 412…記憶素子 412A,412B…記憶素子 414…配分スイッチ 416…読出しスイッチ 422…膨張回路 424…パターン比較回路 426…欠陥検出回路 428…出力制御回路 432…ライン同期回路 434…基準マーク検知回路 436…メモリリード/ライトコントローラ 438…メモリ選択回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定パターンが繰り返し記載されたシー
    ト材の表面を順次走査しつつ、該記載の欠損,シート材
    表面の傷などの欠陥を検査するシート材表面検査装置で
    あって、 該シート材の表面の状態を光学的な画像として読み取る
    読取手段と、 前記読取手段が前記所定パターンに対応して読み取った
    画像をパターン情報として記憶する複数のパターン情報
    記憶手段と、 いずれかのパターン情報記憶手段に記憶されたパターン
    情報を基準パターンとして読み出す基準パターン読出手
    段と、 前記複数のパターン情報記憶手段の内、前記基準パター
    ンが記憶されたパターン情報記憶手段とは異なるパター
    ン情報記憶手段に、検査対象のパターン情報を記憶させ
    る切替手段と、 前記検査対象であるパターン情報を、前記基準パターン
    読出手段により読み出された基準パターンと比較し、前
    記シート材の表面欠陥を検出する欠陥検出手段と、 前記欠陥検出手段が前記シート材の表面欠陥を検出した
    ときを除き、前記基準パターン読出手段が基準パターン
    を読み出すパターン情報記憶手段を、最新のパターン情
    報を記憶したものに切り換える基準パターン更新手段と
    を備えたシート材表面検査装置。
JP5240577A 1993-08-31 1993-08-31 シート材表面検査装置 Pending JPH0761699A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5240577A JPH0761699A (ja) 1993-08-31 1993-08-31 シート材表面検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5240577A JPH0761699A (ja) 1993-08-31 1993-08-31 シート材表面検査装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0761699A true JPH0761699A (ja) 1995-03-07

Family

ID=17061592

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5240577A Pending JPH0761699A (ja) 1993-08-31 1993-08-31 シート材表面検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0761699A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0972853A (ja) * 1995-09-04 1997-03-18 Asahi Glass Co Ltd 欠点検査方法及び装置
JPH0989798A (ja) * 1995-09-28 1997-04-04 Mitsubishi Rayon Co Ltd シート状物のくぼみ検出方法及びシート状物のくぼみ検出装置
JP2008256558A (ja) * 2007-04-05 2008-10-23 Nippon Steel Corp 疵検査方法、疵検査装置、及びコンピュータプログラム
JP6642776B1 (ja) * 2018-12-18 2020-02-12 三菱電機株式会社 検査装置、及び検査方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0972853A (ja) * 1995-09-04 1997-03-18 Asahi Glass Co Ltd 欠点検査方法及び装置
JPH0989798A (ja) * 1995-09-28 1997-04-04 Mitsubishi Rayon Co Ltd シート状物のくぼみ検出方法及びシート状物のくぼみ検出装置
JP2008256558A (ja) * 2007-04-05 2008-10-23 Nippon Steel Corp 疵検査方法、疵検査装置、及びコンピュータプログラム
JP6642776B1 (ja) * 2018-12-18 2020-02-12 三菱電機株式会社 検査装置、及び検査方法
WO2020129140A1 (ja) * 2018-12-18 2020-06-25 三菱電機株式会社 検査装置、検査システム及び検査方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2597370B2 (ja) シート状被検材の有意差検出方法
US5377279A (en) Method and apparatus for displaying defect in central area of monitor
CN101029879B (zh) 烟草加工工业产品的光学控制
JP2009053122A (ja) 透明フィルム外観検査システム
JP2001304835A (ja) 凹凸測定用照明装置、凹凸測定装置、欠陥検査用照明装置、欠陥検査装置およびその照明方法
JPH0761699A (ja) シート材表面検査装置
JP4903031B2 (ja) 透光性を有するシート材の外観検査装置および方法
JPH06129996A (ja) 織布の検反装置
JP2539856B2 (ja) 印刷パタ―ン周期長のずれ検知方法
JP2014106069A (ja) 印刷物検査方法及び印刷物検査装置
JP2007309779A (ja) 印刷物の品質検査装置及びその品質検査方法
JPH06183605A (ja) 用紙異常搬送検知装置
JP2008146432A (ja) マークの検出方法
JPS6026175B2 (ja) 欠陥検出法
JP2005279958A (ja) 印字状態検出装置及びその方法
JPS63222244A (ja) 表面検査装置
JP2681513B2 (ja) 車両用塗面検査装置
JP2970663B1 (ja) 印刷物汚染検査装置ならびに検査方法
JP2002162363A (ja) 欠陥検出装置用蛇行追従装置
JP2004028729A (ja) カードのサインパネル検査方法
JP2006084496A (ja) 点灯検査装置
JP3021986B2 (ja) 印刷物の評価方法及びその装置
JP4372979B2 (ja) マーク検知装置
JP4994615B2 (ja) パターン検査方法および装置
JP2000009659A (ja) 表面検査方法及び装置