JPH0761180A - 情報記録媒体 - Google Patents

情報記録媒体

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JPH0761180A
JPH0761180A JP5211725A JP21172593A JPH0761180A JP H0761180 A JPH0761180 A JP H0761180A JP 5211725 A JP5211725 A JP 5211725A JP 21172593 A JP21172593 A JP 21172593A JP H0761180 A JPH0761180 A JP H0761180A
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electron
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JP5211725A
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English (en)
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Ikuo Fujita
郁夫 藤田
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 目視による判別が付かず、しかるべき手段を
用いた場合にのみ判読可能で、しかも情報記録媒体の一
つ一つに個別な偽造防止のための「真偽判別情報」を保
持した、よりセキュリティ性の高い新しい記録媒体を提
供する。 【構成】 支持体上に、金属薄膜層からなる熱破壊印字
層と、電子受容性化合物及び、該電子受容性化合物との
反応により発色する電子供与性化合物を含有する感熱発
色層を順次積層してなる複合型感熱層を設けたことを特
徴とする情報記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプリペイドカード、キヤ
ッシュカード、クレジットカード、馬券等の各種投票
券、切符や定期券等の通行券、各種チケットのように価
値情報を保持した情報記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明の情報記録媒体は、プリペイドカ
ード、キヤッシュカード、クレジットカード、馬券等の
各種投票券、切符や定期券等の通行券、各種チケットの
ような情報記録媒体として使用することが出来るが、一
般的にこれら情報記録媒体は、金額や有効期限といった
その情報記録媒体が担う価値そのものに関した情報を保
持している。以後この情報を「価値情報」と呼ぶ。ま
た、これら情報記録媒体の不正使用を防止する目的で与
えられる情報を保持している場合がある。以後この情報
を「真偽判定情報」と呼ぶ。さらに、これら情報記録媒
体は、顧客へのサービスや販売促進の目的のために、宣
伝情報や占い等の企画の為の情報を保持していてもかま
わない。以後この情報を「付属情報」と呼ぶ。
【0003】近年のように各種カード類等の著しい普及
に伴い、種々の偽造や改ざん、不正使用の危険性が考え
られ、それに対応した常に新しい不正防止技術が求めら
れている。言い替えれば、偽造および変造困難な高いセ
キュリィティーの「真偽判定情報」が望まれている。
【0004】このため証券、乗車券、定期券、馬券、プ
リペイドカードなどの偽造や改ざんを防止するための種
々の方法が提案されている。それらの内、磁気的な方法
として支持体に磁気記録層を設け、情報を記録する際
に、記録密度や信号の符号化方式を変更し、一般の装置
では読み書き出来ないようにする方法、また磁気記録層
の上に磁気シールド層を設ける方法等がある。これらの
方法は主に情報記録媒体の保持する価値情報が不正に読
みとられたり書き換えられるのを防ぐことを目的にして
いる。
【0005】一方、情報記録媒体の偽造防止としては、
その情報記録媒体が正規のものであるかを判定するため
の「真偽判定情報」を情報記録媒体に与えるということ
も考えられる。これらの方法の内、視覚を利用した方法
として、光の干渉を利用して、光を当てると立体像が浮
かび上がるホログラムを利用した方法、蛍光インキを使
って目に見えないようにパターン印刷し、紫外線を当て
ると蛍光を発し、パターンが目視で確認できるような隠
し文字印刷を施す方法等がある。また、特開昭59−4
4082号公報、特開平2−6193号公報 、特開平
3−231394号公報には、サーモクロミック材料に
よる偽造防止用情報を利用する方法が示されている。
【0006】あるいは、磁気的な方法を利用して「真偽
判定情報」を設けることが考えられている。これらの
内、特開昭62−33323号公報や特開平3−130
197号公報に示された方法は、高保磁力層と低保磁力
層を積層した情報記録媒体に、しかるべき手段で「真偽
判定情報」を設けるものである。しかしながらこれらの
方法によって与えられる「真偽判定情報」は、基本的に
磁気記録装置によって記録されたものであり、磁性層の
記録パターンを除けば全ての情報記録媒体は形態的に同
じ構造をしている。このため、磁気記録の方法さえ分か
れば、元々は別の情報を保持した情報記録媒体に対して
情報の書き替えを施すことによって、何枚でも同じ情報
記録媒体を形成することができ、いわゆる「変造」と言
われる偽造に対しては十分なセキュリィティーがあると
は言い難い。
【0007】これに対して、磁気バーコード等を設けて
情報記録媒体に固有の情報を与えるといった方法も報告
されている。例えば、特開平1−269227号公報、
特開平2−98498号公報、特開平3−252901
号公報には、磁性層中のしかるべき位置に保磁力の違う
部位が存在し、それらのパターンを利用した偽造防止用
情報が示されている。これらによる方法では、それぞれ
の情報記録媒体が形態的に違った構造を持っているの
で、単に情報の書換えといった方法だけで「変造」する
ことが困難になっている。しかしながらこれらの方法で
は、情報記録媒体上に形成される「真偽判定情報」は、
製造上の煩雑さから特定の限られたパターンに制約され
てしまうといった問題点を含んでいる。つまりこれらの
方法の持つ問題は、複数の情報記録媒体が同一の「真偽
判定情報」を持つ確率が高くなってしまうことであっ
て、情報記録媒体の「指紋」としての「真偽判定情報」
の効果が十分発揮でない点にある。この問題は、特開昭
63−194992号公報に記載の、情報記録媒体に電
気的に読み取れるセキュリィテートラックを持たせると
いった方法においても生じてしまう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の様に、情報記録
媒体に設けられる「真偽判定情報」あるいは指紋情報は
情報記録媒体毎に異なることが望ましく、複数の情報記
録媒体で同一の「真偽判定情報」が存在することは避け
る必要がある。さらにはそれらの「真偽判定情報」は複
製が困難なランダムなパターンであることが望ましい。
さらにいえばこれら偽造防止用情報は、通常の状態では
読み取ることができず、しかるべき手段を用いた場合に
のみ判読可能なものであればさらに偽造防止効果を高め
ることができる。しかも、これらの「真偽判定情報」を
情報記録媒体に形成する操作が煩雑であれば、その分製
造コストがかさみ、たとえいかに高いセキュリィティー
のシステムであっても、実際は使用できない場合が生じ
るため、簡便でかつローコストであることが重要であ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、このように
しかるべき手段を用いた場合にのみ判読可能で、しかも
情報記録媒体の一つ一つに固有な「真偽判定情報」を保
持した、よりセキュリティ性の高い新しい情報記録媒体
を簡便かつローコストで得るために種々の検討を加えた
結果、支持体上に、金属薄膜層による熱破壊印字層と、
電子受容性化合物及び、該電子受容性化合物との反応に
より発色する電子供与性化合物を含有する感熱発色層を
順次積層してなる複合型感熱層を設けた事を特徴とする
情報記録媒体の発明に至った。次に、本発明の情報記録
媒体に目的とする「真偽判定情報」を与える原理に付い
て述べる。
【0010】本発明の情報記録媒体の複合型感熱層の
内、金属薄膜層は以前から熱破壊感熱層として、主にプ
リペイドカード等において残高等の表示用に用いられて
きた。この場合、金属薄膜層は錫やアルミニウムの蒸着
層であり、さらにこの下には磁性層等の有色の層が設け
られており、蒸着層の上部より感熱ヘッド等で適当な熱
エネルギーを与えると、その部分だけ蒸着層が萎縮し隠
蔽力を失うことによって下層の有色部が露呈し、目的と
する情報の印字が達成される。
【0011】しかし、この熱による蒸着層の変化を抵抗
値の変化として捕らえ直すと、非印字部では抵抗値が数
Ω以下であるのに対し、熱による印字部は数MΩ以上の
非常に高い抵抗値を示す様に変化する。この抵抗値の変
化を利用して、「真偽判定情報」を形成するならば、情
報記録媒体毎に任意のパターンを感熱ヘッド等によって
与えることが可能なため、非常に高いセキュリィティー
が実現できる可能性がある。このような情報記録媒体上
に形成された異なる抵抗値のパターンは、特開昭63−
194992号公報または特開平4−185394号公
報に記載の方法で読みとることが出来る。
【0012】しかしながら、このままでは情報記録媒体
上に形成された「真偽判定情報」は容易に目視出来るた
め、偽造防止としては効果が小さい。このため、この
「真偽判定情報」を隠ぺいする必要がある。そこで、こ
の熱破壊印字層である蒸着層の上部に電子受容性化合物
及び、該電子受容性化合物との反応により発色する電子
供与性化合物を含有する感熱発色層を設けることによっ
て、非常に高いセキュリィテイーを実現することが出来
る。
【0013】つまり、感熱ヘッドによって与えるエネル
ギーとして、上部の感熱発色層だけが発色し下部の熱破
壊印字層は変化しないE1と、E1よりも高く、感熱発
色層も発色し、かつ下部の熱破壊層までもが変化するE
2の2種類のエネルギーを利用したとすると、まずエネ
ルギーE2で「真偽判定情報」記録した後に、E1でダ
ミー情報を記録することによって、偽造しようとするも
のにとってどれが本当の「真偽判定情報」か判別不可能
な「真偽判定情報」を形成することが可能になる。この
ようにして、本発明の情報記録媒体は、各情報記録媒体
毎に異なる、偽造困難な「真偽判定情報」を簡便に形成
することが出来る。しかも、本発明の情報記録媒体の複
合型感熱層には、「真偽判定情報」のみならず、「価値
情報」「付属情報」とも、目視可能あるいは機械的に判
読可能な形で記録することも出来る。次に、本発明の各
構成要素について詳細に説明する。
【0014】本発明の情報記録媒体の金属薄膜層よりな
る熱破壊印字層の膜厚としては10nmから1μmが好
ましく、特に0.05μmから0.5μmが好ましい。
この金属薄膜層を構成する金属には、Te、Sn、I
n、Al、Bi、Pb、Znなどの金属あるいはこれら
の合金を用いることができる。
【0015】また本発明の情報記録媒体の感熱発色層
は、一般の感熱紙およびプリペイドカード等の表示部に
使用されている感熱材料を使用することが出来る。さら
に詳細にこの感熱発色層の構成要素に付いて述べる。
【0016】本発明の情報記録媒体の感熱発色層の電子
受容性化合物としては、フェノール誘導体、芳香族カル
ボン酸誘導体、N,N′−ジアリールチオ尿素誘導体、
有機化合物の亜鉛塩などの多価金属塩を用いることがで
きる。また、特に好ましいものはフェノール誘導体で、
具体的には、p−フェニルフェノール、p−ヒドロキシ
アセトフェノン、4−ヒドロキシ−4′−メチルジフェ
ニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシ
ジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−ベンゼン
スルホニルオキシジフェニルスルホン、1,1−ビス
(p−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス
(p−ヒドロキシフェニル)ペンタン、1,1−ビス
(p−ヒドロキシフェニル)ヘキサン、1,1−ビス
(p−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−
ビス(p−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビ
ス(p−ヒドロキシフェニル)ヘキサン、1,1−ビス
(p−ヒドロキシフェニル)−2−エチルヘキサン、
2,2−ビス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)
プロパン、1,1−ビス(p−ヒドロキシフェニル)−
1−フェニルエタン、1,3−ジ−〔2−(p−ヒドロ
キシフェニル)−2−プロピル〕ベンゼン、1,3−ジ
−〔2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)−2−プロ
ピル〕ベンゼン、1,4−ジ−〔2−(p−ヒドロキシ
フェニル)−2−プロピル〕ベンゼン、4,4′−ジヒ
ドロキシジフェニルエーテル、4,4′−ジヒドロキシ
ジフェニルスルホン、3,3′−ジクロロ−4,4′−
ジヒドロキシジフェニルスルホン、3,3′−ジアリル
−4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、3,
3′−ジクロロ−4,4′−ジヒドロキシジフェニルス
ルフィド、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢
酸メチル、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢
酸ブチル、4,4′−チオビス(2−t−ブチル−5−
メチルフェノール)、2,2′−ビス(4−ヒドロキシ
フェニルチオ)ジエチルエーテル、1,7−ジ(4−ヒ
ドロキシフェニルチオ)−3,5−ジオキサヘプタン、
p−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、p−ヒドロキシ安息
香酸クロロベンジル、4−ヒドロキシフタル酸ジメチ
ル、没食子酸ベンジル、没食子酸ステアリル、サリチル
アニリド、5−クロロサリチルアニリド等がある。
【0017】該電子受容性化合物との反応により発色す
る電子供与性化合物としては、一般に感圧記録紙や感熱
記録紙に用いられているものに代表されるが特に制限さ
れない。具体的な例をあげれば
【0018】(1)トリアリールメタン系化合物 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリド(クリスタルバイオレットラクト
ン)、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フ
タリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−
(1,2−ジメチルインドール−3−イル)フタリド、
3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−メチ
ルインドール−3−イル)フタリド、3−(p−ジメチ
ルアミノフェニル)−3−(2−フェニルインドール−
3−イル)フタリド、3,3−ビス(1,2−ジメチル
インドール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリ
ド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−
イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス
(9−エチルカルバゾール−3−イル)−5−ジメチル
アミノフタリド、3,3−ビス(2−フェニルインドー
ル−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3−p
−ジメチルアミノフェニル−3−(1−メチルピロール
−2−イル)−6−ジメチルアミノフタリド等、
【0019】(2)ジフェニルメタン系化合物 4,4′−ビス(ジメチルアミノフェニル)ベンズヒド
リルベンジルエーテル、N−クロロフェニルロイコオー
ラミン、N−2,4,5−トリクロロフェニルロイコオ
ーラミン等、
【0020】(3)キサンテン系化合物 ローダミンBアニリノラクタム、ローダミンB−p−ク
ロロアニリノラクタム、3−ジエチルアミノ−7−ジベ
ンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−オ
クチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−フ
ェニルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−メチ
ルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(3,4−ジ
クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7
−(2−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルア
ミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N
−エチル−N−トリル)アミノ−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−トリル)ア
ミノ−6−メチル−7−フェネチルフルオラン、3−ジ
エチルアミノ−7−(4−ニトロアニリノ)フルオラ
ン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−(N−メチル−N−プロピル)アミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチ
ル−N−イソアミル)アミノ−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−(N−メチル−N−シクロヘキシ
ル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−(N−エチル−N−テトラヒドロフリル)アミノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン等、
【0021】(4)チアジン系化合物 ベンゾイルロイコメチレンブルー、p−ニトロベンゾイ
ルロイコメチレンブルー等、
【0022】(5)スピロ系化合物 3−メチルスピロジナフトピラン、3−エチルスピロジ
ナフトピラン、3,3′−ジクロロスピロジナフトピラ
ン、3−ベンジルスピロジナフトピラン、3−メチルナ
フト−(3−メトキシベンゾ)スピロピラン、3−プロ
ピルスピロベンゾピラン等、を挙げることができ、これ
らは単独もしくは2つ以上混合して使うことができる。
【0023】また感熱発色層に用いられるバインダーと
しては、デンプン類、ヒドロキシエチルセルロース、メ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ゼラチ
ン、カゼイン、ポリビニルアルコール、変性ポリビニル
アルコール、ポリアクリル酸ソーダ、アクリル酸アミド
−アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸アミド−ア
クリル酸エステル−メタクリル酸3元共重合体、スチレ
ン−無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩、エチレン−
無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩等の水溶性接着
剤、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリアクリル酸エ
ステル、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニト
リル−ブタジエン共重合体、アクリル酸メチル−ブタジ
エン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のラテ
ックスなどがあげられる。
【0024】さらに感度を更に向上させるための添加剤
として、熱可融性物質を感熱発色層中に含有させること
ができる。この熱可融性物質としては、60℃〜200
℃の融点を持つ化合物が好ましく、特に80℃〜180
℃の融点を持つ化合物が好ましい。これらの化合物とし
ては、N−ヒドロキシメチルステアリン酸アミド、ステ
アリン酸アミド、パルミチン酸アミドなどのワックス
類、2−ベンジルオキシナフタレン等のナフトール誘導
体、p−ベンジルビフェニル、4−アリルオキシビフェ
ニル等のビフェニル誘導体、1,2−ビス(3−メチル
フェノキシ)エタン、2,2′−ビス(4−メトキシフ
ェノキシ)ジエチルエーテル、ビス(4−メトキシフェ
ニル)エーテル等のポリエーテル化合物、炭酸ジフェニ
ル、シュウ酸ジベンジル、シュウ酸ビス(p−メチルベ
ンジル)エステル等の炭酸またはシュウ酸ジエステル誘
導体等が挙げられる。またこれらを2種類以上を併用し
て添加することができる。
【0025】ステッキング防止のために、ケイソウ土、
タルク、カオリン、焼成カオリン、炭酸カルシウム、炭
酸マグネシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ケイ素、
水酸化アルミニウム、尿素−ホルマリン樹脂等の顔料
類、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等の高
級脂肪酸金属塩、パラフィン、酸化パラフィン、ポリエ
チレン、酸化ポリエチレン、ステアリン酸アミド、カス
ターワックス等のワックス類、等を添加することが出来
る。
【0026】感熱発色層の塗抹量は電子受容性化合物と
該電子受容性化合物との反応により発色する電子供与性
化合物の量で決められ、通常、電子供与性化合物量0.
1〜1.0g/m2が適当である。また、電子受容性化
合物の量は電子供与性化合物に対し、5〜1000重量
%添加されるが、特に20〜500重量%が好ましい添
加量である。
【0027】本発明の情報記録媒体に用いられる支持体
としては、紙、各種不織布、織布、合成樹脂フィルム、
発泡フィルム、合成樹脂ラミネート紙、合成紙、金属
箔、ガラス等、あるいはこれらを組み合わせた複合シー
トを目的に応じて任意に用いることができるが、これら
に限定されるものではない。
【0028】本発明の情報記録媒体の層構成は、支持体
上に熱破壊印字層、感熱発色層を順次設けたものである
が、支持体と熱破壊印字層との間に、接着性、耐久性、
断熱性等の目的で下引き層を設けても良く、「価値情
報」記録のための磁気層等の記録層を設けることも可能
である。また、複合型感熱層の上には、耐摩耗性、耐薬
品性、耐久性等の目的に応じて保護層を設けてもかまわ
ない。また、「価値情報」のための記録層は、支持体に
対して複合型感熱層と反対側に設けられても良く、この
場合も支持体と記録層の間に下引き層、記録層の上に保
護層が設けられても良い。また、下引き層、保護層は2
層ないしは3層以上の複数の層から構成されていてもよ
い。
【0029】
【作用】本発明の情報記録媒体は、抵抗値の違いによる
パターンを測定するという特殊な方法を用いるため、そ
の「真偽判定情報」は非常にセキュリティーが高い。し
かもダミーパターンが設けられるため目視不可能であ
る。これら「真偽判定情報」とダミーパターンは、熱ヘ
ッド等により情報記録媒体毎に任意に形成することが出
来るものであって、偽造または変造を試みるものに取っ
ての労力は計り知れない。さらに「価値情報」「真偽判
定情報」の二つの情報から、特定の関数によって「暗号
情報」形成し、これを情報記録媒体毎に記録しておい
て、使用毎にこれら三つの情報を比較するようなシステ
ムであれば、偽造はおろか変造すら殆ど不可能である。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明するが、本発明はこの形態に何等限定され
るものではない。
【0031】実施例1 図1は本発明の情報記録媒体をプリペイドカードに応用
した例であって、その断面の層構成を示している。実施
例1のプリペイドカードは支持体1に、熱破壊印字層
2、感熱発色層3、保護層4の順に形成されている。次
にこれらの構成要素の具体的な作製方法に付いて述べ
る。
【0032】(A)熱破壊印字層 厚さ188μmのポリエステルフィルムに、0.1μm
厚の金属錫層を真空蒸着法により設けた。
【0033】(B)感熱層 電子受容性化合物として2,2−ビス(p−ヒドロキシ
フェニル)プロパン40部を2.5%ポリビニルアルコ
ール水溶液60部と共にボールミルで24時間粉砕し、
電子受容性化合物の分散液を得た。次に該電子受容性化
合物との反応により発色する電子供与性化合物として3
−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン35部を2.5%ポリビニルアルコール水溶液
80部と共にボールミルで24時間粉砕し、電子供与性
化合物の分散液を得た。
【0034】上記2種の分散液を混合した後、攪拌下に
下記のものを添加、よく混合し、感熱塗液を作成した。 炭酸カルシウム50%分散液 100部 ステアリン酸亜鉛40%分散液 25部 10%ポリビニルアルコール水溶液(クラレ(株)製 「NM−11」) 185部 水 280部 上記感熱塗液を(A)で作成した熱破壊印字層上に、膜
厚3μmとなる様に塗工し、乾燥して感熱発色層を作成
した。
【0035】(C)保護層 10%ポリビニルアルコール水溶液(クラレ(株)製 「NM−11」 ) 100部 10%炭酸ジルコニウムアンモニウム水溶液 10部 上記組成物を攪拌調整し、(B)で作製した感熱発色層
上に、膜厚1μmとなる様に塗工し、乾燥して保護層を
作製した。
【0036】この様にして作製した情報記録媒体に、以
下に示すように感熱ヘッドを用いて「真偽判定情報」を
記録した。まず、100mJ/mm2のエネルギーでバ
ーコード状のパターン5を印字した。このバーコード
が、抵抗値の違いとして読みとられる「真偽判定情報」
となる。図2はこの時のプリペイドカードの印字面を示
す。次に、30mJ/mm2のエネルギーで、先に印字
した部分とは別の所にダミーのバーコード状パターン6
を印字した。図3はこの時のプリペイドカードの印字面
を示す。後から形成したダミーパターン6は、先に印字
した「真偽判定情報」用のバーコードパターン5同様黒
色色相のパターンが印字され、見た目では判別が不可能
であった。
【0037】こうしてできたプリペイドカードの印字部
を抵抗値の違いとして読みとったところ、「真偽判定情
報」として100mJ/mm2のエネルギーで印字した
部分の抵抗値は、非印字部およびダミーのみ印字した部
分の抵抗値の1000倍以上であって、「真偽判定情
報」を記録したバーコードパターンを正確に読み取るこ
とが出来た。
【0038】
【効果】本発明によって、報記録媒体ごとに任意に形成
することができ、抵抗値の違いという特殊な方法で記録
されており、しかもダミーパターンが有るために目視で
は判別不可能である「真偽判定情報」を保持した、非常
に高いセキュリィティーの情報記録媒体を実現する事が
出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を利用したプリペイドカードの断面図
【図2】 本発明を利用したプリペイドカードに「真偽
判定情報」をバーコード状に記録した場合の印字パター
ンの図。
【図3】 図2の印字面に、さらにダミーパーンを印字
した場合の印字パターンの図。
【符号の説明】
1 支持体 2 熱破壊印字層 3 感熱発色層 4 保護層 5 「真偽判定情報」を示すバーコードパターン 6 ダミーのバーコードパターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06K 19/06 19/10

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、金属薄膜層からなる熱破壊
    印字層と、電子受容性化合物及び、該電子受容性化合物
    との反応により発色する電子供与性化合物を含有する感
    熱発色層を順次積層してなる複合型感熱層を設けたこと
    を特徴とする情報記録媒体。
JP5211725A 1993-08-26 1993-08-26 情報記録媒体 Pending JPH0761180A (ja)

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