JPH0761179A - 情報記録媒体 - Google Patents

情報記録媒体

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JPH0761179A
JPH0761179A JP5211724A JP21172493A JPH0761179A JP H0761179 A JPH0761179 A JP H0761179A JP 5211724 A JP5211724 A JP 5211724A JP 21172493 A JP21172493 A JP 21172493A JP H0761179 A JPH0761179 A JP H0761179A
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electron
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JP5211724A
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Inventor
Ikuo Fujita
郁夫 藤田
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 目視による判別が付かず、しかるべき手段を
用いた場合にのみ判読可能で、しかも情報記録媒体の一
つ一つに個別な偽造防止のための「真偽判別情報」を保
持した、よりセキュリティ性の高い新しい記録媒体を提
供する。 【構成】 支持体上に、(1)磁性層、(2)金属薄膜
層による熱破壊印字層、(3)電子受容性化合物及び、
該電子受容性化合物との反応により発色する電子供与性
化合物を含有する感熱発色層を順次積層してなることを
特徴とする情報記録媒体。さらに該磁性層が赤外線吸収
剤を含有し、かつ該感熱発色層の電子供与性化合物が、
発色の前後で実質的に赤外領域に吸収を持たないことを
特徴とする情報記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプリペイドカード、キヤ
ッシュカード、クレジットカード、馬券等の各種投票
券、切符や定期券等の通行券、各種チケットのように価
値情報を保持した情報記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明の情報記録媒体は、プリペイドカ
ード、キヤッシュカード、クレジットカード、馬券等の
各種投票券、切符や定期券等の通行券、各種チケットの
ような情報記録媒体として使用することが出来るが、一
般的にこれら情報記録媒体は、金額や有効期限といった
その情報記録媒体が担う価値そのものに関した情報を保
持している。以後この情報を「価値情報」と呼ぶ。ま
た、これら情報記録媒体の不正使用を防止する目的で与
えられる情報を保持している場合がある。以後この情報
を「真偽判定情報」と呼ぶ。さらに、これら情報記録媒
体は、顧客へのサービスや販売促進の目的のために、宣
伝情報や占い等の企画の為の情報を保持していてもかま
わない。以後この情報を「付属情報」と呼ぶ。
【0003】近年のように各種カード類等の著しい普及
に伴い、種々の偽造や改ざん、不正使用の危険性が考え
られ、それに対応した常に新しい不正防止技術が求めら
れている。言い替えれば、偽造および変造困難な高いセ
キュリィティーの「真偽判定情報」が望まれている。
【0004】このため証券、乗車券、定期券、馬券、プ
リペイドカードなどの偽造や改ざんを防止するための種
々の方法が提案されている。それらの内、磁気的な方法
として支持体に磁気記録層を設け、情報を記録する際
に、記録密度や信号の符号化方式を変更し、一般の装置
では読み書き出来ないようにする方法、また磁気記録層
の上に磁気シールド層を設ける方法等がある。これらの
方法は主に情報記録媒体の保持する価値情報が不正に読
みとられたり書き換えられるのを防ぐことを目的にして
いる。
【0005】一方、情報記録媒体の偽造防止としては、
その情報記録媒体が正規のものであるかを判定するため
の「真偽判定情報」を情報記録媒体に与えるということ
も考えられる。これらの方法の内、視覚を利用した方法
として、光の干渉を利用して、光を当てると立体像が浮
かび上がるホログラムを利用した方法、蛍光インキを使
って目に見えないようにパターン印刷し、紫外線を当て
ると蛍光を発し、パターンが目視で確認できるような隠
し文字印刷を施す方法等がある。さらに特開昭59−3
8099号公報、特開昭61−297192号公報、特
開昭64−87395号公報等には、可視光領域以外の
波長の光に対する吸光係数、および反射率の違いを利用
して、不可視の情報を形成する方法に付いて述べられて
いる。また、特開昭59−44082号公報、特開平2
−6193号公報 、特開平3−231394号公報に
は、サーモクロミック材料による偽造防止用情報を利用
する方法が示されている。
【0006】あるいは、磁気的な方法を利用して「真偽
判定情報」を設けることが考えられている。これらの
内、特開昭62−33323号公報や特開平3−130
197号公報に示された方法は、高保磁力層と低保磁力
層を積層した情報記録媒体に、しかるべき手段で「真偽
判定情報」を設けるものである。しかしながらこれらの
方法によって与えられる「真偽判定情報」は、基本的に
磁気記録装置によって記録されたものであり、磁性層の
記録パターンを除けば全ての情報記録媒体は形態的に同
じ構造をしている。このため、磁気記録の方法さえ分か
れば、元々は別の情報を保持した情報記録媒体に対して
情報の書き替えを施すことによって、何枚でも同じ情報
記録媒体を形成することができ、いわゆる「変造」と言
われる偽造に対しては十分なセキュリィティーがあると
は言い難い。
【0007】これに対して、磁気バーコード等を設けて
情報記録媒体に固有の情報を与えるといった方法も報告
されている。例えば、特開平1−269227号公報、
特開平2−98498号公報、特開平3−252901
号公報には、磁性層中のしかるべき位置に保磁力の違う
部位が存在し、それらのパターンを利用した偽造防止用
情報が示されている。これらによる方法では、それぞれ
の情報記録媒体が形態的に違った構造を持っているの
で、単に情報の書換えといった方法だけで「変造」する
ことが困難になっている。しかしながらこれらの方法で
は、情報記録媒体上に形成される「真偽判定情報」は、
製造上の煩雑さから特定の限られたパターンに制約され
てしまうといった問題点を含んでいる。つまりこれらの
方法の持つ問題は、複数の情報記録媒体が同一の「真偽
判定情報」を持つ確率が高くなってしまうことであっ
て、情報記録媒体の「指紋」としての「真偽判定情報」
の効果が十分発揮でない点にある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の様に、情報記録
媒体に設けられる「真偽判定情報」あるいは指紋情報は
情報記録媒体毎に異なることが望ましく、複数の情報記
録媒体で同一の「真偽判定情報」が存在することは避け
る必要がある。さらにはそれらの「真偽判定情報」は複
製が困難なランダムなパターンであることが望ましい。
さらにいえばこれら偽造防止用情報は、通常の状態では
読み取ることができず、しかるべき手段を用いた場合に
のみ判読可能なものであればさらに偽造防止効果を高め
ることができる。しかも、これらの「真偽判定情報」を
情報記録媒体に形成する操作が煩雑であれば、その分製
造コストがかさみ、たとえいかに高いセキュリィティー
のシステムであっても、実際は使用できない場合が生じ
るため、簡便でかつローコストであることが重要であ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、このように
しかるべき手段を用いた場合にのみ判読可能で、しかも
情報記録媒体の一つ一つに固有な「真偽判定情報」を保
持した、よりセキュリティ性の高い新しい情報記録媒体
を簡便かつローコストで得るために種々の検討を加えた
結果、支持体上に、(1)磁性層、(2)金属薄膜層に
よる熱破壊印字層、(3)電子受容性化合物及び、該電
子受容性化合物との反応により発色する電子供与性化合
物を含有する感熱発色層を順次積層してなることを特徴
とする情報記録媒体の発明に至った。さらに本発明の情
報記録媒体は、該磁性層が赤外線吸収剤を含有し、さら
には該感熱発色層の電子供与性化合物が、発色の前後で
実質的に赤外領域に吸収を持たないことを特徴とする。
ここで「実質的に赤外領域に吸収を持たない」とは、赤
外領域に吸収を全く持たないか、あるいは赤外領域に吸
収を持っても金属薄膜層の熱破壊によって形成された情
報の赤外線での読みとりに支障を来さない程度の吸収で
あることを意味する。次に、本発明の情報記録媒体に目
的とする「真偽判定情報」を与える原理に付いて述べ
る。
【0010】本発明の情報記録媒体の熱破壊印字層であ
る、金属薄膜層は以前から熱破壊感熱層として、主にプ
リペイドカード等において残高等の表示用に用いられて
きた。この場合金属薄膜層は、錫やアルミニウムの蒸着
層であって、さらにその下には磁性層等の有色の層が設
けられており、蒸着層の上部より感熱ヘッド等で適当な
熱エネルギーを与えると、その部分だけ蒸着層が萎縮し
隠蔽力を失うことによって下層の有色部が露呈し、目的
とする情報の印字が達成される。
【0011】このように各種情報の表示としてのみ使用
する場合は、人間が目で確認することを前提としている
ため、少なくとも磁性層等の有色層は可視光領域に吸収
を持たなければならないが、さらにこの有色層が赤外線
吸収剤を含有している場合は、錫やアルミニウム等の蒸
着層の金属薄膜層は赤外線を反射するために、熱による
印字部と非印字部で赤外線の反射率に違いを生じさせる
ことが出来る。そこで、この赤外線の反射率の違いを利
用して、赤外線でのみ判定可能な「真偽判定情報」を形
成することが出来る。
【0012】しかしながら、このままでは情報記録媒体
上に形成された「真偽判定情報」は容易に目視出来るた
め、偽造防止としては効果が小さい。このため、この
「真偽判定情報」を隠ぺいする必要がある。そこで、こ
の熱破壊印字層である金属薄膜層の上部に電子受容性化
合物及び、該電子受容性化合物との反応により発色する
電子供与性化合物を含有する感熱発色層を設けることに
よって、非常に高いセキュリィテイーを実現することが
出来る。
【0013】つまり、感熱ヘッドによって与えるエネル
ギーとして、上部の感熱発色層だけが発色し下部の熱破
壊印字層は変化しないE1と、E1よりも高く、下部の
熱破印字壊層までもが変化するE2の2種類のエネルギ
ーを利用したとすると、まずエネルギーE2で「真偽判
定情報」記録した後に、E1でダミー情報を記録するこ
とによって、偽造しようとするものにとってどれが本当
の「真偽判定情報」か判別不可能な「真偽判定情報」を
形成することが可能になる。但しこの場合、「真偽判定
情報」は赤外線で読みとられるため、形成したダミー情
報は可視領域で吸収を持っても、赤外領域では殆ど吸収
を持たないことが必要である。つまり、感熱発色層の電
子供与性化合物は、発色の前後とも赤外線に殆ど吸収を
持たないものを選択せねばならないことになる。このよ
うにして、本発明の情報記録媒体は、各情報記録媒体毎
に異なる、偽造困難な「真偽判定情報」を簡便に形成す
ることが出来る。しかも、本発明の情報記録媒体の複合
型感熱層には、「真偽判定情報」のみならず、「価値情
報」「付属情報」とも、目視可能あるいは機械的に判読
可能な形で記録することも出来る。次に、本発明の各構
成要素について詳細に説明する。
【0014】本発明の情報記録媒体の磁性層に用いられ
る磁性体としては、公知の磁気記録材料に使用されてい
る磁性体を使用することが出来る。例えば、磁性層に用
いることが出来る磁性体としては、γ−Fe23、Fe
34、Co含有酸化鉄、CrO2、メタル粉、Baフェ
ライト等が挙げられる。
【0015】また磁性体の分散剤としては、レシチン、
酢酸ビニル−塩化ビニル−無水マレイン酸共重合体、酢
酸ビニル−塩化ビニル−ビニルアルコール共重合体、ポ
リビニルブチラール、ポリエステル、水溶性ポリアクリ
ル酸系分散剤を使用することが出来る。
【0016】さらに磁性層のバインダーとしては、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体、その部分鹸化物、酢酸ビ
ニル−塩化ビニル−無水マレイン酸共重合体、ポリウレ
タン、変性ポリウレタン、スチレン−アクリル酸共重合
体、飽和ポリエステル、不飽和ポリエステル、エポキシ
樹脂、フェノール樹脂、ニトロセルロース、塩素化ポリ
エチレン、メラミン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂等
が使用でき、必要に応じてポリイソシアネート等の硬化
剤を併用することが出来る。
【0017】この磁性層に含有させる赤外線吸収剤と
は、波長が700nmから1mmの光を吸収する色素で
あるが、実用上700nmから2500nmの近赤外線
を吸収する色素が好ましく、具体的にはシアニン系色
素、スクワリリウム系色素、メチン系色素、ナフトキノ
ン系色素、キノンイミン系色素、キノンジイミン系色
素、1,2−ジチオール系金属錯体、その他有機金属錯
体、およびカーボンブラック等が挙げられる。
【0018】本発明の情報記録媒体の金属薄膜層よりな
る熱破壊印字層の膜厚としては10nmから1μmが好
ましく、特に0.05μmから0.5μmが好ましい。
この金属薄膜層を構成する金属には、Te、Sn、I
n、Al、Bi、Pb、Znなどの金属あるいは、これ
らの合金を用いることができる。
【0019】また本発明の情報記録媒体の感熱発色層
は、一般の感熱記録紙およびプリペイドカード等の表示
部に使用されている感熱材料を使用することが出来る。
さらに詳細にこの感熱発色層の構成要素に付いて述べ
る。
【0020】本発明の情報記録媒体の感熱発色層の電子
受容性化合物としては、フェノール誘導体、芳香族カル
ボン酸誘導体、N,N′−ジアリールチオ尿素誘導体、
有機化合物の亜鉛塩などの多価金属塩を用いることがで
きる。また、特に好ましいものはフェノール誘導体で、
具体的には、p−フェニルフェノール、p−ヒドロキシ
アセトフェノン、4−ヒドロキシ−4′−メチルジフェ
ニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシ
ジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−ベンゼン
スルホニルオキシジフェニルスルホン、1,1−ビス
(p−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス
(p−ヒドロキシフェニル)ペンタン、1,1−ビス
(p−ヒドロキシフェニル)ヘキサン、1,1−ビス
(p−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−
ビス(p−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビ
ス(p−ヒドロキシフェニル)ヘキサン、1,1−ビス
(p−ヒドロキシフェニル)−2−エチルヘキサン、
2,2−ビス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)
プロパン、1,1−ビス(p−ヒドロキシフェニル)−
1−フェニルエタン、1,3−ジ−〔2−(p−ヒドロ
キシフェニル)−2−プロピル〕ベンゼン、1,3−ジ
−〔2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)−2−プロ
ピル〕ベンゼン、1,4−ジ−〔2−(p−ヒドロキシ
フェニル)−2−プロピル〕ベンゼン、4,4′−ジヒ
ドロキシジフェニルエーテル、4,4′−ジヒドロキシ
ジフェニルスルホン、3,3′−ジクロロ−4,4′−
ジヒドロキシジフェニルスルホン、3,3′−ジアリル
−4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、3,
3′−ジクロロ−4,4′−ジヒドロキシジフェニルス
ルフィド、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢
酸メチル、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢
酸ブチル、4,4′−チオビス(2−t−ブチル−5−
メチルフェノール)、2,2′−ビス(4−ヒドロキシ
フェニルチオ)ジエチルエーテル、1,7−ジ(4−ヒ
ドロキシフェニルチオ)−3,5−ジオキサヘプタン、
p−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、p−ヒドロキシ安息
香酸クロロベンジル、4−ヒドロキシフタル酸ジメチ
ル、没食子酸ベンジル、没食子酸ステアリル、サリチル
アニリド、5−クロロサリチルアニリド等がある。
【0021】該電子受容性化合物との反応により発色す
る電子供与性化合物としては、一般に感圧記録紙や感熱
記録紙に用いられているものに代表されるが特に制限さ
れない。具体的な例を挙げれば
【0022】(1)トリアリールメタン系化合物 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリド(クリスタルバイオレットラクト
ン)、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フ
タリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−
(1,2−ジメチルインドール−3−イル)フタリド、
3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−メチ
ルインドール−3−イル)フタリド、3−(p−ジメチ
ルアミノフェニル)−3−(2−フェニルインドール−
3−イル)フタリド、3,3−ビス(1,2−ジメチル
インドール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリ
ド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−
イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス
(9−エチルカルバゾール−3−イル)−5−ジメチル
アミノフタリド、3,3−ビス(2−フェニルインドー
ル−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3−p
−ジメチルアミノフェニル−3−(1−メチルピロール
−2−イル)−6−ジメチルアミノフタリド等、
【0023】(2)ジフェニルメタン系化合物 4,4′−ビス(ジメチルアミノフェニル)ベンズヒド
リルベンジルエーテル、N−クロロフェニルロイコオー
ラミン、N−2,4,5−トリクロロフェニルロイコオ
ーラミン等、
【0024】(3)キサンテン系化合物 ローダミンBアニリノラクタム、ローダミンB−p−ク
ロロアニリノラクタム、3−ジエチルアミノ−7−ジベ
ンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−オ
クチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−フ
ェニルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−メチ
ルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(3,4−ジ
クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7
−(2−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルア
ミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N
−エチル−N−トリル)アミノ−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−トリル)ア
ミノ−6−メチル−7−フェネチルフルオラン、3−ジ
エチルアミノ−7−(4−ニトロアニリノ)フルオラ
ン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−(N−メチル−N−プロピル)アミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチ
ル−N−イソアミル)アミノ−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−(N−メチル−N−シクロヘキシ
ル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−(N−エチル−N−テトラヒドロフリル)アミノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン等、
【0025】(4)チアジン系化合物 ベンゾイルロイコメチレンブルー、p−ニトロベンゾイ
ルロイコメチレンブルー等、
【0026】(5)スピロ系化合物 3−メチルスピロジナフトピラン、3−エチルスピロジ
ナフトピラン、3,3′−ジクロロスピロジナフトピラ
ン、3−ベンジルスピロジナフトピラン、3−メチルナ
フト−(3−メトキシベンゾ)スピロピラン、3−プロ
ピルスピロベンゾピラン等、を挙げることができ、これ
らは単独もしくは2つ以上混合して使うことができる。
【0027】また感熱発色層に用いられるバインダーと
しては、デンプン類、ヒドロキシエチルセルロース、メ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ゼラチ
ン、カゼイン、ポリビニルアルコール、変性ポリビニル
アルコール、ポリアクリル酸ソーダ、アクリル酸アミド
−アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸アミド−ア
クリル酸エステル−メタクリル酸3元共重合体、スチレ
ン−無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩、エチレン−
無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩等の水溶性接着
剤、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリアクリル酸エ
ステル、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニト
リル−ブタジエン共重合体、アクリル酸メチル−ブタジ
エン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のラテ
ックスなどがあげられる。
【0028】さらに感度を更に向上させるための添加剤
として、熱可融性物質を感熱発色層中に含有させること
ができる。この熱可融性物質としては、60℃〜200
℃の融点を持つ化合物が好ましく、特に80℃〜180
℃の融点を持つ化合物が好ましい。これらの化合物とし
ては、N−ヒドロキシメチルステアリン酸アミド、ステ
アリン酸アミド、パルミチン酸アミドなどのワックス
類、2−ベンジルオキシナフタレン等のナフトール誘導
体、p−ベンジルビフェニル、4−アリルオキシビフェ
ニル等のビフェニル誘導体、1,2−ビス(3−メチル
フェノキシ)エタン、2,2′−ビス(4−メトキシフ
ェノキシ)ジエチルエーテル、ビス(4−メトキシフェ
ニル)エーテル等のポリエーテル化合物、炭酸ジフェニ
ル、シュウ酸ジベンジル、シュウ酸ビス(p−メチルベ
ンジル)エステル等の炭酸またはシュウ酸ジエステル誘
導体等が挙げられる。またこれらを2種類以上、併用し
て添加することができる。
【0029】ステッキング防止のために、ケイソウ土、
タルク、カオリン、焼成カオリン、炭酸カルシウム、炭
酸マグネシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ケイ素、
水酸化アルミニウム、尿素−ホルマリン樹脂等の顔料
類、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等の高
級脂肪酸金属塩、パラフィン、酸化パラフィン、ポリエ
チレン、酸化ポリエチレン、ステアリン酸アミド、カス
ターワックス等のワックス類、等を使用することが出来
る。
【0030】感熱発色層の塗抹量は電子受容性化合物と
該電子受容性化合物との反応により発色する電子供与性
化合物の量で決められ、通常、電子供与性化合物量0.
1〜1.0g/m2が適当である。また、電子受容性化
合物の量は電子供与性化合物に対し、5〜1000重量
%添加されるが、特に20〜500重量%が好ましい添
加量である。
【0031】本発明の情報記録媒体に用いられる支持体
としては、紙、各種不織布、織布、合成樹脂フィルム、
発泡フィルム、合成樹脂ラミネート紙、合成紙、金属
箔、ガラス等、あるいはこれらを組み合わせた複合シー
トを目的に応じて任意に用いることができるが、これら
に限定されるものではない。
【0032】本発明の情報記録媒体の層構成は、支持体
上に(1)磁性層、(2)熱破壊印字層、(3)感熱発
色層を順次設けたものであるが、支持体と磁性層との間
に、接着性、耐久性、断熱性等の目的で下引き層を設け
ても良い。また、感熱発色層の上には、耐摩耗性、耐薬
品性、耐久性等の目的に応じて保護層を設けてもかまわ
ない。また、下引き層、保護層は2層ないしは3層以上
の複数の層から構成されていてもよい。
【0033】
【作用】本発明の情報記録媒体は、赤外線の反射率の違
いによるパターンを測定するという特殊な方法を用いる
ため、その「真偽判定情報」は非常にセキュリティーが
高い。しかもダミーパターンが設けられるため目視不可
能である。これら「真偽判定情報」とダミーパターン
は、熱ヘッド等により情報記録媒体毎に任意に形成する
ことが出来るものであって、偽造または変造を試みるも
のに取っての労力は計り知れない。さらに「価値情報」
「真偽判定情報」の二つの情報から、特定の関数によっ
て「暗号情報」を形成し、これを情報記録媒体毎に記録
しておいて、使用毎にこれら三つの情報を比較するよう
なシステムであれば、偽造はおろか変造すら殆ど不可能
である。
【0034】
【実施例】以下、本発明の実施例に付いて図面を参照し
て詳細に説明するが、本発明はこの形態に何等限定され
るものではない。
【0035】実施例1 図1は本発明の情報記録媒体をプリペイドカードに応用
した例であって、その断面の層構成を示している。実施
例1のプリペイドカードは支持体1に磁気層2、熱破壊
印字層3、感熱発色層4、保護層5の順に形成されてい
る。次にこれらの構成要素の具体的な作製方法に付いて
述べる。
【0036】(A)磁気層 磁性体(戸田工業(株)製 バリウムフェライト 「MC127」) 100部 水 85部 分散剤(サンノプコ(株)製 「SNディスパーサント5468」) 1.5部 上記組成物をペイントコンディショナーを用いて4時間
分散し、予備分散液を調整した。次にこの予備分散液に
対し、以下の組成物を添加した後スリーワンモーターで
1時間攪拌し磁性塗液を得た。 バインダー(ヘキスト合成(株)製 スチレン−アクリル酸エステル共重合エマ ルジョン 「DM60」) 120部 増粘剤 (ヘキスト合成(株)製 メチルセルローズ 「チローゼH1000P」) 0.25部 (ヘキスト合成(株)製 カルボキシ系共重合エマルジョン 「ビスカレックス HV30」 2.7部 10%アンモニア水 0.6部 赤外線吸収剤(カーボンブラック) 8.0部 この磁性塗液を188μm厚のポリエステルフィルム
(ダイアホイル(株)製「W400J」に、10μmの
厚みに塗工した。また塗工直後に2000Gの配向磁場
をかけ、磁性粒子を配向させた。
【0037】(B)熱破壊印字層 次に上記磁性層の上部に0.1μm厚の金属錫層を真空
蒸着法により設けた。
【0038】(C)感熱発色層 電子受容性化合物として2,2−ビス(p−ヒドロキシ
フェニル)プロパン40部を2.5%ポリビニルアルコ
ール水溶液60部と共にボールミルで24時間粉砕し、
電子受容性化合物の分散液を得た。次に該電子受容性化
合物との反応により発色する電子供与性化合物として3
−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン35部を2.5%ポリビニルアルコール水溶液
80部と共にボールミルで24時間粉砕し、電子供与性
化合物の分散液を得た。
【0039】上記2種の分散液を混合した後、攪拌下に
下記のものを添加、よく混合し、感熱塗液を作製した。 炭酸カルシウム50%分散液 100部 ステアリン酸亜鉛40%分散液 25部 10%ポリビニルアルコール水溶液(クラレ(株)製 「NM−11」) 185部 水 280部 上記感熱塗液を(B)で作製した熱破壊印字層上に、膜
厚3μmとなる様に塗工し、乾燥して感熱発色層を作製
した。
【0040】(D)保護層 10%ポリビニルアルコール(クラレ(株)製 「NM−11」) 100部 10%炭酸ジルコニウムアンモニウム水溶液 10部 上記組成物を攪拌調整し、(C)で作製した感熱発色層
上に、膜厚1μmとなる様に塗工し、乾燥して保護層を
作製した。
【0041】この様にして作製した情報記録媒体に、以
下に示すように感熱ヘッドを用いて「真偽判定情報」を
記録した。まず、100mJ/mm2のZエネルギーで
バーコード状のパターン6を印字した。図2はこの時の
プリペイドカードの印字面を示す。このバーコードが、
赤外線によって読みとることができる、情報記録媒体の
「真偽判定情報」となる。次に、30mJ/mm2のエ
ネルギーで、先に印字した部分とは別の所にダミーのバ
ーコード状パターン7を印字した。図3はこの時のプリ
ペイドカードの印字面を示す。このダミーバーコード
は、感熱発色層のみが発色することによって形成されて
おり、この感熱層の電子供与性化合物が発色の前後で実
質的に赤外領域で吸収を持たないため、目視では認識で
きるバーコードであっても、赤外線での読み取りには何
等寄与しない。この、後から形成したダミーバーコード
は、先に印字した「真偽判定情報」用のバーコードパタ
ーンと同様の黒色色相のパターンであり、見た目では判
別が不可能であった。
【0042】こうしてできたプペイドカードの印字部を
赤外線の反射率の違いとして読みとったところ、「真偽
判定情報」を記録したバーコードパターンのみ正確に読
み取ることが出来た。
【0043】
【効果】本発明によって、報記録媒体ごとに任意に形成
することが出来き、赤外線の反射率の違いという特殊な
方法で記録されており、しかもダミーパターンが有るた
めに目視では判別不可能である「真偽判定情報」を保持
した、非常に高いセキュリィティーの情報記録媒体を実
現する事が出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を利用したプリペイドカードの断面図
【図2】 本発明を利用したプリペイドカードに「真偽
判定情報」をバーコード状に記録した場合の印字パター
ンの図。
【図3】 図2の印字面に、さらにダミーパーンを印字
した場合の印字パターンの図。
【符号の説明】
1 支持体 2 磁気層 3 熱破壊印字層 4 感熱発色層 5 保護層 6 「真偽判定情報」を示すバーコードパターン 7 ダミーのバーコードパターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06K 19/10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、(1)磁性層、(2)金属
    薄膜層による熱破壊印字層、(3)電子受容性化合物及
    び、該電子受容性化合物との反応により発色する電子供
    与性化合物を含有する感熱発色層を順次積層してなるこ
    とを特徴とする情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の磁性層が赤外線吸収剤を
    含有していることを特徴とする請求項1記載の情報記録
    媒体。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の感熱発色層の電子供与性
    化合物が、発色の前後で実質的に赤外領域に吸収を持た
    ないことを特徴とする請求項1記載の情報記録媒体。
JP5211724A 1993-08-26 1993-08-26 情報記録媒体 Pending JPH0761179A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013001078A (ja) * 2011-06-21 2013-01-07 Kobayashi Create Co Ltd 2次元コード付き帳票
JP2013001077A (ja) * 2011-06-21 2013-01-07 Kobayashi Create Co Ltd 光学読取帳票
JP2021114262A (ja) * 2020-01-21 2021-08-05 株式会社リコー 認証装置、認証システム、画像処理システムおよび認証方法

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