JPH0760627A - 光学素子保持方法および保持具 - Google Patents
光学素子保持方法および保持具Info
- Publication number
- JPH0760627A JPH0760627A JP22794293A JP22794293A JPH0760627A JP H0760627 A JPH0760627 A JP H0760627A JP 22794293 A JP22794293 A JP 22794293A JP 22794293 A JP22794293 A JP 22794293A JP H0760627 A JPH0760627 A JP H0760627A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical element
- polishing
- lens
- load
- holding
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- Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 変形の生じやすい薄肉のレンズなどの光学素
子を、研磨抵抗力によるレンズの振動を発生させること
なく、高精度に研磨加工する。 【構成】 レンズ1を保持具Aに装着して荷重Wを付加
し、該荷重によりベース4に固着された受け材2と支持
材3との両者をレンズ1に接触させて保持する。
子を、研磨抵抗力によるレンズの振動を発生させること
なく、高精度に研磨加工する。 【構成】 レンズ1を保持具Aに装着して荷重Wを付加
し、該荷重によりベース4に固着された受け材2と支持
材3との両者をレンズ1に接触させて保持する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンズなどの光学素子
をはめ込んでノンブロッキング研削や研磨加工を行う際
の光学素子保持方法および保持具に関するものである。
をはめ込んでノンブロッキング研削や研磨加工を行う際
の光学素子保持方法および保持具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ノンブロッキング研削や研磨加工
を行う際に用いる保持具としては、例えば実開平2−6
6944号公報記載の考案がある。上記考案は、図10
に示す様に、研磨用保持具91は、ホルダ92のホルダ
側受け面93と光学素子94の素子側受け面95との間
に、光学素子94の素子側受け面95を複数箇所で支持
する支持部96を設けるとともに各支持部96の間を空
間(空隙)97とした弾性を有する受け材98を介在さ
せている。
を行う際に用いる保持具としては、例えば実開平2−6
6944号公報記載の考案がある。上記考案は、図10
に示す様に、研磨用保持具91は、ホルダ92のホルダ
側受け面93と光学素子94の素子側受け面95との間
に、光学素子94の素子側受け面95を複数箇所で支持
する支持部96を設けるとともに各支持部96の間を空
間(空隙)97とした弾性を有する受け材98を介在さ
せている。
【0003】上記構成の保持具は、光学素子94の研磨
加工時の加圧により、受け材98の支持部96に応力が
作用して変形が生じても、各支持部96間の空間(空
隙)97にて受け材98の支持部96が変形して膨らむ
ので、弾性力の緩和(均一化)がされる。これにより、
薄肉の光学素子94の研磨加工においても、ゴムなどの
受け材98の不均一な弾性力の影響が光学素子94にお
よぼされない。
加工時の加圧により、受け材98の支持部96に応力が
作用して変形が生じても、各支持部96間の空間(空
隙)97にて受け材98の支持部96が変形して膨らむ
ので、弾性力の緩和(均一化)がされる。これにより、
薄肉の光学素子94の研磨加工においても、ゴムなどの
受け材98の不均一な弾性力の影響が光学素子94にお
よぼされない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記従来技
術には以下の様な問題がある。すなわち、従来の研磨用
保持具91では、薄肉の光学素子94の変形を防止する
ためには効果があるものの、光学素子94を研磨する際
に生じる研磨抵抗力に対しての支持力は非常に弱い。つ
まり、各受け材98の間には空間が設けてあり、同時に
光学素子94とホルダ側受け面93との間には空間が存
在し、光学素子94は各受け材98だけで支えられてい
る。さらに、受け材98はゴムなどの弾性材で構成され
ているため、光学素子94はバネ材のような振動系によ
って支えられている。
術には以下の様な問題がある。すなわち、従来の研磨用
保持具91では、薄肉の光学素子94の変形を防止する
ためには効果があるものの、光学素子94を研磨する際
に生じる研磨抵抗力に対しての支持力は非常に弱い。つ
まり、各受け材98の間には空間が設けてあり、同時に
光学素子94とホルダ側受け面93との間には空間が存
在し、光学素子94は各受け材98だけで支えられてい
る。さらに、受け材98はゴムなどの弾性材で構成され
ているため、光学素子94はバネ材のような振動系によ
って支えられている。
【0005】一方、研磨工具とレンズなどの光学素子9
4を擦り合わせて研磨加工を行うと(ラッピング加
工)、光学素子94には研磨工具の回転による加工力で
ある研磨抵抗力が研磨加工面を介して伝達される。これ
により、研磨抵抗力により光学素子94は研磨工具と同
じ方向に回転する力を受ける。さらに、ホルダ側受け面
93と素子側受け面95との間では該研磨抵抗力が光学
素子94を介して伝達される。よって受け材98は、前
記研磨抵抗力と、ホルダ側受け面93と素子側受け面9
5との間の摩擦力により、光学素子94の回転方向に引
きずり込まれ、せん断力が作用する。
4を擦り合わせて研磨加工を行うと(ラッピング加
工)、光学素子94には研磨工具の回転による加工力で
ある研磨抵抗力が研磨加工面を介して伝達される。これ
により、研磨抵抗力により光学素子94は研磨工具と同
じ方向に回転する力を受ける。さらに、ホルダ側受け面
93と素子側受け面95との間では該研磨抵抗力が光学
素子94を介して伝達される。よって受け材98は、前
記研磨抵抗力と、ホルダ側受け面93と素子側受け面9
5との間の摩擦力により、光学素子94の回転方向に引
きずり込まれ、せん断力が作用する。
【0006】回転方向に引きずり込まれて変形を生じた
受け材98は、変形する前の形状に回復しようとするた
め、素子側受け面95との摩擦力より該せん断力が大き
くなると、ホルダ側受け面93と素子側受け面95との
間で滑りが生じ、さらに弾性材である受け材98は変形
前の形状に戻るため、光学素子94を押し上げる。
受け材98は、変形する前の形状に回復しようとするた
め、素子側受け面95との摩擦力より該せん断力が大き
くなると、ホルダ側受け面93と素子側受け面95との
間で滑りが生じ、さらに弾性材である受け材98は変形
前の形状に戻るため、光学素子94を押し上げる。
【0007】従って、研磨加工中は光学素子94の回転
に応じて、前記現象が連続的に発生し、光学素子94を
振動させる。研磨加工中に光学素子94が振動するた
め、光学素子94とホルダ92および研磨工具とが激し
く衝突し、光学素子94にカケやキズなどの不良を発生
させる。また研磨工具の形状劣化も生じ、光学素子94
の形状精度が低下する。
に応じて、前記現象が連続的に発生し、光学素子94を
振動させる。研磨加工中に光学素子94が振動するた
め、光学素子94とホルダ92および研磨工具とが激し
く衝突し、光学素子94にカケやキズなどの不良を発生
させる。また研磨工具の形状劣化も生じ、光学素子94
の形状精度が低下する。
【0008】また、光学素子94の変形を小さくした
り、光学素子94とホルダ92との間の滑りを小さくす
るためには、できるかぎり柔らかい受け材98を用いる
ことが望ましいが、逆に研磨抵抗力や荷重による変形も
大きくなり、より振動が生じやすくなる。
り、光学素子94とホルダ92との間の滑りを小さくす
るためには、できるかぎり柔らかい受け材98を用いる
ことが望ましいが、逆に研磨抵抗力や荷重による変形も
大きくなり、より振動が生じやすくなる。
【0009】さらに、光学素子94に外部からの駆動装
置によって強制的に回転を与えて研磨速度を向上させる
ような研磨加工法では、研磨工具の回転に従属的に回転
を行って研磨する研磨方法より、研磨抵抗力が著しく大
きくなるため、振動もより大きくなり、光学素子94が
ホルダ92より飛び出してしまい研磨が行えなくなる。
置によって強制的に回転を与えて研磨速度を向上させる
ような研磨加工法では、研磨工具の回転に従属的に回転
を行って研磨する研磨方法より、研磨抵抗力が著しく大
きくなるため、振動もより大きくなり、光学素子94が
ホルダ92より飛び出してしまい研磨が行えなくなる。
【0010】因って、本発明は前記従来技術における問
題点に鑑みて開発されたもので、ノンブロッキング研磨
においても変形の生じやすい薄肉のレンズなどの光学素
子を、研磨抵抗力によるレンズの振動を発生させること
なく、高精度に研磨加工し得る光学素子保持方法および
保持具の提供を目的とする。
題点に鑑みて開発されたもので、ノンブロッキング研磨
においても変形の生じやすい薄肉のレンズなどの光学素
子を、研磨抵抗力によるレンズの振動を発生させること
なく、高精度に研磨加工し得る光学素子保持方法および
保持具の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は、レ
ンズなどの光学素子をはめ込んでノンブロッキング研磨
する保持方法において、前記光学素子を保持具に装着し
て研磨荷重を付加し、前記保持具の支持材表面と前記研
磨荷重により変形した弾性体の受け材表面とを光学素子
裏面に接触させて保持する方法である。
ンズなどの光学素子をはめ込んでノンブロッキング研磨
する保持方法において、前記光学素子を保持具に装着し
て研磨荷重を付加し、前記保持具の支持材表面と前記研
磨荷重により変形した弾性体の受け材表面とを光学素子
裏面に接触させて保持する方法である。
【0012】また、レンズなどの光学素子をはめ込んで
ノンブロッキング研磨する保持具において、光学素子裏
面と接触する支持材表面に穴を穿設し、該穴にその表面
が支持材表面よりも突出した状態で弾性体の受け材を配
設して構成したものである。
ノンブロッキング研磨する保持具において、光学素子裏
面と接触する支持材表面に穴を穿設し、該穴にその表面
が支持材表面よりも突出した状態で弾性体の受け材を配
設して構成したものである。
【0013】図1および図2は本発明を示す概念図であ
る。レンズ1を保持具Aに装着した後、荷重Wを付加さ
せ、該荷重によりゴムなどで構成されて金属などのベー
ス4に固着された受け材2と、同様にベース4に固着さ
れた樹脂などの弾性材である支持材3との両者を、レン
ズ1に接触させて保持する。
る。レンズ1を保持具Aに装着した後、荷重Wを付加さ
せ、該荷重によりゴムなどで構成されて金属などのベー
ス4に固着された受け材2と、同様にベース4に固着さ
れた樹脂などの弾性材である支持材3との両者を、レン
ズ1に接触させて保持する。
【0014】上記構成によれば、研磨加工を行う際に、
レンズなどの光学素子1に荷重Wを付加させると、ゴム
などで構成された受け材2が荷重Wによって押し潰され
る。しかしこのとき、荷重Wによる受け材2の収縮量よ
りも少ない量である隙間Hを有して、樹脂などの支持材
3が設置してあるため、受け材2は完全に押し潰されな
いうちに、光学素子1が支持材3に当てつき、受け材2
の収縮が抑えられる。
レンズなどの光学素子1に荷重Wを付加させると、ゴム
などで構成された受け材2が荷重Wによって押し潰され
る。しかしこのとき、荷重Wによる受け材2の収縮量よ
りも少ない量である隙間Hを有して、樹脂などの支持材
3が設置してあるため、受け材2は完全に押し潰されな
いうちに、光学素子1が支持材3に当てつき、受け材2
の収縮が抑えられる。
【0015】すなわち、荷重Wを付加させても、受け材
2の変形量は隙間Hの距離だけで抑えられ、同時に光学
素子1は、受け材2と支持材3との両者に接して保持さ
れる。このため、光学素子1の変形と光学素子1の滑り
とを抑えるためにより柔らかな受け材2を用いても、支
持材3によってその変形量が規制されるため、研磨抵抗
による振動を抑えることができる。
2の変形量は隙間Hの距離だけで抑えられ、同時に光学
素子1は、受け材2と支持材3との両者に接して保持さ
れる。このため、光学素子1の変形と光学素子1の滑り
とを抑えるためにより柔らかな受け材2を用いても、支
持材3によってその変形量が規制されるため、研磨抵抗
による振動を抑えることができる。
【0016】
【実施例1】図3〜図7は本実施例で用いる保持具を示
し、図3はレンズを保持した状態の半截断面図、図4〜
図6はレンズの保持工程を示す部分断面図、図7は受け
材と支持材の底面図である。
し、図3はレンズを保持した状態の半截断面図、図4〜
図6はレンズの保持工程を示す部分断面図、図7は受け
材と支持材の底面図である。
【0017】図3において、金属などでできたベース1
4が、かんざし17とピン18とを介して図示省略した
研磨機に接続されている。ベース14の下方は開放さ
れ、その内部にはネジ16により支持材13が固着され
ている。支持材13はフッソやポリアセタール系の樹脂
などで構成されており、下方には受け材であるOリング
12を装着するための溝15が形成されている。さらに
溝15の周囲はレンズ11の保持面11aとほぼ同じ曲
率半径(形状)を有するように成形されている。さら
に、Oリング12は、荷重が付加されない状態では、図
4および図5に示すように、隙間Hを有するようにその
表面が支持材13よりも僅かに突出している。ここで隙
間Hは、レンズ11に荷重を付加させない状態でOリン
グ12と保持面11aが接する接点と、支持材13との
距離である。
4が、かんざし17とピン18とを介して図示省略した
研磨機に接続されている。ベース14の下方は開放さ
れ、その内部にはネジ16により支持材13が固着され
ている。支持材13はフッソやポリアセタール系の樹脂
などで構成されており、下方には受け材であるOリング
12を装着するための溝15が形成されている。さらに
溝15の周囲はレンズ11の保持面11aとほぼ同じ曲
率半径(形状)を有するように成形されている。さら
に、Oリング12は、荷重が付加されない状態では、図
4および図5に示すように、隙間Hを有するようにその
表面が支持材13よりも僅かに突出している。ここで隙
間Hは、レンズ11に荷重を付加させない状態でOリン
グ12と保持面11aが接する接点と、支持材13との
距離である。
【0018】以上の構成から成る保持具を用いての光学
素子保持方法は、図4および図5に示す様に、レンズ1
1を保持具に装着すると、隙間Hを有した状態で、まず
Oリング12に接触する。この状態のまま、レンズ11
に荷重を付加させると、図6に示す様に、レンズ11が
支持材13に当てつくまでOリング12は荷重によって
押し潰される。よって、レンズ11は押し潰されたOリ
ング12と支持材13との両者に接して保持される。こ
のため、Oリング12の変形による振動は、あらかじめ
設定された隙間Hに応じた分だけしか発生せず、研磨に
おいてほとんど問題とならないレベルに抑えることがで
きる。
素子保持方法は、図4および図5に示す様に、レンズ1
1を保持具に装着すると、隙間Hを有した状態で、まず
Oリング12に接触する。この状態のまま、レンズ11
に荷重を付加させると、図6に示す様に、レンズ11が
支持材13に当てつくまでOリング12は荷重によって
押し潰される。よって、レンズ11は押し潰されたOリ
ング12と支持材13との両者に接して保持される。こ
のため、Oリング12の変形による振動は、あらかじめ
設定された隙間Hに応じた分だけしか発生せず、研磨に
おいてほとんど問題とならないレベルに抑えることがで
きる。
【0019】また隙間Hについては、実験に基づき見い
だすが、レンズ11を工具との摩擦による従属回転によ
り回転させて研磨を行うときと、モーターなどにより強
制的に回転させて研磨を行ったときとでは、その許容寸
法が異なる。例えば、レンズ11を強制的に回転させて
研磨を行ったときの結果では、レンズ11の径がφ20
mmで、Oリングの太さが約2.4mm・硬度75度,
荷重が2kgf(約0.2N)のとき、約0.5mm以
下が望ましいことが確認されている。
だすが、レンズ11を工具との摩擦による従属回転によ
り回転させて研磨を行うときと、モーターなどにより強
制的に回転させて研磨を行ったときとでは、その許容寸
法が異なる。例えば、レンズ11を強制的に回転させて
研磨を行ったときの結果では、レンズ11の径がφ20
mmで、Oリングの太さが約2.4mm・硬度75度,
荷重が2kgf(約0.2N)のとき、約0.5mm以
下が望ましいことが確認されている。
【0020】本実施例によれば、一般のOリング材を用
いながら、変形の生じやすい薄肉のレンズなどの光学素
子を、研磨抵抗力によるレンズの振動を発生させること
なく、高精度に研磨加工できる。
いながら、変形の生じやすい薄肉のレンズなどの光学素
子を、研磨抵抗力によるレンズの振動を発生させること
なく、高精度に研磨加工できる。
【0021】尚、本実施例では特に生じやすいレンズ1
1を保持しているため、Oリング12を2重に配置して
いるが、これは1つもしくは2重以上でも構わない。ま
た、レンズ11をはめ込むためにベース14の内部の直
径と、レンズ11の直径をあわせて構成しているが、図
1に示したように、支持材3によってレンズ1の外径を
はめ込めるように構成しても構わない。
1を保持しているため、Oリング12を2重に配置して
いるが、これは1つもしくは2重以上でも構わない。ま
た、レンズ11をはめ込むためにベース14の内部の直
径と、レンズ11の直径をあわせて構成しているが、図
1に示したように、支持材3によってレンズ1の外径を
はめ込めるように構成しても構わない。
【0022】
【実施例2】図8は本実施例で用いる保持具の受け材と
支持材を示す底面図である。本実施例は、前記実施例1
のOリング12を廃止し、代わりに十字状の形状をした
受け材21を、支持材22の中心を基点として配置した
ものであり、前記実施例1と同一な部分については図示
を省略する。
支持材を示す底面図である。本実施例は、前記実施例1
のOリング12を廃止し、代わりに十字状の形状をした
受け材21を、支持材22の中心を基点として配置した
ものであり、前記実施例1と同一な部分については図示
を省略する。
【0023】上記構成によれば、レンズを研磨する際
に、レンズが回転する方向に対して垂直方向に受け材2
1を配置しているため、レンズの滑りをより抑えること
ができる。
に、レンズが回転する方向に対して垂直方向に受け材2
1を配置しているため、レンズの滑りをより抑えること
ができる。
【0024】本実施例によれば、前記実施例1と同様な
効果が得られることはもちろん、高い摩擦力が得られる
ため、レンズと受け材21との隙間Hをより短く構成す
ることができる。
効果が得られることはもちろん、高い摩擦力が得られる
ため、レンズと受け材21との隙間Hをより短く構成す
ることができる。
【0025】尚、本実施例では支持材22の中心を基点
に、4方向に受け材21を配置しているが、3方向以上
であればいくつ配置しても構わない。
に、4方向に受け材21を配置しているが、3方向以上
であればいくつ配置しても構わない。
【0026】
【実施例3】図9は本実施例で用いる保持具の受け材と
支持材を示す底面図である。本実施例においては、前記
実施例1と同一な部分についての図示を省略する。本実
施例は、複数の独立した部材から成る受け材31a,3
1bで構成し、配置する場所によって受け材31a,3
1bの材質を変化させた点である。特に、外周部は摩擦
係数の大きい受け材31bを配置している。
支持材を示す底面図である。本実施例においては、前記
実施例1と同一な部分についての図示を省略する。本実
施例は、複数の独立した部材から成る受け材31a,3
1bで構成し、配置する場所によって受け材31a,3
1bの材質を変化させた点である。特に、外周部は摩擦
係数の大きい受け材31bを配置している。
【0027】上記構成によれば、外周部に摩擦係数の大
きい受け材31bを配置しているため、外周部で高い摩
擦力を得られる。このため、レンズの滑りを止めるため
の保持力(トルク)を、最小の力(摩擦力)で得られ
る。
きい受け材31bを配置しているため、外周部で高い摩
擦力を得られる。このため、レンズの滑りを止めるため
の保持力(トルク)を、最小の力(摩擦力)で得られ
る。
【0028】本実施例によれば、前記各実施例と同様な
効果が得られることはもちろん、レンズの形状や研磨抵
抗力に応じて、各受け材31a,31bの摩擦力や硬さ
を分布させて配置することができる。
効果が得られることはもちろん、レンズの形状や研磨抵
抗力に応じて、各受け材31a,31bの摩擦力や硬さ
を分布させて配置することができる。
【0029】尚、摩擦係数の大きい受け材31bとして
は、例えばブチルゴム等がある。ブチルゴムであれば、
Oリング等で一般に用いられており、ニトリルゴムより
も高い摩擦力が得られる。また、ブチルゴムの場合は耐
摩耗性が悪いため、ポリウレタン等の材料を用いても構
わない。
は、例えばブチルゴム等がある。ブチルゴムであれば、
Oリング等で一般に用いられており、ニトリルゴムより
も高い摩擦力が得られる。また、ブチルゴムの場合は耐
摩耗性が悪いため、ポリウレタン等の材料を用いても構
わない。
【0030】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明に係る光学素
子保持方法および保持具によれば、変形の生じやすい薄
肉のレンズなどの光学素子を、研磨抵抗力によるレンズ
の振動を発生させることなく、高精度に研磨加工でき
る。
子保持方法および保持具によれば、変形の生じやすい薄
肉のレンズなどの光学素子を、研磨抵抗力によるレンズ
の振動を発生させることなく、高精度に研磨加工でき
る。
【図1】本発明を示す概念図である。
【図2】本発明を示す概念図である。
【図3】実施例1を示す半截断図である。
【図4】実施例1を示す部分断面図である。
【図5】実施例1を示す部分断面図である。
【図6】実施例1を示す部分断面図である。
【図7】実施例1を示す底面図である。
【図8】実施例2を示す底面図である。
【図9】実施例3を示す底面図である。
【図10】従来例を示す一部を破断した側面図である。
1 光学素子 2 受け材 3 支持材 4 ベース
Claims (2)
- 【請求項1】 レンズなどの光学素子をはめ込んでノン
ブロッキング研磨する保持方法において、前記光学素子
を保持具に装着して研磨荷重を付加し、前記保持具の支
持材表面と前記研磨荷重により変形した弾性体の受け材
表面とを光学素子裏面に接触させて保持することを特徴
とする光学素子保持方法。 - 【請求項2】 レンズなどの光学素子をはめ込んでノン
ブロッキング研磨する保持具において、光学素子裏面と
接触する支持材表面に穴を穿設し、該穴にその表面が支
持材表面よりも突出した状態で弾性体の受け材を配設し
て構成したことを特徴とする光学素子保持具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22794293A JPH0760627A (ja) | 1993-08-20 | 1993-08-20 | 光学素子保持方法および保持具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22794293A JPH0760627A (ja) | 1993-08-20 | 1993-08-20 | 光学素子保持方法および保持具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0760627A true JPH0760627A (ja) | 1995-03-07 |
Family
ID=16868700
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22794293A Withdrawn JPH0760627A (ja) | 1993-08-20 | 1993-08-20 | 光学素子保持方法および保持具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0760627A (ja) |
-
1993
- 1993-08-20 JP JP22794293A patent/JPH0760627A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20001031 |